ヴァレンティノ(VALENTINO)が、7月10日2時30分(現地時間9日19時30分)に15-16AWオートクチュールコレクションを発表。ショーをライブストリーミングで配信する。なお、SNSでのハッシュタグは#MIRABILIAROMAE。
2015年07月09日トッズ(TOD’S)が7月15日から21日まで、15-16AWコレクションのポップアップショップを伊勢丹新宿店本館1階のザ・ステージで開催する。同ショップでは、15-16AWコレクションの新作バッグ「WAVE」の同店限定モデル(23万6,000円)を発売。「WAVE」は彩色豊かなリブ、目に見えるステッチ、長いジップを覆い隠すレザーフラップが特徴のバッグ。フラップを閉じるとフォーマルに、外すとカジュアルに印象が変わる。限定モデルでは、メタリックカラーが上品な配色で並べられた。また、「TOD’S Connecting the DOTS」と題した同ショップでは、トッズのアイコンシューズ「ゴンミーニ」のソールのラバーペブルのドットとその進化をテーマに、ラバーペブルのモチーフが際立った15-16AWコレクションのバッグやレザーグッズの先行発売も行われる。さらに、ラバーペブルのドットとアルチザンのハンドステッチからイメージされたステッチ柄をミックスした、メンフィス柄をプリントしたバッグ「JOY」の日本限定モデル(19万1,000円)も登場。ポーチ(4万7,000円)、長財布(5万6,000円)、二つ折り財布(5万3,000円)などのスモールグッズとともに発売される。なお、10万8,000円以上購入すると、先着で特製ギフトのプレゼントも実施される。
2015年07月09日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)が15AWコレクションのイメージムービーを公開した。“Colorscope”をテーマにした15AWコレクションは、雪の結晶や渦を巻いた貝殻などの自然界が創り出す構造からインスピレーションを得て製作された。今回も、前シーズンからさらに進化を遂げた「3Dスチームストレッチ」を採用。色の三原色を用いて、最小限の色数で無数のカラーバリエーションを表現した。イメージムービーは、ロンドンを拠点に活動する新鋭のフォトグラファー、ジャコブ・サットン(Jacob Sutton)がコンセプトから撮影、編集までを手掛けた。コレクションに登場した美しいテキスタイルやシルエットを強調したかったというジャコブ・サットンは、ショーのフィナーレで登場したスパイラルスカートをフィーチャー。鏡の壁の前でモデルがターンし、帯のように六角形に折りたたまれたスカートが螺旋状に広がる様子は、回る万華鏡の中を覗き込んだときの景色にそっくりだ。
2015年07月07日ブランド設立10周年を迎えた「アディダス バイ ステラ・マッカートニー(adidas by Stella McCartney)」が、15-16AWコレクションを7月より順次発売する。同シーズンでは、アディダスの最先端テクノロジーをこれまで以上に活用することにより、スタイルを妥協することはないまま、スポーツ時のパフォーマンスにより磨きをかけることに成功した。“RUN”ラインの注目は、クッション性と優れた反発力を備えたランニングシューズ「ウルトラブースト」の新色。ダークワインをベースにした配色が秋らしく足元を彩る。冬の夜間のランニングを楽しむ女性ランナーのために、保温性と快適さを維持するクライマヒートなどのテクノロジーを採用するとともに、夜間の視認性を高めるリフレクティブ素材を全面用いたジャケットなども取りそろえられた。また、防風性に優れたクライマストームやコンプレッション機能を備えたパワーバンドなどの最新テクノロジーを搭載したアイテムも展開。フラワーグラフィックなどの斬新なモチーフと美しいカラーリングを組み合わせることで、洗練されたスタイルを実現させた。その他、“YOGA”ラインでは落ち着いた暖かみのあるカラーブロックで、肌との摩擦が少なく、着用感を高めたブラトップやショーツを展開。“STUDIO”ラインでは特徴的なプルオーバーや、ビッグサイズのジムバッグ始め、様々なシーンで着用できる機能的かつスタイリッシュなデザインが魅力のアイテムをそろえた。また、“WINTERSPORTS WINTERSPORTS”ラインでは撥水性、保温性などに優れた素材やテクノロジーを用いたアパレル、撥水仕様のウィンターブーツなどが取り扱われる。
