「ぴあ」調査による11月23日、24日公開の映画・満足度ランキングは、石橋義正監督、山田孝之主演の『ミロクローゼ』がトップに輝いた。2位にクリント・イーストウッドが主演したヒューマンドラマ『人生の特等席』が、3位に道尾秀介の同名小説を阿部寛主演で実写化した映画『カラスの親指』が入った。上位作品の画像1位の『ミロクローゼ』は、山田が一人三役を演じ、ドラマ『オー!マイキー』などで知られる石橋監督が脚本、美術、編集、音楽も手がけた作品。出口調査では「まったく違う3人の人物を演じる山田孝之が凄い!」「山田孝之の演技のふり幅が素晴らしい」など、山田の演技を絶賛する声があがる一方で、「奇想天外でいろいろな要素が盛り込まれていて独特の世界観を味わえた」「アニメや舞台を観ているような感覚になり、登場人物を間近に感じられる映像に圧倒された」「それぞれの必死な恋が描かれているので誰かしらに共感できる」「恋に悩んでいる人、失恋した男子が観ると心の穴がふさがると思う」など、20代から40代を中心に高い支持を集めた。2位の『人生の特等席』は、スカウトマンとして野球に生涯を捧げてきた主人公が、旅を通して娘と向き合う姿を描いた人間ドラマ。観客からは「俳優としてのイーストウッドをスクリーンでまた観られてうれしい」「脚本がよく練られていて心が温かくなった。野球ファンとしても満足できる内容」「父と娘の確執がだんだん変わっていくところが実にいい。この作品を観て、歳をとるのも悪くないと思った」「何でも機械に頼り“計算通り”“思い通り”が多い現代人にとって、何か考えさせられる良作」など、特に40代から80代までの観客から好評だった。(本ランキングは、2012年11月23日(金)、24日(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年11月26日堺雅人と山田孝之の初共演が実現した『その夜の侍』が17日、全国で封切られ、堺、山田をはじめ、新井浩文、綾野剛、谷村美月、メガホンを執った赤堀雅秋監督が東京・有楽町スバル座で初日舞台あいさつを行った。堺が演じる中年男が、山田扮するひき逃げ犯に復しゅうするヘビーな内容で「撮影が大変で覚えていない」(堺)、「そうですね」(山田)と撮影の過酷さを垣間見せていた。その他の写真劇団「THE SHAMPOO HAT」全作品の作・演出・出演を担当する赤堀監督が、上演作を自ら映画化。愛する妻をひき逃げ事件で奪われた工場経営者・中村(堺)が、復讐を果たそうと出所したひき逃げ犯・木島(山田)を追い詰める姿を通して、現代人が抱える孤独と狂気を描く。国内での公開を前に、第36回モントリオール映画祭、第56回ロンドン映画祭に出品された。堺は以前から「THE SHAMPOO HAT」のファンだといい、「私自身は15年ほど前、劇団に所属していたが、劇団員としての夢はついえた人間。この物語がフィルムに焼き付けられたことで夢が実現し、本当に誇らしい気持ち」と感無量の面持ち。すべてを失い、復讐に燃えるという役柄に「終始トランス状態というか、コントロールできないくらい、かき回された。試写で見ても自分がよくわからない顔をしている」と振り返った。かたや山田も「いろんなところで爆発が起こり、刺激を受ける作品。感情がガタガタにされた」とアピール。「食べるのが怖い地獄鍋のような作品。皆さんにおすそ分けするのは胸が痛みます」(綾野)、「こういう映画が好きという人が増えたら嬉しい」(谷村)と共演陣も本作が放つパワーに圧倒されていた。本作が監督デビュー作となった赤堀監督は、新人監督に与えられる「新藤兼人賞」の金賞を受賞したばかりで「このタイミングで出来過ぎですね。もらえるものはもらいますが、すいませんという気持ちも」と恐縮しきり。なお同賞銀賞は『ヘルタースケルター』の蜷川実花監督が受賞。新井と綾野は『その夜の侍』と『ヘルタースケルター』に出演しており、「両方の作品に参加しているうちらの方がよっぽどすごい」(新井)と自画自賛していた。『その夜の侍』公開中
2012年11月19日映画『その夜の侍』が11月17日(土)に公開を迎え、堺雅人、山田孝之、新井浩文、綾野剛、谷村美月、赤堀雅秋監督が都内劇場で舞台挨拶を行なった。赤堀監督が主催する「THE SHAMPOO HAT」が上演した芝居を監督自ら映画化した本作。妻をひき逃げで殺されて以来、犯人への復讐だけを胸に生きてきた男と刑務所から出所後も反省することなく生きる犯人、そして彼らに翻弄される周囲の人々の姿を描き出す。堺さんは「個人的なことですが」と前置きし、「僕は15年ほど前に劇団をやっていて、残念ながら劇団員としての僕の夢はダメだったんですが、下北沢の小さな劇場で始まったこの作品がこうしてみなさんに見ていただけるようになり、15年前の夢が叶ったような誇らしい気持ちです」と感慨深げに語った。山田さんは暴力的で残虐な木島を演じたが、劇中とは打って変わって「どうも山田です!」と軽い口調で挨拶。「木島よりはまともで普通です。安心してください」と笑いを誘っていた。決して明るく楽しい物語ではないだけに、綾野さんは「地獄鍋のようなこの作品をおすそ分けをすると思うと胸が痛みます」と複雑そうな表情。谷村さんは「こういう映画が好きという人が増えたら嬉しいです」と笑顔で送り出した。赤堀監督にとっては本作が監督デビュー作だが、新人監督に与えられる「新藤兼人賞」の金賞受賞が発表されたばかり。なぜか「すいません」を連発しつつ、赤堀監督は「出来過ぎです。スタッフやキャストのみなさんのおかげです」と頭を下げた。ちなみに同賞の銀賞は蜷川実花監督の『ヘルタースケルター』が受賞しており、新井さんは「その両方に出ているウチと綾野剛くんの方がよっぽどすごいと思います(笑)」と語り喝采を浴びていた。堺さんと山田さんは意外にも本作が初共演だが、印象について聞かれた堺さんは「撮影が大変で覚えていない」と苦笑い。山田さんも「そうです」とうなづき、撮影の過酷さを伺わせた。綾野さんは「孝之に顔をはたかれるシーンがありますが、あそこで僕は一瞬、本当に落ちてます」と告白。新井さんは、堺さんと山田さんを中心とした豪雨の中での渾身のクライマックスシーンの撮影翌日のファミレスでのシーンが最終日だったそうだが「スタッフもみんな気力ゼロでした。最後はひどい現場でしたね」と暴露し客席は笑いに包まれた。『その夜の侍』は全国にて公開中。■関連作品:その夜の侍 2012年11月17日より全国にて公開© 2012「その夜の侍」製作委員会
2012年11月18日人気劇団“THE SHAMPOO HAT”の傑作戯曲を映画化した『その夜の侍』で、堺雅人と山田孝之が初共演を果たした。お互いを「いろいろな顔を持っている人」(堺)、「本当の顔が分からない人」(山田)という印象を抱いた撮影を回想する演技派同士が、演じる役柄を通じてむき出しの感情をぶつけ合い、人間の本質をつまびらかにする重厚なドラマを作り上げた。その他の写真「『その夜の侍』はカオスです(笑)」と堺が評する本作は、妻をひき逃げ事故で失い、復讐を誓う中村(堺)と、出所した犯人の木島(山田)の因縁関係を主軸に、孤独な男たちを取り巻く人々の内情や葛藤までも炙り出す。ストーリーこそシンプルだが、人間の心の奥底まで立ち入った濃密なドラマは、観る者に“人間とは何か?”“生きていくこととは?”“他者との関係は?”という身近で深遠なテーマを問う物語に仕上がった。復讐を誓うが、その是非に葛藤する主人公を演じた堺は、「言葉にしてしまうことが難しい作品で(笑)。でも、僕には決して遠い世界には感じなかったです」と本作のリアル感を説明する。暴力的だが、深い孤独を抱えた木島役を怪演した山田も、「僕にはすごく普通の世界で、全然遠くない世界の話だと思いました」とリアルに根差した世界観であることを強調する。忌まわしい事件が起こらなければ中村も木島も出会わず、被害者、加害者の関係にも転化しなかった。緊迫した対立軸の中で、人は予想もしなかった“いろいろな顔”に変わり、“本当の顔”が分からなくなってしまう事態に陥ることがある。その意味で、リアルなのだ。「僕たちは“この中にいる”と思いました。皆、そう感じると思う。それと、木島を演じて、完成した映画を観て、そもそも人には本当の自分さえもないような気がしましたね」(山田)。“人間とは何か?”と本質を問うということは、“自分とは何か?”と自問自答することも意味するはず。逃げ場を失くした孤独な男たちがむき出しの感情をぶつけ合い、やがて辿り着く結末で何を知り、何を想うか。「難しいですよね(笑)。ただ、僕たちだけでなく、それぞれの人たちの人間模様、感情、状況を観てもらえれば。人の、“整理されない気持ち”が分かると思いますよ」(堺)という本作。公開後、大きな反響を集めそうな注目の一作だ。『その夜の侍』11月17日(土)より全国ロードショー取材・文・写真:鴇田崇
