山崎賢人第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞し、3月4日(金)に行われた授賞式に臨んだ。話題作に次々と出演し、若い層を中心に絶大な人気を誇る21歳は「ここからがスタート」と先を見据えた。スーツで授賞式に臨んだ山崎さん。同じく新人俳優賞を受賞した有村架純、土屋太鳳、広瀬すず、藤野涼子、篠原篤、野田洋次郎、山田涼介と共に登壇し、プレゼンターを務めた昨年の最優秀主演男優賞受賞の岡田准一から「これからこの方々が映画界を支えていくと思っています。素晴らしいスタッフ、素晴らしい役者のみなさんと出会って、いい歳のとり方をしてほしいです」とエールを送られた。山崎さんは壇上で受賞への感謝を口にすると共に「撮影中は目の前のことに精いっぱいで、このような場所に立つことになることは想像もしていませんでした」と驚きを明かした。俳優デビューは10代半ばの2010年。翌2011年には『管制塔』で橋本愛とのW主演で映画初出演にして主演を飾った。『今日、恋をはじめます』、『L・DK』、『ヒロイン失格』、『orange -オレンジ-』と少女漫画原作の実写化に次々と出演し、若い層を中心に絶大な人気を誇る。また、2013年のドラマ「35歳の高校生」では、一見、目立たない存在ながらも実はクラスを陰で操っていた生徒を演じ、その過去を含めその心情を繊細に演じ切り、存在感を示した。そして昨年、NHKの朝ドラ「まれ」でヒロイン・まれの夫を演じ、お茶の間での知名度も一気にアップし、大ブレイク。一方で、ドラマ版「デスノート」では、重要キャラクターのL役に抜擢。映画版での松山ケンイチのイメージの強い難役だが、独自のL像を作り上げ、演技の幅を見せつけた。今回の新人俳優賞を撮影からの帰りの車で知らされたという山崎さん。「本当に驚き、喜びのあまり思わず車の中で叫んだ」と明かす。受賞に際し、多くの人から祝福の言葉をかけられ「あらためてこの賞の重みを感じている」とも。「ここまでこれたのは家族、マネージャー、友達、一緒に作品を作ってきた全ての方々、そして応援してくれてるみなさん、本当に沢山の方々に支えられてもらえたから」と改めて周囲やファンへの感謝を口にする。共に授賞式に登壇した受賞者の中でも土屋さんとは「まれ」『orange -卒業-』と長い時間を共に過ごしてきた“戦友”。また、有村さんとはドラマ「弱くても勝てます ~青志先生とへっぽこ高校球児の野望~」で、広瀬さんとは今年9月公開の映画『四月は君の嘘』で共演しており、改めてここ数年、オファーの絶えない存在であることを感じさせる。映画人が一堂に集う授賞式に出席し、改めて映画への思いを再確認したよう。「映画に生きる人々、普段はあまり表に出ないスタッフさんたちが、正装をしてレッドカーペットを歩いているのがかっこいいなと思いました。撮影中は、やっぱり楽しいことだけじゃなくて、あまり眠れなかったりする中でみんな、真剣に撮影をしていますが、そんな人たちが、授賞式の場で笑顔で楽しんでいる。このイベントがものすごく素敵だなと思いました」と語る。山崎さんら現在、20代前半の世代は“豊作”と言われており、一緒に登壇した面々のみならず、過去にも共演した菅田将暉、福士蒼汰、野村周平ら個性的な面々が数多くいる。この中から誰が頭ひとつ抜け出すことになるのか?山崎さんは「初心を忘れずひとつひとつ、自分らしくこれからもやっていこうと思います。観た人の心が1ミリでも動いてもらえるように、恩返しができるように、新たな顔をどんどん見せていきたいです」とさらに先を見据える。新人俳優賞の受賞は一生に一度きり。この先、賞を獲得するには、同世代だけでなく、全ての同業者たちの中で、際立った演技力、存在感を示さなくてはならない。「深みのある役者になってまたあの場所に立ちたい」――山崎さんは授賞式のスポットライトの下にまた戻ってくることを誓った。(text:cinemacafe.net)
2016年03月08日俳優の坂上忍が、第39回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞に輝いた嵐・二宮和也について、俳優としての魅力を語った。4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で同賞の授賞式が行われた。その模様を伝える番組(日本テレビ系21:00~22:54)にナビゲーターとして出演した坂上は、冒頭から「初めてアカデミー賞に参加させていただきます。今日は何の賞をいただけるんですかね?」と冗談を飛ばしたものの、俳優の観点から終始真面目な解説を交えていった。レッドカーペットに優秀主演男優賞の5人(『海難1890』の内野聖陽、『駆込み女と駆出し男』の大泉洋、『起終点駅 ターミナル』の佐藤浩市、『母と暮せば』の二宮和也、『日本のいちばん長い日』の役所広司)が並ぶと、坂上は「誰がとってもおかしくない」としながら、大泉を「あの年齢であの喜劇ができる方は本当に希少」と褒めた。最優秀主演男優賞の発表直前でも「ぜひとっていただきたい」と"大泉推し"だったが、気になっていたのは二宮の存在。「僕、彼のお芝居を見てると、あれだけのアイドルなのにお芝居をしている時はアイドルのにおいを感じないんですよ。ものすごい自然なんです」とその演技力を絶賛し、「もしかしたら二宮くん(の受賞)もあるのかなと思って……。これは楽しみですね」と興奮気味に話していた。授賞式後、報道陣の取材に応じた二宮は、「まだ現実味がない」と戸惑いを口にしながら、「(賞に)恥じないように、いい作品に出ていきたいと思います。本当に、いただいたことが奇跡にならないように、これからも一つ一つ頑張っていきたいと思います」と俳優として頼もしい言葉を残していた。
2016年03月05日細田守監督のアニメ映画『バケモノの子』が4日、第39回日本アカデミー賞で最優秀アニメーション賞に選ばれた。壇上のスピーチで「本当に僕たちは幸運だと思います」と切り出したのは、制作会社・スタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサー。まずは、2012年の第36回で同賞を受賞した『おおかみこどもの雨と雪』について、「(細田)監督のお母さまが亡くなって、お母さまに対する贖罪とか親になることの願いを込めた作品」とし、『バケモノの子』は子どもを授かった細田監督の「未来を担っていく子どもたちを励ましたい」「大人たち、社会は何をしてあげられるのか」という思いが込められていると説明した。また、「実は細田監督は、新しい作品を作りはじめています」と明かしつつ、「夏に大人と子どもが一緒に楽しめるアニメーション映画というのは、一人の監督、一つのスタジオが担っていくものではありません」とメッセージ。「多くの監督たち、多くのキャスト、スタッフたち、お客さまたちがアニメーション映画の歴史と未来を作っていくものだと思っています」と語り、「その歴史と未来に恥じないように細田監督はこれからも一本一本、子どもと大人が一緒に楽しめるアニメーション映画を作っていくと思います」と細田監督が思い描く未来を示した。最優秀アニメーション賞は、優秀アニメーション賞を受賞した5作(『心が叫びたがってるんだ。』、『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』、『ドラゴンボールZ 復活の「F」』、『バケモノの子』、『ラブライブ! THE School Idol Movie』)の中から選ばれた。
2016年03月05日第39回日本アカデミー賞授賞式が3月4日(金)に開催。是枝裕和監督の『海街diary』が最優秀作品賞、監督賞を含む最多4冠を獲得。主演男優賞は二宮和也、主演女優賞は安藤サクラ、助演女優賞は2年連続となる黒木華、助演男優賞は本木雅弘が受賞した。『海街diary』は最多12部門で優秀賞を受賞しており、そのうち作品賞、監督賞に加え、撮影賞・照明賞(瀧本幹也・藤井稔恭/※この2部門は同一作品が受賞)でも最優秀賞を受賞。広瀬すずも新人俳優賞(※同部門は最優秀賞の選出はなし)を受賞している。長女を演じた綾瀬はるかの最優秀主演女優賞、次女、三女を演じた長澤まさみ、夏帆の最優秀助演女優賞獲得は残念ながらならなかったが、作品賞の受賞が決まると4姉妹全員が笑顔で是枝監督と共に壇上に並んだ。ひとつ前に発表された監督賞受賞の際には、是枝監督は「僕は、20年映画をやってきて、ここに呼んでいただけるようになったのはこの2年ほどで、ずっと他人事でTVで見て言いたい放題悪口を言ってました(笑)」と告白。続けて「またいつ呼ばれなくなるか分かんないし、おべっか言ってもしょうがないので正直に言います」と前置きし「今年は本国のアカデミー賞でもいろいろ問題があって、検討されるようですが、この(日本の)イベントも、まだまだいろんな改革をしなければいけないところがいっぱいあります。