車両整備・車両販売・ボディ販売事業を展開するSGモータースは、女性従業員による車両整備チーム「SGMレディース」を発足させた。同チームは、自家用車を運転する女性を対象に、フロント業務から自家用車の点検・車検などの整備業務を、女性スタッフのみで運営する。女性ドライバーが気軽に立ち寄り、車に関するさまざまな相談ができる、新しい形のカーステーションを企画しているという。新入社員2名(インドネシア出身および中国出身)を含む、計3名を一期生として発足。現在は同社の大阪店にて、技術研修を含めた実務の習得をしている。同社では今後、同チームによるカーステーションの早期展開を進めるとともに、女性従業員が活躍できる職域の拡大と活躍促進に取り組んでいくとのこと。また、家庭と仕事の両立のための社内規定の見直しや、キャリア支援など、さらなる女性活躍推進に向けたグループ横断プロジェクト(名称:わくわくウィメンズプロジェクト)に昨年から取り組んでいる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月17日西日本旅客鉄道(JR西日本)と近畿車輛は10日、両社の業務提携について発表した。「車両トータル技術の向上」「車両開発のスピードアップ」「車両のコストパフォーマンス向上」をめざし、人事交流や車両の共同開発に取り組むとしている。両社は密接な取引関係にあり、特急形車両287系や683系、近郊形車両225系、223系、321系、521系など、近畿車輛で製造されたJR西日本の車両も数多く存在する。業務提携締結に関して、両社とも技術協力関係の強化による「車両トータル技術の向上」を理由に挙げた。さらにJR西日本は「当社の路線ニーズに合致した安全かつコストパフォーマンスの高い車両の開発」を、近畿車輛は「事業基盤の強化・発展」を理由に加えている。今回の締結にともない、JR西日本が近畿車輛の株式の一部(近畿日本鉄道が退職給付信託に拠出しているもので、発行済株式総数の5%に相当する345万5,000株)を取得したことも発表された。なお、近畿車輛は代表取締役の異動と役員人事の内定も発表。現在の代表取締役社長である櫻井紘一氏は取締役相談役となり、新たに森下逸夫氏が代表取締役社長に就任する。森下氏は1968年、日本国有鉄道に入社。西日本旅客鉄道の取締役、常務執行役員などを経て、現在はジェイアール西日本新幹線テクノス代表取締役社長を務める。近畿車輛は異動の理由について、「経営体制の強化のため」と説明しており、6月28日に開催される第100回定時株主総会およびその後の取締役会を経て決定される予定。7月1日付けをもって、同社は機構改革を実施する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月11日京急グループの京急ステーションコマースはこのほど、車両外部の妻面に取り付けられている楕円型の車両銘板をかたどったキーホルダーを発売した。車両銘板とは車両のメーカー名と車両を所有する鉄道事業社名などが刻まれている金属製のプレートで、京浜急行電鉄の車両にも必ず取り付けられている。今回発売される「車両銘板キーホルダー」には、車両メーカー名「東急車輛」と鉄道事業社名「京浜急行電鉄」が表と裏にそれぞれ刻まれている。車両メーカーの「東急車輛」はこの4月に社名を総合車両製作所へと変更しており、今後新たに制作される車両には新社名の銘板が取り付けられる。このため、長年親しまれてきた「東急車輛」の名前を記念に残そうとの思いからこのキーホルダーが企画されたとのこと。実際の制作も実車と同じく東急車輛が担当した。大きさは約20mm×約48mmで、実物のおよそ20分の1。500個限定で、京急グッズショップ「おとどけいきゅう」鮫洲店とオンラインショップにて取り扱う。850円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月30日千葉都市モノレールは12日、新型車両「URBAN FLYER(アーバンフライヤー) 0形」のデザイン披露および関係者試乗会を開催した。同社代表取締役社長の大澤雅章氏、千葉市長の熊谷俊人氏、新型車両デザイン検討委員会委員、GKデザイン総研広島の担当者などが列席した。「URBAN FLYER 0形」は招待客と報道関係者を乗せて、車両基地最寄りの動物公園駅を出発し、千葉駅までを往復。往路ではデザインコンセプト、復路は車両技術について解説が行われた。千葉都市モノレールは新型車両の導入にあたり、2006年に学識経験者を中心とした「新型車両デザイン検討委員会」をスタートさせた。その取りまとめと具体化はGKデザイン総研広島が担当した。GKデザイン総研は国鉄209系を手がけてグッドデザイン賞を受賞し、他にも広島電鉄「グリーンムーバー」、広島市「アストラムライン」、京阪電鉄「新3000系と旧車両新塗装」などを手がけている。