本年度アカデミー賞にて作品賞、脚色賞、助演男優賞に輝いた『ムーンライト』。このたび、本作の日本オリジナル予告編がついに完成。主人公シャロンの成長を幼少期、少年期、青年期の3つの時代に切り取り、その一途で純粋な愛を映し出している。本作が長編2作目となるバリー・ジェンキンス監督が、自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで圧倒的な映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代で綴った本作。北米で大ヒットを記録し、タイム誌、NYタイムズ紙、LAタイムズ紙などが「2016年ベスト1ムービー」に選出するなど、世界中から熱狂的な賛辞を贈られている。エグゼクティブ・プロデューサーはブラッド・ピット。主人公の母親役には、本作でオスカーに初ノミネートされたナオミ・ハリス、少年の父親代わりになる麻薬ディーラー役で見事オスカーを獲得したマハーシャラ・アリ、そのガールフレンドには『Hidden Figures』(原題)にも出演するシンガーのジャネール・モネイ。そして、それぞれの時代の主人公シャロンには、同じ内面を感じさせる“瞳”を持つアレックス・ヒバート、アッシュトン・サンダース、トレバヴァンテ・ローズが抜擢されている。なぜ、『ムーンライト』がこれほどまでに世界中を魅了しているのか。それは、人種、年齢、セクシュアリティを越えた普遍的な感情が描かれているから。本作は、貧困やネグレクト、いじめ、ドラッグなどが描かれてはいるものの、実は主人公シャロンのピュアで一途な恋心が綴られた切ないラブストーリー。89回を迎えたアカデミー賞の歴史の中で、セクシャルマイノリティの人々を描いた映画として初めて作品賞を受賞し、まさに「映画史を変えた作品」となった。また、米・映画サイト「THE PLAYLIST」が選ぶ「21世紀のロマンス映画」でも、『エターナル・サンシャイン』『花様年華』『キャロル』『ビフォア・サンセット』に次ぐ5位に選ばれている。そして今回、ついに日本だけのオリジナル本予告編が完成。幼少期、少年期、青年期の“3人のシャロン”の人生を切り取りながら、シャロンが秘めた想いを寄せる親友ケヴィンと再会する様をとらえた、切なくも純粋な愛が情緒的に描かれたものとなっている。幼少期。母親ポーラはドラッグに溺れ、どこにも居場所がなかった少年のシャロンは、父親代わりとなる麻薬ディーラーのフアンとの出会い、たった1人の親友ケヴィンへの淡い恋心を通し、少しずつ成長していく。少年期。月明りが輝く浜辺で、初めてお互いの心に触れあったケヴィンとシャロン。しかし、ある事件をきっかけに2人は別々の道へと進むことに。二度と会うことはないと思っていた2人だが、大人になり、ふたたび巡り合う――。「あの夜のことを、いまでもずっと、覚えている」。どんなに時が流れても忘れられずにいた、シャロンの一途な秘めた想いに貫かれた美しい映像を、ここから確かめてみて。『ムーンライト』は3月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ムーンライト 2017年3月31日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 A24 Distribution, LLC
2017年03月17日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭である「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(略称:SSFF&ASIA)」。本年度アカデミー賞では、本映画祭のグランプリ作品『合唱』(Sing)が初めて短編実写映画部門を獲得したことも話題となるなか、2017年の開催が決定。EXILE HIROプロデュースの「EXILE TRIBE」とのコラボ企画として、山田孝之主演作ほか6作品をプレミア上映する。全米映画俳優組合(SAG)の会員でもある俳優・別所哲也が、米国で出会った「ショートフィルム」(1分~25分程度の短編映画)を日本に紹介したいとの想いから1999年に創立した本映画祭。2001年には名称を「ショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)」とし、2004年には本国アカデミー賞公認映画祭に認定、アジア発の新しい映像文化の発信・新進若手映像作家の育成目的から「ショートショート フィルムフェスティバル アジア(SSFF ASIA)」も誕生した。19回目となる今年は、140を越える国と地域から9,000本以上のショートフィルムが集結。その中から、選りすぐりの約250作品を上映する予定という。まず、見どころとなるのは、「EXILE TRIBE」と「SSFF & ASIA」のコラボプロジェクト「シネマファイターズ」。ショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts」と日本のエンターテインメントシーンを牽引するアーティスト集団「EXILE TRIBE」がタッグを組み、本映画祭でのプレミア上映に向け、全6作品のショートフィルムの製作を進めている。その第1弾作品は、山田孝之、石井杏奈(E-girls)らが出演する『パラレルワールド』。