こんにちは! 助産師のREIKOです。「分娩室に移動できるのは、あとどれくらいですか……?」と、お産のときによく聞かれます。でも、陣痛が始まった段階で明確に「あとこれくらい」というのは言えないのがお産なんですよね。 お産のほとんどの時間を占めるのが、分娩第一期といわれる、陣痛が始まってから子宮口が全開大するまでの時間です。そんなつらく? 長い?「分娩第一期の過ごし方」についてお話しします。 10分おきの陣痛が……妊婦さんが急におなかを押さえて「うっ……生まれる!」、そして次のシーンではすでに分娩台に……。なんてシーン、TVなんかで見たことはありませんか? そんなこともないとは言い切れませんが、ほとんどのお産には当てはまらないと思います。 規則的な子宮の収縮が10分間隔、あるいは1時間に6回以上になると、陣痛開始と判断されます。そして、陣痛には波があります。徐々に痛くなってピークを迎え、また徐々に痛みが引いて何ともなくなります。それがお産が進むにつれ、痛みが強くなっていき、間隔も2分くらいまで短くなっていきます。 一般的に陣痛が始まって子宮口全開までの時間は、だいたい初産婦さんで10~12時間、経産婦さんでは4~6時間くらいかかります。 とにかくリラックスしよう!分娩第一期では、痛みや緊張から知らず知らずのうちに体に力が入ってしまいます。余計な力が入っていると、体も硬くなるうえに、疲れもたまってきてしまいます。分娩第一期ではとにかくリラックスすることが大切です。仰向け、横向き、四つん這い、あぐらをかく、アクティブチェアに座るなど、自分にとってラクな姿勢をとるようにしましょう。 モニターをつけているから、体を動かしてはいけないのでは? と思う方もいらっしゃるようですが、助産師に伝えれば調節してくれるので、遠慮なく伝えてみてください。可能であればお散歩をしたりお風呂で体を温めたりするのもいいですよ。 呼吸法を取り入れてみよう!呼吸法といえば「ヒッヒッフー」の呼吸を思い浮かべる方が多いのでは? これは呼吸法に集中することで、陣痛、分娩時の痛みを緩和する効果があるといわれている「ラマーズ法」の呼吸の1つです。ラマーズ法の呼吸法は、基本的に鼻から息を吸って口から吐きます。 お産の進み具合で呼吸法が変わるので、うまくできるか心配になってしまうかもしれません。お産の進み具合に合わせて、助産師がしっかりサポートしますのでそれに合わせて呼吸をしてみましょう。 「ヒッヒッフー」の呼吸はお産の中盤あたりにおこなう呼吸法なので、それまではゆっくり鼻から息を吸って、口から吐く……というように、息を吐くことを意識していきましょう。呼吸を止めてしまうと赤ちゃんが苦しくなってしまいます。赤ちゃんに酸素を送るつもりでゆっくり呼吸していきましょう。 最大の難関!? いきみを逃す!分娩第一期で一番つらいのが、「いきみたいのにいきめないこと」ではないかと思います。子宮口が全開大する前にいきんでしまうと、子宮口がむくんでしまったり、切れて大出血を起こしてしまったりすることもあります。 自分にとってラクな姿勢をとって、呼吸法で逃がしたり、付き添いのいる方は肛門のあたりをテニスボールやこぶしなどでグッと押してもらったりして、いきみを逃していきましょう。陣痛のないときは、全身の力を抜いて休んでください。特に制限がなければ、水分や糖分の補給も忘れずに。 終わりが見えないと、心も折れそうになってしまうかもしれませんが、ママだけでなく赤ちゃんも頑張っています。そして、パパやご家族、そして助産師をはじめとする産院のスタッフがママと赤ちゃんを支えてくれますよ! ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2020年01月09日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、今まさに陣痛に向き合っているママからのご質問です。 Q.陣痛時の呼吸のしかたを教えてください現在、陣痛が6分間隔で、痛くて呼吸を無意識に止めているときがあります。陣痛時の呼吸のしかた教えてください。 宮川めぐみ助産師からの回答陣痛が来ているのですね。呼吸を止めてしまうと体に力が入り、より痛みを強く感じるようになります。ゆっくりと息を吐くことを意識してみてください。そして吐きながら体の力がどんどん抜けていくようなイメージをしていただくといいですよ。頑張ってくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください ラマーズ法のおこない方ラマーズ法は、お産の進みに合わせて呼吸法と弛緩法、そして補助動作を組み合わせておこないます。 お産の状況:子宮口1~3cm陣痛は30~60秒陣痛が遠のく時間は5~10分ほど■呼吸法:ワルツの呼吸1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)3秒くらいかけて鼻から息を吸います3)3秒くらいかけて口から息を吐きます4)ワルツのリズムに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口3~8cm陣痛は40~60秒 陣痛が遠のく時間は2~4分ほど■呼吸法:ヒッ・ヒッ・フーの呼吸1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)浅く・軽く・早く、「ヒッ」と口から息を吐き、鼻で息継ぎをしたあともう一度「ヒッ」と口から息を吐きます3)軽く息継ぎをした後、口をすぼめて「フー」と息を吐きだします4)痛みにに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口8~10cm陣痛は60~90秒 陣痛が遠のく時間は30~90秒ほど■呼吸法:ヒッ・ヒッ・フー・ウンの呼吸(いきみのがしの呼吸)1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく深呼吸をします2)浅く・軽く・早く、「ヒッ」と口で息を吐き、鼻で息継ぎをしたあともう一度「ヒッ」と口から息を吐きます3)軽く息継ぎをした後、口をすぼめて「フー」と息を吐きだし、いきみに合わせて「ウン」と言います4)痛みにに合わせて2)3)の呼吸を繰り返します5)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします ■補助動作 お産の状況:子宮口全開大陣痛は60~90秒 陣痛が遠のく時間は30~90秒ほど■呼吸法:いきみ1)おなかが張ってきたらゆっくり大きく2回深呼吸をします2)3回目に大きく鼻から息を吸い、息を止めて10~14秒ほどいきみます3)息が続かなくなったら、再度大きく鼻から息を吸い、息を止めて10~14秒ほどいきみます4)おなかの張りがおさまってきたらゆっくり深呼吸し、全身の力を抜きリラックスします 発露※赤ちゃんの頭が出てきたとき 数秒間■呼吸法:短促(たんそく)呼吸1)合図に合わせて両手を胸におき、「ハッ・ハッ・ハッ……」と軽く口から息を吐きます。 ※参考:基礎知識(出産)「出産時の呼吸法、ラマーズ法とは?」【監修者:天神尚子 先生産婦人科 | 三鷹レディースクリニック院長】
2020年01月08日初めての出産でわからないことだらけだった私。いざ陣痛が来たときに自分は冷静な判断できるのだろうかと、とても不安でした。今回はそんな私が出産前に準備しておいてよかったこと、しておけばよかったことをご紹介したいと思います。 陣痛が来る前兆私が出産したのは出産予定日の2週間前でした。健診で順調だった私は、出産予定日の17日前に「そろそろ本格的に準備しないといけないな」とやっと思い始めたばかりで、今思えばとても呑気だったと思います。 陣痛が来た日、私は背中の違和感を少し覚えていましたが、いつものおなかの張りがちょっとキツイだけだろうと気にもとめず普通に生活していました。その日の夜中0時あたりから頻繁におなかが張り始め、4時ごろには痛みが耐え難くなり病院へ向かうこととなりました。 準備しておいてよかったこと私が準備しておいてよかったと思うことは、「病院にすぐ連絡できるようにしておいた」ことです。私は焦ると、物をどこに置いたか忘れてしまう癖があります。陣痛当日も不安と焦りで病院からもらったしおりをどこにしまったか忘れてしまいました。 しかし、連絡先をスマートフォンに登録していたのでスムーズに電話することができ、病院から指示をもらうことができました。入院の準備などはある程度していましたが、荷物は後日夫に持ってきてもらったため、後からでも困ることはありませんでした。 早く準備しておけばよかったこと私が準備しておけばよかったことは、「陣痛記録アプリ」です。おなかの張りは夜中に少しずつあったのですが、陣痛なのかがわからなかったので夫を起こすかどうか判断ができず、長い時間不安でした。そこで痛みの間隔を計ろうとアプリをダウンロードすることに。陣痛が来たとき、終わったときにボタンをタップするだけで陣痛の間隔を自動でメモしてくれるので助かりました。 当時はまだまだ先だと思っていた陣痛。早め早めの準備が大切なんだと身にしみました。入院時の荷物の準備に加え、当日に必要な行動などをあらかじめ確認しておくことでスムーズに病院へ行くことができ、安心・安全な出産へつながると思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:秋山みか0歳男児の母。夫と二人三脚で子育て中。息子の写真を撮るのが趣味。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月09日夜に陣痛が来て、朝には赤ちゃんが生まれるもの⋯⋯そう聞くことが多かった私は、夜に弱い陣痛を感じ、「ああ、明日にはわが子に会えるのかな」と思い込んでいました。しかしそんなことはなく、ただジリジリと痛くなる陣痛になす術もなく丸2日苦しめられたのでした。 安産だと思っていた私出産予定日から6日が過ぎ、「明日になっても陣痛が来なかったら陣痛促進剤を使って産みましょう」と言われていた日の夜、わずかですが陣痛のような規則的な痛みとともに、どろっとしたピンクのおしるしがありました。私は冷静に、「明日には産まなくてはならないのだから、帰されはしないだろう」と夫を起こし、病院へ連れていってもらいました。 内診の結果、子宮口の開きは2cm。「入院しましょう」ということになり、通されたのは陣痛室でしたが、他の妊婦さんは1人もいませんでした。そのため、次に来る絶叫タイムを知らないまま、優雅に過ごしていたのです。 なかなか進まないお産にただ耐える翌日は昼食も完食できるくらいの腰とお尻の痛みのみで、両親とも談笑し、「今日には会えるかな?」と陣痛室でお気楽モード全開だった私。家族も帰宅してひとりの夜、急に痛みが増した気がしました。