今年5月、1976年に放送を開始してから10,000回を越えたことで話題になった、「徹子の部屋」でおなじみの女優・黒柳徹子さん。アラフォー世代にとっては、子どもの頃から毎日テレビで見るタレントのイメージが強いと思いますが、戦後最大のベストセラーとなった自伝『窓ぎわのトットちゃん』を始め、エッセイを多数出版されています。そんな著書を通して、黒柳徹子さんの愛され続ける理由と、魅力的な女性になるヒントを学びたいと思います。女性が一人で生きていくのは大変!徹子さんの文章は一節が長く、句読点が多いのが特徴。あちこちに話が飛んで、まるで直接お話を聞いているよう。テレビで見るイメージそのまま、好奇心旺盛、ユーモア溢れる筆致で、どんどん読み進められます。今年発売された最新刊、『トットひとり』でもそれは変わらず。懐かしい「ザ・ベストテン」の裏話や、親交の深かった森繁久彌さん、家族のように慕っていた渥美清さんと沢村貞子さん、向田邦子さんとのエピソード、子どもの頃の思い出、お見合いの話、トレードマークとなっている玉ねぎヘアの秘密などが綴られています。その中でも触れられているのが、38歳のときに仕事を休業して1年間ニューヨークに留学したときの話。徹子さんは当時テレビ女優として、過労で体を壊すほど活躍していました。留学中も雑誌での連載は続けていたものの、一番売れているときに仕事を離れるのは不安もあったであろうし、次々と新しい才能が現れる業界で、大きな決断だったと思われます。「朝はインスタントでないコーヒーをゆっくり飲んで、このままずっと、この仕事をやり続けていけるかどうかを考えたりもしたかった。(中略)芸能人でなく、普通に生きる人間としての、女としての、感情や感覚を忘れたらいけない、きちんと笑ったり、泣いたり、怒ったりしながら、自分だけの人生を作っていかないといけない、とつくづく思ったのだ」(『トットひとり』より引用)そうして1年間を過ごすことになったニューヨークで、演劇やダンス、歌の教室に通い、女優を続けられるかどうかという迷いが吹っ切れたという徹子さん。それまでは有名人として甘やかされていたといいますが、初めての一人暮らしを通して、“女が生きていくのは、大変だ”ということもよく分かったのだそう。自分は自分。個性を活かす。もともと“自分の子供に絵本を上手に読んであげたい、絵本の読み方を教えてくれるだろう“と、テレビの世界に足を踏み入れた徹子さん。入った当初は、自由奔放で個性が強いあまり、役を降ろされたりいじめられたこともあったそうですが、持ち前の“鈍感力”で楽観的にとらえ、あまり気にはしなかったのだとか。「仕事場には、自分よりできる人や、成績のいい人、きれいな人とか、いろんな人がいますけど、でもやっぱり、人と自分を比べるのはムダね。私は、そう思います。どんなに他人を羨んでも、自分は自分なんです。だったら、その個性を活かしていくしかない」(『徹子さんの美になる言葉』より引用)徹子さんがよく著書で書かれているのが、通っていた小学校の校長先生に言われた「君は本当はいい子なんだよ」と、初めて合格したオーディションで脚本家から言われた「あなたの、そのままが、いいんです!」という、信頼する二人からの言葉。自ら“素直さが長所”と書いていますが、人を信頼し、言葉に素直に耳を傾けられる純粋な心を持っている気がします。「私は、いくつになっても、自分よりもモノを知っている人に、何かを教えてもらいたいと思うのね。その人の教養や知性を吸収したい。自分の知らないことを知りたい。そういう欲が強いんです」「いつまでも若々しく、きれいでいたければ、「何だろう?」「もっと知りたい!」っていう好奇心を持って過ごすこと。せっかく生まれてきたからには、自分の魂が自由でいられる環境に、常に自分を置くようにしないと、もったいないですよね」(どちらも『徹子さんの美になる言葉』より引用)テレビの黎明期から活躍する大御所でありながら、自分のことを“大したものだと思っていない。そうそう認められなくてもしょうがない”という、謙虚さも見習いたいところです。好きなことだけをする。「徹子の部屋」は放送開始から約40年経ち、「同一司会者によるトーク番組最多放送」のギネス世界記録に認定され、「世界・ふしぎ発見!」も1986年にスタートして以来毎回登場。それらテレビでの活躍のほか、年に一回のペースで舞台の公演を行い、1984年からユニセフ親善大使を務めたり、日本で初めてのろう者の劇団を支援する社会福祉法人「トット基金」を設立するなど、徹子さんはどの仕事も精力的に、長く続けています。特にユニセフの活動はボランティアという気持ちからではなく、“どんな場面に遭遇しても、「イヤだなあ、つらいなあ」と思ったことはない”のだそう。長く続けられる理由は、無理をしないこと。医者から死ぬまで病気をしないためには、「好きなことだけをやって、生きていきなさい」と言われて以来、進んでやりたいと思うことだけを選んできたからなのだとか。「仕事をするうえで大切なことは、どんな仕事であれ、「自分で選んだ」と納得することね。