『あん』『光』の河瀬直美が監督を務め、「三代目J Soul Brothers」の楽曲「Unfair World」の世界観を映像化。15年ぶりに母校の天体観測室を訪れた徹。当時のまま、時が止まったかのような部屋で1冊のノートを見つける。「見ていてくれてありがとう」。それは想いを寄せていたダンス部の真矢からのメッセージだった。伝えることのできなかった想いが行き場もなく、徹の目から涙が溢れ15年前といまが交錯しはじめる。もしも、あの刻(とき)を動かせるなら…。なお、今回のテーマは、「cinemaTIC! cinemaTEC!」。20世紀に花開いた映画文化は人々を魅了してきたが、21世紀を迎え、デジタル化を筆頭に数多の最先端技術が次々に興隆。撮影や制作現場に革新をもたらすテクノロジーとテクニック=“シネマテック”が花開き、さまざまな垣根を越えたエンターテインメントとして新時代を切り開き、進化し続けている。その一方で、映画が紡ぎ出す“シネマチック”な体験、そして感動は昔も今も同じ。来年に控える映画祭20周年を前に、フェスティバルアンバサダーにLiLiCoを迎え、シネマの普遍性と進化の先にある映画・映像の未来に光をあてていく。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2017」は6月1日(木)~6月25日(日)、東京・表参道ヒルズ スペース オーほか、横浜・ブリリア ショートショート シアターにて開催。(text:cinemacafe.net)
2017年03月16日マーガレット・ハウエル(Margaret Howell)が2017年秋冬コレクションを発表した。
2017年03月13日ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017の授賞式が3月5日(日)に開催され、最高賞となるファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門のグランプリに、永山正史監督の『トータスの旅』が輝いた。27回目を迎える今回は全84作品が上映された。ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門には、事前に約500作品の応募があり、そのうち7作品がノミネートされグランプリを争った。『トータスの旅』は父と息子の奇妙な旅を描いた作品。永山監督は1983年生まれの33歳。埼玉在住で、現在はフリーでコマーシャルなどの映像制作のディレクター、カメラマンとして活動している。2012年には初監督中編『飛び火』がぴあフィルムフェスティバルに入賞しており、今回が初の長編作品となる。作品に関しては、自身のお子さんとの経験がもとになっているとのこと。「ハイハイから立ち上がって、歩くようになり、走るようになり、ジャンプするようになって、声も出して、叫んだりして…でも、下の階から苦情が来るからって叱らないといけなかったりするんです。公園でも怒られたり、保育園にも入れなかったり。その“怒り”がありました」と明かした。壇上でトロフィーを受け取ると「今回、映画を作ってみて、映画作りって迷惑な行為だなと感じました(笑)。家族にも、ロケ先にも迷惑をかける…イカレてないとできないことです。ゆうばりは、イカレた人たちが集まってるなと思いました(笑)。すごく素敵な時間を過ごせて、貴重な体験ができました」と笑顔で語った。審査委員長の内藤誠監督は「(映画作りにおいて)こどもと動物が出てくると、ひどい目に遭うもの(笑)」と語り「この映画は、少年と亀という、その両方が出てくるけど、きちんとクリアしている」と語り、70年代の音楽を巧みに使っている点も評価。「ほぼ全員一致」でグランプリに決まったと明かした。一方で、審査員の光武蔵人監督からは“ファンタスティック”を謳った映画祭にもかかわらず「ファンタスティックではなかったのでは?」との指摘も。さらに、同じく審査員を務めた女優のほたるは「全ての作品ではない」と断った上で全体の傾向として「女性の描き方が酷すぎる。蔑視的な表現があまりに多過ぎます。(映画の中で)女性は、男性の欲望、性欲を受け止める存在か、母親しかいない。もうちょっと女優にもいろんな仕事をさせてください」と女優、女性の立場からの苦言を呈した。夕張市の財政再建団体への移行(財政破綻)がちょうど10年前の2007年の3月。同年は映画祭が中止となり、有志による「夕張応援映画祭」が開催され、翌2008年に再開され、今回で10回目(通算27回目)を迎えた。名誉大会長を務める同市の鈴木直道市長は、財政破綻から10年を経ての「リスタート」を宣言。来年以降、アニメーション部門の新設など、改革が行われることも発表された。【ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2017受賞一覧】■ファンタスティック・オフシアター・コンペティション部門グランプリ:『トータスの旅』(永山正史監督)審査員特別賞:『ベートーベン・メドレー』(イム・チョルミン監督)北海道知事賞:『はめられて Road to Love』(横山翔一監督)シネガーアワード(批評家賞):『ストレンジデイズ』(越坂康史監督)スペシャル・メンション(非公式特別賞):『堕ちる』(村山和也監督)■インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門グランプリ:『M.boy』(キム・ヒョジョン監督)審査員特別賞:『歯』(パスカル・ティボウ監督)優秀芸術賞:『あたしだけをみて』(見里朝希監督)/『Mizbrük』(ダニエル・デュランロー監督)/『タコ船長とまちわびた宝』(飯田千里監督)協力:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭実行委員会(text:cinemacafe.net)
