私は48歳前後から、ホットフラッシュ(エストロゲンという女性ホルモンの減少により自律神経が乱れ、血管が拡張して体温調節機能が働かなくなり、のぼせ・ほてり・発汗などを生じやすくなる更年期の代表的な症状)やイライラなどの症状に悩まされていました。最初は、更年期症状かどうかわからず、誰にも相談できずにいました。そんなとき、先輩に相談し、近くに評判の良い婦人科があると聞き、思い切って婦人科を受診したところ、更年期障害と診断されました。受診のきっかけ更年期を迎えて、最初に気になったのは「ホットフラッシュ」でした。特に、仕事中や人と会っているときに、突然顔が真っ赤になって、汗が吹き出します。周りの人に見られるのが恥ずかしくて、どうにかしなくてはと思いました。また、イライラや不安感などの精神的な症状も気になっていました。ささいなことですぐに怒りだし、落ち込みやすくなりました。仕事や家事も手につかず、毎日が憂うつでした。今までと何かが違うと感じ不安になってきたのです。受診してわかったこと婦人科を受診して、更年期障害と診断されました。先生からの説明によると、更年期障害とは閉経前後のホルモンバランスの乱れによって起こる、さまざまな症状の総称。「ホルモン補充療法や漢方薬などの治療で、症状を改善することができます」とのことでした。私の場合、ホルモン補充療法かと思いきや、医師からはホットフラッシュや寝汗を抑える薬と、気持ちを穏やかにする漢方を一緒に使うことをすすめられました。受診して変わったこと服用後、ホットフラッシュやイライラなどの症状が改善してきました。顔が赤くなったり、汗が出たりすることも随分少なくなり、周りの人に見られても気にならなくなりました。仕事や家事も以前のようにできるまで改善しつつあります。漢方薬の効果か、精神的な症状も改善してきました。怒りやすさがなくなり、落ち込みも軽減しました。まとめ更年期症状の悩みがありつつも、医療機関を受診しない人がわりと多いということがメディアで報道されていました。私もその1人でした。しかし、思い切って婦人科を受診して、正しい診断を受け、治療を受けることで、症状が改善し、生活の質が向上しました。更年期症状は多岐に渡り、ドクターショッピング(医療機関を渡り歩いたり、同時に受診したりすること)になるケースもあるそうなので、気になる症状があれば我慢せずに婦人科を受診して症状を相談するのがよいと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。【駒形先生からのアドバイス】動悸、頭痛、太りやすいなど症状によっては重大な病気が隠れてることもあるため、必ずしも一番に婦人科の受診が良いとも言い切れません。まずは内科などを受診した上で、症状が回復しないときなどは婦人科を受診してください。著者/伊達 敦子(50歳)3児の母。会社員の傍ら、化粧品検定2級、1級を取得し、コスメコンシェルジュの認定を受けたエキスパート。人々の美しさと自信を引き出すため、日々活躍中。
2024年03月18日お笑い芸人・おばたのお兄さんが21日に自身のアメブロを更新。息子の運動神経がすごいと思った日のエピソードをつづった。この日、おばたのお兄さんは「すごい運動神経!?」というタイトルでブログを更新し「最近、月齢5ヶ月の息子に対して『バランス感覚がめちゃめちゃいい!』と思うことが多々ある」とコメント。「例えばこのポーズで10秒くらいキープする」と両足を開いて体勢をキープする息子の姿を写真で公開し「どんな意思を持ってやってるかはわからないけど、何度も何度も挑戦する」と様子をつづった。続けて「転がってきたボールに対しては、しっかりキャッチすることが出来る」といい「手先を使うことは脳の活性化にいいとのことなので、こども用の木琴も今触らせている」と説明。最後に「こどもが興味をもったことは沢山やらせて、いろんな感覚を培ってもらいたい」と親心を明かし、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「英才教育ですね」「凄すぎ」「運動神経良くて羨ましいです」などのコメントが寄せられている。
2024年02月21日胃の周辺が痛む「胃痛」はよくある不調の1つ。更年期は自律神経が乱れやすく胃酸の分泌が過剰になるため、更年期世代に多い症状ともされています。しかし、胃痛が起きても市販薬で済ませてしまうことも多いのではないでしょうか? 総合診療医の菊池大和先生は、胃痛が起きたら受診することをすすめます。自己判断で軽く考えてはいけない理由を聞きました。教えてくれたのは…監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。Q:「胃痛」とはどんな症状?A:みぞおちあたりに痛みが起こることみぞおち付近に痛みを感じることを胃痛といいます。胃痛は多くの場合、胃酸過多による胃粘膜の炎症(胃炎)により引き起こされます。胃酸は強力な酸であり、食物と一緒に胃に入ってきた細菌を殺菌したり、消化を促したりする働きがあります。通常は胃粘液によって胃は胃酸から守られています。ところが暴飲暴食、ストレス、自律神経の乱れなどが引き金となり胃酸の分泌が過剰になると、胃酸と胃粘液のバランスが崩れ、胃がダメージを受けてしまうのです。Q:市販薬で症状が治まったら受診しなくてもいい?A:痛みは個人差があり。他の内臓の病気のケースも胃痛は日本人によく見られる症状です。病院には行かず、市販薬で治す方も多いでしょう。ただ胃の周りには、胆のう、すい臓、肝臓等多くの臓器が集まっていて、胃痛を伴う消化器系の病気も疑われます。特に胆のうや胆管の痛みは胃痛と似ているので注意が必要に。そもそも痛みの感じ方は個人差があるので、自己判断はおすすめできません。また胃がんの初期症状で痛みが生じることは少ないですが、ある程度進行すると胃痛が起こります。胃の痛みは放置せず速やかに受診しましょう。Q:胃痛は更年期のせいでは?A:更年期障害であるとは限りません先ほども触れましたが、更年期になると女性ホルモン(エストロゲン)が急減し、自律神経のバランスが乱れやすくなります。この影響により胃酸の分泌が活発になり、胃痛が引き起こされることがあります。ただし更年期障害の場合は「除外診断」といって、さまざまな検査をしても原因がわからないとなったときに「更年期障害ではないか」と診断することになります。そのため、「更年期に起きた胃痛は更年期障害です」と単純には言えません。Q:バリウム検査で問題がなければ心配ない?A:病気が隠れている、見逃されている恐れもバリウム検査(胃部X線検査)ではバリウムの流れ方から胃内部の凹凸を観察し、異常や病気がないかを確認します。胃炎、胃ポリープ、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどを発見しますが、凹凸が浅いなど小さな変化は見逃されがちです。バリウム検査で引っかからなかったとしても、胃の不調がある場合は受診しましょう。Q:胃を守るために何をしたら良い?A:40歳を超えたら1年に1度は胃カメラ検査を胃酸過多を防ぐため、暴飲暴食、早食いは避け、胃の刺激となる飲食物(カフェイン、アルコール、酸味の強いもの、塩分の多いものなど)をとり過ぎないようにしましょう。胃はストレスの影響を受けやすいので、じょうずに発散できるといいですね。そして何より大事なのが定期的な胃カメラ検査(内視鏡検査)です。内視鏡検査は胃炎、胃ポリープ、胃潰瘍、早期の胃がん、逆流性食道炎、食道がん、十二指腸潰瘍などの病気、胃がんの原因となるピロリ菌の有無がわかります。40代から胃がんのリスクが高まります。この年代以上の人は病気予防のためにも1年に1回のペースで内視鏡検査をおこなうことをおすすめします。まとめ筆者は胃痛と定期健診で、これまで3回内視鏡検査をおこなったことがあります。口、鼻、鎮痛剤使用とそれぞれ違う方法でしたが、個人的には鎮痛剤が最もラクでした(ただし費用は高め)。最近は検査前の問診をオンラインでできる病院も増えていて内視鏡検査のハードルも低くなったように感じます。胃の健康のために内視鏡検査を検討してみてはいかがでしょうか?取材・文/中澤夕美恵(50歳)出版社、編集プロダクションを経てフリーになって約20年。スポーツジム通いに目覚め、せっせと運動に励むものの1年で1kgしか減量しておらず、ズッコケる。いつか痩せると信じて今日もジムへ……。著者/監修/菊池 大和 先生医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長。地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
2024年02月21日35年にわたる自律神経活動の研究をもとに誕生株式会社ANBASは、オリジナルブランド「DONA SILVA(ドナ シルヴァ)」のインナーケア「サピエンター」シリーズから、『サピエンター リカバリー』を発売した。「DONA SILVA」のインナーケアは、サプリメント・栄養機能食品である。大阪大学での自律神経活動の研究をもとに開発された。身体が備えている力を引き出したい人にオススメの製品となっている。「DONA SILVA」は、科学的根拠に基づいて品質の確かな自然由来の素材を使用した、ジェンダーレスな製品を提供している。スキンケア・ヘアケア・インナーケア等をトータルに提案する。植物の成分の力と香りを楽しみながら、心と身体を慈しむサポートをする。医学のプロフェッショナルによる情報発信も行っている。“疲労回復ビタミン”と呼ばれるビタミンB1を「サピエンター」シリーズは、ベースとなる「オリジナル」、ビタミンC・E配合の栄養機能食品「ビューティー」がある。今回、「リカバリー」が加わり、3タイプになった。「オリジナル」は、ウコン・レイシを含み、エイジングケアや免疫力が気になる人に適している。『サピエンター リカバリー』は、「オリジナル」の成分に目的にあわせた成分をプラスした。ビタミンC・Eの他に、ビタミンB1を栄養機能食の基準成分量を配合。GABAも加えて、ストレスフルな毎日で、睡眠や疲労が気になる人をサポートする。価格は、1袋60錠入りで、8,000円(税込み)。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:プレスリリース
2024年02月17日代謝、血流、自律神経のバランスという、3つの“めぐり”を良くすることで自然とボディラインが整ってくる「やせストレッチ」を習慣に!ボディコーディネーターの山崎麻央さんが伝授!やせストレッチ4つのルール1、深い呼吸とともに行う。全てのストレッチは深い呼吸とともに行う。椅子の上での基本姿勢も呼吸動作と同じ姿勢なので下記を参考に覚えよう。2、10秒かけて伸ばす。じわじわと伸ばすことを意識。ストレッチ別に10秒かけて伸ばすものと、伸ばしたところで10秒キープするものがある。3、気持ちのいい範囲で。柔軟性は人それぞれ。完成形を目指して痛みを感じるほど伸ばすのはNG。自分の「気持ちいいと思える範囲」を目安に。4、どれか1つでも毎日続ける。めぐりのいいカラダを維持するには継続がいちばんのカギに。深い呼吸とどれか1種類だけでもいいので毎日続けること。深い呼吸をマスターしよう。お尻の坐骨の上に垂直に座り、腰が反らないニュートラルな姿勢に。お尻から頭まで軸を通すようにカラダを引き上げたら、両手を肋骨に添えて息を吸う動作へ。毎日10セット。1、両手で肋骨を包み込む。2、肋骨を極限まで広げるつもりで、5秒かけて鼻から息を吸う。3、膣から頭に向かって、細く水を吸い上げるイメージで。4、肋骨を極限まで閉じながら、10秒かけて息を吐く。姿勢はニュートラルのままで。ヒップアップ&太もものむっちりを解消する。股関節が硬いと前ももを使いすぎ、脚が太くなりお尻が垂れる原因に。まずは股関節と前ももをほぐそう。大臀筋を刺激すればより効果的!ヒップが持ち上がるお尻のストレッチ右足首を左膝に乗せ右脚を横に倒す。股関節が硬い人は、ふくらはぎを乗せても可。息を吐きながら、お尻と右のもも裏が気持ちよく伸びるところまで上体を倒していく。背筋は伸ばしたまま。反対側も同様に。・腕は脱力し自然に横に垂らす。・おへそと胸を前に押していく。太ももが細くなる前もものストレッチ右手で座面をつかみ、椅子から左のお尻を外して座る。左右の骨盤を同じ高さにして、左膝を曲げ左手で左足をつかむ。息を吐きながら左足を後方に引いていき、10秒かけて前ももを伸ばす。反対側も同様に。・お腹を引き上げ、骨盤の高さを合わせる。・左手で左足を引き上げるように伸ばす。【NG】上体が横に傾いたり、膝が外側に開いてはダメ。また、上体を倒すのでなく足を後ろに引くことを意識して。ヒップの丸みを作るお尻・もも裏のストレッチ両足を骨盤の幅に開く。両手を両脚の付け根あたりに当てて、上体を前に倒す。息を吐きながらお尻だけを持ち上げて10秒キープ。内ももに力を入れて、かかとに体重をかけると、もも裏に効かせられる。・お尻が少しだけ上がるくらいに上体を倒す。・膝が開かないよう内ももを締める。・つま先ではなく、かかとに体重を乗せる。山崎麻央さんボディコーディネーター。加圧、ピラティスインストラクター。臨床分子栄養医学研修会認定カウンセラー。多角的にカラダのケアを行う「ソラーチェ代官山」を主宰。著書に『10秒やせストレッチ』(三笠書房)など。ブラトップ¥9,350レギンス¥13,750(共にチャコット・バランス/チャコット TEL:0120・155・653)※『anan』2024年2月14日号より。写真・中島慶子スタイリスト・武政ヘア&メイク・yumi(Three PEACE)モデル・横川莉那(スペースクラフト)取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2024年02月11日ゆるんだボディを引き締めるには、まずは凝り固まった筋肉をほぐしてカラダの中の滞りを解消しよう。代謝、血流、自律神経のバランスという、3つの“めぐり”を良くすることで自然とボディラインが整ってくる「やせストレッチ」を習慣に!