そうしたら、何か嫌なことがあっても、「自分で選んだ道だから」と思って、人のせいにしないですむでしょう? あとは、仕事には早く慣れた方がいいけれど、世の中とか、世間一般の常識には、慣れない方がいいように、私は思います。「きっと世の中こんなもんだろう」と思い込まないことね。常に、自分自身の視点で、物事を見るようにした方がいいんじゃないかしら」(『徹子さんの美になる言葉』より引用)ご紹介できたエピソードはほんの一部。そのほかにも、毎日ヒンドゥースクワットを50回とウォーキングを続けて、元気で仕事を続けるための体力作りをしていたり、仕事への姿勢も知れば知るほど頭が下がります。ご紹介した本の中には現在手に入りにくいものもありますが、繰り返し書かれているエピソードも多いので、まずは最新刊の『トットひとり』から手に取ってみては? 徹子さんのエッセイには、魅力的に生きるヒントが詰まっています。
2015年07月17日『怪盗グルー』シリーズで人気の、バナナが大好物な謎の生物ミニオンを主人公に描く『ミニオンズ』。このほど、人気声優・宮野真守が演じる役が発明家のハーブであることが解禁され、ハーブが登場する特別映像が公開された。人類が誕生する遥か昔、黄色い生物としてミニオンは誕生した。長い年月をかけて進化しながら、絶え間なくその時代の最も強いボスに仕えてきた。Tレックスからナポレオンなどあらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。極寒の南極からニューヨーク、そして流行の最先端を行くロンドンへ――新たな最強最悪のボスを探しに、ミニオンズの壮大な旅が始まる。ユニバーサル・ピクチャーズ史上NO.1を記録し、日本でも大ヒットした『怪盗グルーのミニオン危機一発』に登場する、謎の生物ミニオンを主人公に描く本作。声優陣に、天海祐希、「バナナマン」、モデルの藤田彩華、人気急上昇中のアーティスト・LiSAらの出演が決定し話題だが、このほど未発表となっていた人気声優・宮野さんの配役が、天海さん演じる世界初の女悪党・スカーレット・オーバーキルの夫で、常にかっこいいスーパークールな発明家ハーブであることが明らかになった。そして、宮野さん演じるハーブが登場する特別映像では、クールに軽やかにハイタッチを決め挨拶をするハーブの姿と、そんなハーブの姿に思わずうっとりするミニオンたちが映し出されている。今回の出演にあたって、宮野さんは「前作の『怪盗グルーのミニオン危機一発』では色っぽいプレイボーイの子どもの役を演じさせていただきましたが、今回はがらっと大人のキャラクターになりました。ハーブは渋さもお茶目さもある大人な役なのでかなりチャレンジでしたが、演じていてとても面白かったし、色々な面を出せてすごく楽しかったです」とコメントを寄せている。また、「実は、『ミニオンズ』で演じたのはハーブだけじゃないんです。かなり意外だし、自分にとってもまたかなりチャレンジングなキャラクターなので、こちらも楽しみにしててください!」と本作で2役務めていることも発表!気になるもう一役については近日中に発表予定とのことで、今後ますます注目が集まりそう。映画『ミニオンズ』は7月31日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月25日7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、細田守監督作品をテーマにした「バケモノの子展」の体験型コーナーを、チームラボと面白法人カヤックが担当することが明らかになった。7月24日から東京・渋谷ヒカリエで開催される、アニメーション映画監督・細田守氏の作品をテーマにした『バケモノの子展』。その体験型コーナーを、デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」と、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」が担当することが12日明らかになった。「バケモノの子展」は、『時をかける少女』(2006年)に始まり、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、さらに最新作『バケモノの子』(2015年)に至るまで、細田監督の作り上げた映画の魅力に迫る展示。絵コンテやレイアウト、原画、背景美術など300点以上のオリジナル素材に加え、作品の世界を体感できるコーナーを用意している。デジタル技術を用いた展示で国内外から注目を集める「チームラボ」が担当するのは、最新作『バケモノの子』のエリア。「熊徹道場(チームラボスタジオ)」では、バケモノ・熊徹から指導を受ける九太になった気分で、太刀さばきの修行を体験。また、「チームラボカメラ」では、映画のポスタービジュアルと撮影者を合成し、自分だけのポスターを作ることができるという。