GKデザイン総研広島の唐澤取締役によると「URBAN FLYER 0形」のデザインコンセプトに関して、「空」が主題になったという。シンボルマークは「千葉にまつわる空の物語」をイメージ。これは懸垂式モノレールという「空を走る乗り物」と、千葉の発祥である千葉氏の伝説「空から星が降って窮地を脱した」と、それに由来する家紋「月と星」をアレンジしたという。車両の外観は、「空への上昇感」をイメージし、在来車のシルバーから一転、大空をイメージするブルーを採用した。運転台や客室窓の周囲はブラックで引き締めている。独立した配置の窓に連続性をもたせ、外から見ても、「あの電車に乗ると眺めがよさそうだな」という期待感を演出しているという。ブルーとブラックの塗り分けは運転台付近で斜めにカットし、上昇を表現しているとのこと。室内は、「空中散歩を感じさせる浮遊感」をデザインのコンセプトとし、運転室床面の一部をガラス張りにする「パノラマデッキ」など、眺望に配慮した設計となっている。ガラスはドアの下部、ドア格納部分(戸袋)などにも採用し、室内の圧迫感をやわらげている。ただし、ガラスを多用する冷たい印象も増してしまうため、壁面には木目をあしらうなどぬくもりを調和させたという。インテリアはブルー系とオレンジ系でまとめ、質感を上げるために濃くしている。天井と壁の間の広告枠もラインを作り、煩雑な印象を抑える工夫をしたとのこと。座席は対面シートにする案もあったが、通勤用途やイベントでのゆったり感を考慮してロングシートに。ただし、各座席を独立させ、背もたれを高くした。従来のロータイプでは揺れを支えるのに不十分で、浅く腰かけることで足の投げ出しの原因になる。ハイバックで身体を大きい面積で支えて、心地良くすることで深い着座姿勢を促し、足の投げ出しを防ぐ狙いがあるとのこと。座席の幅は470mmで在来の通勤車としては広く、「おそらく新交通では初めてのゆったりシート」と唐澤氏は述べた。新型車両に採用された新技術については、千葉都市モノレール車両課の鈴木氏が説明した。JR西日本の福知山線脱線事故と、韓国大邱広域市の地下鉄火災を教訓に、新しい安全基準に準拠しているという。具体的には、ワンマン運転で運用することから、「運転状況を表示するモニター装置と記録装置の追加」「防護無線にバッテリーを搭載し電源断でも使用可能に」「車両間通路は走行中は閉じてストッパーがかかる」「マスターコントローラから手が離れたときに急ブレーキをかけるデッドマンシステムに、発動時の司令室通報機能を追加」「客室内からの非常通報装置に乗務員が反応しない場合に備えて、司令室への通報を実施し、司令室から客室へ車内放送する機能を追加」などだ。このほか、空調ダクトを熱で溶け落ちない材質とし、ATC(自動列車制御装置)を二重化、車両連結部に転落防止装置を設置、ドアにLEDとチャイムによる案内装置を設置するなど、安全とバリアフリーに配慮したとのこと。快適性では、空調システムに従来の冷房・暖房・送風に加えて除湿機能を搭載した。環境面では、動力を抵抗制御式直流モーターではなくVVVFインバータ制御の三相交流モーターとし、電力回生機能も搭載して省エネルギーに配慮したとのこと。千葉都市モノレール代表取締役社長、大澤雅章氏は、「タウンライナーの乗客数は年1%の上昇傾向だったが、高齢化により頭打ちになりつつあり、東日本大震災で2011年度は乗客数が減った。新車両の導入で利用者を増やしたい」と期待を語った。現在の路線の愛称「タウンライナー」については、「もともとは車両の愛称だった。今後は『アーバンフライヤー』にしていきたい」との考えを示した。「URBAN FLYER 0形」は導入発表から落成、営業開始まで6年を要した。その理由については、「鉄道車両は生産開始時に発表する会社が多いが、この車両はデザイン検討開始段階で発表した。デザイン決定に2年、そこから部品設計に2年半、製造に1年かかっているため」という。同車両は日中に試運転を実施し、営業開始は7月8日の予定。全4編成を三菱重工に発注しており、今回登場した編成はその1つ目。今後は今年度中に1編成を追加し、来年度と再来年度にそれぞれ1編成ずつ導入するという。それ以降については、「営業成績と在来車の老朽化の進行度で決める」とした。「URBAN FLYER 0形」が営業開始した後のイベント企画も進行しており、7月下旬から8月にかけて、ホテルなどとタイアップした婚活列車を予定している。新車両のロゴについてはブランド展開も検討しており、プラネタリウムとのコラボレーションも進行している。「千葉モノレールの新しいブランドとして立ち上げたい」とのことだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月13日東京メトロ銀座線の新型車両1000系が11日、運行を開始した。