ボディコーディネーターの山崎麻央さんが教えてくれました。やせストレッチ4つのルール1、深い呼吸とともに行う。全てのストレッチは深い呼吸とともに行う。椅子の上での基本姿勢も呼吸動作と同じ姿勢なので下記を参考に覚えよう。2、10秒かけて伸ばす。じわじわと伸ばすことを意識。ストレッチ別に10秒かけて伸ばすものと、伸ばしたところで10秒キープするものがある。3、気持ちのいい範囲で。柔軟性は人それぞれ。完成形を目指して痛みを感じるほど伸ばすのはNG。自分の「気持ちいいと思える範囲」を目安に。4、どれか1つでも毎日続ける。めぐりのいいカラダを維持するには継続がいちばんのカギに。深い呼吸とどれか1種類だけでもいいので毎日続けること。深い呼吸をマスターしよう。お尻の坐骨の上に垂直に座り、腰が反らないニュートラルな姿勢に。お尻から頭まで軸を通すようにカラダを引き上げたら、両手を肋骨に添えて息を吸う動作へ。毎日10セット。1、両手で肋骨を包み込む。2、肋骨を極限まで広げるつもりで、5秒かけて鼻から息を吸う。3、膣から頭に向かって、細く水を吸い上げるイメージで。4、肋骨を極限まで閉じながら、10秒かけて息を吐く。姿勢はニュートラルのままで。下腹ぽっこりを解消&くびれを作る。脇腹の筋肉「腹斜筋」をほぐして、肋骨と骨盤の間隔を広げよう。お腹を包み込む「腹横筋」を引き締めれば、くびれが現れる!くびれを作る体側のストレッチ両足を拳1個分ほど開ける。両手を上げて、手首をクロスさせて手のひらを合わせる。息を吐きながら、お尻と手で引っ張り合いっこするように、10秒かけて上体を真横に倒し脇腹を伸ばす。反対側も同様に。・伸びている側のお尻を座面に押しつける。・肋骨と骨盤の間隔を広げるイメージで。ウエストを引き締める体側のストレッチ両足を拳1個分ほど開ける。右手を左膝の外側に当てて、左手で椅子のへりを持つ。息を吐きながら、上体を左方向に10秒かけてねじる。この時、左の腹斜筋をおへそに寄せていくような意識で。反対側も同様に。・腹斜筋を使ってねじる。【NG】首だけを回したり、肩が上がると、上半身がうまくねじれず、腹斜筋がストレッチされない。下腹が凹むお腹のストレッチ脚をそろえて、両手で椅子の座面をつかむ。背中を伸ばし、上体を後方に倒す。息を吐きながら、両膝をそろえて45度の高さまで持ち上げて10秒キープ。脚がここまで上がらない人は1cmでも1秒でもOK。・お腹が膨らまないよう下腹を引き上げる。【NG】肩が上がったり、背中が丸まるのは×。無理して脚を上げると、肩が上がったり背中が丸まって、腹横筋に効かせられない。山崎麻央さんボディコーディネーター。加圧、ピラティスインストラクター。臨床分子栄養医学研修会認定カウンセラー。多角的にカラダのケアを行う「ソラーチェ代官山」を主宰。著書に『10秒やせストレッチ』(三笠書房)など。ブラトップ¥9,350レギンス¥13,750(共にチャコット・バランス/チャコット TEL:0120・155・653)※『anan』2024年2月14日号より。写真・中島慶子スタイリスト・武政ヘア&メイク・yumi(Three PEACE)モデル・横川莉那(スペースクラフト)取材、文・鈴木恵美(by anan編集部)
2024年02月10日ホットフラッシュ(エストロゲンという女性ホルモンの減少により自律神経が乱れ、血管が拡張して体温調節機能が働かなくなり、のぼせ・ほてり・発汗などを生じやすくなる更年期の代表的な症状)で悩んでいる私。ホットフラッシュになるたびにサーキュレーターを使って涼んでいたのですが、もう少し根本的に改善する方法はないものかと思い、ネットで調べてみました。すると、骨盤や骨格を矯正することにより更年期の悩みや女性特有の冷えのぼせを改善するという「フェムケア矯正」というものを発見。もしかしてホットフラッシュにも効果があるのでは?と思い、試してみることにしました。フェムケア矯正の接骨院の探し方フェムケア矯正についてネットで知ってから、私の住んでいるところにもフェムケア矯正をおこなっているところがあるのかをネットで調べることにしました。すると、日本美容整骨学院のホームページにフェムケア導入店舗一覧があったので、自分の地域の店舗はここでチェックすることに。ついでに日本美容整骨学院のホームページをのぞいてみると、この学院はフェムケア矯正の資格取得が可能とのことで、フェムケア矯正についても詳しく書いてありました。なんでもフェムケア矯正とは、骨盤や骨盤低筋、骨や筋の歪みを整えることで、PMS(生理前に起こる心や体の不調)や自律神経の調整などをおこない、健康と美しさを維持するためのサポートをおこなうとありました。私はホットフラッシュだけでなく、健康にもきれいでいることにも興味津々なので、フェムケア矯正への期待がさらに高まりました。痛くないフェムケア矯正私がフェムケア矯正をしてもらうために訪れた接骨院では、まずペットボトルを脚の太もも付け根に挟み、へこませられるかどうかを試しました。試しに接骨院の方がおこなうとペコッと音がしたのですが、私が同じようにすると、ペコッと音がすることもなく何も起こりませんでした。骨盤が歪んでいるとうまくペットボトルを挟むことができないそうです。次に、前と後ろで手の平を合わせ指を交互に重ねて両手をつないだ状態で足を少し開いて立ち、そのつないだ手の平の部分を整骨院の方が上からぐっと押さえるということをしました。これもまた、接骨院の方が試しにおこなって見せてくれたときにはまったくふらつかずに安定して立っていたのに、私の場合は力を入れてつないだ手のひらを押されるとふらついてしまいました。骨盤が歪んでいるとバランスを崩してしまうそうです。骨盤が歪む理由は人それぞれだそうで、例えばバッグをいつも同じ側の手や肩に掛ける、足を組む癖があるなどいろいろな原因があり、さらに原因が1つとは限らないということでした。骨盤が歪むことによって血流も悪くなって末端が冷えたり、リンパがうまく流れず滞ることによって不調が現れたりするそうです。いろいろなお話を伺いながら、子宮の上あたりに手を当ててマッサージをおこないつつ足を動かして骨盤の周りを調整するような施術が30分くらいだったと思います。フェムケア矯正の施術が終わった後、施術の前はバランスを崩してしまったけれど、施術の後は安定して立っていることができましたし、ペットボトルを少しですがペコッとへこますことができるようになりました。気になる施術の頻度ですが、最初のうちは骨盤の歪みを調整したところがすぐに戻ってしまうので2週間に1回フェムケア矯正して、安定してきたら4週間に1回くらいの間隔でおこなうと良いそうです。それもまた人それぞれなので様子を見ながら間隔を決めていこうという話になりました。フェムケア矯正のあと接骨院の方に言われて鏡を見て気が付いたのですが、施術前はおしりと太ももの境界線がなかったのに、たった1回の施術でおしりと太ももの境界線ができていました。これは骨盤の歪みによっておしりのトップが下がっていたからだそうで、歪みを調整したことによりおしりの位置が元に戻り、おしりと太ももの境界線ができたのだそうです。帰宅後、料理をしていてキッチンの調理台にもたれたときに、その日の朝まではおなかに調理台が触れても冷たいと感じることがなかったのに、このときは冷たいと感じました。私は、整骨院の方が「骨盤の歪みから血流が悪くなって末端が冷えたり、リンパがうまく流れず滞ることによって不調が現れたりする」と話していたのを思い出し、施術によって骨盤の歪みが改善し、血流が良くなり体温が上がっているのかもしれないと思いました。体温が上がったから相対的に調理台が冷たく感じたのではないかと思ったのです。また、これまではばんざいをするように両腕を上げると二の腕が少しきしむような痛みがあったのですが、フェムケア矯正を受けた後はその痛みもなくっており、両腕がスムーズに上がるようになりました。フェムケア矯正を受けてから2週間たちますが、今のところホットフラッシュになっていません。まとめ接骨院の方によると、フェムケア矯正によって、生理不順や生理痛、PMSなども軽減するそうです。私はこれからも定期的にフェムケア矯正を受けて、更年期の嫌な症状で悩むことなく健康できれいでい続けられたらいいなと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/このは(41歳)気になることは納得するまで調べる、中身だけ1回り成長したい40歳。マイペースな子どもたちの子育て中。
2024年01月07日芦田クリニック院長が監修12月14日、慢性的な筋緊張を取り除くイラスト集『筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体』がKADOKAWAから発売された。A5判の単行本で128ページ、定価は1,430円(税込)である。著者は理学療法士で、アレクサンダー・テクニーク国際認定教師(ATI)の大橋しん氏。また、芦田クリニック院長の芦田京子氏が監修を担当している。イラストで「間違ったイメージ」から解放ストレス社会に暮らしている私たちは、いつも筋肉の慢性的な緊張に覆われている。整体やマッサージで解消を図っても、根本的な解決に至ることは少ない。その原因について大橋しん氏は、私たちの多くが「体について『実際とかけはなれた、間違ったイメージ』を持ってしまっているから」だと語る。新刊では、「見るだけ整体」のイラストなどを掲載。気楽に読むことにより、頭の中の「体のイメージ」を変えていく。「間違ったイメージ」から解放されれば、美しくなって、楽に動けるようになり、子どもの頃のように、自由でのびやかな体を取り戻すことができるという。猫背、疲れ、肩こり、腰痛、冷え、眼精疲労、不眠、高血圧、自律神経系の悩みになどの対策になるセルフケアであり、頑張って努力したり、施術に通ったりしても不可能な内容となっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「筋緊張がとれ、自律神経が整う イラスト見るだけ整体」大橋しん 【生活・実用書】 - KADOKAWA
2023年12月20日神経痛とは、脳、脊髄、末梢神経の障害により生じる痛みやしびれです。脳、脊髄から枝分かれする末梢神経は、体中に張り巡らされるように広がっているため、頭、体、手、足など体中のあらゆる箇所に神経痛が現れます。下肢(脚)の神経痛は、座る、立つ、歩くなどの日常生活の基本動作に大きくかかわります。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、専門医によるヘルスケアアドバイス疾患ナビを公開しています。12月13日に新着公開した「下肢の神経痛」では、森本 大二郎先生に下肢神経痛の症状、原因、治療・対処法や予防法について詳しくお伺いしました。◆新着情報専門医によるヘルスケアアドバイス疾患ナビ「下肢の神経痛」 <目次>下肢の神経痛について知る・下肢の神経痛の症状・下肢の神経痛の原因・下肢の神経痛の治療・対処法・下肢の神経痛の予防法足に痛みやしびれがあると、何をするのにも面倒になり、体を動かさなくなることでさらに痛みが増すといった悪循環に陥ることになります。そうならないためにも、まずは日々の生活の見直しから、症状を改善し、日常生活を快適に過ごせるように心がけていきましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】神谷町脳神経外科クリニック森本 大二郎(もりもと・だいじろう)先生日本医科大学卒業。医学博士。日本脳神経外科学会専門医、日本脊髄外科学会認定医・指導医・代議員、脊椎脊髄外科専門医、日本脊髄障害医学会評議員、日本仙腸関節研究会幹事、末梢神経の外科研究会世話人。釧路労災病院脳神経外科部長、日本医科大学脳神経外科病院講師を経て現職。「坐骨神経痛 : 腰と神経の名医が教える最高の治し方大全 : 腰・お尻・太もも・すね・足裏がジンジン痛む」(文響社)など多くの書籍に執筆する一方、メディアでも活躍している。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。また、気になる症状をすぐにチェックできるコンテンツもご用意。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。下肢の神経痛|大正健康ナビ|大正製薬 : 【大正健康ナビ】下肢の神経痛.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月13日心と体の状態は呼吸を観察すれば一目瞭然。ちょっとした不調や気分の浮き沈みも、呼吸を通して自律神経を整えることでバランスを取り戻せるでしょう。今回はヨガインストラクターの筆者が「リラックスできる呼吸法」をご紹介。どこでもすぐに意識できる呼吸で、セルフケアを日常に取り入れてみてください。心と体の繋がりは呼吸でわかる?“心と体は繋がっている”とはよく言われるフレーズですよね。心の状態が体の不調につながったり、体の疲れから気分が下がってしまう…。そのように、心と体は相互に関係していると言えるでしょう。そんな心と体の繋がりには、呼吸を観察することでわかることもあります。体調が不安定なときは呼吸が浅くなりがちですし、反対にリラックスしているときは呼吸も深く穏やかになります。日頃から呼吸の状態を観察するクセをつけることで、今自分の心と体が元気なのか、不調や不快感はないかなど、いろいろと気づきやすくなるはずです。コントロールして整えることができるのが呼吸気持ちの浮き沈みは、自分で気持ちを切り替えてもすぐに元に戻ってしまったり、切り替えることすら難しいときもあるはず。そんなときは、呼吸を整えることで体からアプローチしてみるのがおすすめです。呼吸は自分の意識である程度コントロールできるので、自律神経のバランスを整えるのに最適。体の循環機能も良くなり、気分が沈みっぱなしのときに起こりがちな、免疫力低下や循環不良からの冷えやむくみ、胃腸の不調などを正常に整えることにもつながりますよ。