最低映画を決める"ラジー賞"こと第36回ゴールデンラズベリー賞で、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が最多受賞となってしまった。アカデミー賞授賞式前日に毎年最低映画発表するラジー賞で、ジェイミー・ドーナンとダコタ・ジョンソンが主演を務めた『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が最低作品賞、最低男優賞、最低女優賞、最低スクリーンコンボ賞、さらには最低脚本賞という不名誉な賞を次々と獲得した。ちなみに『ファンタスティック・フォー』も最低作品賞を同時に受賞した。28日に行われたアカデミー賞で最優秀男優賞にノミネートされていたエディ・レッドメインは、同賞の受賞を逃した一方で『ジュピター』で最低助演男優賞を受賞している。最低助演女優賞はケイリー・クオコとなっている。過去にラジー賞に選ばれるも名俳優として再び輝かしい舞台に復活した俳優に贈られるラジー名誉挽回賞には、『クリード チャンプを継ぐ男』のシルヴェスター・スタローンが選ばれた。第36回ゴールデンラズベリー賞受賞一覧最低作品賞:『ファンタスティック・フォー』『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低女優賞:ダコタ・ジョンソン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低男優賞:ジェイミー・ドーナン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低助演女優賞:ケイリー・クオコ『アルビン・アンド・ザ・チップマンクス:ザ・ロード・チップ』&『ベストマン-シャイな花婿と壮大なる悪夢の2週間-』最低助演男優賞:エディ・レッドメイン『ジュピター』最低スクリーンコンボ賞:ジェイミー・ドーナン&ダコタ・ジョンソン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低監督賞:ジョシュ・トランク監督『ファンタスティック・フォー』最低脚本賞:『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低リメイク、パクリ、続編映画賞:『ファンタスティック・フォー』ラジー名誉挽回賞:シルヴェスター・スタローン『クリードチャンプを継ぐ男』(C)BANG Media International
2016年03月01日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ルーム』のブリー・ラーソンが主演女優賞に輝いた。『ルーム』は、7年間"部屋"に監禁された母子の脱出劇を描いた物語。ラーソンは、生まれてから一度も部屋を出たことのない息子に外の世界を見せるために、脱出を決意し、必死に生きようとする母を熱演している。初ノミネートにして初受賞となったラーソンは「ありがとうございます。映画を作るのに大事なことは、どれくらいたくさんの人が関わっているかということです」と語り、監督レニー・アブラハムソンら映画に関わった人たちに感謝。「ジェイコブもありがとう」と息子役のジェイコブ・トレンブレイにも呼びかけた。そして、友人や家族にも感謝し、最後に「映画を見てくれた人にも感謝します。映画を見てくれてありがとう」と伝えた。主演女優賞には、ブリー・ラーソンのほか、『キャロル』のケイト・ブランシェット、『ブルックリン』のシアーシャ・ローナン、『JOY』のジェニファー・ローレンス、『さざなみ』のシャーロット・ランプリングがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。Photo credit: Jon Furniss
2016年02月29日レオナルド・ディカプリオが念願のオスカー受賞を果たした第88回アカデミー賞。29日(日本時間)にロサンゼルスのドルビー・シアターで行なわれた授賞式には、今年も候補者をはじめとする多くのスターがドレスアップして一堂に会した。『ルーム』で主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンは「グッチ(Gucci)」のロイヤル・ブルーのドレス。ボタニカル・モチーフのビジューのベルトでウエストをマークし、裾にかけてはプリーツ入りのフリルをあしらったデザイン。ハーフアップのダウンスタイルの髪にもベルトと同じモチーフのヘアアクセサリーが飾られていた。助演女優賞受賞のアリシア・ヴィキャンデル(『リリーのすべて』)は、自身がミューズを務める「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のストラップレス・ドレス。イエローにシルバーの刺繍、アンクル丈のバルーン状の裾がキュート。ディズニーの『美女と野獣』のヒロイン、ベルそっくりの装いはSNSでも話題になった。主演女優賞候補だったシアーシャ・ローナン(『ブルックリン』)は「カルバン クライン(Calvin Klein)」のグリーンのドレス。シンプルなシルエットながら、メタリックな素材で華やかさを演出した。作品賞に輝いた『スポットライト世紀のスクープ』で助演女優賞候補だったレイチェル・マクアダムスも深いグリーンのドレス。「オーガスト・ゲティ・アトリエ(August Getty Atelier)」のドレスはホルターネックでベアバック。右脚がほとんど見えるほど深いスリットから美脚をのぞかせていた。同じく助演女優賞候補だったルーニー・マーラ(『キャロル』)は「ジバンシィ(GIVENCHY)」の白いレースのドレス。首元までボタンでしっかりとめているが、胸のすぐ下がダイヤ形に開き、ひざ上までの大胆なスリットの入ったセクシーなデザイン。小さなお団子をいくつか作ってまとめたヘアスタイルもクールだった。オリヴィア・ワイルドは「ヴァレンティノ(Valentino)」。プリーツが効いた白のドレスは胸元の大胆なカットが印象的。実は背中も大きく開いていた。歌曲賞候補(“Til It Happens to You”)で、授賞式ではパワフルなパフォーマンスで会場を感動に包んだレディー・ガガも白を着用。遠目にはロングドレスに見えたが、実はパンツスーツ。彼女のスタイリスト、ブランドン・マクスウェルがデザインを手がけた。主演女優賞候補で衣装デザイン賞のプレゼンターも務めたケイト・ブランシェットは「アルマーニ・プリヴェ(ARMANI PRIVE)」。同じく主演女優賞候補だったシャーロット・ランプリング、ほかにナオミ・ワッツも「アルマーニ・プリヴェ」を着用。プレゼンターを務めたジュリアン・ムーアとデイジー・リドリーは「シャネル(CHANEL)」のオートクチュール。脚本賞のプレゼンター、シャーリーズ・セロンは「ディオール(Dior)」の赤のドレス。深いプランジネックに「ハリー・ウィンストン(Harry Winston)」のネックレスでゴージャスに着こなした。今年は、ノミネートされた若手女優たちの華やかさ、ベテラン女優たちの艶やかさがひと際目立ったレッド・カーペットだった。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、レディー・ガガが『The Hunting Ground』(原題)に提供した自身の楽曲「Til It Happens to You」を熱唱した。大学キャンパスで起きたレイプ事件を題材にしたドキュメンタリー映画となる本作。レイプ被害者たちの苦悩や、それぞれが問題へと立ち向かう姿が描かれている。ガガ自身、10代の頃にレイプ被害に遭っていたこと明かしており、立ち直るために「音楽」が支えていたということをトークショーで話していた。今回のパフォーマンスでは、白いピアノを弾き、力強い歌声で歌うガガの姿が。その後、「あなたのせいではない」というメッセージが腕にマジックで書かれた少女&少年が登場し、ガガと共に手を繋ぎ訴えた。歌曲賞にノミネートされていたガガだが、栄冠は『007 スペクター』のサム・スミスの手に渡った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』に主演したレオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を受賞した。