このときは、それまでなかなか痛くならなかったので、少しうれしくもありました。ただ、少しずつ強くなる陣痛の痛みが夜の孤独感に拍車をかけている気がして、精神的につらかった記憶があります。 翌朝、子宮口5cm。少しの進みですが、それでも進んだことがすごくうれしかったです。「今日中に産みましょう!」と助産師さんにも言われ、俄然やる気が出たのを覚えています。 お小水で圧迫、子宮口全開と勘違い…16時ごろ内診をしてもらいましたが、子宮口は変わらず。「今日中に産みましょうって言ったじゃないですか……」とショックを受けました。夜になるにつれて痛みは強くなり、このときにはもう泣きながら絶叫していました。「痛い。もういやだ。いつまで? あーくるくるくる!」のオンパレード。日付が変わり0時を過ぎたころ、助産師さんが来て内診。結果、子宮口6cm……。 お小水が溜まっていて子宮を圧迫し、おなかの張りも痛みも増していたらしいのです。「お小水とったから赤ちゃん下がりやすくなってるし、朝までには産もうね」と助産師さんからお告げ。その後すぐに助産師さんは勤務交代のため違う人になりました。 最後だけ陣痛促進剤を使って無事出産次の助産師さんには「今日産まれるのは確実だけど何時かなー」と、淡々と言われました。夫には部屋の外のソファーで仮眠をとってもらうことに。3時には完全破水し、5時ごろにはいきみたい感じが強くなり子宮口が開いているはずと思ったので、内診を懇願。しかし7cmしか開いておらず、絶望で心も体も限界でした。 8時に助産師さんが交代し、内診してもらったら子宮口が9cmに!「分娩室の準備するね」の一言に安堵したのを覚えています。8時半いよいよ分娩台へ移動。私の場合は陣痛が弱く、体力も残っていなかったので、このままの痛みの間隔だと1~2時間は分娩室にいることになるかもしれないと言われ、9時には陣痛促進剤を投与しての出産となりました。 いきみ始めてから3回。9時52分に娘が頑張って出てきてくれました。腟を広げながら頭を絞り出してもらった感じ。分娩時間は32時間58分と母子健康手帳に記載がありましたが、丸2日苦しんだように思います。 まさか自分が2日間も陣痛に苦しむことになるとは思ってもみなかったので、陣痛促進剤についても調べておらず、何とかなるさ精神でいきみ方や呼吸法などもあまり頭に入れていませんでした。入院日を含めた3日間で助産師さん6人くらいに担当してもらったのですが、無知だったからこそ素直に頼れて、お母さんがたくさんできたみたいな気持ちになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:青柳ここな1歳1女の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2019年12月04日私の場合、1人目も2人目も陣痛が始まってから4時間以内のスピード出産でした。「早いとラクでいいね!」と言われますが、2人目以降は臨月になると病院への移動などが間に合わなかったらどうしようといつも不安でした。今回は3人目の出産エピソードをお伝えします。 前駆陣痛から本格的な陣痛へ3人目の出産は夜中の前駆陣痛から始まりました。はじめはいつものおなかの張りかな? と思い、そのまま寝ようとしていました。しかし、何かおなかの張り方がいつもと違う感覚がして気になったので、数分後におなかの張りの間隔をカウントをしてみました。 すると、すでに4〜5分間隔!すぐに病院へ電話して向かいました。病院へ到着したときには本格的な陣痛がきていて、痛みが収まっているタイミングで病院内に入っていきました。 慌ただしい出産助産師さんに迎えられて、車いすで陣痛室へ行くと、すでに子宮口は全開でした。すぐに「分娩室に移動しようか」と言われ、分娩台に上がり、次の陣痛を待ちました。私は横向きが楽なので横向きになるとすぐに破水し、その2秒後にはポーンと一度も止まらずに生まれてきてくれました。 先生や助産師さんもあまりにもスムーズな出産で「すごく早かったね!!」と、とても驚き、慌てていました。 スピード出産にも危険が?無事に出産しましたが、「勢いがよく出てきたから出血が多いね。多めに点滴を打ってゆっくりしようね」と先生に言われ、産後は5時間ほど、分娩室でのんびりと過ごしました。あとから助産師さんに、通常の2倍の量の出血があったと聞き、スピード出産もいいことばかりではないことを実感しました。あのまま陣痛だと気付かずに寝ていたらと思うと怖くなりました。前駆陣痛か陣痛かわからなくて困ったとき、間違っているかもしれないと思うと、電話しにくい場合もありますよね。病院へ着くまでに赤ちゃんが生まれてしまっては大変なので、遠慮せずに医療機関へ電話することをおすすめします。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:新山紗季6歳、4歳、1歳の三児の母。現在は医療機関で働くかたわら、記事執筆をおこなう。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
2019年12月01日私は1人目と2人目の子どもを無痛分娩で出産しました。その病院では、無痛分娩は子宮口の開き具合などから計画分娩になります。陣痛が始まる前から麻酔を入れるので、1人目では陣痛を経験していません。しかし2人目は、陣痛を経験した後の無痛分娩となりました。2人目にして初めての陣痛体験をご紹介します。 陣痛がわかるのか心配だった「2人目はお産の進みが早いから気を付けて」と、病院側から何度も言われていました。さらに、陣痛が10分間隔になるころには病院に連絡するようにとのこと。私は1人目では陣痛を経験していないので、陣痛が来たときに「これが陣痛だ」とわかるのだろうかととても不安でした。妊娠37週3日の朝に生理痛のような腹痛と少量の出血がありました。これがおしるしなのか、高位破水なのか判断がつかず、病院に連絡をし、入院準備品を持って病院へ向かいました。診察の結果、破水はしておらず、週数もまだ早いのでそのまま帰宅となったのです。 妊娠38週0日の夜に腹痛が! 妊娠38週0日、2歳の娘を寝かしつけたあと、下痢のような鈍い腹痛に襲われました。もしかすると陣痛かもしれないと思い、陣痛アプリで間隔を計測してみましたが、今ひとつよくわからず……。私の感覚としては、完全におなかをくだしたときの痛みでした。すぐさま陣痛と下痢の痛みは区別がつかないものなのかネットで検索。「陣痛は出してはいけない下痢を我慢するような痛みだった」という内容の体験談を見つけ、「今まさにそれだ! やっぱり陣痛なのか、いや、でも下痢っぽいしどっち!? 」と1時間ほど迷いました。でも、だんだん痛みが強くなってきたので、病院に連絡すると「すぐに来てください」とのことでした。 子宮口7cmで入院に!家ではわかりにくかったのですが、タクシーに乗ったあと、痛みが来たときと引いたときの差がはっきりわかり、これは陣痛だなと確信しました。このころには、下痢よりも生理痛のような、しめつけられるような痛みになっていたのです。病院に着いてすぐに内診をして、子宮口が7cm開いているとのことで入院に。7cm開いている割には、大きな声が漏れるほどの痛みではありませんでした。この時点で、医師から「本当に無痛にしますか? 麻酔が効いてくるまで時間がかかるし、無痛にしないほうがお産の進みが良くて早く生まれると思いますよ」と言われましたが、私は痛みが怖かったので迷わず無痛をお願いしたのでした。 子宮口が全開になるころに麻酔が効き始めその後、麻酔を入れて効いてくるまで陣痛に耐え、「いきんでいい」と言われたものの、痛くて腰が引けていました。そして、赤ちゃんが下りてくるさらなる痛みが怖くて、もういきめない状態になっていました。しかし、そこでちょうど麻酔が効き始めたのです!その後は陣痛の波を見て助産師さんからの指示でいきみました。波が引いたときはテレビを見たり助産師さんとお話ししたりしつつ。そして入院から3時間ほどで息子を出産しました。 私は2回とも無痛分娩でしたが、1人目のときも子宮口が3cm開いた状況で痛みがほとんどなかったので、もしかすると痛みに鈍い体質なのかもしれません。それで陣痛に気付かず、知らぬ間にお産が進んでしまうのではという不安がありました。しかし、下痢としか思えない痛みだったのでなかなか病院に連絡できず、お産の途中で便が出ることもなかったので、あれは完全に陣痛の痛みだったのだと後になって思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:ひらたかおる二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。
2019年11月25日Instagramで人気のあいさん(@yui_dondon)の出産エピソード第1話。陣痛が始まり、産院に到着しました。でも子宮口はまだ3センチ……! 院内で陣痛に耐えている間、あいさんを精神的に苦しめたものとは? 入院中10何時間、ずっと尿漏れで恥ずかしい思いをしていたのですが、経産婦の友だちに話しても「私はそんなことなかったなー」という子ばかり。肝心の陣痛は進まないし、なんとも恥ずかしい体験でした……。あいさんの出産、育児エピソードはInstagramから更新されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 この投稿をInstagramで見る あい (ゆいどんママ)(@yui_dondon)がシェアした投稿 - 2019年 2月月23日午前7時50分PST 監修/助産師REIKO著者:イラストレーター あい2018年5月生まれの長女ゆいどんの母。ゆいどんに振り回され毎日ドタバタな日常を送る新米ママデザイナー。育児の大変なことも笑い変えて前向きに!をモットーに、ブログやInstagramで妊娠・出産・子育ての体験記を更新している。