そして、「日本的面白コンテンツ」をテーマにユニークなサービスを展開する「面白法人カヤック」は、細田監督の過去3作品のエリアを担当。「未来で待ってるby『時をかける少女』」では、印象的な映画のラストシーンを体感できる。「よろしくお願いしまあああすっ!!by『サマーウォーズ』」では名シーンを完全再現し、「OZメッセージby『サマーウォーズ』」はインターネット上の仮想世界・OZを表現して、自由にメッセージを入力することが可能。最後に「雨と雪の背くらべby『おおかみこどもの雨と雪』」では、柱に刻まれた身長の記録に手をかざすと、その年ごろの雨と雪が現れる仕掛けが盛り込まれている。細田監督3年ぶりとなるアニメーション映画『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年06月12日細田守監督の最新作『バケモノの子』の主題歌が、Mr. Childrenの『Starting Over』に決定し、桜井和寿が「この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントを寄せた。その他の写真『バケモノの子』は、バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちの棲む異世界“渋天街(じゅうてんがい)”での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛など、あらゆる世代が共感できる“夏休みの国民映画”を目指して制作された冒険活劇。主題歌について細田監督は、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの『新たな出発』という意味を噛み締めて、どうぞ聴いてみてください」とコメント。本作について桜井は「凄い映画を観てしまった。ひとりの父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった」と語っている。主題歌に決定した『Starting Over』は、6月4日(木)に発売されるMr. Childrenのニューアルバム『REFLECTION』に収録される。『バケモノの子』7月11日(土)ロードショー
2015年06月01日7月11日に公開される、細田守監督の最新作となるアニメーション映画『バケモノの子』の主題歌に、Mr. Childrenの「Starting Over」が起用されることが明らかになった。「すべての世代が楽しめる夏休みの国民映画」として制作が進められている本作だが、製作陣は、この作品コンセプトから日本を代表するアーティストであるMr. Childrenに主題歌を依頼。打ち合わせを重ねる中で細田監督が、6月4日に発売されるMr. Childrenのニュー・アルバム『REFLECTION』収録の「Starting Over」を聴いたところ、「歌詞・楽曲共に、正しく『バケモノの子』の世界観を表現している」と絶賛し、映画の主題歌に選ばれたという。Mr. Childrenの桜井和寿は、「すごい映画を見てしまった。 一人の父親として、それから試行錯誤を繰り返す作家のハシクレとして、込み上げてくる感情に胸が苦しくなった」と作品の感想を語り、「この素晴らしい作品に、微力でも携われることに大きな誇りを感じています」とコメントを寄せている。一方の細田監督は、「Mr.Childrenさんと映画『バケモノの子』がコラボレーションできることを、大変光栄に思います」と主題歌決定を喜び、「映画『バケモノの子』は、ひとりぼっちの少年の成長譚であり、主題歌『Starting Over』は、少年が思春期の戸惑いを打ち破る、戦いの唄です。タイトルの"新たな出発"という意味をかみしめて、どうぞ聴いてみてください」と呼びかけた。映画『バケモノの子』は、『サマーウォーズ』(2009年)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督による、3年ぶりのアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年06月01日タレントで女優の黒柳徹子が、6月8日(8:00~)にWOWOWで放送される米演劇賞「トニー賞」授賞式の生中継番組にゲスト出演することが22日、明らかになった。黒柳は、今年のトニー賞について「ぜひ渡辺謙さんに受賞してほしい」と期待。渡辺は『王様と私』でノミネートされているが、黒柳の友人であったユル・ブリンナーが出演していた作品でもあり、「毎日、舞台袖で『王様と私』を見ていたので懐かしい」と当時を振り返った。『王様と私』以外のノミネート作品については『オン・ザ・タウン』なども楽しみだと話す黒柳。トニー賞の楽しみ方について「ブロードウェイに行けなくとも、あのブロードウェイで今どんな作品が、どんな人が人気あるか」「新しい才能が出てきていると、わかるのも面白い」と解説した。黒柳は、かつて70年代初頭に、ニューヨークへ留学していた経験があり、その頃のブロードウェイは「ダンサーの90%が失業していた。