その他の画像過去、主演男優賞に3回(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイター』)、助演男優賞に1回(『ギルバード・グレイプ』)ノミネートされながら、いずれも受賞を逃し、“無冠の帝王”と呼ばれていたディカプリオ。今回はゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、放送映画批評家協会(BFCA)、全米俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞(BAFTA)の主演男優賞など、オスカー前哨戦で圧倒的な強さを見せつけ、本丸であるアカデミー賞でも栄冠を勝ち取った。ついに黄金に輝くオスカー像を手にしたディカプリオは、アカデミー会員をはじめ、メガホンをとったイニャリトゥ監督や共演したトム・ハーディ、そして“映画の師匠”であるマーティン・スコセッシ監督らに感謝の意を述べるとともに、「この映画は、人間と自然の関わりを描いた」と熱弁。自身が取り組む環境問題にも言及し、「切迫した人類の危機に、今こそ行動を起こすべきだ」と語った。一方、有力視されながら受賞を逃したのが、『クリードチャンプを継ぐ男』で助演男優賞候補になっていたシルベスター・スタローン。第49回アカデミー賞(1977年開催)で作品賞、監督賞、編集賞の三冠に輝いた出世作『ロッキー』から約40年。そのDNAを受け継ぐ“新章”である本作で、スタローンは元ライバルの息子を一流選手に育て上げるべく、再びボクシングの世界に身を投じるロッキーを熱演した。前哨戦であるゴールデングローブ賞で助演男優賞を獲得していたが、初オスカーは指の間をすり抜け、無念の結果となった。助演男優賞は、『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランスが受賞した。主演女優賞はケイト・ブランシェット、ジェニファー・ローレンスらオスカー受賞経験者を押さえて、初ノミネートのブリー・ラーソンが受賞。主演作『ルーム』で、幼い息子とともに7年もの間、監禁されていた“部屋”から脱出し、世界と再び向き合う姿を演じ、最有力候補の貫録を見せつけた。大接戦だった助演女優賞は、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィカンダーが受賞。本命視されていた『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットは、受賞を逃し、ディカプリオとの『タイタニック』コンビによるアベック受賞は実現しなかった。主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』助演女優賞:アリシア・ヴィカンダー『リリーのすべて』『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が最多6冠を達成。作品賞には『スポットライト 世紀のスクープ』が輝いた。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、『マッドマックス』シリーズ第4弾であり、30年ぶりとなる新作。生みの親であるジョージ・ミラー監督がメガホンをとり、荒廃した近未来を舞台に、トム・ハーディ演じる主人公マックスの自由と生き残りをかけた戦いを描いた。今回のノミネートは10部門。そのうち美術賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の6部門を受賞した。作品賞に輝いたのは、トム・マッカーシー監督による『スポットライト 世紀のスクープ』。カトリック教会の神父による少年たちへの性的虐待を報じた新聞社「ボストン・グローブ」の記者たちを描いた実話に基づく物語が、作品賞と脚本賞を受賞した。最多12部門でノミネートされていた『レヴェナント:蘇えりし者』は、主演男優賞、監督賞、撮影賞の3部門を受賞。レオナルド・ディカプリオは、5度目のノミネートにして悲願のオスカー獲得を果たし、アレハンドロ・G・イニャリトゥは、昨年に続き2年連続の快挙となった。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。第88回アカデミー賞 受賞結果一覧作品賞:『スポットライト 世紀のスクープ』主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』助演女優賞:アリシア・ヴィキャンデル『リリーのすべて』監督賞:アレハンドロ・G・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇えりし者』脚色賞:『マネー・ショート華麗なる大逆転』脚本賞:『スポットライト 世紀のスクープ』撮影賞:『レヴェナント:蘇えりし者』美術賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』音響編集賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』録音賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』編集賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』作曲賞:『ヘイトフル・エイト』歌曲賞:「Writing’s On The Wall」『007 スペクター』衣装デザイン賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』メイク・ヘアスタイリング賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』視覚効果賞:『エクス・マキナ(原題)』外国語映画賞:『サウルの息子』製作国:ハンガリー長編アニメ映画賞:『インサイド・ヘッド』短編アニメ映画賞:『ベア・ストーリー(原題)』短編実写映画賞:『スタッタラー(原題)』短編ドキュメンタリー賞:『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー(原題)』長編ドキュメンタリー:『AMY エイミー』(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、実話をもとに、カトリック教会が隠ぺいする性的虐待を暴いた新聞記者の奮闘を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』(トム・マッカーシー監督)が作品賞を受賞。同作は脚本賞も受賞し、2冠に輝いた。その他の画像オスカー前哨戦といわれる有力アワードで、受賞結果が割れ、近年まれに見る大接戦だった本年度の作品賞。史上初となる2年連続同一監督による作品賞受賞がかかった『レヴェナント 蘇えりし者』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)、不動産投資バブルの崩壊を痛快に描く『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(アダム・マッケイ監督)など強力なライバルを打ち破った。「予想外」であると同時に、「下馬評通り」という結果に、本年度作品賞候補の充実ぶりが見て取れる。一方、『レヴェナント 蘇えりし者』のイニャリトゥは2年連続で、監督賞を獲得し、アカデミー賞史上3人目となる快挙を達成。同作ではレオナルド・ディカプリオが念願だった主演男優賞、エマニュエル・ルベツキが3年連続で撮影賞に輝き、作品同様の力強さを見せつけた。下馬評が高かった『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は、脚色賞のみを受賞した。そして今年の“真の主役”として、最も輝きを放ったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー監督)。衣装デザイン賞、美術賞、メイク・ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の6冠を受賞し、本年度の最多受賞作品となった。惜しくも作品賞、監督賞は逃したが、同作を高く評価することで、アカデミー賞の価値は新たな可能性に向かいつつあるといえるだろう。『スポットライト 世紀のスクープ』4月15日(金)、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開「第88回アカデミー賞授賞式」WOWOWにて2月29日(月)夜9:00~〔字幕版〕「第88回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」wowowにて3月5日(土)夜8:00~〔字幕版〕