2019年11月03日「陣痛」「出産」というと、とにかく「痛い」というイメージが強いですよね。私も出産前に散々インターネットで出産の痛みについて調べていましたが、実際の私の出産はそんな予想を超えてしまうものでした。私の出産エピソードをご紹介します。 陣痛までの経緯私の出産は破水からスタートしたので、このあとに陣痛が来るんだという心構えはできており、おなかの張りの間隔が次第に短くなる感覚もよくわかりました。 ところが、「今日は生まれなさそうですね」と助産師さんに言われ、まだまだ生まれないのかと落ち込みました。そんな状況で眠れるはずもなく、ずっと本を読んで過ごしていました。出産に対して不安はありましたが、病院にいたことで安心感はとても大きかったことを覚えています。 まさかの「痛くない」陣痛体験その日、21時になった時点で破水してから7時間が経過していました。本を読んでいるときに便意をもよおしてトイレへ。ところが、出ません……。この流れを繰り返し、10回以上トイレに行っていました。そんなときに、気が付いたのです。これは便意ではなく「陣痛だ」ということに。 その後、陣痛室に移動し、この「トイレに行きたい」という感覚とずっと戦っていました。私が感じた陣痛は「痛い」ではなく「トイレに行きたい」だったのです。 気が付いたら分娩台への移動、出産へ 私の陣痛は「うんちが出そう」という感覚しかなく、波が来るたびにおしりをテニスボールで押していました。その後、痛くなるのかと思いきや、そのまま分娩台に移動。10分で出産となりました。 自分でも本当に初産かと疑うスピードで、出産までの4時間の間、「痛い」という感覚がなく終わってしまいました。初めて「痛い」と思ったのが、会陰切開による傷です。「鼻からスイカ」の体験もできずにあっという間に終わった出産でした。 陣痛・出産までの経緯は十人十色。マニュアル通りにいくようなものではありません。どんな出産でもきっと自分の人生の中でも特別な時間になりますよ。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー イラスト:imasaku著者:今井さくら一児(女の子)の母。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。 ✿❀ベビカレ秋のマンガ祭り❀✿大好評のマンガ記事を増量してお届けする期間限定“マンガ祭り”開催中! 人気レギュラー連載10作品に加え、新たにゲスト連載8作品が登場♪ 育児や家事、仕事などの合間の息抜きタイムにどうぞ♡
2019年11月03日これから出産を迎える妊婦さんを不安にはさせたくないですが、私にとって陣痛は間違いなく「人生で経験した強烈な痛み」ダントツ1位です。とにかく痛い!恥も外聞も理性も、すべて吹っ飛びました。そんな第一子出産時のリアルな感情をお伝えします。 陣痛ってとにかく痛い!陣痛の痛みに比べたら、ほかのどんな痛みも虫刺されのようなものかもしれません。「スイカを鼻の穴から出すくらいの痛み」「万力で締めあげられるような痛み」など、陣痛をたとえる話がいろいろありますが、どれも当てはまらないと感じました。たとえようもなく、とにかくもう確実に痛いです。 ただ、陣痛さえ乗り越えれば、実際に産むときは、正直そこまで痛くありませんでした。あくまで個人的な感想ですが、出産の正念場は陣痛といきみ逃しにあり! です。 ふと思った……出産やめて家に帰りたい!陣痛が始まって8時間くらい経ったころ、「あー疲れちゃった……。出産をやめて家に帰りたい」と思ってしまいました。そしてすぐ、「出産だけは途中でやーめた! ができないんだ」と思い至り、気が遠くなったことを覚えています。 いつ終わるとも知れない、波のようにやってきては去っていく強烈な痛みは、昨日のことのようにありありと思い出すことができます。陣痛の痛みは忘れる、とよく言われますが、私がしつこい性格なのか、忘れることができません。 パパの手の甲には今でも爪あとが……! 私は陣痛から出産までの18時間半、痛みと疲労で食事はおろか水一滴すら口にできませんでした。“ペットボトルに装着できるストローがあると便利”と聞いていましたが、私の場合はまったく出番がありませんでした。 ようやく生まれた待望の第一子でしたが、産声を聞いた瞬間に思ったことは「はーやっと終わった……」ということでした。そして、陣痛の長丁場で、手を握って励ましてくれたパパの手の甲には、今でも私の爪あとが残っています。 パパは夫婦喧嘩をしたときに、手の甲の傷を見ると気持ちが鎮まるそうです。出産は強烈な痛み伴いますが、新しい家族の誕生とともに、家族に分かち難い強い絆を結んでくれるのだと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:伊川遥女の子と男の子の二児の母。家事や子育てのかたわら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は読書、音楽、料理、ボルダリング、絵を描くこと。
2019年10月27日私は初めての出産をドイツで経験しました。しかも妊娠32週の健診で切迫早産気味と言われ、出産予定日よりも早く生まれるかもしれないとのこと。しかし待てど暮らせどその気配はなく、しっかり出産予定日に生まれてきてくれました。ただ、息子が生まれる3時間前まで、私は陣痛がよくわからなかったのです。そんな私の陣痛&出産体験をお伝えします。 お? もしやこれが陣痛か?出産予定日前日の午前5時30分、パッと目が覚めると「おお? これが陣痛かもしれない?」と全然自信はありませんでしたが、なんとなく違和感を覚えたのです。ですが、出産予定日の2週間くらい前から「来た! これが陣痛だ!」とドキドキしていると、1時間後にはその感覚がなくなるという「生まれる生まれる詐欺」を繰り返していたので、その日も「やっぱり違うかも」と思っていました。 病院に行くと陣痛の波が消えてしまった出産予定日前日だったので、一応病院に行ってみようと思って午前10時30分に病院に向かい、陣痛かどうか助産師さんにチェックしてもらいました。「いい感じで来ているわね」と言われたのですが、思っていたような痛みではなかったので実感がありませんでした。その時点で子宮口は3cm。しかし13時、16時、19時とチェックすればするほど陣痛の波は消えていき、「あぁ、やっぱりこれも前駆陣痛だったのだな」とがっかり……。 陣痛の痛みがだんだん強くなり…19時のチェックのときに浣腸をしてもらい、陣痛に効くといわれるオイルをおなかに塗ってもらいました。それから陣痛を促すハーブティーを飲んで、22時のチェックに行くと、先ほどよりも少し陣痛の波が強くなっているではないですか!しかし、この時点でも痛みは大したことありませんでした。子宮口は7cm開いていましたが、余裕で助産師さんや夫と会話できていました。するとその1時間後、「え?」と思っているうちに、体の中からワナワナとジェットコースターに乗っている感覚になっていったのです。 陣痛促進剤からの会陰切開これが本当の陣痛かと思っていると、子宮口は9cmに。私の場合は痛くて叫ぶこともできず、ひたすら体の中のジェットコースターのような感覚と戦いました。子宮口が全開になると息子の頭はサラッと出て来て、「もっといきんで!」と助産師さんに何度も言われていきみましたが、1回の陣痛が短かったので陣痛促進剤を打ち、会陰切開をすることに。そして無事に息子が誕生したのですが、時間は午前1時をまわっていました。 本当に痛くてたまらなかったのは23時から午前1時までのたった2時間でしたが、なにせ未体験の陣痛。私の場合は痛いというより「怖い」という気持ちのほうが強かったです。でも頑張ったその後には、宇宙一かわいいわが子に出会えました! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:鈴木陽一児の母。ドイツでの子育てに奮闘しながら、海外での子育て・海外旅行・恋愛・結婚などのジャンルで執筆中。
2019年10月09日早産の場合、受け入れてくれる産院が限られてきます。私のように何の兆候もなく突然陣痛が起こることも。私自身が体験した、緊急入院から緊急搬送までの流れをお伝えします。 突然の陣痛! まずは産院へ連絡 妊娠33週のある日、「これが陣痛なのかな?」と思うほど私のイメージと違う痛みがやってきました。いつか収まるだろうと夕方ごろまで様子を見ることに。今思えばこのとき、すぐに産院へ連絡するべきでした。 夕方ごろにようやく産院へ連絡し、向かったところ、子宮口はすでに2cm。そのまま緊急入院となりました。朝まで張りは収まらず、早朝にはおしるしもありました。 早産を受け入れてくれる産院を探す 私が妊婦健診を受けていた産院はNICU(新生児集中治療室)がなかったため、妊娠33週で生まれてくる赤ちゃんを受け入れてくれる病院を探すことになりました。 早産の赤ちゃんは肺など未熟なまま生まれてくるため、生後すぐにNICUで呼吸器をつけたり、点滴をしたりと、24時間観察・治療をしなければいけません。そういった病院は限られていて、緊急搬送の場合、受け入れ先がなかなか決まらないこともあるそうです。 赤ちゃんの過ごす場所「NICU」 私は運よく近くのNICUのある病院へ搬送されることになりました。その後、無事に出産。赤ちゃんはNICUの保育器の中で過ごすことになりました。 赤ちゃんの様子を見に行ってみると、人工呼吸器や点滴がついた状態でうつ伏せになって保育器の中に入っていました。保育器の中は温度管理がされ、子宮の中と同じ状況なのだという説明を聞きました。医師や助産師さんが24時間体制で赤ちゃんの管理をしてくれたので、安心して見守ることができました。 突然の陣痛から出産に至りましたが、「赤ちゃんはベストなときを選んで出てきてくれたのよ」と励ましの言葉も頂きました。保育器の中で懸命に生きるわが子を信じて過ごしたことを今でも覚えています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:渡瀬文葉一児の母。妊娠前はアロマセラピーや食事指導、ブライダルエステをするセラピストとして接骨院に勤務。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。趣味は洋菓子作り・子ども服作り・編み物。
2019年10月06日初めての妊娠で一番恐怖を抱いていたのは“陣痛”でした。経験したことのない痛みだからこそ怖い。でも、痛みのとらえ方は人によって違うことに気付きました。その違いは何だったのか。今回は、私が陣痛を経験して感じたことをお伝えします。 誰しも出産は不安がつきもの初めての出産はもちろん、何人産んでも出産は不安がつきものだと思います。それは未来のことは誰も予想がつかないから。だから不安になって当たり前ですよね。 私は初めての出産で恐怖を抱いていたのが“陣痛”です。パニック状態に陥った妊婦さんを子どものころに見たことがあり、恐怖というイメージしかありませんでした。想像をしただけで、私は痛みに耐えられるんだろうか……。そんな心配ばかりしていました。 私が意識した陣痛への心構え出産予定日が近付くにつれ、不安は大きくなる一方。でも私はある心構えをしました。弱気になっても仕方がない。ママになるためには乗り切らなければならない。そして、「自然に身を任せる」ということです。 もう1つ忘れてはならないのがママより赤ちゃんのほうが苦しいということ。細くて真っ暗な産道を一生懸命降りてきます。苦しいのは自分だけではないんです。 これくらいの痛みはまだまだ!どんな痛みでも「痛い」と思えば思うほど痛さは増します。実際に陣痛がきて私が意識したのは「これくらいの痛みはまだまだ!」という気持ちでした。これくらいでへこたれてはいけないと言い聞かせていると、痛みに対して強くなれた気がします。 ただ私の場合は、自宅で我慢しすぎてしまい、産院へ到着したときは即分娩台でした。我慢のし過ぎにも注意したいですね! 痛みに対して恐怖を抱くのではなく、これくらいの痛みはまだまだ! と思うようにする。心構えだけでずいぶん気持ちが違うことを感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。