2012年11月16日堺雅人と山田孝之が共演する映画『その夜の侍』のメイキング映像が公開された。愛する妻を失い復讐だけを考えて生きる男と、出所した犯人の男。対峙したふたりの男の姿を演じる俳優陣の緊迫した空気が伝わってくる映像だ。『その夜の侍』メイキング映像本作は、5年前に妻をひき逃げされて復讐を誓う男、中村(堺)と、刑期を終えて出所したひき逃げ犯・木島(山田)を主軸に、彼らを取り巻く人々の孤独や葛藤を描いた人間ドラマ。劇団“THE SHAMPOO HAT”を率いる赤堀雅秋氏が主演も務めた舞台を、自ら映画化した作品だ。このほど公開されたのは、殺された妻の5回目の命日の夜、ついに中村と木島が対峙する重要なシーンの撮影現場をおさめたもの。撮影現場では大量の雨を降らせたが、中村役の堺は傘もささずに包丁を握る右手に力を込め、愛していた妻を想い、復讐して良いのかと葛藤する男を熱演する。これまで堺は、相手を翻弄する食えない男を演じることが多かったが、本作では急に訪れた妻の死に翻弄され、苦しむ男を全力で演じており、映像では「カット」の声がかかった後の苦渋に満ちた表情が印象的だ。一方、山田演じる木島は不敵な表情を浮かべ、暴力的な行動に出るもその内面には人知れぬ孤独を抱えている人物。雨のシーンでは、木島に不釣合いな赤い花柄の傘が彼の恐ろしさを引き立てており、カメラがまわる前に赤堀監督の演出を受けながら、徐々にテンションをあげていく山田の姿を見ることができる。さらにメイキング映像は、中村が木島に出会い、刃を向ける緊迫したシーンへ。圧倒的な量の雨を降らせながら、ふたりが格闘する複雑なシーンだが、堺、山田とも緊張感が切れることがなく、ふたりの気迫に応えるように赤堀監督らスタッフたちが撮影を進めていく様を確認できる。堺と山田が、むき出しの感情をぶつけ合い、人間の醜さやその本質を体現する映画『その夜の侍』。行き場をなくしたふたりの男が物語の結末でどこにたどり着くのか気になるところだ。『その夜の侍』11月17日(土)より全国ロードショー
2012年11月09日情け容赦ない闇金業者・ウシジマを主人公に、カネや欲望に踊らされる人間の悲哀と本質をリアルに描く問題作『闇金ウシジマくん』。本作で共演を果たした主演の山田孝之と林遣都が、伝説の闇金と野心家のギャル男へのアプローチ法を明かすとともに、劇中の若者たちのように誘惑に負けて代償を払うことがないようにとアラートを鳴らした。その他の写真ファン待望の劇場版は、債務者の人生を脅かす超法外な金利で金を貸す伝説の闇金・ウシジマが、出会いカフェにハマるフリーター・未來(大島優子)、野心家のイベントサークル代表・純(林)たちを徹底的に追い込み、ギリギリの人間ドラマを炙り出すサバイバル・エンターテインメント! 深夜ドラマに続いてハマリ役のウシジマ役を続投した山田は、「ドラマ版のスピード感はそのままに、スクリーンで観て初めて成立する引きの映像、長い間に感動しました」と今作を高評価。純役で初参戦した林も、「ウシジマという恐ろしい人間と戦うポジションで出られたことがよかったです(笑)」と最強のダークヒーローと対峙する純役を満喫したことをコメント。若手演技派同士の激突シーンは、手に汗握る迫力だ!ただ、ウシジマも純も超有名キャラ。それぞれアプローチには思案と工夫が必要だったという。「ウシジマという人間を語り過ぎてはいけないと思っていた」という山田は、「人それぞれ受け取り方が違うからウシジマは怖い」と、素性がよく分からないからこそダークヒーロー足り得ると分析。「映像にする以上、そこを提示し過ぎないように心がけていました」とミステリアスな状態を維持したまま演じていたことを説明。一方、「自分とかけ離れている男だった」と純役を回想する林は衣装やメイクに力を入れる手段は避け、「ただ必死に毎日を生きている男として演じました。のし上がっていく気持ちを大事にしていました」と純の内面を重視するアプローチを実践。彼の必死感は林のリアルな演技で最高に伝わってくる。劇中の若者たちはウシジマの制裁で人生の意味をも知るが、長年ウシジマを演じた山田は、「それこそが、この作品を作った意味だと思います」と最後にシリーズを総括! 「ウシジマも債務者もお金をどう見ているかという違いだけで、どっちも結局は醜いなって思いますね。僕たちがそういう人たちを演じて作品を作る意味は、そこを提示したかったからです」。未來も純も、どこにでもいる若者たちで、どこにでもある欲望の結末を味わう。「そうですね。誰でもなり得るので、『闇金ウシジマくん』は警鐘にもなっていくはずです。深夜ドラマも同じテーマで作っていましたが、今回は映画版として提示したいですね」。『闇金ウシジマくん』8月25日(土)より、全国ロードショー取材・文・写真:鴇田 崇
2012年08月24日山田孝之主演で、累計600万部を超える真鍋昌平の人気コミックを映画化した『闇金ウシジマくん』。“闇金”という社会のダークサイドを描く本作と切っても切れない“お金”について、山田さんが語るインタビュー&TVスポット映像がシネマカフェにいち早く到着した。深夜ドラマ版で山田さんが演じ、ハマリ役として大きな話題になった主人公・丑嶋は、非合法の金貸し“闇金”で非情に債権者を追いつめていく“ダークヒーロー”。劇場版では母親の借金を背負った娘やイベントサークルで成り上がろうとする若者らを通じて、金と欲に踊らされる現代社会の闇を炙り出す。今回届いた映像では、本作の根本的なメッセージを「お金のもっている力」だと力強く語る山田さん。劇中ではトゴ(※10日で5割の金利)と呼ばれる法外な金利で金を貸し、大島優子や林遣都が演じる債務者から冷酷に借金を取り立てていくが、「お金との適切な距離を保って置かないと、人間も人間関係もすぐに崩れてしまう。そういう感覚で観てもらいたいです」と“搾取する”側の立場から警鐘を鳴らす。ほかにも、ダークなユーモアが満載の本作の楽しみ方について語る山田さんが、特に映画版で称賛するのが初参加を果たした共演者たちの熱演。「何と言っても(林)遣都と大島さんが、魅力的で良い芝居をしています」と先輩の顔になり、若手2人をベタ褒めしている。“明日は我が身”とは思いたくないものだが、この不安定な世の中で転げ落ちるその前に、こちらの映像から「お金との適切な距離」を学んでみては?『闇金ウシジマくん』は8月25日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:闇金ウシジマくん 2012年8月25日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012真鍋昌平・小学館/「闇金ウシジマくん」製作委員会
2012年08月20日累計600万部を誇る真鍋昌平の同名コミックを、TVドラマに続いて山田孝之主演で映画化した『闇金ウシジマくん』の公開を記念し、3日、東京・新宿バルト9でTVシリーズの一挙見オールナイト上映会が行われた。くしくも8(や)月3(み)日の金(きん)曜日だった同日、上映を前に出演者のやべきょうすけ、崎本大海、希崎ジェシカ、山口雅俊監督が舞台あいさつに立ち、撮影時の裏話を明かした。その他の写真本作は、闇金会社の社長ウシジマ(山田孝之)が、金や欲望に踊らされる債務者たちを非情な取り立てで追いつめる姿を、笑いとエロス、そして過激なバイオレンスで描いた骨太ドラマ。この日、本作で舞台となる“カウカウ・ファイナンス”の社員を演じるやべと崎本が、来場者に特製ポケットティッシュを直接手渡しするファンサービスを行った。やべは“社長”山田とのエピソードを暴露。「社長らしく、よく僕らを食事に連れて行ってくれた。僕のほうが、年齢もキャリア的にも先輩ですけど甘えっぱなしで(笑)」。さらに「作品に対する思い入れが強い人。撮影中もよく体を鍛えていた」と知られざる素顔を明かした。そんな山田がドラマの撮影中、現場に差し入れたのはなんとエアガン!「疲れやストレスがたまったスタッフさんに、自由に使ってもらおうという“社長”のアイデア。実際みんなストレスがたまっていたらしく、すぐにそこら中BB弾だらけになった」と楽しそうに振り返っていた。一方、崎本は同じくカウカウ・ファイナンスの社員を演じる女優・片瀬奈々の現場での様子を「朝6時から深夜まで、1日に30シーン撮るタイトなスケジュール。しかも片瀬さんが午前2時に別の現場に行かなければいけないという状況になった時、片瀬さんが『明日が来なければいいのに』とメモに走り書きしていて…」と述懐。「僕も自分に負けないよう心掛けた」と語った。8月27日に公開される映画版『闇金ウシジマくん』には、おなじみのメンバーはもちろん、母親の借金返済のため、怪しげなバイトにハマるヒロイン役の大島優子(AKB48)、イベントを成功させ成り上がろうとする大学生を演じる林遣都ら豪華な新メンバーも顔をそろえる。TVシリーズに続き、映画版も手掛けた山口監督は「題材が題材なだけに、最初は(ドラマを)オンエアできるかも分からない状態だった。それでも幸いご好評をいただき、映画化にこぎつけることができた」と感無量の面持ちだった。『闇金ウシジマくん』8月25日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2012年08月06日小学館漫画賞に輝いた人気漫画を2010年の連続TVドラマに続いて映画化した『闇金ウシジマくん』の完成披露試写会が7月11日(水)に都内で開催され、主演の山田孝之に劇場版のヒロインの大島優子(AKB48)、林遣都、新井浩文、崎本大海、やべきょうすけ、山口雅俊監督が舞台挨拶に登壇した。非合法の金貸し“闇金”として非情に債権者を追いつめていく“ダークヒーロー”ウシジマ(山田さん)の姿は深夜帯のドラマで大きな話題に。劇場版では母親の借金を背負った娘やイベントサークルで成り上がろうとする若者などを通じて、金と欲に踊らされる現代社会を鋭く描き出す。監督はドラマから本作に携わってきたが、違法な金融業を描く作品だけあってTV局も及び腰だったそうで「『カイジ』や『ナニワ金融道』は問題ないのに、この作品はなかなか『やる』と言ってもらえなかった。苦労して立ち上げた」としみじみ。今回の劇場版について「こういう場で『最高のキャスティング』と嘘をつくプロデューサーや監督がいっぱいいますが(笑)、この作品に関しては本当に最高のキャスティング!」と毒を交えつつ万感の思いを明かした。