昨年、日本中を感動させた小惑星探査機「はやぶさ」の軌跡を20世紀フォックスが映画化した『はやぶさ/HAYABUSA』が10月1日(土)、全国で公開初日を迎え、主演を務める竹内結子を始め、西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎、鶴見辰吾、堤幸彦監督が東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで舞台挨拶を行った。この日は同作が2012年3月、ロサンゼルスなど全米10都市以上で公開されるという嬉しいニュースも発表に!竹内さんは「すごいことですよね。まだ実感が湧かない部分もありますが、とても光栄なこと」と感激した様子。堤監督は「日本人の誇りというべき、この感動的なストーリーを世界中の方々に観ていただければ嬉しいです」と感無量の面持ちだ。数々のピンチを乗り越えながら、2010年に奇跡の帰還を遂げた小惑星探査機「はやぶさ」。その7年間に及ぶ壮大なプロジェクトに携わったスタッフたちの挑戦と苦闘が、竹内さん演じる宇宙科学研究所(現JAXA)の若き女性研究者・水沢恵の視点から描かれる。撮影中は「実は様々な障害もあった」(竹内さん)と言い、登壇者はみな、本作の“発進”と言える公開初日に感慨しきりだった。主人公の上司を演じた西田さんは「去年地球に帰還したはやぶさに本当に力をもらいました。私たちは映画を通して追体験させていただき、改めて日本人の誇りとも言えるこの偉業を、そしてはやぶさの感動をたくさんの方々に伝えていければと思っております」。はやぶさ開発チームを演じたキャスト陣も「(自身が演じた理学博士の)齋藤潤先生ができなかったとおっしゃられていた心の叫びを、私が映画の中で体現させていただきました」(高嶋さん)、「衣裳、セット、仕草、顔、髪型に至るまで、ビデオや資料を繰り返し見て、完全コピーを目指しました」(佐野さん)、「たくさんの方々に少しでも感動を届けられればと思います」(鶴見さん)と作品にかける思いは格別だ。自称“文系”の堤監督は「正直、不安もあったのですが、竹内さんが『私も文系なので』とおっしゃったので、じゃあゼロからやりましょうと。JAXAの方々にお会いしたら、本当にお茶目でおもしろい、そして普通の人ばかり。そういった方々が世界的な偉業を達成したという点に深く感動しました」とコメント。竹内さんは「苦しいときに、はやぶさの存在を思い出し、何とも言えないエネルギーをいただいた。私にとっては主演できたことが大きな財産」と胸を張る。自身も“文系”ながら、宇宙に関する専門用語が満載のせりふをこなし、新たな一面を披露しているだけに、ついに訪れた公開初日に満面の笑みだった。『はやぶさ/HAYABUSA』は全国にて公開中。■関連作品:はやぶさ/HAYABUSA 2011年10月1日より全国にて公開© 2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ■関連記事:感動のドラマが詰まった『はやぶさ』の新画像が到着!満天の星空に映る正体は?竹内結子インタビュー一人の人間として向き合ったプロジェクト、好きという気持ち竹内結子、映画『はやぶさ』をメガネフェチに猛アピール!奇跡の帰還の真実を再現『はやぶさ/HAYABUSA』試写会に25組50名様ご招待竹内結子専門用語に脱帽?「宇宙って広いんだな」
2011年10月03日こんな竹内結子は見たことがない。なのになぜか最も彼女“らしい”作品、役柄に思えてくる。7年、60億キロという果てしない旅路を経て地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトに携わった人々のドラマを綴った映画『はやぶさ/HAYABUSA』。竹内さんはしゃれっ気のないメガネにノーメイク、はっきり言ってダサダサの色気も何もあったもんではない広報スタッフ・恵を演じている。当然だが劇中、恋愛的な要素はカケラほども出てこない。だが、この作品で彼女が見せる笑顔はこれまでのどんな作品の笑顔よりもかわいく、彼女が去りゆく仲間のために流す涙は、これまで演じてきたどんな別れのシーンの涙よりも美しい。どのような思いでこの作品に参加したのか?公開を前に話を聞いた。「ひとりの女性として共感できる部分が多くありました」ファッショナブルという言葉からは程遠い恵の外見は「本当にこれが竹内結子?」と思わせる。そんな一歩間違えば怪しい腐女子のような恵の内にあり、時に見え隠れする“熱さ”は間違いなく竹内結子自身の中に存在するものなのだ。恵が自分の疑問をあらゆる言葉を使って説明しようとする姿や、子供の問いに誰より自分が夢中になって答えるさまは、インタビューで己の中を巡る考えを思案顔でまとめつつ、訥々と語る竹内さんの姿と重なる。「確かに(笑)。自分のしたいことや好きなことについては熱く語る方なので、そこは似てるかもしれないですね。私自身、20歳を過ぎたあたりから仕事をする上で『何のためにやっているのか?』とか『この先どうなるのか?どうすべきなのか?』と考えていたことがあったんです。なので恵が自らの進路に迷う感覚について、ひとりの女性として共感できる部分が多くありました」。撮影中はJAXA(宇宙航空研究開発機構)に通う日々。「JAXAの入講証をもらえたのが嬉しかったです」と無邪気な笑顔を見せる一方で、実際にプロジェクトに参加した人々やJAXAのスタッフに話を聞く中でこんな話も。「プロジェクトのメンバーでもこのチームは(探査機の)打ち上げまで、とか役割が決まってるんです。ある方が『自分の役割が終わった人はすることがないんですよ』とサラッとおっしゃってるのを聞いたときは『そういう現実もあるのか』と思いました。ある意味、パーツのように必要な技術や知識のために集まった人たちなんですよね。でもプロジェクトが終わったら解散しちゃうのには寂しさも感じました。作品づくりの現場と似てるところがありますね」。こういう言い方は怒られるかもしれないが、「はやぶさ」プロジェクトと聞くと、男たちの熱いドラマをイメージしてしまうところがある。もちろん実際に女性の研究者やスタッフも従事していたわけで、恵の存在が異色というわけではないのだが、この映画の主人公が女性という点に意外な思いを抱いたのも事実だ。こちらのそんな言葉に竹内さんも「確かに“男のロマン”的な雰囲気が強いですよね」と笑いつつ「ただ…」と続ける。「正直、女性だからどうのって意識は持ちませんでしたよ。一人の人間として入っていったときに、男だ女だという感覚よりも“好きだから”研究を続けているという人たちなのだと強く感じたんです。キャラクターとしても、性別を意識するようなものが求められる設定ではありませんでしたしね。時に研究を続ける行為そのものが困難になるジャンルで、それでも続けていこうと思える時点で性別なんて部分は越えてるのかなとも思います」。“継続”することの大切さ、難しさ――劇中、思い悩む恵が発する「目指したものの近くにいるけど、ただうろついてるだけかも…」という言葉はまさにこうした研究者たちの思いをストレートに表していると言える。「いち研究員として、恵を通じて何かを伝えたかったというのはあります。一生懸命勉強して、夢や希望があって『こういうことできたらいいな』、『叶うといいな』、『もっと知りたい』って思って続けていくんですけど、ここまで来て何にもなれていない自分にすごく不安を感じている。結果を出さないと誰も評価してくれなくて、そのために努力するんだけど『何のために…』っていう思いに迫られて…というのは誰もが持っているのかな、と」。7年という歳月は生まれた子供が小学校に入学するまでの時間と同じである。「7年前にいま、こうしているなんて思わなかった。過ぎてしまえばあっという間ですが、やっている最中は…」と竹内さん。ここでも彼女は“継続”がいかに大変かつ重要であるかということを自らの仕事に置き換え、プロジェクトに従事したメンバーの偉大さを口にする。「きっと長かったと思います。成し遂げるまでに諦めてしまったかもしれないし、諦めざるを得なかったかもしれない――それでも完了するまで興味を失うことなく気持ちを維持するって本当に難しいことだと思います。映画もそうですが、撮影からクランクアップまで『面白いものになるといいな。みんなで頑張ろう』っていう気持ちを一日一日、最後の一瞬まで持って立っていられるかと言うと、本当に難しい(苦笑)。それが7年…この人たちはいったいどんな気持ちでいたんだろう?と改めて思います」。2時間20分の映画の中で彼女が見せる笑顔や涙の美しさは、彼女がこの7年に真摯に向き合ったことを証明している。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:はやぶさ/HAYABUSA 2011年10月1日より全国にて公開© 2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ■関連記事:竹内結子、映画『はやぶさ』をメガネフェチに猛アピール!奇跡の帰還の真実を再現『はやぶさ/HAYABUSA』試写会に25組50名様ご招待竹内結子専門用語に脱帽?「宇宙って広いんだな」奇跡の“帰還”を映画化した『はやぶさ/HAYABUSA』特報が到着!竹内結子、メガネ&ほぼノーメイクで色気なしの研究者姿を披露!
