映画ファンのみなさんならご存知の通り、10月17日(土)から25日(日)まで、第22回東京国際映画祭が開催されました。国際、という割には海外ゲストが少なくなってはいるのですが、日本を代表する監督、主役級の役者たちほか、エンタメ界以外からも話題の大物たちが一堂に会するこれほど華やかな場はほかにはないでしょう。オープニングでは、環境保護を訴えるグリーンカーペットの上を、様々な人々が行き交いました。そこでシネマカフェでは、気になる方たちのファッションをふり返ってみたいと思います。最初は、美女二人を従えた怪しげな人物…ではなく、森田芳光監督。従えている美女は、『わたし出すわ』で主演した小雪と黒谷友香。肌の色とマッチしたヌードカラーのドレスを纏った小雪は、大ぶりのイヤリングと、おそろいのネックレスでややジミ目の色味に煌きをプラス。自らの存在感と大胆な“肌見せ”で、華やかさをプラスしたしっとりとした着こなしが見事です。一方、それに対抗するように黒谷は、鮮やかなブルーを使ったホルターネックのインパクト強い着こなし。「小雪がそうくるなら、私は…」的な主張がさすがは女優。このショットで、同じ体格の二人の女性が、同じ髪型、さらにドレスも同系色で揃えてきたら、森田監督が引き連れてきたどこかのキレイなお姉さんになりかねません。ふたりの女優がそれぞれの個性を意識した着こなしをしたことで、二人ともが引き立ったというわけです。一方、登場した3人の女優が同じ赤で揃えてきたのが、『ゼロの焦点』の中谷美紀×広末涼子×木村多江の3人組。グリーンカーペットの上で極めて強い印象を残す赤という色を3人揃って着るという大胆さで、上記の二人組とはまた違った鮮烈さを残してくれます。しかも、それぞれの美しさを引き立ててドレスのデザインをがらりと変えているので、色が同じでもかえって個性的が引き立つ結果に。中央に立つ広末涼子が、すこしトーンを抑えたワインレッドに近いものをチョイスしているあたりも、「3人で一緒に並ぶ」というところまで意識した様子が垣間見られます。そんな計算も、大事ですね。映画祭のオープニングを飾った『オーシャンズ』組は、ジャック・ペラン監督を囲むように、宮沢りえと平原綾香。登壇者のみんなが、どこかにグリーンを身につけての登場だけに、宮沢だけはそれをあえて拒否したのかとちょっと疑問になるショット。ドレスのデザインも色もとってもお似合いだけれど、パーティやイベントというお祭り感覚のある場では、ぜひ周囲と歩調を合わせたいもの。それでないと、ノリの悪い人だと思われてしまうので。イヤリングやチョーカーでエメラルドをつけるという選択肢もあったのかもしれませんね。さて、ここまでに登場した迫力の女優陣とは打って変わって、初々しい装いを見せているのが、『僕の初恋をキミに捧ぐ』の井上真央。岡田将生の冬物っぽいジャケットの生地感と合わせたのか、タイツで登場。パーティではなるべく肌を見せるのが華やかさへの近道ですが、この黒タイツがかえって恥じらいを感じて若々しかったりして。でも、今流行中のトレンカタイプのレギンスだったりするともっとお洒落感がUPしたのかも。それにしてもこの二人、なんだか俳優のツーショットというよりも、思い切り本気でデート中という感じがしませんか。なんでこんなにリアルなのでしょう。次は、佐々木希×谷原章介の2ショット。『天使の恋』で歳の差カップルを演じた二人です。谷原のリーゼント風ヘアも気になるところですが、やはりお人形のような佐々木の姿に目が行きます。年上の男性にエスコートされることを意識してベアトップ&フルレングスを選んでいますが、胸元にはたっぷりのフリル。これがハートシェイプのようになっていて、乙女らしさが垣間見えます。谷原も、パパに見えてしまわないかが気になって、髪型をロックテイストにしてみたのでしょうか…。ちょっとちぐはぐな感じが、かえって映画の世界そのものという感じです。最後は、美女と野獣という感じの、山田孝之×戸田恵梨香の二人。『大洗にも星はふるなり』で共演している彼らですが、戸田は眩しくなるような白を選んで正解。ライトのように顔写りをよくしてくれているのは、上半身に集まったたっぷりのフリル。スポットライト&マドンナライト効果を発揮するこのドレスでなければ、山田に全部持っていかれていたことでしょう。お気づきの通り、これまで男性ファッションにはほとんど触れていない私ですが、彼だけは注目せずにはいられません。フォーマルとなると、特筆すべきことがなくなる男性陣の中で、これだけの度胸と個性を発揮できる人はそうそういません。正当派な着こなしで柔らかく微笑む戸田の横で、全くジャンルの違うオーラを発している彼。日本映画界で引っ張りだこなので、舞台挨拶などの映像をご覧になったこともあるでしょうが、いつも主張のある着こなしを見せています。男性ながら、ド○小西のファッションチェックでも取り上げられるほどのインパクトの持ち主なので、これはこれで貫いていって欲しいものです。ほんの短い時間でも、いろいろなことが見えてくるカーペット・ウォーク。やはり、どんなに海外ゲストが少ないと言われても、期待せずにはいられません。来年、この時期に東京近郊にいる方は、一度覗きにいらしてはいかがですか?(text:June Makiguchi)■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催わたし出すわ 2009年10月31日より恵比寿ガーデンシネマ、新宿バルト9、銀座テアトルシネマほか全国にて公開© 2009アスミック・エースエンタテインメントゼロの焦点 2009年11月14日より全国東宝系にて公開© 2009「ゼロの焦点」製作委員会オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR 僕の初恋をキミに捧ぐ 2009年10月24日より全国東宝系にて公開© 2009「僕の初恋をキミに捧ぐ」製作委員会天使の恋 2009年11月7日より全国にて公開© 「天使の恋」製作委員会大洗にも星はふるなり 2009年11月7日よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開© 2009「大洗にも星はふるなり」製作委員会■関連記事:佐々木希の制服姿に早稲田騒然!恋と友情の二択迫られキュートに「どっちもほしい!」【TIFFレポート】杏がミニスカで美脚披露!木村佳乃は…写真でふり返る閉幕式【TIFFレポート】『イースタン・プレイ』グランプリ含む3冠!亡き男優にも男優賞【TIFFレポート】台湾の名匠お墨付きの新鋭監督は、草食系&星座占い好き?井上真央はやっぱり“何考えてるか分からない”岡田将生が好み?細田よしひこ無念
2009年10月30日21日から開催されていた第13回ハリウッド映画祭の最終日である26日、ビバリーヒルズのビバリー・ヒルトン・ホテルでハリウッド・アワーズ・ガラ・セレモニーが開催された。毎年1月1日から12月31日までに公開された映画を対象に、そこで素晴らしい功績を残した人たちを対象に贈られる賞で、ロバート・デ・ニーロが『Everybody’s Fine』(原題)でハリウッド男優賞、ヒラリー・スワンクが『Amelia』(原題)でハリウッド女優賞に輝き、共演のユアン・マクレガーがプレゼンターに。監督賞は、イラク戦争に従軍した若い米軍兵士たちを描いた『ハート・ロッカー』(原題)のキャスリン・ビグロー。同作主演のジェレミー・レナーがハリウッド・ブレイクスルー男優賞に輝き、『スタンドアップ』で彼と共演したシャーリーズ・セロンがプレゼンターとして登場した。ブレイクスルー女優賞は『Wall Street 2』(原題)でマイケル・ダグラスの娘を演じるキャリー・ミュリガン。TVシリーズ「24TWENTY FOUR」シーズン4や『砂と霧の家』でアカデミー助演女優賞候補にもなったイラン出身のショーレー・アグダシュルー、『インフォーマント!』に出演しているメラニー・リンスキー、監督としても活躍し、ジェーン・カンピオン監督の『Bright Star』(原題)に出演しているポール・シュナイダー、そして『スター・トレック』でスポックを演じたザッカリー・クイントが、脚光を浴びつつある俳優に贈られるハリウッド・スポットライト賞に輝いた。ジュリアン・ムーアがハリウッド助演女優賞、『イングロリアス・バスターズ』のクリストフ・ヴァルツは共演のダイアン・クルーガーから助演男優賞を、ブラッドリー・クーパーがハリウッド・コメディ賞を受賞し、『All About Steve』(原題)で共演したサンドラ・ブロックがプレゼンターに、と縁ある俳優が栄誉を讃える形式でセレモニーは行われた。(text:Yuki Tominaga)ハリウッド女優賞に輝いたヒラリー・スワンク。© Retna UK/AFLO■関連作品:インフォーマント! 2009年12月、恵比寿ガーデンシネマ、梅田ガーデンシネマほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.イングロリアス・バスターズ 2009年11月20日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDハート・ロッカー (原題)■関連記事:ブラピがロサンゼルスでバイク走行中に転倒するも、ケガはなしブラピ&タランティーノ最強タッグ来日決定!アンジーとのツーショットは?ブランジェリーナ、双子を連れてシリアへ。イラク難民の家庭を訪問恋したい“大人”な俳優は誰?MTVオリジナルiTunesダウンロードカードを10名様プレゼントサミット開催のN.Y.で、マット・デイモンがクリントン元大統領主催の会議に登壇