山田さんも「深夜ドラマでお金もない中で手さぐりで作ってきました。たぶん『面白い』と思ってくれた人が多かったんでしょう。(映画も)暑い夏に撮影してやっと、公開が近づいてきました。よかった…」と飄々と語りつつも強い思いを感じさせた。大島さんは先ほどの監督の「最高のキャスティング」という言葉に、「演技派、個性派のみなさんに囲まれて緊張する日々でしたが、いまは至福のときです」と満面の笑みを浮かべていた。ちなみに、新井さんはライヴに何度も行くほど大島さんの大ファンだったそう。この日も「並んでるのが不思議」と語っていたが、もともと脚本上ではたった一度だけあった大島さんと新井さんの共演シーンを「監督が削った」(新井さん)と恨めしげな表情を見せた。劇中で大島さんは借金に溺れ不幸のどん底に落ちていく役を演じているが、この日は大島さんが100万円をトゴ(※10日で5割の金利)で貸す側となり、男性陣はそれぞれ担保を発表!監督からは「次回作の主演オファーと晩酌セット」という魅力的な提案が。崎本さんは「半分くらいなくなっても大丈夫ということなので」と生々しく「肝臓」を担保にしようとしたが、大島さんは「もらってどうすればいいの?」と困惑。監督からは「生レバー禁止ですからね」とツッコミが飛んだ。林さんは「人生で一番モテて楽しかった」という「中学校の記憶」をカタに借金を画策。新井さんはリアルに「身分証のコピーと実印」を提供し、しかも事務所の先輩の浅野忠信を保証人にする周到ぶりで笑いを誘っていた。最後に山田さんが掲げたボードには「命名権」の文字が…。話題の命名権(ネーミングライツ)を譲渡することで、例えば、山田さんが2人目の“大島優子”になって、大島さんの代わりにコンサートなどの仕事をこなすと熱弁。これには大島さんも大喜び。監督は「山田くんは(AKB48のヒット曲)『ヘビーローテーション』を歌って踊れる」と太鼓判を押しており、AKB劇場に登場する日も近いかも…?山田さんは借用書にサインをし「山田孝之改め、大島優子です!」とノリノリだった。『闇金ウシジマくん』は8月25日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:闇金ウシジマくん 2012年8月25日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012真鍋昌平・小学館/「闇金ウシジマくん」製作委員会
2012年07月11日累計500万部を突破した真鍋昌平の同名コミックを、TVドラマに続いて山田孝之主演で映画化した『闇金ウシジマくん』の主題歌が、Superflyの新曲『The Bird Without Wings』に決定した。その他の写真『闇金ウシジマくん』は、債務者へ非情な取り立てをする闇金会社カウカウ・ファイナンスの社長ウシジマ(山田)と、債務者たちが金と欲望を巡り“闇金の世界”に翻弄されていく姿を描いた人間ドラマ。山田の他に、大島優子、林遣都、市原隼人、新井浩文らが出演する。本作でSuperflyが歌う『The Bird Without Wings』のテーマは、“不安に立ち向かう”というもの。Superflyは「みんなハンディキャップを抱えながら、不安を抱きながら日々を過ごしている。それでも前へ進まなければいけない。そんな心の葛藤と決意を描きました」とコメント。また、山口雅俊監督は「(本作は)大島優子さんたちが演じる普通にどこにでもいる無力な若者たちが、ウシジマに象徴される人生の困難と格闘する映画。この曲の主題もそこにあり、映画に大きい力を与えてくれた。この曲をうみ出したすべての人にありがとうと言いたい」と語っている。本楽曲は、8月15日(水)にCD発売される。『闇金ウシジマくん』8月25日(土)全国ロードショー
2012年06月20日主演の林遣都、桐谷美玲を始め、小栗旬や山田孝之など豪華キャスト陣で贈る人気コミックスを実写化した『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』。本作でロックスター“星”役で強烈なインパクトを放つ山田さんが、星の格好そのままに、真剣な表情でその舞台裏を明かす貴重なインタビュー映像がこのほど到着した。「聖おにいさん」などでも知られる人気漫画家・中村光の原作コミックをドラマ版に続き、実写映画化した本作。大企業の御曹司・リクと荒川のほとりに暮らす奇妙な人々が織り成す心温まる交流を、原作そのままのゆる~いコメディタッチで描く。「荒川アンダー ザ ブリッジ」の実写化と聞いたときに耳を疑った人も多いはず。そんな驚きと比例するように、やはりと言うべきか、演じる苦労も大きかったようだ。山田さんは語る。「だいたい想像できることは全部ですよね。動きづらいし、かゆいし、暑いし、とにかく大変でした」。その一方で「常にここ(顔)に意識を集中しないと崩れちゃう。仕方がない…それが星なので」と役者魂を感じさせる山田さん。本作への出演のきっかけは、河童の“村長”役で出演する小栗さんの一声だったそうで「旬くんに会ったときに『すごい面白い作品があるんだけど、孝之も出て!とりあえず、原作を読んでみて』と言われた」とのこと。どうやら小栗さんの熱意と原作コミックの出来の魅力に押し切られたようだが、いざ出演が決まったときには、村長役の小栗さんに対して「おれも河童がいいんだけど…」とお茶目なひと悶着があったことも明かしてくれた。本作について「いい大人が何をやってんだというような作品ですが…」と前置きしつつ「深い、意味のある作品」と太鼓判を押す山田さん。1時間半もかかるメイクなど、並々ならぬ苦労の結晶はぜひ劇場で確かめるとして、その前に知られざる舞台裏の笑い話に耳を傾けてみて。『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』は、2月4日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE 2012年2月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 中村光/スクウェアエニックス・AUTBパートナーズ■関連記事:林遣都×桐谷美玲インタビュー『荒川アンダー ザ ブリッジ』から恋愛観が発覚!?小栗旬、電話で出演直訴!「友達の山田孝之も星役で出ると言ってます、と」『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』試写会に10組20名様ご招待「理想のコンビ」1位は堤真一&岡田准一!往年の名コンビやあのバカップルも上位に荒川だよ、全員集合!『荒川アンダー ザ ブリッジ』ポスター画像が解禁
2012年02月03日山田孝之演じる、記憶喪失男の恋と記憶を巡るファンタスティック・ラブコメディ『指輪をはめたい』。先日初日を迎え、新宿バルト9にて主演の山田孝之、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、そして今もっとも注目されている若手二階堂ふみという豪華キャスト陣が登壇し、舞台挨拶を行った。客席からは美女たちに囲まれて「羨ましいぞー!」という声が上がるなど、大いに盛り上がり、公開を祝うとともに、満席となった会場にてファンと登壇者により更なる大ヒットを願った。左から:二階堂ふみ、真木よう子、山田孝之、小西真奈美、池脇千鶴、岩田ユキ監督●輝彦は一見草食男子っぽいんですが、記憶を失くしているのに女の子3人と付き合ったり、意外と肉食な輝彦ですよね。最近やはりのロールキャベツってことですよね?山田:何ですかロールキャベツって(笑)●一見草食で中身が肉食っていうことです。山田:はぁ~(笑)全然知らないです、どんどんそういう言葉が出るんですね(笑)●輝彦についてはどんなところが男性として共感できますか?山田:今まで取材を受けたりしている中で、男性記者に逆に質問で返したりしたりもしたのですが、男は一度は結婚することを考えた時に、どういう基準で女性を見てるかとか、どうやって女性を選べばいいんだろうとか、浅はかなんですが、男はそこは一度は通る道って聞いたので、そこが楽しめるところなんじゃないかなと思います。●続きまして小西さんにお話を伺いたいと思います。今回仕事も頑張っている才女で、輝彦に関することになると、いつものペースが乱される、みたいな可愛いらしさをもある役どころですが、智恵役をどう演じていかれましたか。小西:最初に脚本を読ませていただいた時に、パッと見はなんでもパーフェクトにこなせる感じがするんですけど、でも実は内側には情熱を持っていて、猪突猛進に突っ走っていて、そこがすごく人間くさくて可愛らしいなと思うところもあって、そう人間らしく出せればいいなと思いました。●真木さんは今までに演じているキャラとは違う、ツインテールの髪型にセクシーでチャーミングな衣装に身を包んでいましたが、めぐみ役を演じてみていかがでしたか?真木:そうですね、まずこの役を逃したら、もうこういう役っていただけないかもしれないと思って、それがこの作品に出たいと思った一番の理由です。現場に出ていくまでにどうやろうって色々と考えたんですけど、あんまり自分の頭の中に凝り固まっていってもそれが正解だとは限らないしと思って、体当たりで現場に行って、あとは監督からもらう演出でめぐみちゃんを作っていこうと思って毎日撮影をしてました。●さて、続きまして池脇さんにお話を伺いたいと思います。今回の和歌子さんは携帯電話ももってないし、すごく奥ゆかしくて古風な感じの女性だったわけですけども、一方でパペットを創作するなど、芸術センスをもったキャラクターを演じてみていかがでしたか? 