これまでは外から批判してきましたが、もういい歳ですから、一緒になって、より素敵なイベントにできるよう、自分も努力をしていきたいと思います」と愛のあるコメントで会場をわかせた。そして、今度は最優秀作品賞受賞で登壇すると、是枝監督は柔らかい笑みを浮かべ「最後に大きなご褒美が待ってました」と喜びを語った。“長女”綾瀬さんは「本当に嬉しい。みんなでひとつになって作った作品を多くの人に見ていただけたことが何よりありがたいです」と満面の笑み。“次女”長澤さんは、綾瀬さん、夏帆さんという同世代の女優、そして“妹”広瀬さんとの共演に触れ「この4人で姉妹ができてよかったです」と語る。“三女”夏帆さんは「ここにみんなで立てていることが嬉しいです」、そして末の妹の広瀬さんは「『海街diary』で家族になれたこと、全てがこれからお芝居を続けていく上で財産です。お姉ちゃんたちのような女優になれるよう、追いかけていきたいです」と笑顔を見せた。俳優部門では『母と暮せば』の二宮和也と黒木華がそろって最優秀主演男優賞、最優秀助演女優賞を受賞。最優秀主演女優賞には、低予算での製作、小規模公開ながらも大きな話題を呼んだ『百円の恋』の安藤サクラに輝いた。なお、『百円の恋』は足立伸が最優秀脚本賞も受賞しており、堂々の2冠を達成!そして『日本のいちばん長い日』と『天空の蜂』の2作で優秀助演男優賞受賞の本木雅弘は、この2作で票が割れることも予想されたが、見事に『日本のいちばん長い日』の昭和天皇役で最優秀賞受賞となった。本木さんは『シコふんじゃった。』(第16回)、『おくりびと』(第32回)での最優秀主演男優賞に続くアカデミー賞最優秀賞(※助演男優賞では初)受賞となった。壇上で本木さんは、出演を迷った際に義母の樹木希林の言葉に背中を押されたことを明かし「困った時の義母頼み。常に救いです。まだまだ長生きしてもらわないと」と語ったが、これに対し樹木(『あん』で優秀主演女優賞受賞)は「一家の主ですから、仕事してもらわないと。黙ってると何もしないから不安でした」と軽妙に返し、会場は笑いに包まれた。トロフィーを受け取った本木さんは改めて「原田監督にオファーをいただいて、そのささやかな入口から始まって、こんな素晴らしいことが起こるとは。2作とも、もがき、あがいた役作りでしたが、何とかやり切ることができました。50代を迎え、いい意味で肩の力が抜けていきそうな気配がします。これからもうまく時代の風をつかんで、楽しんで芝居をしていけたらと思います」と挨拶した。このほか、最優秀アニメーション作品賞は細田守監督の『バケモノの子』が獲得。また、『バクマン。』で初めて映画音楽を担当したサカナクションが、最優秀音楽賞を受賞した。『バクマン。』は編集賞でも最優秀賞を獲得しており、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」視聴者の投票による話題賞作品部門も受賞した。話題賞の俳優部門は『幕が上がる』に5人そろって主演した「ももいろクローバーZ」が受賞。新人俳優賞は有村架純、土屋太鳳、広瀬すず、藤野涼子、篠原篤、野田洋次郎、山崎賢人、山田涼介という旬な8人に贈られた。【第39回日本アカデミー賞受賞一覧】最優秀作品賞:『海街diary』最優秀監督賞:是枝裕和(『海街diary』)最優秀主演男優賞:二宮和也(『母と暮せば』)最優秀主演女優賞:安藤サクラ(『百円の恋』)最優秀助演男優賞:本木雅弘(『日本のいちばん長い日』)最優秀助演女優賞:黒木華(『母と暮せば』)最優秀脚本賞:足立紳(『百円の恋』)最優秀美術賞:花谷秀文(『海難1890』)最優秀撮影賞:瀧本幹也(『海街diary』)最優秀照明賞:藤井稔恭(『海街diary』)最優秀録音賞:松蔭信彦(『海難1890』)最優秀編集賞:大関泰幸(『バクマン。』)最優秀音楽賞:サカナクション(『バクマン。』)最優秀外国作品賞:『アメリカン・スナイパー』最優秀アニメーション作品賞:『バケモノの子』新人俳優賞:有村架純(『映画ビリギャル』)、土屋太鳳(『orange -オレンジ-)』、広瀬すず(『海街diary』)、藤野涼子(『ソロモンの偽証』)、篠原篤(『恋人たち』)、野田洋次郎(『トイレのピエタ』)、山崎賢人(『ヒロイン失格』、『orange -オレンジ-』)、山田涼介(『暗殺教室』)協会特別賞:松田和夫(衣裳)、ガル・エンタープライズ(予告編製作)協会栄誉賞:仲代達矢話題賞:<作品部門>『バクマン。』、話題賞:<俳優部門>:ももいろクローバーZ(『幕が上がる』)(text:cinemacafe.net)■関連作品:海街diary 2015年6月13日より全国にて公開© 2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン小学館東宝ギャガ
2016年03月05日第39回日本アカデミー賞において、安藤サクラが『百円の恋』で最優秀主演女優賞を獲得!本作は超低予算で制作され、わずかな館数での公開で始まったが、主演女優賞に加え、最優秀脚本賞(足立紳)にも輝き、今回の授賞式で大旋風を巻き起こした。優秀主演女優賞には『海街diary』での長女役が絶賛された綾瀬はるか、『ビリギャル』の有村架純、『あん』の樹木希林、『母と暮せば』の吉永小百合と若手からベテランまで多彩な顔ぶれが並んだが、予算規模も最小、撮影期間もわずか2週間の『百円の恋』で存在感を見せつけた安藤さんが最優秀賞を受賞した。安藤さんは2013年に「第86回キネマ旬報ベスト・テン」で史上初の、主演女優賞(『かぞくのくに』)、助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』ほか)のW受賞を達成。昨年は実姉の安藤桃子がメガホンを握った『0.5ミリ』でも優秀主演女優賞を受賞したが、今年ついに最優秀賞主演女優賞受賞となった。安藤さんは本作の撮影を振り返り「2週間での撮影というのが悔しくて、みんな『やってやるぜ!』という気持ちでした」と述懐。映画では、30代になっても自堕落な生活を送っていたが、あるきっかけでボクシングに打ち込んでいく主人公・一子を演じている。オーディションでこの役を勝ち取った安藤さんは「彼女のようになりたかった」と語り、短期間での過酷な肉体改造についても赤裸々に語った。そして、プレゼンターの岡田准一から、最優秀賞受賞者として自身の名が読み上げられると、安藤さんは信じられないという表情を見せ「驚いてます!びっくりして…ジワジワと心臓が出てきちゃいそう!」と驚きを口にした。『百円の恋』は最優秀脚本賞(足立紳)も受賞。小規模公開の低予算作品の主要部門での2冠に会場は、称賛の拍手に包まれた。会場内の同作のテーブルには新井浩文(優秀助演男優賞)、武正晴監督(優秀監督賞)も同席していたが新井さんは脚本、主演女優部門での最優秀受賞について、テーブルで「絶対にない!」と語っていたそうで、最優秀脚本賞で名前を呼ばれた足立さんは「新井さんは『絶対にありませんから』と言ってたんですが、1ミリくらい期待していて…メッチャ嬉しいです」と喜びを口にした。安藤さんも、壇上でトロフィーを受け取ったのち、新井さんの発言に言及し「新井くんが『ないと思うけど、サクラが獲ったら、ウチ泣いちゃうよ』と言ってたのに、全然泣いてない!」と、壇上からツッコミ。改めて「思い出されるのは、数館から始まって口コミで上映館が増えて、みなさんに会いたくていろんなところに行かせていただいたこと。見ていただいた方のエネルギーや熱気を劇場に入った時に感じました。ジワジワとエネルギーが繋がって、こんなところにまで来られるようになった映画に参加できたことを嬉しく思います」と感激の面持ちで語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百円の恋 2014年12月20日より全国にて公開(C) 2014 東映ビデオ
2016年03月05日第39回日本アカデミー賞が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した嵐・二宮和也と、『百円の恋』で最優秀主演女優賞を受賞した女優・安藤サクラが授賞式終了後、報道陣の取材に応じた。受賞の感想を聞かれた二宮は「まだ現実味がない」と話し、「嬉しくて嬉しくてしょうがないんですけど、あれ、なんなんだ!? みたいな感じになっちゃいますね」と戸惑いながら喜んでいた。昨年最優秀主演男優賞を受賞した、ジャニーズ事務所の先輩・V6岡田准一について問われると、「『これをいただくのがゴールではない、ここからが始まりだから。俺も頑張ってきてるから、頑張れよ』と言ってもらいました」とコメント。ブロンズと一緒に写真を撮り、「落ち着いたら、新人俳優賞をとった山田(涼介)を含めて3人で会おうか」と誘われたことを明かした。前回の日本アカデミー賞は、自宅で酒を飲みながら見ていたという二宮だが、今回は授賞式の後「キャストのみんなで飲みに行く」と予定を告白。「(賞に)恥じないように、いい作品に出ていきたいと思います。本当に、いただいたことが奇跡にならないように、これからも一つ一つ頑張っていきたいと思います」としみじみと語った。一方の安藤も、受賞については「何が起こっているのかわからなくて、ガタガタガタガタ震える」「未だになぜ私が二宮くんとここに立ってるのかわからない」と驚きを語る。安藤が主演を務めた『百円の恋』は数館の上映から始まり、口コミで広がっていったため、「見てくださった方たちもきっと喜んでくださる、そういう映画に出られたこともすごく嬉しいです」と発言。「これから私は健康に気をつけて、賞をいただいたからには、悪いことはできない。これからもじわじわと、ピョンピョンと、えっちらおっちらやっていかねばならんなと思っています」と今後の抱負を示した。
