2018年に堤幸彦演出、上川隆也主演で上演した話題作『魔界転生』の再演が決定。原作は山田風太郎の人気小説で、映画も大ヒットした作品だ。島原の乱の首謀者・天草四郎が魔界の力を借りて甦り、“魔界転生”の妖術で歴史に名を残す剣豪たちを黄泉の国から次々と甦らせる物語。徳川幕府滅亡を企てる魔界衆に立ち向かう柳生十兵衛らとの死闘を、ド派手なアクションと映像を駆使して繰り広げる、堤演出ならではのダイナミックな舞台。今回は一部キャストを変更、数多くの映像作品で活躍中の渡辺大が、剣豪・宮本武蔵の役で初舞台を踏む。2002年のデビュー以来、殺陣と乗馬の稽古を続けて来た渡辺が満を持して挑む舞台。大阪で開かれた会見で熱い意気込みを語った。舞台「魔界転生」 チケット情報「ワクワクするおもしろさのある、一筋縄ではいかない時代劇のエンタテインメント作品だと思います。魔界から甦った人間たちの気持ちや姉と弟の関係性、立ち回りのダイナミックさに笑いもあり、いろいろな要素が全部詰まった大作。これまで舞台をやりたいと思いながら、なかなかご縁がなかったので今回とても感謝しています。しかも宮本武蔵という役をやらせていただくことになり非常に光栄です。みっちり稽古して、ひと公演ひと公演、悔いのないように最後まで走り切りたいと考えています」。宮本武蔵は長短2本の太刀を用いる“二天一流”の達人。通常の殺陣とは違う難しさがあると稽古に励む渡辺。「今回初めて触れる流派で、一刀と二刀では形が全然違うんです。太刀さばきがかなり変則的な動きで難しい。でも、二刀流は左右に広げるとダイナミックさが出てくるのでおもしろいです」。見どころは、松平健演じる同じ魔界衆の父・柳生宗矩と戦うシーン。「立ち回りが国宝級のレベルの方なので、互角に見せられるように覚悟して頑張ります。松平健さんとの一騎打ちをガンガンにやれたらいいなと思っています」。共演者は上川以外、初対面だ。「そうそうたるメンバーの中に36歳で初舞台というのも恥ずかしいですが、映像と違って稽古から本番まで約4か月間最初から最後まで一緒にいられるので、いろいろなことを吸収できる機会になるのではと。あとは大先輩の上川さん他、皆さまに教わりながら勉強させていただきたいですね」。公演は愛知、福岡、東京と巡演し、大千穐楽の大阪へ乗り込む。「集大成になると思います。楽しみに待っていていただければうれしいです」。公演は4月7日(水)から11日(日)まで愛知・刈谷市総合文化センター、4月16日(金)から28日(水)まで福岡・博多座、5月4日(火・祝)から28日(金)まで東京・明治座、6月2日(水)から10日(木)まで大阪・新歌舞伎座にて。大阪公演のチケットは4月3日(土)一般発売。チケットぴあでは3月21日(日)まで抽選先行を受付中。取材・文:高橋晴代
2021年03月10日4月7日より舞台『魔界転生』が上演される。2月24日、天草四郎役を演じる小池徹平と演出を手がける堤幸彦が由縁の地である島原・天草を巡り、慰霊・鎮魂の祈りを捧げた。『魔界転生』は、1967年(昭和42年)に『おぼろ忍法帖』として単行本化された、山田風太郎の人気伝奇小説で、壮大なスケール、雄大な歴史ロマン、そして、奇抜かつ摩訶不思議な展開、時空を超えたアクションエンタテインメント作。1981年の映画化以降、舞台、漫画・アニメ、ゲームなど、数多くのジャンルでリメイクされている。本公演は、10万人の動員を記録し、大ヒットとなった初演から2年4カ月ぶりの待望の再演となる。演出を再び堤が手がけ、脚本は演劇界の重鎮・マキノノゾミが担当。ド派手なアクション、変幻自在なフライング、LEDによる映像効果を駆使し、令和版の新しい『魔界転生』を創り上げる。魔界から蘇った剣豪に果敢に立ち向かう主演の柳生十兵衛役は、テレビドラマ『遺留捜査』、舞台『Q』などで抜群の演技力と存在感を魅せる上川隆也が続投。また、十兵衛たちに立ちはだかる最大の強敵・天草四郎役は、『キンキーブーツ』や『キレイ』など、話題作に次々と出演し、舞台での活躍も目覚ましい小池が演じる。そのほか、藤原紀香、村井良大、木村達成、田村心、岐洲匠、宇野結也、財木琢磨、山口馬木也、渡辺大、浅野ゆう子、松平健らがキャストに名を連ねた。小池と堤は、作品にゆかりのある九州の地を来訪。最初に訪れたのは、島原の乱の主戦場となった世界遺産でもある原城跡(長崎県南島原市)。原城落城そして天草四郎没後383年にあたる2021年、天草四郎のものと伝わる墓前で、慰霊・鎮魂の祈りを捧げ、舞台の成功を祈願した。その後、一行は、天草四郎の生まれ故郷である熊本県天草市へ移動。天草キリシタン館や天草四郎公園、天草四郎ミュージアムなどを巡った。島原、天草を訪れたふたりのコメントは以下の通り。天草四郎役:小池徹平「(「島原の乱」は)実際にどんなものだったのか、どれくらい激しい戦いだったのかなって思いますし、原城跡に来ることによって、ああこういう所だったんだ、っていう想像が、はるかに膨れ上がった気がします。舞台で表現するにあたっては、今日は非常に大事な一日になったのではないかと思います。天草四郎を演じる者として本当に光栄です」「コロナ禍で舞台が中止になるということも経験していますし、この状況の中で、初日の幕を開けるまでがどれだけ大変なのか、そこに向けて今は気を付けるべきことがすごく多くある思います。