俳優の斎藤工、女優の貫地谷しほりが21日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われた、映画『西遊記~はじまりのはじまり~』の初日舞台あいさつに出席した。全国公開中の本作は、『少林サッカー』や『カンフーハッスル』を手掛けたチャウ・シンチー監督の6年ぶりとなるコメディ・アクション作品。“西遊記”で4人が出会う前をテーマに、後の三蔵法師となる妖怪ハンターと、孫悟空、沙悟浄、猪八戒ら様々な妖怪のバトルをオリジナルストーリーで描く。また、本作の日本語吹き替え版では、斎藤が主人公の妖怪ハンター・玄奘、貫地谷が女妖怪ハンター・段の声優を演じている。観客の拍手で迎えられた斎藤は、「チャウ・シンチー監督は、見たかったものを見せてくれる。自分の好きなキャラクターを見つけるような楽しみ方をしてくれれば」とあいさつし、貫地谷も「豪華な声優陣が声をあてているので、見応えがある作品です」と胸を張ってアピール。映画の日本語吹き替えに初挑戦した斎藤は、「同じアジア人なので、言葉をあてるのはすごくナチュラル」としつつ、「普段はセリフのキャッチボールがあるけど、ソロ感がすごくて寂しかった。普段、いかに共演者の方や撮影部に頼っていると実感した。いつもの延長では太刀打ちできなかった」と苦労も打ち明けた。また、斎藤と貫地谷は、過去に同じ演劇学校に通っており、斎藤が「中学の頃から他の人とは逸する風格があった」と称すると、貫地谷は「適当! 本当に適当ですね。(共演が)声で良かった。向き合ったら、笑っちゃってお芝居ができないと思う」と苦笑い。そんな2人は、劇中で歌声も披露しており、貫地谷が、「仕事で歌う経験がなかったので、羞恥心を乗り越えるのが大変だった。斎藤さんが1時間で乗り越えたところを、私は3時間かかった」と四苦八苦した様子を話すも、斎藤は「すっごい歌が上手いんですよ。見事です!」とベタ褒めし、貫地谷も、「昔、一緒にカラオケに行ったことがあるけど、当時から上手で良い声を響かせてた」と褒め返していた。
2014年11月22日斎藤工と貫地谷しほりが13日に都内スタジオで、日本語吹替キャストを務める『西遊記~はじまりのはじまり~』の公開アフレコを行った。斎藤が演じるのは、後の三蔵法師となる主人公の妖怪ハンター・玄奘(げんじょう)。貫地谷は映画オリジナルキャラクターとなる妖怪ハンターの段を演じ、ともに初の映画吹替に挑んだ。その他の写真「感情がオーバーくらいでちょうどいいので、普段出さない声も出せて爽快だった」と斎藤。本作には孫悟空役の山寺宏一ら豪華な声優陣も参加しており「もっと声を前に出さないと負けちゃうと思った」と語った。一方、貫地谷も「叫ぶシーンも多いので、発散できました。楽しかったです」と手応え十分。「アナログな匂いがするキャラで、自分にも似ている」(斎藤)、「強そうに見えるところが似ている」(貫地谷)と役柄にも親近感を抱いている様子だった。本作は妖怪によって人間が言葉を奪われた世界を舞台に、若き妖怪ハンターが、妖怪の大王・孫悟空を倒し、その後に弟子として迎え入れ、水の妖怪、豚の妖怪と共に天竺(てんじく)へ向かうというアクション・ファンタジー大作。『少林サッカー』のチャウ・シンチーが6年ぶりにメガホンを執った。映画通で知られる斎藤は「劇場で観るべき映画。チャウ・シンチーもそこに標準を合わせて、頭の中にあるイメージを忠実に再現している」と太鼓判。貫地谷もシンチー作品の大ファンだそうで「大好きなので参加できてうれしいですね。シンチーさんらしい笑いが散りばめられている」と喜びを噛みしめた。『西遊記~はじまりのはじまり~』11月21日(金)TOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2014年10月14日群馬県蒟蒻(こんにゃく)生産協会は、こんにゃく芋の大きさを競う「第17回『群馬のこんにゃくは日本一だんべ!』