西川産業(東京西川)はこのほど、羽生結弦選手を起用した羽毛ふとん対象の「極めるキャンペーン」を開始した。同キャンペーンは、フィギュアスケーターとしてあらゆる面で"極める"存在である羽生結弦選手と、品質を"極める"東京西川の羽毛ふとんを重ね合わせ、多くの人々に羽毛ふとんの魅力を知ってもらうために企画されたという。期間中は、応募者の中から抽選で賞品が当たるクローズド懸賞とオープン懸賞を実施する。クローズド懸賞は、「プラウド 羽毛掛けふとん」「プルミエール 羽毛掛けふとん」(各10万円・税別~)など、同社の羽毛ふとんを購入した人が対象。専用応募はがきで応募すると、抽選で449名に、「羽生結弦選手オリジナルひざ掛け」(70名)、「ナノ・ユニバース × 東京西川 コラボダウンジャケット 」(10名)などが当たる。応募締め切りは2016年1月5日まで(当日消印有効)。オープン懸賞では、キャンペーンWEBサイトにアクセスしクイズに答えて応募すると、抽選で30名に「羽生結弦選手オリジナルフォトセット」が当たる。応募締め切りは12月31日の23時59分まで。
2015年10月22日西川産業は10月20日~12月31日、「東京西川の羽毛ふとん『極めるキャンペーン』」を実施する。同キャンペーンは、フィギュアスケーターとしてあらゆる面で"極める"存在である羽生結弦選手と、妥協せずに品質を"極める"東京西川の羽毛ふとんを重ね合わせた企画。期間中、クローズド懸賞とオープン懸賞を実施する。クローズド懸賞では、東京西川の羽毛ふとんを購入して専用応募はがきを送ると、抽選で70人に「羽生結弦選手オリジナルひざ掛け」、10人に「ナノ・ユニバース×東京西川 コラボダウンジャケット」、15人に「パナソニック ナイトスチーマー ナノケア」、5人に「JTBプレミアム宿泊ギフト(ペアチケット)」、349人に「今治タオル『ムースパフ』ループタオル1枚」がもらえる。応募締め切りは、2016年1月5日まで(当日消印有効)。オープン懸賞は、キャンペーンWEBサイトにアクセスしてクイズに答えると、抽選で30人に「羽生結弦選手オリジナルフォトセット」をプレゼントするというもの。応募締め切りは、12月31日23時59分まで。
2015年10月20日『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』の西川美和監督が、第153回直木三十五賞の候補作となった自身の書き下ろし原作を映画化する『永い言い訳』。このほど、本作の主演に、現在公開中の『日本のいちばん長い日』で昭和天皇を演じている本木雅弘が決定。ミュージシャンの竹原ピストルと深津絵里らと共演を果たし、2016年秋に公開されることが決まった。長年連れ添った妻・夏子(深津絵里)を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)。夏子との間にはもはや愛情と呼べるものはなく、悲しみを“演じる”ことしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親・大宮陽一(竹原ピストル)と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由がわからぬまま、大宮家へ通い、兄妹の面倒を見ることを申し出る…。家族を突然失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人と人の“別れと出会い”を、「ゆれる」や『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリー「きのうの神様」など、自身の映画作品から派生した小説で高い評価を得てきた西川監督らしい、鋭く、厳しくも優しい眼差しで描き出す本作。“津村啓”というペンネームでテレビのバラエティなどでも活躍する、主人公の人気小説家の衣笠幸夫を演じるのは、自らが企画し、第81回アカデミー賞「外国語映画賞」を受賞した『おくりびと』(’08)以来、実に7年ぶりの映画主演となる本木さん。『日本のいちばん長い日』での昭和天皇役が絶賛され、9月12日(土)公開の『天空の蜂』ではテロリストと戦う原発設計士を演じることでも話題となっている。まさに名実ともに日本の映画界を代表する俳優の本木さんが、西川監督の原作小説と脚本、そして主人公・幸夫のキャラクターに「自分のようだ」とほれ込んで、出演を快諾。「女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています」と、監督との相性のよさを実感している様子だ。また、本木さん演じる幸夫と同じように、事故で妻を亡くしたトラック運転手の陽一役には、ミュージシャンの竹原さん。俳優としても、熊切和嘉監督作『海炭市叙景』や松本人志監督作『さや侍』などで鮮烈な印象を残し、今回の大役を射止めた。突然のバス事故で亡くなる幸夫の妻・夏子役には、本木との共演は、「最高の片思い」(’95/CX)以来、実に21年ぶりとなる深津さん。さらに、陽一の子ども・真平と灯役に、オーディションで抜擢された藤田健心と白鳥玉季。陽一の妻・ゆき役に堀内敬子が決定している。<本木雅弘コメント全文>おそらく誰もが、小説「永い言い訳」を読むと、内視鏡で心の奥を覗かれたような恥ずかしさと共に、これは自分のことが書いてある! と、思うでしょう。そして、“愛するべき日々に愛することを怠ったことの代償は小さくない”…という言葉を噛みしめることになるのです。西川さんは、小説と映画は別物、切りはなして考えていると仰っていますが、自分は、この小説の味わいに翻弄され悦びを得たひとりとして、読者の期待も裏切らない作品に仕上げたいという思いで努力しています。女性監督にお世話になるのは初めてですが、すでに春編、夏編の撮影を終え、監督の的確な指示に答えるべく鞭打たれた興奮から抜けられず、少しの毒と、温かみのある西川演出にハマっています。妻役の深津絵里さんとは21年ぶりの共演になり、年を重ねても変わらぬ透明感に神秘を感じています。陽一役の竹原ピストルさんは、役以前に原石としての人間力が上等過ぎて嫉妬するばかりです。加えて、子役の2人の眩しい存在感にモ~タジタジです。いずれにしても、映画として何処に辿り着けるかは未知ですが、この物語は、僕が演じる幸夫だけのものではなく、いびつで、愛おしい、自分達に向けられた人間讃歌なのです。皆様、ぜひ期待して完成をお待ちください。<西川監督キャストへのコメント>本木雅弘さんは、映画を志したころから「いつかは」という思いを寄せていた人でしたが、会ってびっくり、恐ろしいほどこの物語の主人公に酷似しているのです。この人しかいない、と思いました。しかし本木さんがこの作品にかけてくれているまっすぐでひたむきな愛と真摯さは、日々私たちのこころを支えてくれています。深津絵里さんにお願いしたのは、姿を消しつつも、物語の中心に在り続けなければならない、難しい役です。物言わぬ遺影の中に、観る人が彼女について様々に想像し、そしていくら想像しても、手の届かない「x」が残り続ける。それを少ないシーンで体現できる俳優は、深津さん以外にないと思ったからです。撮影のたびに、大変な解釈力に絶句させられ、舌を巻いています。竹原ピストルさんはご本人の歌の強さそのものの、他に侵されることのない「たましい」のようなものをお持ちだと感じます。そして、本木さんとの並びのいびつさと言ったら!これは他のどんな俳優とも成立しない組み合わせだと思いました。絶対に交わるはずのなかったの人同士が交わってしまう話を、ゼロから作れる気がしたのです。『永い言い訳』は2016年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年08月18日『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』に続く、西川美和長編監督5作目は自身の小説「永い言い訳」の映画化であることが明らかになった。映画界での活躍以外に小説・エッセイの執筆も手掛ける西川監督は、「ゆれる」のノベライズで第20回三島由紀夫賞候補、『ディア・ドクター』のアナザー・ストーリーである「きのうの神様」で第141回直木賞候補になるなど、自身の映画作品から派生した小説を書きおろし、高い評価を得てきた。今回映画化が決定した、第153回直木賞候補作「永い言い訳」は、初めて映画に先行して小説が出版された作品。もちろん映画化される本作も、これまで同様、自ら原案・脚本を手掛けた完全オリジナル作品である。長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓こと衣笠幸夫。夏子との間に既に愛情と呼べるものはなく、悲しみを演じることしかできない幸夫は、ある日、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族と出会う。妻の死に憔悴したトラック運転手の父親と、母を亡くした幼い兄妹。幸夫は自分でも理由が分からぬまま、大宮家へ通い兄妹の面倒を見ることを申し出るのだが…。西川監督は「失うということがもたらす『はじまりの物語』を描きたいと思いました。これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかったからです。『はじまりの物語』を綴ることは、人生を漕ぎ進むことの難しさに似ていますが、同時にあかるさや、楽しさにも満ちています」「これまでオリジナルで映画を作るときは、いつもはじめに脚本というかたちで物語を組み立ててきましたが、予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで『豊かな無駄』をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思っています。小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦となりそうです。小説とは展開も設定も違えた部分が幾つもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)。長期にわたる撮影ですが、キャスト、スタッフとともにあたらしい映画を探し求めて行きたいと思います」と、映画化にあたってコメントを寄せた。『永い言い訳』は2016年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)