最後まで気を抜かずに、やらせていただくつもりですし、何より今、こうやって(実際に天草四郎が立った)この場所に来られているので、確実に一歩ずつ、初日に向けて歩みを進めているんだっていう実感もすごく沸いています」演出:堤幸彦「この空気、太陽、海の風、におい、鳥のざわめき、この時期ですと、そろそろ桃や桜も芽吹き始める、自然の力みたいなのものを感じますし、383年前もきっと同じだったと思います。そこで、天草四郎を筆頭に数万の一揆軍が、ここで世界を揺るがすと言ってもいいくらいの決起をした、この平和な空気の中でそれが行われたっていうことが、舞台を作っていく上で重要なスタートポイントになるんじゃないかなと思っています」「(コロナ禍は)舞台を表現していくためには非常に否定的な条件、状態ではありますけれど、その中でも知恵を振り絞り、エンターテイメントの力を皆さんにお見せしたいです。前回は人間のマンパワーでもって舞台を大きく動かしていくステージでしたが、今回は、例えば多面的に動き回るLEDの映像や、かなりハイテクな舞台にすることにより、人と人との接触を少しでも減らしていったり、今の時代に適応する、変化した令和版での再演という風に考えています」『魔界転生』原作:山田風太郎(角川文庫刊)演出:堤幸彦脚本:マキノノゾミ出演:上川隆也、小池徹平、藤原紀香、村井良大、木村達成、田村心、岐洲匠、宇野結也、財木琢磨、山口馬木也、渡辺大、浅野ゆう子、松平健ほか愛知公演:2021年4月7日(水)~11日(日)刈谷市総合文化センター福岡公演:2021年4月16日(金)~28日(水)博多座東京公演:2021年5月4日(火)~28日(金)明治座大阪公演:2021年6月2日(水)~10日(木)新歌舞伎座愛知公演:チケット発売中福岡公演:チケット一般発売3月13日(土)~東京公演:チケット一般発売3月13日(土)~大阪公演:チケット一般発売4月3日(土)~企画・製作:日本テレビ
2021年02月24日2021年4月から2年4カ月ぶりの再演が決定している舞台『魔界転生』。この度、第2弾となるキャスト7名が発表された。10万人の動員を記録し、大ヒットとなった初演から2年4カ月、演出を再び堤幸彦が手掛け、脚本はマキノノゾミが担当。ド派手なアクション、変幻自在なフライング、LEDによる映像効果を駆使し、演劇と映像の融合による画期的な演出により、感動の人間ドラマ、魅惑のエンタテインメント時代劇が繰り広げられる。主役の柳生十兵衛を演じる上川隆也、最大の敵・天草四郎役を演じる小池徹平に続き、新たに、天草四郎の姉・お品役に藤原紀香、『真田十勇士』の生き残り・根津甚八役に村井良大、十兵衛の弟・柳生又十郎役に木村達成、軍学者・由比正雪役と刀鍛冶・叢雲常陸役に山口馬木也、二刀流の剣豪・宮本武蔵役に渡辺大、黄泉の世界から蘇った淀殿役に浅野ゆう子、十兵衛の父・柳生宗矩役を松平健がそれぞれ演じる。このうち、藤原と渡辺は『魔界転生』には初めての出演となり、村井、木村、山口、浅野、松平は、初演に引き続き、同じ役を演じる。藤原演じるお品は物語のカギを握る存在、渡辺演じる武蔵は執念深く十兵衛を狙う猛者、初参加の2人が摩訶不思議な作品世界にいかに挑むのか、期待と注目が集まる。なお、渡辺はこの『魔界転生』が初舞台となる。また、愛知公演、福岡公演、東京公演、大阪公演の日程も決定。情報発表にあわせて7名のキャストより下記のコメントが寄せられた。藤原紀香「魔界転生」という心を揺さぶられるエキサイティングな時代劇作品で、上川さんをはじめ素敵なキャストの方々、堤幸彦監督、そして脚本家のマキノノゾミさんとご一緒させていただきます事とても楽しみです。前回よりさらに進化した舞台になるとのこと、そして新しい〝お品〟を描いてくださると聞き どんな演出になるのか心待ちにしています。こんな時代だからこそ、雄大なロマンが溢れ 魂を奪われるような世界観の娯楽が必要だと思います。この歴史絵巻のような素晴らしい作品に参加出来ますこと心より感謝申し上げます。村井良大「魔界転生」で再度、根津甚八を演じる事ができて、とても幸せです!この役、大好きなんです。原作では根津甚八は登場しませんが、真田十勇士の生き残りがもしも天草四郎の時代に生き残っていたら?という設定になっており、淀殿との関係にも是非注目して観ていただければと思います。演出・堤幸彦さんによる映像やアクション、笑い、そして涙。壮大なエンターテインメント作品を是非劇場でお楽しみください!木村達成柳生又十郎を演じさせていただきます木村達成です。またこの役を演じることができてとても嬉しく思います。時に真面目で時におっちょこちょいな又十郎が今回の再演でどう変わるのか、堤さんの演出や、共演者の皆さまと絡め合いながらまた又十郎を作れるなんて、楽しみで仕方ありません!!山口馬木也初演では、由比正雪と叢雲常陸、私が2つの役を演じていると思っていただけなかったことが、少し残念だったり(笑)、役者冥利に尽きましたが、再演では、常陸という100歳近いお爺さんをもっと極めて、ラストシーンの感動に繋がるよう、心して刀を打ちたいと思います。正雪は軍学者としての誇りも持っていますし、愛嬌のある悪党として印象に残るよう演じたいです。渡辺大人生初めての舞台で宮本武蔵という大役をいただき、とても緊張しつつワクワクしています。初めての二刀流、そして上川隆也さんや松平健さんとの立ち回りもあるので、負けないように頑張りたいと思います。演出家の堤さんは僕がまだ中学生で仕事をする前、映画の現場を見学した時にお会いして以来です。ご一緒に仕事をさせていただくのは初めてなので、沢山しごいてもらって初日を迎えたいと思います。