同車両は30日まで、銀座・和光本館「時計塔」竣工80年と銀座線開業85周年を記念した「フォトギャラリートレイン」として運転される。1000系は銀座線開業時に活躍した旧1000形をほうふつとさせるレモンイエローの車体が特徴。レトロな外観ながら、永久磁石同期モータやLED照明、走行騒音低減のための操舵台車など、最新技術も採用した車両となっている。運行を開始した11日には、浅草駅にて出発式を開催。4月より東京メトロの広告キャンペーン「We are the Tokyo Navigator」のイメージキャラクターを務める武井咲(えみ)さんも制服姿で登場し、テープカットや花束贈呈などが行われたとのこと。同車両の12日以降の予定運行ダイヤは、「銀座線1000系スペシャルサイト」から確認できる(列車遅延やダイヤの乱れなどで変更される場合あり)。30日までは東京メロとセイコーホールディングスとのタイアップによる「フォトギャラリートレイン」として運行。車内では開業85周年を迎える銀座線と、竣工80年の銀座・和光本館「時計塔」などの懐かしい写真を、感謝のメッセージとともに紹介する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月12日私鉄系ホテル5社で構成する「Rail Inn ネットワーク」はこのほど、加盟5社の車両をパッケージにあしらったドリップ式コーヒーを製作し、2日より各ホテルのフロントにて販売を開始した。1箱5袋入りで500円。1万2000個の限定品だ。「Rail Inn ネットワーク」は、西鉄ホテルズ、京急イーエックスイン、静岡鉄道、富山地鉄ホテル、名鉄インの5事業者が加盟するホテルネットワーク。あわせて全国に29のホテルを展開しており、共同仕入れや共同販促などを行っている。このたび発売されたドリップ式コーヒーは、各ホテルが私鉄系事業者の全国ネットワークに所属していることをアピールしようと企画されたもの。外箱には系列の私鉄5社の懐かしい車両や最新の車両10種を、個包装には5社を代表する車両をそれぞれプリントし、鉄道の魅力を伝えるデザインに仕上げた。なお、「Rail Inn ネットワーク」に加盟する各社では、同グッズがセットになった宿泊プランも同時に発売している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月04日京阪電気鉄道は4月14日、新型車両13000系の営業運行開始に合わせ、デビュー記念の「宇治線歴代車両メダルセット」を2,500セット限定で発売する。このメダルセットは、直径30mmの真ちゅう製のメダルに、宇治線を代表する歴代3車種の車両正面をデザインしたもの。戦後の資材不足に対応した「運輸省規格型」車両として製造され、晩年は宇治線を中心に活躍した1300型、現在も宇治線の主力車両として活躍中の2600系、新型車両の13000系を3枚のメダルの表面にそれぞれ描いた。裏側にはシリアルナンバーも刻印された。同商品の価格は1,000円。発売日の4月14日には、正午より宇治駅改札外コンコース特設会場にて、同商品を含む京阪電車オリジナルグッズ等の販売が行われる。その他の発売場所は、京阪電鉄中之島、淀屋橋、天満橋、京橋、守口市、寝屋川市、香里園、枚方市、樟葉、中書島、丹波橋、祇園四条、三条、浜大津の各駅(いずれも午前9時より)。京阪百貨店守口店6階玩具売場、京急百貨店5階おもちゃうりば(いずれも午前10時より)。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月24日JR東日本は6日、東急車輛製造(以下、東急車輛)の鉄道車両製造事業などを承継した鉄道車両新会社の商号を、「株式会社 総合車両製作所」(英語名「Japan Transport Engineering Company」)、略称「J-TREC」(ジェイトレック)とすることを発表した。東急車輛は東京急行電鉄の完全子会社で、鉄道車両製造事業のほか、立体駐車装置事業や特装自動車事業も展開してきた。しかし今年4月1日付で会社分割(吸収分割)を行い、鉄道車両製造事業などは新たに設立された鉄道車両新会社へ承継されることに。さらに4月2日付をもって、新会社の全株式がJR東日本に譲渡される(詳細は本誌既報の通り)。このほど新たな商号が決定したことで、鉄道車両メーカーとして長年にわたり親しまれた東急車輛の名は消滅することになる。新会社・総合車両製作所の本店所在地は、現在の東急車輛本社・横浜製作所と同じ横浜市金沢区大川。鉄道車両をはじめ、鉄道用品(分岐器など)やコンテナなどの製造・修理・販売がおもな事業内容となる。資本金は1億円で、JR東日本の100%子会社に。