2015年07月30日京都西川は、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の石黒浩フェローらが開発したクッション型コミュニケーションメディア「ハグビー」の販売を2015年9月初旬より開始すると発表した。ハグビーは、頭部のホルダーにスマートフォンなどを収納し、抱きしめながら通話をすることで、通話相手の存在を従来以上に身近に感じることを可能とする存在感伝達メディア。これまでの研究から、ハグビーを抱きながら通話するとストレスを軽減する効果があることなどが発表されている。今回、京都西川が発売するハグビーは、同社と東洋紡STCが共同開発した温かくとろけるような触り心地が特長の生地「ウォームフィール 20」を採用することで、従来品に比べ抱き心地の良さを向上させたとのことで、具体的には東洋紡のマイクロアクリル繊維とソフトで適度な吸湿性を持つレーヨン繊維、さらには中綿にムレを予防し湿度コントロールする吸湿発熱機能わたを使用することで、とろけるような触り心地を実現したとする。なお、京都西川が販売する"ぎゅっとコミュニケーション「ハグビー」"は、約50cm×35cmの子供サイズと80cm×55cmのレギュラーサイズの2つのサイズ、ならびにイエロー、ピング、グレーの3色が用意されており、希望小売価格は子供サイズで8000円(税別)、レギュラーサイズで1万円(同)となっている。販売場所としては、京都西川商品の取扱店ならびに百貨店、寝具専門店などが予定されているという。
2015年06月04日東京西川は6月初旬、スリーピング・コンディショニング・ギア[エアー]シリーズから、サッカー日本代表チームオフィシャルライセンス商品の[エアー]サッカー日本代表モデルを発売する。[エアー]はスポーツ選手をはじめ、スポーツに親しむ多くの人から高い評価を得ているスリーピング・コンディショニング・ギア。マットレスは、柔らかすぎても硬すぎても体へのストレスになるが、同シリーズは点で支えるウレタン凹凸構造に工夫を加えているため、寝返りしやすく、体もしっかり支えることができるという。今回新発売する[エアー]サッカー日本代表モデルは2アイテム。「[エアーポータブル]モバイルマット」は、スポーツ選手たちが遠征先で活用している持ち運びタイプで、外泊時のホテルのベッドに1枚プラスするだけで[エアー]の機能を加えることができる。専用ケース付きで価格は3万8,000円(税別)。「[エアーポータブル] クッション/スクエア」は、体圧を分散させる独自の立体構造で、快適な座り心地が持続するクッションタイプ。価格は7,000円(税別)。いずれのアイテムも、サッカー日本代表のユニフォームカラーをイメージし、ブルーをベースに赤をポイントに効かせたデザインとした。
2015年05月29日寝具メーカー・東京西川では2015年3月、パーソナル・フィッティングをベースにした快眠寝具トータルブランド「&Free(アンドフリー)」を発表。「美容のためにぐっすり眠りたい」「よい睡眠をとり、いつまでも健康で家族と過ごしたい」など、家族それぞれのニーズを満たす快適な眠りを提供することで、家族同士のつながりを深めたいという願いが込められています。このブランドのスタートにあたり、実際に「&Free」の製品を体験し、自分に合った寝具を見つけられる期間限定の「パーソナル・フィッティング ラボ」を開催しています。専門的な測定が受けられる貴重な機会「パーソナル・フィッティング ラボ」では、今まで同社がトップアスリートなどにしか行っていなかった「体圧分布測定プログラム」を一般向けに初めて提供し、マットレスと枕のフィッティングを行います。体圧分布を測定し、寝具を比較検討まずは、数種類のマットレスでそれぞれ仰向き寝と横向き寝の時に身体にかかる圧力を体圧分布測定器で測定します。枕は2層構造で、14箇所で高さ調整が可能なオーダーメイド。立った状態で後頭部から首・肩口までのカーブを計測してから、自分に合ったマットレスに寝て、仰向き寝と横向き寝の高さ調整を行います。枕の中身はそば殻やミニパイプ、粒わたなど6種類から好みの硬さ、感触のものを選べます。「質の高い眠りを得るための最も基本となる条件は、「正しい寝姿勢の保持」と「体圧分散」です。体圧が分散出来ていないとうっ血する原因になり、しびれを引き起こす原因にもなります。また、人によっては腰が浮いてブリッジ状になることもあります。大切なのは、自分の体重や体型に合った枕と敷き寝具をきちんとチェックしながら、組み合わせて選ぶことです。」スリープマスターの須藤さんスペシャリストによる診断が心強い診断時間は約20分。枕とマットレスそれぞれのスペシャリストが立ち合い、最適な寝具を選定してくれます。スリープマスターと体験者が測定結果を一緒に画面で確認できるため、疑問点を確認したり、アドバイスを受けることも可能です。このプログラムを体験した来店者の一人は、「マットレスと枕によって体圧分散に大きな差が出ることに驚いた。睡眠の質が左右されると思うので、体に合った寝具を使うようにしたい」とコメント。「パーソナル・フィッティング・ラボ」は関東を中心に6月中旬まで展開しています。表参道Rスタジオ■「パーソナル・フィッティング・ラボ」開催日程3月20日(金)~31日(火)/表参道Rスタジオ※寝具の販売は行っていません4月3日(金)~19日(日)/日本橋西川4月21日(火)~28日(火)/東急百貨店 たまプラーザ店4月29日(水)~5月6日(水)/髙島屋 玉川店5月7日(木)~11日(月)/西武百貨店 池袋店5月16日(土)~24日(日)/東急百貨店 渋谷・本店6月1日(月)~8日(月)/そごう 横浜店6月9日(火)~16日(火)/東急ハンズ 新宿店「&Free」の詳細はこちら「パーソナル・フィッティング・ラボ」の詳細はこちらお問い合わせ:Tel: 03-3664-3964
2015年03月30日寝具メーカーの東京西川は3月12日、フィギュアスケート・羽生結弦選手とのサポート契約を締結したことを明らかにした。同社は今後、眠りのスペシャリスト「スリープマスター」によるアドバイスなどを通じて、同選手のコンディショニングを睡眠の面からサポートしていくという。同社は、羽生選手が以前から同社の寝具を活用していたという縁もあって、今回のサポート契約へとつながったことを説明。パーソナル・フィッティングによる身体に適した敷き寝具や、オーダーメード枕の提供、スリープマスターからのアドバイスなどを通じて、羽生選手をサポートしていくことを目指す。今回の契約に付随して、3月19日にスタートする交通広告とインターネット広告、さらに4月5日より放映予定の同社の新ブランド「&Free(アンドフリー)」のCMに羽生選手が出演する。「僕は眠りを大切にしています」という羽生選手は、「睡眠は、食べることと同じように生きるために大切なことなので、子供の頃からとても興味がありました。人間にとって睡眠は、運動して疲れた身体やいろいろなことを考えて疲れた脳を癒やすメンテナンス時間ですから」とコメント。さらに「睡眠に関してさまざまなアドバイスをもらえるスリープマスターは、とても頼もしい存在です。また、パーソナル・フィッティングしてもらって、自分に合う枕やマットレスができるのはうれしいです。今後スリープマスターのアドバイスを受けたいと思います」と続け、感謝の意を示した。なお、今後も羽生選手はさまざまな同社の広告に出演する予定とのこと。
2015年03月12日BSスカパー!では、DREAMS COME TRUEのヴォーカル・吉田美和の50歳の誕生日となる5月6日に開催されるプレミアムライブ「スカパー!Super LiveDREAMS COME TRUE Special Live in Hawaiiよしだみちゃん、生まれて飛び出てジャジャジャジャ~ン♪え、50?!(仮)」を今夏に独占放送する。2015年は、ドリカムにとって4年に1度のグレイテストヒッツライブ「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND」を行うだけでなく、吉田美和が50歳という節目の年を迎えるアニバーサリーイヤー。スカパー!では吉田の誕生日である5月6日(※現地時間)に、ハワイ・オアフ島にあるアウラニ・ディズニー・リゾート&スパ コオリナ・ハワイ ビーチエリアで一夜限りのプレミアムライブを開催。まさに夢のような一夜を実現する。現在、スカパー!では加入者の中から3組6名のLIVEレポーターを募集中。当選者には現地からライブの臨場感そのままに、ファン代表として生の声をレポートしてもらう企画となっている。ほかにも加入者50組100名にライブのチケットおよび渡航、宿泊費がセットとなったJTBツアー「スカパー!Super LiveDREAMS COME TRUE Special Live in Hawaiiオフィシャルツアー」への申込権をプレゼント企画も実施している。詳しくはスカパー!特設サイトへ。