2019年09月20日はじめまして!はなうさと申します。この度ウーマンエキサイトさんで連載をさせていただくことになりました。第1回目は長男くん出産のときの陣痛についてのお話です。■破水後、ついに始まった陣痛!長男くんの出産は陣痛の前に自宅で破水しました。 病院に着いて私は内診をしている間に旦那が入院手続きをしてくれて、そのまま入院となりました。ちょうど夕食時間で入院食をいただき、その後18時頃に待っていたかのように陣痛が始まりました。出産前から「陣痛きたらすぐに産む」という目標を掲げていた私。初産の平均時間は8時間と言われていますがこの時私は「今日中に産むには6時間か」と具体的に目標を立てていました。褒められると上がる性分なのでこの時点でかなり気持ち的にも盛り上がっていました。助産師さんが部屋を出入りする中、徐々に痛み出します。診てもらうと一気に子宮口の開きは7cmに到着。お産が急に進み助産師さんたちもバタバタしはじめました。「これは今日中に産まれるかもよ」と助産師さんからも言われ一瞬笑みがこぼれましたがとにかく痛い! さっきまでの余裕が段々と無くなっていきました。あれ?私これから母ではなく鬼か何かになるのかな?そんな疑問が湧きはじめます。テニスボールをすごい力で押してくれている旦那は私以上に汗だくでした。これを思い出しながら描いている今…改めて旦那と一緒に頑張った出産だったなと思いました。でも、陣痛の真っ最中の私の脳内はとにかく凶暴でした。堪え難い痛みを感じ続けると人って色々な感情が身体中を駆け巡るのだな…というのが出産の感想です。長男くんを産み落とした瞬間、嘘のように痛みが消えて世界が明るくなりました。そして目の前に赤ちゃんが。ずっと会いたかった長男くんの誕生です。この日の日記には「今までの人生で、間違いなく1番頑張った日」と書きました。そして産まれたのは22時半。分娩時間は4時間でした。根拠のない話ですが「陣痛が始まったらすぐに会いたい。早く出ておいで」とお腹に語りかけていたので長男くんにその想いが伝わったのかなと思ってます。
2019年09月15日私は出産を3回経験しています。「そこそこ陣痛も出産も慣れているのでは?」と思われてしまいそうですが、私の場合は陣痛の様子がそれぞれ違っていました。「この痛みは……陣痛だ!」と断言できないと思っています。それは何故か? 実際に体験した陣痛から出産までの話と、そのときの家族の行動などをご紹介します。 トイレだと思っていた痛みが陣痛だった!初めての出産。出産予定日を3日超過しても陣痛が来ず、健診で子宮口に刺激を加えられて帰路に就きました。その夜、夫の夕食を準備している途中で突然用を足したくなり、トイレできばりますが、なぜか出ないのです。トイレへ何往復かしていると夫が帰宅。私の異様な行動に夫が気づき、慌ててタクシーで病院に向かい、分娩室に運ばれました。そのときすでに子宮口がほぼ10cmで、先生のかけ声数回で出産しました。時間にして1時間程度だと思います。トイレと思っていた痛みがまさか陣痛だとは思いませんでした。 いつもと違う胎動を感じてソワソワ…月日は流れ、私は2人目を妊娠。前回と同じ病院で妊婦健診をしていました。初産がスピード出産だったこともあり、「次の出産の際は、上の子も居るので陣痛が来たら即連絡ね!」と注意を受けていました。そのため陣痛? と感じたときは、その都度病院に駆け込みましたが、間違うこと3回……。出産予定日を5日超過して訪れた病院で、休みだった夫に付き添われ陣痛誘発剤を投与しました。徐々に子宮口が開いていきましたが、同時におなかなのかお尻なのかわからない痛みに耐え、約12時間で出産できました。 3回目の妊娠でやっと陣痛の痛みを実感初回、2回目の経験を経て、3回目の妊娠。引っ越しして、総合病院で出産予定でした。陣痛が来た際は入院手続きを済ませ、陣痛室に入室と言われていました。妊娠39週1日の日、家事中におなかの痛みを感じ、午前10時過ぎに念のため病院へ。診察で子宮口は3cmと言われました。しかし、赤ちゃんを包む膜がパンパンで破水すればお産が進むと診断され、病院で経過観察に。「夕方には出産」という先生の予想でしたが、昼前に出産したのでした。 はっきり陣痛だとわかれば、間隔をチェックして病院に向かえます。しかし、私のように出産間近の陣痛もわからない妊婦もいるのです。3回の出産を経て、少しでもおかしいなと感じたときは、自分自身とおなかの子どものためにも病院へ連絡することが大切だと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:佐藤ひより3児の母。毎日やんちゃな姉妹に振り回されている。時短家事や育児の体験談などを中心に執筆中。
2019年09月14日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。長かった夏休みも終わり、涼しくなってきましたね〜!過ごしやすくなって嬉しいです。さて、今日は私の第一子出産体験記を描こうと思います。■家族不在中に突然破水!!私は妊娠8ヶ月まで東京で働き、出産するために実家の宮崎へ一人で帰省しました。父も母も仕事をしていたので、日中は誰にも干渉されることなく、昼すぎまでベッドの上でダラダラ過ごす妊婦生活。出産当日も、昼すぎまでベットに横になり「笑って◯いとも!」を見ていました。夜勤明けの父が家にいてくれたので助かりました〜。でも父には用事があったらしく…私を病院へ送り届けるとすぐどこかへ消えて行きました。母にも「破水した!」と電話したんですが「仕事だから行けない!頑張ってね!」と言われました。先生に「初産でしょ?? 誰も立ち会わないの? えっ、いいの?」と、とても心配されました(笑)■痛みがない!もしや楽して出産できる!?陣痛促進剤を使うと陣痛の痛みが増すと聞いたことがあったので、正直怖かったのですが、先生の指示に従いました。促進剤を入れてから少しずつお腹が張るような痛みを感じるようになりました。が、まだまだ全然痛くなくて…「子宮口5cm以上も開いているというのに全然痛くないって…これはもしかして…私このまま楽して産めるかも!!!」なーんて思っていました。実際2回目の内診では、子宮口が7cmも開いているというのにあまり痛くなくて、小躍りで分娩室まで行きました。…が、しかーーーーーーし!やっぱり出産はそんなに甘くない!■象に踏みつけられるような激痛急に激痛がズドーーーーーーンと!ものすごい勢いで私を襲ってきました!もう痛くて痛くて痛くて!急に激痛が始まったので心の準備もできぬまま「痛くて息が…息の仕方がわからないどうしよう」とパニックになりかけました。私が出産した病院では「ソフロロジー式分娩法」を採用していたので、事前にソフロロジー講座を受ける必要がありました。※「ソフロロジー式分娩法」とは、リラックスした状態で出産を行うことを目的とした分娩法。ソフロロジー式のエクササイズやイメージトレーニングをすることで、陣痛の痛みを前向きにとらえ、出産に対する不安や恐怖を減らせるともいわれています。その為、呼吸法や生まれる時の赤ちゃんの状況、出産のイメージトレーニングなどを丁寧に教えてもらっていたのでパニックに陥らず冷静に出産に挑むことができたと思います。生まれてすぐ、カンガルーケアをするために娘が私の胸元へ運ばれてきました。その時感じた赤ちゃんの「心地よい温かさと重み」を今でもよく覚えています。この幸せな感覚はきっとずっと忘れない。一方で陣痛の痛みは実はもうよく覚えていないんです…(とにかく痛かった!という曖昧な記憶だけ)産んですぐは「こんな痛いの無理!もう産みたくない!」とか思っていたんですけど、しばらくすると痛みのことは忘れちゃって…「二人目欲しい…赤ちゃん産みたい…」と考えている自分がいました。これから出産される方、不安と恐怖でいっぱいだと思いますが…大丈夫!赤ちゃんも頑張っていると思えば頑張れる…きっと!!金銭的に余裕があれば「無痛分娩」も検討してみるといいと思います! 痛かろうが痛くなかろうが「母性」はちゃんと芽生えます!だって赤ちゃんはかわいい!!人それぞれ、自分に合った出産方法で赤ちゃんを迎えるのが一番だと思います。
2019年09月11日現在、3人の子育てをしている私は3度の出産を経験していますが、そのなかでも一番バタバタしたのが1人目の出産時です。初めての出産で右も左もわからなかった私が、前駆陣痛だと思っていた痛みは実は陣痛でさらには自宅で破水……。慌てふためきバタバタし、他にちょっとしたハプニングもあった出産体験談を紹介します。 近日中に出産と言われる予定日前日1人目の出産は里帰り出産をせず、夫と2人で臨む初めての出産でした。出産予定日前日の健診では、助産師さんに「明日か明後日あたりには生まれるかもね」と言われていましたが、このまま陣痛が来なければ翌週の健診で入院の日にちを決めると言われて帰りました。 しかし、帰ってからというものの、なんだかおなかがズキズキ痛い……。赤ちゃんが出てくるように刺激もされたし、そのせいかな〜とのんきに考えながら家事をして、いつものように過ごしていました。 前駆陣痛かと思っていたら破水!昼間から続いている不規則なおなかのズキズキはなかなか治まらず、夫が帰ってきた20時ごろになってからようやく痛みの間隔の時間を計り始めました。 けれど痛みの間隔はバラバラで痛みがひどくなるわけでもないので、前駆陣痛かなと様子を見ていました。それから2時間後、布団でゴロゴロしていたところ、おなかから「プチッ」という音とともに水が流れる感じがあり、確認をしたら下着がびしょびしょになっていました。 ここでようやく前駆陣痛だと思っていた痛みは陣痛だったことに気付き、あたふたと病院に向かいました。 いざ出産というときに夫が消える病院に着いてから約2時間陣痛と戦い、分娩台に向かったのですが、陣痛が弱くなり陣痛促進剤を使うことになりました。そこから約2時間陣痛促進剤が効いてくるのを待っていたのですが、途中で立ち会っていた夫が飲み物を飲んでくると病室に戻っていきました。 それから約30分後。遂に出産というときに夫がいない! 助産師さんが呼びに行ってくれて、無事立ち会い出産となったのです。実は、血がダメな夫は私の点滴を刺すときに出た血を見て病室で倒れかけていたようです。 最初から最後までバタバタしていた出産は、私にとっても夫にとっても忘れられない強烈な思い出です。ちなみに血が苦手な夫は下の子2人の出産にも立ち会いましたが、倒れることはなく今では立派なイクメンパパに進化しました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 著者:佐藤祐子二男一女の母。幼~高(中高は家庭科)の教員免許と保育士資格保有。洋菓子メーカーを退職後、現在は地元にて3人の子育てに日々奮闘中。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆。