2009年10月28日9日間にわたって数々の映画作品を上映してきた第22回東京国際映画祭(TIFF)が25日(日)にクロージングを迎え、最高賞の「東京 サクラ グランプリ」には、カメン・カレフ監督による『イースタン・プレイ』(ブルガリア)が選ばれた。『イースタン・プレイ』は東京 サクラ グランプリに加え、最優秀監督賞(カレフ監督)と最優秀男優賞(フリスト・フリストフ)も受賞し3冠を達成!ちなみに、フリストフはこの映画の撮影直後に事故で亡くなっており、壇上に立ったカレフ監督は、感謝の言葉と共に亡きフリストフを偲び、冥福を祈った。本作は、音信不通だった兄弟の再会を描いたドラマ。久々に再会してみると、2人は人種差別を巡って正反対の立場に立っていることが判明する。それぞれに苦悩を抱えた兄弟が、再会をきっかけに自らを見つめ直し、希望を取り戻そうとする姿が描き出される。男優賞の代理受賞、自らへの監督賞、そしてサクラ グランプリと3度にわたって壇上に上がったカレフ監督は「いろんなトロフィーを受け取って、帰りの飛行機でチャージを取られないか心配です」とおどけながら喜びを語った。このほか最優秀女優賞は、苦境に立たされても負けじと立ち上がり、戦い続ける女性の姿を描いたフランス映画『エイト・タイムズ・アップ』主演のジュリー・ガイエが、審査委員特別賞は、人を殺してしまい、屋根裏部屋に隠れて暮らすことになった男と、その家で家政婦をするガールフレンドの奇妙な“遠距離恋愛”を映し出した『激情』が受賞した。またコンペティション部門以外では最優秀アジア映画賞を『旅人』(韓国=フランス合作)、アジア映画賞 スペシャル・メンションを『私は太陽を見た』(トルコ)が受賞、また、この7月に51歳の若さで逝去したマレーシアのヤスミン・アスマド監督にアジア映画賞特別功労賞が贈られた。第6回を数える「日本映画・ある視点」部門の作品賞には、松江哲郎監督が今年の元旦に、1シーン・1カットのみで撮影した74分のドキュメンタリー『ライブテープ』が輝いた。松江監督は「テープ1本で撮ったという、この映画際の趣旨に合った、非常にエコな作品でして…」と笑いつつ、スタッフや映画祭関係者への感謝を述べた。今年の審査委員長を務め、自身、『アモーレス・ペロス』にて第13回東京国際映画祭でグランプリを受賞しているアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督は「(グランプリは)ほとんど満場一致で決まりました。“現実”と“真実”とは異なるものですが、我々は映画の中に真実を発見した」とコメント。続けて、この映画祭で上映された作品が一作でも多く、今後、劇場公開されることを切望した。受賞結果は以下の通り【東京 サクラ グランプリ】:『イースタン・プレイ』【最優秀監督賞】:カメン・カレフ監督(『イースタン・プレイ』)【最優秀男優賞】:フリスト・フリストフ(『イースタン・プレイ』)【最優秀女優賞】:ジュリー・ガイエ(『エイト・タイムズ・アップ』)【審査員特別賞】:『激情』【観客賞】:『少年トロツキー』【アジアの風部門 最優秀アジア映画賞】:『旅人』【アジアの風部門 スペシャル・メンション】:『私は太陽を見た』【アジアの風部門 アジア映画賞 特別功労賞】:ヤスミン・アフマド監督【TOYOTA Earth グランプリ】:『Wolf 狼』【日本映画 ある視点 作品賞】:『ライブテープ』東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】杏がミニスカで美脚披露!木村佳乃は…写真でふり返る閉幕式【TIFFレポート】台湾の名匠お墨付きの新鋭監督は、草食系&星座占い好き?【TIFFレポート】これぞ影の最高賞?観客賞が発表 『少年トロツキー』に栄誉!辻仁成インタビュー「アントニオ猪木さんをもう一度、リングに上げたかった」【TIFFレポート】大森南朋、原作者の「かっこよすぎる」という称賛に複雑な気分
2009年10月25日アジア各国から厳選された作品を集めた、東京国際映画祭の人気部門「アジアの風」。毎年多くの映画ファンが注目する本部門だが、映画祭終盤となる10月24日(土)、台湾の若手注目監督チェン・ヨウチェが新作青春映画『ヤンヤン』(『陽陽』)を引っさげ来場。出演のホワン・チェンウェイと共に観客とのティーチインを行い賑わいを見せた。チェンウェイのデビュー作でもある『シーディンの夏』、『一年之初』に続き、同映画祭への出品はこれで3回目となるチェン監督は、「こんなに緊張感がなくていいのかな(笑)」と堪能な日本語で挨拶。本作は台湾の名匠アン・リーと弟のカン・リーによる若手映画監督支援プロジェクトの全面バックアックを受けているが、「カン・リーには自分が良いと思うものを徹底的にやってくれと言われた」と話す。映画『ヤンヤン』は、台湾の人気女優サンドリーナ・ピナを主演に迎え、陸上に打ち込む高校生たちのほろ苦い青春を描く。陸上部という設定については「最後に(主人公)ヤンヤンが走るシーンが頭に浮かんだので、そこから物語を膨らませた。人が走ってる姿が好きなんです」と話す監督だったが、「自身も走るのか?」と聞かれると「自分は草食系なので(笑)」と照れながら否定した。また、観客から変幻自在なカメラワークについて質問を受けた監督は、撮影監督のジェイク・ポロックについて「彼はしし座で、個性的で自由奔放な方なのですが」と星座好きな一面も披露しつつ「良いところも悪いところも全部含めて彼の美学なので、自由に撮らせました。一人の女性を愛するのと同じです」とのロマンティックな答えで観客を和ませた。一方、監督のお気に入り俳優であるチェンウェイは、本作では“いい人”を演じているが、「見た目のせいで悪いやつの役が多いが、今回は監督にいい人にしてもらえて良かった。私自身も良い人です(笑)」と冗談交じりに答え観客を魅了した。なお、チェンウェイは本作で台湾のアカデミー賞とも称される、本年度の金馬奨最優秀助演男優にノミネート。ほか主演女優のサンドリーナ・ピナを始め、本作は合計6部門にノミネートされている。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】杏がミニスカで美脚披露!木村佳乃は…写真でふり返る閉幕式【TIFFレポート】『イースタン・プレイ』グランプリ含む3冠!亡き男優にも男優賞【TIFFレポート】これぞ影の最高賞?観客賞が発表 『少年トロツキー』に栄誉!辻仁成インタビュー「アントニオ猪木さんをもう一度、リングに上げたかった」【TIFFレポート】大森南朋、原作者の「かっこよすぎる」という称賛に複雑な気分
2009年10月25日いよいよ明日10月25日(日)にクロージングを迎える第22回東京国際映画祭。明日のセレモニーで15作品の中から最高賞の「東京 サクラ グランプリ」が発表されるが、それよりも一足早く、24日(土)に観客賞が発表され、カナダで製作されたジェイコブ・ティアニー監督によるコメディ『少年トロツキー』がその栄誉に輝いた。観客賞はその名の通り、コンペティション部門に出品された15作品を対象に、一般の観客の投票で最も多くの支持を得た作品に贈られる賞。実際に映画を観た観客が選ぶ賞ということで、“影の最高賞”とも言える。見事、今年の観客賞を受賞した『少年トロツキー』は、自らがロシアの革命家・トロツキーの生まれ変わりであると信じて疑わない少年が、自分が通う高校に革命家よろしく、改革をもたらそうとする姿を描いた青春コメディ。ほろ苦い恋や家庭の問題を乗り越えて突進する主人公の少年の姿に、観客の支持が集まった。六本木ヒルズアリーナで行われた授賞式には、ティアニー監督と彼の父親で、プロデューサーを務めたケヴィン・ティアニーが出席。監督は「ドウモアリガトウ!観客のみなさまが選んでくださったことを本当に嬉しく思っています。感動していると共に、身が引き締まる思いです。映画祭に関わる全ての方々、とりわけボランティア・スタッフのみなさまに御礼申し上げます」と受賞の感激と感謝の気持ちを語った。賞状と賞金1万ドル、トロフィー、花束が贈られると会場からは温かい拍手がわき起こり、記念に渡されたハッピに袖を通した2人は満面の笑みを浮かべていた。今回の受賞をきっかけに、今後の日本での劇場公開への期待も高まる。明日、執り行われるクロージング・セレモニーでは、本作を含む15作品から東京 サクラ グランプリほか各賞が発表される。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:辻仁成インタビュー「アントニオ猪木さんをもう一度、リングに上げたかった」【TIFFレポート】大森南朋、原作者の「かっこよすぎる」という称賛に複雑な気分【TIFFレポート】辻仁成が率いるバンドZAMZA登場!往年の名曲「ZOO」熱唱【TIFFレポート】辻仁成、不在のアントニオ猪木と支えになった家族への感謝を吐露【TIFFレポート】中谷美紀、貧血で挨拶を降板広末は「任せきり」と中谷を絶賛
