TBSチャンネル×スカパー!のオリジナルドラマ『ジゴロinシェアハウス』が3月に放送される。主人公の神路吾郎は、肉体と精神を奉仕することで金銭を得るジゴロを生業としているが、相手は事情を抱えたワケあり女ばかり――というストーリーで、第1話「ブラック妊活の女」(13日21:00~)をBSスカパー!で、第2話「男を飼う女」(22日23:00~)以降をTBSチャンネル1で放送する。愛妻に逃げられ、7歳の長男を男手一つで育てる吾郎を演じるのは、実生活でもシングルファザーの経験を持つ俳優・大沢樹生。また、80年代をテーマとした本作では、ちはる、仁藤優子、伊藤つかさら女優陣が男を惑わす大人の女性を熱演している。そこで、ジゴロとして一生懸命に生きる吾郎を演じた大沢に、撮影の様子やシングルファザー役への想いを聞いた。――オファー時の心境と吾郎を演じた感想をお聞かせください。ジゴロという職業は未知の世界なので妄想だけで演じました。それより、これまでにあまりオファーが無かった子持ちの役に食いつきましたね。素は普通の父親なので、吾郎の役を演じることに関してはナチュラルに臨めました。世間的には父親役のイメージがないと思うので、この作品で良い意味で裏切りたい――個性豊かなキャラクターたちが住むシェアハウスでの撮影はいかがでしたか?住人たちがすごく楽しくて、あんなシェアハウスあったら住んでみたい。コメディタッチだけど、賢太との親子愛、シェアハウスでの家族愛がベースに描かれていて、笑いあり、エロさあり、涙ありのドラマに仕上がったと思います――本作のテーマは80年代。シェアハウスの大家・ダイアナ役の前田耕陽さんをはじめ、当時のアイドルたちが集まりましたね。(前田耕陽さんとは)久しぶりに会いましたが、オネエ役が非常にマッチしてました。美味しい役ですよね(笑)。今どきの方とお仕事するよりは気が楽。なんか落ち着くので、リラックスして撮影できました――音楽家の新垣隆氏も本作で俳優デビューを果たしていますが、印象はいかがでしたか?すごく緊張されていましたけど、しっかりとこなされていました。上手い下手ではなく、特別出演ですよね。正月の特番で初めて会ったけど、非常に謙虚で真面目な良い方です――では、ジゴロとして、様々な女性を相手にしたベッドシーンはいかがでしたか?まとめて撮ったので、1日8人の女性を相手にしました。普段決して言わないようなセリフもありましたね。70歳近くの方の足にキスしたり、非常に重たい方をお姫様抱っこしたり、役を通して色んな事を経験させてもらいました。朝から夜中まで1日中、ラブホテルにいたのですごく疲れました……――撮影前には、台本を読んで涙したと聞きました。賢太が遠足に食パンを1枚持っていくところで、泣きました。親は子どもを寂しがらせたくないことをすごく気にするので……。親という鎧を脱ぎ捨てて自分をさらけ出して、賢太に母親のことを打ち明けるシーンにも、ウルッときましたね。子どもと向き合うという部分は、ケースは違えど私もそうでしたから、共感できる部分は多々ありました――実生活でシングルファザーを経験後、現在、1歳11ヶ月の娘さんを育てている大沢さんはどんな父親ですか?なまじっか、息子をある程度まで育て上げちゃってるじゃないですか。だから、その気合いの入れ方が、なまじっかの方とは違うんですけど……。本当に可愛いっすよ~ヤバい!孫感覚で、おじいちゃんが入ってます。無条件に溺愛ですね。根本がちゃんとした人格者に育ってくれれば良いなと思っています
2015年03月11日スカパー!では、大沢樹生主演のオリジナルドラマ『ジゴロ in シェアハウス』を3月13日から放送する。主人公は2年前に妻に逃げられて以来、男手ひとつで7歳の息子・賢太(黒澤宏貴)を育ててきたシングルファザー・神路吾郎(大沢)。ある日、営業マンをクビになった吾郎は友人のオネエ・ダイアナ(前田耕陽)が大家を務めるシェアハウスで天性の素質を生かし「ジゴロ」の生活を始めることになるが、近寄ってくるのは事情を抱えたワケあり女ばかりだった…というのがストーリー。主演の大沢は「子持ちの役をいただけたことに、感謝しています。不特定多数を相手にするというジゴロ は実生活では想像はできませんが、メリハリを付けてよい意味での裏切りを見せていきたいです。自分自身も父子家庭、シングルファザーを実生活で経験したこともあるので、子供を寂しがらせないと言う根底にある気持ちはよくわかります。