2016年03月05日V6の岡田准一が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、プレゼンターとして4回登壇した。この日は3回登壇の黒木華(助演女優賞、助演男優賞プレゼンター、協会特別賞プレゼンター)、是枝裕和監督(脚本賞、監督賞、作品賞)らがいたものの、一番登壇回数が多かったのは"プレゼンター・岡田准一"だった。岡田は前回の日本アカデミー賞で、「最優秀主演男優賞」「話題賞・俳優部門」(以上『永遠の0』)、「最優秀助演男優賞」(『蜩ノ記』)の3部門を受賞している。まず岡田が現れたのは助演女優賞で、前回の最優秀助演男優賞受賞者としてプレゼンターを務めた。受賞者たちに「この場所はすごく素晴らしい場所で、皆さんきっと今ドキドキしながら、いろんな感情を持って待たれていると思っています」と声をかけ、最優秀助演女優賞の1名を発表。黒木華(『母と暮せば』)にブロンズを渡した。2回目に現れたのは、ニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』リスナー投票の結果によって決まる「話題賞」。前回の話題賞・俳優部門受賞者として「僕自身、この賞をいただいたときにすごく光栄に思い、話題になるということはすごく大事だなと。今日受賞される皆さんもきっとそう思っているんじゃないかと思います」とコメントし、話題賞・俳優部門受賞のももいろクローバーZ(『幕が上がる』)、話題賞・作品部門受賞の『バクマン。』大根仁監督とかたく握手を結んだ。3回目は、前回の最優秀主演男優賞受賞者として新人俳優賞のプレゼンターとして登場し、若手の俳優たちにエール。ジャニーズ事務所の後輩であり、新人俳優賞を受賞した山田涼介(『暗殺教室』)を思わせるように「個人的に嬉しい登壇者もいますので」と発言すると、山田も頭を下げて応えていた。4回目に登場したのは、最優秀主演女優賞。前回の最優秀主演男優賞受賞者として、「女優さんというのは、現場で光のような存在に感じることがあります。『役柄に愛される』ことをさらっとされているのが印象的で、いつもすごいなと思っています」と女優陣をたたえ、最優秀主演女優賞に選ばれた安藤サクラ(『百円の恋』)の名前を読み上げた。この活躍ぶりに、ツイッターでは「またプレゼンター岡田」「深刻なプレゼンター不足?」「岡田くんずっといればいいのに」などと話題となっていた。
2016年03月05日女優の安藤サクラが4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『百円の恋』で最優秀主演女優賞を受賞した。登壇した安藤は「えっ……驚いてます」と目を丸くし、その衝撃を「じわじわ心臓が出てきちゃいそうな感じ」と表現。同作の支持が口コミで広がったことに触れ、「本当に観てくださった方のおかげですし、こうやってエネルギーがつながっていってこんなところに来られる。そんな映画に出会えてとにかくうれしい」と喜びを伝えた。自堕落な生活を送っていた32歳の主人公・一子(安藤)がボクシングに身を投じ、その魂と肉体が変化していく様を描く同作。700人以上の中から抜てきされた安藤は、中学時代にボクシングジムに通った経験はあったものの、約3カ月のトレーニングを経て、撮影に臨んだ。最優秀主演女優賞は、優秀主演女優賞を受賞した5人(『海街diary』の綾瀬はるか、『映画 ビリギャル』の有村架純、『百円の恋』の安藤サクラ、『あん』の樹木希林、『母と暮せば』の吉永小百合)の中から選ばれた。
2016年03月05日俳優の本木雅弘(50)が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『日本のいちばん長い日』で最優秀助演男優賞を受賞した。自身の名前が読み上げられると、本木は驚きながら登壇し、「原田(眞人)監督からオファーをいただいて、そのささやかな入り口からこんなありがたいことが起こるとは撮影中は想像もしていませんでした」と感情をあらわにした。『天空の蜂』でも優秀助演男優賞を受賞している本木は、「両作品とも、自分としては"もがきあがいた"役作りでした」と打ち明けながら、「ちょっと詰めが甘かったかなと正直心配している部分はありましたが、なんとかやり切ることができました」と報告。『日本のいちばん長い日』では昭和天皇を演じた。「つい力んでお芝居をしてしまうタイプですが、50代を迎えまして、何となく良い意味で物事の捉え方が肩の力が抜けていきそうな気配がしています」と役者としての充実ぶりをうかがわせた本木。「これからの新たな出会いを、うまく時代の風をつかみながら楽しんでお芝居がしていけたらと思います」と力強く意気込みの言葉で締めていた。最優秀助演男優賞は、優秀助演男優賞の5人(『母と暮せば』の浅野忠信、『百円の恋』の新井浩文、『映画 ビリギャル』の伊藤淳史、『バクマン。』の染谷将太、『天空の蜂』『日本のいちばん長い日』の本木雅弘)の中から選ばれた。
2016年03月05日第39回日本アカデミー賞の授賞式が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、『海街diary』が作品賞、監督賞、照明賞、撮影賞の4部門で最優秀賞を受賞。是枝裕和監督と綾瀬はるから出演女優陣が登壇し、受賞の喜びを語った。『海街diary』は、鎌倉の一軒家で暮らす3人の姉妹と、腹違いの末っ子が家族になっていく姿を描いた作品。優秀主演女優に長女役の綾瀬はるか、優秀助演女優賞に次女役の長澤まさみと三女役の夏帆、新人俳優賞に四女役の広瀬すずと、姉妹そろっての受賞が話題となっていた。是枝監督は、「すごく長い時間をかけて撮影させていただいた、お金を出していただいたプロデューサーの方々にも本当に感謝しています」と関係者の貢献に言及。撮影は実在する鎌倉の民家を借りて1年を通して行われたため、「あの家がなかったら多分撮れなかった映画だと思います」と振り返った。一方の綾瀬は、「本当にうれしいです。みんなで一つになって作ったものを多くの方々に見ていただけたことが、何よりありがたいと思っています」と笑顔を見せ、続く姉妹たちも「同世代の女優さんと共演する機会はなかなか少ないなと思っていて、一緒に現場にいることで、自分の未熟さも感じられて、頑張らないとと勇気をもらえました」(長澤)、「ここにみんなで立てることが本当に嬉しいです」(夏帆)と喜びを伝えた。末っ子役の広瀬は感極まった様子で「この空間にいるのがすごく、鳥肌が立ちっぱなしなんですが」と前置き。「お姉さんたちのような女優さんになれるように、追いかけ続けられるように頑張ります」と今後の目標を話すと、司会を務めていた西田敏行も優しい声で「すずちゃん、頑張ってね」と声をかけていた。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『海街diary』監督賞…是枝裕和(『海街diary』)主演男優賞…二宮和也(『母と暮せば』)主演女優賞…安藤サクラ(『百円の恋』)助演男優賞…(本木雅弘『日本のいちばん長い日』)助演女優賞…黒木華(『母と暮せば』)アニメーション作品賞…『バケモノの子』脚本賞…足立紳(『百円の恋』)音楽賞…サカナクション(『バクマン。』)編集賞…大関泰幸(『バクマン。』)録音賞…松陰信彦(『海難1890』)照明賞…藤井稔恭(『海街diary』)撮影賞…瀧本幹也(『海街diary』)美術賞…花谷秀文(『海難1890』)外国作品賞…『アメリカン・スナイパー』■これまでの最優秀作品賞第38回…『永遠の0』第37回…『舟を編む』第36回…『桐島、部活やめるってよ』第35回…『八日目の蝉』第34回…『告白』第33回…『沈まぬ太陽』第32回…『おくりびと』第31回…『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』第30回…『フラガール』第29回…『ALWAYS三丁目の夕日』第28回…『半落ち』第27回…『壬生義士伝』第26回…『たそがれ清兵衛』第25回…『千と千尋の神隠し』第24回…『雨あがる』第23回…『鉄道員(ぽっぽや)』第22回…『愛を乞うひと』第21回…『もののけ姫』第20回…『Shall we ダンス?』第19回…『午後の遺言状』第18回…『忠臣蔵外伝 四谷怪談』第17回…『学校』第16回…『シコふんじゃった。』第15回…『息子』第14回…『少年時代』第13回…『黒い雨』第12回…『敦煌』第11回…『マルサの女』第10回…『火宅の人』第9回…『花いちもんめ』第8回…『お葬式』第7回…『楢山節考』第6回…『蒲田行進曲』第5回…『駅 STATION』第4回…『ツィゴイネルワイゼン』第3回…『復讐するは我にあり』第2回…『事件』第1回…『幸福の黄色いハンカチ』