ロングランのものも多く、そこに入れなかった人は、同級生でも、毎日、オーディションに出かけていった」と、大変厳しい世界だったという。それでも、「歌って踊って芝居して、俳優なら、絶対憧れる」と理解していたようだ。「知ってる曲が出てくるとうれしくなる。血が騒ぐ」「初めて、ブロードウェイで見たミュージカルが、オリジナルの『マイ・フェア・レディ』だった。夢かと思った。芝居も歌も衣装も装置も、これ以上のものはない」と、ブロードウェイの魅力を語りだすと止まらない黒柳。授賞式の生中継番組でも、彼女ならではのエピソードがたっぷり聞けそうだ。東京のWOWOWのスタジオには、黒柳のほか、案内役に演出家の宮本亜門、俳優の八嶋智人を迎え、スペシャル・サポーターの俳優・井上芳雄とともに、授賞式の見どころを伝えていく。6月8日8時よりWOWOWプライムで、同時通訳により生中継。8月13日20時からは、WOWOWライブで、字幕版を放送する。
2015年05月22日黒柳徹子の海外コメディシリーズ第29弾となる作品が、5月に東京・EX THEATER ROPPONGIで上演される。このライフワークともいえる舞台について、黒柳に話を聞いた。舞台『ルーマーズ』チケット情報第29回となる公演に選ばれたのは、過去3度上演され、そのたびに爆笑を巻き起こしてきた「ルーマーズ~口から耳へ、耳から口へ~」。黒柳自身、「このお芝居は、とにかく笑いの数が多いのね。出ている私たちもお稽古中、『こんなふうにやったほうがいいのかな?』なんてみんなで笑いながらつくっていくんですよ」と笑顔で話す今作。ウワサ話に惑わされるセレブたちのドタバタを軽妙に描く、喜劇王ニール・サイモンの真骨頂だ。「ものすごい事件が起こるというのではなくて、何もないところから笑いが生まれるのがすごいわね。私が初めて演じたときからもう25年経っているけれど、まったく古びないんです」。いまは稽古に明け暮れる日々。「長いセリフは覚えているんですけど、案外短いものって忘れちゃうのね。あるシーンで『ねえ』といわないと次の人が出てこられないのに、そこを飛ばして自分勝手にやってしまうことがあるんです。『黒柳さん、そこはちゃんとやってください!』って言われます(笑)」1989年から続いているこの海外コメディシリーズ。1996年以降、ほとんどの作品で演出を務めた高橋昌也が昨年亡くなった。「高橋さんは、とにかく最後のクライマックスから幕が閉まるまでの演出がとっても上手なの。だから全幅の信頼を置いていました。彼が亡くなってしまってこの先どうしようかと思うこともあります。ただこれまでにたくさんの作品をやってきて、お客様も『もう一度あれを観たい!』と言ってくださったりするので、そういう愛着のあるお芝居がもういくつもあるのは心強いですよね」。黒柳といえば、ごくごくわずかの例外を除き、ここ数十年映像での芝居を封印してきた。「あるときから演技は舞台、テレビや映画には出ない、と決めてしまったの。でもそうねえ、『タイタニック』に100歳くらいのおばあさんが出てくるじゃない? 私が100歳になったときにそういう役があったら、映像でもお芝居してみたいなとは思いますね」。これまで3度上演している『幸せの背くらべ』という作品にも、92歳の主人公が登場する。「大阪の記者の方が、『黒柳さんが92歳になったとき、この役ができますか?』っておっしゃったんです。1幕ほとんどひとりでしゃべるような、ものすごくセリフの多い役なんですよね。ちょっとボケているのに、お金のことになると急にはっきりするの。それが本当に92歳のときにできたら面白いなあと思って、それを楽しみにしています」。公演は5月16日(土)から31日(日)まで東京・EX THEATER ROPPONGI、6月4日(木)から7日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。チケット発売中。取材・文/釣木文恵
2015年05月07日『サマーウォーズ』(2009年)などで知られる細田守監督の最新作で、7月11日に公開されるアニメーション映画『バケモノの子』の世界を体感できる展覧会『バケモノの子』展が、7月24日~8月30日に東京・渋谷ヒカリエで開催される。本展示では、『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)、そして新作『バケモノの子』に至る細田監督作品の絵コンテや背景美術などの展示に加えて、話題のクリエイターとコラボした体感型展示コーナーを設置。細田監督と多くのスタッフが作り上げた映画の魅力に迫る。さらに、『バケモノの子』をはじめ、過去作のオリジナルグッズが販売される「スタジオ地図SHOP」も併設する予定だという。『バケモノの子』は、細田監督の3年ぶりとなるアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷将太が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。そして、ヒロインの楓を声優初挑戦の広瀬すずが演じる。そのほかにも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2006 TK/FP(C)2009 SW F.P.(C)2012 W.C.F.P(C)2015 B.B.F.P