2011年09月29日愛と歌で彩られた波乱万丈な人生で知られるシャンソンの女王、エディット・ピアフの生涯を描いた舞台『ピアフ』の製作発表が9月13日都内で行われ、ピアフを演じる大竹しのぶらキャスト6名と、翻訳の常田景子が出席した。チケット情報『ピアフ』はイギリスの女流劇作家パム・ジェムスによる傑作戯曲で、1978年にイギリスで初演。その後、ブロードウェイや世界各国で上演され、主役のピアフは名だたる女優たちによって演じ継がれてきた。その大役に、日本を代表する女優・大竹しのぶが初挑戦。路上で歌い始めた少女時代から47歳で亡くなるまでを演じ、『愛の讃歌』『バラ色の人生』ら約15曲ものナンバーを披露する。演出は、大竹とは5作目の顔合わせとなる栗山民也。二十歳の頃、舞台で共演中だった中村勘三郎(=勘九郎)からピアフの自伝を贈られたのが彼女との出会いだったという大竹。「ピアフを演じられるなんて夢のよう」とその喜びをストレートに表し、「なぜ彼女の歌がこんなにも心に響くのか、お客様が答えを出せるように一生懸命演じたい」と真摯に語った。またピアフは様々なタイプの男性との華やかな恋愛遍歴でも知られるが、「あんなにわがままでめちゃくちゃな生き方なのに、これだけの男性に愛されている(笑)。だけどそれも当然だなと感じてもらえるようなエネルギッシュでチャーミングな、そしてどこにもいない女性を演じられたら」と、思い描くピアフ像を語った。劇中にはピアフの歴代の恋人たちが登場するが、その中からこの日はイブ・モンタン役の田代万里生、テオ・サラポ役の碓井将大、マルセル・セルダン役の山口馬木也が出席。「マネージャー役なので色っぽいシーンがない」と嘆くルイ・バリエ役の高橋和也に田代が「僕はまるで映画のようなキスシーンもあるので申し訳ない(笑)」と応え、早くも大竹争奪戦が勃発!?またピアフの最後の恋人テオを演じる碓井の19歳という実年齢に、大竹が驚愕する一幕もあった。ピアフの生涯の友人トワーヌ役の梅沢昌代は、「とても展開の速い芝居なので、しのぶちゃんは本当に大変」と、気心の知れた大竹を気遣っていた。好きなピアフのナンバーに『水に流して』を挙げた大竹は、「『もういい、もう後悔しない。今日から新しい人生が始まる』という内容の歌詞で、私もそんな風に生きてきたし、これからもそう生きていきたい」とコメント。歌に全てを懸けたピアフと芝居に全てを懸ける大竹の生き様が交錯し、見応え、聴き応えのある音楽劇となりそうだ。公演は10月13日(木)から11月6日(日)まで東京・シアタークリエにて上演。その後、富山、石川、大阪、愛知にて上演される。チケットは一部を除き発売中。取材・文:武田吏都
2011年09月14日映画『はやぶさ/HAYABUSA』の試写会が9月5日(月)、都内で開催され、主演の竹内結子を始め、西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎、山本耕史、鶴見辰吾、堤幸彦監督が登壇。さらに、劇中の登場人物のモデルとなった的川泰宣(JAXA)、川口淳一郎(JAXA)、國中均(JAXA)、斉藤潤(JAXA関係者)も来場した。7年間60億キロにおよぶ長い旅路の果てにミッションを完了し、人々に深い感動を与えた小惑星探査機“はやぶさ”。その帰還を信じ、全てを捧げたプロジェクトチームの面々のドラマを描き出す。当初、試写会には天皇皇后両陛下がご臨席される予定だったが、野田新内閣の副大臣の任命式の公務と重なったため、欠席されることとなった。竹内さんは「うまく行かないときや、どうしようと悩んだときに、いま目の前にやるべきことがあることは幸せなんだと感じられる。『いまはつらいかもしれないけど、続けていけばいつか何か大きな結果に繋がるかもしれないんだ』と感じられる作品になっていると思います」と言葉に力を込める。西田さんは「映画はフィクションではありますが、このスクリーンで起こっていることは全て事実。先生方の代わりに役者が演じているだけで、全て本物です」と語り、「ちょっと元気を失った日本に元気をくれる作品。あの快挙の裏には先生方の努力と熱い思いがあったんです」と改めてプロジェクトに従事した関係者に賛辞を贈った。その西田さんが演じた的場のモデルである的川教授は「長年、西田さんのファンだったのでもったいない気持ち。でも体型は同じですね」とユーモアたっぷりに語っていた。山本さんは「こういう専門用語は喋ったことがなかったので、言っている意味が分からなかったけど、撮影の最後の日には、自分が7年間、はやぶさ君を見守っていたような気持ちになりました」と感慨深げ。鶴見さんは「久々に竹内さんを見たらキレイなのでドッキリしちゃいました(笑)」と鼻の下を伸ばしていたが、映画については「自分で観て涙を流しそうになってしまった」とのこと。高嶋さんも「どうぞお楽しみください」と少ない言葉に作品への自信をうかがわせる。佐野さんは監督から、モデルとなった川口教授の「完全コピーで行くと言われた」と明かしたが、川口教授は「みなさんに似ていると言われ、自分が佐野さんの役を演じているかのように勘違いしそうになります」と佐野さんによる自身の“コピー”に太鼓判を押していた。最後に竹内さんは「この映画に出てくる3人に1人はメガネをかけているので、メガネフェチにどハマりする作品です!ぜひおすすめしてください」と珍アピール。笑顔で舞台挨拶を締めくくった。『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日(土)より全国より公開。■関連作品:はやぶさ/HAYABUSA 2011年10月1日より全国にて公開© 2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ■関連記事:奇跡の帰還の真実を再現『はやぶさ/HAYABUSA』試写会に25組50名様ご招待竹内結子専門用語に脱帽?「宇宙って広いんだな」奇跡の“帰還”を映画化した『はやぶさ/HAYABUSA』特報が到着!竹内結子、メガネ&ほぼノーメイクで色気なしの研究者姿を披露!竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2011年09月05日映画『はやぶさ/HAYABUSA』(堤幸彦監督)に主演する女優の竹内結子と共演の俳優、高嶋政宏が6月13日(月)、東京・東京国際フォーラムで行われた“はやぶさ”帰還1周年記念イベントに出席した。2010年6月13日に小惑星のサンプルを地球に持ち帰るという奇跡的生還を果たし、日本に感動させた小惑星探査機はやぶさの旅と、そのプロジェクトに関わった人々の7年間の軌跡に迫る人間ドラマ。今年4月13日(水)ら5月25日(水)まで撮影。竹内さんは、架空の人物で宇宙科学研究所(現JAXA)の一員として同プロジェクトに関わる女性研究員の主人公・水沢恵役。司会者から、これまでにない役どころでしたか?と尋ねられ、「ええ。ずっと眼鏡をかけていて、自分の得意分野の説明になると、子供相手でも容赦なく専門用語を使う。台詞を覚えるのが大変でした」と苦笑い。「ひとつの言葉を調べるとその説明がバァーっと出てきて、その中にまた意味の分からない言葉がいくつも出てきて。調べれば調べるほど果てしなくて、宇宙って広いんだなと…」と脱帽した様子だった。一方の高嶋さんも「僕、元々台詞覚えのいい方なんですけど、(3.11の)震災以降、覚えられなくなって大変でした。地震のせいですね」とショック症状があったことを吐露。JAXA宇宙航空研究開発機構技術参与の的川泰宣名誉教授から「地震で自信を失った?」とダジャレで突っ込まれると、「上手い!」と妙に感心していた。同日から東京国際フォーラム1階で、はやぶさのカプセルレプリカなどをお披露目する展示ギャラリー「はやぶさ情報センター『はやぶさi』」がオープン。カプセルレプリカを手に持った竹内さんは「重い!米6キロ?」、高嶋さんは「5.8キロくらい」と会場の笑いを誘った。ギャラリーは10月10日(月・祝)まで。映画『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:はやぶさ/HAYABUSA 2011年10月1日より全国にて公開© 2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ■関連記事:奇跡の“帰還”を映画化した『はやぶさ/HAYABUSA』特報が到着!竹内結子、メガネ&ほぼノーメイクで色気なしの研究者姿を披露!竹内結子×堤幸彦監督のタッグで「はやぶさ」映画化!今年は、はやぶさ作品目白押し?