池脇:そうですね、子供に全くウケないパペット人形劇を健気に続けているですが、とにかく輝彦さんのことが好きで好きでたまらない、それだけに生きているところがあるのかなって思いながらやっていました。人形劇と輝彦さん、それだけで彼女の人生は作られてると思います。●続きまして二階堂さんにお話を伺います。スケートリンクの少女ということでスケートも相当頑張ったと思いますが、今回の撮影の現場はいかがでしたか?二階堂:とにかく撮影がほとんどスケートリンクで、衣装がレオタードなんですけど、すごく寒いし風を受けるシーンがあってそれもすごく寒いし、段々足が冷えてきて筋肉が硬直しちゃって、現場では思い出すと第一に寒かったなって(笑)でも岩田監督の、のほほんとした世界観だったり、可愛らしいファンタジックな雰囲気が現場でも流れていたので、すごく楽しかったです。●それでは岩田監督、ついにこうして初日を迎えたわけですがそれぞれのキャラクターがすごく個性的で、このキャストの皆さんを作り上げていったこだわりをお聞かせいただけますか?監督:そうですね、一人一人に対する思いはほんとにたくさんあるんですけど・・私は人の持つ原始的な部分が面白いなと思っていて。たぶん原始時代も男の人はかっこつけたくて、大き目のマンモス挑んでいったりしただろうし、女たちはその骨で男を挟んで殴り合ったりしただろうし、そういう人間が根本的に持ってる良い格好したいとか嫉妬したりとか、それでも綺麗な星を見たら明日頑張っちゃおうと思えるとか、そういう人の成長の軌跡みたいなものをちゃんと描きたいなと思っていました。皆さん漫画チックなキャラクターではあるんですけどそこを人間くさくて嘘がなく演じてくれる人たちを選んで、結果とてもうまくいってると思います。●最後に山田さん締めの一言をお願いします。山田:締まるかどうかは別にして…(笑)とにかく楽しんでもらいたいです。映像も音楽共に美しいので、頭の中をぐるぐるかき乱されるような作品だと思います。観てその場で映画を楽しむ+自分に何か置き換えて、一歩引いて映画をモノにしてもらいたいです。今日もし男女で来てる人はこの後でもいいですし、そうじゃない人は帰って異性と話してもらいたいですね。そうすればまた何か、自分も相手も見えてくるものがあるんじゃないかなって思います。決まった!会場:爆笑作品情報『指輪をはめたい』監督:岩田ユキ原作:伊藤たかみ(文春文庫刊)出演:山田孝之、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、二階堂ふみほか配給:ギャガ+キノフィルムズ 公式サイト 最新情報は 公式ブログから 全国絶賛ロードショー中!(c)2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd
2011年11月26日愛する人が誰なのか忘れてしまった記憶喪失男が巡る、恋のラビリンス!大ヒット上映中『指輪をはめたい』で記憶喪失男を演じた、山田孝之のインタビューをお届けする。●はじめて脚本を読んだときの印象は?結婚する相手に何を求めるのか? ということを僕の演じた輝彦は見極めようとするんですが、これは男性でも女性でも一度は考えたことある人は多いだろうなと思って読んでいました。僕も実際に考えたことありますからすごく気持ちはわかりましたし、だからこそ、この作品に出演して皆さんにも共感してもらいたいと思いました。●実際に輝彦を演じた感想は?最近、男っぽい役柄が多かったのですが、ラブストーリーもやりたいなと思っていたタイミングだったし、こういう役柄は初めてだったので純粋に面白かったです。ただ観ていただくとわかるのですが、本当に1ヵ月弱のあいだ、ほぼ缶詰状態で撮影をしていたので徐々に顔が疲れていくのはリアルな表情なんです(笑)。輝彦が徐々に憔悴していく感じをだしたかったので丁度良かったんですけどね。●岩田監督との撮影はどうでしたか?この映画で僕は初めて女性監督の作品に出演したんです。全体的にファンタジックな世界観や空気感があるだけでなく、エッジのきいた小気味の良い毒も感じることができるというのは岩田監督ならではだと思いました。監督の雰囲気もまさに映画のような感じでしたから。ふわーとしつつもセンスの良いシュールな部分も持っている方で一緒にいて面白かったです。●お気に入りのシーンは?レトロな洋食店のシーンです。この場面の撮影のときには、監督から「声は使わないから雰囲気で話して、とか早送りで使うから動きを大きめにしてコミカルに」とお願いされて。無声映画のチャップリンみたいな感じと言われて驚きました。いままでにこういう演技をやったことがなかったので新鮮でしたし、仕上がりを見てもこの映画の世界観に見事にはまっていて感心しました。●輝彦に共感できるところは?ただ遊びで3人の女性とつき合っているのではなく、誰と結婚するべきなのかを真剣に考えている真面目さ。でも毎日3人と順番に会っているうちにそれが楽しくなってしまう人間的な弱さ。この真面目さと弱さは人間らしくて好きですね。ただ、女性からしたら「そんなの認めない」と思われてしまうかもしれないですけど(笑)。でも男性からみたらその人間的な部分は「わかる」と思ってくれる人は多いはずだと思います。なので男性の方には特に共感しながら観てもらいたいです。作品情報『指輪をはめたい』監督:岩田ユキ原作:伊藤たかみ(文春文庫刊)出演:山田孝之、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、二階堂ふみほか配給:ギャガ+キノフィルムズ 公式サイト 最新情報は 公式ブログから 全国絶賛ロードショー中!(c)2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd
2011年11月25日記憶を失った“三股男”のドタバタ恋愛劇を描いた『指輪をはめたい』が11月19日(土)、全国で公開初日を迎え、主演の山田孝之を始め、共演する小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴、二階堂ふみ、そしてメガホンをとった岩田ユキ監督が東京・新宿バルト9で初日舞台挨拶を行った。記憶喪失でプロポーズする相手を忘れてしまった男・輝彦(山田さん)と彼の前に現れた全くタイプが異なる3人の花嫁候補(小西さん、真木さん、池脇さん)。輝彦が本当に愛していた相手とは?手がかりを求めて記憶を失ったスケートリンクに赴いた彼は、そこで謎のスケート少女(二階堂さん)に相談するが…。原作は芥川賞作家・伊藤たかみの同名小説。山田さんは本作のキャンペーン期間中、「男性に向けた作品」だとアピールし続けてきたと言い「原作者も男性ですし、男が結婚するにあたってどういうことを考えるのか?自分自身、その点は面白いなと共感できた。作品のイメージから女性にはさしてアピールしなくても(笑)、ちゃんと観に来てくれるかなと」。実際、客席には男性客の姿も多く見られ「アピールした甲斐ありました!」と満足そうな表情だった。そんな山田さん演じる輝彦について、この日登壇した女性MCが「いわゆる“ロールキャベツ男子”ですね。外側は草食系で、内側は肉食系っていう…」と持論を展開すると、山田さん本人は「どんどんそういう言葉が出てくるんですね。初めて聞きました」と苦笑いだった。一方、女性陣も個性豊かな演技で作品を盛り上げており、輝彦の上司で才色兼備の智恵を演じた小西さんは「パッと見はパーフェクトな女性ですけど、実は内側には情熱を持っていて、猪突猛進タイプ。人間臭く感情を爆発させるところが可愛らしい」と自己分析。真木さんは“セクシー風俗嬢”というこれまでのイメージを一新する役柄に「これを逃したら、こういう役は二度とできないなと思って。現場ではあれこれ考えたが、頭では正解を出せないので、体当たりでぶつかった」と役柄そのままの心意気を披露。人形劇で生計を立てる“ちょっと重い”女性・和歌子を演じる池脇さんは「とにかく輝彦さんと人形劇が好きで好きでたまらない。それだけで生きているような部分がある」と語った。『ヒミズ』(園子温監督)で共演者の染谷将太と共に日本人初のヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)の受賞も記憶に新しい二階堂さんは、スケートリンクでの撮影を「とにかく寒くて、靴も足も冷えてしまって、筋肉が硬直した」とふり返った。そんなバラエティに富んだキャラクターの右往左往を、ファンシーに描いた岩田監督は「漫画チックな部分があるが、それをウソがないようにみなさんが演じてくれた」とキャストに感謝。「カッコつけたいとか、誰かに嫉妬したりとか、人間の原始的な感情の成長を描きたかった」とアピールしていた。『指輪をはめたい』は、新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:ヒミズ 2012年春、シネクイントほか全国にて順次公開© 『ヒミズ』フィルムパートナーズ指輪をはめたい 2011年11月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:山田孝之インタビュー「夢はない。でも、芝居は楽しくて仕方ない」山田孝之、結婚は「タイミングと巡りあわせ。機が来ればすぐにでもGO!」園子温&神楽坂恵が婚約を改めて報告「私の“恋の罪”でお騒がせして」と照れ笑い名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定あなたは見つけられる?『指輪をはめたい』特製デコトラ“迷走”中!