2019年09月05日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師の高杉絵理さんからメッセージです。 出産するときに一番の妊婦さんの気がかりは陣痛ではないでしょうか。初産婦さんは、どんな痛み? どれくらい痛いの? と経験したこともないことに対して不安になったり、経産婦さんはまたあのときの痛みを体験すると思うとお産が怖くなるということもあるでしょう。陣痛中に家族にサポートしてもらうとラクになるコツを知っておいて、お産に備えられるといいですね。 陣痛って? いきみ逃しって必要なの?陣痛とは、出産のときに起こる子宮収縮のことです。赤ちゃんが出口を目指して降りてくるとともに、子宮が収縮して赤ちゃんが生まれてくるのを助けます。子宮の収縮に伴い痛みがありますが、痛みの程度は人によってさまざまです。一般的には、最初は生理痛のような軽い痛みから始まり、徐々に強くなってきて、おなかを下したときのような痛みがずっと続くとイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。*いきみ逃がしの大切さ赤ちゃんが生まれてくるときが近づいてくると、赤ちゃんが出てくる出口と肛門が近いのでお通じをしたいようないきみたい感じが出てきます。赤ちゃんが降りてきていて、子宮口も全開大していればいきんでも大丈夫ですが、そうでなければ早い時期からいきんでしまうと、赤ちゃんが通ってくる産道である腟や会陰部が裂傷を起こすこともあります。そのため、赤ちゃんが産道を通ってくるときはいきみ逃しが大事になってくるのです。 ■陣痛をラクにするために旦那さんにお願いしたいことはこの3つ!1)腰のマッサージをしてもらう陣痛の痛みのタイミングに合わせて、ママは呼吸法をおこないましょう。しっかり吐くことで余分な力が抜けて痛みも和らぎ、いきみ逃しにもつながります。そして、その呼吸法に合わせて、腰からお尻にかけて痛みが強いところを旦那さんにさすってもらったり、指の腹で押してもらいましょう。陣痛の経過とともに痛みの位置は変わってきます。さすってもらったり、押してもらうと気持ちのいいところを旦那さんに伝えましょう。付き添ってくれている助産師さんがマッサージの仕方を教えてくれるので安心してくださいね。2)手やテニスボールで肛門を圧迫してもらういきみたい感じが出てきたら手やテニスボールを使って肛門付近を圧迫してもらいましょう。テニスボールの上に座っても自分の心地よい場所を圧迫できますよ。お産のときにテニスボールがとても役に立ったというママたちは多いです。お産に向けて準備しておくといいかもしれませんね。3)手を握ってもらう陣痛の痛みのときやいきみを逃すときに、余分な力が入りやすくなります。旦那さんの手を握ることでいきみを逃すことにもつながったり、励ましにもなります。また、旦那さんに手を握ってもらうと痛みを感じているなかでも安心できますね。 お産直後はこれを旦那さんにやってもらうとラクになる!お産直後はホルモンの影響でママは興奮状態ですが、陣痛による疲労や分娩時の出血により貧血にもなりやすいです。なるべく横になって過ごせるように旦那さんやご家族に飲食の介助をしてもらったり、側にいて労ってもらいましょう。また、お産直後の面会は短時間にしてもらい、ママが休めるように配慮してもらいましょう。特に旦那さんのご家族には気をつかうと思うので、事前に旦那さんに伝えておくといいかもしれませんね。 お産はママと赤ちゃんの初めての共同作業です。痛みの先に赤ちゃんと会える幸せな瞬間が待っています。そして、お産は家族みんなで赤ちゃんを迎える幸せな瞬間でもあります。旦那さんや家族みんなにサポートしてもらいながらみんなでお産を楽しめるといいなと思います。ご家族に見守られて赤ちゃんが生まれてくる瞬間はとても幸せですよ。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年08月31日初めての妊娠・出産で何もわからず、SNSで先輩ママたちの出産体験談などを読んでいましたが、いざ自分に陣痛を体験してみると想像とはまったく違うものでした。しかし、先輩ママさんたちのアドバイスを聞いていたおかげでできたこともありました。陣痛から出産までの私の体験をお伝えします。 いつもと違ったおなかの痛み臨月に入ったあたりから、夜中の2時ごろに起きてトイレに行くのが日課になっていました。その日は夫が4時に家を出ないといけない日だったので、起きてソファで横になっているとおなかのあたりに違和感を覚えたのです。そのときは軽い生理痛のような痛さで、「もしかしたら今日生まれるのかな〜」と考えるほど余裕がありました。4時前から痛みの間隔を計り始めたのですが、このときはまだ6〜15分とバラバラ。まだ痛みに余裕がありましたが、家を出る夫に「もしかしたら、今日生まれるかもしれないよ」と伝えておきました。 弱いおなかの張りから陣痛へそこまで痛さを感じないときにシャワーを浴びて入院準備をし、腹ごしらえにとアイスクリームを食べておきました。これらは、先輩ママの出産エピソードを読んでいたからできたことで、シミュレーション通りでした。7時ごろに病院に電話をかけると、「初産なのでおなかの張りが5分間隔になって、ごはんが食べられなくなるほど痛くなったら来てくださいね」とのことでした。 いよいよ病院へ向かい、ついに出産!10時を過ぎると、一気に5〜7分間隔の陣痛が始まりました。10時40分過ぎに病院に電話をし、向かうことに。車は上下に揺れ、陣痛が来るととても苦しく、ジェットコースターに乗っているようでした。病院に着いたときには子宮口はすでに6cm開いており、しばらくして分娩台に移動して1時間ほどで赤ちゃんが生まれました。 出産体験エピソードは参考程度にしかならないかもしれませんが、してよかったこと・すべきことなどはとても役に立ちました。私の場合ですが、家から出発直前まで「まだ食べられるな」などと考えていました。早く行き過ぎても帰らされる場合があると聞いたことがあったので、ギリギリまで耐えていましたが、陣痛中の車移動はとてもつらかったです。次回は少し余裕を持って移動したいと思っています。 著者:やすだ おと一女の母。妊娠・出産・子育てに関する体験談や、自身の海外留学、旅行についての記事を中心に執筆。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年08月10日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 今回は、助産師の高杉絵理さんからメッセージです。 愛おしいわが子に会えるのは楽しみだけど、陣痛は怖い……出産を経験したママたちから聞く話はどれも陣痛が痛かった、辛かったことばかり。未経験のことに対する不安やお産を経験しているからこそ不安になる気持ち、妊婦さんなら誰しも抱く気持ちです。出産が近づいてくると楽しみな気持ちより不安な気持ちが募ることもあります。 ここでは、わが子との共同作業であるお産を楽しめるように少しでも陣痛をラクに過ごせる方法をお話します。 陣痛は初産で平均12時間!初産婦の分娩時間は平均で12時間です。もちろんそれよりも短い方もいれば、30時間以上かかるほど長い方もいます。陣痛の始まりは誰にも予測できません。一般的には10分ごとの規則的な痛みのあるおなかの張りがくれば陣痛の開始とされています。 最初は生理痛くらいの痛みのある規則的なお腹の張りからはじまり、それが少しずつ強くなり、間隔も短くなってくると本当の陣痛になっていきます。そして、その1回1回の陣痛によって、赤ちゃんが少しずつ下に降りてきて、ホルモンが分泌されることにより子宮口が開いて、赤ちゃんが通ってくる産道も赤ちゃんが通りやすいように柔らかくなってきます。そうやって赤ちゃんもママの体も少しずつ準備されながら、お産は進んでいくのです。 陣痛をラクに過ごすための基本の過ごし方陣痛のときは少しでもリラックスして過ごすのが安産への近道です。自宅や病院で自分が一番楽な体勢や楽な環境で過ごせるといいですね。また、安心できるご主人や家族の存在があると不安も軽減できます。 ほかにも、不安を軽減させるために、好きな音楽やアロマをたくのもいいかもしれません。また、陣痛中、熟睡はできないかもしれませんが、少しウトウトするだけでも体が休まり、疲労度が変わってきますよ。 痛みが強いときはマッサージや指圧が効果的!痛みが強いときは次のような方法で痛みや不快感が軽減できます。 ①マッサージや指圧をしてもらうお産が進行してくると、腰痛やお尻が押される感じが出てきます。助産師さんに教えてもらいながら腰のマッサージをご家族にしてもらいましょう。陣痛がくるタイミングで呼吸法に合わせてマッサージしてもらったり、痛みの強い箇所をピンポイントに指圧してもらったりすると随分楽になります。 ②肛門を圧迫する赤ちゃんが降りてくると赤ちゃんが出てくる場所と肛門は近いのでお通じのような、お尻が押されて気持ち悪いような感覚になってきます。そのようなときは、助産師さんに圧迫の仕方を教えてもらいながら、手やテニスボールを使って肛門をご家族または助産師さんに圧迫してもらいましょう。 ③温める温めると痛みが和らぐこともあります。病院によっては温めるものを貸してくれる場合もありますが、自分でもカイロを持参すると役に立つかもしれません。 まとめ出産が近づいてくると、赤ちゃんに会えるのは楽しみだけど、お産を迎えるのが怖いという気持ちになるのはとてもよくわかります。事前にお産のイメージトレーニングをしておくといいですね。そして、いよいよお産が始まったら、こう思ってはいかがでしょうか。『ママが辛いときは赤ちゃんが頑張っているとき。どんなに辛くても必ず赤ちゃんと会える幸せな瞬間が待っている』と。1人じゃありません。この2人でのお産の時間も楽しめるといいなと思います。 監修者・著者:助産師 高杉絵理大分県の大学にて看護師・助産師・保健師の資格を取得後、総合周産期母子医療センターにて産科やNICUに勤務。結婚を機に上京してからは、もっと育児が楽しくなるようにママや赤ちゃんにいつも身近に寄りそっていたいとの思いより、地域での助産師活動を開始する。 現在は、世田谷区の行政や病院で働きながら、開業助産師として地域での講座やイベントを開催し子育て支援活動を幅広く行っている。また、ベビーカレンダーにおいても、妊娠・出産・育児を楽しめるように、ママたちが読みやすく分かりやすい記事を心がけ執筆中。