2015年07月01日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)が6月16日、15-16AWコレクションの展開スタートに合わせて、「One City, One Girl」シリーズの新作を公式サイトで発表した。「One City, One Girl」シリーズでは、ステラ マッカートニーの最新コレクションが発表される度に、世界中の都市の中から1都市に焦点をあて、そこに住むひとりの女性をフィーチャーして最新コレクションを紹介している。13AWシーズンのパリに始まり、14SSにはロンドン、14AWにはニューヨーク、昨シーズンの15SSには東京が舞台となった。東京のときはマドモアゼル・ユリアが出演。15AWの舞台となったのは韓国・ソウル。モデルは、レインボーカラーのヘアとファッションへの挑発的なアプローチが目を引くアイリーン・キムが抜擢された。アイリーン・キムはステラ マッカートニーに身を包みながら、ホームシティであるソウルのファッションロケーションを巡ってクールな魅力を発揮している。
2015年06月21日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が8月26日から9月15日まで、15-16AWメンズコレクションを扱うポップアップショップを伊勢丹新宿メンズ館1階にオープンする。メンズアーティスティックディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)は、自由な発想から生み出された“ディスコンストラクション(脱構築)”スタイルの先駆けであるファッションデザイナーのクリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)に長年影響を受けてきた。15-16AWコレクションは、そんなクリストファー・ネメスの没後5年を迎えるに当たって、クリストファー・ネメスに捧げるオマージュとして制作されたものとなっている。
2015年06月14日リミフゥ(LIMI feu)が6月5日、恵比寿ガーデンルームで15-16AWコレクションを披露した。会場の真ん中には白い正方形のステージが設けられ、そこを起点とする十字路を交差するようにモデルが歩く演出だ。フロントローには、デザイナー山本里美の父、山本耀司の姿も見られた。緩やかなOラインを描いたシンプルなブラックドレスのルックからショーはスタート。コレクションの大半を占めるモノトーンアイテムは、女性の曲線美を意識したような有機的なラインと、身体を締め付ける事のないゆとりあるシルエット、あどけなさの残る雰囲気で構成される。フロントとバックに取られた大きめのタックや、ドレーピングによる六角形を描いたスカート、長方形を張り合わせたようなシャツなどが印象的。中盤になると、レザージャケット、トレンチとシャツのディテールをミックスしたコートや、ニードルパンチでチェック柄をぼんやり描いたオーバーコート、ざっくりした衿元のニットなど、カラーや素材感に動きが見られる。次第にカラーはモノトーンへと戻り、サルエルパンツ、マントのように裾がはためくシャツドレス、コルセット風にウエストを絞ったニットやコートなどが登場した。同ブランドが得意とするアシンメトリーなアイテムもコレクションにエッジを与えている。モノトーンが続く中で、突然現れた鮮やかなブルーのロングコートは一際存在感を放っていた。ラストは、ビッグシルエットのホワイトシャツに、タスキのようにフロントでクロスするベルトが付属したブラックのボトムスを着用したツインモデルがステージでクロスオーバーし幕を閉じた。本コレクションで発表されたアイテムの一部はリミフゥのショップにて購入が可能。