2011年11月21日2011年は6本の映画、3本のドラマに出演。この数字からも俳優・山田孝之がどれだけ求められている俳優かは明らかだ。俳優の道をスタートさせてから12年、傍から見れば一歩ずつ着実に夢を叶えているかのように映るが、当の本人は「いまも小さい頃も夢という夢はないんですよね。でも、芝居は楽しくて仕方ない。だからどんな役でもどんな作品でもやりたいんです」。少し意外なコメントだ。夢はないけれど芝居は楽しいという、彼のその正直な言葉は、未来ではなく“今現在”を精一杯に楽しんでいる、そんなふうにも受け取れる。そして、新たに手にした役柄は、スケートリンクで転んで頭を打ち、恋人の記憶だけをなくし、彼女だと名乗る3人の女性の間を行ったり来たりする独身男子・片山輝彦。彼がプロポーズするはずだった女性を探すこのラブ・ファンタジー『指輪をはめたい』を、山田孝之はどんなふうに楽しんだのだろうか──。「本人的には不幸なのに、客観的に見るとすごく面白い」ツボふわぁっとしたラブストーリーに棘と毒がこれでもかと絡み合う。そんな「切ないのに笑える感覚がたまらなく面白い」と声を弾ませる山田さん。輝彦はかなり気に入っている役柄のよう。もちろん男としての共感もあった。それは、自分の前に現れたツンデレな年上彼女、セクシーな彼女、守ってあげたくなる彼女、3人の女性に翻弄される輝彦を通じて考えたという男の結婚観。「三股をしていなかったとしても、彼女がいてもいなくても、輝彦みたいに結婚するならきれいな女性がいいかな?かわいい女性かな?それとも…、そんな理由で結婚相手を選べるわけないのは分かっていても、浅はかでくだらないことを誰でも一度は考えると思うんですよね。しかも、輝彦は3人の彼女たちのことを本気で知ろうとして、月火水木金…夢のようなスケジュールで、順番に彼女たちと会って楽しむ。で、結局うまくいかなくて修羅場になる。あんな修羅場で本人的には不幸なのに、客観的に見るとすごく面白いんです。そういう面白さを映画としてみんなに提示して、笑ってもらいたいなって思ったんですよね」。真面目さゆえの笑い、悲しみゆえの笑いが山田さんのツボだった。そのツボを引き出したのは、本作が劇場長編2作目となる岩田ユキ監督。元々デザイナーだった経験を活かし、レトロでポップな世界観を生み出している。女性監督の映画は初めてだという山田さん。オファーを受けたときは「女性監督は大変かな…」という先入観を抱いていたそう。その理由は?「女性って(いざとなると)言うところはズバッと言うし、したたかだし、だから大変なのかなって。まして、映画業界で監督としてのポジションがあるということは、(実力と強さを)持っていないとできないことで。でも、実際に仕事をしてみたら男も女もなかった。まあ、男の人でもウジウジしている人もいますからね(笑)」と敬意を表し、三股をかけていても何故か愛されキャラの輝彦を演じるうえでは、監督のふわぁっとした雰囲気に助けられたと明かす。「輝彦というキャラクターは、ちょっとでもシャキッとしてしまうと悪意を感じてしまうし、ファンタジックに見えなくなってしまうんです。とにかく力を抜いてふわぁっとした感じにしたくて。そのふわぁっと感が出せたのは監督のおかげですね。監督自身がふわぁっとした人で、しかも現場全体もそのふわぁっとした空気に飲み込まれていました。どんなに純粋なラブストーリーを撮っていても、現場はどこかリアルなものなんです。けれど、今回の現場はふわぁっとしていてすごくやりやすかった。あと、スケジュールがかなりハードで睡眠時間が少なくて、疲れてくると自然とぼーっとなる。ああ、このぼーっとした感じが輝彦の感じだなと、そのまま役に取り入れました」。どんな状況も演技の糧にしてしまうのはさすが。ちなみに、撮影の合間に聴いていたのはジャック・ジョンソンの曲。もちろん、ふわぁっと感に浸るためだ。突然訪れた、「芝居が楽しい」という気持ちそんなふわぁっとした輝彦をめぐって、後半は3人の彼女がはち合わせてしまう修羅場も登場する。「女優さんたちのアドレナリンが分泌されていたシーン」だと苦笑いしながらエピソードを楽しげに語る。「(3人の彼女がやりあっているとき)輝彦は指輪を探していたので、直接そのバトルを見ることはできなかったんですけど、シチュエーションとしてはかなり楽しかったですね。あんな修羅場、(現実では)なかなかないですから。ただ、演技とはいえ何度もできるシーンではないので、入念に打合せをしました。何人かはそのシーンでクランクアップだったので、女優3人は、遠慮なくやってください!1発でOKもらいましょうね!って。そう言ってるのを傍で聞いていて、この人たち本当に遠慮なくやるんだろうな…と(笑)。みなさん、アドレナリンが分泌されて高騰としていたのは面白かったです」。取材中、何度も「面白くて」、「楽しくて」という言葉を口にしていた山田さん。彼が心底、面白がり楽しむことが、ハマり役となる決め手なのかもしれない。そして「芝居が楽しい」と実感した瞬間は、いまから約11年前に突然訪れたと昔の記憶を呼びおこす。「17歳のとき、NHKの朝ドラ(「ちゅらさん」)をやっていたときですね。NHKの廊下を西口に向かって歩いていて、ふと、ああ…芝居って楽しいかもって思ったんです。その日の撮影がどうだったとか、何かやり甲斐を感じた出来事があったのか、それとも『クソッやってやる!』と思ったのか、どういう状況だったのかは分からないけれど、芝居自体を楽しいと思ったのはそのときからですね」。「この役を山田孝之にやらせたら…って、すごく幸せな言葉」こうも言う。「自分自身は何も求めていない。待っているわけでもない。ただ、何でもやりたいんですよね」と。繊細な役、ハードな役、エキセントリックな役、どんな役にでも染まり、次々とイメージを覆しては観客の期待をいい意味で裏切ってきた山田さんは、そのイメージという言葉ですらも「色々な作品に出させてもらっているけれど、僕のすべての出演作をすべての人が観るわけじゃない。人それぞれ印象に残る作品も違う。イメージは人が作るものだと思っているから」と、はね除ける。何でもやりたいけれど、何色にも染まりたくないと言っているようでもあり…。だからこそ観客は、いったい次はどんな役で驚かせてくれるのかと期待をしてしまうのだ。それは、作り手も同じ。「どの作品だったのかは覚えていないけれど、あるプロデューサーに、何故この役を僕にふってくれたんですか?って聞いたら、『キャスティングを決めるとき、こういう役はこういう人というのがあるけれど、そうではなくて、この役を山田孝之にやらせたらどんなふうにやってくれるんだろうって、やらせてみたくなる(俳優な)んだ』と言ってもらえて。すごく嬉しかったんですよね。この役を山田孝之にやらせたら…って、すごく幸せな言葉」。好きこそ物の上手なれ。山田孝之が芝居を好きでいる限り、私たちは彼をスクリーンで見続けることができるはず。そして、驚くはず。というわけで、まずは『指輪をはめたい』の愛すべき三股独身男・輝彦をスクリーンで。(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)Hairmake:ISINO(ROOSTER)/stylist:Kayoko Kubota■関連作品:指輪をはめたい 2011年11月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:山田孝之、結婚は「タイミングと巡りあわせ。機が来ればすぐにでもGO!」名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定あなたは見つけられる?『指輪をはめたい』特製デコトラ“迷走”中!【TIFFレポート】山田孝之、司会者に「本当の恋愛って何ですか?」と逆質問【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ
2011年11月16日映画『指輪をはめたい』の完成報告記者会見が11月3日(祝・木)、都内で行われ主演の山田孝之を始め、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴と岩田ユキ監督が出席した。記憶喪失でプロポーズする相手を忘れてしまった男・輝彦と彼の前に現れた3人の花嫁候補。彼が本当に愛していた相手は誰なのか?記憶を取り戻そうと記憶を失ったスケートリンクに赴いた男は、そこで謎のスケート少女に相談するのだが…。本作への出演の決め手を問われた山田さんは「ぎりぎりウソにならない範囲で」と前置きした上で「僕も30歳手前でそろそろ結婚を考えなくちゃいけなくて、この輝彦という役を通して結婚というものを考えて、未開拓の地に足を踏み入れてみようかと…」と説明。出演してみて答えは「見つかったような、見つからないような…」と言いつつも「タイミング、巡りあわせだと思ってます。仕事でも友人関係でも合う合わないってやはりある。それが合えばすぐにでもしようと思います。機が来ればすぐにでもGOという感じ」と結婚観を明かした。記憶喪失になる前、輝彦はいわゆる“三股”状態で3人と付き合っていたわけだが、当然女優陣からは「ダメだなぁと思う」(池脇さん)、「許せない」(真木さん)、「絶対嫌です」(小西さん)と総スカン。山田さんはというと「取材などで『うらやましいです』って言う人もいましたけど、(三股は)大変なことが多そう。そこまで労力費やすほどは…」とこちらも否定的だった。ちなみに女優陣にそれぞれ結婚相手に求めるものを尋ねると、小西さんは「健康ですかね(笑)。一生一緒にいる人なのであまり虚弱だと困ります」。池脇さんは「相思相愛であり、一緒に食べて幸せに眠りにつけたら」と願望を明かした。3人の中で唯一、既婚の真木さんは単刀直入に「優しさですね」と語り、劇中さながら三者三様の答えとなった。山田さんは「男女で全く感じ方が違うと思う映画。コミュニケーションツールにしてほしい」と作品をアピールした。『指輪をはめたい』は11月19日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:指輪をはめたい 2011年11月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd■関連記事:名匠が被災地に捧げる3分11秒の短編が東京初上映!ワークショップも開催決定あなたは見つけられる?『指輪をはめたい』特製デコトラ“迷走”中!【TIFFレポート】山田孝之、司会者に「本当の恋愛って何ですか?」と逆質問【TIFFレポート】映画祭開幕!ミラジョヴォら美しき女優陣のファッションに釘づけ山田孝之主演、花嫁探しコメディ『指輪をはめたい』試写会に25組50名様ご招待
2011年11月04日人気漫画を原作に、山田孝之を主演に迎えて非合法の闇金融の世界を描き、連続ドラマとして好評を博した「闇金ウシジマくん」が映画化されることになった。原作は原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館刊)で現在も連載中の、真鍋昌平による単行本400万部突破の人気漫画。違法な金利でカネを貸し付ける“カウカウ・ファイナンス”の若き社長・丑嶋を中心に、部下や敵対業者、そして彼に救いを求める債務者たちの姿を通じて人々の欲望、社会の歪みを巧みに描き出す。現在放送中のドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」(テレビ東京)、さらに「荒川アンダー ザ ブリッジ」(TBS)など、変幻自在に多様な役柄をこなす山田さんがドラマ版に引き続き丑嶋役で主演。ドラマでは小道具のメガネに至るまで原作に合わせ、まさに漫画から抜け出てきたような丑嶋が話題を呼んだが、今度はスクリーンで現代日本にぴったりの魅力的なダークヒーローを熱演する!映画では、丑嶋が借金の回収で訪れたセレブたちのホームパーティで、イベント系のサークル代表のジュンと出会う。数日後、ジュンは主催イベントの資金調達のために金を貸してほしいと丑嶋を訪ねる。ここから欲に駆られた男たちの転落の人生ゲームが幕を開けることに…。メガホンを握るのは、これまでプロデューサーの立場で数々のドラマを手がけてきた山口雅俊。満を持しての映画監督への挑戦で、暴力、脱力感、倦怠感にまみれた若者像を基調に、貧富の格差、教育格差、モラルの崩壊、日本的価値観の喪失など、資本主義ニッポンが生み出したお気楽風情の有様とその裏に潜む弱肉強食の現状を、皮肉を込め、繊細かつ過激に表現する。思わず目を覆いたくなるけど見ずにはいられない。一見、救いがないように見える、血も涙もない物語からはなぜか「強く生きろ」というメッセージが――。腐りきった世の中を淡々と、本音で生きる丑嶋が教えてくれるのは?ジュン役を含め、映画版の新たなキャストも気になるところ!『闇金ウシジマくん』は2012年、全国にて公開。■関連作品:闇金ウシジマくん 2012年より、全国にて公開© 2012真鍋昌平・小学館/「闇金ウシジマくん」製作委員会
2011年08月04日山田孝之主演のコメディ『指輪をはめたい』のポスター画像が解禁となり、公開日も11月19日(土)に決定した。原作は芥川賞作家・伊藤たかみの人気小説。スケートリンクで転倒し、記憶喪失となった営業マン・片山の鞄の中から出てきたのは婚約指輪。失くした記憶と婚約者を探し始める彼の前には、それぞれ彼女だと主張する3人の女性が。会社の先輩でクールな才女に、風俗店勤務のさばさばしたセクシー美女、公園で人形劇屋台をする清楚な女の子…はたして一体誰が本当の彼女?だが、恋の記憶を巡る結末には意外な秘密が隠されていた――。硬派なイケメンからダメ男まで幅広い役柄を演じる山田孝之を主演に迎えた本作。『鴨川ホルモー』に『大洗にも星は降るなり』と、たびたびコミカルな姿を披露している山田さんだが、本作では頭にグルグルと包帯を巻いて、記憶喪失に陥った主人公を熱演している。まじめな顔で面白いことをやってくれるのが山田さんの魅力だが、本作では山田さん演じる片山を振り回す女優陣も豪華!小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴がそれぞれに彼女を主張し、物語をかき回す。果たして婚約指輪は誰の薬指に?もうひとり、片山がスケートリンクで出会う可憐なレオタードの美少女を演じる新鋭・二階堂ふみも注目。4人の美女たちの間で山田さんはどんな姿を見せてくれるのか?メガホンを握るのは、『檸檬のころ』で注目を集めた岩田ユキ。女性の感性で悩める記憶喪失男の恋路を描き出す。『指輪をはめたい』は11月19日(土)より全国にて公開。■関連作品:指輪をはめたい 2011年11月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Kino Films. All Rights Reserved.