ジャンボこんにゃく生玉コンテスト」を、11月21日、花木流通センターにて開催。通常のこんにゃく芋(約1kg)の約20倍の重さである約19.88kgのこんにゃく芋が、今年の最高賞「横綱」に選ばれた。こんにゃく芋の収穫量全国第1位は群馬県であり、同イベントは、芋の出荷最盛期を迎えるこの時期に毎年開催されている。今年は県内の生産者13名が育てた、こんにゃく芋13点が出品された。審査の結果、多野郡神流(かんな)町でこんにゃく芋の栽培をしている三木登美夫さんが出品した、重さ19.88kg、周囲140cmのこんにゃく芋が最高賞「横綱」を受賞した。審査委員の総評では、「ここ数年、夏の高温干ばつや台風、大雨など、芋の生育には悪い条件が重なったこともあり、今年の出品物は例年に比べて小ぶりとなりました。しかし、これだけ見事なジャンボこんにゃく芋を育てあげた生産者に敬意を表し、その努力技術を高く評価したいと思います」とまとめている。なお、同賞の審査基準はキズ、傷み等が少なく、最も重量があること。「横綱」に選ばれたこんにゃく芋は、今後各種イベントなどに出むき、消費拡大のため活躍するとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月26日鹿児島県枕崎市で、芋焼酎の原料となるサツマイモ「コガネセンガン」の芋ほり体験が行われる。日時は10月28日(日)。3回に分けて実施され、1回目は10:00~、2回目は13:00~、3回目は14:30~となる。募集人数は各回20名程度で計60名(先着順)だ。開催場所は薩摩酒造火の神蒸留所近くの芋畑。主催は地元枕崎市に本社を置く薩摩酒造株式会社。昭和11年設立の老舗で、酒類、清涼飲料などの製造および輸出入、食品の仕入れ販売、山林経営、農作物の研究開発および生産物の販売などを行っている。商品は「さつま白波」、「薩摩焼酎黒白波」、「さくら白波」、「甘白波」、「さつま乙女」、「我は海の子」、「枕崎」などの芋焼酎をはじめ、「麦わら帽子」、「神の河(かんのこ)」などの麦焼酎、「白鯨」、「欧羅火」などの米焼酎がある。そば焼酎では「蕎麦蔵(そばぐら)」。さらに発泡酒や梅酒などもラインナップされている。イベントは同日開催の「新酒まつり2012」の一環として行われる。日ごろの感謝を込めて、薩摩酒造株式会社が出来立ての新酒の一番蔵出し祝いを行う。社員による手作りイベントだ。新酒を祭る風習は、その年の初仕込みの出来を杜氏や倉子たちで利き酒をする鹿児島の秋の風物詩でもある。わが国で焼酎は16世紀ごろには作られていたと言われている。ポルトガルの商人ジョルジェ・アルバレスが記録に残しているほか、鹿児島県伊佐市の郡山八幡神社には1559年に書かれたと伝えられている焼酎についての落書きもある。織田信長が今川義元を破った桶狭間の戦いがほぼ同時期(1560年)であることからも焼酎の歴史の古さをうかがい知れる。なお、芋ほり体験には長靴または運動靴・タオル・帽子の持参が必要。軍手・ビニール袋は主催者側が準備する。■申し込み方法 住所、氏名、電話番号、希望時間を記入し、薩摩酒造株式会社まで。申し込みの締め切りは10月24日(水)。e-mailmeijigura@satsuma.co.jp【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月20日熱狂的な人気を誇るも、2012年末をもっての解散を発表した劇団「東京セレソンデラックス」の名作舞台『くちづけ』を、貫地谷しほり主演で堤幸彦監督が映画化することが決定した。『くちづけ』は、2010年に東京・シアターサンモールなど全国4か所で公演され、連日満員を記録した人気舞台。本作は、幼稚園児レベルの知能を持つ主人公・マコ(貫地谷)が暮らすグループホーム“ひまわり荘”を舞台に、マコの父親で漫画家のいっぽん(竹中直人)や、友だち・うーやん(宅間孝行)との絆を描く。主演を務める貫地谷は、「正直、私に出来るのか、とても不安でした。