浅野ゆう子新たな装いでお届けする「魔界転生」この度もお声がけいただきましたことに幸せを感じております。パワフルで華麗な上川さんと松平さんの殺陣をまた観られることもとても楽しみです。そして私がいただきました淀殿も、更にパワーアップしてお届け出来ますよう努めさせて頂きたいと思います。松平健前回大変ご好評を頂きました「魔界転生」の舞台が再演の運びとなり、また出演できますことを嬉しく思います。手の込んだ演出、豪華な出演陣とともに、今回はさらにパワーアップしたステージをお届けしますので、ぜひ劇場にお運びください。『魔界転生』原作:山田風太郎(角川文庫刊)脚本:マキノノゾミ演出:堤 幸彦出演:上川隆也、小池徹平、藤原紀香、村井良大、木村達成、山口馬木也、渡辺大、浅野ゆう子、松平健ほか愛知公演:2021年4月7日(水)~11日(日) 刈谷市総合文化センター福岡公演:2021年4月16日(金)~28日(水) 博多座東京公演:2021年5月4日(火・祝)~28日(金) 明治座大阪公演:2021年6月2日(水)~10日(木) 新歌舞伎座
2020年12月11日山田風太郎の伝奇小説を原作としたスペクタル時代劇『魔界転生』が2021年4月より再演されることが決定した。1967年に『おぼろ忍法帖』として単行本化され、奇抜で摩訶不思議な展開で人気となった『魔界転生』。1981年には深作欣二監督により映画化され、その後はテレビ時代劇や舞台、漫画、アニメ、ゲームなど、数々のジャンルでリメイクされ、名実ともに山田の代表作となった。舞台版は、2018年10月〜12月に「日本テレビ開局65年記念舞台」として堤幸彦演出、上川隆也主演で上演。福岡・東京・大阪の全77ステージで、動員10万人を超える大ヒットを記録している。2年4カ月ぶりの上演となる今回も、引き続き堤が演出を手がけ、演劇界の重鎮マキノノゾミが脚本を担当。さらに、上川が初演に引き続き、魔界から蘇った剣豪に立ち向かう主人公・柳生十兵衛を演じる。また、十兵衛たちに立ちはだかる最大の強敵・天草四郎役に、近年『キンキブーツ』や『キレイ』をはじめ舞台での活躍も目覚ましい小池徹平。上川と小池は本作で初共演を果たし、令和版の『魔界転生』をド派手なアクションやフライング、LEDによる映像効果を使って、演劇と映像が融合したエンタテインメント時代劇として創り出す。2021年4月愛知・刈谷市総合文化センターで開幕した後、福岡・博多座、5月に東京・明治座、6月には大阪・新歌舞伎座で上演される。<堤幸彦(演出)コメント>2018年に各地を全力疾走した舞台「魔界転生」の再演だ!しかし世情は大きく変化した。同じことはできない。ストーリーのメッセージは堅持しつつ、マイナスの時代性をプラスに変えた新たな意匠で臨む決意だ。役者の生身の迫力と変幻する映像が激突する『魔界エンターテイメント』は、走り続けるのだ!<上川隆也コメント>2018年に御好評頂いた『魔界転生』を、装いも新たにお届け出来る運びとなりました。このような御時世ではありますが、御満足頂ける作品をお届け出来る様、精一杯務めさせて頂きたいと思っております。<小池徹平コメント>子供の頃から知っている天草四郎を演じられる事をとても嬉しく思います。お芝居、アクション、映像を駆使したエンターテイメントが詰まった作品になると思うので、皆さんに楽しんでもらえるように頑張ります。そして、今回初めて共演させてもらう上川隆也さん、演出の堤幸彦さん。お二人とも昔から作品を拝見させてもらっていた方々なので、ご一緒させてもらえる事にとてもワクワクしています。【公演概要】『魔界転生』<日程>2021年4月:愛知公演 / 刈谷市総合文化センター2021年4月:福岡公演 / 博多座2021年5月:東京公演 / 明治座2021年6月:大阪公演 / 新歌舞伎座<公式HP> makaitensho.jp
2020年11月26日日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』が東京・明治座にて11月27日(火)まで上演中。その開幕に先がけ、11月1日に囲み取材、2日にゲネプロが行われ、取材には出演者の上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健と演出の堤幸彦が出席した。【チケット情報はこちら】本作は、山田風太郎の人気小説を原作に、マキノノゾミが脚本、堤幸彦が演出を手掛けるエンターテインメント時代劇。堤は「斬新な試みも多々入れ込み、役者の皆さんには相当な負担をおかけしたかと思いますが、皆さん軽々と乗り越えまして。非常に楽しい、見応えのある舞台になっております」と話した。約1か月に渡る福岡・博多座での公演を終え、明治座での開幕を目前に控えた主演の上川は「博多座での勢いはそのままに、この物語を育んでいきたい。笑いあり、涙あり、アクションありの舞台を、ぜひ劇場で体感してください」と意気込んだ。「島原の乱」で敗れた16歳の総大将・天草四郎(溝端)が“魔界転生”という死者再生の術によって蘇り、剣豪・柳生十兵衛(上川)らと戦いを繰り広げていく物語。堤ならではのつくり込まれた映像や、豪華な舞台装置、ワイヤーアクションも盛り込まれた殺陣も華やかで、エンターテインメント性の高い作品だが、それと同時に、会見で上川が「私の演じる十兵衛をはじめ、人間らしさに溢れたキャラクターが数多く登場する舞台です。