2011年07月27日小栗旬と山田孝之が、大人気漫画のドラマ化、映画化として注目を集める『荒川アンダー ザ ブリッジ』に揃って出演することが決定!原作のビジュアルそのままの衝撃の“変身”が明らかになった。「聖おにいさん」も大人気の漫画家・中村光が2004年より「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス刊)にて連載しているヒット漫画の実写化として話題の本作。世界有数のトップ企業の御曹司である市ノ宮行がひょんなことから荒川河川敷に住む自称金星人の“ニノ”に命を救われ、そこから河川敷の奇妙な人々と交流していくさまを描く。主人公の行(通称リク)を林遣都が、ヒロインのニノを桐谷美玲という人気の若手キャストが演じるほか、城田優に片瀬那奈、安倍なつみに徳永えり、高嶋政宏、上川隆也など豪華キャストの参加が発表されるごとに大きな話題を呼んでいた。ついにこのたび、最後の発表を迎えたが、実写化で誰が演じるのか最も注目されていた河童の村長と星役にそれぞれ小栗さんと山田さんがキャスティングされることに。村長は、河童の着ぐるみで荒川河川敷に住む、男気と人望を兼ね備えた男。一方の星はかつて人気だったイケメンロックスターで全てにおいてロックな男。ニノに想いを寄せている。解禁となった画像を見ると、着ぐるみ、被り物で一瞬、誰なのか分からないほどだが、よく見るとまぎれもなく小栗さんと山田さん!『クローズ ZERO』シリーズで、学ラン姿で多くの観客の心をわしづかみにしたコンビが、まさかの河童&星のビジュアルで再タッグを組むことに。小栗さんは、出演の喜びをこう語る。「非常に面白いと思っていた『荒川アンダー ザ ブリッジ』の村長役をやれることになって嬉しかった。山田くんが星になったのも嬉しかった。村長は本当にやりたくてやらせていただいた役でしたが、実際は寒い日のウェットスーツはきつかったし、暑い日のウェットスーツはきつかったし、顔にノリをつけまくって汗をかきまくったときの内側の不快感といったらたまらないし。顔からつま先までかかるストレスがあんなに大変だとは思いませんでした。最終日に林くんと相撲をとってクランクアップしましたが、そのあとメイクとウェットを脱いだら体中から湯気が出ました。繰り返しになりますが、自らやりたいと言った役でしたが、こんなにきついと思いませんでした。でも、パート2ができたらいいなと思うくらい面白いものができたと思います」。かなりの不快感を伴いつつ、演じたようだが、山田さんはその小栗さんの誘いを受けて、星役を引き受けたという。その経緯について山田さんのコメントも到着した。「旬くんから『やって欲しい面白い役がある。俺は河童やるんだけど、お前星やらない?』と話をもらいました。僕も河童がいいなと思ったんですが、それで漫画を読んでみて星のキャラクターが面白かったので、すぐ『やる』と答えました。最初はキャラクターを演じるのが楽しかったけど、それがかき消されるくらい、辛かったですね…。星の被りものは頭がかゆくてもずっと掻けないし、顔を塗っているので粉塵がすごいのにマスクもできず、鼻もかめず、すすりつづけていました。監督はビジョンが見えている方で信頼できるし、みんなを盛り上げてくれるので、現場の雰囲気がよかったです」。錚々たるキャストを迎え、作品はどのような仕上がりになっているのか?ドラマ版ではニノがリクに恋を教えてもらう、という大枠に沿いつつ、キャラクターの個性を見せる構成となっているそう。その上で、映画版ではリク(林さん)と父親(上川さん)の親子のエピソードを中心に、リクと河川敷の仲間たちの交流、リクの父親の主導による開発の波にさらされる河川敷と、その狭間で葛藤するリクの姿が描かれる。ドラマはTBS系にて7月より放送開始。映画『荒川アンダー ザ ブリッジ』は2012年2月、全国にて公開。■関連作品:荒川アンダー ザ ブリッジ 2012年2月、公開© 中村光/スクウェアエニックス・AUTBパートナーズ■関連記事:『荒川アンダー ザ ブリッジ』キャスト発表!!電波系ヒロインは桐谷美玲「荒川アンダー ザ ブリッジ」ドラマ&映画化決定!キャスト詳細はいまだ不明
2011年06月07日TBS・MBS系新ドラマ『闇金ウシジマくん』の制作会見が9月29日(水)、東京・西新宿の京王プラザホテルで行われ、主演の山田孝之をはじめ片瀬那奈、やべきょうすけらが出席した。漫画家、真鍋昌平さんが漫画誌「ビックコミックスピリッツ」(小学館)に不定期連載中の同名漫画のドラマ化で、超暴利闇金融・カウカウファイナンスで金を借りに訪れる客やその関係者が借金で身を滅ぼしていくさまを描くヒューマンドラマ。4年ぶりの連ドラ主演となる山田さんは、闇金ビジネスの実力とカリスマ性を併せ持つカウカウの社長、丑嶋馨(うしじま かおる)役。「お金の価値を分かっていない人たちが金を借りてしまうんだと思う。僕はお金が最強兵器だと思っている。でも兵器のように分かりやすいものではないからマヒしてしまったり、収入や支出の差があったりお金との距離感も違うので、余計分かりづらい。お金の強さとかを分かってもらえれば」と借金について冷静に分析した。自身は「お金に執着がないので闇金で借りることはないと思う」とキッパリ。やべさんも「借りる気持ちは分かる。いまの世の中、我慢や耐えることより欲の方が深いのか、得られるものがあるとお小遣いをもらう感覚で得てしまうんだと思う。いま一時より先々の人生のことを考えよう、と思ってくれたら」と訴えた。撮影はすでに終了。オススメや見どころは?と司会者から聞かれた山田さんは「風俗店のシーンとかいいですよ、たまんないですよね?」とニンマリしながらやべさんに問いかけ。「俺、その現場行ってないんで…」とちょっぴり残念そうな表情のやべさんを尻目に、山田さんは「下着姿の女の子がいっぱいいて、普通見られないじゃないですか?でも仕事しているツラしてジーッと見ているんですよ」と手振りを交えて振り返り、共演者の笑いを誘っていた。プロデューサーは、フジテレビで単発ドラマ「ナニワ金融道」(1996〜2005年放送)を手掛けた山口雅俊氏。「『ナニワ』を作ったとき、町金の古き良き時代は終わっていて、闇金の最前線とお金を借りる底辺の間でギリギリの人間模様があると聞いて、それを描きたいと思った」と熱っぽく話した。ほかに崎本大海が出席した。ドラマ「闇金ウシジマくん」は10月12日(火)深夜24:55よりTBSにて放送スタート、同14日(木)深夜24:55よりMBSにて放送スタート。(photo/text:Yoko Saito)
2010年09月29日映画『十三人の刺客』の女子限定試写会が9月20日(月)、東京・丸の内の丸ビルで行われ、主演の役所広司、共演の山田孝之が来場したOLや女子大生の悩みに答えた。江戸末期、将軍の弟で明石藩主の暴君、松平斉韶を討つ幕府の密命を負った総勢13人の刺客たちの死闘を描く物語。内容にちなみ、この日は観客の悩みを“一刀両断する”として、来場した約300人から就職活動や将来についてなどの相談に回答する趣向。最初の女子大生は「面接で緊張してしまうが…」と相談。山田さんは「僕も、とんでもない数のオーディションに落ちてきていますからね。方法なんてないですよ、巡り合わせですから」と頭を掻きつつ「僕は(オーディションで)自分らしく、を大切にしています。ハキハキ、ニコニコっていうのも大切かもしれませんが、自分はそういうタイプじゃないし、もしそれで受かっても何も発揮できない。自分のできることをPRして、できないことはできない、という」と経験談を披露。続いて、現在24歳で恋をしたことがない“干物女”ですが…というOLが登場すると、役所さんが「恋については山田くんがものすごい上手ですから。恋愛の達人から」と軽妙に前振り。山田さんは「悪いことじゃないし、30歳まで6年、まだまだじゃないですか。好きになる素敵な人と会うはずですよ」と激励。役所さんも「男女問わず積極的に関わっていくことが大切じゃないですかね、そこから何か生まれるかもしれません」と人生の先輩らしいアドバイスを話した。最後に夢って叶う?と尋ねる女性には、役所さんが「叶うことより、あきらめず追い続ける、やり続けることが人生楽しいんじゃないですかね?僕も山田くんも仕事がなかったらただの失業者で仕事があるからやっている。でも夢は叶っていない」。山田さんも「遠くてもやっていけば辿りつきますよ」と揃って継続のススメを説いた計5人からの相談を終え、役所さんは「これだけ女性がいると、山田くん、俄然燃えますね。普段の試写会ではこんなにしゃべらないですよ」と感心。山田さんは「もうメラメラでした」と楽しんだ様子だった。『十三人の刺客』は9月25日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:十三人の刺客 2010年9月25日より全国東宝系にて公開© 2010「十三人の刺客」製作委員会■関連記事:岡ちゃん“サムライシネマ”応援団長就任「まさかこんな風になっちゃうとは」金獅子賞はソフィア・コッポラ作品!“元カレ”タランティーノ感激?日本勢は無冠『十三人の刺客』にスタンディングオベーション7分!金獅子に三池監督手応えアリ?三池崇史監督、SMAP稲垣の“悪役”起用を説明シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第6回)ちょんまげが似合う“まげメン”俳優といえば?