まずは呼吸が浅くなる原因をケア呼吸を整えるのは簡単。日々のちょっとしたリラックスタイムやひとり時間に、自分の呼吸をあえて整える意識を持ってみてください。慣れてきたら常に意識できるとさらに良いでしょう。忙しい、イライラする、気持ちが落ち込む、疲れている…。そんな自分自身のちょっとした変化に、まずは気づいてあげることが大切だと言えます。「あ、今イライラしてるな」「ちょっと疲れて気分が上がらない…」そんな普段はスルーしがちな状態のときは、自分の呼吸に意識を向けて、普段よりゆっくりと呼吸をしてみてください。深呼吸の習慣がつくと、日頃から呼吸を意識しやすくなりますよ。とはいえ、そもそもの呼吸のしやすいリラックスした体がないと、呼吸を深くすることはできません。胸や背中、背骨などの柔軟性は、呼吸に大きな影響を及ぼします。時間があるときは呼吸を促すストレッチも取り入れてみましょう。気持ちよく呼吸ができるリラックスストレッチ1.座り姿勢で行います。2.両脚を右方向へ投げ出して膝を曲げ、かかとをお尻の横へ。3.腰が安定して座れるように脚の幅や位置を調整しましょう。4.呼吸を整えながら、余計な体の力みを抜きます。5.左手を後頭部におき、肩、肘を開きます。6.息を吸います。息を吐きながら上体を右方向へカーブさせ、胸の横がストレッチされるのを感じましょう。7.呼吸をゆっくりしながら、呼吸で伸ばされたり縮んだりする体の感覚を味わいます。8.気持ちいいと感じる間は続けます。ポーズに疲れたり不快になってきたら元の姿勢に戻ります。9.反対側も同様に行います。快か不快か、ストレッチ切り上げの目安に自律神経を整えるうえで大切なのは、体が気持ちいいか、気持ちよくないかを観察すること。心身の不調は不快感で現れます。ストレッチを行うときも無理に伸ばそうとせず、回数にもこだわりすぎず、体が心地よくリラックスできるかで判断しましょう。不快になってきたら、その時点でおしまいです。こうして体の感度を磨いていくことでバランスがわかるようになり、心身の快適さにつながりますよ。ぜひ毎日意識してみてくださいね。©polkadot/Adobe Stock筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにした 【マナヨガセラピー】と、日本古来の体の使い方ナンバのエッセンスを利用し、骨格を整える姿勢ケアをホリスティックな視点で体系化し全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より「心と体と女性の生き方」講座として日本人古来の豊かな感性と心体の整え方、これからの時代のウェルビーイングを提案する【美道】講座を開講。文/上村由夏
2023年11月25日私は季節の変わり目、特に4月から5月にかけての時期に体調を崩しやすくなります。これは寒暖差や環境の変化などのストレスによって自律神経のバランスが乱れることが原因だと、更年期の症状を診てもらうため受診した婦人科の医師から言われました。40歳を過ぎたころから季節の変わり目の不調がたびたび起こるようになり、その都度対応策を試行錯誤している体験談を紹介します。季節の変わり目に眠れないように私は30代半ばのころ、4月の異動辞令を受けて仕事の環境が変わったことで高ストレス状態となり、ゴールデンウイークの前後に神経が高ぶって眠れない夜が続いたことがあります。その後数年はなんともなかったのですが、40歳を過ぎてからはアラフィフとなる現在に至るまで、毎年とまではいきませんが夜眠れないことが増えてきました。また冬から春にかけて、もしくは夏から秋にかけての季節の変わり目にも、自律神経が乱れるのか、特に何かストレスを感じている認識がなくても神経が高ぶったような感じで、疲れているのに眠れなくなるのです。そんなふうに眠れないときは、知り合いのアロマテラピストから眠りに就きやすくなると教えてもらったラベンダーのアロマを枕元にたらすことも。また、私は23歳のときにストレッチのインストラクターの資格を取り、カルチャースクールや公民館で講座を不定期に開講しているのですが、この講座で自分が教えている呼吸法を使ったストレッチをおこなったりもしています。本来はこのストレッチを毎日継続していればもう少し体調も良い状況を維持できると思うのですが、本業は事務職なのでなかなか継続できていませんでした。でも今回は、不眠対策としてアロマとともにストレッチを実践。そうするうちに緊張で凝り固まっていた神経がほぐれてだんだんとリラックスした状態になり、いつの間にか睡眠できる状況となりました。眠れないときにアレルギー症状が出やすくなる以前、自律神経が乱れると免疫力が低下すると医師に言われたことがあります。そのせいか、私は不眠気味になったり疲れやすくなったりと自律神経が乱れていると思われるときアレルギー症状が出やすくなります。喉がいがいがして咳が止まらなくなったり、鼻がぐずぐずしたり、全身にじんましんなどが出ます。花粉症のシーズンでもないのに喉や鼻の症状が出るのは、若いころから心身が弱っているときに時々ありましたが、これも今考えてみると免疫力が低下して自律神経が乱れていたのかもしれません。40歳ごろ眠れない症状が度々出てくるようになったと同時に季節の変わり目に、アレルギー症状も出ていることに気が付きました。アレルギーの諸症状が出た際には、悩まず耳鼻咽喉科を受診して処方してもらった抗アレルギーの飲み薬を服用するようにして対処しています。気分が落ち込んだら発想の切り替えと運動医師によると、季節の変わり目の自律神経の乱れと思われる体調不良は、更年期の自律神経の乱れも加わり、さらにきつく感じられることもあるということです。自律神経が乱れてくると精神バランスも乱れてくるそうなのですが、私の場合、なんとなく理由もなく落ち込んだり、不安な気持ちになったり、だるくてやる気がなくなったりします。こういったとき、誰かと話すと自己否定やネガティブ発言の多い厄介な人になってしまいますし、思考もネガティブになっているので何かをする前にどうせダメだと諦めたりチャンスを逃したりします。最近は、そのあたりは自分でもある程度は認識しているので、自分でネガティブな思考になりかけたり、ネガティブな発言をしそうになったりしたら、自分はネガティブな状態になっているのだと客観的に自分を見つめ、楽しいことを考えるなど発想を切り替えるようにしています。また、そういった気分が落ち込んだときは、有酸素運動や同じ動作を繰り返すウォーキングをおこなうのが良いと、医師にアドバイスを受けたことがあります。ですから気分を切り替えるためにも外に出て新鮮な空気を吸いながらウォーキングをしたり、自分で教えている呼吸法を使ったストレッチをしたりして、自律神経を整えるように工夫しています。まとめ季節の変わり目は自律神経が乱れることにより、眠れなくなったり、アレルギーの諸症状が出たり、気分が落ち込んでやる気がなくなったりといった症状が出て、つらい状況になります。そんなときは今までの経験上、とにかくリラックスをして心身の緊張をほぐすことが最善策だと体感しました。やる気が起きないときに無理やりしたくないことはなるべくしないようにし、好きなことをして過ごすように心がけています。そして、自律神経を整えるために良いと言われるアロマテラピーやウォーキング、呼吸法を使ったストレッチをおこなうことにより、この時期をうまく乗り越えるようにしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/輝歩 (51歳)勤続約30年となる会社員を務める傍ら、ファイナンシャルプランナーとストレッチインストラクターの副業をこなすシングルマザー。
2023年11月09日日本人の平均閉経年齢は50歳前後。閉経前の5年間と閉経後の5年間を併せた10年間の45~55歳を「更年期」と表し、この時期に起きるカラダとメンタルの不調を「更年期障害」と呼びます。更年期は、早い人で40代前半で迎える人もいます。あらかじめ知識を備えておけば慌てずに不調に対応できるはず。そこで今回は、女性なら誰もが迎える更年期について『命の母』のブランドマネージャー佐中さんにお話を伺いました。更年期にどんなことが起きるの?出典元:小林製薬調査更年期になると「エストロゲン」という女性ホルモンが急に少なくなります。エストロゲンという女性ホルモンが急に少なくなると、自律神経が正常に働かなくなって血の巡りが悪くなります。これが更年期になるときの原因です。自律神経が乱れることで、ほてり、多汗、めまい、不眠、頭痛、息切れなどの身体的な不調が起こります。心の不調も起こりやすく、イライラしたり不安になったり怒りやすくなったりします。また美容面では、血流が悪化し、細胞に必要な酸素や栄養素を届けられないことで老廃物が除去できず乾燥、シミ、くすみなどの不調を感じる人が多くいます。更年期が終わっても(55歳以上が目安)、更年期中とは違う症状が出ることがあります。 肩こりや腰痛、疲れやすさ、寝つきの悪さや眠りの浅さ、冷え性などが代表的な症状です。「自分はまだ更年期じゃない!」と認めず、不調を我慢する人も多いこのように一般的に言われている更年期の症状はあるものの、『命の母』のブランドマネージャーの佐中さんは「更年期の症状は千差万別で、自覚しにくいため対応が遅れがちになる」と話します。さらに詳しくお話を伺いました。ーー実際には、更年期を迎えた女性にはどんな変化が起きているのでしょうか?佐中さん「この症状があるから更年期だ」と断定できるものではなく、年齢でも区切ることもできないため、更年期のスタート時期はあいまいです。また、もともと女性は個人差はあるものの生理による身体の不調を習慣的に感じているため、体の不調が珍しく感じないのも、更年期による不調だと気づけない理由のひとつです。心身ともに不調を感じつつも「加齢によるもの」「PMSの症状が続いているだけ」と軽く捉える女性が多くいらっしゃいます。人によっては、更年期に対してネガティブなイメージを持っていることもあり、身体の不調を感じつつも「自分はまだ更年期でないから、薬は飲みたくない」と対応をしないまま、心身ともに不調な日々が長引いてしまう人も多いですね。更年期のサイン&不調はどう対処すればよいの?ーー更年期に対するネガティブなイメージを持つ人もいるけれど、誰もが更年期のステージを迎えます。具体的にはどのような対処をすればよいのでしょうか。佐中さん病院へ行くほどではないけれど、不調を感じて生き生きと毎日を過ごせない人は『命の母』に頼っていただきたけたら、うれしいです。ドラックストアに置いてあるので、不調を感じた時にパッと手軽に手に入ります。また、診察予約日までの不調を解消したい人にもおすすめです。更年期へ向けて準備することって?ーー『命の母』には、ホルモンバランスや自律神経の乱れからくる、更年期の不調を改善するために13種類の生薬が配合されています。女性ホルモンの乱れを整え、滞りがちな血流を促進し体を温め不調を改善していく薬です。さらに更年期に積極的に摂りたい以下のビタミン類4種が配合されています。新陳代謝や疲労回復をサポートするビタミンB群抗酸化作用や血流に関わるビタミンE代謝を促すタウリン骨の材料になるカルシウム佐中さん更年期症状というはっきりした症状が出ていない人でも、健康をサポートするサプリのような感覚で摂る飲み方でもOKです。ーー佐中さんの言う通り、40代以降の健康面の強化とともに更年期の手軽な備えとして『命の母』は身近な味方となってくれそうです。『命の母』は、女性のからだと不調を支えて120年1903年発売当時の『命の母』パッケージ『命の母』は、明治36年(1903年)に生薬をベースとする総合婦人薬として誕生した、現在の女性保険薬です。当時の販売元である笹岡薬品(現在は小林製薬)の創業者である笹岡省三氏が、体の弱い母親のために研究を重ねてつくられました。佐中さんのお話によると、明治時代の女性は、農作業をしつつ家事や育児をし、戦時中には子どもを“産めよ増やせよ”という世間の圧力もあったそう。現代の女性が抱えるストレスやプレッシャーとどこか通じるものがありますね。現在のパッケージ(左:命の母ホワイト 右:命の母A)上記が現在の『命の母』のパッケージ。現在は、ラインナップが拡充しPMS症状を改善する「命の母ホワイト」や血流を促す「命の母メグリビα」、更年期後をサポートする「命の母 アクティブ」など、6種類の『命の母』シリーズが存在します。いかなる女性のライフステージにも対応できるように、症状に合わせてつくられたラインナップ。女性ホルモンの減少は自分の意思ではコントロールできないので、一人でがんばろうとせず専門アイテムに頼るのが得策です。それでも不調が続くようだったらすぐに病院の受診を検討してみてくださいね。<筆者情報>玉絵ゆきの(たまえ・ゆきの)anan等Webメディアの記事執筆&書籍制作を手掛ける美容ライター。タレント、美容家、医師等のインタビュー実績も多数。書籍実績はこれまで5冊。現在は目下6冊目校了に向けて日々健闘中。(C)Chinnapong/AdobeStock文・玉絵ゆきの