2011年06月13日女優、竹内結子が『20世紀少年』シリーズや『BECK』などヒット作を手がけてきた堤幸彦監督とタッグを組み、小惑星探査機「はやぶさ」を題材にした映画に出演することが決定した。タイトルはそのまま通り『はやぶさ/HAYABUSA』。製作を『タイタニック』、『アバター』などを壮大なスケールで描いた作品の数々を送りだしてきた、20世紀フォックス映画が手がけることも明らかになった。2003年5月9日、小惑星「イトカワ」に向けて打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が7年の月日を経て、数々の困難を越え、昨年地球に帰還したのは記憶が新しいところ。太陽系誕生の謎を解く手がかりとなる小惑星のサンプルを持ち帰るという、NASAでさえも成し遂げなかった快挙を果たし、人々に多くの感動をもたらした。本作ではこの一大プロジェクトの7年間にわたる挑戦と苦闘の日々を、事実に基づき描き出す。竹内さんが演じるのは宇宙科学研究所(現・JAXA)のスタッフとしてこの偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめなおす役どころ。「7年越しのはやぶさの帰還が多くの人に感動をもたらしたように、この作品もいまの日本の夢や希望となれたら嬉しいです」と今後の意気込みを露にした。そして彼女を研究スタッフ兼広報要員としてスカウトする上司役に、西田敏行の起用が決定。西田さんは、はやぶさが成し遂げた偉業が映画化されることについて「震災と原発事故による日本のマイナス・イメージが広まっていますが、この映画で改めて『はやぶさ』の快挙、世界に誇る日本の科学技術を知ってもらいたい。昨年のあの感動をもう一度思い出してもらい、日本に誇りとプライドを取り戻したい」と目標を掲げる。メガホンを取る堤監督は「はやぶさのニュースは久々に聞く明るい話題でした。大震災で大変厳しい状況の中、この映画が少しでも日本のみなさまに自信と力を与えられれば嬉しいです」とコメントを寄せている。これまで数多くのハリウッド大作を送りだしてきた20世紀フォックスだが、今回は作品により一層リアリティを出すべく、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力を得て、製作に挑む。はやぶさが命賭けで持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠など、海外での撮影も予定。海外配給も視野にいれた、まさに壮大なプロジェクトになりそうだ。撮影は既に4月13日にクランクインし、5月下旬にクランクアップを予定。ちなみに今年ははやぶさ“イヤー”とも言えるぐらい、はやぶさを題材にした映画が目白押し。東映配給の『小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還−』(仮題)では、はやぶさのプロジェクトチームと家族の感動のドラマが描かれる。こちらの詳細はまだ明かされていないが、日本を代表する豪華俳優陣が集結するとのこと。また、最新VFXを駆使し「はやぶさ」しか見たことのない深宇宙をスクリーンで再現、と期待が高まる1本でもある。また松竹は『おかえり、はやぶさ』(仮題)というタイトルで3D実写映画化。監督は『鴨川ホルモー』や『釣りバカ日誌』シリーズの本木克英。脚本は「ナースのお仕事」、『陰日向に咲く』の女流脚本家・金子ありさが担当する。これに対し、角川映画はフルCGドキュメンタリーで勝負!タイトルは『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』。先日行われた第52回科学技術映画祭で、文部科学大臣賞を受賞した本作は、今後、東日本大震災の被災地で、モバイルプラネタリウムを使用し無償上映を行うことも決定している。それぞれ異なる視点やテイストで“はやぶさ”の起こした奇跡を描いた映画の数々。不安に揺れるいま、日本に再びあの感動を伝えていく。『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』は5月14日(土)より公開、『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日(土)より全国にて公開、『おかえり、はやぶさ』は2011年、公開、『小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還−』は2012年、公開。※『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』の無償上映についてはこちらから詳細をご覧いただけます。■関連作品:おかえり、はやぶさ (仮題) 2011年、公開小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還− (仮題) 2012年、公開はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH 2011年5月14日よりワーナー・マイカル・シネマズ、角川シネプレックスにて公開© 有限会社ライブ©「はやぶさ」大型映像制作委員会はやぶさ/HAYABUSA 2011年10月1日より全国にて公開© 2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ
2011年05月02日話題の海外ドラマ「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」のDVDリリースに合わせて、2月7日(月)に全国9都市10会場での特別上映会が開催。東京会場ではこれを記念して、上映前に俳優の城田優、タレントの椿姫彩菜、そして手相占いで人気のお笑い芸人の島田秀平によるトークイベントが行われた。2009年9月、全米で第1話放送された際に1,200万人が視聴したという本作。ある日、世界70億人が一斉に2分17秒にわたって意識を失うという怪現象が発生し、その間、人々は半年後の未来のビジョンを見ていた――。明るい未来を見た人、良くない未来を見た人、そして何も見えなかった人など、それぞれの登場人物が己の未来に向き合うさま、そしてこの怪現象の秘密が描かれていく。興奮気味に登場した島田さんは「見終わったら居酒屋でいろいろ話がしたくなる作品」とこれから第1話と第2話を鑑賞する観客を煽り、椿姫さんもひとりひとりの人物が魅力的で、それぞれにストーリーがある!」とハイテンションで作品の魅力を語った。そして、2人以上に熱かったのが、城田さん。3人の中で城田さんだけが全22話を鑑賞済みということで、島田さん曰く「楽屋でずっと喋ってて、さっきからオチを言おうとするんですよ!」というほど。城田さんは「これまで僕が見た海外ドラマの中で、一番早く見終わった作品。続きが気になってしょうがなくなるんですよ」と熱烈におススメ。本作には日本から、竹内結子が出演しているが、城田さんは「すごく素敵な役で出演されています。何で恋人役が僕じゃないのか…」と不満そうな顔を見せていた。ちなみに、城田さんと島田さんは以前から面識があるそうだが、城田さんは島田さんがお笑い芸人であることを知らなかったとか。そのことを島田さんに突っこまれてしどろもどろに。「芸人に見えなかった」と言い訳する城田さんに「俺と一緒にいて笑ったことがなかったということね?いい加減にしろよ!」とブチ切れる島田さん。2人のやり取りに客席から笑いが起きたが、島田さんが報道陣に対し「ここのやり取りはメモらないでいいですから!」と懇願する一幕も。気を取り直して島田さんが、椿姫さんと城田さんの手相を占う“手相フラッシュフォワード”のコーナーでは、島田さんは城田さんに対し「仕事のラッキーサインが出てる」、椿姫さんに「運気上昇のサインがある」と太鼓判を押していた。「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」DVD BOXは3月2日(水)より発売開始。<レンタル>vol.1〜113月2日(水)一挙レンタル開始<セル>「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」vol.1価格:1,500円(税込)「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」DVD BOX価格:18,900円(税込)発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン発売日:3月2日(水)公式サイト:■関連作品:FLASHFORWARD/フラッシュフォワード [海外TVドラマ]© ABC Studios■関連記事:世界規模の圧倒的超大作「フラッシュフォワード」試写会に10組20名様ご招待シネマカフェ的海外ドラマvol.180「クリミナル・マインド」マシューに直撃!竹内結子は日本のヘップバーン!?「フラッシュフォワード」特別映像が到着!マツコプレゼンター役にゴキゲン斜め?AKB、渡部陽一ら今年ブレイクの面々が一堂にシネマカフェ的海外ドラマvol.162ザカリーが語る「とても美しい」竹内結子