2015年04月23日女優の広瀬すずが、7月11日に公開される細田守監督のアニメーション映画最新作『バケモノの子』で声優に初挑戦することが明らかになった。本作は、『時をかける少女』(2006年)『サマーウォーズ』(2009年)『おおかみこどもの雨と雪』(2012年)などを手がけた細田監督の3年ぶりとなるアニメーション映画。バケモノと少年の奇妙な師弟関係を軸に、バケモノたちのすむ異世界「渋天街」での修行と冒険、リアルな渋谷を舞台にした壮大なアクション、そして親子の絆やヒロインとの淡い恋愛などが繰り広げられる新冒険活劇が描かれる。広瀬が演じるのはヒロインの楓。渋谷にある進学校に通う女子高生で、染谷将太演じる九太と図書館で知り合う。アフレコを終えた広瀬は「声のお仕事は初めてでしたが、会話の尺も決まっているし、自分のニュアンスと絵の表情が微妙に違ったりもするので難しかったです」と振り返る。初日は「『人間ってこんなに緊張するんだ』というくらい緊張して、とても焦っていました」と話しつつも、「非現実的な世界観だからこそ、役者さんたちがリアルに近づけることで感動を与えることができる、と今回の経験から学びました」とアニメ作品への初参加は実りあるものだったという。細野監督は、広瀬の声優初挑戦に「想像以上の素晴らしい表現力でひっくり返りました」と驚いており、「演技とか、芝居という一面的な部分だけじゃなくて、その表現力のダイナミックさ、情報量の多さに、なんでこんなことができるんだろうと、現場で驚くことが多かったです」と絶賛している。なお、主人公のバケモノ・熊徹役には俳優の役所広司、熊徹の弟子である九太の青年期を染谷が、少年期を女優の宮﨑あおいが担当。その他にも、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋、山路和弘、黒木華、宮野真守、長塚圭史、麻生久美子ら豪華キャストが名を連ねている。(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS
2015年04月13日『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守監督の最新作『バケモノの子』が2015年7月に公開されることが先日発表され、大きな話題を呼んでいるが、このほど本作の特報映像が解禁。初の映像が公開された。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年は渋天街に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだったーー。自身が立ち上げたアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」の第1回企画・制作作品である『おおかみこどもの雨と雪』(’12)が興収40億円突破の大ヒットを記録し、第36回日本アカデミー賞では、「最優秀アニメーション映画賞」を受賞した細田監督。前作『おおかみこどもの雨と雪』では“母と子”を描いたが、本作では“父と子”をテーマに「修行と冒険の物語」を描くといい、また舞台となる渋谷からは「一歩も出ません」と、本作でのこだりも先日の会見で明かしていた。そんな本作の初の映像となる、今回の特報。後に九太と名ずけられる少年が、大勢の人々が行き交う渋谷の大交差点でぽつんと佇む姿、そしてバケモノ・熊徹との出会いの瞬間が映し出される。声優はまだ未発表とあって、劇中のキャラクターたちの“声”は聞けないものの、映像のラストには九太と熊徹の謎のダンス(?)も収められており、摩訶不思議な世界の中、彼らがどんな物語を紡ぎだすのか?続報に注目が集まりそうだ。『バケモノの子』は2015年7月11日より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月15日『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守監督の最新作『バケモノの子』が2015年7月に公開されることが発表された。12月11日(木)、東京・有楽町の東宝本社で行われた記者会見で発表された。すでにフランスでの公開も決定している。人間界<渋谷>とバケモノ界<渋天街(じゅうてんがい)>という交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹(くまてつ)の弟子となり、九太(きゅうた)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった…。