2015年02月13日CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店では1月25日まで、企画展「西川治が世界で集めた食器バザール」を開催している。○西川治氏が収集した、古今東西の食器が集合同展は、写真家、文筆家、画家、そして料理人として、テレビ・雑誌などで活躍する西川治氏が、これまで50年に渡り世界各地で集めてきた食器を一大放出する、期間限定の大食器バザール。会場には、古伊万里の大皿から現代作家もの、アジア、ヨーロッパの食器まで、白磁あり、色絵あり、塗りモノありと古今東西の食器が集合。器好きならずとも楽しめること間違いなしの企画展となっているという。開催日時は、1月21日~25日 11時~19時。会場は、CLASKA Gallery & Shop "DO" 本店(東京都目黒区中央町1-3-18)。また、1月24日 15時~16時には、トークイベント・西川治×日野明子「世界で集めた大皿と料理」を開催。参加無料で、定員は30名となる。
2015年01月23日8年ぶりのJ1制覇へ王手をかけた浦和レッズ。堅守でチームに安心感を与え、「神の領域」に達したと形容してもいいパントキックで状況を一変させる日本代表GK西川周作は、サンフレッチェ広島時代から数えて3年連続のリーグ優勝へ静かに闘志を昂(たか)ぶらせる。○J1個人記録を塗り替えるシーズン16完封敵地・横浜の夜空へ両手を大きく突き上げた次の瞬間に、浦和レッズの西川は味方の元へ笑顔で駆け寄っていった。那須大亮、槙野智章、森脇良太のDF陣との間で形成された歓喜の輪に、キャプテンの阿部勇樹、青木拓矢のボランチ陣が加わる。19歳のルーキー、MF関根貴大が後半34分にたたき込んだ値千金の先制ゴールを守りきっての完封勝利。8年ぶり2度目のJ1制覇へ王手をかける4試合ぶりの白星は同時に、J1新記録となるシーズン16度目の無失点試合となった。1993年の菊池新吉(ヴェルディ川崎)、2009年の権田修一(FC東京)、そしてサンフレッチェ広島でプレーした2013年の自分自身を超える大記録。だがそれよりも、DF陣を含めたチーム全員が体を張り続け、横浜F・マリノスの攻撃を封じ込めた90分間を西川は喜び、思いを分かち合った。「3試合続けて勝てていなかったけど、チームの方向性は全然ネガティブなものになっていなかった。失点しないことが勝利に近づくとみんなで確認していたので、本当にシビれる、楽しい試合でした」。○胸中に秘めてきた「17」と「2」の意味新天地レッズに移籍した今シーズン。西川は「17」と「2」という2つの数字を、常に意識してきた。前者はシーズン無失点試合のチーム記録であり、2008年の大分トリニータが22歳の西川とベテラン下川誠吾(現ヴィッセル神戸アカデミーコーチ)の2人を擁して樹立している。「あのときは僕が途中でけがをして、下川さんと2人で達成した。今年はその数字を目指しながら、チームメイトとの共通意識を高めてきた」。後者は「『連敗』だけはしない」という誓いだ。昨年のレッズは最後の3試合をすべて落として優勝争いから6位にまで転落した。泥沼の3連敗で献上した失点は12。守備の再建役を託された自負もある。今シーズンはここまで6敗を喫しているが、敗戦直後の試合で西川は5度完封している。守護神が零封すれば負けない。実際に黒星後の6試合で5勝1分けを刻んだ軌跡が、優勝へのマジック1を手繰り寄せた。「負けても大きく崩れないことが大事だった。すべての試合を生かしてこられたと思う」。○独自の哲学が育むチームメイトとの固い絆胸中には守護神の矜持とも言える、ある哲学を秘めている。「GKは味方のミスを帳消しにできるポジションだと思っている」。マリノス戦の前半28分。左タッチライン際で槙野からボールを奪ったMF佐藤優平が、フリーでペナルティーエリア内に侵入してきた。絶体絶命のピンチにも西川は冷静沈着だった。「角度はなかったので。いいポジションを取ることで、余裕を持って構えることができた」。佐藤の一撃をセーブした西川のプレーに救われた槙野は、持ち前の闘志をさらに増幅させる。後半25分にドリブルで侵入してきたMF齋藤学を、必死の形相で追走したシーンはその象徴だ。体を張ってシュートコースを限定させ、西川のビッグセーブを導いた。もちろん、人間である以上は西川もミスを犯す。バックパスのトラップ際を狙われ、まさかの決勝点を献上した試合もあったが、育まれてきた味方との信頼関係が28歳の守護神を強気にさせた。「逆に自身がミスをしても、変わらないプレーをしようと思えるんです」。○「炎」の川口、「氷」の楢崎との比較日本がワールドカップ初出場を果たしたフランス大会から、GKには川口能活(FC岐阜)と楢崎正剛(名古屋グランパス)が長く君臨してきた。もっとも、歴代の日本代表監督は常に物足りなさを覚えていたという。いわく「常に冷静沈着な楢崎は、味方にいい意味での刺激を与えない。川口は時にアグレッシブさの度がすぎて、味方に安心感を与えない」と。楢崎の「氷」と川口の「炎」の両方を共存させたいと望むのが川島永嗣(スタンダール・リエージュ)だとすれば、西川はどのように位置づけられるのか。「GKがどっしりと構えていれば味方も安心して、ポジティブになると思う。そういう存在感は、これからも出していきたい」。こう語る西川のスタンスは「氷」に近い部分があるが、一方でその左足には状況を「守」から「攻」へと瞬時に転換させる「炎」をも宿している。封印が解かれたのはマリノス戦の後半41分だった。マリノスのFKをキャッチした西川が、体を右に傾かせながらボールを前方に浮かせる。左足から放たれたパントキックは50m以上も前方、敵陣の右タッチライン際にいた関根の胸にワンバウンドで到達。勝利へのカウントダウンを叫んでいたレッズサポーターも、この瞬間だけは芸術的な軌道に酔った。○芸術の域に達した左足からのパントキックトリニータのユースからトップに昇格する過程で、必死に磨き上げたオリジナルの武器。利き足は右だが、猛練習の賜物(たまもの)で左足に正確無比なコントロールを搭載した。相手がジャンプしてもギリギリで届かない低空を駆け抜ける軌道は、川口も楢崎も、そして川島もまねできない。11人目のフィールドプレーヤーとなり得る左右両足の正確なキック技術と合わせて、西川自身も絶対の自信を寄せている。「低いボールのほうが相手は前に出てこられないので、獲物をとらえるように蹴っていきたい。守るだけじゃなくて、キャッチした後の攻撃が自分のよさだと思っているので」。22日にホームで行われる次節は、まるで用意されたように2位のガンバ大阪との直接対決。勝つしかないガンバは猛攻を仕掛けてくるはずで、それだけ西川のパントキックが状況を逆転させる確率も高まる。「規律を守りながらしっかりと守備から入れば、必ずチャンスが訪れて味方が決めてくれる。いろいろな条件が出そろったけれども、足をすくわれないように地に足をつけてプレーしたい」。完封すれば勝利に近づくだけでなく、心中に秘めてきた無失点試合数の目標にも到達する。個人としては3年連続の美酒となる大団円へ。真っ赤に染まる埼玉スタジアムを思い浮かべながら、西川は「炎」と「氷」を同居させるように気持ちを引き締めた。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール: 藤江直人(ふじえ なおと)日本代表やJリーグなどのサッカーをメインとして、各種スポーツを鋭意取材中のフリーランスのノンフィクションライター。1964年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。スポーツ新聞記者時代は日本リーグ時代からカバーしたサッカーをはじめ、バルセロナ、アトランタの両夏季五輪、米ニューヨーク駐在員としてMLBを中心とするアメリカスポーツを幅広く取材。スポーツ雑誌編集などを経て2007年に独立し、現在に至る。Twitterのアカウントは「@GammoGooGoo」。
2014年11月05日10月3日、ミュージカル『ヴェローナの二紳士』の製作発表が都内で行なわれ、上演台本・演出を務める宮本亜門と、主演の西川貴教、歌手の堂珍嘉邦らが出席した。同作は、今年生誕450周年を迎えたシェイクスピア初期の喜劇を、『HAIR』などで知られるガルト・マグダーモットの音楽でミュージカル化したもの。1972年のトニー賞で作品賞と脚本賞の2冠に輝いている。物語は、ヴェローナからミラノへやってきた西川貴教演じるプロテュース、堂珍嘉邦演じるヴァレンタインの紳士ふたりと、島袋寛子演じるジュリア、霧矢大夢演じるシルヴィア、ふたりの女性をめぐる恋物語。今回が宮本亜門演出作初出演である西川は、作品の印象について「シェイクスピアの作品の中でも異色なこの作品の、その中でも性格、思考ともに破綻した役をやらせていただけて本当に光栄だと思っています(笑)。シェイクスピアというだけで堅苦しく感じる方もいると思いますが、そういうイメージを払拭できるような、僕なりのプロテュースを演じられれば」とコメント。主演を務めることについては「先に台本を読ませていただいたのですが、男性とキスをする場面が多くて、どうしたもんかな、と戸惑っています(笑)。でもこうなったらキャスト全員とキスするぐらいのテンションで(笑)、僕以外のキャストが「ここまではっちゃけて良いんだ」と思えるように、主演の僕が引っ張って行きたい」と意気込んだ。こちらも宮本亜門演出作初出演である堂珍は「亜門さんから、シェイクスピアの初期作品を新しいアプローチでやりたいとオファーをいただいて、その考えに共感して出演を決めました」と出演に至る経緯を話した。また、今作は「ラテン音楽」の要素を強め、カーニバルのような明るさが溢れる作品に仕上げている。そのことについて堂珍は「ラテンと僕の雰囲気は対極にあるんじゃないかと思っているのですが、亜門さんの演出によって、自分の中にあるものが膨らんでいけば良いなと思っています」と語った。同作の演出を熱望していたという宮本は「こんなに面白くて良いのかというぐらい変わったシェイクスピア作品です。キャストは個性的で楽しい方が揃っているので、稽古場は動物園みたいになるかも(笑)。年末ですので、この作品で幸せと喜びが溢れるような時間を演出したいと思っています。今憂鬱になっている方、本当の愛を感じたい方、自分を発散したい方、ぜひ足を運んでください」と自信をのぞかせた。ミュージカル『ヴェローナの二紳士』東京公演は12月7日(日)から28日(日)まで、東京・日生劇場にて行なわれ、その後、福岡、愛知、大阪を周る。なお、東京・福岡・愛知公演の一般発売は10月4日(土)午前10時より。