2009年10月24日日仏のアニメーターたちによる国境を越えたコラボレーションで製作された、フルCGによるファンタジーアニメ『よなよなペンギン』が、東京国際映画祭で公式上映された。舞台挨拶には声優を務めた森迫永依、田中麗奈、爆笑問題の太田光と田中裕二、高橋ジョージにりんたろう監督と豪華な顔ぶれが並んだ。先日、田中さんの離婚が報じられたが、太田さんは終始、それをネタにしたコメントを連発し会場は笑いに包まれた。自身が声を担当した意地悪天使・ザミーそのまま、牙を相方の田中さんに向ける太田さん。いきなり「この映画のテーマは“離婚”ということで(笑)。というのはうそで“友情”がテーマです!子供たちには夢がなくて申し訳ないんだけども、田中くんの変態プレイが嫌われて、最近カミさんに逃げられちゃって…。離婚後、一番最初に僕のところに来てくれて、『助けてくれ!』ということで一晩中、飲み明かしました。友情ですね」としみじみ。当然のごとく田中さんは「全部うそ!」と突っ込むも後の祭り。国際映画祭ということで、英語の通訳が入るが「His wife was running out.」という言葉に会場は大爆笑。田中(裕二)さんは恐るべき闇の帝王ブッカ・ブーの声を演じたが、この日は形なし…。「僕のキャラクターは大きいんです」と言ったそばから、太田さんは「中からカミさん出てきたら笑えるな」とボソリ。劇場公開がクリスマス直前(12月23日)ということで、クリスマスの過ごし方は?という質問が一同になされたが、田中さんは「今年は、僕のところにはクリスマスは来ないらしいので、何事もなく、猫と一緒にクリスマス的なことを無視して過ごしたいと思います」とすね気味に答えた。主人公のココ役の森迫さんは「私が演じたココちゃんは、いつか空を飛びたいという強い、大きな“夢”を持っています。信じる心が奇跡を起こしてくれると思います」と素晴らしいコメント!続いてココの友達のチャリー役の田中麗奈さんも「(チャーリーが)どんどん勇気を得て、立ち向かっていく姿を見て、いろんなことを感じていただけたらと思います」と呼びかけた。ココの父親の声を吹き替えた高橋さんは「僕にも、来月5歳になる娘がいます。少ないシーンの出演でしたが、父と娘の“絆”を感じて!」と決めたかと思いきや田中さんをチラリと一瞥し「最近は“絆”を壊す人もいっぱいいますけども…、家族で観て、ぜひ絆を感じていただきたいな」と余計な一言をくっつけた呼びかけで場内の笑いを誘った。さらに「クリスマスは、うちは温かい家庭があるので(笑)、妻と子供に料理をふるまってあげたいと思います」と言うに及んで、ついに田中さんも反撃!「キャバクラ行くって言ってなかった?」と突っ込むと、高橋さんは慌てた様子で「そ、それはテリー伊藤さんを連れて行こうっていう話だよ!」とモゴモゴと返し、マイホームパパのダークな一面をチラリ?りんたろう監督は「世界一可愛い、そして、いまだ観たことのないフルCGアニメーションを作ろうと思って描き始めました。それだけでこの7年間やってきました」と感慨深げに語るも、ここでも太田さんが「“宮崎駿をやっつけたい”という、ただそれだけです」と危険発言…。最後まで笑いの絶えないまま舞台挨拶は幕を閉じた。『よなよなペンギン』は12月23日(水・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:よなよなペンギン 2009年12月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 りんたろう・マッドハウス/『よなよなペンギン』フィルムパートナーズ・DFP第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:【TIFFレポート】川村陽介&ダンテ・カーヴァー箱根のゴールの瞬間の顔は素?【TIFFレポート】長澤まさみ、エスパーだったら「見てはいけないものを見たい」【TIFFレポート】“有罪”山田孝之、「イラっと」ローテンションの26歳誕生日!【TIFFレポート】セクシー佐々木希、かわいい顔してやるもんだ!監督が素顔暴露【TIFFレポート】トルナトーレ“『ニュー・シネマ・パラダイス』の親戚”作に自信
2009年10月21日華やかに幕を開けた第22回東京国際映画祭(TIFF)。オープニング・イベント後には、『タイタニック』を手がけたジェームズ・キャメロンによる話題の最新3Dムービー、『アバター』のフッテージ特別上映会が開催され、グリーンカーペット・イベントに続いて鳩山由紀夫首相も出席。上映前には主演のサム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバーによる舞台挨拶も行われた。この日の上映は、完成作ではなく30分ほどの特別映像の上映となるが、完成前のフッテージ映像がTIFFで上映されるのは史上初めてのこと。12年前の1997年の東京国際映画祭で、これまた過去に例のない試みとして、本国アメリカよりも早いタイミングで、世界で初めてあの『タイタニック』が上映され、その後、歴史的な大ヒットを記録したとあって、今回の『アバター』上映会に対しても、本国の関係者たちも熱い視線を送っている模様。まず場内に3D映像で、現在、ロサンゼルスで本作の完成に向けて作業中で、今回は来日できなかったキャメロン監督のビデオメッセージが上映され、観客は3Dメガネを掛けてメッセージを受け取った。曰く「97年に『タイタニック』を上映したときの感動は忘れません!」。そして『アバター』については「冒険と魂の旅が待ち受けています!」と期待を煽った。続いて、キャスト陣が登場。ゾーイは覚えたての日本語で「ドウモ、アリガトウゴザイマス」とかわいく挨拶。サムは「オーストラリアなら、ひと言『グッダイ!』で決めるところですね(笑)。ご招待いただきありがとうございます」と笑顔で語った。そしてシガニーも日本語で「マタ、戻ッテ来レテ、Happyデス!」と挨拶。さらに、ここにはいないキャメロン監督について「ジェームズは、この素晴らしい物語を書き上げ、それを映像化するための技術までも作り上げました。この映画の全ての登場人物、生き物、植物のを彼が生み出したのです。この映画を作る過程でのジェームズは、日本語で言うところの“お菓子屋さんの中の子供”のようでした」と日本語を交えながら語り、惜しみない称賛を贈った。鳩山首相の目に、果たしてこの日の特別映像はどのように映ったのか、気になるところ…。珠玉のキャストと最新の映像を駆使し、現在も完成に向けた作業が進む『アバター』。公開は12月18日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催アバター 2009年12月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開■関連記事:【TIFFレポート】公開に間に合う?ドキドキ『アバター』キャスト陣が“説明”会見【TIFFレポート】写真でチェック!グリーンカーペットのファッションを一挙公開【TIFFレポート】宮沢りえ、山田孝之ら人気俳優、鳩山首相夫妻も来場映画祭開幕辻仁成が自らの思いを映した父の愛にホロリTIFFコンペ注目作!『ACACIA』平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!
2009年10月18日今年で22回目を迎える東京国際映画祭が10月17日(土)、東京・六本木ヒルズで華やかに開幕した。約270本もの作品が上映される、アジア最大級の映画の祭典。そのオープニングにふさわしく、各上映作品のキャストや監督等、総勢300人以上のゲストが映画ファンの大歓声を浴びる中グリーンカーペットを歩き、開幕に華を添えた。ゲストの先頭をきったのは、特別招待作品『アバター』のキャスト&スタッフ。ジェームズ・キャメロンが手がける3D超大作として大注目の本作、映画祭では完成前のスペシャル・プレゼンテーションという貴重なイベントのために、『ターミネーター4』で人気急上昇のサム・ワーシントン、ヒロイン役のゾーイ・サルダナ、そして『エイリアン4』以来11年ぶりの来日となる名女優シガニー・ウィーバーらが来日してくれた。サムは沿道からのサインに応えるファンサービスも見せるなど、ハリウッド俳優陣の登場に会場は一気に盛り上がった。もちろん、日本人俳優も多数集結。『天使の恋』で共演する佐々木希と谷原章介、『僕の初恋をキミに捧ぐ』で切ない恋を演じる井上真央と、ドラマにCMにひっぱりだこの岡田将生、『大洗にも星はふるなり』の山田孝之、戸田恵梨香ら人気の若手俳優たちが登場するたびに大歓声があがった。特に、広末涼子、中谷美紀、木村多江の3人の美人女優を揃えた『ゼロの焦点』チームは全員グリーンのカーペットに映える真っ赤なドレスに身を包み、視線を集めた。対照的に男ばかりのキャスト10名が並んだ『風が強く吹いている』チームは、小出恵介、林遣都はじめ陸上部10人全員が劇中同様のジャージ姿で登場し、この日一番の黄色い声援を浴びていた。トリを飾ったのは、映画祭のオープニング作品、『オーシャンズ』の面々。ジャック・ペラン&ジャック・クルーゾー監督に加えて、本作のナレーションで出産後の初の本格映画復帰を果たした宮沢りえ、そしてテーマソングを歌う平原綾香と藤澤ノリマサが登場し、宮沢さんは「未知なる世界は本当に素晴らしい」と本作の魅力を語った。さらに、鳩山由紀夫内閣総理大臣と幸夫人も応援に駆けつけ、先日の米国訪問各地では何度も『おくりびと』が話題になったことにも触れながら、「映画は政治以上に人々意識を変える力を持っている」と会場に呼びかけた。第22回東京国際映画祭は10月25日(日)まで、六本木ヒルズにて開催される。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:辻仁成が自らの思いを映した父の愛にホロリTIFFコンペ注目作!『ACACIA』平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!矢沢永吉が東京国際映画祭で舞台挨拶に登壇!世界のYAZAWA何語る?開催までカウントダウン!東京国際映画祭オリジナル「マイ箸」5名様にプレゼント東京国際映画祭、今年の見どころは?コンペ出品作15本を選んだ男に直撃インタビュー