2023年10月20日ゴールデンウイーク明けごろから、足の裏が熱くて眠れないことが多くなりました。調べてみると自律神経の乱れや更年期のほか、冷えのせいで足裏が熱くなることがあるとのこと。更年期のせいもあるかと思いましたが、会社でエアコンの風が直撃する位置に座っていて体が冷えている自覚があったので、とりあえず温活して体を温めることに。その結果をお伝えします。まるで冬? オフィスの寒さ対策と温活私は職場で3年間同じ席に座っていますが、これまでは平気だった夏の冷房が、今年は急に寒く感じるようになりました。そのせいでずっと体が冷えているように感じていたので、まずは会社でエアコンの直撃を避けるため、席替えや風よけカバーの設置を相談しましたが却下されてしまいました。ならばできるだけ体を冷やさないように、会社ではヒートテックと肩ウォーマー、ネックウォーマーを着込み、レッグウォーマーと膝掛けで足元の冷え対策も万全におこないました。飲み物は常温、お弁当はスープジャーに味噌汁やスープを入れて持って行き、体の中からも温めることに。さらに夜はお風呂にゆっくり浸かり外側からも温めました。しかし3週間ほどたっても、一向に足の裏の熱さが改善する様子はなし……。やはり冷えではなく更年期が原因なのかなぁ?と思い始めたとき、鍼灸師(しんきゅうし)の先生から「夏野菜や白い食べ物、小麦や麦も体を冷やす」と教えてもらいました。夏野菜が体を冷やすことは知っていたので、あまりとり過ぎないように注意はしていたのですが、麦と言われハッとしました。私が普段飲んでいたのは麦茶。夜は毎日キンキンに冷えたビールも350ml缶を4~5本飲んでいたのです。そこで、麦茶をぬるめのほうじ茶に変え、ビールは量を減らし、3日に1回は休肝日を設けることにました。すると1カ月たつころにはヒートテックを着ていると暑いと感じることが増え、足の裏が熱くなる頻度が格段に減り、温活の成果が出てきたと感じました。朝起きるとむくみ・頭痛…熱中症?と思ったら温活に成功したと思っていたある日。 朝起きると手首が曲げにくいことに気付きました。しかも目もなんだか開けづらい。なんと手と顔がパンパンにむくんでいました。前日調子に乗ってビールを5本も飲んだので、ビールの飲み過ぎかと思いましたが、今までどんなに飲んでもこんなにむくむことはなく、不思議に思っていました。夜にはむくみが引いていたのでほっとしましたが、またしても足の裏が熱くなりました。次の日、朝から吐き気やめまい、頭痛がしてとても仕事に行ける感じではありませんでした。夜中にエアコンを切ったから熱中症になった?と心配になり内科に行きましたが、診断の結果は熱中症の心配はなし。何かの病気ではなさそうだということでした。冷え改善のカギは水分代謝と環境医師が言うには、私のようなぽっちゃり体形で汗っかきの人は、水をため込みやすく冷えやすい体質なのだそうです。体温を下げるために汗をかくのではなく、たまった水を排出するために汗をかくため、内臓を冷やしやすく、おなかを触ると冷たいのだそうです。私は、水毒もしくは水滞と言われる状態で、エアコンの直撃ですでに内臓が冷えているのに汗をかき、さらに内臓を冷やしてしまうため、体が汗をかいて良いのかどうかわからなくなり困って水をため込んでいる状態とのことでした。足の裏が熱いのも内臓が冷えているせいではないかということで、水分代謝を整える五苓散(ごれいさん)と桂枝湯(けいしとう)という漢方で様子を見ることになりました。漢方を飲み始めて1週間ほどで吐き気やめまいが治まり、さらに1週間ほど漢方を飲み続けると目のむくみも治まり、おなかが温かくなり、足の裏が熱くなることもなくなりました。しかし、私の体質とエアコン直撃は相性が最悪だそうで、ヒートテックを着ても寒いと感じるのなら、席替えをしてもらうか、風向きを変えてエアコンの風が直接当たらないようにしないと、症状が良くなってもまた同じことを繰り返すとのことでした。まとめ足の裏が熱いという体からの冷えのサインをきっかけに、エアコンの直撃で自分が思っていた以上に体が冷えていたのだと痛感しました。体調を崩したことで、エアコン直撃は体に悪いと会社にもわかってもらうことができ、設定温度を高めにしたり、サーキュレーターを置いて直接エアコンが当たらないようにしてもらえたりと、ヒートテックなしでも過ごせるようになりました。ですが、いまだに冷房のよく効いたお店や病院などに行くと、体が痛くなったり、吐き気がしたりすることがあるので、冷えやすい体質だということを実感します。なぜ急に冷えを感じるようになったのかは聞きそびれてしまいわからないままですが、これからも温活を続け、冷え過ぎないようにしようと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/谷 海(47歳)おもしろおかしく生きるのがモットーのシングルマザー。
2023年10月12日暑い夏が過ぎて、一般的には過ごしやすい季節となる秋。そんな季節でも、頭痛や肩こり、だるさなどの不調に悩まされる方がいます。実は注意すべき意外な原因のひとつは、「気圧」。今回は、秋に起こりがちな不調の原因について解説します。秋に起こる不調は「気象病」のひとつかも季節の変化や天候など、気象条件によって体に起こる様々な不調を、一般に「気象病」と呼ぶことが増えています。正式な医学の病名ではないのですが、こうした環境の変化が体に及ぼす影響は大きなもので、実際に様々な不調のきっかけとなることがあります。秋に起こりがちな気象病秋は暑い夏が過ぎて、また冬ほど寒くもないことから、一般的には過ごしやすい季節とされていますよね。それにもかかわらず、気象病をおこしてしまう場合もあります。秋に気象病を起こす原因は大きく分けてふたつあると考えられます。1.気圧の変化秋も台風が来たり、秋雨前線が停滞したりと、低気圧による影響が出やすいことが考えられます。気圧が変動すると、耳の奥にある内耳という部分が刺激され、脳の自律神経中枢である視床下部に刺激が伝わり、自律神経に負担がかかる可能性が。自律神経系に一定以上のストレスがかかってしまうと、様々な体調不良につながります。2.日照時間が減少することによる影響人間は日光を浴びることで、体内でメンタル安定ホルモンであるセロトニン(※1)を合成します。セロトニンの一部は、さらに体内で睡眠を司るホルモンのメラトニン(※2)にも変換されます。日照時間が少なくなると、セロトニンやメラトニンが不足状態になることで、気持ちが不安定になったり、不眠を起こしたりすることも。こうしたホルモンバランスの変化は、自律神経の負担になることがあります。夏に受けた夏バテのダメージが残っている場合は、さらに症状が出やすくなることも考えられますね。秋の気象病でよくある症状とは?1.頭痛頭痛のなかにも様々な原因がありますが、特に片頭痛において、自律神経中枢である視床下部との関連が指摘されています。そのほか、片頭痛以外で頭痛の原因として大きな割合を占める緊張性頭痛でも、自律神経の乱れによって症状が強くなったり、頭痛の頻度が増えたりする可能性があります。2.肩こり肩こりは肩の筋肉の疲労やこわばりといった筋肉の問題と思いがちなのですが、実はここにも自律神経が関わっています。気圧の変化や天候、ホルモンバランスの乱れなどが総合的に影響することで、無意識のうちに体のストレスが高まり、首や肩に力が入って緊張してしまうことが考えられます。また、日照時間が短くなることで睡眠が浅くなると、疲れが十分とれず、これも肩こりを悪化させることが考えられますね。3.だるさだるいことを医学的には倦怠感といいますが、倦怠感は様々な病気のサインでもありうる症状で、考えられる原因は幅広いです。気象病の症状としてもだるさを感じる場合があります。また、晴れの日でも日照時間が短くなる季節や、秋の長雨の最中などは朝もあまり明るくならず、すっきり目が覚めにくくて眠気が残りがち。セロトニンも減少しやすく、抑うつが強まってしまい、それがだるさとして感じられる場合もあるでしょう。しっかり休息を取って心身を整えよう今回ご紹介したような症状は、気象病以外でも起こりうるものです。そのため、まずは内科で精査して、異常がないかどうかをチェックしてみましょう。気象病が原因と考えられる場合は、自律神経が整うような生活を工夫してみてください。大切なのは、生活リズムを整え、適度に運動し、良質な睡眠をとることです。無理せず休息をとることも意識してくださいね。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット セロトニン※2 厚生労働省.e-ヘルスネット メラトニン©itchaznong/Adobe Stock ©studio I.M.S/Adobe Stock ©Pixel-Shot/Adobe Stock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年10月10日なぜか便秘や下痢が続くとき、実は自律神経が乱れている可能性があります。今回は自律神経が乱れているときにどういった症状が現れるのか、どのような対策があるのか、医師の筆者が解説していきます。自律神経とはそもそも自律神経というのは、心拍数や消化活動など、私たちの体の機能を自動的に制御するものです。交感神経と副交感神経の2つがあり、お互いにバランスを取り合うことによって、身体の状態を保つ働きがあるんですね。一般的に、自律神経が乱れると、多くの健康問題が引き起こされる可能性があります(※1)。便秘や下痢に悩まされている人は…実は、自律神経の乱れが原因で「便秘や下痢」のような消化器系の問題が生じることがあります。これは、自律神経の働きのひとつに消化器官の動きをコントロールする働きがあるからです。便秘や下痢といった症状は、腸炎などの病気によって起こることがあります。ですが、腸炎などの病気がないにもかかわらず、便秘や下痢がある、便秘や下痢を繰り返している、人前で話すなどストレスのかかるイベントの前後で症状が強まるといった場合は、自律神経の乱れが原因である可能性も高いのです。自律神経の乱れと消化器系自律神経のバランスが整っていると、適切な消化活動が行われます。ですが、ストレス下などで交感神経と副交感神経のバランスの乱れが持続すると、便秘や下痢につながってしまうことがあります。一時的なものであれば問題ないですが、長期に渡って便秘や下痢を繰り返したり、腹痛を伴ったりする場合は、過敏性腸症候群(※2)のほか、何らかの消化器疾患の可能性もありますので、消化器内科を受診するのがいいでしょう。他の体調不良の予兆自律神経の乱れによる影響は、便秘や下痢だけではありません。例えば下記に挙げるようなものがあります(※1)。【全身的症状】だるい、眠れない、疲れがとれないなど【器官的症状】頭痛、肩こり、動悸や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、冷えなど【精神的症状】情緒不安定、イライラや不安感、うつなど自律神経が乱れる原因自律神経の乱れは、ストレス、過労、睡眠不足、不規則な生活、栄養不足など、さまざまな要因があるでしょう。なお、女性のほうが男性に比べて自律神経が乱れやすいとも考えられています。これは、月経に伴う女性ホルモンの変化が影響を及ぼしてしまうことがあるためです。体調管理の重要性体調不良の予兆に気がついたときには、無理せずに十分な休息と睡眠をとり、適切な食事や運動を心がけることが重要です。また、特に朝~午前中に日光浴をして体内時計をリセットするといいですね(※3)。日中は適度に運動を取り入れ、速やかに入眠できるサイクルを作ってください。ストレスを感じたときには、できるだけ早く解消できるように、自分なりのストレス解消方法を身につけておきましょう。こういった対策をすることで、自律神経のバランスが整いやすくなり、健康状態の改善が期待できるはずです。体調不良のサインを見逃さないように、日頃から自分の体調を注意深く観察しましょう。また、普段からバランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動、ストレスをためない生活を心がけ、日常生活の中で健康管理をしていくことが大切ですよ。体調不良の予兆に気をつけ、健康を守ろう便秘や下痢を繰り返す場合は、自律神経が乱れているサインかもしれません。体調不良の予兆に気がついたときには、無理せずに休むようにして、バランスの取れた生活を心がけましょう。普段から健康管理を意識することで自律神経のバランスが整い、よりよい健康状態を保つことにつながります。また、ご紹介した対策を行ってもなお便秘や下痢の症状が続く場合は、消化器内科でしっかりと診察を受けるのがおすすめです。特に便が細くなってきた場合や、血便がみられる場合はすぐに受診しましょう。消化器系の病気があれば早めの診断・治療が大切です。特に病気がなく、自律神経の問題による過敏性腸症候群などの場合も、生活習慣の見直しとともに適切なおくすりを活用することで改善につながるはずですよ。【参考】※1 厚生労働省.e-ヘルスネット自律神経失調症※2 厚生労働省.e-ヘルスネット過敏性腸症候群※3 厚生労働省.e-ヘルスネット体内時計©kei907/Adobe Stock ©New Africa/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年10月08日季節の変わり目で朝晩と日中の寒暖差が大きい時期は、自律神経が乱れて眠りの質が落ちやすくなります。体調を崩さないためにも心地よく眠りたいところ。そこで今回は、ぐっすり眠るためのバスタイムケアをご紹介します。湯船に浸かっていますか?夏の暑さがまだまだ残るこの時期。毎日のバスタイムをシャワーで済ませてしまっている方も多いはず。しかし湯船に浸かる効果は、体を温めるだけではありません。お湯の優しい圧が体を刺激し、むくみのケアにつながることも。また、クーラー冷えで固まった筋肉をほぐして心身をゆるめる役割も期待できます。湯船に浸かるときは「ひじ」がキーワード汗をかいて循環を促すために半身浴をする方は多くいらっしゃいますが、湯船に浸かるときに「ひじ」を意識する人は少ないかもしれません。体の疲れが取れなかったり、だるさが残っていたりする人は、湯船に浸かる習慣を持ちましょう。そして湯船に浸かる際は、ひじを温めることがポイント。首や肩こり、背中の緊張などを感じているなら、ひじを温めてゆるめることがおすすめです。また、湯船から出る前に30秒ほどで良いので、首までしっかりお湯の中に浸かることも大切。満遍なく温めてケアしてあげましょう。湯船で「肋骨をゆるめる」簡単習慣1.湯船の中に座ります。正座でもあぐらでも良いので、腰がまっすぐ立つ座り方をしましょう。2.左の腕を頭上にあげて、右手で肋骨の横から後ろを優しく包むようにさわります。3.息を吸います。4.息を吐きながら左の肋骨を右方向へカーブさせていきます。このとき、左の二の腕を引っ張るようにするとよく伸びます。肋骨周りが伸びればOKです。腰まで伸ばさないように注意してください。5.息を吸いながら、ストレッチをゆるめます。6.スッキリするまで同じ方向を繰り返してから、反対側も同様に行います。呼吸が深くなりぐっすり眠れる!1日動いていると、どうしても姿勢が悪くなってしまい、重心が下半身に落ちて疲れやすくなります。そんなときは肋骨が下がり、お腹を潰している姿勢になっていることが多いもの。このストレッチで肋骨周りをスッキリさせると呼吸がしやすくなり、リラックスして眠れるはずです。季節の変わり目も心地よく過ごすために、湯船でひじを温めることと、肋骨ストレッチを試してみてくださいね。©New Africa/Adobe Stock筆者情報上村由夏「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。ヨガセラピーを学び始める。 現在はヨガで重要なエネルギーワークのエッセンスが残る古代ヨガをベースにした 【マナヨガセラピー】をホリスティックな視点で体系化し全国を出張しながらレッスンをしている。 2023年より植物療法とヨガセラピーを組み合わせ「心と体と性化学」講座として 女性の体の整え方、フェムケア、セクソロジーに特化した講座を開講。文/上村由夏