自身が立ち上げたアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」の第1回企画・制作作品である『おおかみこどもの雨と雪』(’12)が興収40億円突破の大ヒットを記録し、第36回日本アカデミー賞では、「最優秀アニメーション映画賞」を受賞した細田監督。誰もが共感できる身近で普遍的なテーマ性と、「ファンタジックでありながらリアル」という相反する設定がミックスされた細田監督独自の世界観は、新作『バケモノの子』でさらにパワーアップする。前作『おおかみこどもの雨と雪』で問いかけた“新しい家族観”を継承し、孤独を抱えたバケモノと少年の出会いと冒険を活写する。以下、細田監督からのメッセージ「現代社会の変容とともに、家族観も変化するのは必然です。旧来の伝統的な家族観はもはや参考にならず、私たちは、家族の新しいあり方を模索しなければならない瀬戸際に立たされています。新しい子どもたちは何を道しるべに成長すればよいのか。また新しい大人である私たちは、子どもたちにどんな姿を見せ、何を手渡してあげられるのか。この映画を通して共に考えていけたらと思っています」。「『バケモノの子』は、ひとりぼっちの不幸な少年が、強いけれど身勝手な独り身のバケモノと出会い、想像を超えた冒険をする物語です。子どもたちは、バケモノとの修行と冒険が、心躍るおとぎ話になるように。若者たちには『自分は何者であるか』という彼らの時期の切実な問題に、寄り添い励ましてあげられるように、そして大人たちにとっては、少年とバケモノの唯一無二の絆を通じ、大きな充実感と幸福感が得られるように。エンターテインメントの作法に則り、あらゆる世代が楽しめる清々しい映画を目指します」。細田監督は1991年、東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーター、演出家として活躍。『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(’05)などを監督した後、フリーランス第1作目『時をかける少女』(’06)を完成させた。同作は日本アカデミー賞の「最優秀アニメーション作品賞」や、仏アヌシー国際アニメーション映画祭の「長編部門特別賞」などを受賞し、国内でロングランヒットを記録。オリジナル脚本で臨んだ2009年公開の『サマーウォーズ』もスマッシュヒットを飛ばし、米アニー賞の「最優秀監督賞」にノミネートされた。『おおかみこどもの雨と雪』は世界90の国と地域で配給された。『バケモノの子』は2015年7月11日に公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月11日作曲家・佐村河内守(さむらごうち・まもる)の新作「ピアノ・ソナタ第2番」の完成発表会が、6月13日に東京・銀座のヤマハホールで行われた。「佐村河内守 作曲 ピアノ・ソナタ第1番&第2番 世界初演ツアー」の公演情報1963年、被爆二世として広島に生まれ、4歳から母親によるピアノの英才教育を受けた佐村河内守。35歳のときに両耳の聴力を完全に失うも、絶対音感だけを頼りに作曲活動を続け、「交響曲第1番《HIROSHIMA》」を完成。NHKなどで紹介されたのを契機に大反響を集め、CDセールスはオリコン総合チャート2位、17万枚以上を記録している。今回発表の新作は、東日本大震災の被災地に捧げる鎮魂の曲。だが「自分のような人間が曲を書く資格があるのか」と葛藤を重ねたという。「3.11の後、様々な人が被災地を励まそうと行動されましたが、私は勇気がなくて何も出来ませんでした。その後、私の交響曲が、被災地で“希望のシンフォニー”と呼ばれていると聞いた時も、最初は『何かの作り話だろう』と信じられませんでした。でも、CDがどこよりも一番売れているのが仙台だと知ったとき、素直に涙がでて、背中を押してもらうことができた」と作曲を決意したことを述べた。震災で母親を失った石巻の少女と交流を続け、彼女のために「レクイエム」を作曲した佐村河内。今年3月に石巻の湊小学校で初演された模様が、NHKスペシャルで取り上げられた。その「レクイエム」をさらに拡大・昇華させたのが「ピアノ・ソナタ第2番」。約30分の長大なピアノ曲は、超絶技巧が駆使され、祈りと悲哀に満ちた壮大な作品となった。作曲は非常に難航を極める。少しでも死者の痛みを知りたいと熱望し、寒さも厳しい今年2月に宮城県女川町で6時間も野営を続けた。「疲れ果てて明け方を迎えたとき、大きな鉄の扉が開いたように感じました。亡くなった方々の魂に『曲を書けよ』と許してもらえた気がしたんです。それから音符が次々と降りてくるようになりました。普通のレクイエムは、生者が死者を悼むものですが、この曲は逆。震災で亡くなった方には、ぶつけようのない怒り、苦しみがある。その思いを生者に知ってもらうことで魂が救われる、そんな曲にしたかった」という。自身が広島出身で被爆二世でもあることから「3.11を風化させてはいけない」という思いも強い。「私が子どもの頃は、8月6日には原爆のことが大きく取り上げられていましたが、それも年々少なくなり、風化していく危機感をずっと感じています」と切実に語る。佐村河内守の新曲「ピアノ・ソナタ第2番」収録したCDは、日本コロムビアより10月に発売予定。併せて、世界初演ツアーの開催も決定。チケットの一般発売は7月6日(土)10時より開始。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行を受付中。