2014年10月03日日本初上陸となる「ザ・コーポレートゲームズ 東京 2014」のリレーマラソンが9月27日に開催され、元プロビーチバレー選手の浅尾美和さん、元プロ野球選手で野球解説者の田口壮さんらがスタートアトラクションに参加。ランナーらに声援を送った。○日本で初めて開催されるザ・コーポレートゲームズ9月25日から4日間にわたって東京湾岸エリアで開催された「ザ・コーポレートゲームズ 東京 2014」は、13競技からなる市民参加型のマルチスポーツフェスティバルだ。もともとは1980年代にイギリスで設立され、これまで30カ国60都市で開催されてきた。トップアスリートが頂点を目指す国際スポーツ大会とは異なり、あらゆる団体が自由に参加できる市民参加型のイベントとなっている。企業や団体でチームを組むことによりコミュニケーションを促進させ、多くの人々が参加することで地域の活性を図っている。今回が日本では初めてのイベント実施となり、235の企業や団体、約6000人が参加。27日にはリレー形式でフルマラソンを走るリレーマラソンが行われ、夢の島陸上競技場でスタートアトラクションが開催された。○浅尾さんが笑顔で選手たちを応援妊娠7カ月になるという浅尾美和さんは、ドット柄のゆったりしたスポーツウェアで登場。リレーマラソンのスターターの役目に「緊張しています。(スターターピストルを)早めに鳴らしてしまったり、不発になったりしないようにしなきゃ」と少々プレッシャーを感じている様子だったが、「今日はいい天気でスポーツ日和。無理せず、楽しく笑顔で走っているみなさんを見たいなと思います」と、にこやかに選手らに声をかけた。一般チームのランナーとして参加する田口壮さんが「チームがガチで走るなら、僕もガチで走ります! 」と宣言すると、浅尾さんも「ガチで行きましょう! 」と応じ、参加者を盛り上げる一幕もあった。パラリンピック日本代表の石井康二選手も「パラリンピックアスリートを支援してくださる方々に参加のお誘いをいただき、いろいろな方にパラリンピックのことも知っていただければと思い参加しました」と、ランナーの1人として参加した。ランナーらは、浅尾さんのピストルの合図とともに一斉にスタート。トラックの横では、中央区立佃中学校太鼓部による和太鼓演奏や、中央区立日本橋中学校吹奏楽部によるブラスバンドにチアリーディング、さらにローカルアイドル「豊洲アイドル☆学園」によるパフォーマンスなど、ランナーを応援する催しも行われた。○今回のイベントを起点として、アジアまで広がりをザ・コーポレートゲームズ 東京 2014 実行委員会の実行委員で、三井不動産レジデンシャルの市場開発部・池内順平さんは、「スポーツを通じて、多くの方々に集まっていただく場を提供することで、交流が生まれて地域が活性化していくことを目的に実施しています」と、今大会の目的を話す。スポーツ好きでもともとはサッカーを続けていた池内さんだが、3年前に骨折をして以来、スポーツから離れてしまったという。「それでも(ザ・コーポレートゲームズは)13競技もあるので、これならできるかな、と思うきっかけになりました。今回のイベントには9歳から74歳の方まで、あらゆる世代の方に参加していただいています。参加している人を応援したり手伝ったりと、たくさんの人がいろいろな形でフェスティバルに関わることができるのが、ザ・コーポレートゲームズの良い部分だと思っています」。東京でのイベントをモデルケースに、日本各地での開催の動きもあるという。「来年3月には沖縄で開催することが決定していますし、今回のイベントに興味を持たれた自治体の方が何人か視察にも来られています。この東京を起点として、日本各地へ、そしてアジアの各都市へ広がっていくといいですね。実は2018年にザ・コーポレートゲームズの大きな大会があり、そのフェスティバルの約40%の参加者が開催国以外の方なんですね。できれば、それを日本で開催したいと考えています」。10月27日には、今回のイベントの表彰式典となる「クロージングアワードレセプション」が開催される。人生を豊かにするライフワークとしての生涯スポーツ。そのスポーツを通じて、地域を盛り上げていくザ・コーポレートゲームズの今後に、要注目だ。
2014年09月29日撮影でのハロウィンスタイルを公開ファッション誌「Popteen」やブログ&リアル雑誌「Nicky」で活躍する人気モデル“みずきてぃ”こと西川瑞希。「Popteen」では注目モデルとしてヘアメイク企画やファッションページに登場、「Nicky」ではメインモデルとして活躍しており、特集企画も組まれるなど、読者からの熱い支持を得ている。とくに美容情報に長けたブロガーとしても知られ、彼女の発信をこまめにチェックする女性ファンも多い。テレビやラジオへの出演、コスメアイテムのプロデュースなどにも活躍の場を広げている。そんな彼女が26日夜、オフィシャルブログで、ひと足早いハロウィンのメイク&コスプレ姿を披露。そのスタイルが話題を集めている。小悪魔セクシーでキュートなハロウィンスタイルこのメイクとコスプレは撮影で行ったものだそうで、公開された画像は、そのオフショットのようだ。西川はラメのきいた紫のコウモリをイメージしたヘアアクセサリーと、同じく紫を基調にしたサテン調のドレスワンピースで、蜘蛛の巣をデザインした手袋などを身につけている。胸元にはボディメイクでキュートなゴーストをオン。そしてほほにジャックオーランタンとコウモリのペインティングメイクを施して、ハロウィンの雰囲気を高めるパーティー仕様のスタイルをみせている。その仕上がりは小悪魔セクシーでとってもキュート。ハロウィンには思わず真似して出かけたくなる可愛らしさで、お手本になりそうな印象だ。ブログ読者らからも「かわいすぎる」「すごく似合ってて楽しそう」「ハロウィンメイク可愛い」と絶賛のコメントが多数寄せられている。【参考リンク】▼Mizukitty(西川瑞希オフィシャルブログ)元の記事を読む
2013年08月28日松屋銀座の催事に来場昨年12月、現役の引退を発表し、今季で選手生活にピリオドを打った元女子ビーチバレー選手の浅尾美和が8日、東京・松屋銀座で開催されている「風姿花伝観世宗家展」(開催中~2013年1月21日まで)に来場し、美しい振袖姿を披露した。鮮やかなグリーンを基調とし、大輪の花々がデザインされた艶やかな振袖に白の帯、可憐な多数の小花のヘアアクセサリーを付けたスタイルで、とても綺麗に着こなしており、報道陣からも称賛の声が上がったそうだ。現役時代より白くなったから似合う?!美女アスリートとして知られた彼女だけに、その美しさも納得といったところだが、振袖姿を絶賛する声には、現役時代より肌が白くなったので、こういう衣装も似合うかなと、はにかんでみせたという。一般男性との交際をオープンにしている彼女だが、結婚についての質問は笑顔でかわし、言明を避けている。引退して初めてのこの正月は、現役時代にはそうした余裕もなかなかなかったため、家族とゆっくり過ごしたそうだ。今後はビーチバレーの楽しさを子どもたちに伝えていくなどしたいと考えているという。選手時代とはまた違った輝きと美しさをみせた彼女。新たな歩みをしっかりとスタートさせているようだ。元の記事を読む
2013年01月09日『蛇イチゴ』、『ゆれる』、『ディア・ドクター』で国内外の映画賞を総なめにした西川美和監督最新作となる『夢売るふたり』のワールドプレミアが、現在開催中の第37回トロント国際映画祭にて9月10日(現地時間)に行われ、西川監督が舞台挨拶に登壇。熱狂の中迎えられ、ファンからのQ&Aにも応じた。2人で営んでいた小料理屋を火事で失った夫婦が、店の再建のために心に隙間を抱えた女性をターゲットに結婚詐欺を実行。愛とは何か?夫婦とは何か?を刺激とユーモアたっぷりに描き出す。上映前の舞台挨拶で、満席となった客席に迎えられた西川監督は「(トロント映画祭の常連である師匠の)是枝裕和監督から、トロントはとてもいい映画祭だといつも聞いていたので、ここに来ることができて本当に嬉しいです」と興奮気味に語り、喜びを噛み締める。上映後に行われた客席のQ&Aでは、海外ならではの質問も飛んだ。女性客からは、結婚詐欺に騙される女性へ対する警告の意図があったか?と問われた西川監督は、「警告ということは考えていませんでしたが、いまの日本では女性の生き方が非常に多様化していて、生き方に色々な選択肢があるだけに、その分悩みが多く生きづらい世の中になっていると感じるんです。そんな女性たちの悩みを描きたいという思いはありました」と明かし、女性監督ならではの視点から生まれた物語であることを伺わせた。上映中は終始笑いが起き、エンドロール時には会場から大きな拍手が沸き起こるなど大好評のうちに終了したワールドプレミア上映会。終了後も、熱狂的な“西川ファン”に取り囲まれ、長時間質問攻めにされながら、サインや写真撮影に応じる西川監督はなんとも楽しそうだった。過去には『スラムドッグ$ミリオネア』、『プレシャス』、『英国王のスピーチ』など、その後にアカデミー賞で受賞する作品が数多く選ばれ、高い評価を受けているトロント映画祭での好調のスタート。第31回バンクーバー国際映画祭(9月27日~10月21日開催)、第56回ロンドン映画祭(10月10日~21日開催)、第48回シカゴ国際映画祭(10月11日~25日開催)、第16回オーストラリア日本映画祭(11月16日~19日開催)への出品も決定している本作。今後の評価にさらなる期待が高まる。『夢売るふたり』は全国にて公開中。