2016年03月05日Hey! Say! JUMPの山田涼介が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第39回日本アカデミー賞に出席し、新人俳優賞受賞のスピーチで、事務所の先輩であるV6・岡田准一を「目指します!」と宣言した。昨年『永遠の0』で最優秀男優賞を受け、プレゼンターを務めた岡田は、受賞俳優たちを前に、「非常にすてきな方々でうれしいなというのもありますし、個人的にうれしい登壇者もいます」と思いを伝え、「これからこの方々が日本映画界を支えていくことになると思いますし、素晴らしい方々に出会っていい年の取り方をしてほしいと思います」と、エールを送った。『映画 暗殺教室』で受賞した山田は、「今回初主演映画でこのような名誉ある賞をいただき本当に光栄に思っています。先輩方の大きな背中を追いかけながら、これから出る映画に少しでも華を添えられる役者になるように、日々精進して頑張っていきたいと思います」とコメント。山田と岡田はジャニーズ事務所の先輩・後輩関係でもあり、2015年の夏には日本テレビ「24時間テレビ 愛は地球を救う」でHey! Say! JUMP、V6としてパーソナリティを務めた。そんな先輩である岡田に一言、と求められた山田は「目指します!」と決意を述べ、岡田は喜びを隠しきれない顔で受け止めていた。同賞は山田のほか、有村架純(『ビリギャル』)、広瀬すず(『海街Diary』)、藤野涼子(『ソロモンの偽証 前篇・事件』『ソロモンの偽証 後篇・裁判』)、土屋太鳳(『orange -オレンジ-』)、山崎賢人(『orange -オレンジ-』『ヒロイン失格』)、篠原篤(『恋人たち』)、野田洋次郎(『トイレのピエタ』)の7人が受賞した。
2016年03月04日嵐・二宮和也が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞授賞式に出席し、『母と暮せば』で最優秀主演男優賞を受賞した。すでに優秀賞として発表されていた内野聖陽(『海難1890』)、大泉洋(『駆込み女と駆出し男』)、佐藤浩市(『起終点駅 ターミナル』)、役所広司(『日本のいちばん長い日』)とともに最優秀賞の結果を待っていた二宮は、自分の名前が読み上げられると驚きを隠せない様子で、小走りに壇上へむかった。二宮は昨年の日本アカデミー賞を振り返り、先輩であるV6・岡田准一が最優秀主演男優賞をもらう様子を、家で見ていたと明かした。最初は先輩の受賞をうれしく見ていたものの、だんだん悔しさが生まれ「俺も欲しいな」と思うようになったという。二宮は、岡田から「次はお前だから」と言われたエピソードを披露し、「そのときは、自分の中ではここに立つとは思っていませんでしたけど、すごくうれしいです」と喜びを語った。また、ジャニーズ事務所の社長であるジャニー喜多川氏の名前を出し、「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、ちょっとは恩返しができたかと思うと、すごくありがたいです」と感謝の思いを表した。■二宮コメント全文もう、ありがとうございます。昨年僕の先輩である岡田准一君がこの賞をいただきまして、すごくうれしくて、家で「すごいいい酒だなあ」と思って、飲みながら見せていただきました。でも、飲んでいくうちに悔しくて。「俺も欲しいな」という風に、だんだん思ってきたときに、会ったのかな、岡田君と。そのときに、「次はお前だから」と言っていただきました。そのときは、全然自分の中では、そこまでピントがあっていなかったですし、ここに立つということは思っていませんでしたけど、すごくうれしいですし、「とったな」と思います。2年連続で、僕が先輩の次にこれをいただくのは、すごくうれしいですし、この姿を、まあ嵐の人たちも絶対見てくれてると思いますし、喜んでくれてると思います。そしてジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、今までずっと迷惑をかけてきた人たちに、これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごくありがたく、また頑張っていこうと思っています。今日はすごくいい酒が飲めそうだなと。岡田君に自慢します。本当にありがとうございました。
2016年03月04日二宮和也が『母と暮せば』で第39回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞!昨年の岡田准一に続き、2年連続でジャニーズの俳優が栄冠となった。主演の吉永小百合は先日、左手首を骨折し、この日はギプスをしての出席となったが“息子”からの何よりのお見舞いとなった。『母と暮せば』は故・井上ひさしが『父と暮せば』の対となる作品として構想していた作品。戦後、助産婦として長崎で暮らす伸子の元に、原爆で亡くなったはずの息子の浩二が現れ…というファンタジーで山田洋次監督がメガホンを握り、坂本龍一が音楽を担当している。この日の授賞式に、優秀主演女優賞受賞者として出席した吉永小百合の手には白い包帯が…。数日前に仕事で雪国を訪れた際に、坂道で転倒して左手手首を橈骨(とうこつ)骨折したとのこと。すでに手術も済んでおり、本人は「過信と油断のせいです。頑張って治します」とコメントしている。その吉永さんの最優秀主演女優賞受賞はならなかったが、浩二の元婚約者を演じた黒木華が最優秀助演女優賞、そして二宮さんが最優秀主演男優賞に輝いた。主演男優賞部門には、『駆込み女と駆出し男』の大泉洋、『日本のいちばん長い日』の役所広司、『海難1890』の内野聖陽、『起終点駅 ターミナル』の佐藤浩市と40代、50代、60代の各世代を代表する名優が名を連ねたが、その中で最年少の32歳の二宮さんが、見事に最優秀賞を受賞した。昨年の最優秀主演女優賞受賞者でプレゼンターを務める宮沢りえの口から、自身の名が読み上げられると、二宮さんは興奮した面持ちを見せ、同じテーブルの山田監督とガッチリと握手を交わした。トロフィーを受け取った二宮さんは「昨年、先輩の岡田くんが受賞したのが嬉しくて、家で『いい酒だな』と飲みながら見させてもらってたんですが、飲んでいるうちに悔しくなって『おれもほしい』と思いました。そう思ってるときに岡田くんと会って『次はお前だから』と言われたんです。2年連続で先輩の次に(受賞して)すごく嬉しいです」と喜びを語った。また「この姿を『嵐』のみんなも見てくれていると思うし、喜んでくれていると思います。ジャニーさん、メリーさん、ジュリーさんに迷惑をかけてきたけど、これでちょっとは恩返しができたなら」と感謝の思いを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2016年03月04日女優の黒木華が4日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われた第39回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、昨年の『小さいおうち』に続いて、『母と暮せば』で最優秀助演女優賞を受賞した。緊張の面持ちでマイクの前に立った黒木は、「この場に2回も同じ賞で立てると思ってなかったので、山田(洋次)監督に感謝してもしきれません」と吐露。「映画館に観に来てくださったお客さんのおかげです。これからも地道に精進してきますので、どうか皆さんよろしくお願いします」と意気込みのコメントで結んだ。同賞の2年連続受賞は、余貴美子以来(第33回『ディア・ドクター』、第32回『おくりびと』)、史上2人目。優秀助演女優賞は、黒木のほか、夏帆と長澤まさみが『海街diary』、満島ひかりが『駆込み女と駆出し男』、吉田羊が『映画 ビリギャル』でそれぞれ受賞した。