2013年06月17日「花は『こんなお母さんになりたい』という僕の憧れを形にした存在」―。『おおかみこどもの雨と雪』で自らが作り上げたヒロインを細田守監督はそんな言葉で表現する。『時をかける少女』『サマーウォーズ』と国内外で高い評価を得てきたが、本作に関しては「これまでとは違ったアプローチだった」とも。改めて作品に込めた想いを聞いた。その他の写真おおかみおとこの彼との間にふたりの子を授かるも、彼を失い母子3人となってしまった花。試行錯誤を繰り返しつつ子供たちと共に成長していく彼女の姿を描き出す。親となった友人の姿を見て「母親というのはすごくヒロイックな存在だと気づいた」と本作の着想を語る監督。自身に子育て経験はないが、まさにこの点こそが自らの体験や心情に基づいて作られた前2作との違いでもある。「元々、僕はヒーローに対する憧れがないんです。ひとりのヒーローが世界を救うなんてのは違うだろうって。これまでの作品の主人公にもそれは反映されてます。自分と地続きの日常に物語があったんです。逆に今回は体験しようがないことだからこそ思い切り理想と憧れを反映させましたね。それはまさしくヒーローものの作り方といえます」。経験がないからこそ感じたい。そんな想いは花の声を務めた宮崎あおいに対する「“母親”を演じようとしなくていい」という指示にも表れている。「あおいさんも子育て経験はないけれど、映画を通じて一緒に花の気持ちを新鮮に体験してほしかったんです」。人気スタイリストの伊賀大介が登場人物たちが着る服のスタイリングを手がけているのも新たな試みのひとつ。監督は「13年という長い年月を表現する上で多くの衣裳が必要でした。シーンごとの登場人物の気持ちを服で表したかった」とその意図を明かす。特に強い思い入れを持っているのが、花がデートで着る青いワンピース。「『美女と野獣』のベルもそうですが、青いワンピースの女性は素敵でしょ(笑)。映画の中で“お姫様”が着る服として伊賀さんにリクエストしました。あおいさんが実際に着たら? そりゃ似合うでしょ! ぜひ着ていただけたらうれしいですね(笑)」。その顔には母親のような(?)優しい笑みが浮かんでいた。『おおかみこどもの雨と雪』公開中取材・文・写真:黒豆直樹
2012年07月31日『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の新作『おおかみこどもの雨と雪』で、菅原文太、染谷将太、谷村美月、麻生久美子が声優を務めることが発表された。その他の写真『おおかみこどもの雨と雪』は、“おおかみおとこ”と結婚し、“雨”と“雪”というふたりの子を授かった人間の女性・花が、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描いた物語。主要キャストとして“おおかみおとこ”を大沢たかおが、母親・花を宮崎あおいが担当することが決定している。本作で菅原文太は、都会からやってきた花たち家族を助ける、村の長老のような存在の韮崎を演じ、厳しい自然の中で、自給自足の生活をしようと奮闘する花に、農作業の手ほどきをするという。自身も山梨県で農業を行なっている菅原は、「日本の農業は、戦後50年である意味死んでしまったんだ。農業というものはもっと単純で、本当は楽しいもの。風や水や空気に囲まれてコツコツと作っていくものなんだということを、“おおかみこども”たちが今の若い日本人に気付かせてくれるといいね。監督、そういう作品を作りな」と力強く語っている。本作は、海外で定評の高い細田監督作品とあって、既に8月29日(水)からフランスで公開されることが決定している。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年05月30日『時をかける少女』(’06)、『サマーウォーズ』(’09)と幅広い世代に支持されるアニメーションを手がけてきた細田守監督の最新作が2012年夏に公開されることが決定。これを受けて12月13日(火)、都内某所にて記者会見が行われ、細田監督とプロデューサーの奥田誠治が出席。全世界の期待を集める最新作の一端を明らかにした。前2作では“青春”や“家族”といった普遍的なテーマとクオリティの高いアニメーション映像で国内外から高い評価を得た細田監督。最新作『おおかみこどもの雨と雪』でも磐石の布陣で臨む。