笑いもあれば涙もある、そんな物語に仕上がっています」、溝端も「天草四郎という少年が現世に蘇った最終的な目的は何だったのか、四郎は何を求めていたのかというのは作品のキーだと思います。彼の人となりが出るところは、ぜひ注目していただけたら」と語ったように、人間ドラマもしっかりと見せる作品に仕上がっている。また、浅野が「上川さんと松平さんのクライマックスの殺陣が素晴らしい。1番の見どころだと思います」と絶賛する、ふたりのひと振りひと振りに込められた想いも伝わる美しい殺陣をはじめ、豪華キャスト陣のここでしか見られない競演もぜひ注目したい。さらに、この中では若手となる村井良大や松田凌、玉城裕規、木村達成らもそれぞれが存在感を放ち、テンポのいい掛け合いや、笑いのシーン、アクションシーンなど好演。登場人物ひとりひとりが魅力的に描かれ、物語がより深まっていた。松平が「上川さんを筆頭として一座のチームワークも固まってきたと思います。その成果をこの明治座で観ていただきたい」と語る本作は、11月27日(火)まで東京・明治座にて上演中。取材・文:中川實穗
2018年11月05日10月6日から公演している日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』の記者会見が11月1日、東京・日本橋浜町の明治座で行われ、上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健、演出の堤幸彦らが出席した。日本テレビ開局65周年、読売テレビ開局60周年記念として公演される同舞台の原作は、 これまで何度か映像化されてきた山田風太郎の伝奇小説『おぼろ忍法帖』。島原の乱で殺された天草四郎(溝端淳平)が死者再生の術によって蘇り、現世での怨念を晴らそうとする歴史上の人物たちと幕府滅亡を図るが、彼らの野望を阻止すべく柳生十兵衛(上川隆也)が立ち向かう、というストーリーとなっている。11月3日から東京・明治座でスタートする東京公演を前に、この日は報道陣向けの公開舞台稽古が披露された。座長の上川は「福岡や九州の皆さんに歓迎と温かい歓待をいただき、お喜びいただけたという実感が持てた1カ月でした。その勢いを東京に持ち込みつつ、よりこの物語を育んでいきたいと思います」と意気込み、天草四郎役の溝端も「歴史ある明治座の舞台に出ることは非常に光栄なことです。日々成長して変化を恐れず、きっちりと締めて良いものをお客さんに届けたいですね」と気合十分。淀殿役の浅野は「私は魔物役で、リアクションをいただくと魔物力が増していき、メイクも魔物的になってきました。『淀殿は化けて出てきそうな方だから』というセリフがあるんですけど、そのセリフで初日から笑っていただけました」と満足そうで、「淀殿というより浅野ゆう子が化けて見えるイメージで魔物力に力が入っています。明治座ではさらに魔物を極めていきたいですね」とさらなる"魔物力"に意欲を見せていた。座長の上川は、意外にも松平健とは同舞台が初共演となる。「懐の深さやお芝居の変幻さも含め、僕が想像していた以上のものがあります。松平さんとご一緒させていただく時間は一秒でも色んなものを吸収して背中を見ていこうと思っています」と尊敬の眼差し。対する松平は「上川さんを筆頭にチームワークが固まってきましたよ」と手応えを掴んでいるようで、「その成果を明治座で見ていただきたいですね」と東京公演が待ち遠しい様子だった。舞台『魔界転生』は、11月3~27日(7・14・21日は休演)に東京・明治座、12月9~14日に大阪・梅田芸術劇場メインホールでそれぞれ上演される。
2018年11月02日死者再生術「魔界転生」により蘇った島原の乱の総大将・天草四郎は、怒りと憎しみに燃え、幕府への復讐を決意する──。1981年の映画化以降、漫画、アニメ、ゲームなど数々のメディアでリメイクされてきた山田風太郎の人気伝奇小説(原題『おぼろ忍法帖』)が今秋、マキノノゾミ脚本、堤幸彦演出の舞台、スペクタクル時代劇『魔界転生』として蘇る。本作で原作にないオリジナルの役、淀殿を演じる浅野ゆう子が取材会で意気込みを語った。「魔界転生」チケット情報「原作にも深作欣二監督の映画版にも出てこない淀殿ですが、2016年に出演させていただいた本作と同じくマキノノゾミ先生の脚本、堤幸彦監督の演出による舞台『真田十勇士』の世界を引き継ぐ役でもあります。同じ役を2年に渡り演じさせていただけるのは、私としては壮大な大河ドラマを演じさせていただくような気持ちで、とても嬉しいですね。前作で残った淀殿の怨念が、今作で蘇る。映画『SPEC』でもそうでしたが、堤監督の作品ではわりと魔物的な役での出演が多いので(笑)、妖術で敵を取り殺したり、今回も面白く演じさせていただける演出になると思います。今回は髪型や衣裳やメイクにかなり趣向を凝らした感じとなっており、淀殿の打ち掛けもロックと魔界が融合したデザインになるようです。まずはお客様にはビジュアルから、分かりやすく魔界衆の世界に入っていただけるよう役作りしていこうかなと思っています」奇々怪々な魔界衆と、勇猛な剣豪・柳生十兵衛ら柳生衆たち。物語は、彼らの熾烈な戦いを軸に、壮大な人間ドラマが描かれる。悪鬼として蘇った父・宗矩(むねのり)に十兵衛は向き合えるのか。天草四郎の本当の狙いとは。果たして、勝利の女神は誰に微笑むのか…。「スペクタクル時代劇の魅力は、映像で活躍する堤幸彦監督ならではのプロジェクションマッピングを駆使した演出に、リアルな殺陣が融合したところでしょうか。