私をキャスティングしてくれた方々、久しぶりにお会いする堤監督、大好きな共演者の皆さま、そして自分を信じて突き進みました」と、マコ役に抜擢された時の心境を吐露するも、「私が演じるマコを含め、個性豊かな人間がたくさん揃いました。可笑しくて可愛くて切なくて、本当に本当に皆さんに観てもらいたい、そんな作品になりました。楽しみにしていてください」とコメントを寄せている。一方、マコの父親・いっぽん役を務める竹中は、「(オファーがあったとき、演じる)役というよりも、僕の場合は役はあとからついてくるので、『あ、また堤監督が声をかけてくださった…うれしいなぁ…』という気持ちが先でした。僕としては再び貫地谷しほりさんと父娘役が出来たことがうれしかったです」と共演の喜びを語っている。「東京セレソンデラックス」で主宰を務め、本作では脚本を手がけるだけでなく俳優としても活躍する宅間は、「この作品では他の映画ではなかなかない事にも挑戦しております。もしかしたら演劇的と思われるかもしれませんが、逆に映画の原点のような気もします。そして、映画を観て、2時間で人生観がちょっと変わる! という体験が出来るかもしれません。それだけ喜怒哀楽が沢山詰まった作品です。驚きと笑顔でこの“うーやん”というキャラクターをご覧頂いて、観終わって愛してくれたら役者冥利です」とPR。堤監督は宅間の脚本に対し、「深く笑える、深く泣ける。ストーリーに惹きこまれて、笑いながら泣いて、最後は自分の生き方と、この作品が訴えたいこと。距離を観終わった後も考える。素晴らしい作品だと思います」と絶賛しており、「ただイイ話ではない。『深さ』があった。舞台を観て感動していた。社会性のある題材にチャレンジしたいと思った。『くちづけ』には社会性がある。目を背けてはいけないことが作品の中にあると思う」と意気込みを語っている。人気劇団が演じた名作が、スクリーンではどう描かれるのか注目が集まりそうだ。『くちづけ』2013年春 全国公開
2012年09月03日髪をバッサリと切ったり衣裳を大きく変えることで作品ごとにガラリと印象を変えてしまう俳優は数多くいるが、貫地谷しほりはそうしたタイプとはひと味違う。過去の出演作を見れば分かるが、多少の髪型の変化くらいはあっても大きく見た目が変化することはなく、パッと見でどの作品なのかが分からないくらいだ。その実、演じている役柄は強気の姉御肌からおっとりした美人、ちょっぴり抜けたヒロインまで多種多様。外見ではなくオーラによって存在感を醸し出す何とも不思議なタイプの女優である。そんな彼女の最新作『ぱいかじ南海作戦』で演じているのは“はっちゃけた”という表現がふさわしいハイテンションの関西弁ガール。都会の喧騒を離れての南の島での撮影のことから、女優として進むべき道まで率直な思いを語ってもらった。南の島でのキャンプに女子が飛び込み!職を失い、妻とも別れた中年男が南の島で繰り広げるサバイバル生活を描く本作。椎名誠による原作小説では主人公の一人称で島の情景やそこで起こる様々な事件が事細かに描写されるが、最初に脚本を読んだとき、貫地谷さんは「どんな映画になるのか全く予想できなかった」と明かす。彼女が演じたアパは、友人のキミ(佐々木希)と共に島を訪れ、主人公の佐々木(阿部サダヲ)とオッコチ(永山絢斗)と浜辺で共同生活を送ることになるが、役のイメージも演じていく中で当初に抱いていたものとは全く違ったものになっていったという。「最初、アパはハジケた感じというよりもドスの効いた感じの関西人をイメージしてたんです。そうしたら細川(徹)監督に『男だけでキャンプ生活を送ってる中に女の子が飛び込んできたという雰囲気を出したいので、キャピキャピした感じで』と言われました。撮影しながらどんどん自分が思ってたものと離れていくので、正直どうしていいか分からなくなっていったんですが、そのうち“ええいっ、もうやってやれ!”って感じになって(笑)。キャラの濃い方々の中でワイワイやってました。改めて完成した映画を観たときは『こんな映画だったのか!』