前2作からの続投で脚本を担当するのは、今年大ヒットを記録した永作博美&井上真央主演の『八日目の蝉』の脚本を務めた奥寺佐渡子。さらに、キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの貞本義行が担当。細田監督の出身地である富山県を舞台に、“おおかみおとこ”との間に授かった2つの命を懸命に育てる19歳の人間の母親の奮闘記をファンタジックに描き出す。現在製作中の本作について、細田監督は「(今回は)“お母さん”が主人公です。母親の理想像と言えるような凛とした、背筋が伸びた素敵な女性を描きたいなと思いました」と説明し、人間と“おおかみおとこ”の間に誕生する“おおかみこども”たちについては「(主人公の)花が育てていく子供たち2人がかわいらしくて、活き活きとしていて、バイタリティにあふれています」と愛しそうに我が子を紹介し“親バカ”っぷりを見せた。また、本作のテーマを“親子の絆”に据えたきっかけは自身の友人に子供が誕生したことだと明かす監督。「友人たちが子供を可愛がっているのを見ていると、素晴らしいなと思えて。そういった当たり前なものへの憧れをそのまま映画にしてみました」。実は、3月の大震災の際には映画製作のために設立したスタジオで初打ち合わせをしていたという細田監督はそこで被災体験もしたそうで「影響はあります。震災以降、世界が変わってしまいました。親子というテーマを強くしたきっかけにもなりました」と神妙な面持ちで語った。日本での成功はもちろん、世界各国にファンをもつ細田監督の最新作とあって海外での評価も気になるところ。プロデューサーを務める奥田氏は「前作(『サマーウォーズ』)ではベルリン映画祭での上映で多くのヨーロッパの方々に楽しんでいただきました。今回はさらに大きく、“細田アニメ”を世界で展開させていこうと思っております。ぜひ、お楽しみに」と含みのある言葉で本作への期待を煽った。ジブリ作品を始め、“ジャパニメーション”と呼ばれる良質な日本アニメの一翼を担う力作となりそうだ。『おおかみこどもの雨と雪』は2012年7月、全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月、全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2011年12月13日押井守監督の8年ぶりの長編実写映画として注目を浴びる『アサルトガールズ』の完成披露試写会が11月30日(月)に都内で開催され、押井監督と共に、先頃の「フリー宣言」でこちらも何かと注目を集める主演の黒木メイサが舞台挨拶に登壇した。押井監督は本作にかける意気込みを熱く語る…かと思えば力の抜けたのんびりした口調で「前作『アヴァロン』のときと比べて緊張感は20分の1くらい。ちょっとゆるくなってます。膨大な期待を持たれると、失望するかも。いいかげんな気分で観ると意外といいかもしれません」とコメントし、会場からは思わず笑いが漏れた。それでも、黒木さんとのコミュニケーションには気を遣ったようで「うちの娘より若いので何を言えばいいのか?という感じで…。何を言ってもウケず、へこみました」と打ちひしがれた様子。当の黒木さんは「どこからが本気でどこからが冗談なのか分からなかったです。互いに探り合いながらで、分かってきたところで撮影が終わった」とふり返った。舞台挨拶後には報道陣向けの会見も行われたが、劇中で黒木さんが激しいアクションを披露し、モンスターと戦うことにかこつけて「蹴っ飛ばしたい人は?」などと、黒木さんとの交際が一時期、噂された中村獅童さんを暗にほのめかす質問も飛んだが、黒木さんは「いないです」とあくまでクール!これと同じ光景が、以前の本作の製作報告会見でも繰り広げられたが、黒木さんはそのときと同様に動じず。クリスマスの予定は?という質問にも「仕事です」と即答し、「(自身が演じた)GRAYのように男いらずの女になりたいです!」とキッパリ。「熱愛説は仮想だった?」と仮想空間を舞台にした本作に無理矢理結び付けた質問で食い下がる記者に「質問の意味が分からないんですが…」とやれやれといった様子で、会見場を後にした。『アサルトガールズ』は12月19日(土)よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開。■関連作品:アサルトガールズ 2009年12月19日よりテアトル新宿、池袋テアトルダイヤほか全国にて順次公開© 2009八八粍・デイズ/ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント■関連記事:黒木メイサ、獅童との交際への執拗な質問もクールにかわす!『アサルトガールズ』会見押井守最新作!黒木メイサ主演『アサルトガールズ』予告編到着黒木メイサ、英語アフレコに初挑戦巨大モンスター“スナクジラ”と戦う!黒木メイサと菊地凛子が女ハンター役で共演!押井守『アサルトガールズ』公開決定
2009年11月30日