■関連作品:第37回トロント国際映画祭 [映画祭] 2012年9月6日から2012年9月16日までカナダ・トロントにて開催夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年09月12日西川美和監督の最新作『夢売るふたり』が8日に全国で封切られ、東京・新宿ピカデリーで西川監督をはじめ、主演の松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、江原由夏、木村多江、笑福亭鶴瓶が初日舞台あいさつを行った。その他の写真火災ですべてを失った夫婦(松、阿部)が、再起をかけて“結婚詐欺”に手を染めていくという男女の愛憎を描いたヒューマンドラマ。すでに第37回トロント国際映画祭(6日開幕)のスペシャル・プレゼンテーション部門への出品が決定しており、壇上にて第31回バンクーバー国際映画祭、第56回ロンドン映画祭、シカゴ国際映画祭、オーストラリア日本映画祭に出品されることも発表された。舞台あいさつの翌日に、トロント入りするため日本を発つ予定の西川監督は「国境を超えていける映画という文化は、やはりいいものだと感じています。日本の恋愛事情や結婚観、女の生き方を海外の人々にも観てもらえれば。これを機会にもっと遠い国の皆さんにも観てほしい」と意気込みを語った。ちなみに、海外上映の際の英語タイトルは『Dreams for Sale』になるとのこと。夫に結婚詐欺をけしかける妻を演じた松は、役作りのためにフォークリフトの運転免許を取得し、「たまには勉強もいいもんですね。それに免許がなくてもいい西川監督が一緒に受験してくれました。ありがとうございます」と感謝しきり。学科教習の際、居眠りしてしまう瞬間もあったといい、「居眠りする松たか子を初めて見ました」と西川監督。一方、次々と女性を手玉に取る夫を演じた阿部は「いろいろな表情を引き出してくれた。自分でも『あんな顔するんだ、おれ』と思ったほど」と西川演出に舌を巻いた。そんな阿部に対し、西川監督は「いやあ、阿部さんのこと、私も好きになりそうでした。現場の女性スタッフもみんなそう言ってましたよ」とにやけ顔。すかさず、西川監督の前作『ディア・ドクター』に主演した鶴瓶が「僕のときは、どうだったの?」とツッコミを入れ、会場を笑いに包んでいた。『夢売るふたり』公開中
2012年09月10日『ゆれる』『ディア・ドクター』と観る者の心を静かに揺さぶる物語を世におくり出してきた西川美和監督の最新作『夢売るふたり』。火事で全てを失った夫婦(松たか子&阿部サダヲ)が結婚詐欺を繰り返すという、どこかファンタジーのようにも思える奇妙な設定の下、“愛とは何か? 結婚とは何か?”を生々しく問いかける。その他の写真初めて“女を描く”というテーマに臨んだ西川監督。「ダメな男のどうしようもない、でも魅力的なところを描いた映画はたくさんあるけれど、女のキャラクターというのは常にそれの引き立て役であり続けた気がするんですよね。だから私の知るかぎりの女の“ダメ”を描きたかった。結末が見えないまま発車して、いろんな角度から女を描き、日々実験を繰り返した感じです。阿部さんと松さんを見ながら『こういうふたりだったのか』と分かる部分がたくさんありました」と振り返る。金もなければイケメンでもない(失礼!)貫也に女たちは驚くほど簡単に騙されていく。阿部は彼女たちの気持ちについて「分からないですねぇ(笑)」と言いつつ、「理解できないからこそ演じるのが難しいし、面白かった」とも。「田中麗奈さんの涙を指で拭うシーンがあるけれど、現場の誰も、そんなことやったこともやられたこともないんですから(笑)」と照れくさそうに語る。本作は、女たちのセリフのひとつひとつが底知れぬ“深み”を帯びている。例えば愛人として生きてきた玲子(鈴木砂羽)が漏らす「すごいですね、奥さんて」というひと言。何気ない口調で放たれた言葉がなぜか脳裏にこびりつく。西川監督は「30年以上女として生きてるので、いろんな人の言葉が私の中に残ってます。妻子ある男の人を好きになった女性が発する『奥さん』という言葉に普通とは違う響きがあったりね」と静かに笑みを浮かべる。騙される女たち以上に女という生き物の生々しさをさらけ出すのが、夫の結婚詐欺を斡旋する妻・里子。唯一無二の存在感でもって演じた松たか子について「現場で見たときは怖さを感じなかった」という西川監督だが、「積み重ねてきたカットを編集で繋いだときに怖いと思いました。松さんが映ってるカットには『もう1秒だけ』とのばしたくなる吸引力があるんです」と明かす。夫として彼女と共に歩き、対峙した阿部は言う。「松さんは普段があまりに穏やかなので、スイッチが入ったときの怖さが倍増するんです。お風呂で浮気を問い詰められるシーンは、にらまれた瞬間に心から『申し訳ない』って思いましたね。電車でのシーンでも台本のト書きに『目が三角になる』とあったけど、本当になってましたから(笑)」。『夢売るふたり』9月8日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー取材・文・写真:黒豆直樹阿部サダヲ:ヘアメイク・荒川英亮スタイリング・チヨ(コラソン)
2012年09月07日『夢売るふたり』は、とにかく考えたくなる映画だ。火事ですべてを失った小料理屋の夫婦が、もう一度自分たちの店を持ちたいと願い、その夢の実現のために結婚詐欺に手を染める。板前の貫也は妻の里子が目をつけた標的――東京の片隅で孤独を抱えた女性たち――の懐に入り込み、金を引き出して行く。『ゆれる』、『ディア・ドクター』の西川美和監督が今回もオリジナル脚本を手がけ、松たか子と阿部サダヲを初共演に迎えた本作は、夢とお金と愛に翻弄される人々の姿を通して、男について、女について、自分自身についても考えたくなる作品だ。「夢を諦めるところも含めて、好きなんです」(西川監督)結婚願望の強いOLにスポーツ選手、風俗嬢、シングルマザー、と様々な女性が登場する。彼女たちの王子さまが貫也なわけだが、演じる阿部さん自身は同性として、「貫也はダメな男だなぁ…って思いました」と言う。「途中で自分の夢を諦めちゃってるんです。それで他人の夢、例えばウエイトリフティング選手のひとみちゃんの夢に乗っかっちゃって。それはだめでしょう、男として。そういうところは、自分とはちょっと違うなと思ったんですよね」。夢を諦めるのは、やはり駄目なことかと尋ねると「諦めなきゃいけないこともあるんでしょうけど。僕もプロ野球の選手になりたかった夢を諦めて、いま俳優やってるんですけどね(笑)」と答える。「ただ僕は、向いていないと気づいて、プロの選手にはなれないなと思ってやめたので。貫也はなんとなくやめてるから。そこはちょっとな、と思う」。西川監督は「だめなところなのかな…」と考え込みながら、「自分が男だったら、厳しく見ちゃうかもしれませんね。でも、なんとなく、しょうがないのかなとも思っちゃうな」。貫也という男は面白い。店が焼失し、失意のどん底にいた彼は、成り行きで一夜を共にした店の常連客に里子がいかに立派な妻か、熱心に語る。そして、大金をもらって喜び勇んで帰っていく。無邪気というか、天真爛漫というか。「走っちゃってるんだもんな…」と阿部さんは笑いながら呟く。「脚本にはなかったんですけど、監督が『松さんを抱きしめて、歌ってくれ』と言ったんですよ。オペラっぽくやってくれって。どんな男だ!?と思いました(笑)」。西川監督はにっこり笑って「そうお願いしました。見て下さいね。オペラ声で歌ってくださってますから」と答える。そのオペラの直後、物語は一気に加速する。滑稽さをまといながら、人の心の奥底まで深く深く分け入って、そこに隠されているものを白日のもとに曝してしまう。それが西川作品の特色だ。何気ない風で、人が一番触られたくない部分を鋭く突く。貫也のみならず、ラーメン屋店主や風俗嬢のDV夫、探偵など、登場する男たちも、騙す里子も騙される女たちも、誰もが少しずるいし、ばかでもある。「でも、ばかだけど、そこがいい。だから、夢を諦めるところも含めて、好きなんです。私は貫也っていうキャラクターが好きなんで、ついつい脚本を書いてても、貫也の話ばっかり膨らんでいくんですよね。だから、里子が物語の軸なんだって、振り戻すのにすごく苦労するぐらい。貫也は結婚詐欺をするのに外を歩くので、面白いんですよね」。貫也は女性から見た、理想の男性像?外に出て、いろいろな女性と対面しながら、貫也は変化していく。もう一度夫婦で店を始めたいという夢がブレない里子とは差が出てくる。「結構別人みたいになりますよね。監督からも別人でいいって言われました(笑)」(阿部さん)。西川監督は「貫也のいいところは、生き生きしてるんですよ、いつも」と言う。「もう、目の前にしたものが好きになり、それに心底没頭する」。確かに、どの女性といるときも貫也は楽しそうだ。家で夫を待つ里子が内に暗いものを抱えているのは明白だが、貫也にはどす黒いところはない。それとも見せていないだけ?「僕は、ない気がしますけどね。初めて会った子供とチャンバラやるっていう男は、どす黒くないでしょう」と阿部さん。西川監督は「ある意味、貫也は理想ですから、女の人から見た」と言う。「本当は男の人だっていろいろあると思いますけど、その暗い面、見たくない面は押さえて、だめだけど、人間の明るい面を寄せ集めた、かわいいキャラクターに書いたつもりです」。阿部さんは西川監督の男性の描き方について「面白がってるんだろうなって思いますね」と言う。「面白い男が多いなと思って。いろいろタイプが違う人がいっぱい出てきますけど、見方によっては笑えるっていうか、男の滑稽さが出てる。女性にしかできないような描き方だと思います。男が描くと、多分、貫也はもうちょっとかっこつけちゃったりするのかもしれない。もしくは、笑いに逃がしたりとか。西川さんの脚本はそれがないんです」。話を聞いていて頭に浮かんだのは、物語後半、すれ違い始めた夫婦が口論するシーンだ。里子に言われるまま動いてきた貫也が、彼女をやり込める。相手に逃げ場を与えない追いつめ方は、女性的にも思える。「そうですね、ああいう言い合いのシーンって、やっぱりね、男の人は描かなそうですよね」と阿部さん。「なるほどね。