前作『真田十勇士』で殺陣のすごさは目の当たりにしましたが、今回はさらにパワーアップしているようです。十兵衛の父・宗矩役でご出演の松平健さんですら『大丈夫かな…』と漏らすほど。松平さんは立ち回りがとても美しく、素敵ですよね。今回はどんな役作りをなさるのか、私も楽しみにしております。映画版にあったセクシーな場面は皆無ですが、高岡早紀さんの存在がそれに代わると思うので大丈夫。舞台版は生きた人間が醸し出すリアルな殺陣の臨場感とそこに映像が加わり、お得感満載と感じていただけるはず。淀殿はいろいろな表情を要求される役で、役者冥利に尽きる気分です」福岡・博多座公演が10月28日(日)まで開催中。その後、11月3日(土・祝)から27日(火)まで東京・明治座、12月9日(日)から14日(金)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:石橋法子
2018年10月22日この秋大注目の舞台『魔界転生』。山田風太郎の人気伝奇小説を原作に繰り広げられるアクションエンターテインメントがいかに壮大なものになるのか、このたび開かれた製作発表会見でその一端が見えてきた。顔を揃えたのは、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦、そして、上川隆也をはじめとする総勢14名のメインキャスト。それぞれの意気込みに、会場もどんどん熱くなっていった。【チケット情報はこちら】島原の乱により無念の死を遂げた天草四郎が、徳川幕府への復讐を誓ってこの世に蘇る。そんな奇想から始まる『魔界転生』は、次々に蘇る剣豪たちと柳生十兵衛との激突が描かれるスペクタクル時代劇だ。それを舞台上で表現するにあたっては、「自分だったらどう演出していいかわからないと思うような、かなり無茶な脚本を書きました」とマキノが言い、「今できる舞台技術能力の最高峰を結集して、誰もやったことのない、誰も見たことのないものに挑戦します」と堤が宣言する。それに応えてキャストも燃える。まず柳生十兵衛を演じる上川隆也。「無茶をしないと『魔界転生』はできないと覚悟してお受けしました。柳生十兵衛もこの作品のなかではどこか超然としていると思います。どこまで無茶なことをするのか楽しみにしています」。十兵衛と敵対する天草四郎には溝端淳平。「天草四郎の跡を辿って原城跡などにも行きましたが、どこまでもミステリアスな人物でした。宙吊りにされようが何をされようが(笑)、マキノさんと堤さんの望む四郎を演じたいと思います」。原作から膨らませたオリジナルの人物になるというお品を演じるのは高岡早紀。「見たことのない作品で見たことのない私を演じさせていただけるのかなと楽しみです」。今回と同じくマキノ&堤コンビで作られた2014年の『真田十勇士』で淀殿を演じた浅野ゆう子は、その縁で再び淀を演じることに。「原作にはまったくいない役です(笑)。が、前作の淀殿の悲劇を引き継ぎつつ、魔界から蘇ったというドロドロとしたものも出していければ」。そして、十兵衛の父・柳生宗矩は松平健だ。「年齢に関係なく大変な立ち回りがあるそうなので(笑)、鍛え直して舞台に立ちたいと思います」ほかに、村井良大、松田凌、玉城裕規、木村達成、猪塚健太、栗山航、丸山敦史、山口馬木也、藤本隆宏と、伸び盛りの若手から実力派まで、個性豊かな面々が暴れまくる。「本格時代劇でありながら突き抜けたケレン味のある超娯楽作品に」と最後にマキノが語ったように、ありとあらゆる満足感をもたらす作品となるに違いない。舞台『魔界転生』は10月6日(土)福岡・博多座より。東京公演は11月3日(土・祝)から27日(火)まで、東京・明治座にて。チケットの一般発売に先駆けて、東京公演は7月4日(水)午後11時59分までファミリーマート先行、大阪公演は7月1日(日)午後11時59分までプリセールを実施中。また、福岡公演は6月29日(金)午前11時よりプレリザーブを実施。取材・文:大内弓子
2018年06月27日10月6日から公演される日本テレビ開局65年記念舞台『魔界転生』の制作発表会見が19日、都内で行われ、上川隆也、溝端淳平、高岡早紀、浅野ゆう子、松平健、脚本家のマキノノゾミ、演出の堤幸彦らが出席した。日本テレビ開局65周年、読売テレビ開局60周年記念として公演される同舞台の原作は、これまで何度か映像化されてきた山田風太郎の伝奇小説『おぼろ忍法帖』。島原の乱で殺された天草四郎(溝端淳平)が死者再生の術によって蘇り、現世での怨念を晴らそうとする歴史上の人物たちと幕府滅亡を図るが、彼らの野望を柳生十兵衛(上川隆也)が立ち向かう、というストーリーとなっている。制作発表が行われたこの日は、主演の上川隆也らキャスト陣と演出を担当する堤幸彦、脚本のマキノノゾミが登壇。上川は「これから本番を迎える夏もそうですが、今年の秋は平成最後の秋です。この物語を見に足を運んでくださった方々が、平成最後の秋として思い返していただける舞台を皆さんと作り上げていきたいと思います」と抱負を。上川が演じる柳生十兵衛と対峙する天草四郎役の溝端は、先日、堤やマキノとともに天草四郎の縁の地でもある長崎を訪ねたそうで「その場所の風や空気を感じながら役作りに臨めるのはありがたいと思っています」と話しつつ、「移動中に二言目には『大変だから。飛ぶよ』と言われ、そういう意味で不安と期待の両方ですが、宙吊りにされようが地べたを這いずり回ろうが、精一杯舞台にできるように精進していきたいと思います」と決意も新たにした。