代表取締役社長には、現東日本旅客鉄道(JR東日本)常務取締役鉄道事業本部副本部長、宮下直人氏が就任する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月07日障害者福祉の団体に株式会社損保ジャパンと、同社が主体となって設立された財団法人損保ジャパン記念財団は8日、2010年度自動車購入費助成金として、10団体に合計1,000万円の助成を行うと発表した。財団によれば、この助成は障がい者への福祉活動に関して、必要性の極めて高い自動車の購入に対する支援事業で、今年度は東日本を対象に公募が行われ、35件の応募から10件への助成が決まった。※画像はイメージ1999年から開始財団では1999年から同事業を開始し、11年間で112団体に対し、約1億1,000万円の助成を行っているという。今回対象となったのは宮城県の特定非営利活動法人「輝らら会」、新潟県の社会福祉法人「とき福祉会」、三重県の特定非営利活動法人「夢想会夢想工房」などとなった。
2010年11月10日高齢者福祉の研究助成日本興亜損害保険株式会社は4日、同社が1991年に設立した財団法人「日本興亜福祉財団」が行っている、高齢者福祉の研究助成事業の成果を冊子としてまとめ、発行したことを公表した。今回発行されるのは非売品の『ジェロントロジー研究報告 No.9』(B5判、149ページ)と題されるもので、2008年5月下旬から7月にかけて、全国の大学や研究所、高齢者福祉施設の現場関係者などを対象として行われた助成と、そのおよそ1年にわたる研究の結果がおさめられている。助成への応募は全部で51件あり、助成件数は16件。助成の総額は793万円で、平均助成金額は49万円であった。研究は共同のものが7件、個人研究が8件。※画像はイメージ身近で切実なテーマ個別の研究を見ると、目をひくものに富山福祉短期大学看護学科に所属する荒木晴美氏の共同研究「在宅療養者を介護している人の自分自身の終末期への思いへの影響」という切実なものがある。また山梨大学教育人間科学部に所属の岡林春雄氏による個人研究「認知症高齢者は、若者との関わりによってどのように変容するのか」など、全体的にきわめて興味深いテーマが並んだ。本格的な高齢化社会の中、誰もが身近に存在する問題への研究助成事業と言えるだろう。
2010年11月06日大江戸線でパニック!?8月1日(土)より、都営大江戸線で、都営地下鉄としては史上初となる映画のビジュアルをフルラッピングした車両が登場し、話題を集めている。これは、ニューヨークの地下鉄を舞台にしたサスペンス・アクション『サブウェイ 123激突』とのコラボレーションとして実現したもの。従来の大江戸線とは全く異なる青と黒を主体にした色調で、映画のタイトルと共に主演のデンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの姿が大きく描かれている。今回のコラボレーションについて、本作の宣伝プロデューサーは「地下鉄を舞台にしている映画なので、ぜひ地下鉄とコラボレーションしたいと考えました。中でも本編で描かれているのがニューヨーク市の地下鉄ということで、日本では東京都の管轄である都営地下鉄で、なおかつ駅数、利用者数が一番多い大江戸線でラッピングライナーを走行させたいと打診しました」と語る。映画は、トラヴォルタ演じる“ライダー”をリーダーとする武装ギャングが地下鉄をハイジャックするという設定。ハイジャックという内容だけに、コラボレーションの実現に向けた交渉は難航するかと思われていたが「交通局の担当の方に映画をご覧いただいたところ、地下鉄職員が乗客を守る懸命な姿が描かれていたため企画が実現したようだ」とのこと。車体のデザインについては「映画では、地下鉄職員のガーバー(デンゼル・ワシントン)が乗客を守るために自分の身を犠牲にして犯人と闘うのですが、その緊張感を地下鉄の車体そのものに表現しました」と語る。こちらのラッピングライナーは8月いっぱい走行する。普段とは違う、見慣れない車両に思わず立ち止まって写真を撮ったり、駅員に運行スケジュールを問い合わせる乗客も続出。夏休みシーズンということもあり、この期間限定車両目当ての鉄道ファンも数多く訪れそうだ。『サブウェイ 123激突』は9月4日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。■関連作品:サブウェイ 123激突 2009年9月4日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:ハリウッド2大スターが激突!『サブウェイ 123激突』試写会に10組20名様をご招待ジョン・トラヴォルタ、息子を亡くした悲しみは癒えず。主演作プレミアを欠席ひげにタトゥーですっかり悪人顔、トラヴォルタがデンゼルとの共演作で悪役に挑戦
2009年08月03日