2009年10月17日いよいよ開幕する第22回東京国際映画祭のオープニングを飾る海洋ドキュメンタリー『オーシャンズ』のテーマソングを平原綾香と藤澤ノリマサが担当することが決定。10月15日(木)、ベートーヴェンの「悲愴」をモチーフにしたこのテーマソングの公開レコーディングが行われた。デビュー曲の「Jupiter」に、自身が出演したドラマに使用された「ノクターン」など、クラシックのカバーの第一人者として高い評価を受ける平原さんと、ポップスとオペラを融合させた“ポップ・オペラ”という独自のスタイルで人気急上昇中の藤澤さん。共にデュエットは初挑戦となるが、この日のレコーディングでは息の合った様子で力強くテーマソングを歌い上げた。ちなみに、こちらの楽曲のタイトルはいまだ正式に決定していないが、2人によると「sailing my life」が有力とのこと。レコーディングを終えて、平原さんと藤澤さんは「気持ちよかったです」と共に笑顔を浮かべた。作詞は2人で行ったと言うが、その方法がなんとも独特。平原さんによると「交換日記のように(笑)、まず私が1行目を書いてメールで送って、というふうなやり取りの中で生まれました」とのこと。初挑戦となったデュエットについても平原さんは「1+1が無限の可能性を秘めている」、藤澤さんは「互いの声を聞きながら歌うのが醍醐味。結構自分は“Going my way”な性格なので(笑)、人の声を聞くという勉強になりました」と語るように大きな収穫となったようだ。映画に話が及ぶと俄然、興奮した様子で平原さんは「タコがすごいんです!ヒラヒラしてて」と熱弁。藤澤さんも「サメがでかい!」と子供のような表情でその魅力を語ってくれた。「レコーディング中に互いを熱い視線で見つめあいながら歌っていたが…」という報道陣の言葉に平原さんは笑顔…であっさりとマスコミが期待するような関係性を否定。「私の方が年下なんですが、ノリマサくんの方が年下のような気持ちになるんですよ、かわいらしいので」と満面の笑顔で語ると、藤澤さんは「ムカつきますねー。よろしく頼みますよ、“先輩”!」と返した。17日(土)に開幕する東京国際映画祭では、平原さんはジャック・ぺラン監督やナレーションを務める宮沢りえと共に、オープニングのグリーンカーペットを歩く予定。『オーシャンズ』の劇場公開は2010年1月22日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて。東京国際映画祭2009特集■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催オーシャンズ 2010年1月22日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2009 Galatee Films - Pathe - France 2 Cinema - France 3 Cinema - Notro Films - JMH-TSR■関連記事:矢沢永吉が東京国際映画祭で舞台挨拶に登壇!世界のYAZAWA何語る?開催までカウントダウン!東京国際映画祭オリジナル「マイ箸」5名様にプレゼント東京国際映画祭、今年の見どころは?コンペ出品作15本を選んだ男に直撃インタビュー宮沢りえ、出産後初の本格映画復帰『オーシャンズ』のナビゲーターに大抜擢!是枝監督、真田広之登壇東京国際映画祭「映画人の視点」招待券を10組20名様にプレゼント
2009年10月16日まもなく開幕する第22回東京国際映画祭に、還暦を迎えた“ロックの帝王”矢沢永吉が参戦することが分かった。30年にわたって日本のロックシーンを牽引してきた矢沢さんの姿を追ったドキュメンタリー『E.YAZAWA ROCK』が、特別招待作品として10月21日(水)、ワールドプレミア上映される。これに合わせて開催される舞台挨拶に矢沢さん本人が登壇することが急遽決定した。国際映画祭、そして映画の舞台挨拶に矢沢さんが参加するのはこれが初めて。60歳を迎えた今年、映画の公開に加えて4年ぶりのアルバム発売に2年ぶりの全国ツアーの開催と、ますます加速するYAZAWAが、海外のプレスも集まる映画祭の舞台で何を語るのか――?『E.YAZAWA ROCK』矢沢永吉舞台挨拶は10月21日(水)15:50頃からTOHOシネマズ 六本木スクリーン7にて開催。また、本作の劇場公開は11月21日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。※舞台挨拶の詳細、当日券の情報については東京国際映画祭公式サイト、および映画公式サイトにて。東京国際映画祭2009特集東京国際映画祭2009公式サイト『E.YAZAWA ROCK』公式サイト■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催E.YAZAWA ROCK 2009年11月21日より全国東映系にて公開©映画「ROCK」製作委員会■関連記事:平原綾香が初のデュエットで『オーシャンズ』テーマソングを公開収録!開催までカウントダウン!東京国際映画祭オリジナル「マイ箸」5名様にプレゼント東京国際映画祭、今年の見どころは?コンペ出品作15本を選んだ男に直撃インタビュー是枝監督、真田広之登壇東京国際映画祭「映画人の視点」招待券を10組20名様にプレゼントアントニオ猪木×辻仁成、わが子への思い語る東京国際映画祭ラインナップ会見
2009年10月16日8日夜に韓国で華々しく幕を開けた第14回釜山国際映画祭。日本からも数々の作品が出品する中、10日、累計410万部を突破した松本光司の大人気漫画を実写化した『彼岸島』の公式上映が行われ、主演の石黒英雄がキム・テギュン監督と共に舞台挨拶に登壇し、韓国の映画ファンから温かい歓迎を受けた。彼岸島と呼ばれる、吸血鬼と化した住人たちに支配された孤島を舞台に、絶体絶命の極限サバイバルを描く本作で、石黒さんは行方不明の兄を探しに島に赴く主人公・明を演じる。原作は日本のみならず韓国でも熱狂的な人気を呼んでおり、当日は深夜0時の開映にもかかわらず、ワールドプレミアには10代、20代の女性を中心に約1,000人が集結!司会が石黒さんの来場を伝えると歓声が沸き起こった。石黒さんはキム監督の母国でのワールドプレミアに敬意を表し、「はじめまして、石黒英雄です。今日は『彼岸島』のプレミアにお越しいただきありがとうございます。今夜は楽しんでください!」と韓国語で挨拶。約半年ぶりに再会した監督と撮影中のエピソードを語り、ファンの声援にも笑顔で応えながら「夜遅いけどみんな寝ないでね!」と呼びかけた。無事に海外映画祭デビューを飾った石黒さんは、「どんな舞台挨拶になるかすごく不安だったけど、お客さんがみんな本当に温かいですね」と感激した様子。また、日韓コラボの作品としては、ほかにも映画祭常連の是枝裕和監督による『空気人形』(現在公開中)が、主演のペ・ドゥナの地元で初披露とあって高い注目を集めていたが、同日の公式上映ではこちらも満席の興奮状態。現地入りした是枝監督を盛大な拍手が迎え、「全編が詩のようでとても感動的だった」などの感動の声が伝えられていた。『彼岸島』は2010年1月9日より新宿バルト9ほか全国にて公開。■関連作品:彼岸島 2010年1月9日より新宿バルト9ほか全国にて公開©2010松本光司/講談社・「彼岸島」フィルムパートナーズ空気人形 2009年9月26日よりシネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて順次公開© 2009業田良家/小学館/『空気人形』製作委員会■関連記事:是枝監督、真田広之登壇東京国際映画祭「映画人の視点」招待券を10組20名様にプレゼント是枝裕和監督&ARATAインタビュー喪失を乗り越えていく姿にある“何か”板尾&ARATA、カンヌでの居眠りを告白もペ・ドゥナが優しくフォローみずみずしく純粋な空気人形に、感情の素晴らしさを再確認『空気人形』ペ・ドゥナ『空気人形』インタビュー誰もが持つ“空っぽ”な感覚とそれを満たすもの
2009年10月13日8日夜、釜山国際映画祭が華やかに開幕した。海雲台ヨット競技場での開幕式には、イ・ビョンホン、ジョシュ・ハートネット、松本人志、ソ・ジソプ、イ・ミンホ、審査委員長のジャン=ジャック・ベネックスら、多くのスターや監督が参加。14回目となる今年のオープニング作品は、チャン・ドンゴン主演の『Good Morning President』。3人の大統領の悩みを描くコメディで、ドンゴンの韓国映画への出演は実に4年ぶり。ドンゴンが見せるコミカルな演技に大観衆が大きく沸いた。記者会見でドンゴンは、「釜山のオープニングを飾れてとても光栄です。いままでコメディに出演したことがなかったので、ぜひ挑戦したかった。撮影をとても楽しみました」とふり返った。監督・脚本は、『トンマッコルへようこそ』などの人気脚本家チャン・ジン。演劇界出身で、そのユーモアあふれる作風から韓国の三谷幸喜とも言われている監督は「政治的な映画ではないが、私が少年時代を過ごした70年代は軍事政権時代で、大統領のコメディなど考えられなかった。いまは良い時代だと思う。今年亡くなった2人の大統領にも観てもらいたかった」と語った。キム・ドンホ映画祭委員長は「チャン・ジン監督の才能に加え、不況なので、明るい作品で映画祭を盛り上げたかった」と『Good Morning President』(原題)をオープニングに選んだ動機を語った。チャン・ドンゴンが演じるのは、妻を早くに亡くし、子育てに奮闘するイケメン独身大統領。尊敬する前大統領の娘(チャン・ジェヨン)にほのかな思いを寄せたり、瀕死の一般市民のために自分の腎臓を提供するか否かで悩んだりという、人間味あふれる役どころだ。香港の記者から、「あなた自身も独身生活が長くて、淋しくはありませんか」という質問には「普通の独身男性と同じように、淋しいときもありますが、そんなに深刻に悩んではいませんよ」と笑っていた。(photo/text:Ayako Ishizu)■関連作品:第14回釜山国際映画祭 [映画祭]■関連記事:ダウンタウン松本絶叫「殺人予告の人かと…」監督第2作『しんぼる』公開!