お品役の高岡は「堤監督とは私が10代の時にご一緒させて以来ですので、大人になってご一緒できることを喜んでいます。(同舞台が)むちゃくちゃだと聞いていますので、見たことのない私を演じさせていただけるのかと思うと、とても楽しみが増えました」と今から稽古が待ち遠しい様子だった。会見中には、演出の堤から「俳優の皆さん、大変です。本当に大変です。体調を整えてお越しください」と脅かされたキャスト陣。淀殿役の浅野だけ「私はイチお客さんとしてとても楽しみにしております。みんな、ケガだけはしないように頑張っていただければと思います」と他人事のようだったが、男性陣は松平が「だんだん不安になってきましたが、身体を鍛え直して頑張りたいと思います」と気を引き締め、上川は「むちゃむちゃにしないとこの『魔界転生』はできないと思います。ある種覚悟を持ってお受けしたお仕事でもありますので、むちゃくちゃにしてやろうと思います」と開き直っていた。舞台『魔界転生』は、10月6~28日(11・22日は休演)に福岡・博多座、11月3~27日(7・14・21日は休演)に東京・明治座、12月9~14日に大阪・梅田芸術劇場メインホールでそれぞれ上演される。
2018年06月19日明治座で11月に上演される『魔界転生』は、山田風太郎の傑作伝奇小説を原作とした日本テレビ開局65年記念舞台。本作品で、キリシタンを弾圧した幕府に復讐すべく魔界の力で甦り、妖術で剣豪達を転生させる天草四郎を演じるのは、溝端淳平だ。この4月には、脚本のマキノノゾミ、演出の堤幸彦とともに天草と島原を訪れ、没後380年の命日に天草四郎の墓前で手を合わせたという。さて、その意気込みは?【そのほかの画像はこちら】「日差しと、風と波の音が印象的でした。殺伐とした場所を勝手に想像して、身構えていた部分があったんですが、もしかしたら島原の乱が終結した日も、こういう日差しと風と波だったかもしれない。史実がベースにある作品だけに、そこで亡くなった方々に手を合わせ、それを実感できたのは大きなことでした」島原の原城跡を訪れた感想をそう話す溝端。脚本家と演出家に同行できたことも、非常に贅沢だったという。「マキノさんは、ミステリアスな天草四郎のことを知れば知るほど、実はこうじゃないか、もしかしたらこうかも……と想像したくなると話されていました」また、堤には演出プランを聞いたそうだ。「“飛ぶかも”とか“殺陣も多いよ”とか“特殊な装置を使うから、役者は大変だけど、観ているほうは楽しいから頑張って”とおっしゃっていましたね。堤さんが天草四郎役に求める“色っぽさ”が課題ではあるんですが、今回の舞台に声をかけてくださった堤さんの期待を裏切らないよう、どんなムチャ振りにも精一杯ついていこうと思っています」そんな溝端の天草四郎に立ち向かう幕府の剣豪・柳生十兵衛を演じるのは、上川隆也。その父・柳生宗矩役で、時代劇の重鎮・松平健も出演する。「上川さんは、お芝居にはストイックだけれども、他のことに対しては本当に紳士的で穏やかな方。大先輩にしっかりついていきながら、色々なことを学びたいです。もちろん舞台上では、先輩も後輩も芸歴も関係ないと思うので、思い切りぶつかっていくつもりです。松平さんとは先日初めてご一緒したんですが、和歌山出身の僕は8代将軍・徳川吉宗公が大好きで、『暴れん坊将軍』を見て育ったので、すごく緊張しました(笑)。稽古でご一緒できるのが本当に嬉しいです」そんな最強の布陣で臨む本作品の最大の魅力は、やはり、史実と奇想天外なフィクションが融合したエンターテインメント性の高い作品に、堤が斬新な演出で挑むところではないかと、溝端はいう。「僕自身も、今までにない人間離れした役を演じられるということで、楽しみにしています。ぜひ足を運んで、『魔界転生』の世界を楽しんでいただけたら嬉しいです!」公演は10月6日(土)福岡・博多座より。東京公演は11月3日(土・祝)から27(火)まで、東京・明治座にて。チケットぴあでは、いち早プレリザーブを実施。受付は5月28日(月)午前11時から6月4日(月)午前11時まで。取材・文:岡崎 香
2018年05月21日11月の明治座に『魔界転生』がお目見えする。幕府のキリシタン弾圧で非業の死を遂げた天草四郎が、魔界の力で甦り、幕府に復讐すべく、妖術で剣豪達を転生させる……という、山田風太郎の傑作伝奇小説を原作とした日本テレビ開局65周年記念作品だ。魔界衆に立ち向かう柳生十兵衛役の上川隆也へ期待感を聞いた。【チケット情報はこちら】「あの奇想溢れる自由な世界観を持った原作が、戯曲としてどう料理され、編集ができない舞台という空間にどう落とし込まれるのか。そこから立ち回りや、多様に移ろう各場面をどう創出していくのか。その全てが楽しみです」そう話す上川は、20代の頃から山田作品のファン。中でも『魔界転生』は好きな作品のひとつだという。さらに、千葉真一が柳生十兵衛を演じ、大ヒットした深作欣二監督の映画でも知られる作品だけに、並々ならぬハードルの高さも感じていると話すが、なにせ演出は、ドラマ『TRICK』や『SPEC』シリーズなどで日本の映像界に新たな地平を拓いた堤幸彦。胸が躍らないわけがない。「テレビドラマにおいて堤さんがなされた一種の映像改革は、個人的には“堤さん以前・以後”に分けられるくらい大きなものだと感じています。そうした感性で取り組まれる舞台は、これまで出合ったことのないようなものになるでしょうし、きっと堤さんも何か画策されているはず。