2016年03月04日第39回日本アカデミー賞において、安藤サクラが『百円の恋』で最優秀主演女優賞を獲得!本作は超低予算で制作され、わずかな館数での公開で始まったが、主演女優賞に加え、最優秀脚本賞(足立紳)にも輝き、今回の授賞式で大旋風を巻き起こした。優秀主演女優賞には『海街diary』での長女役が絶賛された綾瀬はるか、『ビリギャル』の有村架純、『あん』の樹木希林、『母と暮せば』の吉永小百合と若手からベテランまで多彩な顔ぶれが並んだが、予算規模も最小、撮影期間もわずか2週間の『百円の恋』で存在感を見せつけた安藤さんが最優秀賞を受賞した。安藤さんは2013年に「第86回キネマ旬報ベスト・テン」で史上初の、主演女優賞(『かぞくのくに』)、助演女優賞(『愛と誠』『その夜の侍』ほか)のW受賞を達成。昨年は実姉の安藤桃子がメガホンを握った『0.5ミリ』でも優秀主演女優賞を受賞したが、今年ついに最優秀賞主演女優賞受賞となった。安藤さんは本作の撮影を振り返り「2週間での撮影というのが悔しくて、みんな『やってやるぜ!』という気持ちでした」と述懐。映画では、30代になっても自堕落な生活を送っていたが、あるきっかけでボクシングに打ち込んでいく主人公・一子を演じている。オーディションでこの役を勝ち取った安藤さんは「彼女のようになりたかった」と語り、短期間での過酷な肉体改造についても赤裸々に語った。そして、プレゼンターの岡田准一から、最優秀賞受賞者として自身の名が読み上げられると、安藤さんは信じられないという表情を見せ「驚いてます!びっくりして…ジワジワと心臓が出てきちゃいそう!」と驚きを口にした。『百円の恋』は最優秀脚本賞(足立紳)も受賞。小規模公開の低予算作品の主要部門での2冠に会場は、称賛の拍手に包まれた。会場内の同作のテーブルには新井浩文(優秀助演男優賞)、武正晴監督(優秀監督賞)も同席していたが新井さんは脚本、主演女優部門での最優秀受賞について、テーブルで「絶対にない!」と語っていたそうで、最優秀脚本賞で名前を呼ばれた足立さんは「新井さんは『絶対にありませんから』と言ってたんですが、1ミリくらい期待していて…メッチャ嬉しいです」と喜びを口にした。安藤さんも、壇上でトロフィーを受け取ったのち、新井さんの発言に言及し「新井くんが『ないと思うけど、サクラが獲ったら、ウチ泣いちゃうよ』と言ってたのに、全然泣いてない!」と、壇上からツッコミ。改めて「思い出されるのは、数館から始まって口コミで上映館が増えて、みなさんに会いたくていろんなところに行かせていただいたこと。見ていただいた方のエネルギーや熱気を劇場に入った時に感じました。ジワジワとエネルギーが繋がって、こんなところにまで来られるようになった映画に参加できたことを嬉しく思います」と感激の面持ちで語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:百円の恋 2014年12月20日より全国にて公開(C) 2014 東映ビデオ
2016年03月04日第39回日本アカデミー賞において、最優秀助演女優賞部門で『母と暮せば』の黒木華が、昨年の『小さいおうち』に続いての2年連続受賞の快挙を達成した。同部門における2年連続最優秀賞受賞は余貴美子に続いて史上2度目。優秀助演女優賞には黒木さんと共に『海街diary』の長澤まさみと夏帆、『駆込み女と駆出し男』の満島ひかり、『ビリギャル』の吉田羊と実力派の女優陣が顔をそろえたが、黒木さんはその中での2年連続の最優秀賞受賞という快挙を成し遂げた。『母と暮せば』で黒木さんが演じたのは、婚約者の浩二を原爆で亡くした女性で、戦後は小学校で教鞭をとり、浩二の母・伸子の元を訪れる町子。彼女が戦争の傷を少しずつ癒していくさまが描かれる。本作は、故・井上ひさしさんが『父と暮せば』の対となる作品として構想していながらも実現できなかった作品で、山田洋次監督が吉永小百合、二宮和也をメインキャストに迎えて映画化。以前、『父と暮せば』に出演した今年の授賞式の司会者(昨年の最優秀主演女優賞)の宮沢りえは「本当に難しい役だったと思います」と黒木さんの演技を絶賛。同じく司会の西田敏行も、黒木さんの演技を「木綿の肌触り。日本の風土が生み出した女優」と称賛を送る。黒木さんは「吉永(小百合)さんと山田監督が話をしてくださって、勉強になりました」と振り返った。昨年の最優秀助演男優賞受賞者の岡田准一がプレゼンターを務め、黒木さんの名を読み上げると驚きの表情を浮かべつつ壇上へ。「2回もこの場に立てると思ってなかったです。山田監督に感謝してもしきれません。映画館に見に来てくださったお客様のおかげです。これからも地道に精進していきたいと思っています」と受賞の喜びを口にした。なお過去の同部門での2年連続受賞者は、助演女優賞での余貴美子(『おくりびと』『ディア・ドクター』)に続き史上2人目。それ以外の部門では、主演男優賞で高倉健と役所広司、助演男優賞で竹中直人、主演女優賞で松坂慶子が達成している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:母と暮せば 2015年12月12日より全国にて公開(C) 2015「母と暮せば」製作委員会
2016年03月04日第88回アカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソン(26)が映画『ルーム』(4月8日公開)のジャパンプレミアに登壇するため、息子役を演じたジェイコブ・トレンブレイ(9)と共に20日に来日することが1日、明らかになった。2人は、今回が初の来日となる。ラーソンは、9歳でデビューし長いキャリアの中で実力をつけながらも評価されない不遇の時を経験してきたが、前作『ショート・ターム』(14年)で米国のゴッサム賞主演女優賞を受賞。本作では、アカデミー賞の前哨戦ともされる、ナショナル・ボード・オブ・レビューで女優賞を獲得しており、アカデミー賞でも初ノミネートにして初受賞を果たしたことで現在、世界から注目を浴びている。一方のトレンブレイは、今回の授賞式でプレゼンターも務めつつ、大ファンの『スター・ウォーズ』シリーズのキャラクターたちに出会えて大喜び。最近は、トップスターたちとのツーショットをInstagramで公開することに凝っているようで、ゴールデン・グローブ賞授賞式ではレオナルド・ディカプリオとの、グラミー賞授賞式ではレディ・ガガとの写真を披露してきた。2人はラーソンが主演女優賞を受賞した際にも、熱いハグとグー・タッチで感激。あたかも本当の親子のように強い絆を見せつけた。『ルーム』は、7年間"部屋"に監禁された2人が演じる母子の脱出劇を描いた物語。ラーソンは、生まれてから一度も部屋を出たことのない息子に外の世界を見せるために、脱出を決意し、必死に生きようとする母を熱演する。今回の来日告知と同時に、新たな場面写真も公開。どこかをみつめる息子と、こちらを見やる母の不安げな表情が映されている。(C)ElementPictures/RoomProductionsInc/ChannelFourTelevisionCorporation2015
2016年03月03日歌手のレディー・ガガは、2月28日に開催された第88回アカデミー賞で800万ドル(約9億円)相当のイヤリングをつけていたようだ。ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催された同式典のレッドカーペットに、ガガはブランドン・マックスウェルが手掛けたシンプルながらも目を引く白のジャンプスーツを着て登場していたが、それよりも注目を浴びたのが耳に輝いていたロレイン・シュワルツの高価なイヤリングだった。そのイヤリングは、エメラルドカットで整えられたダイヤモンドが2つ縦に並んだドロップ型のもので、上のダイヤモンドが30カラット、下が60カラットの計90カラットとぜいたくに石が使われたものだ。ガガがカーリーなブロンドの髪を耳にかけたことでその存在が強調されたそのイヤリングは、2015年2月のバレンタインデーにテイラー・キニーから贈られた約50万ドル(約5,600万円)といわれる婚約指輪ともマッチしていた。そんな中、アカデミー賞の晴れの場にロレイン・シュワルツのジュエリーをつけるのを選んだのはガガだけでなく、プリヤンカー・チョープラーも推定3,200万ドル(約3,600万円)のティアドロップ型のイヤリングとセットのリングをつけていた。(C)BANG Media International
2016年03月02日俳優のレオナルド・ディカプリオが、悲願のアカデミー賞を受賞した際、アカデミー賞史上最高のツイート数を更新した。2月28日に行われたアカデミー賞にて『レヴェナント:蘇えりし者』の役に対しディカプリオが最優秀男優賞を獲得した瞬間、1分間になんと44万以上のツイートがツイッター上でかわされたのだという。ディカプリオがこの記録を更新する前までは、2014年に同授賞式の司会を務めたエレン・デジェネレスがスターたちと自撮りした瞬間が記録を保持していた。ちなみにエレンが投稿したその自撮り写真は現在までに334万回リツイートされている。ディカプリオの初受賞を多くのセレブたちも喜んでおり、ツイッター上ではカニエ・ウェストが「ついに!!僕らのレオ!!レオ、とてもうれしいよ!!!」とコメントしているほか、オプラ・ウィンフリーも「ついにこの瞬間が起きたわ!素晴らしいわレオ!パジャマを着てるけど立ち上がって喝采を送っているところよ」とコメントしている。さらにエレンも「彼がついにやったわ!彼は本当にやったのよ!愛してるわ!」とツイートしていたほか、エリザベス・バンクスが「レオは素晴らしい俳優よ。おめでとう」、ジェシカ・チャスティンもシンプルに「そのときがきたわね、レオ」と祝福のメッセージを送っていた。(C)BANG Media International