2009年10月10日日本ホラー界の匠、清水崇が3年ぶりの新作として贈る、日本初のデジタル3D実写長編映画『戦慄迷宮3D』。先月開催された、第66回ヴェネチア国際映画祭のワールドプレミアでの1,000人を超える観客の熱狂が記憶に新しいが、迫る10月17日(土)の全国公開を前に、10月10日(土)から12日(月・祝)までの3連休に、全国のワーナー・マイカル・シネマズ3D劇場全館(40劇場40スクリーン)にて、本作のフッテージ映像が無料で独占一斉上映されることが決定した。上映されるのは、先のヴェネチア国際映画祭で世界で初めて上映された“ワールドプレミア3Dフッテージ”よりも3分長い、7分間の【完全版】。ワーナー・マイカル関係者も、この新たな試みについて「この映画の怖さと面白さが凝縮されていて、たった数分間の映像でもヴェネチアの観客たちを驚愕させたという素晴らしいフッテージ。その一端だけでも一足早くご覧いただければ、公開に向けて期待が大きく膨らむことは間違いないでしょう」と期待を寄せている。この3連休、まだ予定が立ってない方、もしくは新しい刺激を求める方は、ぜひ劇場で新感覚を先取りしてみては?『戦慄迷宮3D』は10月17日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開。「3Days×3Dimension」開催日時:10月10日(土)・11日(日)・12日(月)会場:全国ワーナー・マイカル・シネマズ3D劇場※入場券は開催当日劇場にて配布します。詳しくはワーナー・マイカル・シネマズ各劇場まで。■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009■関連記事:『戦慄迷宮3D』柳楽優弥インタビュー「お化け屋敷はM・キャリーに誘われてもノー」『戦慄迷宮3D』世界配給決定!柳楽優弥は映画祭よりも観光で海外に行きたい?清水崇ティーチイン付き!『戦慄迷宮』3D特別試写会に5組10名様をご招待清水崇、アジア代表でヴェネチア入りジャパニーズ3Dホラーに1,000人驚愕!『戦慄迷宮3D』撮影快調!柳楽優弥「暗いところは本当に怖い…」
2009年10月09日今年で22回目を迎える東京国際映画祭(TIFF)が10月17日(土)に幕を開ける。東京サクラグランプリを競うコンペティション部門を始め、アジアの佳作を紹介する「アジアの風」、さらに多様な日本映画の新作を上映する「日本映画・ある視点」に各国の映画祭で高評価を得た作品を日本で初めて上映する「WORLD CINEMA」などなど、多岐にわたる作品が9日間にわたって一挙上映される。ズバリ、今年のTIFFの見どころは?そして気になる日本代表作品の評価は?開幕を前にコンペティション部門の作品選定ディレクターを務める矢田部吉彦氏に話を聞いた。今年のコンペ出品作の特徴は“物語の強さ”1月のロッテルダム国際映画祭(オランダ)を皮切りに、矢田部さんが作品選定を兼ねて訪れた国は10か国。そして、鑑賞した作品は驚くなかれ、約600本!数か月にわたって「とにかく時間があればDVD」という生活を送っているが、特に今年は例年に比べて応募作品が100本ほど多かったとか。そこから厳選された15本のコンペティション部門出品作品の傾向を尋ねると「物語の強さ」という答えが返ってきた。「毎年、『こういう映画を選ぼう』といったテーマは決めずに、あくまで良いものを選ぶようにしているんですが、出揃った作品を眺めると、雰囲気やセンスといった要素よりも物語が観る人を引っ張る作品が多い気がします。そういう意味で、観ていて退屈する作品は全くないですね」。日本のファンにとっては、辻仁成監督、アントニオ猪木主演の『ACACIA』がコンペティションでどのような評価を受けるかが気になるところだが…。「東京で開催する映画祭として、どういう日本映画を選ぶかは大きなポイントです。不安であり、楽しみでもありますがそういう意味で『ACACIA』は嬉しい出会いでした。辻さんと猪木さんという組み合わせに対して期待は大きかったけど、正直、観る前は不安もありました。でも、観始めて数シーンで『いいなぁ』と思えるものが伝わってきて、『ありがとう』という気持ちになりましたね。これが単に猪木さんの存在感というだけならここまで喜ばないです。映像が美しく、音楽と映像のコンビネーションも脇役も素晴らしい、アンサンブルの映画として評価したつもりです。お客さんの反応が楽しみですし、コンペに入れられてよかったなぁ、と思います」。続いて、話題は映画界の現況に。一部の大作が市場を引っ張る形で邦画の好調が伝えられるが、一方で洋画、特にアート系の作品にとっては厳しい現状が続いている。こうした状況の中で、映画祭が果たすべき役割とは?「僕は、映画祭の究極の役割は、お客さんを映画館に戻すことだと思っています。以前であれば劇場公開されていたような、海外の映画祭で高評価を受けた作品が日本では公開されない、ということも多くなっています。だからこそ、TIFFでどんどん上映できればと考えています。普段、欧米の単館系の映画を観ない人がたまたま観て『意外といいじゃん』と感じてくれたら、観ようと思ってた邦画が売り切れで、その隣りで上映してた作品を観て『面白い』と感じてくれたら…。長い道のりかもしれませんが、そういう人が一人でも映画館に足を運ぶという好循環を作る可能性を秘めているのも映画祭だと思っています」。「普段は観ないタイプの映画をぜひ観てほしい」最初にも触れたが、約600本の中からたったの15本を選ぶ、すなわち残りの数百本を落とすということは肉体的にも精神的にもつらい作業である。そうして選び抜かれた15本の中からさらにお薦め作品を尋ねるのは失礼かもしれない…。が、あえてこれから映画祭に足を運んでみようか?と考えているシネマカフェ読者に薦めるなら?「そうですね…もちろん全てがお薦めです(苦笑)。でも、例えば20代、30代の働く女性なら『エイト・タイムズ・アップ』はいかがでしょう?失業し、アパートも追い出されてしまうような女性のお話で、つらいテーマなのになぜか爽快で、気持ちよく感情移入できると思います。それから、すごく“とんがった”作品なら『激情』を薦めたいですね。普段、女性がなかなか観ないタイプの映画かもしれませんが、個性的な強いラブストーリーです。もう少し若い方には『テン・ウィンターズ』。10年に及ぶ男女の愛を描いていますが、ゴンドラや観光名所の出てこない、“生活感のある”ヴェネチアが舞台になっています。映画祭という貴重な機会であり、特にコンペ作品は1,000円ですので、普段は観ないタイプの作品にぜひチャレンジしてほしいです。騙されることはない…はずです!騙されたと思ったらブログにコメントしてください(笑)」。「優柔不断な自分が嫌になるし、ウジウジとずっと考えてしまいます。8月の最後の週あたりは『この仕事向いてない!もうハゲる、ハゲる!』って悩んでます(笑)」とは作品の選定についての矢田部さんの弁。そこまで悩みに悩んだ上で満を持して上陸した作品の数々、ぜひご注目あれ!東京国際映画祭2009特集第22回東京国際映画祭公式サイト矢田部吉彦「映画業界人ブログ」■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:是枝監督、真田広之登壇東京国際映画祭「映画人の視点」招待券を10組20名様にプレゼントアントニオ猪木×辻仁成、わが子への思い語る東京国際映画祭ラインナップ会見還暦を迎えた永ちゃんが東京国際映画祭に出現!素顔が映るプレミアチケットも発売闘魂・猪木が東京国際映画祭に殴りこみ!辻仁成とタッグで『ACACIA』コンペ出品東京国際映画祭、今年の審査委員長に『バベル』イニャリトゥ監督が就任!