でも、私の周りの男の人は結構口が立つんだけどな」と言いながら、西川監督は阿部さんに「どうするんだろう、男の人。黙っちゃう?」と質問。阿部さんは「黙っちゃう。『逃げてくでしょう? 出かけちゃうでしょう?待ちなさいよ』って言われちゃう」と返答。監督は「煮物を容器に詰めて出ちゃう」と劇中の1シーンを引き合いに出して笑う。「自分じゃ知らない表情が映し出されていた」(阿部さん)阿部さんは「完成した映画には自分自身じゃ知らない表情が映し出されていました」と言う。「うれしいですよ。引き出してくれた監督に感謝しなきゃいけないですね」。自分でも未知の領域に連れていってくれる。俳優はそんな期待をもって監督との仕事に臨むのかもしれない。だが、監督本人は「いやいや、全然。そういうことのできるタイプの演出家じゃないです」と謙遜する。「松さんと阿部さんは、現場での有りさまが、私から見れば、すごく近い。2人とも歩調がちょっと似てるんです。だから、とてもバランスのいい現場でした」。みっちり話し合いを重ねて撮るようなこともない。「あんまり喋らないですよね(笑)。ちょっと解釈がずれてると思えば、言わせてもらうけど、ほとんどもうできてるんですよ。だから、目線の位置を決めるとか、その程度です」。「リハーサルをやってみて、あ、こいつ分かってないなって思うと来てくれるんです」と言う阿部さんの言葉に困ったような笑顔になる西川監督。「でも、阿部さんも松さんも、私の想定とは違う芝居のときが、いいことが多いんです。まあ、ほとんどずれないんですけど、基本は。でも、あ、元々の狙いよりも2人の出してきてくれたもののほうがいいって思うことがあった。だから、何にも言わないことが多かったですね」。「何も監督が言わないと、『もう諦められたのかな』って松さんと話してました」(阿部さん)「(笑)そんなことない。逆にこっちはなんにも言うことがなくて、申し訳ない、不甲斐ないって思うことが多かったですね。『まあ、この程度だな、この演出家も』って思われてるんだろうなって」(西川監督)お互いにそんなことを思いながらの撮影現場。互いへの愛情と尊敬、畏れと自意識の闘い合いは、『夢売るふたり』の世界観と重なるように思えて、何かストンと腹に落ちた。(text:Yuki Tominaga)Hairmake:Eisuke Arakawa/Stylist:Chiyo■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年09月05日森田芳光監督の遺作となった映画『僕達急行 A列車で行こう』のブルーレイとDVDの発売を記念して、森田監督作品をオールナイトで上映する“森田芳光 オールナイトで行こう!”が7日(金)に新宿バルト9で開催されるにあたり、森田監督作の『黒い家』で助監督を務めた西川美和監督のコメントが届いた。その他の写真『ゆれる』『ディア・ドクター』でメガホンを執り、最新作『夢売るふたり』の公開が8日(土)に控えている西川監督は、撮影現場での森田監督について「次から次へと湧き出てくる(森田監督の)突拍子もないアイデアに、現場はいつも理解が追いつかず、謎めいた空気に包まれていました。でも、森田監督はそんな空気に流されず、『何で出来ないんだよ!』と、子どもが駄々をこねるごとく、猪突猛進で、無我夢中なんです」と明かすも、「プロデューサーの三沢さんも当時助監督だった杉山さんも、森田組の人たちは、全員がじいややばあやのように骨身を削って監督のために働いてましたね。アイデアが思い通りに行ったときの森田監督は、これ以上ないほど興奮されていて、その喜びようを見ていると、誰もがたまらないと思うんです。だからみんな、中毒になるんです。これぐらい強烈に愛される人こそが、映画監督たるのだろうな、とそのとき強く私は思いました」と振り返る。また、今回のオールナイトで上映される『の・ようなもの』『ときめきに死す』を「心臓を貫かれるような思い出の作品」と話す西川監督は、「常に新しいことを試みたい、と切望されていた(森田)監督の情熱が、どの作品にもあふれています。遺作となった『僕達急行』に流れているおぼつかなさや温かい童心は、デビュー作の『の・ようなもの』にとてもよく似ている。これで終止符を打つつもりだったのかなあ。いや、そんなことはないはずでしょう。監督に、もう一度戻ってきてもらいたいです」とコメントを寄せている。オールナイト当日は、『の・ようなもの』で主演を務め、森田監督映画の“常連”としても知られる伊藤克信をはじめ、プロデューサーの三沢和子氏、編集の川島章正氏、助監督の杉山泰一氏によるトークショーが予定されているほか、入場者特典として『僕達急行』のプレスシート(非売品)がプレゼントされるという。『僕達急行 A列車で行こう』Blu-ray&DVD発売記念 森田芳光 オールナイトで行こう!上映作品:『僕達急行A列車で行こう』『の・ようなもの』『ときめきに死す』日時:9月7日(金) 22時40分開場/23時開映/翌5時45分終了予定会場:新宿バルト9料金:3000円(前売りは9/6まで)※当日券あり※上映前にトークショーあり
2012年09月04日映画『夢売るふたり』のカップルを招待しての試写会が8月27日(月)に都内で開催され、午前中に行なわれたヒット祈願イベントに引き続き、西川美和監督に松たか子、阿部サダヲ、さらに笑福亭鶴瓶が登壇。事前に観客から寄せられた男女の謎にまつわる質問に答えた。『ゆれる』、『ディア・ドクター』に続く新作で西川監督が描くのは夫婦による結婚詐欺。火事で全てを失った夫婦が次々と女性を騙して金を巻き上げるも、やがて彼らの間には溝が…。生々しい男女の姿を通じて愛や結婚について問いかける。客席は様々な年齢層のカップル、夫婦で埋め尽くされたが、映画のあまりの生々しさに鶴瓶さんは「うちも夫婦で観て、エライことになりました。カップルで観るのは避けた方が…」と心配そう。「観た後に監督がうちの嫁はんに質問してまして、オレは答えを聞きたなかったけど『女ってあんなもんよ』とか聞こえてきた」と苦笑していたが、西川監督は「いい夫婦がこの映画をどう観るのか?実験台になってもらいました」とイタズラっぽい笑顔を浮かべていた。本作を撮るにあたって西川監督は、鶴瓶さんの知人だという結婚詐欺の被害者に話を聞いたそう。鶴瓶さんによると、その結婚詐欺師は「この前、捕まった」とのことだが、西川監督は「被害者の感情は複雑で、単に『許せない』じゃ済まされないものがあった。周りから見たらバカだなと思うかもしれないけど、話を聞いたら『これはお金出すな』と思うような話も多く、それは(劇中の)騙される女性に投影したつもり」と明かす。その上で、夫に結婚詐欺を実行させる妻・里子を演じた松さんを絶賛。「内面を言葉に出さずに腹に抱えて孤軍奮闘する姿をどう描くかが勝負でしたが、松さんの芝居を見ていたら『この人についていけばいい』と思えた」と最大限の賛辞を送る。一方、松さんは阿部さんとの初共演に触れ「素敵な俳優さんでいつかご一緒したいと思ってましたが、夫婦役で出会うとは…。掴みどころがないようで、でもとてもシンプルな方のようにも思えて、一緒に仕事をしていて楽しかったです」と笑顔でふり返った。観客から寄せられた相談に答えるコーナーでは、「7年付き合っている彼が結婚に乗り気ではなく、実家への挨拶にも行ってくれない」という悩みに、鶴瓶さんが「行ったれや!」とガツンと一撃。「結婚はいいですよ」と言いつつ「でも男は文句言うときは隠して言うように!絶対にケンカしたらアカン!」と熱弁をふるっていた。また21歳の学生の「どうやって好きな女性にアプローチしたらよいか?」という相談には、「絶対大丈夫。誘えば来ますよ」とかなり楽観的なアドバイス。さらに「ずっと自分で温めてきた一発ギャグとかしてみたら?」という無責任な後押しで会場の笑いを誘ったが、松さんは「相手が引くかもしれないってくらいのことを全部試して、それでも大丈夫そうな人と付き合うといいんじゃないでしょうか?」と現実的な助言を送っていた。最後にこれから映画を観る観客に向け、松さんは「どの部分がみなさんの心に響くのか私たちも分かりません。この2人が幸せなのかどうか?最後まで見守ってください」と挨拶。阿部さんも「2人で観られて、その後にいっぱい話し合ってもらえたら」と呼びかけた。『夢売るふたり』は9月8日(土)より公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年08月28日『ゆれる』、『ディア・ドクター』の西川美和監督の最新作『夢売るふたり』のヒット祈願イベントが神田明神(東京・神田)で行われ、西川監督を始め、劇中で夫婦を演じた松たか子&阿部サダヲに田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江らが出席した。夫婦による結婚詐欺を描いた本作。妻が計画し夫が実行に移して女性から金を巻き上げていく姿を通じて愛や結婚、女性の本性を描き出していく。この日、キャスト陣は西川監督が事前に伝えたという劇中でのイメージカラーにちなんだ浴衣姿で登場。ただひとり男性の阿部さんは「みなさん、美しいのでじっくり見たい。神聖な場所でいやらしいことを考えてしまいました」と満面の笑み。「土日は休むとして、月曜日は…って感じで、(日替わりで)愛人を連れて歩いたらカッコいいですね」とよからぬ妄想まで口にしていた。これまでの人生における良縁を尋ねられると松さん、阿部さん、そして昨秋、結婚したばかりの鈴木さんは夫および妻との縁を挙げた。田中さんは「私も『夫』と言ってみたい」とうらやましそうに語りつつ、本作で共演している笑福亭鶴瓶について「短い期間で共演したり、近所で会ってお茶させていただいたりと縁がある気がしています」と微笑んだ。木村さんは、西川監督が助監督だった十数年前からの付き合いだそうで「監督はまだ大学生で『お互い頑張っていきましょう』って話してました。こうしてまたご一緒できて、良い縁を感じています」と運命を明かす。西川監督も「まだカチンコを叩いていた時期ですね。