2016年03月01日『ルーム』でアカデミー主演女優賞を獲得したブリー・ラーソンに早速テイラー・スウィフトからチーム加入のお誘いの声がかかった模様!?アカデミー賞授賞式の翌日に出演した番組「LIVE With Kelly&Michael」で、ブリーはパーティーでテイラーやセレーナたちと一緒に過ごし、ダンスも楽しんだと明かした。セレーナ・ゴメス、ロード、ジジ・ハディッドなど、旬で美人なセレブの友達が多いテイラーが、オスカーを受賞してまさに旬なブリーを放っておくはずがない。しかしパーティーでブリーが楽しんだことは、テイラーら有名セレブ女子とのひとときだけではなかった。すでに数々の賞を受賞していたとはいえ、天下のオスカーに初ノミネートで受賞!緊張が解けてお腹が空いたのか、アフターパーティーで左手にオスカー像、右手にハンバーガーを持ってかぶりつく本人の画像をインスタグラムにアップ。なんと、ドレス姿なのに足元はコンバースのハイカットスニーカーで片足をテーブルの上に乗せているブリー。授賞式前にレッドカーペットでライアン・シークレストのインタビューに応じたブリーは、ゴールデングローブ賞でケイティ・ペリーがハンバーガーをケータリングしてごちそうしてくれたという話をしていた。どうしても頭から2か月前に食べたあのハンバーガーが離れず、再び食べたかったのだろう。ブリーにとってオスカー像とハンバーガー、新しい友人との出会い、望むものを手にした最高の夜だった。(Hiromi Kaku)
2016年03月01日第88回アカデミー賞は2月29日(日本時間)、すべての賞を発表し、終了した。近年まれに見る激戦で、予想が困難だった作品賞をはじめ、各賞の結果にドラマがあり、非常に興味深い授賞式となった。今年の受賞作品、受賞者には共通点がある。テーマは「生還」だ。授賞式は脚本賞の発表で幕を開け、『スポットライト 世紀のスクープ』が受賞。脚本も手がけたトム・マッカッシー監督は、「勇気ある“生還者”に感謝したい」と手にしたオスカー像を掲げた。カトリック教会による性的虐待を、新聞記者が執念の取材で暴いた実話を描く本作は、幼少期に性的虐待を受けながら、トラウマから“生還”した元被害者たちにも光を当てている。真の主人公は、自らを“生還者”と呼ぶ彼らなのだ。そして授賞式は、同作に作品賞を捧げ、幕を閉じた。セレモニーそのものに、ドラマ性がある――これぞ、アカデミー賞の醍醐味だろう。悲願の主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオが、『レヴェナント:蘇えりし者』で演じたのは仲間の裏切りで、最愛の息子を奪われたハンターという役どころ。過酷な大自然、悪意に満ちた人間の仕打ちを前に、何度となく生死をさまよい、そのたびに生還を果たす姿は、文字通り「蘇えりし者」である。ブリー・ラーソンが主演女優賞に輝いた『ルーム』は、7年もの間“部屋”に監禁された女性とその幼い息子の生還劇を描いた。最多6部門を獲得し、オスカーナイトの裏番長として大暴れした『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。独創的なビジョンと決死のアクション、徹底的に構築された空間芸術が描いたのは、マッドな近未来を駆ける男と女たちのシンプルな力強さだった。すべてを失ってもなお、生きることをあきらめない主人公・マックスはこう叫ぶ――「本能がおれに命じる、生き残れと」。今年のアカデミー賞が、生還をテーマに選んだのは、混迷する現代社会へのハリウッドなりの警鐘かもしれない。このままでは、本当に世界がマッドな状況に陥ってしまう…いや、すでにマッドな世界だからこそ、いかに生還すべきか真剣に考えるべきだと訴えているのだ。晴れの舞台で、切迫した環境問題に言及したディカプリオの姿も印象的だった。(text:Ryo Uchida)
2016年03月01日最低映画を決める"ラジー賞"こと第36回ゴールデンラズベリー賞で、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が最多受賞となってしまった。アカデミー賞授賞式前日に毎年最低映画発表するラジー賞で、ジェイミー・ドーナンとダコタ・ジョンソンが主演を務めた『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』が最低作品賞、最低男優賞、最低女優賞、最低スクリーンコンボ賞、さらには最低脚本賞という不名誉な賞を次々と獲得した。ちなみに『ファンタスティック・フォー』も最低作品賞を同時に受賞した。28日に行われたアカデミー賞で最優秀男優賞にノミネートされていたエディ・レッドメインは、同賞の受賞を逃した一方で『ジュピター』で最低助演男優賞を受賞している。最低助演女優賞はケイリー・クオコとなっている。過去にラジー賞に選ばれるも名俳優として再び輝かしい舞台に復活した俳優に贈られるラジー名誉挽回賞には、『クリード チャンプを継ぐ男』のシルヴェスター・スタローンが選ばれた。第36回ゴールデンラズベリー賞受賞一覧最低作品賞:『ファンタスティック・フォー』『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低女優賞:ダコタ・ジョンソン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低男優賞:ジェイミー・ドーナン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低助演女優賞:ケイリー・クオコ『アルビン・アンド・ザ・チップマンクス:ザ・ロード・チップ』&『ベストマン-シャイな花婿と壮大なる悪夢の2週間-』最低助演男優賞:エディ・レッドメイン『ジュピター』最低スクリーンコンボ賞:ジェイミー・ドーナン&ダコタ・ジョンソン『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低監督賞:ジョシュ・トランク監督『ファンタスティック・フォー』最低脚本賞:『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低リメイク、パクリ、続編映画賞:『ファンタスティック・フォー』ラジー名誉挽回賞:シルヴェスター・スタローン『クリードチャンプを継ぐ男』(C)BANG Media International
2016年03月01日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ルーム』のブリー・ラーソンが主演女優賞に輝いた。『ルーム』は、7年間"部屋"に監禁された母子の脱出劇を描いた物語。ラーソンは、生まれてから一度も部屋を出たことのない息子に外の世界を見せるために、脱出を決意し、必死に生きようとする母を熱演している。初ノミネートにして初受賞となったラーソンは「ありがとうございます。映画を作るのに大事なことは、どれくらいたくさんの人が関わっているかということです」と語り、監督レニー・アブラハムソンら映画に関わった人たちに感謝。「ジェイコブもありがとう」と息子役のジェイコブ・トレンブレイにも呼びかけた。そして、友人や家族にも感謝し、最後に「映画を見てくれた人にも感謝します。映画を見てくれてありがとう」と伝えた。主演女優賞には、ブリー・ラーソンのほか、『キャロル』のケイト・ブランシェット、『ブルックリン』のシアーシャ・ローナン、『JOY』のジェニファー・ローレンス、『さざなみ』のシャーロット・ランプリングがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。Photo credit: Jon Furniss