2016年02月29日毎年アカデミー賞授賞式前日に、前年度の最低映画に贈られるゴールデン・ラズベリー(ラジー)賞が27日(現地時間)、ロサンゼルスで発表され、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』と『ファンタスティック・フォー』が最低映画賞を受賞した。第36回となった今年のラジー賞を制したのは、世界中で大ヒットした官能小説を映画化した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。主演のジェイミー・ドーナンとダコタ・ジョンソンが最低男優賞と女優賞、さらに最低スクリーン・コンボ賞をW受賞、最低脚本賞も贈られ、最多5部門に輝いた。『ファンタスティック・フォー』が公開後に酷評された際、スタジオ側に作品を作り変えられたとも取れる内容をツイートしたジョシュ・トランク監督は最低監督賞に選ばれた。また、『リリーのすべて』で第88回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされているエディ・レッドメインは、ウォシャウスキー姉弟監督の『ジュピター』で最低助演男優賞を受賞。同じく第88回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされたシルヴェスター・スタローンは、その対象作である『クリードチャンプを継ぐ男』で、ラジー贖い賞を受賞。過去のラジー賞受賞者が会心の作で名誉挽回をした際に贈られるもので、ラジー常勝のスタローンが今年は選ばれた。受賞結果は以下の通り。最低映画賞『ファンタスティック・フォー』『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低男優賞ジェイミー・ドーナン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)最低女優賞ダコタ・ジョンソン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)最低助演男優賞エディ・レッドメイン(『ジュピター』)最低助演女優賞ケイリー・クオコ(『Alvin & The Chipmunks 4: Road Chip(原題)』『ベストマン-シャイな花婿と壮大なる悪夢の2週間-』)最低リメイク、パクリ、続編映画賞『ファンタスティック・フォー』最低スクリーンコンボ賞ジェイミー・ドーナン&ダコタ・ジョンソン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)最低監督賞ジョシュ・トランク(とアラン・スミシー監督?)(『ファンタスティック・フォー』)最低脚本賞『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』ラジー贖い賞シルヴェスター・スタローン(ラジー賞チャンプから『クリードチャンプを継ぐ男』へ)(text:Yuki Tominaga)
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督賞を受賞。イニャリトゥは、昨年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でも同賞を受賞しており、2年連続での快挙となった。イニャリトゥは「信じられません。こんなことが起こるなんで。才能豊かなキャストやスタッフたちと共有したいと思います」と感激。「レオ、あなたこそが"レヴェナント"です。魂、ハート、そして人生を注ぎ込んで演技してくれてありがとう」と主演のレオナルド・ディカプリオに向かって感謝の言葉を述べた。また、今年のアカデミー賞で大きな問題となった人種差別にも触れ、「あらゆる偏見から自らを解放しましょう。その原始的な考え方から離れて、肌の色は無意味なものなんだということになるようにしましょう」と熱く呼びかけた。アレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める本作は、アメリカ西部の未開の荒野に取り残された一人の男の壮絶なサバイバルを描いた作品。主演のディカプリオが、ハンターのヒュー・グラスとして、格闘シーンで鼻を折るほどの体当たりの演技を見せている。監督賞には、アレハンドロ・G・イニャリトゥのほか、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー、『ルーム』のレニー・アブラハムソンがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『レヴェナント:蘇えりし者』(4月22日公開)のレオナルド・ディカプリオが主演男優賞に輝き、悲願のオスカー獲得を果たした。過去に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイター』『ギルバート・グレイプ』でアカデミー賞に4度ノミネートされながら無冠に終わっていたディカプリオ。本作では、大自然の脅威の中で壮絶なサバイバルを繰り広げるハンターのヒュー・グラスとして、格闘シーンで鼻を折るほどの体当たりの演技を見せ、5度目のノミネートにしてついにオスカーを手にした。祝福の拍手と歓声が送られる中、ステージに上がったディカプリオは「ありがとうございます。みなさまに感謝します」と達成感に満ちた表情。共演したトム・ハーディ、2年連続で監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥをはじめ、過去の作品に関わった人たち、両親、友人への感謝の気持ちを語った。そして、本作は「人間と自然界の関係を描いた作品」だと言い、「気候変動というのは本物です。最も切迫した人類の危機です。先延ばしすることなく行動する必要があります」と環境問題について呼びかけると、大きな拍手が送られた。主演男優賞には、レオナルド・ディカプリオのほか、『トランボハリウッドに最も嫌われた男』のブライアン・クランストン、『オデッセイ』のマット・デイモン、『スティーブ・ジョブズ』のマイケル・ファスベンダー、『リリーのすべて』のエディ・レッドメインがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、カトリック教会の一大スキャンダルに立ち向かった「ボストン・グローブ」紙の記者たちを描いた『スポットライト世紀のスクープ』が「作品賞」に輝いた。2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」の記者たちが、カトリック教会のスキャンダルを白日の下に晒した。「SPOTLIGHT」と名のついた一面記事に、神父による性的虐待とその事実を看過し続けたカトリック教会の共犯ともいえる関係を取り上げたのだ。彼らの追跡は、教会で長く隠蔽されてきた衝撃的な歴史をつまびらかにし、社会でもっとも権力をふるう人物たちを失脚に追い込むことになる、まさに記者生命を懸けた闘いだった…。同作は作品賞、監督賞、助演男優賞(マーク・ラファロ)、助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)、脚本賞、編集賞6部門にノミネートされ、脚本賞、が受賞している。『扉をたたく人』で注目を集め、『靴職人と魔法のミシン』(’10)が日本でもスマッシュヒットを記録したトム・マッカーシーが監督を務める本作。俳優陣には、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバーらが集結。この日、ステージに立ったマッカーシー監督は感謝の言葉と共に「この映画は被害者に声をもらいました。