また80年代当時、歌番組など現場でよく一緒になっていた人たちとこのドラマをきっかけに久しぶりに共演できるのはとても楽しみです」と期待を寄せている。また昨年ゴーストライター騒動で話題となり、今やバラエティー番組などで大活躍の音楽家・新垣隆氏が俳優として初めてのドラマ出演を果たす。「ドラマというのは未知の世界ですから緊張しますし、大丈夫かという心配もあります。ですが、バラエティでご一緒した時も助けてくれた大沢さんだからこそお受けすると決めました。このような形でご一緒にできるのでドキドキ興奮もいたします。貴重な機会をいただいたのでがんばります」と新垣氏。はたしてどのような芝居を見せてくれるのか注目だ。倉貫健二郎プロデューサーは「キーワードは『80年代』で、メインターゲットは40代。一斉を風靡した大スターの大沢さんに白羽の矢を立てました。大沢さんは現役のセクシー感、子供に対する優しい目線を兼ね備えている方。堅苦しいドラマになるのではなくて、お色気の面もあるエンターテインメント性のあるドラマになると思います」とコメント。新垣の起用については「新垣さんの出演している番組を見て、とても誠実な人柄に惹かれてオファーしました。役柄は吾郎の1人息子の担任の先生で、少ないシーンではありますがインパクトのある役柄をお願いしました。大沢さんと新垣さん、一歳違いのおふたりの会話のテンポにもご期待ください」と見どころを語っている。出演はほかに柄本時生、山﨑じゅり、黒澤宏貴、ひかる一平、中村繁之、岡崎友紀。そして吾郎を惑わす女性役でちはる、仁藤優子、伊藤つかさが出演する。ドラマ『ジゴロ in シェアハウス』はBSスカパー!にて3月13日(金曜 21:00~)第1話「ブラック妊活の女」放送(無料)。第2話「男を飼う女」はCS放送・TBSチャンネルにて3月22日(日曜 23:00~)放送。第3話「銭ゲバの女」も同じくTBSチャンネルにて3月29日(日曜 23:00~)放送。
2015年02月23日役者としても年々評価を高めている稲垣吾郎が、12月に開幕する舞台、『恋と音楽』で主演を務める。本作は鈴木聡書き下ろしによるミュージカルコメディ。そこで主人公のミュージカル作曲家・田代を演じる稲垣に、作品にかける思いを訊いた。『恋と音楽』チケット情報稲垣の舞台人生の中でも、鈴木の存在は非常に大きな位置を占める。本作の出演ですでに4作目。彼が思う、鈴木脚本の魅力とは?「それぞれのキャラクターが本当にキュートですよね。作家とそのキャラクターが対話しつつ作っていく中で、鈴木さん自身の優しさも注ぎ込まれている。コメディとしても、ギャグで笑わせるようなタイプではなく、キャラクターの生き方から滑稽さが滲み出てくるような……。すごく上品なコメディセンスを持った方だと思います」。そんな鈴木ならではのキャラクターは、さらに“当て書き”によって明確な輪郭を持ち始める。「今回はラブの要素も強いんですが、きっと僕が演じるキャラクターなら、こういう恋愛をするんじゃないかっていう鈴木さんのイメージなんでしょうね。それが妄想の作り出した女性に恋をするという……(笑)。素敵な変人というか、そのへんの奇妙な感じをうまく演じられたらなと思います」。演出の河原雅彦とは、2011年の『ぼっちゃま』以来、2度目のタッグとなる。「河原さんから言われたことで、おもしろいなと思ったことがあるんですよ。『吾郎ちゃんは黙っててもアーティストっぽい感じは出るから、逆にそこは排除した方がちょうどいいバランスになるよ』って。つまり河原さんは、僕の親しみやすさ、人間味みたいなものを引き出してくれようとしている。僕が今まで押し殺してきたような部分も含め、『それで君は魅力的なんだよ』と。そう言ってくれた河原さんはとても貴重な存在だし、ありがたいことですね」。作曲家・田代が妄想の中で恋をする“女の中の女”と言われるヒロインのエリコ役を務めるのは、宝塚歌劇団出身の真飛聖。「とっても魅力的ですよ。やはり中性的なところもあって。だから僕の女性っぽいところと、真飛さんの男性っぽいところがうまくはまると、またおもしろいものになるんじゃないかなと思います」。大人のミュージカルコメディを謳う本作だが、実は稲垣、これまではあまりミュージカルが得意ではなかったらしい。「でもその違和感がおもしろさに繋がればいいですよね。もしかしたら食わず嫌いなだけで、ものすごく好きになるかもしれないし。今自分の中には、そんな期待感もあるんです」。公演は12月1(土)から28日(金)まで東京PARCO劇場にて上演。チケット発売中。取材・文:野上瑠美子
2012年11月14日