2015年06月08日クリスチャン ルブタン(Christian Louboutin)が15-16AWコレクションを発表。グランジ、パンクといった60年代カルチャーをキーワードに提案する、今回の新たなスタイル。ビジュアルでは、ジムを舞台にスポーティーかつ挑発的な“魔性の女”を描いた。しなやかな弧を描いたヒールに危険なほど尖ったカッティングレザーを備えたブーティー「Electroboot」や、シャープなピンヒールの「Vampydolly」、官能的なランジェリーを想起させる、ゴールドのビーズフリンジを施したパンプス「Sweety Charity」や「Oolala」が登場。バッグの新作として、両サイドにフリンジをふんだんにあしらった「Lucky L」、“フランケンルビ”と呼ばれる、フランケンシュタインの傷跡のようなパッチワークを施した「Rougissime」などが展開される。
2015年06月02日ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli)がアメリカ人ヒップホップアーティスト、シアラ(Ciara)を起用した15-16AW広告キャンペーンを発表した。フォトグラファーのフランチェスコ・カッロッツィーニ(Francesco Carrozzini)が撮影を手掛けた同ビジュアルでは、“ある1つの部屋に閉じ込められた世界”を表現。空の一部であるかのような壁の部屋に、多量の砂が敷き詰められ、非現実的な世界が創り出された。伝統的なオリエンタルエンブロイダリーを彷彿させるロングドレスなどを纏ったシアラ部屋に佇み、月明かりの暖かみが、コレクションのエレガントなソリッドカラーを際立たせるものとなっている。
2015年05月28日ワイズ(Y’s)の15-16AWコレクションより、「ニューエラ(New Era)(R)」とのコラボレーションキャップが5月29日に発売される。13AWコレクションより継続して発表されている両者のコラボレーションヘッドウェアから、今回は2モデルが登場する。ベースに「WM-01」を採用した「Y’s×New Era(R) WM-01」(8,500円)は、ダックコットンキャンバスで作られたブラックのボディにワンポイントで「Y’s」のロゴを刺繍。「9FIFTY(R)」を採用した「Y’s×New Era(R) 9FIFTY(R)」(9,000円)は、フロントにブランドロゴが大胆に施された。ブラックとネイビーの2色展開となっており、ブラックはロゴをステッチで縁取ることで大人っぽいイメージに、ネイビーはホワイトステッチによるコントラストのついたカラーリングでインパクトあるアイテムに仕上げられている。取り扱いは全国のワイズ全店舗にて。
2015年05月28日アディダス バイ リック・オウエンス(adidas by Rick Owens)の15-16AWは原点回帰。動物の蹄(ひづめ)を想起させるボリュームソールが特徴的なアイコンシューズ「Rich Owens Runner」が3種のニューモデルになって復活した。注目は新しいブーツのデザイン。ふくらはぎまで包む40cm丈のロングブーツタイプ「Stretch Boot」とそれを19cm短くした「Ankle Stretch Boot」と2タイプ展開されている。どちらも薄手のスウェード素材で、ストレッチベルクロパネルを後部に配した、フィットシルエットが特徴。そしてハラコのような毛足の長いファーを使用したスペシャルバージョンは、まるでケンタウロスの足のよう!2014年に登場した「Runner」のオリジナルモデルも、カラー部分のパッドをスリム化させ、全体的にスウェードを使ったオールブラックと、黒のレザーをミックスし、白のアウトソールを採用したモノクロと2種が今季のデザインとして登場している。発売日は8月、ユニセックスで展開予定。
2015年05月22日三陽商会が、5月20日、15-16AW婦人服展示会および記者説明会を開催した。同社ブランドの「トゥー ビー シック(TO BE CHIC)」は、新ディレクター岩谷俊和による初のコレクションを発表した。新ディレクター就任後初となるトゥー ビー シックの15AWウィメンズコレクションは、1950年代をテーマに、大人のシックを利かせたアイテムを展開。Iラインのチュニックドレス、バレルラインのアウター、フレアスカートなどのクラシカルでエレガントなシルエットに、オリジナルプリントを施してモダンな要素を加えた。2003年に「ドレスキャンプ(DRESSCAMP)」でデビューした岩谷は、装飾的でパワフルなデザインにより独自の世界観を構築してきた。