その声を拡げてくれるのがこのアカデミー賞です」と語り、キャスト陣と喜びを分かち合った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)に主演したレオナルド・ディカプリオが、「主演男優賞」に輝いた。5度目のノミネートで、念願のオスカー像である。ディカプリオは過去、アカデミー賞の主演男優賞に3回(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイター』)、助演男優賞に1回(『ギルバード・グレイプ』)ノミネートされながら、一度も栄冠を手にすることができず、いつしか「アカデミー賞に嫌われた俳優」として知れ渡ることに…。今年は授賞式を前に、ディカプリオのオスカー獲得を手助けする、その名も「レオズ・レッド・カーペット・ランページ」と題されたオンラインゲームが登場するなど、両者の確執は一種の“ネタ”になっていた。それでも今年は、アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、放送映画批評家協会(BFCA)、全米俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞(BAFTA)の主演男優賞を制し、完全なる“独走状態”。誰もが納得の形で、満を持しての受賞を果たした。ディカプリオは「ここにいる皆様に感謝します」と感謝を述べた後、「レヴェナントというのは信じがたいキャスト、スタッフで作り上げた映画です。トム・ハーディ、兄弟として取り組んでくれました。ありがとう。そしてイニャリトゥ監督、あなたは2年間で素晴らしい映画を作りだしてくれました」と続けた。さらに「気候変動というのは本当です。実際に起きています。私たちは力をあわせる必要があります」と警鐘を鳴らした。『レヴェナント:蘇えりし者』に主演したディカプリオは、仲間の裏切りで最愛の息子を奪われた男を熱演。ほとんどセリフがない状態で、愛するものすべてを奪われた男の復讐心と“生への渇望”を神々しいまでに表現した。「バイソンの生レバーを食べた」「格闘シーンで鼻の骨を折った」といった渾身の役作りも大きな話題を集めている。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29 日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『ルーム』(レニー・アブラハムソン監督)に主演したブリー・ラーソンが、「主演女優賞」を初受賞した。監禁された“部屋”の内と外で愛を貫き通した母子の姿を描き、トロント国際映画祭では最高賞にあたる観客賞を受賞した本作。第88回アカデミー賞では主演女優賞に加えて、作品賞、監督賞、原作者でもあるエマ・ドナヒューの脚色賞と主要4部門にノミネートされ、本年度の“台風の目”として大きな注目を浴びている。そんななか、ゴールデン・グローブ賞(ドラマ部門)&英国アカデミー賞の主演女優賞など40近い女優賞に輝き、勢いに乗っていたラーソンが、ケイト・ブランシェット(『キャロル』)、ジェニファー・ローレンス(『Joy』)といったオスカー受賞経験者、また最大のライバルと目されたシアーシャ・ローナン(『ブルックリン』)を退け、初のオスカー獲得を果たした。ブリーは、スピーチのはじめに「ありがとうございます。映画を作るので大事なことは、この映画を作るにどれだけ多くの人が関わっているかということです」と語り、「(共演の)ジェイコブもありがとう、私のパートナーです。本当のパートナー、アレックスにも感謝します」と述べた。ある男に誘拐され“部屋”に7年もの間監禁された若い女性と、外の世界を知らない幼い息子が、脱出を試みた後、広すぎる“外の世界”と対峙する姿を描いた衝撃と感動のヒューマンドラマ。ラーソンは奪われた時間の尊さに押しつぶされながら、家族との再会や社会への順応を経て、息子に対する愛を再確認する母親を熱演した。現在、26歳。サウス・バイ・サウスウェスト映画祭でプレミア上映され、審査員特別賞を受賞した『ショート・ターム』(2013)でも高い評価を受けていた。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が「監督賞」に輝いた。イニャリトゥ監督は昨年も『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で監督賞に輝いており、同一監督が2年連続で「監督賞」を獲得するのは、アカデミー賞の歴史において、ジョン・フォード、ジョセフ・L・マンキーウィッツに続き史上3人目の快挙となる。「2年連続の受賞はない」の予想から、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー監督、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー監督らが有力視されていた監督賞。しかし、イニャリトゥ監督は負けじと、オスカー前哨戦となるゴールデン・グローブ賞監督賞、全米監督組合賞、英国アカデミー賞監督賞を次々と受賞し、アカデミー賞への弾みをつけていた。『レヴェナント:蘇えりし者』は未開拓の荒野を舞台に、瀕死の重傷を負った上に仲間に見捨てられ、最愛の息子まで奪われた孤高のハンターが、“生きる”という純然たる意志と“復讐”という憎しみだけを武器に、約300キロの壮絶なサバイバルを繰り広げる。イニャリトゥ監督は「アカデミーに感謝致します。こんなことが起きるなんて信じられません」と喜びの言葉を述べ、「才能豊かなキャストと同僚たちに感謝します。レオ、あなたこそ“レヴェナント”です」と語った。さらに、「私は本当に幸運です、しかし同じような運に恵まれていない人もいます。この世界であらゆる偏見から解放されましょう」とメッセージを送った。作品賞をはじめ、監督賞(イニャリトゥ監督)、主演男優賞(レオナルド・ディカプリオ)、助演男優賞(トム・ハーディ)、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイキャップ&ヘアスタイリング賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞と本年度最多となる12部門にノミネートされている。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われた。全世界で旋風を巻き起こし、5部門にノミネートされた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(J・J・エイブラムス監督)は無冠に終わった。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は作曲賞(ジョン・ウィリアムズ)、録音賞、音響効果賞、視覚効果賞、編集賞の候補になっていた。現在までに世界興収が20億ドル(約2,340億円)を突破し、ここ日本でも興行収入110億円、動員700万人を超える特大ヒットを記録している本作。今月には、ライアン・ジョンソン監督がメガホンをとる続編『スター・ウォーズ/エピソード8』(仮題)の撮影が始まったばかりで、ベニチオ・デル・トロ、ローラ・ダーン、新人のケリー・マリー・トランら追加キャストも発表されている。また、この12月にはスピンオフの第1弾『Rogue One: A Star Wars Story』(原題)の公開も控えている。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『ブリッジ・オブ・スパイ』(S・スピルバーグ監督)に出演のマーク・ライランスが、「助演男優賞」を初受賞。注目されたシルベスター・スタローンは受賞を逃した。実話をもとに、ともにアカデミー賞に輝くスピルバーグ監督×トム・ハンクスの4度目のタッグが実現した本作。米ソの冷戦が激化した1950~60年代を舞台に、アメリカ人弁護士ジェームズ・ドノヴァンが、かつて弁護を担当したソ連の老スパイと、ソ連の捕虜となったアメリカ人パイロットの交換交渉を進めるため、東西分裂中のベルリンで孤軍奮闘する。老スパイを演じたライランスは、ロンドン映画批評家協会賞、全米映画批評家協会賞、フェニックス映画批評家協会賞、バンクーバー映画批評家協会賞、トロント映画批評家協会賞、NY・オンライン映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、ニューヨーク映画批評家協会賞など名だたるアワードで助演男優賞に輝いていた。