2009年10月07日日本初の実写長編デジタル3D作品として注目を集め、先のヴェネチア国際映画祭でも喝采を浴びた『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』。16日(水)、本作の世界配給決定を受けて清水崇監督が都内で凱旋記者会見を行い、主演の柳楽優弥もサプライズで駆けつけた。清水監督は「ヴェネチアの大きな会場の大きなスクリーンでは、『こんなに奥行きがあったのか!飛び出したのか!』と観客の反応も良くて、興奮して帰ってきました」と手ごたえを語った。世界配給決定についても「嬉しいです!どうしてもホラーのイメージが強いので、僕としても作り手として新しいところに行きたかったし、違ったところに行きたかった。その思いをプロデューサーが汲んでくれて、観たことのない映画が出来たと思っています」と自信をのぞかせた。柳楽さんはこの場で世界配給決定の知らせを聞いたそうで「すっげーなぁと思いました。良い結果になってくれれば嬉しいです」と喜びと期待を口にした。ちなみに柳楽さんは、これまで怖い映画が苦手だったそうだが、「演じていると意外と怖くないなと。お化け屋敷での撮影もあまり怖くなかったです。新たな発見をしちゃいましたね」と克服を強調!「いやぁ、小学生みたいですね(笑)。お化け屋敷も前なら絶対入らなかったのに、楽しめるようになりました」と嬉しそうに語った。清水監督からの(柳楽さんが『誰も知らない』で主演男優賞を受賞した)カンヌ以外の映画祭にも連れて行ってあげたいという言葉に「ほかの映画祭も楽しみたいです。でも映画祭より普通に観光したい(笑)。パスポートを判子でいっぱいにしたいんです!忙しいビジネスマンみたいに」とおどけた。最後に柳楽さんは「カップルや家族で観に来てください。3Dだし!特にカップルにお勧めです」と映画をアピールした。『戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH』は10月17日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開。■関連作品:戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009■関連記事:清水崇ティーチイン付き!『戦慄迷宮』3D特別試写会に5組10名様をご招待清水崇、アジア代表でヴェネチア入りジャパニーズ3Dホラーに1,000人驚愕!『戦慄迷宮3D』撮影快調!柳楽優弥「暗いところは本当に怖い…」世界最大のお化け屋敷“戦慄迷宮”が、清水崇監督&柳楽優弥主演で映画化
2009年09月18日現在開催中のトロント国際映画祭で出演作『The Private Lives of Pippa Lee』(原題)が上映されたキアヌ・リーヴスが記者会見に出席、1991年の『ハートブルー』で共演した故パトリック・スウェイジの思い出を語った。14日、すい臓がんのため57歳で亡くなったスウェイジとキアヌは、『ハートブルー』で銀行強盗容疑のあるサーファー役とFBI捜査官役で共演、追う者と追われる者の間に芽生える奇妙な友情を演じた。「僕らはスカイダイビングのシーンを一緒に撮影した。パトリックは飛行機から何度もジャンプし続けることになった。30回以上は飛んだよ。不当労働行為禁止命令の域に達するほどだったよ。ハワイ・ロケまで続いた。彼はそこからまた飛行機から飛び降りたんだ」と語ったキアヌは、懐かしむように微笑みながら「彼はオープンな態度で取り組んでいた。本当に親切で、ユーモアのセンスも素晴らしくて、その場を明るくしてくれた。充実した生涯だったと思う」。「彼はアーティストであり、美しい人だった。ご遺族には心からお悔やみを申し上げます」と語ったキアヌ。『ハートブルー』は彼にとって転機になった作品でもあったという。「この作品で大きなチャンスをつかんだ。これを機に僕の人生は変わったんだ」。『The Private Lives of Pippa Lee』も人生の転機がテーマの作品。キアヌは、ロビン・ライト・ペン扮するヒロイン、ピッパと親しくなる隣人を演じている。(text:Yuki Tominaga)© Moviestore Collection/AFLO
2009年09月18日世界各国の良質の映画を集め、多くの映画人やファンが一堂に会する、年に一度の祭典、東京国際映画祭。第22回を迎える今年も昨年に続いて“エコロジー”をテーマに、10月17日(土)より9日間にわたり六本木を中心に開催される。開幕を1か月後に控え、9月16日(水)に記者会見が行われ、本年度のラインナップが発表された。会見には、映画祭大使を務める木村佳乃、グリーンアンバサダーを務めるモデルの杏、さらにコンペティション部門出品作品『ACACIA』より監督の辻仁成と主演のアントニオ猪木が出席した。昨年、新たに映画祭チェアマンに就任した依田巽氏の言によると「今年はホップ、ステップ、ジャンプのステップの年」を目指すという本年度の映画祭。オープニングとクロージング作品には、それぞれネイチャー・ドキュメンタリー『オーシャンズ』とディズニー/ピクサー最新作『カールじいさんの空飛ぶ家』と、“海”と“空”を舞台にした作品を配すなど、エコロジー色も健在だ。昨年に続き、グリーンアンバサダーを務める杏さんは、「映画祭を通して、多くの人に楽しみながら地球環境問題を考えていただければ」と意気込みを語った。杏さん同様、2年連続で映画祭大使に任命された木村さんも、「私も映画産業に携わる人間として映画祭が成功することを祈りつつ、お力になれれば」と挨拶した。目玉となるコンペティション部門には、本年度は各国から選りすぐりの15作品が集結。日本から唯一の出品となった『ACACIA』は、辻監督の6年ぶりの監督作であるとともに、猪木さんの初主演映画である。前妻の南果歩さんとの間に生まれた自身の息子への思いを映画にしたという辻監督は、「いま一緒に暮らすことは出来ないのですが、(いま一緒に暮らしている)2人目の子供と過ごしていると思い出します。会えないけど毎日思っている、この思いを100年残ると言われる映画で届けたいと思った」と映画化のきっかけを語った。そんな中で“日本の父性がある、男のいい皺のある人”として主演に抜擢したのが猪木さんだった。「ホテルのロビーで打ち合わせしてたときに、『例えばアントニオ猪木さん…』って話してたら目の前を猪木さんが通り過ぎて…。飛んでいって出演のお願いをしました」とその経緯を話す監督。実際の撮影を通して、「泣くシーンでは朝から役作りをしていて、誰も近寄れませんでした。いつもは気迫というものを闘魂でしか表してませんが、実は内側に強い思いを秘めていて、自分の命や魂を削ってでも何かに向かう姿には本当に頭が下がります」と“奇跡のタッグ”を組んだ主演俳優に敬意を表した。素顔を明かされ、やり場のない表情を見せる猪木さんだが、曰く「不安もありましたが、とにかく一歩踏み出す気持ちでやった。とてもいい人生の体験をさせてもらいました」とのこと。「人生は一寸先が“闇”じゃなくて、“ハプニング”。何か起こればおもしろいなという気持ちで生きています」。そう話す猪木さんが演じるのは、ある少年との出会いを通して、過去の痛みを乗り越えていく、元レスラー。改めてふり返り、「人生が出ているような映画は感動します。私自身、8歳の子供を飛行機の中で亡くしまして、ある部分が重なり、ふと涙が込み上げることがありました。人生には苦しみもありますが、それぞれの心の中にしまったものをふと開けたときに、その人の人間らしさが見えてくる。そんな思いで撮影に挑んだ」と重みのあるコメント。加えて、監督からは「自信がなく大作ではないですが、そこにある何かを感じとっていただければ嬉しいです」との渾身のメッセージが残された。2人の言葉から早くも期待がかかる。映画祭開幕まであと1か月。本年度はどんな盛り上がりを見せるのか?第22回東京国際映画祭期間:2009年10月17日(土)〜25日(日)場所:六本木ヒルズをメイン会場に都内劇場および施設・ホール公式サイト:■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:還暦を迎えた永ちゃんが東京国際映画祭に出現!素顔が映るプレミアチケットも発売闘魂・猪木が東京国際映画祭に殴りこみ!辻仁成とタッグで『ACACIA』コンペ出品東京国際映画祭、今年の審査委員長に『バベル』イニャリトゥ監督が就任!辻仁成の最新作にアントニオ猪木主演!高齢化社会に闘魂注入!
2009年09月17日フォークが全盛を誇る70年代初頭、日本にロックという新風を巻き起こして以来30余年間、一切ぶれることなく、ロック街道をノンストップで突き抜けてきたスター、矢沢永吉。この不世出のカリスマの軌跡を映し出したドキュメンタリー『E.YAZAWA ROCK』がこの秋、公開される。実は、矢沢さんは昨日9月14日(月)が60回目の誕生日、つまり還暦を迎えたわけだが、この記念すべき日に、この映画が10月開催の第22回東京国際映画祭の特別招待作品として上映されることが正式に発表された!2007年、矢沢さんが成し遂げた前人未踏の偉業、武道館100回公演のライヴシーンを軸に、ビートルズに憧れた少年時代、まだロックが認めれられていなかった時代に鮮烈に飾ったデビュー、そして音楽界の先頭を走り続ける彼の軌跡に迫る本作。自身の人生をふり返る数々の言葉から、彼の素顔が明らかになる。さらに今回、このスーパースターのお宝写真を使った限定セット券が発売されることも決定。79年、アメリカ一人旅中にバスの中で眠る姿、99年、横浜競技場で開催した50歳のバースデイライヴ時に、感極まり涙を浮かべる姿、そして2007年の武道館100回目のライヴシーン。矢沢さんの歴史を語る、ファン垂涎の写真が3枚綴りでプリントされている。5,000枚限定のこのプレミアチケットは、9月19日(土)より矢沢永吉オフィシャルショップ<DIAMOND MOON>にて発売。『E.YAZAWA ROCK』は10月21日(水)、東京国際映画祭にて上映されたのち、11月21日(土)より全国にて公開。■関連作品:E.YAZAWA ROCK 2009年秋、全国東映系にて公開©映画「ROCK」製作委員会第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催■関連記事:闘魂・猪木が東京国際映画祭に殴りこみ!辻仁成とタッグで『ACACIA』コンペ出品東京国際映画祭、今年の審査委員長に『バベル』イニャリトゥ監督が就任!
2009年09月15日現地時間の12日に無事、幕を閉じたヴェネチア国際映画祭。今年もハリウッドからも数々のスターが登場し連日賑わいを見せたが、映画祭終盤の11日、今年新設された注目の部門「3Dアワード」の授賞式が行われ、ジャパニーズ・ホラーの旗手・清水崇監督がアジア映画史上初のデジタル3D長編に挑んだ新作『戦慄迷宮3D』を引っさげ登場、錚々たる監督たちの作品と並び“来年最も期待される1本”との名誉を授かった。映画界の3D化の波が押し寄せる中、新たなフィールドとして設立された、この「3Dアワード」。清水監督はこの栄えある大賞のプレゼンターとして映画祭から急遽招聘され現地入り、そのオープニングとして『戦慄迷宮3D』の5分間のフッテージが上映された。アジアを代表するホラー監督として登場した清水監督は大歓声に押され、「わたしは大監督ではありません」と自身が小柄なことと掛けたジョークで場内を湧かせ、「3D映画の制作が単にブームで終わらないよう、監督それぞれの感性によって3D映画を発展させていくことが大切」と語った。その後行われたフッテージの上映では、廃墟の病院を舞台に次々と現れる不気味な立体的亡霊に、観客は釘付けに。さらに上映後、ウサギのぬいぐるみが大劇場の空中を飛び、客席に迫るかのように少女が現れるといった演出も。西洋の3D映画とはまた一味違うリアルな演出に、3Dメガネをかけた1,000人以上の観客が一体となって大興奮、監督のクレジットが出ると拍手喝采を贈った。ちなみに、本作は全世界で大ヒットを記録した『モンスターvsエイリアン』や『カールじいさんの空飛ぶ家』など、錚々たる作品10本の1本にノミネートされたが、“ベスト・オブ・ザ・イヤー”は『グレムリン』などでおなじみのハリウッドのベテラン監督ジョー・ダンテ初の3D映画『The Hole』に授けられた。壇上に上がったダンテ監督は、清水監督から記念像を受け取ると、トロフィを観客に突きつけながら3Dのようなアクションでおどけ、仲良く2人で記念写真に収まった。この「3Dアワード」の対象となったのは、2008年から2009年に製作された3D映画。映画祭を盛り上げる新たなヴェネチア名物として、今後もセレモニーは開催される予定だ。『戦慄迷宮3D』は10月17日(土)より新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開。■関連作品:第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]戦慄迷宮3DTHE SHOCK LABYRINTH 2009年10月17日新宿バルト9、梅田ブルク7ほか全国にて公開© ショック・ラビリンス・フィルム・コミッティ2009■関連記事:続報!ニコラス・ケイジ主演作をめぐる米独の監督2人のバトルのゆくえM・ムーアの経済ドキュメンタリーがヴェネチアを席巻!上映後10分間観客総立ちジョージ・クルーニー、恋人についての質問にCMのキメ台詞で切り返し!マット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入り
2009年09月14日開催中の第66回ヴェネチア映画祭は、今年もハリウッド・スターで大賑わい。前日のマット・デイモンに続いて、8日にはジョージ・クルーニーが最新作『The Men Who Stare at Goats』(原題)の上映に、グラント・ヘスロフ監督、共演のユアン・マクレガーと出席した。前日に恋人でイタリア人のタレント、エリザベッタ・カナリスとヘリコプターでヴェネチア入りしたジョージは、先日愛車のドアに挟んで負傷した右手が治らず、包帯でグルグル巻きの痛々しい状態。フォトコールのときはその右手をアピールしておどける一幕もあった。続いて行われた記者会見では、エリザベッタとの結婚は間近かという質問も飛び出したが、ジョージの答えは「I don’t know. What else?(わからない。ほかに?)」。場内に笑いが起きたのは、この「What else?」がジョージの出演中の「ネスプレッソ(カプセルコーヒー)」のCMでのキメ台詞だから。興味本位の質問は煙に巻いたジョージだが、夜にはエリザベッタと2人でレッドカーペットを仲睦まじく歩いていた。(text:Yuki Tominaga)© CATARINA-VANDEVILLE POOL/Gamma/Eyedea/AFLO■関連作品:第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:M・ムーアの経済ドキュメンタリーがヴェネチアを席巻!上映後10分間観客総立ちマット・デイモン、主演するソダーバーグ監督の新作を携えてヴェネチア映画祭に登場!ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入りM・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!