2023年10月01日青春出版社は9月19日、『「シンプル」な選択が自律神経を整える理由』を発売しました。自律神経には、活動するときに働く交感神経と、休息するときに働く副交感神経があり、その2つがバランスを取りながら、心と体の安定を保っています。ところが、迷うと「決めなければいけない」という行為がストレスになって、交感神経が優位になり、そのバランスが崩れてしまうのです。決めたら決めたで、迷った末の選択なので、「本当にこれでよかったのだろうか」と不安になって、さらにストレスがかかり、自律神経を乱すという悪循環に陥ります。同書では、自律神経を整え、体も心もベストコンディションで過ごすには「シンプル」が一番とし、自律神経研究の第一人者が伝える“毎日をいい流れに変えていくヒント”を紹介しています。■書誌概要書誌名:「シンプル」な選択が自律神経を整える理由著者:小林弘幸発売日:2023年9月19日定価:1,100円(フォルサ)
2023年09月30日季節の変わり目は、朝スッキリ起きれないという人も多いのではないでしょうか。それは、寒暖差による自律神経の乱れや睡眠ホルモンの低下により、睡眠不足になることで起こると考えられます。今回は現役ヨガ講師の筆者が、スッキリとした寝付きや寝起きを目指す、ベッドの上でできる簡単ストレッチをご紹介します!朝のストレッチはこんなメリットがあります!自律神経を整える私たちの身体の内臓器官をスムーズに働かせてくれている「自律神経」。主に昼間に活発になる「交感神経」、そして夜に活発になる「副交感神経」、この二つのバランスを取ることが心身の健康においてとても大事なことだと言われています。夜寝ているときは副交感神経が優位に働いていますが、季節の変わり目は特に自律神経の乱れが起きやすく、朝になってもすんなり起きれなかったり、日中眠くなってしまったりと、様々な不調に繋がる原因になる可能性が。朝のストレッチで筋肉を緩める事で、交感神経のスイッチが入りやすく、自然と活動モードに導いてくれるでしょう。全身の代謝UP寝ている間に凝り固まった筋肉をほぐすことで、全身の血流を促し、体温を上昇させ、身体の基礎代謝を向上させる効果が期待できるでしょう。基礎代謝を高めることで1日のエネルギー消費量が増え、痩せやすく太りにくい体質を目指すことにも繋がるはずですよ。首肩こり、腰痛などの不調を軽減凝り固まった身体は首肩や腰に負担が起きやすく、放っておくと痛みや慢性的な不調に繋がります。ストレッチで筋肉をほぐすことで、首・肩こりや腰痛などの予防や軽減にも期待ができるでしょう。ベッドの上で簡単ストレッチそれではいくつかのストレッチを組み合わせてご紹介していきます。ぜひ覚えて毎日チャレンジしてみてくださいね!\動画でトレーニングを確認!/やり方をチェック!1.仰向けになり両足を揃え、手の指を組んで大きく全身を伸ばす2.膝を立て、左右にゆっくり倒す3.両手で右足(スネもしくは太もも)を抱え、左足を前に伸ばす4.右足を身体の左側に倒して捻り、右手を横に、顔を右に向ける5.反対の足も同様に行う6.足裏を合わせ、膝を外に開き、頭の上で両肘を掴む7.最後にまた両足を伸ばし手の指を組んで、大きく全身を伸ばしてストレッチ朝の目覚めは夜の眠りから!朝ストレッチだけ行うのも良いですが、更に目覚めを良くする為に、眠りの質を高めることを意識してみましょう。・朝、太陽の光を浴びて、ホルモンバランスを整えやすくする・湯船に浸かって身体を温める・室内の温度や湿度を快適な状態にする・運動を定期的に行う・寝る前もストレッチを行う・深呼吸をする無理のない範囲で、ご自身が気楽にできるものから意識して取り組んでみてくださいね。©︎Rido/Adobe Stock筆者情報NATTY/池田夏子YES TOKYO STUDIO中目黒スタジオマネージャー兼インストラクター。 2014年ヨガインストラクターとして活動開始。翌年2015年インド・ケララ州にあるアシュラムにてヨガ哲学を深める。帰国後都内スタジオでグループレッスン、パーソナルレッスンを中心に、オフィスヨガや企業主導型のイベントなどでも活動中。2019年インドにてRYT500トレーニングを終了。ヨガインストラクターとしての実績はもちろん、雑誌や広告のヨガポーズ監修、ヨガモデルの活動も多く、数々のメディアに出演中。 近年はモデル単体の活動も増え、ご当地ビールのポスターやアウトドア雑誌の表紙などにも出演。文/NATTY
2023年09月19日なんとなくだるい、疲れやすい、頭が痛いという症状が起こった場合、その原因は、いわゆる「気象病」の可能性があります。気象病とは、気象や天候の変化によって発症したり、悪化したりする体調不良の総称です。医学的な診断名ではないですが、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回は秋に見られやすい気象病の特徴と対策について解説していきます。気象病が起こる原因気象病になる原因として「自律神経の乱れ」が挙げられるでしょう。自律神経は、呼吸・血液循環・消化・体温調整をはじめとする、体に備わる様々な機能をコントロールしています。気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れると、様々な症状につながる恐れも。実は要注意! 秋の始まりの気象病夏の暑さで体力を消耗したあとにやってくる秋。実は気象病が起こりやすい時期でもあります。夏から急激に肌寒さが増してくる時期でもあるため、自律神経のひとつである交感神経が優位な状態が続きます。特に夜から朝方にぐっと気温が下がるようなとき、寝冷えしやすくなってしまうでしょう。その結果、疲れが残ってしまったり、肩こりや頭痛、免疫力の低下といった症状がおこりがちです。また、台風がやってくることで気圧の変動も起こりやすいのですが、この気圧変動も自律神経に影響する可能性も考えられます。気象病の対策1.規則正しい生活をする毎日体内時計を整えるために、朝起きたらまず太陽の光を浴びるようにしましょう。秋は徐々に日照時間が短くなっていくため、日光浴がよりいっそう大切になってきます。特にうつ病傾向のある人は意識してみてください。秋の長雨ですっきりしない日が続くこともありますが、決まった時間に起床し、決まった時間に就寝するリズムを守ることが体調を保つのに有効です。2.気温の変化を意識する秋に差し掛かると、残暑を感じる日があったと思えば秋雨とともに冷え込んだりと、日によって寒暖の差が大きくなります。天気予報などもチェックしながら、体が冷えないように服装を変えましょう。調節しやすいように、一枚羽織れるようなものを持ち歩いておくのもいいですね。また、就寝中に冷えてしまわないように、最低気温の予報をチェックして厚手のパジャマをチョイスしたり、布団の上に毛布を一枚多く被せてみるなど準備しておくのが大切です。3.入浴後の湯冷めに気をつける暑かった夏が終わって秋になると、気温も下がって過ごしやすい季節になります。そこで意外にやりがちなのが、湯冷めです。特に、長風呂をして体がぽかぽかにあったまった後などは要注意。夏場ならなかなか体が冷えることはないですが、秋になってくると、いつの間にか体が冷えてしまっていることも。油断せずに、すぐに着替えて体の熱を逃さないようにしたいですね。4.冷たいものを食べすぎないように気をつける徐々に涼しくなってくる秋。夏と同じ気分で冷たいものを摂っていると、体の冷えを誘発してしまっているかも。また、トマトやなす、きゅうりやキャベツといった野菜やパイナップル、バナナなどの果物は体を冷やすとされており、摂りすぎには注意したいですね。5.体力をつけ、体を温める食材を摂る秋は、冬の寒さに負けない体を作るために大切な時期でもあります。冷え性の改善にも、タンパク質を多く含む魚や鶏肉をしっかり摂って、筋肉を維持し、基礎体力を保つことが大切です。さらに、しょうがやキムチ、にんにくといった体を温める食材を日々の食生活に盛り込むことで、冷え知らずの体を作っていきましょう。さいごに寒暖の差が大きくなるこの時期、気象病を避けるためには、自律神経の働きを正常に保つことが大切です。特に冷たい食べ物や飲み物など、身体を冷やしやすい食生活をしている場合は、体の不調につながりやすいです。季節の変わり目は今回ご紹介したようなポイントに注意してみましょう。©buritora/Adobe Stock©golubovy/Adobe Stock©japolia/Adobe Stock著者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年09月14日交感神経と副交感神経の両方に作用するのが、背骨をねじる動き。集中力が続かない、イライラする、感情が不安定だと感じる時などは、気持ちをリセットしてニュートラルに戻すために、ねじりを取り入れてみましょう。理学療法士インストラクター・Ayakaさんが伝授。自律神経の土台作り1、交感神経優位【反る】2、リセット【ねじる】3、副交感神経優位【曲げる】交感神経は朝や昼など活動的に過ごす時間に優位になり、副交感神経は夜やバスタイム、就寝時などのリラックスしている時に優位に。背骨の中を通っているこの2つの神経は、背骨を動かして刺激し、血流をよくすることでそれぞれの役割をサポートできるため、時間帯に応じて3つの動きを使い分けることが大事。「背骨を“反る”動きは、交感神経を優位にして活動的なモードになるので、朝昼向けの動き。“ねじる”は、交感神経と副交感神経のどちらにも作用するため、リセットしたい時やニュートラルを保ちたい時に。“曲げる”は、背骨を湾曲させることで副交感神経を優位にするため、夜におすすめです。どれも“イタ気持ちいい”程度の強度で、またすべての呼吸は、鼻から吸って口から吐く腹式呼吸でおこないましょう」【昼】ねじる座りツイスト腰の筋肉や腹斜筋、脊柱起立筋を伸ばして、自律神経をリセット!1、椅子に骨盤を立てて浅く座る。ひざをつけて両足をそろえて座り、手はひざの上に置いてスタンバイ。2、手を反対側のひざに置き、もう一方の手は後ろについて、息を吐きながら背骨をねじる。息を吐ききったら、再び息を吸いながら1の位置に戻し、反対側も同じようにおこなう。これを3セット。背もたれストレッチ椅子に座ったついでに自律神経のバランス調整!1、足の裏を全部つけて椅子に浅く座り、あごを引く。後頭部で手を組み、息を吐きながらひじを顔の前に寄せて、視線はひざのあたりに。2、息を吸ってひじを開きながら胸を開き、背もたれに寄りかかる。上半身を一直線にして、視線は斜め上に。3、さらに背骨を反らして息を吸いきったら、吐きながら1の位置に戻す。これを10回。Ayakaさん理学療法士として病院に勤務したのちハワイに留学。ヨガとピラティスのインストラクターの資格を取得。現在はフリーで、姿勢改善・体質改善のレッスンなどをおこなっている。※『anan』2023年9月20日号より。写真・中島慶子取材、文・若山あや(by anan編集部)