『ブリッジ・オブ・スパイ』は今年のアカデミー賞で、助演男優賞をはじめ、作品賞、脚本賞、美術賞、録音賞、作曲賞の6部門にノミネートされている。一方、『クリードチャンプを継ぐ男』(ライアン・クーグラー監督)でかつてのライバルの息子と出会い、再びボクシングの世界に身を投じるロッキーを演じたスタローンは、残念ながら、念願のオスカー像を手にすることはできなかった。今年のアカデミー賞は“白すぎる”の批判が上がり、実際に同作が高い評価を得ながら、アフリカ系アメリカ人のクーグラー監督、主演のマイケル・B・ジョーダンらがノミネートを逃しているだけに、悔しさも募るはずだ。初ノミネート初受賞となったライランスは「観たり出演したりするのは好きです。スティーブン・スピルバーグと仕事ができて幸せでした。どうして私だけ選ばれたのか分かりません。ありがとうございます」と喜びを語った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、長編アニメ映画賞にディズニー/ピクサーの『インサイド・ヘッド』が輝いた。スタジオジブリの『思い出のマーニー』は受賞を逃した。『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』のピート・ドクター監督が手掛けた『インサイド・ヘッド』は、頭の中の"感情"を主人公にした感動ファンタジー。11歳の少女ライリーの頭の中にある5つの感情たちが、頭の中で大冒険を繰り広げる。檀上でピート監督は、作品に関わった人たちに感謝の言葉を述べ、「子供たちにも感謝します」と発言。「子供たちが成長する姿を見ながらこの作品を思いついたんです」と話し、「中学、高校でいろいろ苦しんでいる人たちもいると思います。悲しい日も怖くなる日もそれは選べない。でもいろんなものを作るんです。映画を作ってくだい、絵を描いたりしてください、それは大きな変化を生み出します」とメッセージを送った。ジブリは、宮崎駿監督の『風立ちぬ』、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』に続き、米林宏昌監督の『思い出のマーニー』で3年連続5度目のノミネートを果たしたが、日本作品かつジブリ作品として『千と千尋の神隠し』以来13年ぶり2度目の受賞はならなかった。長編アニメ映画賞には、『インサイド・ヘッド』、『思い出のマーニー』のほか、『アノマリサ(原題)』、『父を探して』、『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』がノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われた。「長編アニメーション賞」はスタジオジブリの『思い出のマーニー』が候補に挙がったが、『風立ちぬ』『かぐや姫の物語』に続き3年連続で受賞を逃した。オスカーを手にしたのは大本命だった、ディズニー/ピクサーの『インサイド・ヘッド』(ピート・ドクター監督)。日本でも興収40億円突破のヒットを記録した同作は、11歳の少女の“頭の中”を舞台に、彼女の幸せな成長を願うヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミという5つの感情が大冒険を繰り広げる個性あふれるファンタジーだ。アニメ界のアカデミー賞といわれる第43回アニー賞では、アニメーション映画賞をはじめ、監督賞、声優賞、脚本賞、編集賞、プロダクション・デザイン賞、音楽賞、キャラクター・デザイン賞、キャラクター・アニメーション賞、ストーリー・ボーディング賞と10部門を制覇。ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、オンライン映画批評家協会賞、ゴールデン・グローブ賞、アメリカ製作者組合賞、英国アカデミー賞など著名なアワードでも、長編アニメ賞に輝いていた。一方、ジブリ作品として『風立ちぬ』(宮崎駿監督)、『かぐや姫の物語』(高畑勲監督)に続き、3年連続でオスカー候補となった『思い出のマーニー』(米林宏昌監督)は受賞を逃す結果に。現在、スタジオジブリは劇場用長編アニメの製作について、新たな動きがない状態で、しばらくは同賞とも縁遠くなりそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:インサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が快進撃を続けている。すでに衣装デザイン賞、美術賞、メイク・ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、録音賞を受賞しており、まさに“歓喜のオスカー・ロード”を爆進中だ。同作は作品賞、監督賞(ジョージ・ミラー)の候補にも挙がっており、本年度の最多部門受賞作になる可能性が高くなっている。荒廃した近未来を舞台に、愛する者を奪われ、生きる望みさえ失った主人公マックスが、砂漠を支配する凶悪な敵イモータン・ジョーの一団相手に、ルール無用の肉弾バトルを繰り広げるアクション超大作。全シリーズでメガホンをとるジョージ・ミラー監督が30年ぶりに、“マッド”な世界を復活させた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞に輝いた。本作は、世界初の性別適合手術で女性になった実在の画家アイナー・ベイナーとその妻の愛を描いたラブストーリー。アリシア・ヴィキャンデルは、エディ・レッドメイン演じるアイナー・ベイナーに献身的な愛をそそぎ支える妻ゲルダを演じた。初のオスカーを手にしたアリシアは「認めていただき本当にありがとうございます」と感激。「すばらしいキャストの方々と共有したいと思います」と喜びを爆発させた。そして、主演のエディを見つけて「そこにいるのね」と話しかけ、「本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできませんでした」と感謝の気持ちを伝えた。助演女優賞はそのほか、『キャロル』のルーニー・マーラ、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のレイチェル・マクアダムス、『ヘイトフル・エイト』のジェニファー・ジェイソン・リー、『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが「助演女優賞」を獲得。アリシアはエディ・レッドメン演じる“リリー”と魂同士で結びついた愛の強さを鮮やかに表現し、見事受賞に至った。いまから80年以上も前、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。命の危険を冒してでも、本当の自分らしく生きることを望んだ主人公リリーと、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑いながらも一番の理解者であり続けた妻・ゲルダが織りなす、魂の触れ合いのドラマを描く。同作は主演男優賞(エディ・レッドメイン)、助演女優賞(アリシア・ヴィキャンデル)、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされた。受賞したアリシアは客席にいるエディに向かって「エディ、そこにいるのね、本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできなかった。私がここにいるのはドリームチームのおかげです」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』でノミネートされているレオナルド・ディカプリオと『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットが、レッドカーペットに2人揃って登場し、ファンを熱狂させた。『タイタニック』(’97)、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(’08)で共演した2人。レオナルドは今回、『レヴェナント:蘇えりし者』で主演男優賞にノミネートされ、悲願の受賞となるか全世界が注目している。一方のケイトは『スティーブ・ジョブズ』で「ジョブズに一番上手に立ち向かった社員賞」に選ばれたというジョアンナ・ホフマンを熱演し「助演女優賞」にノミネート。そんな2人はレッドカーペットに揃って登場し、フォトコールに応じた。ファンはまさかの2ショットに歓喜。『タイタニック』で共演した以来プライベートでも親しみのある2人は、今回W受賞となるか。期待したい。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スティーブ・ジョブズ 2016年2月12日より全国にて公開(C) Universal Pictures