2019年07月27日初めての出産、切迫早産で自宅安静の日々を経てやっと訪れた予定日。しかし、それから数日過ぎても陣痛が訪れないので、ついに陣痛促進剤の使用が決定! 思いがけない事が気になった私の出産話を聞いてください。 予定日+6日で促進剤決定切迫早産で約1カ月間自宅安静をしていましたが、予定日に近づいてもう大丈夫! ……となったのになかなか陣痛が来ない……。歩いても階段を昇降しても少し張るだけのおなかに、妊娠41週0日での誘発分娩が決まりました。 入院の流れを説明された後は「いよいよこの日に生まれるのか、日にちが前もってわかるなんて不思議!」くらいの気持ちでした。 陣痛促進剤投与当日、朝9:00ごろから陣痛促進剤の点滴を打ち始めました。まずは少ない量から徐々に増やしていくようで、テレビを見ながら夫と助産師さんと談笑しながら何ともなく午前中が過ぎていきました。 昼食を食べて薬の量が増えていっても特におなかに痛みはなかったので、夫は昼食を摂りに一旦外へ出ていきました。午後1時を過ぎたころ、なんだか便意を感じて1回目のトイレに行かせてもらったところ、ゆるめの便が……。産院着でおなかが冷えたのかな? と思いながらまた分娩室に戻りました。 いよいよ陣痛が! この痛みは何?その後、徐々におなかの張りが強くなっていき、助産師さんも「これで陣痛が乗ればいいですね!」と小まめに確認してくれました。それでも便意は続き、2回、3回とトイレに立たせてもらう状態の私に、「促進剤で少し緩くなっているのかもね」と助産師さんが声をかけてくれました。外出していた夫が午後2時ごろ戻ったときには、おなかの痛みが陣痛なのか腹痛なのか、とうとう区別がつかなくなっていました。 このころ、かなり陣痛は強くなっていたようで、もうトイレには立たせてもらえなかったのですが、相変わらず便意を感じていた私は、「ここで漏らすのは絶対に嫌だ!」と、ただただそれだけを考えていました。 出産は便意との闘いいよいよ喋れないくらい陣痛が強くなってきたときも、助産師さんからは「まだいきんではダメ! 逃してね」と言われていましたが、私にとってはいきんだら便が出てしまうという感覚だったので、必死にこらえていました。しかし、「もういいよ! いきんで!」の合図でおなかに力を入れるときには、痛みが最高潮で便意がどうとか考える余裕もなく、早くこの痛みをどうにかしたい! という一心でいきみました。陣痛の合間に、ずっと気になっていた便意を伝えると、「あぁ、ちょっと出てるね。でも大丈夫! このままいきんで!」と回答がありました。もうろうとしている頭ではもう恥ずかしいという感情は湧きませんでした。直後に破水し羊水も一気に出たので、もうとにかく全部出してやる! といきみ続け、無事に出産することができました。 私は陣痛の痛みについて聞かれると、「おなかをこわしたときの痛み × 数十倍」と答えます。今でもあの分娩室で、必死に便意と戦った記憶は鮮明に覚えています。産院のみなさんは、おそらく慣れていらっしゃるでしょうからそこまで気にする事はないのかもしれませんが、願わくば次の出産時には、便意と直結しない陣痛を感じたいです。著者:歌 啓子1歳男児の母、転勤族の妻。子育てはフランス流を実践、夫は息子の爪切り以外はすべてこなせる育メン。2018年9月より在宅勤務にて復職し、転居先の地で友達作りに勤しんでいる。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
2019年07月12日入院の準備はしていたけれど、まさか夫もいない、実家は新幹線を乗り継いで5時間の距離、2歳になりたての子どもを抱えている早朝に陣痛が来てしまうとは予想していませんでした。ひとりでどのように陣痛・出産を乗り切ったのか、筆者の体験談をご紹介します。 早めのお産に備えて生活長女を妊娠37週で出産したため、次の子も早くなるのではないかと予想をし、出産予定日の2カ月前には入院準備をしていました。時はちょうどお正月。夫は年末から離島へ出張に出ていて、1週間後に戻る予定でした。 夫のいないときに陣痛が来ませんようにと祈りながら、人混みを避け、帰省もせず、あまり体を動かさないように長女とおとなしく過ごしていました。 深夜に腹痛、早朝におしるしなんとか3日の夜になり、実家の母と電話で5日に来てもらう約束をして就寝。夜中2時くらいに腹痛で起き、おなかを下して朝まで何回かトイレに行くことを繰り返し、あまり眠れずにいたところ、5時におしるしが……。このとき妊娠36週1日。頻回にトイレに行っていたので、最初はおしるしなのかわからなかったのですが、下した痛みではない、定期的に締めつける痛みを感じて陣痛だと確信しました。 すぐに母、夫、産院、タクシーに連絡。しかしここで問題が生じます。産院は分娩に子どもの立ち会いNGのため、長女を連れて行くことができません。筆者はこのまま入院となるため長女をどうしたらいいのか、大パニックに。 長女の預け先をどうする?!悩んでいるうちに陣痛はどんどん痛みを増してきて、間隔も短くなってきていたので、迷惑をかけるけれど勇気を出して、一時保育で利用している保育所に4日早朝から一時預かりしてほしいとお願いしました。そして園までの送りを同じマンションのママ友だちにお願いし、筆者は単身タクシーで産院へ。 妊娠36週1日はその産院で扱えるギリギリの週数で、あやうく大きな病院に転院するところでした。経産婦だったのでスムーズにお産は進み、昼前には出産。長女のお迎えには朝一で新幹線に飛び乗った母が駆けつけてくれ、安心して入院することができました。一方の夫は遠方過ぎて帰宅ができず、翌日赤ちゃんと初対面というドタバタな出産になりました。 入院準備だけはしっかりとしていましたが、お正月という非日常だったため、長女と2人きりのときに陣痛が来るとは想定していなかった筆者。長女をどうするか、自分はどう産院にいくかなどのシミュレーションが足りていなかったと思います。ですがこの出産の際、保育所もタクシーの運転手さんも、ママ友も、ひとりで出産に向かう筆者を励まして子どものフォローや応援をしてくれたので、痛みや怖さよりも、頑張らなきゃ! という気持ちで出産に臨めたことは心強かったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 横山まい三児の母。夫の転勤に伴い三人別々の県で出産し子育てをしている。転勤妻としての妊娠・出産・子育ての経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年07月07日陣痛や出産に対して “痛くて怖い” というイメージがある人もいるのではないでしょうか。筆者も初めての出産予定日が近くにつれてドキドキしたのを覚えています。今回は、私の初めての陣痛体験を紹介します。 生まれる気配がない……「初産は出産予定日を過ぎることが多い」と周りから言われていましたが、筆者の初産も同様でした。予定日になっても子宮口が硬く、1cmほどしか開いておらず……。 ウォーキングをしたりスクワットをしたりしても子宮口は柔らかくならず、診察の際に先生にグリグリされても一向に開く気配がありません。このままでは正期産の時期を過ぎてしまうかもしれないということで、妊娠40週5日に入院し、陣痛促進剤を使って出産することになりました。 出産予定日4日後に訪れた定期的な痛みそして出産予定日から3日後、ようやくおなかが張る回数も頻繁になりましたが、間隔が開くこともありました。そして出産予定日を4日過ぎた日の朝。何となくおなかが張る間隔が定期的になり始めました。 その痛みが陣痛なのかどうかよくわからなかったのですが、まずは病院に電話をしました。助産師さんと話をしたところ、まだすぐに出産にはならないだろうとのことでしたが、もともと翌日に入院予定だったこと、また夜は夫が仕事で不在になることからそのまま入院することになりました。 1日かけてゆっくり開いた子宮口入院してからお産が進むように階段を上り下りしたせいか、夕方の診察時には子宮口が3cmくらいまで開いていました。このまま順調に開けば陣痛促進剤を使わずに出産できるかもしれないということで、出産に備えて夕食をしっかり食べて就寝することに。 夜間も痛みの波を感じつつ朝を迎えてトイレに行くと、今まで感じたことのない激しい痛みと衝撃をおなかに感じ、しばらく動けなくなったのです。その後の診察で子宮口が8cmまで開いていたため、陣痛促進剤を使うことなく約3時間後に出産となりました。 もう少し陣痛から出産までがスムーズにいくと思っていましたが、子宮口が開くまでに時間がかかり、想像していたよりも長い陣痛となりました。それでも元気に赤ちゃんが生まれてきてくれてよかったです。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:ライター 吉川麻和一児の母。娘の出産を機に仕事を退職し、現在は子どもの成長に合わせた働き方を模索中。不妊治療の経験や子育て経験に基づき執筆中。
2019年07月02日計画無痛分娩での出産を予定しており「子宮口が開いていないからまだまだですね、入院は1週間後かな」と産院の先生に言われ、呑気に構えていたら突然夜中に本格的な陣痛が来ました。「これは陣痛?」と産院に電話するまでの葛藤や、産院に到着してから出産までの過程をご紹介します。 これは陣痛? 違う? 産院に電話するか悩む妊娠38週あたりから前駆陣痛と呼ばれる不規則なおなかの張りがよくあったため、夜中に痛みが来た際も前駆陣痛だろうと考えていたのですが、いつもより痛みが強い気がしました。陣痛アプリで痛みを計測していたら「10分おきになりました」のメッセージ。何かの間違いだろうと思っていたら、次はは「5分おきになりました」のメッセージが。 「産院に連絡する目安は、10分切ったらだったよな。でも前駆陣痛かもしれないし、電話して違っていたら恥ずかしい」。そんな葛藤を抱え、夜中リビングで産院の電話番号を見つめ考えこむこと20分。やはり痛いと思い、意を決して電話してみました。 意を決して産院に電話する産院に電話すると、「入院の準備をしてすぐ来てください」と言われました。妊娠40週目前の健診で「まだまだですね」と言われていたため呑気に構え、ほぼ準備をしていなかった私はパンツやパジャマ、タオル数枚など必要最低限の物を急いでバックにつめました。準備をしていなかった私でしたが、陣痛タクシーには登録しており、そこへ夫に連絡してもらって産院へ向かうことに。 車内でも陣痛の波に襲われましたが、タクシーから降りるときに運転手さんから「元気な赤ちゃんを産んでください」とうれしい一言をもらい、痛みをこらえながらもほっこりしながら院内へ。受付を済ませ、車いすに乗せられて診察へ向かいました。 入院、そして出産先生から「あ、これかなり我慢しました? 結構子宮口が開いていますよ」と言われました。「我慢しましたよ。これが陣痛であると決心がつかなかったもので……」と心のなかでつぶやき、そのまま入院することに。 その後、麻酔を担当する先生が出勤して来るまで6時間ほど陣痛に耐えていました。やっと先生が来て、無痛分娩で無事出産! もっと我慢していたら、産院に行けず自宅出産になっていたのではと思うと、ちょっと怖くなりました。 陣痛って、いつどんなふうに起こるのだろうととにかく不安でした。陣痛ではないかもしれない…と電話するのを悩んだり、過剰に心配したり、電話することを躊躇する必要はないんだと思います。時の流れに、そして産院のみなさまにまかせておけばゴール(出産)にたどり着けると実感しました。著者:綾家 莉佑子0歳一女の母。現在は育休中。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。趣味はプロレス観戦。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩)