注目のデザイナーを迎えたトゥー ビー シックは、これによりブランド価値の向上と新規顧客の獲得を目指す方針。また、展示会全体としては、他ブランドや異業種とのコラボ企画が多く見られた。トゥー ビー シックは、帽子ブランド「AKIO HIRATA」やアクセサリーブランド「アトリエ染花」とのコラボ商品を、また「マッキントッシュ フィロソフィー (MACKINTOSH PHILOSOPHY) 」は、ロンドンの人気ブックストア「magMA BOOKS」とのコラボ商品を発表した。さらに、三陽商会全社においては、社会貢献活動の一環として行われている再生羽毛「グリーンダウン」の普及活動を下期の中核事業のひとつとしてあげられるだろう。昨年、国内で初めて衣料品に再利用ダウンを使用して大きな反響を呼んだが、今春から組織を一般社団法人化し、「Green Down Project」として新始動した。
2015年05月22日コム デ ギャルソン・コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS COMME des GARCONS)の15-16AWコレクションは可愛さにあふれている。セーラーカラー、ジャンパースカート、フラットな丸い襟などスクールガール風からスタンドカラーのチャイナジャケット、小花の刺繍が散るワンピースなどシノワズリのアイテム、スポーティーなしわ加工が施されたサテンのブルゾンやスカートなどちょっとしたアクセントがコムコムらしい。レオパードプリントのコートはコレクションにスパイスを与える。抽象的なサークル文様が描かれたレースのワンピースや前立て裏にフリルが縫い付けられたデコラティブなジャケットなどメインラインとリンクするアイテムも。ドクターマーチンとのコラボシューズにはタッセルローファーが登場。また今季新たにスウェーデンのスニーカーブランド「スパルウォート(SPALWART)」とのダブルネームスニーカーがラインアップした。
2015年04月02日トリコ・コム デ ギャルソン(tricot COMME des GARCONS)が15-16AWコレクションをコムデギャルソン社ショールームにて発表した。今季は柔らかい雰囲気のデニム使いが特徴的。起毛デニム、チェックなど様々なテクスチャーで登場。テントコート、ワンピース、ラッフルが揺れるフレアスカートなどに落とし込まれ、ブランドらしいシルエットと混ざり優しい印象を醸す。トリコらしいフリルやフレアが変わらずフェミニン。シャツ、ドレス、ショールを飾る。ワンピースフロントのタックをつまんでフリルのように見せる凝ったパターンも。花柄シフォン、レースとあいまって柔和な表情だ。
2015年03月31日ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARCONS)は幾何学的な構造に熱中しているようだ。15-16AWコレクションはパターンで蛇腹のような構造としたディテールや布でつくり出した大きなスタッズが代表的なテクニック。蜂の巣のようなスカートや途中から網目状となるコート・ポンチョなどは布の一部を繋いでつくり出した。黒やグレーの無彩色から赤や紫などのビビッドなカラーまで提案され、造形を色で楽しむ。球体に作られたブルゾン、コートの襟を形作るこのストラクチャーはまるで建築のようだ。円弧が連続するケープは、一つひとつの形状をパターンで取り、チュールに重ねて造形している。どれもペタリと平面になって楽しい。ジュンヤらしいパンキッシュなスタッズはワンピース、ショールを覆う。トゲトゲとしたテクスチャーはアーティスト・木村浩一郎の作品のようなインパクトだ。パンツのフロントやシューズのメタルなスタッズと呼応する。