2016年02月29日『第88回アカデミー賞授賞式』が、日本時間の29日に米・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。今年の司会には、コメディアンで俳優のクリス・ロックが11年ぶりに登場。豪華スターが勢ぞろいする『アカデミー賞授賞式』は、受賞シーンはもちろん、様々なエンターテインメントショーを繰り広げる世界最高峰の"映画の祭典"だ。当日9時から独占生中継を実施するWOWOWでは、案内役のジョン・カビラと高島彩が授賞式の模様を紹介する。2011年にゆずの北川悠仁と結婚した高島は、このたび、第2子妊娠を発表したばかり。そこで、現在妊娠6か月の高島に、案内役への意気込みのほか、映画に関する家族との思い出エピソードを聞いた。――高島さんにとって『アカデミー賞授賞式』の魅力とは?「案内役を務めるまでは、今年はどんな映画を見ようか?という判断基準にしか思っていなかったのですが、賞レースだけでなく、エンターテインメントショーとしてのクオリティーが高い。華やかなレッドカーペットに、誰がどんなドレスで登場するかという点でも楽しめます。まさか、こんなものが見られてしまうんだ!というお得感が必ずあると思いますよ」――今年のノミネーション作品で気になった作品はありますか?「男っぽい作品が多い印象ですね。『マッドマックス 怒りのデスロード』が10部門でノミネートされたのは意外でした。個人的には、親子の成長がドラマとして巧みに描かれていた『ルーム』が印象的でした。子どもにとっての初めての“発見、出会い、恐怖”を見て、私の娘も日々ドキドキを感じながら成長しているのだな、などと日常と照らし合わせながら鑑賞しました」――では、主演男優賞&主演女優賞で注目している人を教えてください。「(『レヴェナント:蘇えりし者』主演の)レオナルド・ディカプリオは、主演男優賞を獲らせてあげないと、今後はもう授賞式に出てきてくれないんじゃないかな。受賞した際には、粋なスピーチを期待しています。(『キャロル』主演の)ケイト・ブランシェットには、私も恋をしちゃいそうでした!女性同士の恋愛映画というだけはない、感情移入できる素晴らしい演技でした。」――当日の案内役として、楽しみにしていることはありますか?「生放送なので何が起こるか分かりませんが、ハプニングが起きた方がいい。『アカデミー賞授賞式』は“お祭り”なので、みんな一緒になって自由に楽しんじゃおうと思っています。スタジオでは、カビラさんしかり、実はマニアな斎藤工さん、地上波では聞けないような話をしてくれる町山智浩さん、みなさんが暴走するのを楽しみにしています」――これまで高島さんが影響を受けた作品を教えてください。「小学生の時に見た『夢のチョコレート工場』は、映画の世界の奇妙さと面白さ、見ちゃいけないものを見たようなドキドキ感がありました。それからは、ダークで教訓があって、ドロッとしたものが含まれている作品が好みになりましたね。映画の強さを感じた『ソフィーの選択』も忘れられない作品で、いつか私の子どもにも見てほしい。そして、『きみに読む物語』が大好き!男性の一途さが素敵です。こんな風に愛されてトキメキたい(笑)」――ご家族で映画を見ることはありますか?「子どもが生まれてからは、アニメーション映画を見ることが多いですね。ダークもの、サスペンスものといった私が好きな作品を見れていなかったので、今回はお仕事という理由で母に子どもを預けて映画を見に行っています。家では、主人と昨年の受賞作品をWOWOWで見て感想を言い合い楽しんでいます」――映画に関するお子さんとの思い出エピソードを教えてください。「2歳の娘と『インサイド・ヘッド』を見たのですが、“喜び”や“悲しみ”の存在に気付いたみたいで。私が笑っていると『ママ、喜び?』と聞いてきたり、映画で一緒に空間を共有したからこそできる会話が、少しづつ生まれています。今回、長編アニメーション賞に『思い出のマーニー』がノミネートされていますが、スタジオジブリ作品を多感な時期に見せたらどんな話をするのかな?と今からとても楽しみです」『生中継!第88回アカデミー賞授賞式』は、WOWOWプライムで29日9時から同時通訳で生中継。字幕版は、同日21時から放送する(ダイジェスト版は、3月5日放送)。
2016年02月28日映画界最大の祭典、米アカデミー賞の発表が近づく中、誰が、そしてどの作品が栄冠に輝くか予想合戦も熱を帯びてきた。今年、作品賞候補に挙がるのは計8本だが、困ったことに…例年にない秀作揃いで、どの作品にもチャンスがある大混戦!正直、的中は難しい状況だ。■前哨戦で存在感を見せる有力候補すでに作品賞候補となった8本すべてを鑑賞したが、オスカー前哨戦の結果も踏まえた上で「アカデミー好み」と言えるのは、『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)、『スポットライト 世紀のスクープ』(トム・マッカーシー監督)、『マネー・ショート華麗なる大逆転』(アダム・マッケイ監督)の3本。どれも力強いテーマ性やキャスト陣の熱演、そして実話がベースになっているという共通点があり、見応えは十分だ。“勢い”という点では、ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)作品賞、英国アカデミー賞作品賞に輝いている『レヴェナント:蘇えりし者』が優勢で、昨年の『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に続き、イニャリトゥ作品が頂点に立つ可能性は否定できない。一方、監督賞でも接戦が繰り広げられるはずで、イニャリトゥが2年連続監督賞を受賞する代わり、作品賞は他作品に流れる可能性も…。オリジナル脚本賞は『スポットライト 世紀のスクープ』、脚色賞は『マネー・ショート華麗なる大逆転』で決まりかもしれない。実話ベースの作品としては、スティーブン・スピルバーグがさらなる飛躍を遂げた秀作『ブリッジ・オブ・スパイ』も忘れてはいけない。■単なる“視聴率対策”に収まらない極上エンタメ作品近年、ノミネート本数が増え、よりバラエティ豊かなラインナップになった作品賞だが、一方でエンタメ色の強いヒット作(例えばジェームズ・キャメロン監督の『アバター』)も候補入りさせ“視聴率対策”と揶揄されることも。確かにアカデミー賞受賞式には「世界中が注目するテレビ番組」という側面もあり、認知度の高い作品があるとないとでは、視聴率に影響が出るのは想像に難くない。今年の作品賞候補で言えば『オデッセイ』(リドリー・スコット監督)、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー監督)がそれにあたるが、どちらも“視聴率対策”の枠に収まらない、作品賞レベルの極上作だから非常に悩ましい!例えば、リドリー・スコットを監督賞候補にさえしなかった罪滅ぼしとして、『オデッセイ』が作品賞を受賞する可能性は捨てきれないし、逆に監督賞の候補になったジョージ・ミラーが作品賞を逸する代わりに、監督賞を手にしたら、それもまたドラマチックである。■女性映画に作品賞を!『ルーム』はすさまじい大傑作ここまで紹介した作品がどこか男くさいラインナップだとすれば、残る2本『ルーム』(レニー・アブラハムソン監督)と『ブルックリン』(ジョン・クローリー監督)は美しくも切実な女性映画。特に“部屋”に監禁された母子の逃避行を描いた『ルーム』は最も作品賞に推したい、すさまじい大傑作だ。1度見ただけでは、これ以上の言葉が見つからないほどの衝撃と感動は、映画ファンなら必ず体験をしてほしい。昨年の『セッション』同様、授賞式当日は“台風の目”として旋風を巻き起こすはずで、ブリー・ラーソンの主演女優賞は確実と予想する。ちなみに女性が主人公の映画が、作品賞に輝いたのは第77回の『ミリオンダラー・ベイビー』(クリント・イーストウッド監督)が最後で、もう10年以上前のこと。近年、白人優位に批判が集まるアカデミー賞だが、女性映画に対する冷遇も課題のひとつで、『キャロル』が作品賞候補から漏れているのは非常に残念。それだけに、『ルーム』や『ブルックリン』といった秀作に作品賞を捧げる価値は非常に大きい。(text:cinemacafe.net)