2023年09月13日この時期毎年悩まされるのが、酷暑で溜まりに溜まった様々な疲れと、乗り越えた先に待っている、季節の変わり目由来の負担。そんなゆらぎを払拭すべく!ダイレクトにアプローチできる背骨ケアをルーティンに取り入れ、鉄壁の自律神経を手に入れよう。季節の変わり目は自律神経の乱れに注意。「呼吸や排泄、睡眠サポート、体温管理など生命維持に関わるカラダの働きを支配しているのが、交感神経と副交感神経からなる自律神経。双方は連動していて、時間帯、行動、季節や気温などで優位と劣位を交互に繰り返しています」(理学療法士インストラクター・Ayakaさん)2つの神経は、バランスよく波形を描いて連動しているのが理想。「起床30分以内に朝日を浴びることで交感神経が働きやすくなり、その反動で副交感神経も正常に働いて波を作り始めます。ただ、スマホの光によって夜でも昼と勘違いするなど、行動次第では簡単にバランスを崩してしまうことも。また、気温の高い夏は交感神経を優位に、気温の低い秋~冬は副交感神経を優位にしてカラダを適応させますが、夏の冷房で体感温度が変わることでメカニズムが崩れ、自律神経を乱すきっかけにもなるため、季節の変わり目は要注意です。背骨の中を通っている自律神経は、背骨ストレッチにより血流を促し、正しく整えましょう」自律神経の土台作り“背骨ケアルーティン”“反る”“ねじる”“曲げる”が、基本の3つの動き。それぞれの作用を理解しつつ、背骨ケアを習慣化し、心身ともに健やかなカラダを手に入れましょう。自律神経の土台作り1、交感神経優位【反る】2、リセット【ねじる】3、副交感神経優位【曲げる】交感神経は朝や昼など活動的に過ごす時間に優位になり、副交感神経は夜やバスタイム、就寝時などのリラックスしている時に優位に。背骨の中を通っているこの2つの神経は、背骨を動かして刺激し、血流をよくすることでそれぞれの役割をサポートできるため、時間帯に応じて3つの動きを使い分けることが大事。「背骨を“反る”動きは、交感神経を優位にして活動的なモードになるので、朝昼向けの動き。“ねじる”は、交感神経と副交感神経のどちらにも作用するため、リセットしたい時やニュートラルを保ちたい時に。“曲げる”は、背骨を湾曲させることで副交感神経を優位にするため、夜におすすめです。どれも“イタ気持ちいい”程度の強度で、またすべての呼吸は、鼻から吸って口から吐く腹式呼吸でおこないましょう」【朝】反る背骨を反らす動きは、交感神経を優位にさせます。朝起きてすぐにベッドの中でおこなえば、副交感神経が優位の睡眠モードから一転、カラダを目覚めさせ、一日の活動を始めるための準備にもなります。猫の伸びポーズ胸椎と頸椎を伸ばし、肩甲骨の下側と首をほぐす。猫背の改善にも。1、手を肩幅に広げ、ひざは握り拳1個分あけて四つ這いになる。2、直角に曲げたひざの上に骨盤があることを確認し、その位置をキープしながら、両手をできるだけ前につく。3、息を吐きながら、手を伸ばすのと同時に胸を床に近づけて、背骨を反らす。視線は指先に。そのまま自然に呼吸を続けて20秒キープ。これを5回。コブラのポーズ胸椎と頸椎を伸ばして反らすことでスイッチON!活動モードに。1、うつ伏せに寝て、両手のひらは広げて胸の横に置く。指先は正面に向ける。2、息を吸いながら床を手で押して上半身を反らす。3、さらに余裕があれば、首を伸ばしたまま上に引き上げて反らす。首を反らす時はあごだけを上げずに、首の付け根から反らすこと。そのまま自然に呼吸を続けて、20秒キープする。これを5回。胸反らしストレッチ大胸筋をほぐして巻き肩や肩甲骨の開き、猫背を予防&改善!1、ひざを立てて床に座り、両手を肩幅に開いて後ろにつく。指先はカラダ側に向ける。ひじは緩めて、リラックスした状態でスタンバイしながら息を吐ききる。2、息を吸いながらひじを伸ばして、同時に胸を斜め上に突き出す。視線は斜め上に。息を吸いきったら、再び息を吐きながら1の位置に戻してひじを緩める。視線はひざに。これを10回。Ayakaさん理学療法士として病院に勤務したのちハワイに留学。ヨガとピラティスのインストラクターの資格を取得。現在はフリーで、姿勢改善・体質改善のレッスンなどをおこなっている。※『anan』2023年9月20日号より。写真・中島慶子取材、文・若山あや(by anan編集部)
2023年09月13日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、『自律神経のなかで最も大切な迷走神経の整え方』(小林弘幸・著)を2023年9月12日に発売いたしました。『自律神経のなかで最も大切な迷走神経の整え方』(小林弘幸・著)詳細URL: 近年よく耳にする、「自律神経を整える」というキーワード。わたしたちにとって、自律神経がいかに大切な神経であるかは、よく知られるようになりました。自律神経は、「交感神経系」と「副交感神経系」の2つの神経で構成されています。自律神経を整えるには、この2つの神経のはたらきがどちらも高く、ちょうど良いバランスで釣り合っていることが理想的だとされています。しかし、残念ながら、現代のストレス社会では、“交感神経が過剰にはたらいている人”が急増しています。副交感神経のはたらきを高め、バランスを保たなければいけません。そこで、重要となるのが、本書でお伝えする「迷走神経」を活性化させる方法です。迷走神経は、自律神経のなかでも、副交感神経を支配している重要な神経です。脳と臓器の「直通回線」とも呼べる、体のなかで最も大きな神経です。本書では、迷走神経と腸、呼吸、睡眠、生活習慣、ストレスとのかかわりから、「なぜ、今迷走神経に頼ることが必要なのか」「迷走神経をはたらかせると、どのような効果があるのか」「迷走神経が整うためにはどうすれば良いのか」を、自律神経研究の第一人者・小林弘幸医師がわかりやすくまとめています。新たなキーワード、「迷走神経を整える」生活を始めることで、何を試しても良くならなかった頑固な不調もスッキリ解消していきます。最近不調を感じ始めた方にはもちろん、「自律神経を整えるためにいろいろ試したけれど、なかなか不調が改善しない……」という悩みを抱えている方にも、ぜひお読みになっていただきたい1冊です。■主要目次はじめに――自律神経のなかで最も大切な神経がある第1章 自律神経を整える切り札「迷走神経」のはたらき第2章 迷走神経を整える腸活第3章 迷走神経を整える呼吸法第4章 迷走神経を整える睡眠第5章 迷走神経を整える生活習慣第6章 迷走するストレスとの付き合い方おわりに■著者プロフィール小林 弘幸1960年埼玉県生まれ。1987年順天堂大学医学部卒業。1992年同大学大学院医学研究科を修了し、ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」でもあり、みそをはじめとした腸内環境を整える食材の紹介や、自律神経と腸を整えるストレッチの考案など、様々な形で健康な心と体の作り方を提案し ている。『医者が考案した「長生きみそ汁」』『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(以上、アスコム)『整える習慣』(日経ビジネス人文庫)などの著書のほか、メディア出演も多数。■書籍概要書名 : 自律神経のなかで最も大切な迷走神経の整え方著者 : 小林 弘幸ページ数: 208ページ価格 : 1,815円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-240-4発売日 : 2023年9月12日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル7F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月12日7月、8月に比べると過ごしやすくなってきたものの、夏の疲れがどっとでてくる時期。気候の変化や自律神経の乱れから、疲れを感じたり、やる気喪失してしまう人が多いそう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、必要な栄養素を消耗させ、自律神経を乱してしまうNG習慣と対策を教えてくれます!真夏の後遺症でぐったりしていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 230まだまだ暑いですが、灼熱の夏と比べると外を歩くのも少しずつ楽になってきましたね。エネルギーを吸い取られるような日差しを見上げる回数は減ってきましたが、今度は真夏の後遺症が少しずつ表面化し始めている人も多いのではないでしょうか。カップ麺やレトルトなどインスタント食品に頼りきりになったり、暑苦しくて睡眠が十分にとれなかったり、運動量が減ったりという行動が習慣となっている人はとくに注意が必要です。夏バテだと言い訳してだらだらと過ごし続けていると疲労感、だるさ、やる気喪失、風邪の後の長引く咳、自律神経の乱れなどを感じてしまうこともあるかもしれません。数週間前と比べると、体を動かしやすい環境になっているので、今週はぐったりしてしまう疲労感の対策となる食薬習慣を紹介していきます。今週は、疲労感の対策となる食薬習慣あー疲れた、あーだるい、めんどくさい…などの言葉、クセになっていませんか?本当は、やることはたくさんあるはずなのに、心と身体はついていかず、楽なほうへとどんどん現実逃避してしまい、最終的に自分で未来の自分を追い込むことになっているということもあるかもしれません。過酷な7、8月の生活環境を乗り越えてきた今、私たちの体が疲弊し、疲れを感じてしまうことは、仕方ないことです。自分に「お疲れ様!」と応援の言葉を投げかけながら、気持ちを切り替えていくことも大切。夏の疲れに対して、そっぽを向いていられる時間はもうおしまいです。疲れを解消したい人は、今週から早速食薬を実践してみてくださいね。漢方医学では、疲れがたまりやすい人を『気虚』といいます。そして、慢性疲労で、横になりたいくらいだるいという状態を『腎虚』といいます。そこで今週は、『気虚』や『腎虚』にならないよう、『補気』する食材を取り入れつつ、『気』を消耗してしまう食材を控えてみましょう。今週食べるとよい食材は、『気』を補う【キムチと納豆の玉子焼き】。逆にNGな習慣は、『気』の材料にもなるビタミンBを消耗してしまう【カップ麺などインスタント食品】です。食薬ごはん【キムチと納豆の玉子焼き】今回のレシピに使う食材は、コンビニで買うことのできるもの。材料を全部まぜて、単純にチヂミのように焼き上げたら完成という、超絶簡単レシピです。購入から調理して食べるまで時間は、インスタント食品と大きな差はないかと思います。少しだけ意識を変えることで、インスタント食品で不足しがちなタンパク質や食物繊維もしっかりと摂ることができるので、寝不足ぎみで疲労がとれないという人はぜひお試しください。<材料>納豆1パック玉子2個キムチ50g醤油小さじ1あれば大葉6枚(刻む)<作り方>全部混ぜて焼いたら完成。盛り付けるときにキムチと大葉を添えてもキレイ。NG行動【疲労感MAXなときのインスタント食品】疲れた、気力がない、面倒…という日には、すぐに味覚とお腹を満足させてくれる、カップ麺などのインスタント食品を手にする機会が増えますよね。おいしい食事を瞬時に食べることができる画期的な食品です。ですが、疲労感がMAXなときこそ、体がエネルギーを作り出すことができるようにさまざまな食材を取り入れることが大切。また、インスタント食品は糖質が多く、必要な栄養の補給は不十分、さらには代謝ビタミンとも呼ばれるビタミンBを消耗してしまいます。必要な栄養を補えず、消耗されてしまうのは死活問題。疲れたときだけでも気をつけてみてくださいね。夏の終わりが見えてきましたが、今まで暑さで睡眠の質が落ちていた人は、夏の疲れを強く感じていることだと思います。異常で強烈な暑さは収まりつつあるので、そろそろ重い腰をあげ、食事内容の見直しを始めても良い時期だと思います。元気になるための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©VectorRocket/Adobe Stock文・大久保愛
2023年09月08日まだまだ残暑が厳しい9月前半。夏の疲れがたまるピークの時期でもあります。夏バテを感じる方が増えているのではないでしょうか?そもそもこの時期に夏バテを起こしたり、夏の疲れがたまりやすいのは何故なのでしょうか。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )では、季節やトレンドに合わせて、あなたのお役に立つコラムを随時更新しています。9月6日に新着更新した「夏バテの原因は、自律神経の乱れ⁉ 自律神経を整えて健やかな秋を迎えよう」では、小林 弘幸 先生監修のもと、夏バテの原因となる自律神経の乱れに着目し、なぜ乱れるのかや食事や運動など日々の生活に取り入れやすい自律神経を整える方法などを解説しています。◆新着情報コラム「夏バテの原因は、自律神経の乱れ⁉ 自律神経を整えて健やかな秋を迎えよう」 ◆目次・そもそも自律神経とはどんなもの?・夏に自律神経が乱れやすくなってしまうのはなぜ?・夏の疲れをとるのにおすすめの、自律神経の整え方・アスリートの自律神経の整え方、疲れの取り方は?自律神経は自分でコントロールすることは出来ないですが、自律神経のバランスが整うように働きかけることは可能です。日々の生活に取り入れやすい自律神経を整える方法を身につけて、夏バテを解消し、来るべき本格的な秋を元気に過ごしましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】順天堂大学医学部教授小林 弘幸(こばやし・ひろゆき)先生1987年順天堂大学医学部卒業。同大学大学院医学研究科(小児外科)修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科などに勤務後、順天堂大学医学部小児外科学講師・助教授などを歴任し、現在に至る。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。自律神経研究の第一人者であり、多くのアスリートの指導にかかわっている。また順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した‟腸のスペシャリスト“としても活躍。著書に『一流の人をつくる 整える習慣』『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)、『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『聞くだけで自律神経が整うCDブック』(アスコム)、『小林弘幸式2週間プログラム 朝だけ腸活ダイエット』(ワニブックス)など多数。YouTubeチャンネル「ドクター小林の健康塾」で健康情報を発信している。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。【大正健康ナビ】夏の疲れの原因は、自律神経の乱れ⁉自律神経を整えて健やかな秋を迎えよう.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月06日9月といっても、まだまだ続く暑さ。室内外の気温差や寝苦しい熱帯夜、突然の気象変化などから、自律神経の乱れや喉の不調を訴える人が多いそう。そこで中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、つい取り入れがちだけど実は自律神経を乱すNG習慣と対策を教えてくれます!気温差や気象の変化で体調を崩していませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 229体温と変わらないくらいの暑さが強烈な毎日、目が痛くなるような強い紫外線、睡眠の質が低下する熱帯夜、そして突然の雨、雷。