2015年03月30日ザ サカキ(theSakaki)が15-16AWコレクションを披露する「申展」を行った。申=猿ではなく、デザイナー・榊弘太郎が“申す”プレゼンテーションだ。「アイテムの見た目やネーミングから“和”とくくられることは表層的。なので、自分で説明したい」と榊デザイナーが申すプレゼンテーションは始まった。今シーズンの新モデルは3型。撥水生地とウールで切り替えたリバーシブルハンティングコートとクラッチバッグのように畳まれるパッカブルマウンテンパーカは、ボタンで違和感なく合体する新アイテム。コートの上にパーカを重ね、バックネックや脇、股下を留めることでスポーティーなルックへと変化する。「雨の日でも傘を持ちたくない」から作ったという。マウンテンパーカは3レイヤーの防水仕様。アイコンアイテムであるスタジャンとも合体可能だ。もう一つは2015年の干支・未に掛けて、ムートン、羊毛のメルトン、フラノなど羊にまつわる様々なマテリアルを盛り込んだボンバージャケット。スタジャンから派生したパターンの新型だ。今まで発表してきたimagi(居間着)、スタジャン、カンフージャケットはOni No InuMA-gi(On IMA-gi)、Do-gi(動着)、遣唐着とアイテム名が変わった。それぞれ和・洋・漢をイメージさせるアイテムだが、ネックのパターンは同様。「生地や付属品などでそれらのイメージが付けられるのは表層的」と申す榊は3要素を盛り込んだジャケットを製作。生地は広島の備後織り(和)、ボタンは装飾的なひも留め(漢)、そして形がテーラードジャケット(洋)という1着。襟を折り返し、タキシード仕様にもなる。ダブルのチェスターコートは、見た目は変わらないが仕様が大きく変わった。コートのトレンドは軽さや着易さが追求され、ダブルフェイスやボンディング生地が流行っているが生産が難しい。榊は軽さと作りやすさを追求した。まずボディの裏地を外し、縫い代をパイピングで仕上げた。「今は室内にいることが多い、(コートを)脱いだ時に見える裏地のしわが気になる」と榊は申す。また、表地と見返しの生地厚を変えている。これにより、自然に甘く返る襟のデザインとしている。アイロンプレスもしない。そもそもテーラーカラーは軍服のスタンドカラーが倒れて出来上がったもの。それ自体表層的ではないかと榊は考えている。「冬は襟を立てて着たい」とも。スーツのジャケットも同様の仕様を踏襲している。肩パッドは入れず、パイピングで代用。肩線を後ろにずらし、ダーツの処理とアームの丸みを確保した。毛芯などはあえて入れない。理由は「着易い」からだ。シャツはウイングカラーが新たに登場。生地は15SSから続く120双糸のオックスフォード。シャツ地のトランクスは丈が延びてステテコとなった。前後についた袋布の大きいポケットが裏地のように透けるのを防ぐ。スタジャンの刺繍サービスにも新デザインが登場した。西遊記の孫悟空。つまり、申(猿)だ。
2015年03月28日フィンランドのファブリックブランド「マリメッコ(marimekko)」が3月19日、東京・日比谷公園内の日比谷花壇で15-16AWシーズンのショーを行った。このコレクションは、2014年11月にマリメッコのクリエーティブディレクターに就任したばかりのアンナ・ターネル(Anna Teurnell)の世界観を世界に先駆け初披露したもの。コレクションのテーマは「Mindscapes」。都市の建築、リズムにインスピレーションを受けた。都会の女性が、慌しい日常の中でどのように安らぎの瞬間を見つけているか考察したという。建築家・乾久美子が設計したショーケースのような老舗フラワーショップ内にランウエイが設けられ、植物、観衆と親密な空気の中に、静かにモデルが表れる。肩がドロップし、丸みを帯びたチャコールグレーのコートは、柔らかでフェミニン。背開きのトップスや、肩開きのワンピースなど、カッティングやディテールはシンプルでコンテンポラリー。パジャマのようなシャツとパンツのセットアップ、ウエストをゴム仕様にしたクロップドパンツ、袖口を広めにとったトップス、ざっくりとしたロング丈のニットなど、アイテムは終始リラックスしたムード。足元はバレエシューズ。ブランドを象徴するテキスタイル「ウニッコ」も、大小のモチーフ様々にシャツ、ワンピース、スカーフなどに形作られる。ハッと目を引くほど鮮やかなオレンジのモヘヤコート、よく見ると凹凸のあるファブリックなど質感の遊びも楽しい。1951年の設立から現在に至るまで、大胆な色使いと斬新なプリントで、独自性を確立したマリメッコ。これまで色、柄、ファブリックで受け継いだタイムレスな精神が反映され、新しい可能性を感じさせるコレクションとなった。