2019年05月17日初めての出産は、妊娠36週に入ってから里帰りをした私。初産は出産予定日より遅くなることも多いと周りから聞いていたので、まだ先の話だな~と思いながら日中は散歩したり、本を読んだり、のんびり過ごしていました。しかし、里帰りして10日後にその時はやってきたのです……。 初産で里帰り出産初めての出産でわからない事だらけ、不安も大きかったので、妊娠36週に入ってから里帰りをしました。久しぶりに母とのんびりお昼ごはんを食べたり、母が仕事のときは近所を散歩したりと、出産前の和やかな日々を楽しんでいました。初産なので、出産はまだ先だろうと思っていたのです。 しかしその10日後に!その日、母は仕事で夕飯のおかずづくりはわたしが担当でした。夕方に両親が帰ってきて、みんなで夕食をとったあとにお皿を洗っていると、チョロチョロ……と何かが出て下着が濡れた感覚がありました。 トイレに行ってみると、無色透明の水分が出ており、「尿漏れかな?」と思ってまたキッチンに戻りました。しかし、その後もまたチョロチョロ……。明らかに尿漏れとは違う生温かい水分だったので、病院に向かったところ、やはり破水と診断され、妊娠37週でそのまま入院することになりました。 破水したけど、陣痛が来ない……破水すると自然と陣痛が来ると思っていましたが、痛くもかゆくもない状態。抗生剤を点滴しながらの入院生活で、時間が経つのがものすごく遅く感じました。「破水した」と連絡を受けてすっ飛んできたパパも、拍子抜けした様子。世間はちょうど土日祝日の3連休で、破水が少量だったこともあり、そのまま陣痛が来るのを待っていたのですが、何の変化もない状況でした。 そこで連休明けの平日に、陣痛促進剤を投与して産むことになったのです。そして、ちょうど妊娠38週で無事出産。陣痛促進剤を打ち、8時間かかっての出産でした。出産予定日より2週間早い誕生でしたが、赤ちゃんは3,000gを超えており、とても元気でした。 予定日より2週間以上も早く、破水から始まるといういずれも予想をしていなかった初産になりました。出産は本当に人それぞれ、いろいろなドラマがあるんだなと思ったできごとでした。何はともあれ、無事元気に生まれてきてくれてよかったです! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 岩崎未来三児(女・女・男)の母。出版社・編集プロダクションの勤務を経たのち、第一子出産を機にフリーランスに。現在は会社役員という肩書きを持ちながらも、ライター・編集者としても活動中。
2019年05月04日3人の子どもを出産し、それぞれ異なる陣痛を経験しました。私は2人目が5年ぶり、3人目が7年ぶりと、それぞれ出産の間隔が空いていたせいもあるのかも知れません。ですが、やはり出産というのは毎回異なるものなのだと実感しました。 朝起きたらおなかがキューっと第一子のときの陣痛は、妊娠40週の朝に始まりました。前日まで何ともなかったのですが、朝起きると下したような痛みを感じました。「まさか?」と思っていると、徐々にキューっとおなかがしめつけられるような痛みに変わっていきました。 午前中は痛みが来るのが20分間隔になったり、10分間隔になったりと不規則でした。また、痛みも我慢できる程度でしたが夕方になると、10分ごと規則的に来るようになり、同時に会話もできないほどに。そのまま陣痛の間隔が狭くなり、夕方6時に病院へ行き、夜8時に出産となりました。 前駆陣痛が2週間もダラダラと第一子の出産から、5年ぶりの出産となった第二子の出産。第二子のときの陣痛は、妊娠38週の夜に始まりました。妊娠36週に入ると、毎晩のように前駆陣痛がありました。妊娠時から切迫早産の診断を受けていたため、おなかが張りやすいこともあったのかも知れません。 夜になると弱いおなかの張りがあり、20分間隔から15分間隔になるものの、眠気とともに遠のいてしまう日々が2週間も続きました。毎日の前駆陣痛がさすがに嫌になり、妊娠38週の夜に「今日産む!」と宣言し、前駆陣痛が始まった夜10時のタイミングでスクワットを開始して、夜中2時に本格的な陣痛に変わり病院へ。そのまま陣痛が進み、朝5時半に出産となりました。 前駆陣痛、微弱陣痛からの本格的な陣痛へ第二子の出産から、さらに7年空いた第三子の出産。第三子のときの陣痛は、妊娠39週の夜中に始まりました。2、3日前から夜に前駆陣痛があり、15分間隔にまでなるものの、遠のいてしまい朝を迎えていました。 そして出産当日の午前0時過ぎ、また前駆陣痛かと思っていたら、おなかの張りが10分間隔まで狭まり、「これは!」と思い病院へ連絡。病院へ着くとすぐ陣痛室へ入り、助産師さんたちがお産の準備をしてくれていました。ところが5分間隔にまでなったものの、張りが弱くなってしまい、一旦病室へ戻ることに。ベッドで弱い陣痛を感じながらもウトウトしていると、朝7時ごろに陣痛が強まりだしました。再度陣痛室へ移動し、そのまま出産となりました。 「出産は毎回違う」と耳にしたことがありましたが、実際に自分が経験してみて、本当にそうなのだと感じました。一度経験しているから……と思っていましたが、始まり方、痛みの感じ方、陣痛の時間など、すべてが異なっていたので驚きました。経産婦だと陣痛の痛みを知っているため、2回目、3回目の陣痛、出産には恐怖がありました。でも反対に、お産の流れや痛みへの覚悟があるため、心強い部分もありました。これから第四子の出産を控えていますが、また頑張りたいです。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 著者:ライター 木村なち三児の母。現在4人目を妊娠中。パニック障害を抱えながらの妊娠・出産・育児の経験に基づき、体験談を中心に執筆している。
2019年04月26日こんにちは! 助産師のREIKOです。お産のときの痛みといえば、「陣痛」を真っ先に思い浮べる方も多いのではないでしょうか? しかし、お産のときには陣痛以外の痛みもあるんです。そこで今回は、お産のときの「痛み」についてお話ししたいと思います。 まずは陣痛についておさらい!陣痛は、赤ちゃんがママの産道を通って生まれてくる「経腟分娩」に欠かせない要素の1つです。陣痛というのは自分の意思とは関係なく、繰り返し起こる子宮の収縮のことをいいます。陣痛は起こる時期によって、呼び方が変わります。 妊娠陣痛妊娠中に起こる不規則な弱いおなかの張りで、痛くないことが多いです。妊娠後期になるとよくみられます。 前駆陣痛出産が近付くころに生じる、不規則で軽い痛みを伴うことの多いおなかの張りです。もしかして陣痛!? と思われる方も多々いらっしゃいますが、おなかの張りの間隔が不規則であること、途中でなくなってしまうことが特徴です。 分娩陣痛俗にいう「本陣痛」のことですが、本陣痛というのは医学用語ではありません。分娩陣痛は、1時間に6回以上、あるいは10分おきに来る規則的なおなかの張りをいいます。お産が進むにつれ、間隔も痛みの強さも増していきます。 後陣痛出産後に起きる子宮収縮で、妊娠前の子宮に戻そうとする役割をしています。 陣痛以外の痛みって!?陣痛の痛みは、下腹部から腰の辺りが痛くなることが多く、陣痛が収まるとなくなります。しかし、陣痛以外にも子宮口が開くときの痛み、産道や会陰が圧迫されたり、伸びたりする痛みが生じます。これらの痛みをひっくるめて、「産痛(さんつう)」といいます。 痛みの感じ方というのは、人それぞれで、産痛を自覚しない方も、最初から痛みを訴える方もいらっしゃいます。産痛は、最初は下腹部から腰のあたり、そして下腹部から下半身、最後は会陰の周辺と痛む場所が移動していきます。これも、お産が順調に進んでいるかの判断材料となるんですよ。 その痛み、どうにかならないの?お産のときに、なるべく痛い思いをしたくないという方がほとんどなのではないでしょうか? 先ほどお話ししたように、痛みの感じ方は人それぞれ。でも、痛みを和らげることができたらいいですよね。 やはり、お産に対する不安や恐怖心が強いと、痛みが増すといわれています。まずはリラックス! ママが安心できる環境づくりが大切です。そのほかにも、薬剤を使う方法、呼吸法やマッサージ、痛みのある部分を温めるなど、痛みを和らげる方法はたくさんあります。 次回は、産痛を和らげる具体的な方法について、お話ししたいと思います。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年04月26日出産間近の妊婦さんが突然おなかの痛みを訴え、病院へ……。テレビドラマなどでよく見る出産のシーンですが、実際はそうでもありません。妊娠後期になると自然とおなかが張るようになり、本陣痛が来る前に前駆陣痛が起こります。特に初産婦さんにとっては陣痛がどのようなものかわからないうえ、「前駆陣痛」と「陣痛」って陣痛にも種類があるの?と思うかもしれません。いざというときに慌てないためにも、今回は前駆陣痛について解説したいと思います。 前駆陣痛とは?陣痛との違いは?前駆陣痛とはどのような特徴があるのでしょうか?ここでは、前駆陣痛と陣痛との違いをお話しします。 ●前駆陣痛前駆陣痛は、妊娠後期に起こる不規則な子宮収縮で、お産の始まりに先駆けて起こる陣痛です。痛みの強さ、長さ、間隔が不規則で、痛みの感じ方には個人差があります。 【前駆陣痛の特徴】・生理痛や下痢の時の症状に似た感じの痛み・おなかの張りの強弱が不規則で一定しない・下腹部が突っ張ったような感覚・おなかを触ると固く張っているがすぐにやわらかくなる・圧迫感や不快感がある・腰痛・姿勢を変えることで痛みが治まる・全く症状がない人もいるなど 前駆陣痛は、お産の前兆として起こる不規則な子宮収縮です。