気分屋な夏はいつまで続くのでしょうか。起きているときも、寝ているときも常にエアコン完備がスタンダードであるこのシーズンは、自律神経の乱れや喉のトラブルなどに悩まされる人が激増します。何かしら、不調を抱えている人は多いのではないでしょうか。とくに、些細なことで傷ついたり、イラっとしてしまったり、やる気が喪失してしまったりと、プチストレスが積み重なり、なんとなく感じる不調が強固なものへと進化していくこともあるかもしれないですね。自律神経の乱れに伴い月経前の胸やお腹の張り、便秘、イライラ、過食、頭痛などの不調もいつもより強く感じる人もでてくることでしょう。ということで、今週は自律神経を整え、気候や空調が作り出す環境に負けない食薬習慣を紹介していきます。今週は、自律神経を整える食薬習慣いよいよ9月。9月といえば、もう少し過ごしやすかった印象がありますが、現実は大きくかけ離れ、体温に近い気温を観測する地域もいまだに多いですよね。ということは、室内と屋外の気温差を強く感じることにもなり、睡眠時の空調管理にも難しさを感じる人が多いと思います。そろそろ、睡眠不足、疲労感、ふらつき、月経不順、イライラ、気分の落ち込み、注意力散漫、頭痛などの自律神経にまつわる不調で悩む人が増えてくることでしょう。漢方では、自律神経が乱れやすいときの状態を『肝血虚』と呼び、実際に自律神経が乱れた状態を『肝気鬱結』、気分が落ち込みやすくなっている状態を『胆虚』などと呼んでいます。そこで、今週は、気候変化や空調による影響に負けずに自律神経を整えるために『肝血』を補い、『肝胆』を支えることで『気』の巡りを改善する食薬を紹介します。今週食べるとよい食材は、【モロヘイヤと舞茸の玉子炒め】。逆にNGな習慣は、気分転換に取り入れがちな【コーヒーとクッキーでのひと休み】です。食薬ごはん【モロヘイヤと舞茸の玉子炒め】モロヘイヤは、自律神経を安定させるうえで欠かせない腸内環境のケアに役立つペクチンやマンナンなどの食物繊維を多く含み、ネバネバした特徴があります。腸内環境が悪化している状態は、肝臓や胆のうへも悪影響を与えてしまうため、『肝胆』を支えるために、胆汁の分泌を促し、腸内環境を整える水溶性食物繊維をとるのがおすすめです。また、βカロテンやビタミンC、ビタミンE、葉酸なども豊富で、その栄養価の高さから王様の野菜とも呼ばれているほどです。さらに、キノコ類には、心を落ち着かせるGABAが含まれているので、自律神経が乱れがちなときにおすすめな食材です。これらの食材をアミノ酸スコアが100で『肝血』を補うことのできる玉子と炒めることで、心の安定をサポートしていきましょう。<材料>Aマイタケ1パック(ちぎる)モロヘイヤ1束(3センチくらいに切る)ニンニク1片(スライス)B溶き玉子2個醤油小さじ2みりん小さじ1水大さじ1<作り方>フライパンでAを炒める。Bをまぜあわせ、フライパンに加える。玉子が固まるまで炒めたら完成。NG行動【コーヒーとクッキーでひと休み】イライラしたり、だるくなったり、気分が落ち込んだり、やる気がなくなったりと気分が乗らないときには、コーヒーとクッキーなどの甘いもので気分転換をする頻度が増えてしまうことがあるかもしれません。もしくは、休憩ではなく、コーヒーと甘いものを口にしながら仕事を続けることもあるかもしれませんね。ですが、いつの間にかカフェインや糖質をとりすぎてしまうと、自律神経が乱れているときには逆効果となってしまうことも。カフェインで交感神経が優位になったり、甘いものでビタミンB群が消耗したり、血糖値が乱高下することで、心が不安定になることもあるのです。ながら食べによる食べ過ぎ、飲み過ぎのないようにコントロールしたり、調子の悪いときだけでも、おやつを小魚アーモンドやミックスナッツに変更するなど、おやつの内容の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。今の時期、何かしら不調を感じる方は多いと思います。ですが、暑さや気圧の大きな変化は、9月後半の秋分の日あたりまで続くことが予想されます。途中でギブアップしないようにコツコツメンテナンスをして、健康維持をしていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©ayakono/Adobe Stock文・大久保愛
2023年09月01日数年ぶりにアクティブな夏を過ごした人は多いでしょう。そこに強烈な紫外線に室内外の気温差、台風や低気圧による気圧の変化等も加わって、8月終盤のいま、疲れやだるさ、めまいなど、自律神経の乱れによる心身の不調を感じている人も増えているよう。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、自律神経の乱れを長引かせるNG習慣と対策を教えてくれます!最近、心身の調子が乱れていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 228だるい、眠い、何もやりたくない…と夏の元気はつらつのイメージとは真逆の境地へと陥っている人は多いのではないでしょうか。例年、お盆がすぎると秋分の日まで、7月や8月前半に比べ台風やゲリラ豪雨の頻度が増える傾向があります。酷暑に耐えていたと思えば、激しい雨がやってきて、外に出ることすら危うい状況になることもありますよね。室内外の温度変化、高い湿度、強い紫外線など、地球がもたらす大きな変化は、心とカラダの平和を保つ自律神経を乱す要因となることでしょう。自然の極端な変化は年々その激しさを増し、頻度高くやってくるようになってきています。自然界に存在する私たちは、その変化を許容できるくらいの体力と柔軟性を備えておくことを求められています。そんななか、日ごろの食事、運動、睡眠などの習慣が、私たちのカラダを頑丈に構築するうえで必要なものだと思いますが、とくに食習慣の改善がもっとも初歩的で、重要なものです。そこで、今週は夏の気候に負けないように自律神経をサポートし、シャキッとした自分を取り戻す食薬紹介していきます。今週は、自律神経を整え、シャキッとした自分を取り戻す食薬習慣8月も終盤ですが、今年の夏にやり残したことはないでしょうか?夏祭りや花火大会は、もうしばらく各地で開催されることだと思います。やりたいこと、行きたいところなど夢と希望であふれる夏ですが、それを全部実現するためには、どうしても健康な心とカラダが必要となります。また、気分が高まり、いつも以上にアクティブに動き回ったあとには、ヘビーな疲労感、頭痛、めまい、睡眠の質の低下など、複数の不調が同時多発的におこり横になりたいと感じることもあるかもしれません。漢方医学では、このように変化が多いため自律神経が乱れている状態を『肝気鬱結』と呼びます。また、紫外線や多汗による疲労感なども感じることもあると思いますが、その状態を『気陰』が消耗していると考えます。そこで、今週は『肝気』の巡りを改善する香の高い野菜と、紫外線や汗による後遺症をサポートするミネラルやβカロテン、ビタミンCを含む野菜、エネルギー代謝をサポートするクエン酸を含む野菜などをミックスしたサラダをおすすめします。食べるとよい食材は、【夏野菜の簡単レモンサラダ】。逆にNGな習慣は、心底疲れ切っているときにでも、元気の前借をすることで動けてしまっているかもしれないカフェインの摂り過ぎです。疲れたなと感じたら、【エナジードリンクやコーヒー】とパターン化してしまっている人はビタミンB群やミネラル、タンパク質を補い、根本的に元気になれるような対策も一緒に取り入れるのが得策ですね。食薬ごはん【夏野菜の簡単レモンサラダ】香り成分、色の成分などは、抗酸化作用が強い成分でファイトケミカルといいます。特に強い太陽を浴びて育った旬の野菜に含まれるファイトケミカルは、私たちが元気に過ごすために取り入れると良いものとされています。また、セロリやバジル、大葉など香りに特徴のある野菜には、『肝気』の巡りを促す働きがあるため、今回はセロリを活用しました。また、クエン酸やビタミンCの多いレモンは、皮をむいて粗みじん切りくらいに細かくすることで、刺激物ではなく、アクセントとして丸ごと食べることができます。オリーブオイルと塩、刻んだレモンを混ぜるだけで、疲労対策で『補気陰』できるおしゃれなドレッシングが完成しますよ。<材料>トマト1個(さいの目)アボカド1/2個(さいの目)セロリ1/2本(葉も一緒に小さく刻む)レモン1/2個(皮をむいてさいの目)すりゴマ・オリーブオイル大さじ1塩適量<作り方>材料を和えたら完成。NG行動【エナジードリンクやコーヒー】だるい、眠い、何もしたくない、横になりたいというときには、食事がおろそかになり、エナジードリンクやコーヒーで元気を補給し、空元気のまま活動する人も少なくありません。ですが、夏バテのなか麺類やパンなど手軽な食事が増え、自律神経が乱れることで、夜には目が冴えて、暑いから運動量は激減しやすい今の気候の中で、頻繁にカフェインを多く含むものばかりに元気をもらってばかりいたら、朝から元気はつらつで、日中の眠気も少なく、集中力も抜群といった本来私たちがもつ快適さからは、かけ離れてしまうかもしれません。エナジードリンクやコーヒーなどのカフェインに適度に頼りつつも、食生活をはじめとした生活習慣の見直しもできる部分から整えることも同時に行うようにすると良いと思います。もうすぐ9月です。そして、あっという間に今年も終わっていくのだと思います。自分の思い描く未来へと近づくことができるように、カラダを作っている食事への意識を今よりちょっと良いものへとシフトしていけるよう簡単な食薬を取り入れてみてくださいね。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Vadim Pogrebetskiy /Getty Images文・大久保愛
2023年08月25日お盆休み、久々の人に会ったりして逆に疲れが増してしまったというかたもいれば、逆に休みが楽しすぎて仕事が憂うつでたまらないというかたもいると思います。どちらも、精神的に心が疲れているのではないでしょうか。心理テストで、今のあなたのメンタル疲労度を診断しましょう。メンタルと深い関係がある自律神経を整える呼吸法も併せて紹介します。メンタル疲労度がわかる肉体的な疲労は感じやすいですが、メンタルの疲労はいつの間にか蓄積してしまい、極限に達するまで気がつかないことが多々あります。人気占い師・心理テストクリエイターの脇田尚揮さんによる心理テストで、今のあなたの「メンタル疲労度」を診断しましょう。Q.夏野菜と言えば、あなたは何をイメージしますか? 次のうち、最も近いものを選んで下さい。A:ピーマンB:トマトC:きゅうりD:なすあなたはどれを選びましたか?さっそく結果を見てみましょう。A:「ピーマン」を選んだあなた……メンタルの疲労度35%あなたは、負けず嫌いな性格をしているようです。ライバルと切磋琢磨する関係は適度な刺激があり成長できますが、あまりに意識しすぎるとメンタルが疲労してしまうことも。そんなあなたのメンタル疲労度は35%。勝敗にこだわりすぎて、負けたときに必要以上にイライラすること自体、心にも体にもストレスになってしまいます。穏やかな気持ちを忘れないようにしてください。B:「トマト」を選んだあなた……メンタルの疲労度20%あなたは好奇心旺盛なタイプ。刺激を求めた結果、特定のものに対して異常にのめり込むことも多いかもしれません。そんなあなたのメンタル疲労度は20%と低め。いつも肩ひじ張らず生きているあなたを、羨ましいと感じる人もいるはずです。好奇心に加えて冷静な心を持つようにすれば、よりストレスなく過ごせるでしょう。C:「きゅうり」を選んだあなた……メンタルの疲労度75%あなたは自分の世界に引きこもることが多いのでは?人付き合いそのものを苦痛に感じてしまうこともあるのではないでしょうか。そんなあなたのメンタル疲労度は75%とかなり高め。たとえ人間関係が苦手でも、あまり気負い過ぎず、にこやかに周囲と接してみてください。きっと心がラクになるはずです。D:「なす」を選んだあなた……メンタルの疲労度90%あなたは心配性で、ちょっとしたことで不安を感じてしまうタイプと言えます。それが行き過ぎると、ネガティブな色眼鏡を介して世の中を見てしまうこともあり、すべての物事がストレスの要因になる可能性が。そんなあなたのメンタル疲労度は90%とかなり危険。人生を楽しみたいなら、不安ばかりに目を向けず、ある程度の楽観思考が必要かもしれません。脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター株式会社ヒューマン・ライフ出版代表取締役社長、企業占術鑑定士、大学講師、秀心寺住職。©R-DESIGN/gettyimages※ 文・脇田尚揮※ 2022年8月25日配信【シーン別】自律神経を整える呼吸法自律神経とは、呼吸や消化器官、体温調節など、全身の機能を司る神経のこと。おもに日中に行動を活発化する交感神経と、おもに日が暮れる頃から優位になり体をリラックスさせる副交感神経の2つがあります。自律神経が正常に働いていれば、顆粒球とリンパ球もしっかり働き、病気などにもかかりにくくなるといわれています。医学博士の根来秀行先生に自律神経を整える呼吸法を教えてもらいました。ベースの呼吸法副交感神経のスイッチを入れる呼吸法。「吐く息を長く」を意識すればよいだけなので、気がついたときにこまめに行って、疲労を軽減しよう。HOW TO1、鼻から軽く息を吐く。2、お腹をふくらませながら、ゆっくりと4秒間かけて鼻から息を吸う。お腹が数cmふくらむようにしっかりと息を吸い込んで。慣れないうちは、おへその上に手を当てて確認しながら行おう。3、お腹を絞るようなイメージでへこませながら、鼻からゆっくりと8秒間かけて息を吐く。2と3を落ち着くまで続けよう。ストレスを感じたとき…4・4・8呼吸法不安やストレスを感じたときに交感神経が優位になるのを食い止める呼吸法。心拍数や血圧の上昇を防ぎ、頭もスッキリ!HOW TO1、楽な姿勢で椅子に座り、おへその上に軽く手を置く。2、2~3回、腹式呼吸をし、息を吐ききる。3、4秒かけて息を吸う。4、4秒、息を止める。5、お腹を絞るようなイメージで8秒かけて息を吐く。3~5を4回繰り返す。睡眠が浅いとき…マインドフルネス呼吸法雑念を払い、「吸って、吐いて」に集中することで、脳を休めてクリアな状態に。睡眠中に目が覚めてしまったときなどにもおすすめ。HOW TO1、背筋を伸ばして座る。2、目を閉じて、体の感覚に意識を向ける。3、呼吸をコントロールしないで、あるがままに息をしながら空気の出入りや胸・お腹の動きなどの感覚を意識する。4、雑念がわいてくるのは当然と考えてとらわれず、すぐに切り上げ、呼吸に注意を戻す。全身で呼吸をするイメージで、体全体に意識を広げる。集中力を保ちながらリラックスしたいとき…5・5呼吸法脈拍や血圧を下げるので、ストレスによるパニックに陥ったときにも役立つ呼吸法。浅い呼吸を正すことで全身の細胞に酸素を届けられる。HOW TO1、楽な姿勢で座る。2、ゆっくりと息を吐ききる。3、5秒間、息を止める。4、お腹をふくらませながら5秒で息を吸う。5、5秒間、息を止める。6、お腹をへこませながら5秒でゆっくりと息を吐く。3~6を5回程度、繰り返す。根来秀行先生医師、医学博士。ハーバード&ソルボンヌ大学客員教授。著書は『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来が教える ストレス リセット呼吸術』(KADOKAWA)など。※ 『anan』2023年3月29日号より。イラスト・岡田 丈取材、文・古屋美枝(by anan編集部)※ 2023年3月26日配信メンタル疲労はこまめに解消しよう!メンタル疲労は、気がつきにくい分こまめに解消することが大切です。今回紹介した呼吸法を始め、自分にあったストレス解消法などをみつけ、肉体的にも精神的にも元気に過ごしたいですね。まとめ構成・小田原みみ