2015年03月20日エルメス(HERMES)が新アーティスティック ・ディレクター、ナデージュ・ヴァンへ=シビュルスキー(Nadege Vanhee-Cybulski)を迎え、15-16AWウィメンズコレクションを発表した。彼女はメゾンの原点であるライディング・スピリットをリアルで上質なウィメンズウエアに落とし込んだ。シルエットはロング&リーン。キーカラーはブルーブラック、レッド、イエロー、アイボリーホワイト、ブラックなどで1トーンでのコーディネートが主。ナデージュの感性が、エルメスの持つ素材・技術と結びつき、エフォートレスな新コレクションを導いた。ファーストルックはブルーブラックのラムレザーブルゾン×コーデュロイパンツ。ブルゾンからはライナーのキルティングがスカートのように垂れ下がる。このキルティングは乗馬の際に鞍と馬体の間に敷かれるサドルパッドからインスパイアされたもの。他のルックでもレザーのキルティングがアウターに用いられている。同じくファーストルックで注目なのは、レザーブルゾン前身頃の一見ベルベットのような光沢を放つ半円型に切り替えられた素材。これはとろけるような肌触りの上質なスウェードだ。ナデージュはこの素材を好み、カシミアと切り替えたストライプコートやニットと組み合わせたタートルネックセーターなど様々なアイテムに用いている。また、エルメスの馬用ブランケット“ロカバール”のボーダー柄が今シーズンを代表するディテール。ケープ付きコートやバッグのストラップ、ストライプで切り替えられたレザーパンツなど端々にその要素が落とし込まれている。もちろん、エルメスのアイコン“カレ”も忘れていない。サングル(馬具の腹帯)柄やバンダナ柄のシルクのセットアップが登場した。乗馬服を連想させるロングコートやスポーティーなキルティングレザーコートには大きなポケットが付く。これは鞍の形からインスパイアされたもので、サイドからも手を入れられる2ウエイ仕様。ジャケットのボタンなどには鞍に打つ鋲「クルー・ド・セル」をあしらっている。ショーラストはエルメスには珍しいイブニングスタイルが提案された。けばけばしいドレスのようなものではなく、デイリーウエアに寄り添ったシックなアイボリーホワイトと黒のカクテルウエアが並んだ。カレの柄“ブリッド・ドゥ・ガラ(式典用馬具)”のジャカードセットアップ、美しい毛並みのミンクトップス、クリーンなアイボリーのシルクニットドレスなどエレガント。ラスト3ルックに輝きを添えたのは、エルメスのハイエンドジュエリー「オート・ビジュトリー」。ティアラ、ブレスレット、ネックレスが一連となっており、このシリーズも“ブリッド・ドゥ・ガラ”からインスパイアされたデザインだ。新バッグとして「オクタゴン」が登場。その名の通り八角形で、クラッチ、ショルダー、ハンドの3タイプが登場。クロージャーに金具を用いないミニマムな表情で様々なスタイルにはまりそうだ。
2015年03月18日ブルーガール(blugirl)の15-16AWコレクションは、ブランドの根底にあるロマンティシズムと、それを打ち消すようなマニッシュさという2面性を打ち出したアイテムを披露した。ゆったりとしたボリュームのコートや、裾に広がるワイドパンツ、ダブルブレストジャケットやひざ下丈のスカートなど、身体のラインを覆うようなアイテムが登場。これらはグレンチェック、千鳥格子などクラシックな柄を用いた厚手のツイード、フェルトなどで仕立てられ一層メンズライクなムードをまとう。一方で、シルクやジョーゼットを用いた軽やかでフェミニンなアイテムも健在。フルーツや花、鳥などハッピーなモチーフが散りばめられた絵画のような素材は、裾長の清楚なワンピースや、チュニック、パニエドレス、チャイナ風ドレス、パンツスーツなど自由自在に変化し、華やかさとリズミカルな躍動感をもたらす。ワンピースの上からショート丈のノースリーブニットを合わせベルトでマークしたスタイルも今季の特徴。時によって様々な装いをすることが出来るという新たな可能性を見出したこれまでの枠組みを逸脱するコレクションとなった。
2015年03月12日アニエスベーが、パリで開催する15-16AWウィメンズコレクションショーの模様をライブストリーミングで配信する。3月10日19時半(現地時間同日11時半)より。※会場の都合により、開始時間が遅れる場合があります。