2016年02月27日映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が毎年開催するエンターテインメントの祭典、アカデミー賞授与式が今年も2月28日(現地時間)に開かれる。米国のみならず世界的にも注目されるこのイベントを前に、Webの世界でも盛り上がりを見せている。Microsoftが展開する検索ポータル「Bing」もこの祭典の盛り立てに一役買っている。Bingにアクセスして"Academy awards"と検索、右上にある「Switch to Bings in English」を押し英語版に変えると上段にACADEMY AWARDS特設コンテンツが大きく表示される。第88回目となる今回の作品賞のノミネートがワイドに表示される。「NOMINEES ASD PREDICTIONS」の下にある[Explore]をクリックすると現在の予想得票もパーセンテージで表示。Bingが行う各賞の予測や過去の受賞ハイライト、レッドカーペットでの華やかなシーンなど、特集やITを駆使したコンテンツが設置してある。この特設サイトには、どんな技術が用いられているのだろうか。オフィシャルブログには、その舞台裏が紹介されている。「前年度の検索動向などからユーザーが、ノミネートや予想だけでなく授賞の瞬間やベストスピーチ、ファッションやそれらにまつわるクイズのようなものに人気が集まる傾向を知っています。これらを誰でも簡単に"one view"で提供できる仕組みを目指した」とsenior product marketing manager for BingのBonnie McCracken氏は、ACADEMY AWARDS特設コンテンツについて述べる。最新のIT技術も垣間見える。コンテンツにはBingが予測する各賞の受賞者リストも公開されているが、これにはBAFTA(British Academy of Film and Television Arts)、Golden Globesなど他の祭典におけるWebやSNSの動向などを解析に加えることで予測を行っている。ドラフトのようなスポーツイベントや大統領選挙など、"投票(Voting)"というプロセスには類似点があり、解析で学習するたびに予測アルゴリズムは向上していくとしている。Bing Image teamが携わる「CelebsLike.me.」も最新のIT技術が隠れている面白いコンテンツ。過去のオスカーノミネートの俳優たちを含む有名人たちの顔の構造との一致率を表示することができる。アップロードボタンが設置してあり、自分の写真で試してみることも可能だ。これには、Microsoftが提供するビッグデータ解析のための一種の知覚知能「Cortana Analytics」が活躍している。Cortanaは、日々Webイメージの解析を積み重ねることで、高い精度を誇る。Microsoftの研究員Yandong Guo氏は、Bing独自のデータ資産とユーザーたちの動向、そして最新のニューラル・ネットワーク・テクノロジーをもちいた機械学習で行うコンビネーションの成果を強調している。
2016年02月26日まもなく2月29日(日本時間)に開催される、第88回アカデミー賞授賞式。その行方を占う“前哨戦”もひとまず落ち着き、「主演男優賞」は“今度こそ”4度目の正直で『レヴェナント:蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオが大本命か、といわれている。また、「主演女優賞」には『キャロル』ケイト・ブランシェットや『JOY』(原題)ジェニファー・ローレンスの“経験者”を抑え、『ルーム』のブリー・ラーソンが最有力視されている。その対抗となるとしたら、同じく子役から活躍する『ブルックリン』のシアーシャ・ローナンか、キャリア51年目で初ノミネートの『さざなみ』シャーロット・ランプリング。50年代のアイルランド移民女性の心の揺れと成長を描いた前者や、ベテランの妙演が光る後者はアカデミー会員の“支持を集めそう”ではあるものの、深く傷つきながらも息子と共に再生の道を探る若き母親を演じたラーソンに、これまでの勢いで軍配が上がりそうだ。そんな中、各賞ごとに結果が異なり、映画関係者の間でも意見が割れているのが、“助演枠”。いずれも、オスカー受賞経験のある実力派や大ベテランと、いま注目度・人気ともに急上昇中の新鋭や新境地に挑む中堅が入り乱れており、混戦模様となっている。■『クリード』“老ロッキー”ことS・スタローンか、渋くて物静かな老スパイか!?今回「助演男優賞」にノミネートされているのは、『マネー・ショート華麗なる大逆転』のクリスチャン・ベイル、『レヴェナント:蘇えりし者』のトム・ハーディ、『スポットライト 世紀のスクープ』のマーク・ラファロ、『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランス、そして『クリードチャンプを継ぐ男』のシルベスター・スタローンの5人。カメレオン俳優ともいわれるベイルは2010年の『ザ・ファイター』で同賞を受賞しており、“ハルク”としてもおなじみのラファロは、昨年の『フォックスキャッチャー』に続いて2年連続・3度目のノミネート、そのほかの3人は初ノミネートとなっている。『クリード』でのスタローンは、彼の代名詞でもある元世界チャンピオン“ロッキー・バルボア”の老いた“いまの姿”を熱演したが、その演技には胸アツになる人が続出。ゴールデン・グローブ賞ではスタンディングオベーションを受けて「助演男優賞」を手にし、その後も全米映画俳優組合(SAG)賞、放送映画批評家協会賞(BFCA)と前哨戦を制覇。ただ、今回のアカデミー賞が白人俳優ばかりで「多様性に欠く」との批判を受ける中、ノミネートをスルーされたライアン・クーグラー監督と主演のマイケル・B・ジョーダンのために、一時は授賞式出席を辞退するつもりだったことも明かしていた。40年前、自身の鮮烈なデビュー作となった『ロッキー』(’76)は「作品賞」など3冠を受賞、「主演男優賞」と自ら手がけた「脚本賞」でノミネートもされたが、今回受賞すれば初のオスカー獲得。もしそうなれば、ボイコット騒動に揺れた授賞式のボルテージが一気にアップするはずで、クーグラー監督やジョーダンらに向けたコメントにも注目が集まるに違いない。とはいえ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でソ連側の老スパイを飄々と演じてみせたライランスも、全米映画批評家協会賞や英国アカデミー賞(BAFTA)などで受賞しており、その最大のライバルとなるかもしれない。また、『レヴェナント:蘇えりし者』でディカプリオ演じる主人公が、復讐の執念を燃やして追い続ける敵役を怪演したハーディも、見逃せない。ライバルが強敵であればあるほど、主演はいっそう輝くわけで、『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒー&ジャレッド・レトのように主演・助演コンビで受賞というケースもなきしもあらずだ。■『リリーのすべて』A・ヴィキャンデル、『キャロル』R・マーラ…主演を支える女性たちにも火花が!?ゴールデン・グローブ賞、BAFTAでは『スティーブ・ジョブス』のケイト・ウィンスレットが受賞し、SAG賞、BFCA、そして直近のサテライト賞では『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが獲得している「助演女優賞」。ウィンスレットはこの濃密な会話劇の中で、“カリスマ”ジョブズを演じたマイケル・ファスベンダーに匹敵するほどのセリフ量を披露しており、カリスマを公私にわたって支え続けた部下として強い印象を残している。『愛を読むひと』で「主演女優賞」を獲得している彼女は、実に7度目のノミネートだ。