2023年08月19日汗をかいていて食欲も減っているのに、なぜか体はむくんで体重も増えている…なんて経験はありませんか?今回は、約2か月で6㎏痩せたエステティシャンが、夏太り対策のために心がけていることについてご紹介します。夏太りしていると感じている方は、必見です。汗をかいているからといって、体重が減るわけではない!夏は少し動いただけで汗をかきやすく、痩せやすいと思っている人も多いでしょう。しかし必ずしも、汗をかく=痩せる・体重が減る、というわけではないのです。夏太りしやすい原因として、・冷たい飲み物、糖質の多い清涼飲料水、麺類を食べる機会が増える・エアコンの効いた室内で過ごす、運動など体を動かす機会が減る・睡眠の乱れ、内臓の冷え、運動不足などから自律神経が乱れやすくなることが挙げられるでしょう。夏は代謝量や活動量が減りやすいのに対して、太りやすい食べ物や生活習慣によって夏太りを招くことも。夏太りしないためには消費エネルギーを高めつつ、糖質過多や摂取カロリーがオーバーしないように気をつけることがポイントです。麺ばかりの食生活はNG暑い日々が続くと食欲も落ち、手の込んだものを作るのが面倒と感じることもありますよね。昼はさっぱりしたそうめんや冷やし中華、夜は簡単にできるパスタやカレーのような単品メニューになっていませんか?振り返れば連日麺類を食べていた…ということもあるのではないでしょうか。手軽で食べやすいですが、筆者は麺類を食べるのは週に2回までにしています。また、昼に麺類を食べたら、夜は豚しゃぶサラダや豆腐サラダ、野菜と魚や肉などバランスを考えたメニューにして調整。連日麺が続くような食生活にならないように気をつけています。シャワーだけで済ませない夏は暑いからとシャワーだけで済ませていませんか。夏は日中の暑さや発汗、エアコンの冷えなど温度差によって体の不調を招きやすいので、1日の疲労を取り、冷えや不調を防ぐためにも湯船に浸かるのがおすすめです。筆者の場合は、窓を開けて換気しながらのぼせないようにしています。また、飲み物を持ち込んでこまめに水分補給をしていますよ。エアコンの温度を下げすぎない外から帰ってきたときや就寝時など、ついついエアコンの温度を下げてしまうのではないでしょうか。熱中症対策としてエアコンを活用するのは大切ですが、温度が低い部屋で長時間過ごすと体の冷え、疲労、自律神経の乱れを招きやすくなるので、温度を下げすぎないようにしています。どうしても暑く感じるときは、扇風機を併用し部屋に風を循環させています。また、アイス枕を使うと体感温度が下がるのでおすすめです。体の内外から夏太り対策を体を冷やす食事や生活習慣が、夏太りを招くこともあります。暑いからといって冷たい食べ物やスイーツばかり食べ続けたり、エアコンで体を冷やしすぎないように気をつけましょう。また、夏バテしないために栄養バランスを考慮したスタミナのある食事を摂る、夜更かしなどで生活リズムを乱さない、といったことも意識してみてくださいね。©PeopleImages.com - Yuri A/shutterstock©Chiristsumo/shutterstock筆者情報寒川あゆみ大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty文/寒川あゆみ
2023年08月17日暑さは当分続くかもしれませんが季節的には夏ももうすぐ終わり。中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生によると、室内外の気温差や気圧の変化により自律神経が乱れ、なんとなく憂うつになったり、調子が悪くなったりする人が増えているそう。愛先生がメンタル不調になるNG習慣と対策を教えてくれます!最近、心が不安定になっていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 227例年お盆が明けると、夏の本気な熱烈なパワーが9月末の秋分の日ころを目途に少しずつ和らいでいく傾向があります。ですが、今年の夏はまだまだ暑さが続きそうですよね。さらにこれからの時期は、台風やゲリラ豪雨などが頻発し、低気圧がたくさんやってきています。私たちは、お盆明けとともに日常の生活へと戻っていきますが、やはりどうしても楽しかった、ゆっくりできたという思い出が強いと、日常のルーティンを憂うつに感じてしまうことがあります。急にイライラしたり、落ち込んだり、憂鬱になったり、悲しくなったりすることもあるかもしれません。気温が高い日は室内の設定温度が低くなりがちなので、室内外の寒暖差によって自律神経が乱れたり、気温が低い雨の日には低気圧が来ているので自律神経が乱れたり…どちらにせよ自律神経が乱れ、メンタルが安定しづらい時期であることは確かです。ということで、今週は長期休暇明けのこれからの時期、精神的に強くいられるように食薬習慣を紹介していきます。今週は、気分が憂うつなときの食薬習慣楽しかったなという思い出があるほど、現実に戻ることに憂うつさを感じることがあります。嫌だなと感じると同時に、それだけ心が休まったり、楽しかったんだなと思い出を振り返ることができると良いですよね。そして、このタイミングに月経前のタイミングが重なってしまった場合には、憂うつさが倍増されてしまうことになるかもしれません。いつもよりさまざまな環境に敏感に反応し、怒ったり、傷ついたり、落ち込んでいるなと感じる人は、よりメンタルのコントロールが難しくなると思います。漢方では、この状況を『肝気鬱結』といいます。この状態になると、寝ている間にもカラダに力が入り、歯ぎしりをしたり、朝から肩こり、頭痛を感じたり、カラダの不調が現れてしまうことがあります。そこで今週は、『肝気』の巡りを解消する食薬を取り入れることがおすすめです。食べるとよい食薬は、【魚介入りラタトゥイユ】。逆にNGな習慣は、【つまみ食い】です。食薬ごはん【魚介入りラタトゥイユ】ストレスが多く自律神経が乱れているときには、色や香りに特徴のある野菜がおすすめ。特に、漢方医学では、セロリやバジルなどの香りが高い野菜は、『理気』作用が強いといわれています。また、海老、イカ、アサリなどが入ったシーフードミックスを使うことで『肝』の働きを支えるタウリン、ストレスで消耗するミネラルなども補うことができるためおすすめです。<材料>aトマト1個ナス1個玉ねぎ1/4個カボチャ1/8個セロリ1本ニンニク1片(みじん切り)bシーフードミックス100g(解凍しておく)バジル10枚塩適量<作り方>aをさいの目切りして、フライパンに入れ塩を加え、オリーブオイルでしんなりするまで炒める。味が整ったらバジルを加えて完成。(野菜はお好みで好きなものを加えてください)NG行動【つまみ食い】甘くて美味しいいただきものが増えるこの時期。家にいるときは特に、暇なとき、集中できない時、イライラしたときなど、ふとした瞬間にすぐに食べ物を手に取ることができてしまいます。冷蔵庫や戸棚の前を通るたびに、頻繁につまみ食いしてはいないでしょうか。普段の自分の生活と比較して、過剰に甘いものを食べていると実感する場合には、甘いものを冷凍庫など、取り出しにくいところにしまっておくのが得策。甘いものは、血糖値の乱高下や腸内環境の乱れを招きます。この状態は、メンタルに直結してしまいます。心の状態が不安定なときには、なるべく甘いものは控えて、食物繊維やタンパク質、ビタミンB群、ミネラルの摂取を心がけましょうね。長かった夏も後半戦突入です。最後まで心とカラダの元気を保ったまま最後まで走り抜けたいものですよね。そのためにも、カラダを構成するための食事管理は重大な役割を担っています。なんとなく調子が悪いなと感じた時には、食薬を取り入れてみてくださいね。そのほかにも心とカラダを強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。© ILLUSTRATION * STORE /Adobe Stock© andromedicus /Adobe Stock文・大久保愛
2023年08月16日熱中症の初期症状として頭痛を感じる場合もありますが、実は夏に起こる頭痛の原因は他にもあります。今回はその原因と対処法についてご紹介します。夏の頭痛の主な原因頭痛の原因にはいろいろなものがありますが、今回は特に夏に多い原因とその対策について3つご紹介します。1:熱中症による頭痛まずは、熱中症の初期症状としての頭痛です。熱中症による頭痛は、体温が上昇することによって起こることがあります。軽い場合は少しズキズキと痛む程度から、ひどくなると頭が割れるような痛みとして感じ、吐き気を伴うこともあります。暑い環境下で症状を感じることもあれば、翌日頭痛が起こるということもあります。熱中症による頭痛の対策は?頭痛が熱中症によるものだった場合、適切な対策をしないと命に関わることもあります。熱中症が原因なのかどうかは即座に判断できないこともありますが、暑い環境下で頭痛の兆候が出たら、すぐに冷房の効いた場所や日陰に移動しましょう。体を冷やすことが重要です。そして、十分な水分と塩分を摂取しましょう。体温を下げるためには、汗と一緒に失われる水分と塩分の補給が必要です。冷たい水分を摂って、体を中から冷やすのも有効です。ただ、冷たいものを飲みすぎると腹痛や下痢につながる場合もあるため、お腹の冷やしすぎには注意しましょう。2:室内外の気温差による頭痛夏は屋外の気温が上昇することから、冷房がよく効いた室内との気温差が大きくなりがちです。高温多湿の屋外と冷房の効いた屋内を行き来すると、急激な気温差によって自律神経のバランスに乱れが生じやすくなります。自律神経に乱れが生じると、四肢の冷えや肩こり、頭痛などの症状のほか、食欲不振、片頭痛や緊張性頭痛の原因となってしまうことがあります。室内外の気温差による頭痛の対策外出から帰宅したときには、一気に体を冷やしすぎないようにしましょう。急激な温度変化を避けるために、冷房の効いた部屋から外へ出るときや、その逆の場合は、十分な時間をかけて体温調節を行えるようにしたいですね。汗をかいた状態で急に冷房の効いた部屋に入ると、体が冷えすぎて体調を崩すおそれがあります。汗をよく拭き取ったり、着替えるなどの対処がおすすめです。3:脱水症状による頭痛夏の暑さで汗をたくさんかいてしまうと、体内の水分が減少してしまいます。また、意外に見落としがちなのが、寝汗です。健康な成人で、一晩に平均してコップ1杯分の汗をかくとも言われています。暑い夏の夜には、寝汗はさらに多くなっているかもしれません。体内が水分不足になると、血流が悪くなったり、細胞内と細胞外での水分と塩分のバランスが崩れる影響などで、頭痛や吐き気などの脱水症状が起こることがあります。脱水症状による頭痛の対策脱水が原因と考えられる頭痛の場合は、こまめに水分を補給しましょう。特に運動後や汗をたくさんかいたときは、水分だけでなく塩分もしっかり補給してください。疲労回復成分のクエン酸を含んだ梅干しや、漬物などを摂るのもいいですね。一方で、アルコールやカフェインの摂取は控えめに。これらの飲み物は利尿作用があり、水分を体から過剰に排出してしまい、かえって脱水症状を引き起こす場合があります。適切な対策で快適に夏を過ごそう頭痛が起こると、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。しかし、原因を理解し、適切な対策をとれば予防や改善することも可能です。夏の頭痛を未然に防ぐために、熱中症対策、適切な室内温度の調節、十分な水分と塩分の補給を心がけてみましょう。頭痛に悩まされずに、快適に夏を楽しみたいですね。©Krakenimages.com/Kite_rin/shutterstock筆者情報ママ女医ちえこ(産婦人科医)産婦人科専門医であり、プライベートでは3人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は14万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。YouTube:女医ちえこ産婦人科専門医/ママ女医ちえこ
2023年08月12日