って感動しましたよ」。撮影はまず阿部さんがクランクイン。そこに永山さんが加わり、さらに貫地谷さんと佐々木さんが入っていくというほぼ物語の流れに沿った形で進行していった。東京から南の島(西表島)へと渡り、撮影に加わったときの心境は?「佐々木希ちゃんとは以前、ドラマで一緒になったことがあったので、安心してました。だからわりと緊張感を抱かずにすんなりと入れたんですが、むしろ阿部さんと永山くんの方が、突然の女子来訪にどうしていいか分からないって感じだったと思います(笑)。しかも、のぞみん(=佐々木さん)が阿部さんの大ファンだっていうことが途中で発覚して。阿部さんはなぜかマジ照れで“おいおい、おっちゃん(笑)!”って思いつつも、うらやましかったりしましたね」。冒頭でも述べたように、作品ごとに全く違うキャラクターを作り上げてしまうところが貫地谷さんの魅力。誤解を恐れずに言えば“貫地谷しほり”を感じさせず、まず何より役柄として存在感を発揮しているのだ。そんなこちらの言葉に貫地谷さんはほんの一瞬、複雑そうな表情を見せる。「そう言っていただけるのは嬉しい反面、少し前まで悩みでもあったんです。私は存在感が薄いんじゃないかって(苦笑)。でもあるとき、道で役名で呼ばれたことがあって、それがすごく嬉しかったんです。もちろん、私の名前で呼んでもらっても嬉しいんですが、役名で呼んでもらえる、役として見てもらえるって幸せなことなんだなと感じました」。素の「貫地谷しほり」を出していくこと素の自分は「メチャクチャなお調子者」だという。「悲壮感がある役のときに素の貫地谷しほりが頭をよぎったら終わりだなと思うくらい」と苦笑する。「少し前まで、バラエティ番組に出るときもあまりしゃべらずに自分を出さないようにしてたんです。素の貫地谷しほりがどういう人かというイメージを持たれると、観る人が素直に入れないんじゃないかと思って。そのとき、共演者の松重豊さんに『いい加減にその仮面取れよ』って言われて(笑)、それからしゃべるようになったんですが、当時はそれぐらいシビアに考えてたんです。でも、そもそも観る人にそんなことを感じさせるようなレベルの芝居をしてることが問題なんだって思うようになって、いまは自分を納得させながらやってます」。2007年にはNHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロイン役を務め、その後も映画にドラマ、舞台とキャリアを積んできた。単発ドラマも含め、今年だけでも出演作は10近くにおよぶが、役に臨む姿勢など「自分の中で確実に変化を感じている」とも。「どうすれば伝えられるか?最近は自分の役を好きになることが一番早い、それが一番大事だなと感じてます。これまでは自分の気持ちの中で理解できない行動を脚本で読んだとき、心の中で引っ掛かりを感じながら演じてたんですね。だから最終的に胸を張って『やりきった!』と言えない瞬間があって…。でも観る人は本当に頭がいいんです。私に迷いがあったときは反応もそれなりだし、大好きだと感じながら演じると反響も大きい。自分が入り込まないと観る人は付いてきてくれないということを如実に感じながら、どんな異端児のキャラクターでも好きになれる部分をまず探すようにしています」。演じながら悩むことも多い。「選択肢を自分でいっぱい作ってしまい、“ああかな?こうかな?でもこうもできるな”って。キリがないんですが…。監督に相談して『うーん、悩むなぁ』なんて言われちゃうと、一緒に悩んじゃって決まらないんですよ」。苦笑を浮かべてそう語るが、その顔はどこか楽しげだ。悩み、もがきつつ作品の中に溶けてゆく。この不思議な存在感から目が離せない。(photo/text:Naoki Kurozu)■関連作品:ぱいかじ南海作戦 2012年7月14日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012 「ぱいかじ南海作戦」製作委員会
2012年07月12日