ギュウギュウのロケバスで隣に座って一緒に話してました」と懐かしそうに語った。松さんは改めて“夫”阿部さんの魅力を尋ねられると、「得意なところで売ってないところが『やるなぁ』って思います」と語る。これに阿部さんは「この着物、買い取りになるんじゃないかってくらい汗かいてます」と本気で照れていた。またこれまでの人生でつかれた最大の嘘は?という問いに女性陣はしばし思案。松さんは「思い当たらないんですが、気づいてないのかも。夫には嘘はつかれたことはないと思います」と苦笑交じりに語っていた。『夢売るふたり』は9月8日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年08月27日阿部サダヲ×松たか子が結婚詐欺で女性から金を巻き上げる夫婦役を演じることで話題の映画『夢売るふたり』。本作の学生限定試写会が8月23日(木)に青山学院アスタジオで行われ、メガホンを握った西川美和監督が学生たちとの座談会に出席した。2人で営んでいた小料理屋を火事で失った夫婦が、店の再建のために心に隙間を抱えた女性をターゲットに結婚詐欺を実行。愛とは何か?夫婦とは何かを刺激とユーモアたっぷりに描き出す。青山学院の学生を中心に、会場にはおよそ150名の学生が来場。西川監督は「結婚適齢期を過ぎた女性を中心に描いた作品なので、まだそこに至っていない若いみなさんがどう観たのか?楽しみです」と語る。映画を鑑賞したばかりの学生からは様々な感想が寄せられたが、“女の強さ”という点について監督は「妻の強さ、母の強さというのは私も母を見ながら感じていました。女はひとりでいるよりも家を持った方がこれまでにない強さを持つのかもしれません」と分析。一方で“男の単純さ”という声が学生から挙がると「私は決して男は単純だと思いません。男の人も単純だと言われて否定しない側面がありますよね。男と女で“単純さ”について認識のズレがあるのかな?興味深いところですね」と語るなど、学生の意見に触発された様子だった。話題が「浮気」「好きな男性に騙されたとき許せるか?」といったテーマになると俄然、話し合いは活発に。自らの浮気経験を告白する男子学生、「騙されているとしても好きな人との時間はほかに代えがたいもの」と語る女子学生など生々しい声が続出。監督は学生の声に耳を傾け、熱心にメモを取っていた。若い学生に比べ、大人の立場になると浮気を許せるようになるものか?という問いには監督は「そんなことないですよ。人間の根っこは年取っても変わらない。50歳の人でも恋する瞬間は14歳の顔するって言います」と否定しつつ「ただ、年を取ると守らないといけないものが変わってきて感情に流されまいとするようになるかもしれません」とも語った。また、質疑応答の時間には、西川監督は若い世代がシネコンで上映される大作以外の独立系の作品、ミニシアターの映画を観に行かなくなったと言われている現状に触れ「情報をみなさんに与えられていない部分もある」と自省しつつ「大学生のみなさんが分かりやすいものしか見ないのは寂しい。学生時代は何をやってもいい期間。分かりにくいものを柔軟に頭に叩き込んでほしい。解釈する力や幅が広がるので、どんどん映画館に行ってほしい」と呼びかけた。『夢売るふたり』は9月8日(土)より全国にて公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年08月23日松たか子と阿部サダヲが初めて夫婦役で共演していることで話題の『夢売るふたり』が、このほど第37回トロント国際映画祭に正式出品されることが決定!前2作に続いて3度目の世界への挑戦となる西川美和監督から喜びのコメントが到着した。営んでいた小料理屋を火災で失った夫婦が、再出発の手段として選んだ稼ぎ口は、結婚詐欺。真っ当ではないと知りつつも、金のためにうそを重ねるが、やがて夫婦、騙した女たちとの間にひずみが生まれる…。『蛇イチゴ』や『ゆれる』、『ディア・ドクター』など、女性ならではの鋭い視点と繊細な描写が高い支持を集める、西川監督の待望の最新作。カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭に次ぐ規模とアカデミー賞を占う重要な映画祭として、毎年数多くの映画ファンが参加するトロント国際映画祭。昨年は日本から『ヒミズ』や『CUT』などが出品され喝采を浴びた。今回、『夢売るふたり』が出品されるのは「スペシャル・プレゼンテーション」という本映画祭の目玉となる部門。近年では2010年に公開された『ノルウェイの森』が同部門にて上映されたが、日本映画が出品されるのは極めて稀とのこと。映画祭プログラミング・ディレクターも「とにかくこの映画が好きなので、ワールドプレミアとして招待することができて嬉しい!」と喜びの声を上げている。この吉報に西川監督は「トロントは師匠の是枝(裕和)監督も常連で、とてもいい映画祭だと聞いていましたから、ずっとこの機を待っていました。たくさんの外国映画に憧れて育ったので、こういう機会をいただけることは自分も作品で世界にお返しができるような気がして何より嬉しいです」と、是枝チルドレンらしい映画愛にあふれたコメントを寄せている。さらに、「東京に生きる夫婦と女たちの話を、海外の人がどのように受け止めるのか、理解されるのか、されないのか、とても知りたい。苦労を重ねてくれたスタッフの仕事、キャストの仕事を世界に紹介できることも嬉しい」と喜びと期待に胸膨らませる。尚、西川美和監督も映画祭に参加する予定。西川監督にとって、第59回カンヌ国際映画祭での『ゆれる』、第33回モントリオール世界映画祭での『ディア・ドクター』に続いて3度目となる世界への挑戦。3度目の正直で初の受賞に期待したい。『夢売るふたり』は9月8日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:第37回トロント国際映画祭[映画祭] 2012年9月6日から2012年9月16日までカナダ・トロントにて開催夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年07月25日『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督の最新作『夢売るふたり』の完成披露試写会が行われ、西川監督と主演の松たか子、阿部サダヲが登壇しての舞台挨拶が行われた。その他の写真本作は、営んでいた小料理屋が火事で全焼し、再出発のための資金集めをすべく結婚詐欺に手を染めていく夫婦の物語。これまでの作品でも一貫して人間同士の密な関係性を描いてきた西川監督は、本作を作るにあたり、「女性のみっともないところを描きたかった」と語る。「女の人の生活はどんどん多様になっていて、悩みも複雑。30代になってくるといろんな思いを抱き、あがきながら人生を歩んでいくしかない。そういう大人の女性の生きづらさ、都会の片隅でひっそり自分の生きる道を模索しているような女性を描いてみたいと思いました」。実は、松と阿部は今回が初共演。現場での様子について監督は、「阿部さんはどの女の人と一緒にいても楽しそうだった(笑)」と証言。一方松については「完全なサラブレッドなのに、そういう女優さんには珍しく雰囲気がフツーっぽかった」と語る。それを立証するかのように阿部が「松さん、おソバ好きですよね」と一言。実は現場では何人もの男性スタッフが、松と一緒におソバを食べたことを自慢していたのだとか。さらには「食べるのも早いし、着替えもすごく早い。歌舞伎かって思うくらい(笑)」と、意外な一面が次々に明かされ、松がタジタジになる場面も。しかしそんな松も、「昼夜逆転のスケジュールでしたが、楽しく幸せな時間でした」と撮影中を振り返るなど、シリアスな物語とは打って変わって、現場は和やかな雰囲気だったようだ。「全員が全力で役に向き合ってくれたおかげで、血の通った作品になった」と、手ごたえのほどを感じさせる西川監督のコメントには、役者たちもそれぞれ感慨深げに。阿部は「今までやったことのない役で、出したことのない表情が出せた。観終わった後の感想がそれぞれ違うんじゃないかな。3~4日くらい話せると思うので、たくさん話し合ってください」と映画をアピール。松も「いろんな見方が出来る作品。どうか寛容な気持ちで楽しんでほしい」とコメントし、舞台挨拶を締めくくった。『夢売るふたり』9月8日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー
2012年06月29日松たか子、阿部サダヲを夫婦役として迎えた最新監督作『夢売るふたり』の公開を9月に控える西川美和監督が初めて挑むスポーツ・ドキュメンタリーが、6月10日(日)、NHK−BS1にて放送されることが決定した。自ら手掛けた原案と脚本をもって、結婚詐欺を仕掛ける夫婦と、騙される女たちの愛の物語を描いた西川監督。阿部サダヲ演じる男による詐欺に遭う数々の女性の中でも異彩を放つのが、江原由夏扮する女子ウェイトリフティングの選手である。同役を描くにあたり、2年前にウェイトリフティング選手の取材で金沢学院大学に訪れた西川監督は、一途に競技に取り組む選手たちと絶妙な駆け引きの織りなす力比べの虜となり、今回、企画・構成そして聞き手として、初めてのスポーツ・ドキュメンタリーに挑むこととなった。ナレーションは連続テレビ小説「カーネーション」で脚光を浴びた尾野真千子が担当する。今回この設定を考えた理由について、「私は身体の大きな女性アスリートががむしゃらに健闘する様子が、好きなのです。柔道は花形だけれど、もっとひっそりと黙々と生きている勝負師。『どうしてそれを選んだんです?』と不思議がられるような世界で汗をかく女の人を探して、出会ったのがウェイトリフティングという競技でした」と語る西川監督。ロンドン五輪を前に、日本映画界の女性監督として新たな領域に挑み続ける彼女が見た、女子ウェイトリフティングの世界とは?女性ならではの視点で描く、女性の強さに注目したい。「重力に逆らってまで~映画監督・西川美和が見た女子ウェイトリフティング~」はNHK−BS1にて6月10日(日)21:00~放送。『夢売るふたり』は9月8日(土)より全国にて公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年06月09日松たか子と阿部サダヲが主演し、『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和が監督を務める『夢売るふたり』の予告編がこのほど公開になり、騙し騙される男女の緊迫した関係をとらえた本作の一部が明らかになった。『夢売るふたり』予告動画本作の主人公は、東京の片隅で小料理屋を営んでいた夫婦。穏やかに暮らしていたふたりは店の火災ですべてを失い、人生の再出発のために、夫婦で“結婚詐欺”をはたらくことに。このほど公開された予告編も、仲睦まじい主人公夫婦の姿を捉えた場面で幕を開けるも映像は一転、ダークなトーンで借金を抱えて途方にくれるふたりを映し出す。その後の映像に登場するのは、夫婦の周到な計画によって、心を奪われ、金も奪われてしまう女たち。結婚できない独身の会社員を田中麗奈が、不倫で大金を手にした女性を鈴木砂羽が、家計を支えるシングルマザーを木村多江が演じており、その他に伊勢谷友介、香川照之、笑福亭鶴瓶らが出演する。予告編は、夫婦が結婚詐欺を働き、次々と金を巻き上げていく過程を描いた後に、相手を騙しても騙しても精神的にも金銭的にも満たされることのない夫婦の心象を描く。金を得たことで夫婦は何を売り渡してしまったのか? 騙された者たちは泣き寝入りするだけなのか? 『ゆれる』で緊迫した家族関係を描き高い評価を得た西川監督の新作だけに、本作がどんなカタチで“男と女の真実”を描き出すのか気になるところだ。『夢売るふたり』9月8日(土)全国ロードショー
2012年06月06日『ゆれる』、『ディア・ドクター』の西川美和監督が、主演に松たか子と阿部サダヲを迎えて贈る最新作『夢売るふたり』が9月8日(土)より公開されることが決定。これに合わせて本作のポスタービジュアルも完成し、このほど初披露となった。『蛇イチゴ』や『ゆれる』、『ディア・ドクター』など、人間の深層心理を突く鋭い視点と女性ならではの繊細な描写で映画ファンを魅了する、西川美和監督の新境地となる本作。人々が日々すれ違いながら生きる都会・東京の片隅で、松さんと阿部さん扮する一組の夫婦が始めるある計らいを通して、愛とは何か?を問いかける。その計らいとは、なんと夫婦共同作業による“結婚詐欺”!火事で営んでいた小料理屋を失い、生きる糧を失ってしまった2人は再出発への資金を貯めるべく、妻が計画し、夫が女を騙すという、何とも信じがたい行動に出る。妻の指令のもと、次々と女性たちを騙していく夫。だが、嘘の繰り返しはやがて、夫婦の間にさざ波を立て始め…。今回完成したポスターでは、深い夜景をバックに、松さんと阿部さんの複雑な感情のこもった顔が大きく映し出されているが、夢を閉ざされた絶望感が阿部さんの表情から感じられる一方で、松さんのまっすぐに見据える視線には、それとは異なる“狙い”を感じさせるものがある。そして2人の前に踊るのは、「人間最大の謎は、男と女」というキャッチコピー。果たして2人が巻き起こす「騙し」のドラマの終着点には何が待ち受けているのか…?先の読めないミステリーの雰囲気をこのポスターからも感じ取ることができる。さらに、既に発表されていた2人、そして“騙される”女役の田中麗奈、鈴木砂羽、木村多江、安藤玉恵、江原由夏に続き、ほかの豪華キャストも発表!伊勢谷友介、やべきょうすけ、大堀こういち、倉科カナ、古舘寛治、小林勝也に加え、『ゆれる』での演技が印象的な香川照之、『ディア・ドクター』主演の笑福亭鶴瓶など、西川監督作おなじみの顔ぶれが意外なシーンで出演しているので、こちらも要チェック!『夢売るふたり』は9月8日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年9月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012「夢売るふたり」製作委員会■関連記事:阿部サダヲ「凄い結末に…」『夢売るふたり』“騙される女”はこの5人!『夢売るふたり』松たか子&阿部サダヲが“夫婦”そろって無事クランクアップ!『ゆれる』の西川美和最新作で松たか子と阿部サダヲが結婚詐欺師の夫婦に!
2012年04月27日『ゆれる』、『ディア・ドクター』の西川美和監督の最新作で、松たか子と阿部サダヲが夫婦役で初競演を果たした『夢売るふたり』の新たな豪華キャスト陣が発表!主人公夫婦に“騙される”女として、田中麗奈、木村多江、鈴木砂羽らが出演することが明らかとなった。人間の心の機微を鋭く描く西川監督が自らの原案を基に脚本も手がけた本作。東京の片隅で小料理屋を営むも火事で全てを失ってしまった夫婦の里子(松さん)と貫也(阿部さん)が、再出発の資金調達のために結婚詐欺を企てていく姿を描く。今回、新キャストとして発表されたのは田中麗奈、木村多江、鈴木砂羽、安藤玉恵、江原由夏と、全く異なるタイプの女優陣。結婚できないアラサーOLに不倫生活に終止符を打った40代女性、ソープ嬢にウエイトリフティング選手と、性格も環境も全く異なる彼女たちだが、松さんと阿部さん扮する夫婦による巧みな結婚詐欺により、まんまと騙されてしまう。男運に恵まれず親と同居中の冴えない独身アラサーOL・棚橋咲月を演じた田中さんは、「西川監督の作品に出演できる喜びと恐怖でいっぱいでした」とコメント。阿部さんとは初共演となったが、「個性的な役柄が印象深い役者さんなのでご本人もそんな方なのかなと思ったら、雰囲気が柔らかい方でびっくりしました。スタッフや共演者のみなさんにも優しくて…ただ、作品の中では見事に騙されてしまいましたけど」とそのギャップに“騙された”よう?一方、騙す側に徹した阿部さんは「5人の女性たちを騙す役をやらせていただきましたが、本当にみなさんビックリするほどリアルで、“騙そう”とする芝居は必要ありませんでした。木村多江さんのハローワークの職員とか、江原由夏さんのウエイトリフティングの選手とか、本物です。田中麗奈さんとは東京のいろんなところをデートさせてもらいましたけど、凄い結末に…」と“本物”の女優陣との撮影を満喫しつつも圧倒された様子。この5人の“騙された”女たちが迎える結末とは?『夢売るふたり』は今秋、全国にて公開。■関連作品:夢売るふたり 2012年秋、全国にて公開■関連記事:『夢売るふたり』松たか子&阿部サダヲが“夫婦”そろって無事クランクアップ!『ゆれる』の西川美和最新作で松たか子と阿部サダヲが結婚詐欺師の夫婦に!
2012年03月22日『ゆれる』『ディア・ドクター』の西川美和監督最新作、松たか子&阿部サダヲ初共演で今秋全国ロードショーとなる映画『夢売るふたり』。松と阿部が演じる夫婦、里子と貫也は東京の片隅で小料理屋を営んでいたが、火事ですべてを失ってしまう。夢を諦めきれないふたりは、金が必要。彼らは再出発のため、結婚詐欺を始める、というストーリー。西川美和が、自らの原案を基にオリジナル脚本を執筆し、誰も観たことがない男と女たちの愛の物語を描く。騙される女①田中麗奈:結婚できないOL 棚橋咲月(31)役<田中麗奈 コメント>西川監督の作品に出演出来る喜びと恐怖でいっぱいでした。以前からご一緒したかったので、お話を頂いた時はとても嬉かった半面、参加する事に色んな意味で重みを感じました。西川監督とのお仕事は、初めてでした。身体が小柄なのに勇ましく現場を引っ張ってく姿は誰よりも男らしかったです。言葉の数や種類が豊富な方。今ままでどんなことを感じ、どんな経験をしてこんな凄い脚本、作品を作るんだろうと思いました。阿部さんとは初共演で、個性的な役柄が印象深い役者さんなので、ご本人もそんな方なのかなと思ったら、雰囲気が柔らかい方でびっくりしました。スタッフや、共演者の皆さんにも優しくて、、、ただ、作品の中では見事に騙されてしまいましたけど。私が演じた咲月という役は阿部さんに騙される女性の一人で、仕事では伸び悩み恋愛に対しては不器用タイプ。監督からアドバイスを頂きながら、役を作っていったという感じで、撮影が終了するまで私は監督の思いに応えられているかと思っていましたし、今でも思い返す時もあります。この作品を通して役者として大変貴重な経験ができたと思います。最後に「夢売るふたり」というタイトルには良い意味で裏切られました。騙される女②鈴木砂羽:不倫を終わらせたOL 睦島玲子(42)役<鈴木砂羽 コメント>待望の西川監督作品での出演。細やかな演出に勉強になり、大変痺れました。そして西川監督のいい女ぶりにも痺れました。本当に監督の作品に出演させて頂き、光栄で嬉しく思いました。騙される女③木村多江:女手一つで家庭を養う職業安定所職員 木下滝子(38)役<木村多江 コメント>西川監督とお互い二十代で出会い、又ご一緒したいという思いが現実になりました。面白い台本、素晴らしいキャスティング!その中で生きる難しさと幸せをかみしめた日々でした。役者をしていてよかった!騙す男 阿部サダヲ:妻・里子と結婚詐欺をはたらく夫 市澤貫也(40)役<阿部サダヲ コメント>自分が5人の女性達を騙す役をやらせて頂きましたが、本当に皆さんビックリする程リアルで「騙そう」とする芝居は必要ありませんでした。木村多江さんのハローワークの職員とか、江原由夏さんのウエイトリフティングの選手とか、本物です。本業の方からスカウトされる人もいる位(笑)。田中麗奈さんとは東京の色んな所をデートさせてもらいましたけど凄い結末に……それぞれの女性との結末は是非劇場の方でご覧下さい!作品情報『夢売るふたり』原案・脚本・監督:西川美和出演:松たか子 阿部サダヲ田中麗奈 鈴木砂羽 安藤玉恵 江原由夏 / 木村多江配給アスミック・エース(c)2012「夢売るふたり」製作委員会
2012年03月22日