余計な先入観をなるべく持たず、堤さんが描かれる絵の一角になることを考えて臨むつもりです」もちろん共演陣も魅力的だ。天草四郎役は、近年、舞台出演が相次ぎ、めきめきと力を伸ばしている溝端淳平。「外見はもちろん、気持ちも本当にいい男です。僕があまり人付き合いが上手くない分、彼が醸し出す柔らかな空気で補ってくれるのではと、そんな期待も抱いています」そして、十兵衛の父でありながら悪鬼と化す柳生宗矩役は、数々の時代劇で活躍してきた松平健。上川とはこれが初共演となる。「きちんと対峙できるのかという不安もありますが、楽しみのほうが大きいです。僕よりずっと若い方達が、松平さんの技術や所作、立ち居振る舞いを、目の当たりにできるのも素晴らしいこと。大袈裟な表現にはなりますが、“継承”にも繋がっていくように思います」そんな時代劇の魅力を、上川は仲間との共同作業に最も感じるという。「立ち回りひとつにしても、決して簡単にできるものではないし、ましてやひとりでできるものではありません。だからこそ、皆で積み重ねてきたものが、ひとりでは絶対に到達できない領域に辿り着いたときのありがたさや、お客様が喜んでくださったときの嬉しさはひとしお。散々動いて舞台袖に戻り、肩で息をしながら“もう二度とやるか!”と思っても、そんなこと吹き飛んでしまうんです(笑)」公演は10月6日(土)から28日(日)まで福岡・博多座、11月3日(土・祝)から27日(火)まで東京・明治座、12月9日(日)から14日(金)まで、梅田芸術劇場にて。ぴあではいち早プレリザーブを実施。受付は5月28日(月)午前11時から6月4日(月)午前11時まで。取材・文:岡崎香
2018年05月18日ミュージカル『魔界王子 devils and realist』the Second spiritが11月4日に開幕した。それに先駆け公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には石渡真修、鮎川太陽、田村良太、櫻井圭登、碕 理人、山中健太、松本祐一、遠藤 誠、KENが登壇した。ミュージカル『魔界王子』チケット情報本作は、原作・高殿円、漫画・雪広うたこによる同名人気コミックを原作に、演出を元吉庸泰、脚本を伊勢直弘が手掛けるミュージカルシリーズ第2弾。昨年6月に上演された第1弾の続編となる今作では、主人公・ウイリアムを演じる石渡や、ウイリアムに仕える悪魔ダンタリオンを演じる鮎川ら続投メンバーに、田村、櫻井、山中ら新キャストも加わり、前作以上にミュージカル色の濃い作品となった。物語の舞台は19世紀の英国。選ばれた生徒のみが入学できるパブリックスクールに通う名門貴族・トワイニング家の跡継ウイリアム(石渡)は、ひょんなことから悪魔ダンタリオン(鮎川)を召喚してしまう。そこでウイリアムが古代イスラエルの王ソロモン血を引いた人間で、魔界の“代理王”を選ぶ権利を持つ“選定公”だと発覚。ダンタリオン以外にもシトリー(櫻井)やカミオ(米原幸佑/ゲネプロは欠席・代役は市川耕大)ら悪魔が集まり、代理王に選んでもらうために学園生活を共にしていた。しかし、リアリストで悪魔を信じないウイリアムが誰も選ばないことに業を煮やした魔界の公爵バアルベリト(遠藤)は、ジル・ド・レイ(碕)に“ソロモンの指輪”を探せと命令。同じ頃、天界も指輪を狙う――。初演でも楽曲のユニークさが印象的だった本作。今回は曲数も大幅に増え、ミュージカルの王道からアイドル風まで20曲以上がラインナップ、彩り豊かな原作の世界をより鮮やかに表現した。もちろん“リアリスト”ウイリアムによる、ミュージカルの根底を覆す“歌”への反応なども健在。本作らしい笑いを交えながら、濃厚な物語を軽やかに描いていく。また、今作では新たに空間全体を使うステージ構成を採用。さらに中央の360°円形ステージを客席が囲むつくりで、舞台上の出来事や熱気に巻き込まれていくような感覚が味わえる。そして前作同様の八百屋舞台や布を使った演出も。初演の記憶も大切にしつつ新たな挑戦が詰まった作品となっている。ゲネプロ後の囲み取材で、石渡は「僕たちも体験したことのない舞台です。きっとお客様も体験したことのない世界が広がっていると思うので、みんなで楽しみたいと思います!」、鮎川は「ザ・ミュージカルです。人間界と魔界と天界が三つ巴になっての激戦が繰り広げられています!お待ちしてます!」とコメント。公演は11月12 日(日)まで東京・新宿FACEにて上演中。取材・文:中川實穗
2017年11月06日~魔界人の“悪魔のささやき”になど負けない!〜自分が正しいと思うことをしていても、世の中には陰口や悪口“悪魔のささやき”がつきもの。むしろ魔界人の方が天界人よりも多いし強いので日常茶飯事でしょう。しかし、絶対に負けてはなりません!自分が正しいと信じ、ずるく邪な気持ちなどなく、他人に迷惑をかけないのでさえあれば胸を張って続けるべきです。ねたみ、そねみ、ひがみ、意地悪など、悪の心を持った人間は、心から善意でやっている人間、他人の為に尽くしている人を見ると、いまいましく小しゃくにさわり苦々しく見える。ですから魔界人は善行を行っている人間には、手を変え品を変え何とかやめさせようとします。そこでくじけて弱きになり辞めたりしたら魔界人の思う壺!そこでそういう時には相手は“悪魔”だと割り切って全く相手にしないことです!悪魔より百倍も強力なエネルギーを自分は持つ神なのだ!と思い信じ込み戦い抜くのです。絶対に負けてはなりません!