2011年02月07日映画『僕と妻の1778の物語』に主演するSMAPの草なぎ剛とヒロインの竹内結子が1月15日(土)、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇2で行われた初日舞台挨拶に出席した。草なぎさんが主演し、高視聴率を記録してきたTVドラマ「僕シリーズ」の初の映画化作品であり、SF作家・眉村卓さんとがんで逝去した悦子夫人の実話が基となっている本作。がんに冒され、余命一年となった妻・節子(竹内さん)のため、医師の「人は笑うと免疫力が上がる」という言葉に沿って一日一編の短編小説を書き続けるSF作家・朔太郎(草なぎさん)の姿を描く。観賞後の観客の拍手に迎えられた草なぎさんは「この作品は、思い入れが強くて、今朝起きた瞬間『公開だ!』と両手を広げました。節っちゃんが(劇中で)やるように。幸せな気持ちで起きました」と充実感いっぱいの表情。司会者から「朔太郎のように、愛する人の免疫力を上げるために何をする?」と聞かれると「2人で共通のものを探して何かしたいですね。僕、わりかしカレーが好きだから、奥さんがカレー好きだったら毎日作ります」とニコニコ。「1日1カレーに勝るものはないですね」とツボにハマった様子の竹内さんから「でも翌日も同じカレーとかになって困りません?ダメ出しになってしまっていたらスミマセン」と突っ込まれ、「そうか、考えないと…」と苦笑いに転じ、会場の笑いを誘った。一方で、2人は、物語にちなみ、特大万年筆を使って、いまの心境を綴る書き初めに挑戦。今年の目標を漢字一文字で表現するお題に、草なぎさんは「向」と書き「何か失敗したり上手くいかないと人のせいにしちゃったりしちゃうんですけど、自分のせいなんですよね。自分と向かい合って、向上心を持っていれば、少しでも成長していけるんじゃないかと」と前向き。「成」と書いた竹内さんは「まだ目標が見えていないので、何かを成したいということで」と気負いのない言葉。続けてお互いを表現するお題に、草なぎさんは「華」と書き、「結子ちゃんには持って生まれた華があって年々開花させている感じ」。竹内さんは「心」と綴り「草なぎさんは周りの人を和ませたり、緊張を解いたりしてくれる」とお返し。草なぎさんは「心かー…ありがとうございます!」と微妙な喜び方で、観客を笑わせていた。『僕と妻の1778の物語』は全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:僕と妻の1778の物語 2011年1月15日より全国東宝系にて公開© 2011 関西テレビ放送 フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 S・D・P FNS26社■関連記事:草なぎ剛&竹内結子撮影現場での差し入れはイノシシ肉にギャグ漫画!
2011年01月15日映画『僕と妻の1778の物語』に主演するSMAPの草なぎ剛と竹内結子が12月20日(月)、東京・表参道ヒルズで開催されたクリスマスイベントに出席し、ファンの大声援を浴びた。過去に草なぎさん主演でフジテレビで放送された「僕の生きる道」、「僕と彼女と彼女の生きる道」、「僕の歩く道」に続く作品で、「僕シリーズ」の初の劇場版となる本作。SF作家・眉村卓と彼の妻で、がんで逝去した悦子さんの実話に基づいている。悦子さんが発病し、亡くなるまでの5年にわたって「人は笑うと免疫力が上がる」という医師の言葉を頼りに、眉村さんは1日1話の短編小説を悦子さんに贈り続けた。このエピソードを基に、余命1年と宣告された妻を献身的に捧げる夫と、彼の支えで残りの命を懸命に生きようとする妻の姿が描かれる。会場となった表参道ヒルズの各階の通路には、招待されたファンがズラリ。中央の階段状の吹き抜けに草なぎさんと竹内さんが姿を現すと、ファンの大歓声が館内にこだました。草なぎさんは「クリスマス間近にこうしてみなさんをお会いできて幸せです!」と挨拶。さらに竹内さんは「楽しいクリスマスの予定はできてますか?」と観客を挑発し(?)。映画については「素敵なお話で、妻に物語を書き続けるという気持ちの強さが台本から伝わってきました」と草なぎさん。竹内さんも「監督の中にパーフェクトなイメージがあったので、それを具現化することを考えました」とふり返った。2人の共演は『黄泉がえり』以来7年ぶり。司会者からの「互いに、すごいと感じるところや変わってるな、と感じるところは?」という質問に、草なぎさんは「結子ちゃんはすごいですよ!撮影中は(役の)節子にしか見えなかったです。結子ちゃんの醸し出す雰囲気がとても温かく、緊張せずにやれました」と絶賛!では、変わってるところはというと「たまにボーっとしてユルいとこもあって(笑)。僕に漫画を紹介してくれて買って来てくれたんですよ!」。ちなみに竹内さんが草なぎさんのために買ってきた漫画は「聖☆おにいさん」とのこと。これには会場から「あぁー」と納得の(?)どよめきが。逆に竹内さんは、草なぎさんが別のロケ先でもらったというイノシシの肉を持ってきて、鍋にしたというエピソードを披露。「私は(イノシシの)匂いがきつくて…」と苦笑交じりだったが、仲の良い現場の雰囲気がこの日も伝わってきた。その後、サンタクロースに扮した「杉並児童合唱団」の女の子たちが、ドラマ「僕シリーズ」の主題歌メドレーの合唱を披露!SMAPの「ありがとう」に&Gの「Wonderful Life」、そして再びSMAPの「世界にひとつだけの花」が美しく響きわたった。草なぎさんが「素敵な歌声で…たくさん練習して来てくれたんだな、というのが分かりました」と感動を口にするも、合唱団の女の子が「(全体では)2〜3回練習しました」と答えて会場が笑いに包まれる一幕も。ちなみに、去年のクリスマスは撮影のため、2人は一緒だったそうで「草なぎさんがお菓子を買ってきて、万国旗のようにつないで装飾してくれた」(竹内さん)とのこと。さらに「今年のクリスマスは?」という質問に草なぎさんは「(『笑っていいとも』の)特大号です。モノマネを考えています」と答えたが、実はこれが勘違いだったようで、スタッフから指摘されて慌てて訂正し、再び会場は笑いに包まれた。草なぎさんが「集大成として作り上げた」と胸を張る『僕と妻の1778の物語』は2011年1月15日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:僕と妻の1778の物語 2011年1月15日より全国東宝系にて公開© 2011 関西テレビ放送 フジテレビジョン ジェイ・ドリーム 東宝 S・D・P FNS26社
2010年12月20日『ダークナイト』、『M:I-2』、「24TWENTY FOUR」を手掛けた実力派スタッフが、総力を結集して製作した海外TVドラマの超大作「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」。来年3月2日(水)に本作のDVDがリリースされることが決定し、その特典映像として、本作で海外TVドラマ初出演を果たした竹内結子をフィーチャーしたボーナス・コンテンツ「MEET YUKO」が収録されることが判明した。このたび、その特典映像の一部が到着。竹内さんのコメントも入っているのでこちらも要チェック!世界中の人々が2分17秒間、一斉に意識を失うという不可解な現象が発生。再び意識を取り戻した人々は、その2分17秒の間に自分の半年後の姿を目にしていたことに気づく。その未来が望む未来と違ったら?運命を受け入れるか?それとも抗うか?SF、アクション、サスペンス…と様々な要素が詰まった物語が展開する。竹内さんが演じるのは、仕事や夢、自分自身の将来に悩み、日本を飛び出す女性・ケイコ。撮影現場に入っても「実感がない」、「正直、受かると思わなかった」とやや弱気なコメントの竹内さんだが、起用を決めた監督のマイケル・ナンキンは「ユウコは近年最大の発見だよ。日本のオードリー・ヘップバーンだね。こんなに素晴らしい女優だとは思わなかったよ」と大絶賛。特別映像では、監督、製作総指揮らスタッフ陣の竹内さんに対する熱いコメントに加え、竹内さんが現場入りする様子や、スタッフや共演者のアメリカ人俳優、ザカリー・ナイトンと英語で会話するシーンも!日本だけでなく、アメリカ、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、ブラジルなど、世界15か国で発売されるDVDに収録されることが決定したこの「MEET YUKO」。この映像を見れば、竹内さんの新たな魅力が発見できるはず。「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」DVDは2011年3月2日(水)より発売開始。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY<レンタル>vol.1〜112011年3月2日(水)レンタル開始<セル>「フラッシュフォワードVol.1」 [DVD]価格:1,500円(税込)「フラッシュフォワードDVD BOX」価格:18,900円(税込)発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン発売日:2011年3月2日(水)公式サイト:© ABC Studios.■関連作品:FLASHFORWARD/フラッシュフォワード [海外TVドラマ]© ABC Studios■関連記事:マツコプレゼンター役にゴキゲン斜め?AKB、渡部陽一ら今年ブレイクの面々が一堂にシネマカフェ的海外ドラマvol.162ザカリーが語る「とても美しい」竹内結子シネマカフェ的海外ドラマvol.161「フラッシュフォワード」の重要人物に直撃!シネマカフェ的海外ドラマvol.160奇想天外「フラッシュフォワード」を予習!竹内結子、海外ドラマ初挑戦作試写会でネタばれトーク寸止め