2016年02月29日レオナルド・ディカプリオが念願のオスカー受賞を果たした第88回アカデミー賞。29日(日本時間)にロサンゼルスのドルビー・シアターで行なわれた授賞式には、今年も候補者をはじめとする多くのスターがドレスアップして一堂に会した。『ルーム』で主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンは「グッチ(Gucci)」のロイヤル・ブルーのドレス。ボタニカル・モチーフのビジューのベルトでウエストをマークし、裾にかけてはプリーツ入りのフリルをあしらったデザイン。ハーフアップのダウンスタイルの髪にもベルトと同じモチーフのヘアアクセサリーが飾られていた。助演女優賞受賞のアリシア・ヴィキャンデル(『リリーのすべて』)は、自身がミューズを務める「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のストラップレス・ドレス。イエローにシルバーの刺繍、アンクル丈のバルーン状の裾がキュート。ディズニーの『美女と野獣』のヒロイン、ベルそっくりの装いはSNSでも話題になった。主演女優賞候補だったシアーシャ・ローナン(『ブルックリン』)は「カルバン クライン(Calvin Klein)」のグリーンのドレス。シンプルなシルエットながら、メタリックな素材で華やかさを演出した。作品賞に輝いた『スポットライト世紀のスクープ』で助演女優賞候補だったレイチェル・マクアダムスも深いグリーンのドレス。「オーガスト・ゲティ・アトリエ(August Getty Atelier)」のドレスはホルターネックでベアバック。右脚がほとんど見えるほど深いスリットから美脚をのぞかせていた。同じく助演女優賞候補だったルーニー・マーラ(『キャロル』)は「ジバンシィ(GIVENCHY)」の白いレースのドレス。首元までボタンでしっかりとめているが、胸のすぐ下がダイヤ形に開き、ひざ上までの大胆なスリットの入ったセクシーなデザイン。小さなお団子をいくつか作ってまとめたヘアスタイルもクールだった。オリヴィア・ワイルドは「ヴァレンティノ(Valentino)」。プリーツが効いた白のドレスは胸元の大胆なカットが印象的。実は背中も大きく開いていた。歌曲賞候補(“Til It Happens to You”)で、授賞式ではパワフルなパフォーマンスで会場を感動に包んだレディー・ガガも白を着用。遠目にはロングドレスに見えたが、実はパンツスーツ。彼女のスタイリスト、ブランドン・マクスウェルがデザインを手がけた。主演女優賞候補で衣装デザイン賞のプレゼンターも務めたケイト・ブランシェットは「アルマーニ・プリヴェ(ARMANI PRIVE)」。同じく主演女優賞候補だったシャーロット・ランプリング、ほかにナオミ・ワッツも「アルマーニ・プリヴェ」を着用。プレゼンターを務めたジュリアン・ムーアとデイジー・リドリーは「シャネル(CHANEL)」のオートクチュール。脚本賞のプレゼンター、シャーリーズ・セロンは「ディオール(Dior)」の赤のドレス。深いプランジネックに「ハリー・ウィンストン(Harry Winston)」のネックレスでゴージャスに着こなした。今年は、ノミネートされた若手女優たちの華やかさ、ベテラン女優たちの艶やかさがひと際目立ったレッド・カーペットだった。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、レディー・ガガが『The Hunting Ground』(原題)に提供した自身の楽曲「Til It Happens to You」を熱唱した。大学キャンパスで起きたレイプ事件を題材にしたドキュメンタリー映画となる本作。レイプ被害者たちの苦悩や、それぞれが問題へと立ち向かう姿が描かれている。ガガ自身、10代の頃にレイプ被害に遭っていたこと明かしており、立ち直るために「音楽」が支えていたということをトークショーで話していた。今回のパフォーマンスでは、白いピアノを弾き、力強い歌声で歌うガガの姿が。その後、「あなたのせいではない」というメッセージが腕にマジックで書かれた少女&少年が登場し、ガガと共に手を繋ぎ訴えた。歌曲賞にノミネートされていたガガだが、栄冠は『007 スペクター』のサム・スミスの手に渡った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』に主演したレオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を受賞した。その他の画像過去、主演男優賞に3回(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイター』)、助演男優賞に1回(『ギルバード・グレイプ』)ノミネートされながら、いずれも受賞を逃し、“無冠の帝王”と呼ばれていたディカプリオ。今回はゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、放送映画批評家協会(BFCA)、全米俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞(BAFTA)の主演男優賞など、オスカー前哨戦で圧倒的な強さを見せつけ、本丸であるアカデミー賞でも栄冠を勝ち取った。ついに黄金に輝くオスカー像を手にしたディカプリオは、アカデミー会員をはじめ、メガホンをとったイニャリトゥ監督や共演したトム・ハーディ、そして“映画の師匠”であるマーティン・スコセッシ監督らに感謝の意を述べるとともに、「この映画は、人間と自然の関わりを描いた」と熱弁。自身が取り組む環境問題にも言及し、「切迫した人類の危機に、今こそ行動を起こすべきだ」と語った。一方、有力視されながら受賞を逃したのが、『クリードチャンプを継ぐ男』で助演男優賞候補になっていたシルベスター・スタローン。第49回アカデミー賞(1977年開催)で作品賞、監督賞、編集賞の三冠に輝いた出世作『ロッキー』から約40年。そのDNAを受け継ぐ“新章”である本作で、スタローンは元ライバルの息子を一流選手に育て上げるべく、再びボクシングの世界に身を投じるロッキーを熱演した。前哨戦であるゴールデングローブ賞で助演男優賞を獲得していたが、初オスカーは指の間をすり抜け、無念の結果となった。助演男優賞は、『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランスが受賞した。主演女優賞はケイト・ブランシェット、ジェニファー・ローレンスらオスカー受賞経験者を押さえて、初ノミネートのブリー・ラーソンが受賞。主演作『ルーム』で、幼い息子とともに7年もの間、監禁されていた“部屋”から脱出し、世界と再び向き合う姿を演じ、最有力候補の貫録を見せつけた。大接戦だった助演女優賞は、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィカンダーが受賞。本命視されていた『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットは、受賞を逃し、ディカプリオとの『タイタニック』コンビによるアベック受賞は実現しなかった。主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』助演女優賞:アリシア・ヴィカンダー『リリーのすべて』『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が最多6冠を達成。作品賞には『スポットライト 世紀のスクープ』が輝いた。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、『マッドマックス』シリーズ第4弾であり、30年ぶりとなる新作。生みの親であるジョージ・ミラー監督がメガホンをとり、荒廃した近未来を舞台に、トム・ハーディ演じる主人公マックスの自由と生き残りをかけた戦いを描いた。今回のノミネートは10部門。そのうち美術賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の6部門を受賞した。作品賞に輝いたのは、トム・マッカーシー監督による『スポットライト 世紀のスクープ』。カトリック教会の神父による少年たちへの性的虐待を報じた新聞社「ボストン・グローブ」の記者たちを描いた実話に基づく物語が、作品賞と脚本賞を受賞した。最多12部門でノミネートされていた『レヴェナント:蘇えりし者』は、主演男優賞、監督賞、撮影賞の3部門を受賞。レオナルド・ディカプリオは、5度目のノミネートにして悲願のオスカー獲得を果たし、アレハンドロ・G・イニャリトゥは、昨年に続き2年連続の快挙となった。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。