一方、『リリーのすべて』のヴィキャンデルは、今回が初ノミネート。エディ・レッドメイン演じる最愛の夫が、苦しみながらも“本当の自分”になっていく姿を受け入れる妻役で、性別や肩書きを越えた深い愛の結びつきを、力強く、情感豊かに演じて見せた。今回のアカデミー賞では「脚本賞」「視覚効果賞」でのノミネートのみとなったが、彼女は“美しすぎる人工知能ロボット”を演じた『Ex Machina』(原題)でも高い評価を受けており、さらなる追い風になる可能性大。また、垣根を超えた愛といえば、女性同士の愛を描いた『キャロル』のルーニー・マーラは、カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得している。大人の女性としてキャロルに憧れつつも、本当の愛を知り、次第にその喜びだけでなく悲しみや苦しみも知っていく若いアーティストの変容を、見事に体現してみせたマーラ。『ドラゴン・タトゥーの女』で「主演女優賞」にノミネートされているが、『キャロル』もまちがいなく代表作の1つとなるはずだ。『ミーン・ガールズ』『きみに読む物語』で一躍ブレイクしたレイチェル・マクアダムスにとっても、女性新聞記者役に挑んだ『スポットライト 世紀のスクープ』はオスカー初ノミネート。持ち前の魅力的な笑顔を封印し、カトリック教会の一大スキャンダルを暴いた社会派の同作でさらなる新境地を開拓している。そして今回、ダークホースとして一番の“クセ者”となりそうなのが、タランティーノ節大全開の『ヘイトフル・エイト』で、ただ1人の女性を演じたジェニファー・ジェイソン・リー。子役時代から長らく活躍してきた彼女は、意外にも、タランティーノ監督が集大成として描いた密室ミステリーで初ノミネート。雪山で“生き残る”ために手段を選ばない破天荒ぶりはディカプリオ以上(?)で、もしかしたら彼女が嵐を巻き起こすかもしれない。しかし、あれこれ予想をしてみても、結果はやはり神のみぞ知る…。29日の授賞式まで、楽しみに待っていよう。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日「第88回アカデミー賞」主演男優賞にノミネートされているブライアン・クランストン主演の映画『TRUMBO』の邦題が『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』 に決定し、夏に日本でも公開することが決定した。20世紀半ばのハリウッド黄金期、当時もっとも人気のあった脚本家ダルトン・トランボの家族愛と映画へのパッションを描いた実話に基づく感動の物語。順風満帆に見えたトランボの人生は、当時冷戦の影響により横行していた赤狩りの標的となり、下院非米活動委員会への協力を拒んだという理由で投獄された。しかし釈放された後も名前を変えることで秘密裏に『ローマの休日』などの脚本を書き、2度のアカデミー賞を受賞。トランボの物語は、アメリカでさえ信条によって虐げられた人々がおり、言論の自由は未だ万人の者になっていない、いまの世界にも通じるメッセージが描かれている。監督には『オースティン・パワーズ』シリーズや『ミート・ザ・ペアレンツ』シリーズで知られるジェイ・ローチが務めている。主人公・トランボ役を演じるのは、テレビシリーズ「ブレイキング・バッド」でエミー賞など数々の賞を受賞し、人気・実力とも超一級スターとなったブライアン。そのほかに、『運命の女』『トスカーナの休日』のダイアン・レイン、『マレフィセント』のエル・ファニング、近年では『黄金のアデーレ 名画の帰還』が記憶に新しいヘレン・ミレンら実力派俳優が脇を固めている。本作には、過酷な状況の中トランボを支え続けた家族、あるいはハリウッドの反共主義の代表格とも言えるヘレン演じる映画コラムニスト、またハリウッドスター、映画脚本家、映画会社などが実名で登場しており、ハリウッドの黄金期に思いを馳せることができる。ブライアンは話題の本命を抑え悲願の主演賞受賞となるのか。日本時間2月29日(月)に行われるアカデミー賞授賞式に注目が集まる。『トランボハリウッドに最も嫌われた男』は2016年夏、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月24日俳優のレオナルド・ディカプリオが、モンゴルの探検の旅に9万5,000ドル(約1,084万円)も費やしたという。14日に開かれた英国アカデミー賞で『レヴェナント:蘇えりし者』のヒュー・グラス役で主演男優賞に輝いたディカプリオだが、今度はフブスグル湖への10日間の旅でまた野生の中でのサバイバルスキルを身に着けようとしているようだ。この旅路を率いるスウェーデン出身の探検家ヨハン・エルンスト・ニルソンはニューヨーク・ポスト紙に「僕がこういう旅をする際には、精神面での快適帯から引き出して、普段やらないようなことに挑戦してもらうんです。限界に挑戦すると、そこから得られるものはさらに大きいですからね。素晴らしい旅になりますよ」と語っている。この旅の最中、ディカプリオはヨルトに寝泊まりし、タカを使って狩猟をおこなったりすることになるというが、専用シェフが同行することになるそうだ。ディカプリオは『レヴェナント:蘇えりし者』の撮影現場における過酷な環境を口にしており、「たぶんあれは史上最高に難しい仕事の環境だったし、それはあの映画に参加した全ての人にとって同様だったと言えると思うよ」と説明していたほか、自然光を使用しての撮影であったため、間違いを犯すと撮影が翌日に持ち越されるなどして撮影に長くの月日を要したと話していた。(C)BANG Media International
2016年02月21日アカデミー賞獲得を目指すレオナルド・ディカプリオを主人公にしたビデオゲームが登場した。現実世界では今まで一度もアカデミー賞を手にしたことのないディカプリオだが、今回登場した『レオズ・レッド・カーペット・ランページ』は、プレイヤーがレオナルドのアカデミー賞獲得のために手助けを行うというものだ。アカデミー賞獲得に向かうその道のりの中で、パパラッチをかわしたり、レオナルドが出演した『タイタニック』のシーンで印象深かった氷河を乗り越えたりとさまざまな困難をプレイヤーたちは乗り越えていかなければならないようだ。あるレベルでは、レディー・ガガがレッドカーペットに登場しレオナルドのオスカー像獲得を邪魔するシーンもあるようで、ゴールデン・グローブ賞やMTVムービー・アワード、映画俳優組合賞などを受賞するとポイントを稼ぐことができるという。そんなゲームの主人公となったレオナルドは今月28日に行われるアカデミー賞において『ザ・レヴェナント蘇えりし者』で主演男優賞にノミネートされており、受賞を有力視されているところだ。ちなみに同賞にはブライアン・クランストン、マット・デイモン、マイケル・ファスベンダー、エディ・レッドメインが名を連ねている。(C)BANG Media International
2016年02月19日レオナルド・ディカプリオが、『レヴェナント:蘇えりし者』で主演男優賞に輝いた英国アカデミー賞授賞式後の15日(現地時間)、ロンドンのホテルで英国人モデルの女性と過ごしていたようだ。この女性はロキシー・ホーナーという24歳のブロンド美女。英国のリアリティ番組に出演していたジョーイ・エセックスの元恋人としても知られている彼女は、15日夜にレオの警備スタッフにエスコートされて彼が滞在中のホテルに戻るのを目撃された。大衆紙「The Sun」によると、2人はしばらく前にロサンゼルスで知り合い、今回渡英が決まったときからレオは一緒に出かけようと彼女を誘っていたという。再会を果たした2人は一晩中ずっと一緒だったそうだ。ロキシーは友人数名と一緒に、レオとは別々の車でホテルに戻って来た。ルックスも年齢も、これまでのレオの好みとぴったり一致するロキシーだが、報道後の17日(現地時間)にツイッターで「この業界では友だちなんて作れない。友だち以上の関係だと推測されないことなんてないから」とツイート。さらに「私たちはみんな別々に帰りました。友達同士がそうするようにね。ありがと、さよなら」と、ただの友人であることを強調した。ちなみに前日の14日、レオはTV司会者のローラ・ウィットモアと一緒にホテルへ戻り、朝までパーティをしていたという。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月18日