2010年12月13日宮崎あおいと大竹しのぶが、12日夕方、第15回釜山国際映画祭に登場、海雲台ビーチの野外ステージで舞台挨拶を行った。呉美保監督の『オカンの嫁入り』で親子を演じた2人が仲良くブーツ姿で登場すると、会場の女性ファンから「あおいちゃん、ステキ!」、「大竹さん、カワイイ!」と日本語で歓声があがった。2人とも釜山映画祭への参加は初めて。宮崎さんは、『初雪の恋〜ヴァージン・スノー』でイ・ジュンギと共演した際に覚えたという韓国語で「アンニョンハセヨ」と挨拶し、「韓国へは10年位前に家族旅行で来たことがありますが、映画祭で来る方がもっと楽しいです。みなさんが温かく迎えてくれて嬉しい」と笑顔を見せた。大竹さんは「映画を愛する人が作った映画が、海を越えて観てもらえることが、とても嬉しいです」と語った。大竹さんは、映画祭主催のガレージパーティにも出席、映画人との交流を楽しみ、「もっと映画をやりたくなりました」と決意を新たにしていた。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:オカンの嫁入り 2010年9月4日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010『オカンの嫁入り』製作委員会第15回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」安藤政信が釜山登場!米中合作アクションコメディで天才料理人を熱演桐谷健太の熱弁にも大竹しのぶ&宮崎あおい「慣れてますので」とビミョーな距離『オカンの嫁入り』呉美保監督が明かす、大竹しのぶと宮崎あおいが母子になった瞬間宮崎あおい×大竹しのぶ初共演作『オカンの嫁入り』試写会に20組40名様ご招待
2010年10月13日映画『オカンの嫁入り』が9月4日(土)に公開を迎え、主演の宮崎あおい、大竹しのぶ、桐谷健太、國村隼、呉美保監督が都内劇場で舞台挨拶を行った。大竹さんは劇中、白無垢の花嫁姿を披露しているが、感想を尋ねると「最初は恥ずかしくて恥ずかしくて、『着たくない!着たくない!』って言ってたんですが、実際に着てみたら、だんだん無口になって、喜びが満ちあふれてきました」とニッコリ。宮崎さんもそのシーンをふり返り「かわいらしくて幸せな気持ちになりました」と笑みを浮かべたその大竹さん演じる陽子の15歳年下の婚約者を演じた桐谷さん。同日公開の『BECK ベック』の舞台挨拶との“ハシゴ”となったが元気はつらつ!「健ちゃーん!」という歓声に「僕もそんなことを言っていただけるようになったんですねぇ」としみじみ。大竹さんとの共演については「僕はずっと好きでですからね、出会う前から。役だけでなく、プライベートでも仲良くやってるんですよ」と熱愛宣言?國村さん曰く「現場もこんな感じ。桐谷くんがひとりで振っては自爆して。ボケがボケにならなくて」と優しい口調で厳しいダメ出し。それでもめげずに桐谷さんは15歳の“年の差婚”について「イイ女は何歳になってもイイ女。語弊があるかもしれませんが、幼稚園児だろうがばあちゃんだろうがイイ女はイイ女!年齢なんて数字です」と堂々と持論を展開するも、会場はシーン。客席からの「頑張って!」という声援に苦笑いを浮かべていた。ちなみにそんな桐谷さんについて大竹さんはひと言、「慣れてますから」。宮崎さんも「私もしのぶさんと同じです」とあっさり。会場は笑いに包まれた。『オカンの嫁入り』は角川シネマ新宿ほか全国にて公開中。映画『オカンの嫁入り』“迷い犬ハチを探せ”キャンペーン■関連作品:オカンの嫁入り 2010年9月4日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010『オカンの嫁入り』製作委員会■関連記事:『オカンの嫁入り』呉美保監督が明かす、大竹しのぶと宮崎あおいが母子になった瞬間宮崎あおい×大竹しのぶ初共演作『オカンの嫁入り』試写会に20組40名様ご招待桐谷健太の熱烈求愛に大竹しのぶ引き気味?宮崎あおいからは「たまに会うと良い人」宮崎あおいと大竹しのぶが母娘役で初共演!『オカンの嫁入り』撮影快調
2010年09月04日母はまさに“太陽”のような陽子で、娘は静かな、しかし凛とした強さを持つ月子。演じるのは本作で初共演、共に日本映画を代表する女優・大竹しのぶと宮崎あおい。突如、ひと回り以上も年下の男との婚約を宣言した陽子とそんな母の身勝手な決断に戸惑い、反発する月子。正反対なようでそっくりなこの母子と、母の婚約者と大家と医者と犬が、古きよき香りを残す西のとある町で騒がしく、温かく、少し切ないドラマを織りなす。『オカンの嫁入り』の監督を務めたのはデビュー作『酒井家のしあわせ』が各方面で激賞された呉美保。どのように練り上げ、どのように動かし、どのようにこの珠玉の“家族”を紡ぎ出していったのか?公開前に話を聞いた。原作は咲乃月音の小説。監督は脚本にする段階から本作に携わっているが、監督を惹きつけたのは原作中の「二度と戻らへん時間をつないで誰もが生きてく」というフレーズだった。「私自身、当たり前だな、と思っている日常というのは、すぐ先でそうではなくなってしまうかもしれない、ということを常に考えていまして。その意味で通じるものがあるな、と思い原作を読んで(監督を)引き受けることを決めました」。そしてもうひとつ、デビュー作『酒井家のしあわせ』にも見られる“家族”というテーマ。「家族の話をずっと作り続けていきたい」と監督は語るが、その根底にはこんな思いが。「私自身、すごく幸せな家族を持ってるな、という実感はあります。いま、33歳なんですが、年を経るごとにうちの“家族の形”というのが自分の中ではっきりしてきたというのがあって。でももちろん、ひとつとして同じ家族というのはなくて、世界にいる人間の数だけ違う家族がある。そう思ったときに、そのひとつひとつの家族の形というのがすごく気になっちゃって(笑)。たとえば、私の性格も、やっぱり育ってきた家庭の環境にすごく影響受けています。そういう部分も含めて自分のだけでなく、いろんな家族の環境が気になって、それを考えるためにいろんな家族を描いていきたいんだなって思います」。劇中で描かれるのは陽子と月子の母子家庭。とはいえ、この2人だけでなく、血の繋がりのない周囲の人間が、まさに“家族同然”に母子の世界に入り込んでくるのが面白いところ。ここであえて、母娘よりも先に聞いてみたいのが桐谷健太演じる母の婚約者・研二と、月子がかわいがっている犬(黒パグ)のハチについて。研二は出番こそは多いが決してセリフが多いわけでもなく、ハチにいたっては犬である…が!なぜか観る者を惹きつけてやまない魅力と存在感を放つのだ。「原作では、研二の生い立ちや不幸な人生経験の描写がかなりあって、それを乗り越えた上での強さ、愛を持った人物として描かれているんです。脚本にする上で、彼の人間性を変えずに、いかにシンプルにするかはひとつの課題でした。桐谷さんから最初『原作を読んだ方がいいですか?読まない方がいいですか?』と質問がありました。私は『どちらでもいいです』と答えたんですが、そのやりとりだけで、この人とやって間違いないって思いました。映画を観た男性に『研二、いいですね』ってよく言われます。“不器用だけど守るべきものを守りたい”というところに男性の理想があるんでしょうか(笑)?かっこつけてない、本当の強さみたいなものを感じるのかもしれないですね。作り終えてから、男性陣にそう言われて初めて見えてくるものがあって面白いです。桐谷さんの目が輝いていて――ギラギラとキラキラの間、うさん臭さと純粋さの間を表現できるのはきっとあの人だけですね(笑)」。そして犬のハチ。スタッフの奔走により黒いパグが現地で“調達”された。犬種を黒いパグにしたのは監督の直接のリクエストだったとか。