2009年09月09日背中を丸めて裁縫仕事にいそしむこの男は…アントニオ猪木!こちらの写真はミュージシャンにして作家、そして映画監督としても活躍する辻仁成の6年ぶりの最新作『ACACIA』の一場面。猪木さんが、70歳を過ぎた心優しき元プロレスラーを演じる本作が、10月17日(土)より開幕する第22回東京国際映画祭でコンペティション部門に出品されることが発表された。昨年の初夏に製作が発表されて以来、“辻仁成×アントニオ猪木”という異色のコラボレーションが注目を集めていた本作。狭き門をくぐり抜け、世界中から厳選されたコンペティション部門15本の中の1作に名を連ねることとなった。物語は美しい港町を舞台に、寂れた団地の用心棒を務める心優しい元プロレスラー“大魔神”と孤独な少年の交流を中心に、高齢化が進む現代社会の一面を描き出す。猪木さんに加え、石田えり、北村一輝、坂井真紀ら実力派の俳優陣が出演する。毎年、高い注目を集める東京国際映画祭。過去に日本映画が最高賞(東京 サクラ グランプリ)を受賞したのは第1回の『台風クラブ』(相米慎二監督)と第18回の『雪に願うこと』(根岸吉太郎監督)の2作品のみ。3度目の快挙なるか?東京国際映画祭は10月17日(土)から25日(日)の日程で開催。『ACACIA』の前売り鑑賞券は10月3日(土)より発売開始。第22回東京国際映画祭■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催ACACIA© 2008 "ACACIA" Film Partners■関連記事:東京国際映画祭、今年の審査委員長に『バベル』イニャリトゥ監督が就任!辻仁成の最新作にアントニオ猪木主演!高齢化社会に闘魂注入!
2009年09月08日昨年『おくりびと』がグランプリを制し、アカデミー賞に向けた前哨戦としても注目を浴びるようになった、国際映画祭の最高峰のひとつ、モントリオール世界映画祭。8月27日(現地時間)より開催されていた、今年で第33回目を迎える本映画祭にて、ワールド・コンペティション部門に出品されていた、根岸吉太郎監督作『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』が最優秀監督賞を獲得した。日本文学史の代表的作家・太宰治の遺した数々の作品の中でも、異彩を放つ恋愛小説を原作に、松たか子と浅野忠信を主演に迎えて夫婦の愛を綴った本作。ほかにも広末涼子、妻夫木聡、堤真一といった豪華俳優陣が根岸監督の下、華麗な競演を遂げている。授賞式の壇上に立った根岸監督は、フランス語で「メルシー・ボク(=ありがとうございます)、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク、メルシー・ボク。何度お礼を言っていいかわかりません。モントリオールと言う映画が大好きな人々の映画祭でこの映画の第一歩を歩むことができました。本当にありがとうございます」と興奮を隠しきれない様子で感謝のコメント。さらに、「個人で撮った賞ですが、日本映画全体の名誉だと思っています。自分の名前が呼ばれたときは、自分の名前ってフランス語っぽいなぁ(笑)と感じていました。地味な演出の作品なので、賞を獲れるなんて思っていませんでした。この映画の東洋的なニュアンスをきちんと読みとってもらえて大変嬉しく思います」と並々ならぬ喜びを表した。今後の賞レース、さらに日本への凱旋も楽しみな『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』は10月10日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜 2009年10月10日より全国東宝系にて公開© 2009 フジテレビジョンパパドゥ新潮社日本衛星放送■関連記事:『ヴィヨンの妻』モントリオール監督賞受賞で浅野忠信、松たか子からも喜びの声が到着ファッション小噺vol.112日本女優の美肌のヒミツはこれだった!松たか子×浅野忠信『ヴィヨンの妻』がモントリオール出品で、太宰イヤーを飾る!
2009年09月08日2日から開催中の第66回ヴェネチア国際映画祭。7日夜にスティーヴン・ソダーバーグ監督の最新作『The Informant!』(原題)が上映され、主演のマット・デイモンが監督やプロデューサーらとともにレッド・カーペットに登場した。『The Informant!』は、90年代にアメリカの穀物商社の不正を内部告発し、FBIに協力した同社重役、マーク・ウィタカーの実話を基にした作品で、マットは30ポンド(約14キロ)増量して撮影に臨んだ。ソダーバーグのオスカー受賞作『トラフィック』やプロデューサーとして参加した『シリアナ』のようにシリアスな作風かと思いきや、本作はブラック・コメディ。FBIのおとり捜査に協力するウィタカーをマットは楽しそうに演じている。今年の映画祭コンペティション部門には日本の塚本晋也監督の『TETSUO THE BULLET MAN』も出品されているが、『The Informant!』はコンペ外での上映。前日はルチアナ夫人と一緒にゴンドラに乗ってロマンティックな夜を過ごすなど、マットはバカンスも兼ねたヴェネチア滞在を満喫しているようだ。(text:Yuki Tominaga)6日、妻のルシアナと一緒にヴェネチアでの夜を過ごしたマット・デイモン。© AFLO■関連作品:TETSUO THE BULLET MAN 2010年、全国にて公開第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:塚本晋也、深夜のヴェネチアを興奮の渦に「レッドカーペット歩けるのはすごいこと」ニコラス・ケイジ&エヴァ・メンデス、波紋を呼ぶ一作を引っさげヴェネチア入りM・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!世界のツカモト、全篇英語で挑んだ21世紀版『鉄男』で“全世界同時”会見
2009年09月08日先日より開催中のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品されているニコラス・ケイジ主演の最新作『Bad Lieutenant: Port of Call New Orleans』の記者会見が9月4日(現地時間)に行われ、現地入りしていたヴェルナー・ヘルツォーク監督とケイジ、そして共演のエヴァ・メンデスらが出席した。本作は、ニュー・ジャーマン・シネマの代表的監督、ヴェルナー・ヘルツォークが手がける犯罪ドラマで、ケイジ扮するアルコール&薬物中毒の刑事が、移民一家を狙った殺人事件の真相を追う姿を描く。そのタイトルからも、1992年のカンヌ映画祭で上映後にそのショッキングな内容から賛否が分かれた、アベル・フェレーラ監督の『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(’92)のリメイクとされてきたが、記者会見でこのことについて聞かれると、ヘルツォーク監督は、「その作品を観たこともなければ、フェレーラ監督のほかの作品も観たことはない」と一蹴した。奇しくもフェレーラ監督も新作ドキュメンタリー「Napoli,Napoli,Napoli」を携えて映画祭に滞在中だが、本作の製作に関わったフェレーラ監督側の人々は全て「地獄に堕ちればいい」と怒りを露にしているという。一方で、ヘルツォーク監督はあくまで本作がリメイクでないことを強調し、「会ってウィスキーを交わせば、すぐに解決するでしょう」と語った。また、同日行われたワールド・プレミアにも揃って登場した一同。エヴァは胸元の開いた黒のセクシードレス、ニコラスも黒のスーツで共にシックな装いで作品の晴れ舞台を祝した。ヴェネチア国際映画祭は今月12日まで開催。果たしてコンペティションを制するのは?■関連作品:第66回ヴェネチア国際映画祭 [映画祭]■関連記事:M・ムーア、ヴェネチアに殴りこみ!ドキュメンタリー作品初のコンペ部門出品塚本晋也最新作、ヴェネチア国際映画祭出品決定初コンペ出品の快挙!