第88回アカデミー賞 受賞結果一覧作品賞:『スポットライト 世紀のスクープ』主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』助演女優賞:アリシア・ヴィキャンデル『リリーのすべて』監督賞:アレハンドロ・G・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇えりし者』脚色賞:『マネー・ショート華麗なる大逆転』脚本賞:『スポットライト 世紀のスクープ』撮影賞:『レヴェナント:蘇えりし者』美術賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』音響編集賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』録音賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』編集賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』作曲賞:『ヘイトフル・エイト』歌曲賞:「Writing’s On The Wall」『007 スペクター』衣装デザイン賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』メイク・ヘアスタイリング賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』視覚効果賞:『エクス・マキナ(原題)』外国語映画賞:『サウルの息子』製作国:ハンガリー長編アニメ映画賞:『インサイド・ヘッド』短編アニメ映画賞:『ベア・ストーリー(原題)』短編実写映画賞:『スタッタラー(原題)』短編ドキュメンタリー賞:『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー(原題)』長編ドキュメンタリー:『AMY エイミー』(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、実話をもとに、カトリック教会が隠ぺいする性的虐待を暴いた新聞記者の奮闘を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』(トム・マッカーシー監督)が作品賞を受賞。同作は脚本賞も受賞し、2冠に輝いた。その他の画像オスカー前哨戦といわれる有力アワードで、受賞結果が割れ、近年まれに見る大接戦だった本年度の作品賞。史上初となる2年連続同一監督による作品賞受賞がかかった『レヴェナント 蘇えりし者』(アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督)、不動産投資バブルの崩壊を痛快に描く『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(アダム・マッケイ監督)など強力なライバルを打ち破った。「予想外」であると同時に、「下馬評通り」という結果に、本年度作品賞候補の充実ぶりが見て取れる。一方、『レヴェナント 蘇えりし者』のイニャリトゥは2年連続で、監督賞を獲得し、アカデミー賞史上3人目となる快挙を達成。同作ではレオナルド・ディカプリオが念願だった主演男優賞、エマニュエル・ルベツキが3年連続で撮影賞に輝き、作品同様の力強さを見せつけた。下馬評が高かった『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は、脚色賞のみを受賞した。そして今年の“真の主役”として、最も輝きを放ったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー監督)。衣装デザイン賞、美術賞、メイク・ヘアスタイリング賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の6冠を受賞し、本年度の最多受賞作品となった。惜しくも作品賞、監督賞は逃したが、同作を高く評価することで、アカデミー賞の価値は新たな可能性に向かいつつあるといえるだろう。『スポットライト 世紀のスクープ』4月15日(金)、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開「第88回アカデミー賞授賞式」WOWOWにて2月29日(月)夜9:00~〔字幕版〕「第88回アカデミー賞授賞式ダイジェスト」wowowにて3月5日(土)夜8:00~〔字幕版〕
2016年02月29日毎年アカデミー賞授賞式前日に、前年度の最低映画に贈られるゴールデン・ラズベリー(ラジー)賞が27日(現地時間)、ロサンゼルスで発表され、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』と『ファンタスティック・フォー』が最低映画賞を受賞した。第36回となった今年のラジー賞を制したのは、世界中で大ヒットした官能小説を映画化した『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。主演のジェイミー・ドーナンとダコタ・ジョンソンが最低男優賞と女優賞、さらに最低スクリーン・コンボ賞をW受賞、最低脚本賞も贈られ、最多5部門に輝いた。『ファンタスティック・フォー』が公開後に酷評された際、スタジオ側に作品を作り変えられたとも取れる内容をツイートしたジョシュ・トランク監督は最低監督賞に選ばれた。また、『リリーのすべて』で第88回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされているエディ・レッドメインは、ウォシャウスキー姉弟監督の『ジュピター』で最低助演男優賞を受賞。同じく第88回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされたシルヴェスター・スタローンは、その対象作である『クリードチャンプを継ぐ男』で、ラジー贖い賞を受賞。過去のラジー賞受賞者が会心の作で名誉挽回をした際に贈られるもので、ラジー常勝のスタローンが今年は選ばれた。受賞結果は以下の通り。最低映画賞『ファンタスティック・フォー』『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』最低男優賞ジェイミー・ドーナン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)最低女優賞ダコタ・ジョンソン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)最低助演男優賞エディ・レッドメイン(『ジュピター』)最低助演女優賞ケイリー・クオコ(『Alvin & The Chipmunks 4: Road Chip(原題)』『ベストマン-シャイな花婿と壮大なる悪夢の2週間-』)最低リメイク、パクリ、続編映画賞『ファンタスティック・フォー』最低スクリーンコンボ賞ジェイミー・ドーナン&ダコタ・ジョンソン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)最低監督賞ジョシュ・トランク(とアラン・スミシー監督?)(『ファンタスティック・フォー』)最低脚本賞『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』ラジー贖い賞シルヴェスター・スタローン(ラジー賞チャンプから『クリードチャンプを継ぐ男』へ)(text:Yuki Tominaga)
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『レヴェナント:蘇えりし者』のアレハンドロ・G・イニャリトゥが監督賞を受賞。イニャリトゥは、昨年の『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でも同賞を受賞しており、2年連続での快挙となった。イニャリトゥは「信じられません。こんなことが起こるなんで。才能豊かなキャストやスタッフたちと共有したいと思います」と感激。「レオ、あなたこそが"レヴェナント"です。魂、ハート、そして人生を注ぎ込んで演技してくれてありがとう」と主演のレオナルド・ディカプリオに向かって感謝の言葉を述べた。また、今年のアカデミー賞で大きな問題となった人種差別にも触れ、「あらゆる偏見から自らを解放しましょう。その原始的な考え方から離れて、肌の色は無意味なものなんだということになるようにしましょう」と熱く呼びかけた。アレハンドロ・G・イニャリトゥが監督・脚本・製作を務める本作は、アメリカ西部の未開の荒野に取り残された一人の男の壮絶なサバイバルを描いた作品。主演のディカプリオが、ハンターのヒュー・グラスとして、格闘シーンで鼻を折るほどの体当たりの演技を見せている。監督賞には、アレハンドロ・G・イニャリトゥのほか、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアダム・マッケイ、『スポットライト 世紀のスクープ』のトム・マッカーシー、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョージ・ミラー、『ルーム』のレニー・アブラハムソンがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。(C)2016 Twentieth Century Fox
2016年02月29日