「脚本の段階で、ブチャイクだけど(苦笑)、愛しいところがこの母と娘にはあるな、と。それを表しているのがハチなんですね。それから、人と人の“距離”というのがこの物語の中で私が描きたかった部分でもあって。例えば、ハチが病気で倒れるシーン。当たり前だったことがそうでなくなる瞬間を月子も気づかされるわけです。それを研二が助けてくれることで、2人の距離感が変わっていく。その大切な瞬間で、ハチは本当に素晴らしい演技をしてくれました」。では、いよいよ母と娘、大竹しのぶと宮崎あおいについて。彼女たちのやりとりが監督の想像を超える――そんな瞬間が確かにあったと監督は明かす。それはラスト近く、白無垢の陽子と月子が向かい合うシーン。「あのとき撮影を進めながら、なぜか『私はここにいていいのかな?』と思えてきて、申し訳ないような気持ちになったんです。この感覚、何なんだろう?って思ったんですが、そのとき、2人は役を超えて本物の母と娘になっていたんですね。だから、母と娘が白無垢で向かい合うような大切な場に、部外者の私がいてすみません…という気持ちになったんです。あのときは嬉しくて…申し訳なくて(笑)」。母と娘と母の婚約者と大家と医者と犬と……積み重ねられた家族の物語を体感してほしい。映画『オカンの嫁入り』“迷い犬ハチを探せ”キャンペーン各サイトをめぐってキーワードを集め、スペシャルプレゼントをゲットしよう!シネマカフェのキーワードは「一」※詳しくは公式サイトキャンペーンページへ!■関連作品:オカンの嫁入り 2010年9月4日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010『オカンの嫁入り』製作委員会■関連記事:宮崎あおい×大竹しのぶ初共演作『オカンの嫁入り』試写会に20組40名様ご招待桐谷健太の熱烈求愛に大竹しのぶ引き気味?宮崎あおいからは「たまに会うと良い人」宮崎あおいと大竹しのぶが母娘役で初共演!『オカンの嫁入り』撮影快調
2010年09月01日宮崎あおい、大竹しのぶ、桐谷健太らが7月28日(水)、出演映画『オカンの嫁入り』の完成会見ならぬ“完成披露宴”に出席。桐谷さんの、役柄を超えた大竹さんへの“求愛”が、宮崎さんら登壇陣を含め会場を笑いに包んだ。作家・咲乃月音の「さくら色 オカンの嫁入り」(宝島社文庫刊)の映画化作品で、15歳も年下の男との再婚を突如宣言したオカン(大竹さん)とそんなオカンの行動に戸惑う一人娘・月子(宮崎さん)、そして彼女たちを温かく見守る周囲の人々の姿を描いたハートフルストーリー。披露宴ということで、一同は着物姿。黒地のシックな着物と短く揃えた前髪が印象的な宮崎さんは、大竹さんとの初共演について「人見知りなので、最初の本読みでは自己紹介と『よろしくお願いします』とだけしか言えなかったんですが、(撮影が行われた)京都に入ったら自然に空間を共有できました。ひとつひとつのことが勉強になり、そばにいられて幸せでした。とってもキュートな方です」と笑顔で語った。大竹さんも宮崎さんの言葉に頷き、「あおいちゃんはしっかりしてて素晴らしい女優さん。あえてコミュニケーションを取らずとも、無理せずにそこにいられました。寒い京都でみんなでコタツに入って喋ったり、おいしいものを食べに行ったり本当に楽しかった」とふり返った。また、作品について尋ねられると宮崎さんは「母親との関係に悩んでいる同世代の友達に勧めたい。母親と一緒にいるのは当たり前と思っているけど、人生の中で親と一緒にいられる時間は短い。その大切さ、尊さを感じてほしい」と真摯な表情で語ってくれた。同じく真摯な表情で語りつつ、なぜか発言ごとに登壇陣を含め、会場の笑いを誘っていたのがオカンの年下の婚約者を演じた桐谷さん。ワイドショーで流れる婚約会見ばりに「互いのどこに惹かれたのですか?」というムチャ振りの質問にも「好きになることに理由ってないんですよね。理由があるってことは終わりがあるってことでして。“吸盤”のようにひっつくような感じです。(大竹さんは)チャーミングで優しくて、気を遣ってくださる方で…大好きなんです!」と熱愛宣言。その勢いのまま「どうですか?」と大竹さんに返事を求めるも大竹さんは「“吸盤”という言葉が出た時点で『終わったな』という感じですね…。好きになるのに理由がないように嫌いになるのにも理由がない」と引き気味…。桐谷さんは別の質問の際にも「(大竹さんを)骨の髄まで抱きしめられるか…骨の髄まで!(役柄を超えて)桐谷健太を好きになってほしい」などと猛チャージをかけ会場を笑いに巻包んだ。大竹さんは「その気持ちにこれっぽっちも応えられず…」と申し訳なさそうに答えていたが、最後には熱意に打たれたのか「人生は自分のものであって子供のものではないので、こんなヤツだけど選んで生きていきたい」とあきらめたような(?)表情で語った。そんな“義父”桐谷さんについて尋ねられた宮崎さんは「たまに会うと良い人だし面白い。たまに会えたらと思います」と婉曲的に拒否姿勢?会場は再び笑いに包まれた。この日は呉美保(お みぽ)監督、共演の絵沢萠子、國村隼も出席。また、“披露宴”らしく本作に友情出演を果たしている友近、呉監督の実の“オカン”から届いた心温まる祝電なども紹介された。最後には、定番のケーキカットも行われたが、用意されたケーキのてっぺんにはオカンと月子の姿をかたどったお菓子の人形が。なぜか、披露宴のもう一人の主役であるはずの桐谷さん演じる研ニの姿はなく、桐谷さんは首をかしげていた。監督、大竹さん、宮崎さんの3人がケーキカットを行うと会場は拍手に包まれた。『オカンの嫁入り』は9月4日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。■関連作品:オカンの嫁入り 2010年9月4日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開© 2010『オカンの嫁入り』製作委員会■関連記事:宮崎あおいと大竹しのぶが母娘役で初共演!『オカンの嫁入り』撮影快調
2010年07月28日竹内結子が4月20日(火)、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた、初挑戦の海外ドラマ「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」プレミア試写会で、メーンキャストの米俳優、ザカリ―・ナイトンと舞台挨拶。ネタばれトークを寸前で回避した。突然、世界中の人々が2分17秒の間、気を失い、その間に半年後の自身の姿を見る不可解な現象に見舞われた現代を舞台に、“目撃”した未来に挑む人々の姿を描く本作。竹内さんは、ザカリ―扮する外科医ブライスが自殺しようとした瞬間に見た、半年後の世界で出会い、希望をもたらす女性ケイコ役。全米では昨年9月から今年にかけて放送。この日、竹内さんとザカリ―扮する男女が劇中で出会う場面の特別映像も一般に公開。良いムードを感じさせる2人の表情が大きなスクリーンに映し出され、司会者からその後の展望について、2人が結ばれる予感がする?と聞かれた竹内さんは「します!恋なのではないでしょうか?」と素直に反応。続けてザカリ―に「これは恋ですか?」と日本語で質問し、通訳を通して理解したザカリ―から、耳元に手を寄せられ「……」と何やら耳打ちされると、「あ〜」と納得。「言ってはなりませぬ、とのことです」とネタばれトークを回避した。竹内さんとザカリ―はトーク中、何度も視線を交わすなど、すっかり打ち解けた様子。ザカリーは「言葉の壁を乗り越えて、どんどん仲良くなった。日本からはるばる撮影のためにロサンゼルスに来て、大きなスタジオ、爆発も起こるセット、大勢のスタッフと、まさにハリウッドのスタジオで見事な演技をしてくれた。結子の勇気、強さに感動した」と絶賛。照れくさそうに聞いていた竹内さんは、もし劇中同様、半年後をフラッシュフォワード(未来視体験)するなら何を見たい?の問いに「もっと英語を話せるようになっていて、願わくばもう1回、この作品に呼ばれたいなー」とこの日の昼に行われた会見時には見せなかった、ハリウッド進出欲を口にした。ドラマ「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」は海外ドラマ専門チャンネルAXNにて7月25日(日)より日本独占放送(photo/text:Yoko Saito)「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」7月25日(日)よりAXNにて日本独占放送公式サイト:■関連作品:FLASHFORWARD/フラッシュフォワード [海外TVドラマ]© ABC Studios■関連記事:竹内結子初海外ドラマの共演米俳優のベタ褒めに「大丈夫?何てこと」遂に上陸!「LOST」ファイナル・シーズン&「FLASHFORWARD」ジャパンプレミアに5組10名様ご招待シネマカフェ的海外ドラマvol.1332010年の注目ドラマをチェック!