2010年09月20日映画『乱暴と待機』(冨永昌敬監督)の完成披露試写会が9月16日(木)、東京・テアトル新宿で行われ、主演の美波、共演の小池栄子、山田孝之らが出席した。劇作家で小説家の本谷有希子の同名戯曲・小説の実写化で、実の兄妹でもないのに同じ部屋に暮らし、複雑な恋愛感情を抱き合う“覗く男”英則(浅野忠信)と“覗かれる女”奈々瀬(美波さん)が、近所に引っ越してきた夫婦・番上(山田さん)とあずさ(小池さん)の存在に影響され、関係性を変化させていく姿を描く物語。美波さんは、劇中のメガネにスウェット姿という“個性的ファッション”に「心地良かった」と微笑んだが、役作りには「一線を越える、リミットを越える怖さがあった。痛い女の子ですが、痛いモノを演じてはいけない、私が一番の理解者でなくちゃいけないと思って演じました」と苦労をうかがわせた。一方で、内容にちなみ司会者から、この日の出席者の中から覗きたい相手を聞かれると、小池さんは「山田さんです。かなりベールに包まれているので私生活が気になる。あそこまで番上になり切れるのは、番上みたいな部分があるのでは?」と山田さんへ好奇の目線。山田さんは「あ、この間、『乱暴と待機』の取材で女性のインタビュアーから、『山田さんってこういう人だと思った』と言われたので、『役者としてそう言われるのは嬉しいです』と答えた。そしたら、『いや、そういう意味ではなく、こういう人だと思ったんです』と言われたので、コイツ、何が言いたいんだろう?と思った」と嫌な記憶をよみがえらせ、プチ切れモード(?)だった。同じ質問に山田さんは「そりゃ、本谷さんです。こんなヘンタイ的なものを家で書いているんですから。どんなツラして書いているんだろう?と」。本谷さんは「ツラ?」と吹き出しながらも「真剣な顔して書いています。ファミレスとかでも書いていますよ」と答えていた。なお、本日9月16日(木)21:00より、映画の公開を記念して「〜女の子の一人暮らし部屋を覗き見中継!〜」と題してUSTREAMにて特別企画を実施!10月8日(金)までの期間中、“ほぼ連日”、21:00ごろから約10分間だけ、劇中の英則が天井から奈々瀬の部屋を覗いているのと同じ感覚を味わえる、という生中継なのだが…いかに!?『乱暴と待機』は10月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)特別企画 〜女の子の一人暮らし部屋を覗き見中継!〜■関連作品:乱暴と待機 2010年10月9日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2010『乱暴と待機』製作委員会■関連記事:映画の“その後”描く?『乱暴と待機』主題歌PVの一部映像を先行配信!下着姿の美波に山田孝之が…衝撃場面がTVに?『乱暴と待機』TVスポット到着美波「お兄ちゃん」連発!小池栄子は突然…過激な『乱暴と待機』予告編独占先行公開眼鏡&地味なスウェットの美波からなぜか目が離せない!『乱暴と待機』画像が到着浅野忠信がのぞき男に!山田孝之×美波×小池栄子共演で本谷有希子の衝撃作を映画化
2010年09月16日海もないのに「シーサイド」という名を冠したモーテルに出入りする男女たちが繰り広げるドタバタを描いた『シーサイドモーテル』。本作に出演する山田孝之、玉山鉄二、池田鉄洋、古田新太の男4人が、小さな部屋に集まって作品の解説をするオーディオコメンタリー映像(ただし、本編映像はなし!)が到着した。岡田ユキオの漫画「MOTEL」を原作にした本作。山田さんと玉山さんの物語の舞台は202号室。借金を踏み倒そうとするギャンブラーとそれを追うヤクザをそれぞれ演じており、追い詰められた山田さんは縛り上げられ、ここから“惨劇”が…。2人は映画初共演となった『手紙』では兄弟を演じており、それ以来、プライベートでも仲が良いとあって、玉山さん曰く「(本作で)一緒に芝居するのがくすぐったかった」と照れくさそう。一方、102号室では、池田さん演じる男が、半年間通いつめてようやく一緒にお出かけすることになった山崎真実演じるキャバクラ嬢を何とか自分のものにしようと画策しているのだが、劇中、山崎さんがたびたびセクシーポーズを披露!池田さんは当然、撮影をかなり楽しんだ様子…。「監督は、本読みの段階で(劇中の)ヨガの練習をさせた」などうらやましい限りのエピソードを明かしてくれた。山田さんは「俺なんて衣裳はパンツ1枚で縛り上げられてた…」とボヤキ節。そして、古田さんの物語は203号室。倦怠期の夫婦の姿が描かれるが、池田さんが古田さんの劇中の映像を見ながら「ムクんでんなぁ」と漏らすと、古田さんが「カットごとに違うんだよ」と笑顔で頷き、さらに「ドン小西に似てるな」と言うと一同爆笑!本編は果たしてどのような仕上がりとなっているのか?このコメンタリーを見るとますます期待が高まること間違いなし!『シーサイドモーテル』は6月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:シーサイドモーテル 2010年6月5日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010「シーサイドモーテル」製作委員会■関連記事:運命の一夜、4つの密室で一体何が?『シーサイドモーテル』試写会に10組20名様ご招待騙し騙される11人の行方は…?『シーサイドモーテル』鑑賞券を5組10名様プレゼント生田斗真主演映画の主題歌にデビュー30周年シャネルズの「ランナウェイ」生田斗真&麻生久美子最新作に賭博師・山田孝之×借金取り・玉山鉄二ら主演級が続々!生田斗真と麻生久美子がモーテルの一室で怪しいクリームを…?旬な2人が魅惑の共演!
2010年04月30日山田孝之を主演に迎え、妄想男たちの暴走を描いた『大洗にも星はふるなり』が、先日より開催されている東京国際映画祭で上映され、山田さんによる舞台挨拶が行われた。この舞台挨拶は山田さん単独で行われるはずが、この日、誕生日を迎えた山田さんを祝福するために監督や共演者たちが乱入!果ては、この映画と無関係のはずの、俳優で弁護士の本村健太郎までが現れ、映画に因んで、山田さんを被告にした“公開法廷”まで開かれたが、当の山田さんは超ローテンション…。微妙な温度差が漂う、何とも不思議な舞台挨拶となった。山田さんは開口一番「山田です。昨日、仕事で茨城で夜から朝まで雨に打たれていて、3時間しか寝てないので頭がパッパラパーですが…」とお疲れ気味のよう。この日は、山田さんにとって26回目の誕生日。司会者に促され、山田さんが26歳の抱負を語ろうとしたそのとき、客席の一角から「孝之、ハッピー、ハッピー、ハッピーバースデイ!」と甲高い声があがり、本作に出演するムロツヨシと白石隼也、そして福田雄一監督が舞台上に乱入した。さらに、舞台袖からは、かわいい山田さんのイラストが描かれたケーキも!会場全体でハッピーバースデイの歌を歌い上げた。さらにムロさんはなぜか「もう一回歌います!」と宣言。再びの唱和に、山田さんは指揮者のような動きで両手を振り上げながら、祝福の歌に聴き入り、さらに実際にはないケーキの上のローソクを吹き消す仕種も見せた。が…山田さんはローテンション。サプライズの祝福の感想を聞かれ「正直、ムロさんの声が聞こえた瞬間、イラッとしました」と歯に衣着せぬ物言いで会場を笑いに包んだ。福田監督はそんな山田さんの様子を察知し、「実は、山田さんは『サプライズが何より嫌い』らしいです…」とあるTV番組での山田さんへのアンケートの答えを暴露。司会者からの「嬉しいですか?」という問いに山田さんは引きつった顔で「嬉しいですよー!感動してます。びっくりー」とほとんど感情を出さずに語り、再び会場は笑いに包まれた。ここで終わればいいものの、会場にはなぜか俳優で本物の弁護士の本村さんが登場。映画に因んで山田さんを公開裁判の場に引っ張り出した。罪状は「ストーカー規制法違反」。ヒステリックな声で山田さんを有罪にしようとする本村さんに対し、山田さんはあくまでローテンション。ほかの3人が“証人”として山田さんの罪を証言したが、年下の白石さんが語る際には、山田さんは別の出演作『クローズ ZERO』で演じた芹沢のような睨みで白石さんを震え上がらせた。監督は「山田くんは、戸田恵梨香が現場に来たらいきなりテンションが上がった」などと現場の様子を明かしたが、山田さんは本村さんを横目に「もっと良い弁護士を立ててやる」とボソリ。ジャッジは200人の観客に委ねられたが、結果は無情の100%有罪!山田さんは最後にイベントの感想を求められると、低〜い声で「サプライズとか本当に嬉しくて…」と語り、涙をぬぐうような仕種を見せるも「サプライズ過ぎて何言っていいんだか…」と本音を語り、改めて会場全体から「おめでとう!」という言葉が贈られた。『大洗にも星はふるなり』は11月7日(土)よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:大洗にも星はふるなり 2009年11月7日よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】セクシー佐々木希、かわいい顔してやるもんだ!監督が素顔暴露【TIFFレポート】トルナトーレ“『ニュー・シネマ・パラダイス』の親戚”作に自信【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】『アバター』シガニー・ウィーバー、久々の来日に日本語で喜び
2009年10月20日