前駆陣痛が起こらず本陣痛が来る場合もありますし、前駆陣痛が起きる時期もさまざまです。臨月に入ってからの前駆陣痛は、経過を見ていてもよいですが、妊娠37週未満での痛みを伴うおなかの張りは切迫早産の症状でもあるので、早めにかかりつけ医を受診しましょう。 ●陣痛「陣痛」というのは、「分娩陣痛」といわれるもので、1時間に6回以上、陣痛周期(おなかの張りはじめから次のおなかの張りはじめまでの時間)が10分以内の規則的な子宮収縮のことを指します。陣痛が起こることで子宮の入り口が柔らかくなり、子宮口が開いて、おなかの中の赤ちゃんが下降し、最終的に外の世界に押し出されます。 【本陣痛の特徴】・生理痛や下痢の時の症状に似た感じの痛みが徐々に強くなっていく・おなかの張りの強弱が規則的で間隔が徐々に短くなっていく・安静にしていても収まらないなど 陣痛も最初は前駆陣痛と症状が同じなので、判断がつかないことがあると思います。しかし、陣痛の場合は、徐々に痛みが強くなり、痛みの間隔が短くなります。陣痛間隔を計って記録しておきましょう。陣痛間隔をカウントできる無料のアプリもあるようなので、そちらを活用してもよいですね。 初産婦の場合は、陣痛の間隔が10分おき、経産婦の場合はおなかの張りが15分おきになったら産院に電話連絡するように言われることが多いです。そのときの様子で、産院より、もう少し自宅で様子を見ましょうとか、すぐに来院してくださいなど、その後の対応について指示が出るので、慌てないように準備をしておきましょう。 前駆陣痛が来たらどうする?前駆陣痛から陣痛が始まるまでの期間は個人差があります。前駆陣痛はしばらく安静にすると痛みがなくなりますが、忘れた頃に痛みが起こることもあります。前駆陣痛が来ると、陣痛になるのではないかと、時計とにらめっこ状態になることもあるでしょう。 夜間に前駆陣痛が来ると気になって寝付けず、睡眠不足になってしまうことも。前駆陣痛の段階で体力を消耗してしまうと、陣痛が来たときに微弱陣痛になってお産が長引いてしまう恐れもあります。休めるようであれば睡眠を優先し、お昼寝するなどして睡眠不足にならないようにしていきましょう。 また、痛みで食欲が低下し、食事の量が減ってしまうこともあります。こちらも睡眠同様、本番でエネルギー不足にならないよう、好きな食べ物や軽食、栄養補給ゼリーや水分などを摂取するようにしましょう。 音楽を聴いたり心と身体もリラックスするアロマを使用し、香りで気分を変えることもひとつの方法です。アロマセラピーを活用している産院もありますから、妊娠中のおすすめのアロマなど相談しておくのもよいでしょう。 まとめ前駆陣痛は、陣痛が始まる前の準備運動のようなものです。また、前駆陣痛が起こらず陣痛が来る人もいますので、自分の体の変化を日頃からチェックして記録する習慣を身につけることも必要です。 臨月に入ったら、入院準備をしっかりして、外出の際は、母子手帳、診察券、健康保健証、携帯電話、連絡先のメモなどを持ち歩くようにしましょう。前駆陣痛か本陣痛か判断に迷うときは、かかりつけ医に相談し、指示を仰ぎましょう。 ◆関連動画出産ドキュメンタリー(通常分娩) 監修者・著者:助産師 REIKO医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2019年04月25日はじめまして。このたび連載させていただくことになりました、ちょっ子と申します。これからよろしくお願いいたします!私は現在7歳の息子を育てていますが、今回はその息子を出産した時のことを振り返ってみたいと思います。その日は早朝におしるしがあり、それから夜中にかけて少しずつ少しずつ痛み(陣痛)が強まり、間隔も短くなっていきました。ガマン強い方だと自負していた私でしたが人生で初めて経験する激痛に、さすがに余裕ではいられませんでした。「鼻からスイカ」、「腰を金属バットで思い切り殴られる」など陣痛に関する色々な例えは聞いたことがありましたが私の場合は体の中から爆発が起こったような感覚…。次の痛みの波が来るのが怖くて怖くてたまらず、おかしくなってしまいそうでした。こうして友人のアドバイス通り、イキむまではとにかく呼吸をすることに集中したおかげかパニックになったりわめいたりすることはなく、どうにか痛みに耐えぬき…息子との対面を果たしたのでした。宇宙が見えるほどの苦しみでしたが助産師さんが言うには私の様子は冷静に見えたそうで、「まるで2~3人産んだ人の落ち着きだ」と褒めていただきました。しかしそのせい(?)で、もっと叫んだりわめいたりするものだと思っていた夫からはこう言われてしまい、出産早々イラっとしたところまでがセットで私の出産時の思い出です!
2019年01月03日こんにちは、けえこです。今回は、3人の子どもたちの陣痛・出産エピソードをご紹介します。陣痛時間が3兄弟の性格と、不思議とリンクしているような…!?3人目で女の子ということも陣痛が短い理由だとは思うのですが、やっぱり産まれてくる時から要領がいいのかな!? なんて思ってしまいました(笑)長男は68時間。本当に辛かった… ご飯も食べられないし、眠れない。2人目を産むのが恐怖なくらい辛かったんですが、次男の時はすんなりと生まれました。そして長女は1時間半。母子手帳にも「早い!」と助産師さんからの一言が書かれてます。あまりの早さに結局旦那も母も誰も間に合わなかった楽しい思い出です。
2018年10月04日「陣痛」と一口に言いますが、なんのためにあるかご存知ですか? 今回は陣痛についてと出産がどうやって進んでいくかと一緒に考えていきましょう。■陣痛とは、子宮の筋肉の収縮陣痛とは、自分ではコントロールできない子宮の筋肉の収縮で、痛みのある陣痛発作と、収縮がおさまる陣痛間欠を繰り返す状態のことです。痛みがずっと続くわけではなく、「あいたたた……」と痛みが波のように押し寄せては、すーっとひいてしばらく平気な時があり、またしばらくすると波のように痛みが押し寄せる、というのを繰り返します。さてこの陣痛、なんのためにあるのでしょう。それは、「出産を進めるため」に欠かせないものだからです。少し詳しく解説していきましょう。■お産のはじまり~分娩第1期~さて、いよいよお産が近づいてくると、陣痛が周期的にやってくるようになります。陣痛の周期が10分以内、もしくは1時間に6回以上の陣痛がやってくるようになったらお産の始まりです。始まりの頃は、まだ痛みもあまり強くなく、陣痛発作も長くありません。下腹や腰が痛いと感じますが、我慢ができる程度です。長さも20〜30秒程度。しかし、徐々に陣痛発作の時間が長くなり(60秒程度)、陣痛間欠も短く(2分程度)なってきます。この時期の陣痛の働きで、赤ちゃんが出て来る子宮頸管はしっかりと伸ばされ、子宮口が徐々に開いていきます。赤ちゃんがいよいよ出て来るための準備が進むのです。ちなみに、私が一番辛かったのがこの第1期の終わり頃。赤ちゃんが下に降りて来る刺激で、勝手にいきみそうになる反射が起きるのです。「い、いきみたい……!」このいきみ逃しが本当に辛かったのです。しかし、赤ちゃんの出口になる子宮口がしっかり開かないと、いかにいきんでも赤ちゃんは出てこれません。助産師さんや先生が「いきんでいいよ」と言ってくれるまで、いきむのはできる限り我慢です。しかし我慢しようにも勝手にいきみそうになるのです……! うう、本当にきつかった……。この分娩第1期は初産婦さんで12時間程度、経産婦さんで6時間程度です(個人差がありますよ)。■いきんで赤ちゃんを産むよ~分娩第2期~さあ、子宮口が全開大したら、分娩台に移動していよいよ赤ちゃんを産みます!(経産婦さんの場合は、もう少し準備をします)ここまでくると、陣痛もさらに強く長くなります。この子宮収縮はなんのためにあるのでしょうか? それは赤ちゃんを外に出してあげるためです。しかし、陣痛だけでは赤ちゃんは出てきません、お母さんのいきみ(怒責)による「腹圧」も必要になってきます。最初はどういきんでいいかわからないかもしれません、陣痛の波と一緒にいきみ、力をどちらにかければいいか、助産師さんの声をきいてください。大丈夫、やっているうちにできます。呼吸法の練習も、ママさん学級などで教わると思いますので、前もって練習してみてくださいね。吐くことに意識を向けてあげてください。この分娩第2期は、初産婦さんで1〜2時間程度、経産婦さんで30分~1時間程度かかります。さあ、いよいよ赤ちゃんとご対面です!■赤ちゃんを産んでも終わりじゃないよ~分娩第3期~おめでとうございます、赤ちゃんが無事に産まれました!しかし、まだ終わりではありません。まだ子宮の中には胎盤や臍帯(へそのお)などが残されています。陣痛もまだ終わりません。子宮が収縮する事で、これらの胎盤などを出すのです(とはいえ、分娩2期の陣痛とは比べ物にならない弱い陣痛ですので、余裕のある方も多いと思います)。後産、という言い方もしますね。これが終われば、お産は終了です。お疲れ様でした…!分娩第3期は20〜30分程度かかります。後陣痛の話出産が終わった後も、不規則に産褥期にお腹の張りや痛みを感じることがあるでしょう。これは後陣痛と呼ばれます。これは、出産後の出血を止めたり、赤ちゃんを入れるために伸びた子宮を戻すためにあります。一般に、経産婦さんの方が強い傾向があります。■まとめ陣痛と一口に言いますが、実は出産のためにとても重要な働きをしていることがおわかりいただけたでしょうか。痛い、きつい、もういやだ!どんどん余裕がなくなるかもしれませんが、ちょっと今回の話を思い出してもらえたら、「今このあたりだから、ゴールはあの辺だ……!」と思えるかもしれません。私も分娩第1期で、分娩室のベッドで一人唸りながら、どれだけ「もう、もう子宮口全開大してるんじゃないの……?! 誰か、内診に来て……!」と念じたことか……。いや、念じるだけじゃなくて、我慢できずにナースコール押しちゃいましたけどね…。ゴールは必ずあります。あなたが元気な赤ちゃんと会えることを、心からお祈りしています!■まんがで読む! みんなの出産特集>> この記事の著者■相川晴(HAL)内科医。研修中にうつ病を発症し、数年間の療養生活を経て復帰。病気の間支えてくれた医師の男性と結婚。某地方都市で夫、4歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて女性の健康・育児情報などをブログやTwitter、連載コラムで発信中 ◆参考サイト・ 杉野 法広. 研修医のための必須知識C.産科疾患の診断・治療・管理16.正常経腟分娩の管理,日本産婦人科学会雑誌, 2004, vol 56, no. 6, p112-118 ・ 杉野 法広. 研修コーナーD.産科疾患の診断・治療・管理 3.分娩の生理・産褥の生理, 日本産婦人科学会雑誌, 2007, vol 59, no. 10,p637-638
2018年09月24日