2010年04月20日女優、竹内結子が4月20日(火)、東京・六本木のグランドハイアット東京で行われた、海外ドラマ初挑戦の海外ドラマ「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」の会見に出席。共演の米俳優、ザカリー・ナイトンから「エキサイトな才能を持った女優」と大絶賛された。突然、世界中の人々が2分17秒、気を失い、その間に半年後の自身の姿を見るというミステリー現象が起きた中、謎の解明に乗り出し未来を変えようとする人々の姿を描く。カナダのSF作家、ロバート・J・ソウヤーの同名小説を原作に、米三大ネットワークのひとつ、ABCが大ヒットドラマシリーズ「LOST」の後釜番組として企画。米国では昨年9月から放送がスタートしていた。竹内さんは、ザカリー扮する外科医ブライスが自殺しようとした瞬間に見た半年後の世界で出会い、希望をもたらす女性ケイコ役。共演の感想を、ザカリーは「共演が決まり、竹内さんの出ている映画を観て勉強しました。最初は言葉も通じないからどうかな?と思ったけど、私たちはとても楽しく共演することができました。エキサイトさせる才能を持った素晴らしい女優さん。日本で人気があるのも分かります。英語の台詞を話すところも素晴らしかった」とベタ褒め。映画『ヒッチャー』(2007年版)などでも活躍するハリウッド俳優からのお褒めの言葉に、竹内さんは「ザカリーさんはたくさんの褒め言葉を知っていて、すごく褒めてくれる。でもこんなに褒められて大丈夫なんだろうか、と。何てことでしょう。嬉しいです」と大テレ。一方で、初めての海外ドラマの撮影をふり返り、「審査が通って、最初は嬉しい、楽しいより不安の方が大きかった。撮影も毎日緊張しながらでした。ちょっとしたひと言が伝えられないもどかしさを感じたのが一番の苦労でした」と苦笑い。ハリウッド進出の意気込みを聞かれると、「なるといいけど、もう少し竹内、勉強しよって感じです」と英会話の習得を誓っていた。ドラマ「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」は海外ドラマ専門チャンネルAXNにて7月25日(日)より日本独占放送(photo/text:Yoko Saito)「FLASHFORWARD/フラッシュフォワード」7月25日(日)よりAXNにて日本独占放送公式サイト:■関連作品:FLASHFORWARD/フラッシュフォワード [海外TVドラマ]© ABC Studios■関連記事:竹内結子、海外ドラマ初挑戦作試写会でネタばれトーク寸止め遂に上陸!「LOST」ファイナル・シーズン&「FLASHFORWARD」ジャパンプレミアに5組10名様ご招待シネマカフェ的海外ドラマvol.1332010年の注目ドラマをチェック!
2010年04月20日第60回ベルリン国際映画祭のコンペティション出品作『キャタピラー CATERPILLAR』(若松孝二監督)で日本人として35年ぶり、3人目の最優秀女優賞(銀熊賞)を獲得した寺島しのぶが2月21日(日)、大阪・中央区のシアターBRAVA!で会見し、「ヤッター!」と喜びの声を上げた。カンヌ、ヴェネチアと並ぶ世界三大映画祭の1つとされる同映画祭で、同賞は1964年に左幸子が今村昌平監督作『にっぽん昆虫記』で、1975年に田中絹代が熊井啓監督作『サンダカン八番娼婦館望郷』で受賞している。同作は、日中戦争で手足を失い帰還した傷病兵・黒川(大西信満)とその妻(寺島さん)の姿を通じ戦争の愚かさと、それがもたらす悲しみを描くドラマ。両手足を失った夫に尽くす妻役の熱演が高く評価された。出演舞台のため大阪に滞在していた寺島さんは、20日夜(現地時間)に行われた同映画祭授賞式の発表を知った瞬間を「大阪のホテルでベルリンにいる関係者から連絡を受けて大喜びで大はしゃぎでした!」と興奮冷めやらぬ様子でふり返った。『キャタピラー』公式上映にあわせてベルリン入りしたものの、先に帰国していたため授賞式では若松監督が寺島さんのコメントを代読した。朗報を受けての緊急会見に集まった報道陣約50人を前に「正直、まだ実感がわかなかったのですが主人(フランス人アートディレクター、ローラン・グナシア氏)の関係で、世界中の方からお祝いのメールをもらい、喜んでもらって、少し実感がわいてきました。一言でいうと『ヤッター!』ですね。父(尾上菊五郎)とは話せなかったのですが、母(富司純子)とは電話で話せて『おめでとう』と言ってもらい、その電話口の向こうから弟(尾上菊之助)の『おめでとう』という声も聞こえて嬉しかったです」と笑顔で喜びを噛み締めた。同作については「最初に台本を見て素晴らしかった」と瞳を輝かせ、「監督から『(寺島の)モンペ姿が第一に浮かんだので起用した』と言われました」とエピソードも明かした。会見は、現在出演中の舞台「血は立ったまま眠っている」の大阪公演初回の開演19時を前に行われた。途中、同舞台の演出家・蜷川幸雄氏が登場し「私もひと足先に作品を見せていただきましたが素晴らしく、これは絶対賞を獲るぞ、と思った。予想が当たって嬉しいです」と祝福の言葉を贈った。『キャタピラー CATERPILLAR』は今夏公開予定。(text:Yoko Saito)■関連作品:CATERPILLARキャタピラー 2010年8月15日より公開予定© 若松プロダクション第60回ベルリン国際映画祭 [映画祭]人間失格 2010年2月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開■関連記事:山田洋次に“名匠”の称号日本発『おとうと』、ベルリン映画祭閉幕で拍手喝采日本映画が健闘した第60回ベルリン国際映画祭長身美人シン・ミナ熱烈メッセージと美脚2変化で“真!韓国映画祭”PR藤原竜也「自由にさせてくれた監督の力量」ベルリン批評家連盟賞受賞の喜び生田斗真歓喜の涙「幸せです」初主演映画『人間失格』初日前夜に舞台挨拶
2010年02月22日歌手兼タレントのIMALUがリュック・ベッソン監督最新作となるフランス映画のシリーズ第2弾となる『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』の日本語吹き替え版で声優デビューを飾ることになり、このほど都内スタジオで、同じく声優を務める俳優の神木隆之介とアフレコ収録を行った。少年・アーサー(神木さん)が身長2ミリに変身して繰り広げる冒険を描くファンタジーシリーズ3部作の第2章で、前作で身長2ミリのミニモイ族が住むミニモイの国を救ったアーサーがミニモイかららしきSOSを受け取り、再び旅立つ物語。IMALUはミニモイの大都会の愛嬌あふれる住人・リプレイ役を担当。オリジナル版ではアメリカの4人組ヒップホップグループ「ブラック・アイド・ピーズ」のメンバー、ファーギーが演じており、歌手としても活躍するファンキーな声を買われて抜擢された。初アフレコを終えると「いや〜もう緊張しました。画面を見て口を合わせて、しかも演技して、声だけだからオーバーにやらないといけない。私には難しかった」と大きく息を吐き出した。ベッソン監督からは「ボイスサンプルを聞いたらとてもチャーミングだし、お父さんは有名なコメディアン、お母さんも才能のある女優さんだというので、きっと大丈夫だと思ってお願いしたいと思った」とサラブレッドであることにも期待が寄せられたが、「両親からアドバイス?もらってないですね。報告もしていませんが周りから伝わっちゃったみたい」と肩をすくめる仕草。両親に褒めてもらえそうな出来?との問いには「仕事で褒めてもらえることは10年間はないですね。