2015年03月10日プラダ(PRADA)の15-16AWコレクションはクラシックとモダンを組み合わせた新しい女性像を見せた。提案されるルックはパンツスーツ、ストラップドレス、ベスト、ダブルのコートなどベーシックなアイテム。しかし、素材や色で大きく未来へシフトする。張りのある質感はダブルジャージ。ネオプレンのボンディングを使わないのがブランドらしい。この素材のパンツはレギンスのような印象だ。ヘリンボーンやハウンドトゥースなどトラディショナルな生地もナイロンを織り込むことでコンテンポラリーに変化。4・50年代のビンテージからインスパイアされたアウターの襟元やストラップドレスを彩るブローチやビジュー、脇のリボンテープ、肩のファーなど“可愛い”意匠だが、プラダの手にかかるとどこかひねられた印象になる。小物も存分にひねられる。ローファーのソールはSFチックなラバーソール。バッグは、中にもう一つ色違いのバッグが入っているという入れ子構造。表を全開で持つのが可愛い。
2015年03月06日エトロ(ETRO)15-16AWコレクションテーマはリッチタペストリー。豪奢なデザインにシックなトーンで家にいるかのようなリラックスした雰囲気を表現した。テーマのごとく、刺繍、織り、切り替え、プリントで絢爛な服のタペストリーを描く。ジャカード×スパンコール地×レザーのパッチワークジャケット、総スパンコールのドレス、ホームコレクションのファブリックを用いた張り感のあるシルエットのコートなどラグジュアリーなルックが並んだ。ファージャケットもパッチワーク。コートは裏地もタペストリー柄。裾を彩るのは窓外に見えるランドスケープをイメージした刺繍だ。ニットも布帛をはめたりと手が込んでいる。シルエットはIラインで細長いシャンープな印象だが、色と素材感で温かみのあるコレクションに仕上がっている。
2015年03月06日ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)の15-16AWコレクションは絵画のよう。ブラック、グレーと淡いグリーンやブルーが呼応する。ジャケットはシームを出したインサイドアウトのテクニックであえてカジュアルな雰囲気。合わせられるパンツはアンクル丈のテーパードタイプ。スカートをパンツの上に重ね履きしたようなルックは、実は脇で両アイテムがつながっているパターンに凝ったアイテムだ。レザーパーツをつないで作った鎧のようなジャケット、リブ編みニットにレザーをボンディングしたブルゾン、ムートンにプリント、プリントに見えるがすべて刺繍であったりと、ウエアはどれも手が込んでいる。ラストは絢爛なテクニックを施したソワレ達。ビーズ刺繍やタックなど手作業を駆使してシャガールやモネのような幻想的な絵をドレスの上に描いた。脇に流れる黒のラインがまるでサッシュが取れたようなデザインでウィットに富んでいる。足元がフラットブーツというのもアルマーニらしい。シューズは横から見るとチャンキーヒールのように太いが、脇が削がれており、バックから見るとピンヒールのように見えるというありそうでなかったモデルが登場。デザインと機能が両立している。
2015年03月05日スポーツマックス(SPORTMAX)の15-16AWコレクションはとてもウォーム感に溢れた構築的なアイテムが発表された。ブランケットを纏ったかのように襟や裾からはフリンジがこぼれ、裁ち端はハンドステッチでかがられる。シームにフリンジが挟み込まれたコートなど、全体で暖かみを創出する。フリンジはニットにも。胸元が大きく折り返されたニットはショルダーが表れ、フェミニンな印象だ。カラーはキャメル、ブラックの秋冬らしいモノトーンにイエローとアネモネ・菊のプリントが彩りを添える。ショー後半ではアネモネが様々なディテールに変わって登場した。スイーツのようなメランジニットにはアップリケ、レースのドレスの上に重ねられて立体感を創出。片側のみフラワープリントのスリットドレスなど、バリエーション豊かに提案された。