2009年09月07日世界各国から東京に選りすぐりの作品が集まる、秋の祭典「東京国際映画祭」(以下TIFF)が、今年も「エコロジー」をテーマに、10月17日(土)より9日間にわたり開催される。平成の幕開けと共に歩み、毎年各国の豪華ゲストが集まることでも話題を呼び、賑わいを見せる本映画祭。第22回を迎える今年のコンペティション国際審査委員長にメキシコの鬼才、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督が決定した。長編映画2作目となる『21グラム』で名優ショーン・ペンにヴェネチア国際映画祭男優賞をもたらし、菊地凛子のハリウッドデビュー作としても注目された『バベル』では各国の俳優陣を従え、第59回カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞するなど、まさに世界を股にかけて活躍するイニャリトゥ監督。その名を最初に知らしめた処女作『アモーレス・ペロス』(’00)は第13回東京国際映画祭にてグランプリを受賞しており、実はTIFFとは縁深い監督の一人である。グランプリ受賞から9年ぶり、今度は審査委員長としてのTIFFへ参加を決め、監督は以下のようにコメントを寄せている。「地球上の各地の映画界から、新たな、そしてエキサイティングな産声があがっています。我々の発想を変える人たちも、これまでも映画によって我々のビジョンを豊かにしてくれた人たちも、今日の文化に時折見られる我々を完全に取り乱させるものに抵抗するための場を必要としています。TIFFは、何年も前から世界中の映画制作者が会する重要かつ心温まるフェスティバルです。日本の文化や映画の伝統は、私個人にも影響を与え、敬意と感心を抱いてます。審査委員長を務めさせていただけることを名誉に思い、感情の浄化や省察を引き起こす、新たな声に出会うことを楽しみにしています」。これから徐々に全貌が明かされていく同映画祭。果たして今年は昨年以上の盛り上がりを見せることができるのか?第22回東京国際映画祭は、10月17日(土)〜25日(日)の9日間、東京・六本木ヒルズほかにて開催。第22回東京国際映画祭開催期間:10月17日(土)〜25日(日)開催場所:六本木ヒルズ(東京・港区)公式サイト:■関連作品:第22回東京国際映画祭 [映画祭] 2009年10月17日から25日まで六本木ヒルズ、Bunkamuraをメイン会場に、都内の各劇場及び施設にて開催
2009年08月17日芸人としての活躍のみならず、俳優としても多くの映画作品に出演し、高い評価を得ているガレッジセールのゴリが、出身地である沖縄を舞台にした作品でついに映画監督デビュー!沖縄の方言で「愛すべきおバカ」を意味する“フリムン”たちが巻き起こす恋の大騒動を描いた『南の島のフリムン』が8月29日(土)に公開を迎える。このたび、映画の公開を記念して、来る総選挙のために(?)ゴリ監督が“自由フリムン党”を旗揚げ!AKINA、川田広樹(ガレッジセール)、板尾創路、エド・はるみ、具志堅用高ら応援団を従えて、8月16日(日)、“勝手に応援演説会”を都内で行った。まずはフリムン党のウグイス嬢を務めるエド・はるみさんがマイクを握り、本職のように慣れた様子で「自由フリムン党のウグイス嬢、エド・はるみでございます。日本国民を全員フリムンにして、陽気にバカに大騒ぎ!世の中を明るくしていこうというのが自由フリムン党のマニフェストでございます。それでは、まずゴリ監督よりご挨拶させていただきたいと思います」とゴリ“党首”を紹介。ゴリさんは「ありがとうございます!」と周囲に手を振りながら「わがフリムン党は、国民の期待を裏切りません」と宣言し、「いま、不況の世の中でみなさんの顔から笑顔がなくなっている。しかし『南の島のフリムン』を観ると笑顔が戻ることを約束します。心が荒んできている、色々な犯罪も増えてきている、しかしこの『南の島のフリムン』を観るとみなさんの心がほっこりすることを誓います」と“マニフェスト”を語った。さらに、映画にかこつけて経済政策を語ろうとするも、ここで身内の川田さんから「もういいよ、長いから!」とまさかのストップがかかる。AKINAさんからも「長いよ〜」との声が挙がり、党首はあえなく退場…。続いて、応援演説のために具志堅さんが登壇したが「フリムン党の全国比例区から立候補いたしました具志堅用高です。私はこんな暑い中、このために沖縄から参りました。沖縄よりも暑いですね、今日は…」と暑さにダウン気味。さらに先ほどから何度も説明しているにもかかわらず、「みなさん、フリムンって知っていますか?」と問いかける具志堅さんに、ゴリ監督もたまらず「我々の会話を聞いといてください」と苦情を申し立てた。最後に登壇したのは、ゴリさんの吉本興行での先輩、板尾さん。「自分も『板尾創路の脱獄王』を撮って、DVDで観ても映画を観たことにはならないと感じました。ぜひ映画館で観てください」とアピールするも「『南の国のフルチン』を…」と政治家らしからぬ下ネタで応援を台無しに…。演説を見守る観衆からは笑いがわき起こった。政党のゆくえは前途多難だが、映画の方はいかに?『南の島のフリムン』は8月29日(土)より角川シネマ新宿ほか全国にて公開。■関連作品:南の島のフリムン 2009年8月29日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開©2009 吉本興業株式会社■関連記事:“監督”ゴリ誕生!『南の島のフリムン』試写会に10組20名様をご招待
2009年08月17日筒井康隆の原作に斬新な脚色を加え、「アニメの枠を超えた」とまで言われるほど高い評価を得た『時をかける少女』の細田守監督の最新作『サマーウォーズ』。神木隆之介に桜庭ななみ、谷村美月など旬の若手俳優陣を声優に迎え、注目を集める本作が、8月5日(現地時間)よりスイスで開催されるロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが正式に決まった。カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの3大国際映画祭に次ぐ権威ある国際映画祭といわれるロカルノ国際映画祭。1946年より始まり、邦画では1970年には実相寺昭雄監督の『無常』が、そして近年では小林政弘監督の『バッシング』がそれぞれ、最高賞に当たる「金豹賞」を獲得しているが、日本のアニメーション作品がコンペティション部門に選出されるのは、今回が初めてとなる(邦画以外では2004年に香港の『マクダルパイナップルパン王子』が出品)。細田監督は「とても嬉しく思います」と短いながらも喜びのコメントを寄せた。主人公の健二の声を担当した神木さんは「ノミネートおめでとうございます。このような作品に参加することができて役者として光栄です。これをきっかけに世界中の人々に観ていただければと思います」と喜びを語ると共に、「監督、しまっていこう!」と、現地入りする細田監督に激励のメッセ−ジを贈った。『時をかける少女』はシッチェス・カタロニア国際映画祭のアニメーション部門最優秀長編作品賞を始め、国内外で22の賞を受賞したが、今回はそれを上回るか?まずはロカルノでの受賞に期待がかかる。『サマーウォーズ』は8月1日(土)より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開。■関連作品:サマーウォーズ 2009年8月1日より新宿バルト9、池袋HUMAXシネマズ、梅田ブルク7ほか全国にて公開© 2009 SUMMER WARS FILM PARTNERS■関連記事:神木隆之介が先輩いじり?桜庭ななみを「“ななみ先輩”は天然で癒やしキャラです」細田守監督最新作『サマーウォーズ』試写会に25組50名様をご招待山下達郎、34年目にしてアニメ映画主題歌に初挑戦大きく普遍の愛を歌う神木隆之介、谷村美月、桜庭ななみ、仲里依紗が東京アニメフェアに浴衣で揃い踏み15歳の神木隆之介、『時をかける少女』監督最新作で等身大の高校生役に抜擢
2009年07月16日「てぃだかんかん」=沖縄の方言で、“太陽さんさん、太陽ギラギラ”を意味する。沖縄のかつての美しい海を、愛する妻と子供たちに見せたいというたった一つの願いがきっかけで、サンゴ礁の再生に挑み、世界で初めてサンゴの産卵に成功した男・金城浩二と、彼を支える家族の絆を描いた感動の実話『てぃだかんかん』が来年公開される。主演を務めるのは、人気お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史。その愛妻に『容疑者Xの献身』や『余命』など女優として確固たる地位を築いてきた松雪泰子が扮し、この異色コンビが固い絆で結ばれた夫婦を演じる。『無問題2』(’01)以来の主演作となる岡村さんは、バラエティで見せるキャラクターを一切封印し、今回俳優として本格的な演技に挑戦。久しぶりの演技に「プレッシャーを感じております。周りのみなさんに迷惑をかけないよう必死です。父親役はプライベートでも体験していないので、完全に想像で取り組んでいます」と緊張の伝わる意気込みを見せる。共演の松雪さんについては「役柄もそうですが、本当に人魚みたいな方だなーと思いました」と、その美貌にすっかり虜になっているよう。一方、松雪さんは、「金城さんのエピソードは信じることで物事を具現化していく力強さやポジティブな生命力を感じるので、とてもやりがいがあります」とコメント。自身も一児の母親だが、物語の発端となった金城さんの親心について、「とても純粋で素晴らしいと思います。物質的なことにとらわれず、生きることはいまの世の中難しい部分もあるかと思いますが、人間が生きる上で本質的に必要なことを改めて再認識させてくれる気がします」と共感を寄せている。また、夫役の岡村さんの印象を聞かれると、「(岡村さん扮する)健司というキャラクターをとてもチャーミングに、豊かに表現されていると思います」と称賛の言葉を贈った。メガホンを握るのは、『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男。『デトロイト〜』では松山ケンイチをパンクに大変身させたが、本作で、李監督の手で岡村さんがどう変身するのか楽しみなところ。沖縄の美しい自然を背景に、2人が築き上げる夫婦像とは――。『てぃだかんかん』は2010年G.W.、全国にて公開。■関連作品:てぃだかんかん 2010年G.W.、全国にて公開© 『てぃだかんかん』製作委員会
2009年06月22日