厳しいので、仕事には」と苦笑いだった。自身の声には「低いからだと思うんですけど、よくテンションが低い、もっと元気に、と言われるんです、すごく元気にやっているのに。それがコンプレックスでいろいろ表現できないから直したい」と困り顔。一方、『千と千尋の神隠し』、『サマーウォーズ』などを経て今回、声優作品10本目の神木さんは「これ以上、声が低くなってほしくない。カラオケで歌える歌がなくなるし」と声優のキャリアを心配(?)していた。『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』は4月29日(祝・木)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:アーサーと魔王マルタザールの逆襲 2010年4月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP–TF1 FILMS PRODUCTION–APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSImages et Effets 3D–BUF photos:Daniel Smith © 2009 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS アーサーとミニモイの不思議な国 2007年9月22日より丸の内プラゼールほか松竹・東急系にて公開©2006 EUROPACORP - AVALANCHE PRODUCTIONS - APIPOULAI PROD■関連記事:神木隆之介&GACKT、ベッソンのラブコール受け『アーサー』続編キャストに続投フレディ・ハイモア主演『アーサー』続編が仏で大ヒットスタート!日本公開も決定フレディ・ハイモア、最新主演作のN.Y.プレミアに豪華な顔ぶれの共演者と共に出席Gacktが「声優過ぎず俳優過ぎず」に演じたキュートな悪役『アーサーとミニモイ』「常に違ったタイプの映画に出たい」『アーサーとミニモイ』のフレディ・ハイモア
2010年02月17日宮崎あおいと大竹しのぶが角川映画製作の映画『オカンの嫁入り』で初めて共演することになり、東映京都撮影所にて、1月13日(水)に製作第一報を伝える現場会見が行われ、2人揃って出席した。本作は第3回日本ラブストーリー大賞のニフティ/ココログ賞を受賞した、咲乃月音による小説「さくら色?オカンの嫁入り?」(宝島社刊)を映画化した作品。月子(宮崎さん)と陽子(大竹さん)は母ひとり子ひとりで、仲良く支え合って暮らしてきたが、ある日突然、陽子は家に若い金髪男・研二を連れ帰り、彼との結婚を宣言!あまりに突然のことで、母に裏切られた思いの月子は、陽子にも研二にも頑なに心を閉ざす。実は、この母と娘はそれぞれに秘密を抱えており…。母と娘、そして彼女たちを実の家族のように温かく見守ってきた周囲の人々の人間模様が描かれる。クランクインは1月6日。この日で撮影8日目だが、2人の様子は仲睦まじい母娘そのもの!宮崎さんは、初対面での大竹さんの印象を尋ねられ「お話していて“キュンキュン”してしまいました。大先輩なのに、本当にキュートな方で…ドキドキではなくて“キュン”なんです」と表現。全編関西弁での演技となるが、「音を合わせると感情がなくなってしまうし…元々、関西弁はテンポが良くて好きなのですが、難しいです。関西の方に笑われないようにがんばります」と意気込みを語った。さらに「去年はのんびりとしていたので、今年は常に動いている1年にしたいです。この作品を大切にみんなで作って、育てて、きちんとみなさんに観ていただける作品になるようにがんばります」と気合十分。一方の大竹さんは宮崎さんについて「かわいらしいし、意見もしっかり言えて、女優としても女性としてもしっかりしている方だなあ、と思いました」と笑顔で印象を語ってくれた。“嫁入り”ということで、白無垢姿の大竹さんをスクリーンで見られるかと思うと完成が楽しみだが、話を向けられると大竹さんは「とんでもない!」とかぶりを振るも「でも、以前テレビ番組で着たとき、意外に気持ちよくて…。できるだけ(カメラを)引きで撮ってもらいます(笑)」と、照れながらもまんざらでもなさそう?そして「私は舞台もやっていますが、改めて映像の世界が好きだなあと感じたので、この作品が今年の仕事始めにできて嬉しいです。人生っていいなあって思ってもらえる作品にしたいです」と意気込みを語った。メガホンを握るのは、『酒井家のしあわせ』(’06)で各方面から高い評価を受けた呉美保。宮崎さんと大竹さんに加え、話題作への出演が続く桐谷健太に、國村隼らがキャストに名を連ねる。宮崎さん&大竹さん母娘のチャキチャキな関西弁でのやり取りも楽しみな『オカンの嫁入り』。クランクアップは2月5日(金)の予定で、公開は今秋、全国にて。■関連作品:オカンの嫁入り 2010年秋、全国にて公開© 「オカンの嫁入り」製作委員会
2010年01月15日映画『なくもんか』の完成披露会見が10月1日(水)、グランドハイアット東京で行われ、ヒロイン役の竹内結子が主演の阿部サダヲを相手に股間蹴りのアドリブ演技をキメたエピソードを明かした。本作は、脚本・宮藤官九郎、監督・水田伸生ら人気作『舞妓 Haaaan!!!』のスタッフが再タッグを組んだホームコメディで、ハムカツが名物の惣菜屋の二代目店主・祐太(阿部さん)とその妻・徹子(竹内さん)、祐太の生き別れの弟・祐介(瑛太)ら“家族”の悲喜こもごもを描く物語。阿部さんは夫婦役で初共演となった竹内さんの印象について司会者から聞かれると「撮影の初日がプロポーズのシーンだったんですが、激しいプロポーズで竹内さんの蹴りが股間の方に。そうするとノッてきますよね!男優的には…」と目尻を下げてニヤニヤ。隣で吹き出しつつ聞いていた竹内さんは、台本に股間蹴りとあったのか?との問いに「いえ、ありません。阿部さんがもの凄い勢いで覆いかぶさってきたものですから、何とか身を守ろうとしまして」とアドリブだったことを告白し、宮藤さんら関係者、共演陣、取材陣を爆笑させた。阿部さんと兄弟という設定の瑛太さんは「最近共演したタレントさんとこの映画の話になり、『阿部さんと似てるよね』と言われました。何人かの方から言われたんです」と報告。阿部さんは「ホント?似てる?どのあたり?さっき鏡見たけどやっぱり似てないよ。俺、直毛だし…。僕は誰にも言われていないなぁ」と一瞬しょんぼり。だが「でも、瑛太さんといると、温度が好きでとても居心地がいいです」と笑顔に。2人で顔を見合わせてうなずき合い、意外な?相性の良さをうかがわせた。一方で、質疑ではタイトルに引っかけた「最近“なくもんか”と思ったことは?」というベタベタな質問が。阿部さんは「この間、何度か共演したタレントさんから『はじめまして』と言われまして」。瑛太さん扮する祐介の相方の芸人・大介役の塚本高史は「夏、ウチのクーラーが壊れたんですよ。しかも2台同時に。なんで夏に壊れるんですかね?売ろうとする作戦ですかね」。祐太の育ての親に扮したいしだあゆみは「ないですね。年を取ると喜怒哀楽が薄くなってくるんですよ」とベテラン女優らしからぬおトボケぶりで取材陣の笑いを誘っていた。『なくもんか』は11月14日(土)より全国東宝系にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:なくもんか 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009 「なくもんか」製作委員会
2009年10月01日