2017年05月18日ミュージカル『魔界王子 devils and realist』が6月1日(水)に開幕した。本作は、月刊「コミックZERO-SUM」(一迅社)で連載中の同名マンガ(原作・高殿円、漫画・雪広うたこ)を原作にしたミュージカル。2013年にアニメ化され、舞台化は初。ミュージカル『魔界王子 devils and realist』チケット情報公開ゲネプロ前のフォトセッションには石渡真修(主人公・ウイリアム役)、鮎川太陽(ダンタリオン役)ら出演者10名が揃って登壇。賑やかに意気込みが語られた。河原田巧也は「魔界へようこそ、というよりも、僕たちが皆さんを魔界にお迎えする作品。立体感を出して、皆さんを包み込むように届けたい」、鮎川は「キャストだけでなく、すべての人を巻き込んで作り上げた作品。原作に忠実に、僕たちも役に一生懸命取り組んできた。お客様が入って完成。楽しんでください、ではなく、一緒に作り上げてください、とお伝えしたい」。最後に石渡が「何回も観てもらえるような作品になるように、千秋楽まで上を目指してがんばりたい」と語った。また、作品の内容についても「たくさん2.5次元の作品がある中で、ザ・ミュージカルと呼んでいいほどの作品になっている」(法月康平)、「見どころはクロス(布)を使った演出。他ではまだ観られないものを作っていると思います」(遠藤誠)と紹介した。物語の舞台は、19世紀の英国で選ばれた生徒のみが入学できるパブリックスクール。その中でも特に学力の高いストラドフォード校に通う名門貴族トワイニング家の跡継ぎ・ウイリアム(石渡)は、現代科学を愛するリアリストな自信家。しかし、叔父の事業失敗で財産を失ってしまい、学費捻出のために何か金目のものはないかと、屋敷の“開かずの扉”をこじ開ける。すると、ダンタリオン(鮎川)が現れ「自分は悪魔の代理王候補。お前はソロモン王の血を引く選定公で、代理王に投票する権利を持つ」と告げる。その日から、ダンタリオンら“代理王候補”が次々と学校に潜り込み――。ファンタジー要素満載の本作。しかし演出はアナログな手法にこだわり、引き起こされる超常現象なども、映像を使わず、クロスと役者の身体能力、音と光で魅せる。楽曲も、ポップなものからしっとりと聴かせるものまで幅広く、中には思わず笑ってしまうような曲も。さらに、原作の魅力のひとつでもあるコミカルなやりとりも随所で再現されており、衣裳やメイクももちろんのこと、『魔界王子―』の世界を丸ごと楽しめる仕上がりとなっていた。ミュージカル『魔界王子 devils and realist』は、6月5日(日)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演。
2016年06月03日カプコンの人気ゲームタイトル『魔界村』が30周年を記念して、「浅草花やしき」とコラボ! 2015年8月22日(土)から10月22日(月・祝)の期間限定で、コラボイベント「花魔界村」を開催する。■魔界復活! 花やしきへ急げ! アーサー!「魔界村」での戦いから30年後の満月の夜に、復活したサタン率いる魔族の大群が現れ、東京にある老舗遊園地「浅草花やしき」を大混乱に陥れた! その話を聞き、駆けつけたアーサーだったが、目の前に突如現れた魔物によって偶然遊びに来ていたプリンセスが連れ去られてしまう! プリンセスを救い、世界に平和を取り戻すため、アーサーは再び武器を取り、魔界と化した花やしきの中へと向かうのであった。今回のイベントでは、スタンプラリーの実施をはじめ、限定コラボフード&グッズが盛りだくさん!◎花魔界村「プリンセス救出スタンプラリー」開催【ステージ1】アーサーと合流せよ!園内各所に設置された武器のスタンプ4種を集めよう。全てのスタンプを集めたら「オリジナルポストカード」がもらえる。【ステージ2】魔物を倒し、プリンセルを救出せよ!園内4カ所のチェックポイントを探して、スタンプとキーワードを集めよう。全てのスタンプとキーワードを集めたら「オリジナルクリアファイル」がもらえる。・参加受付&景品交換所 / 花やしき園内「カラクリ財宝伝ブース」・参加無料 (入園料、のりもの料金、施設使用料金別途)◎「レッドアリーマーカフェ」オープン園内店舗「バケゾーナ」がみんなのトラウマ?「レッドアリーマー」に乗っ取られた! 魔界をイメージしたコラボフードで皆様をおもてなし!?◎「花魔界村グッズ」発売ここでしか買えない限定コラボグッズが盛りだくさん! このほかにも登場予定!■スペシャル前売りチケット販売入園料+のりもの3回券+魔界村コラボドリンク1品+「オリジナルコルクコースター」付きのスペシャル前売り券を2,000円(税込)で販売。前売り券は、チケットぴあ、セブンチケット、イープラス、ローソンチケット、チケロクなどで販売される。このチケットの「のりもの券」「コラボドリンクチケット」は、「花魔界村」のスタンプラリーで使用する。(C) CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.※写真はイメージのため、実際の商品と異なる場合がある。
2015年08月07日昨年、地球デビュー25周年を記念して、アメリカ、フランスなどへのワールドツアーを含めた期間限定活動を行い、そして魔界へと戻っていった聖飢魔IIが、再び人間界に降臨。2日間限定でライブイベントを主宰する。「聖飢魔II Presents「Tribute to JAPAN」」の公演情報魔界における「地球征服40年計画」の一環として悪魔教布教のために組織された教団・聖飢魔II。1999年の解散まで、チャリティを「人間界」のために行うことはなく、1995年の阪神淡路大震災後にチャリティイベントに出演したのみで、今回のようにイベントを主宰するのは初めてである。今回、東日本大震災をはじめとする、数々のかつてない災禍に見舞われた日本に、デーモン閣下(Vo)、ライデン湯澤殿下(Dr)、ゼノン石川和尚(B)、ルーク篁参謀(Gtr)、ジェイル大橋代官(Gtr)の5名の悪魔たちが、再び降臨することを決意。なお、デーモン閣下は、5月に被災地(宮城県石巻市)を訪問し、ボランティア活動を行っており、あまりにも大きい被害の状況を目の当たりにしたことが、今回の「限定復活」のひとつのきっかけといえるだろう。イベントには、聖飢魔IIに賛同するアーティストたちが参加。NOKKO、cali≠gari、MAN WITH A MISSION、氣志團、jealkb、ROOKiEZ is PUNK’Dといった、様々なジャンル・年代のラインナップとなる。聖飢魔II Presents 「Tribute to JAPAN」は、11月30日(水)・12月1日(木)に、両国国技館で開催。チケットの一般発売は、10月22日(土)10:00より開始となる。また一般発売に先駆け、10月3日(月)18:00までオフィシャルHP先行を受付中。本イベントの収益は、「吉本興業・あおぞら花月」を通じて、日本赤十字社に寄付される。■聖飢魔II Presents 「Tribute to JAPAN」【日時】11月30日(水)・12月1日(木) 17:00開場/18:00開演【会場】両国国技館【出演】[11/30]MAN WITH A MISSION、cali≠gari、NOKKO、聖飢魔II[12/1]ROOKiEZ is PUNK’D、jealkb、氣志團、聖飢魔II
2011年09月29日