2015年03月04日ロエベ(LOEWE)が3月6日にパリのユネスコ本部で行われる15-16AWウィメンズコレクションショーに先駆け、キャンペーンビジュアルを公開した。フォトグラファーにスティーヴン・マイゼル(Steven Meisel)、モデルにレキシー・ボーリング(Lexi Boling)、スタイリストにベンジャミン・ブルーノ(Benjamin Bruno)という豪華な顔ぶれが撮影を手掛ける同キャンペーン。ロエベが目指す“過去に登場したものを解釈し直すことで、今、モダンとは何かを明確にする”という大胆なオリジナリティーを打ち出している。センターピースには、マイゼルの「セルフポートレート」シリーズから新たな1枚の写真が選ばれた。これは、マイゼルのパーソナルコレクションの中から、彼自身が選んだ写真を複写撮影したもの。そこには少年時代のマイゼルが、5羽のオウムを腕に乗せてポーズをとった姿が写されている。その他、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がデザインした「パズル バッグ」をフィーチャーしたビジュアルも公開。ブランドのコアアイテムをダイレクトに表現した。なお、アンダーソンはブランドのモダナイズを託された際に、その極めて重要な基準点がマイゼルの作品であったと語っている。
2015年03月03日ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)が、ミラノで開催する15-16AWコレクションショーの模様をライブストリーミングで配信する。3月2日19時半(現地時間同日11時半)より。※会場の都合により、開始時間が遅れる場合があります。
2015年03月02日フィロソフィ(PHILOSOPHY)がロレンツォ・セラフィニ(Lorenzo Serafini)により生まれ変わった。初ショーとなる15-16AWシーズン、彼は女優のブルック・シールズからインスパイアされたコレクションを披露した。提案されたルックはどれもロマンティックでフェミニン。プリーツやフリル、レースにギャザーで満開のシフォンドレスはロングやミディ、ショート丈と様々なタイプで目の前をなびく。ケーブルニットのトップスやポンチョは柔和な印象で大振りのフリルがガーリーだ。合わせられるボトムはハイウエストで統一。中盤からはカラーブロックのスウェード、小花柄、ツイードのルックが登場。コーラルやブラウンなど暖色系にスカイブルー、ジェイドカラーが混じる。ラストはスモーキングスタイルが登場し、黒いイブニングウエアでセダクティブな空気を振りまきフィナーレへ。ゴルチエのラストショーでも使われたChicの『I want your love』がコレクションの空気を見事に表現していた。
2015年03月02日エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)は、ミラノで開催する15-16AWウィメンズコレクションショーの模様をライブストリーミングで配信する。2月29日3時(現地時間28日19時)より。ライブストリーミングをいたします。※会場の都合等で開始時間が遅れる可能性があります。
2015年02月28日エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)が、ミラノで開催する15-16AWウィメンズコレクションショーの模様をライブストリーミングで配信する。2月27日19時半(現地時間同日11時半)より。※会場の都合等で開始時間が遅れる可能性があります。
2015年02月27日3月のパリ・コレクションで、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」が新クリエイティブディレクターのギョーム・アンリ(Guillaume Henri)による15-16AWコレクションを発表する。そのイントロダクションとしてショートムービーを公開した。同ムービーはアンリによって解釈された新たなブランドのシグネチャー、すなわちシックでありながらシンプルであることに焦点が当てられた。女性の鎖骨や唇、首筋、目などをありのまま映し出すことで、女性の真の美しさを率直に表現している。撮影はディレクターのコーリアー・ショア(Collier Schorr)が、アートディレクターはマーク・アルコーリ(Marc Ascoli)が担当した。ムービーについてアンリは、「一人の女性であるコーリアーが、別の女性アリサを見て、フェミニニティ、感受性、誠実さとは何かを偽りなく正直に教えてくれるこのアイデアがとても気に入ったのです」と話している。ムービーはブランドの公式ページとYouTubeでも公開中。
2015年02月26日