2017年03月05日ジョニー・デップの娘で女優のリリー=ローズ デップが、2017年2月24日(金)にパリで開催された「セザール賞」で、シャネル(CHANEL)2017年春夏オートクチュールコレクション着用した。シャネルのアンバサダーでありN゜5ローの顔でもあるリリー=ローズ デップ。フランスにおける映画賞「セザール賞」に新人賞としてノミネートされた。刺繡が施された黒とネイビーのチュールスカートに、シルクドレスをコーディネートしたルックを着用。ネイビーブルーのシルクドレスは、コレクションとはプロポーションを特別に変えて作られたものだ。ファインジュエリーは18Kホワイトゴールドにダイヤモンドをあしらった“カメリア コレクション”のイヤリングを着用し、華やかなスタイルを披露した。
2017年03月04日第40回日本アカデミー賞授賞式が3月3日(金)に開催され、庵野秀明監督/樋口真嗣監督の『シン・ゴジラ』は11部門で優秀賞を受賞しており、そのうち作品賞、監督賞に加え、編集賞、撮影賞、照明賞、録音賞、美術賞などで最優秀賞を受賞した。なお、最優秀主演男優賞は佐藤浩市、最優秀主演女優賞は宮沢りえ、最優秀助演女優賞は杉咲花、最優秀助演男優賞は妻夫木聡が受賞した。第1作の『ゴジラ』が公開されてからおよそ60年、『シン・ゴジラ』は、東宝が12年ぶりに製作したゴジラ映画となった。興行収入は80億円を超え、社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した。現代日本における巨大不明生物ゴジラの出現と立ち向かう戦略を、徹底的なリサーチをもとにリアリティを追求し、見事に描写。緊迫感あふれる新時代のゴジラ作品となった。3.11以降の日本を見据えた災害シミレーション映画としても注目を集めた。監督賞受賞の際、この日、仕事都合で欠席となった庵野監督に代わり、樋口監督がスピーチを行った。樋口監督は、「思えば、この映画が始まってから、すべてのスタッフ・キャストにものすごい無理難題を押しつけて今日があります。苦楽を共にしたスタッフが賞を取れたので、本当にうれしいです。映画を支持していただいた皆さまに本当に感謝しています。ありがとうございます!」と感激の言葉を連ねた。しかし、いよいよ最優秀監督賞の受賞で名前が呼ばれると、喜びより困惑の表情になぜか変わる…。樋口監督は、「しゃべることをさっき全部言っちゃったので…」と正直に話し、場内の笑いを誘った。だが、想いは徐々にあふれていき、「誰かが票をひとつひとつ入れた賞だと思っています。60年前に怪獣を使って映画をつくることを始めた大先輩がいて、受け継いできたバトンを僕らがもらったと思っています。バトンに恥ずかしくないものをもう一度ちゃんと作ろうと思い、本気でゴジラと向き合って作りました」と、熱心に『ゴジラ』に対する思いを口にした。さらに最優秀作品賞の受賞が告げられると、『シン・ゴジラ』テーブルでは、皆でうれしそうに握手を交わす姿が見られた。樋口監督は、改めて「こんなことが待っているかと思うと、毎日映画を作ったりして、寝れなかったりしたスタッフの皆も、いつかこういうときがくるよって声を大にして言いたいです」と、製作クルーに言葉をかけた。同作で主演男優賞を受賞した長谷川博己も大きな笑みを広げ、「特撮映画で作品賞って、今までなかなかなかたのではと思います。映画のひとつのテーマでもあるチームワークというか、皆で力を合わせて何かを倒すのは、これからの日本映画につながるのではと思い、作品賞をとったのはいいことだったんじゃないかなって勝手に思っています」と映画愛あふれる胸の内を語った。ゴジラ出現により、米国国務省から派遣された日本エージェントのカヨコ・アン・パタースンを演じ、助演女優賞受賞となった石原さとみ。英語と日本語を話すバイリンガルで、個性の強いキャラクターを堂々と演じた。作品賞の受賞について、石原さんは「脚本が本当に面白かったんです。庵野秀明さんの1文字1文字が本当に魅力的で、私で汚してしまうのではと震えていたんですけど、最後に『カヨコが石原さんでよかった』と言ってくれて涙が出ました」と、作品への強い想いと重圧を打ち明けた。同じく同作で助演女優賞受賞となり、巨大不明生物特設災害対策本部でゴジラの生態解析を担当する環境省自然環境局野生生物課長補佐、尾頭ヒロミを演じた市川実日子。寝癖をつけたままで身なりに気を使わず、無愛想かつ早口だが笑顔を見せる瞬間もあるというギャップのあるキャラクターで熱心なファンを作るほど、強い印象を残した。市川さんは、初めて脚本を読んだときの感想について、「夜だったんですけど、カーテンの外にゴジラがいるんじゃないかと思うくらい、リアリティを感じました。改めて本当にすごい作品に関わらせていただいたんだなと光栄に思いました。本当にありがとうございました」と笑顔を見せた。(cinamacafe.net)
2017年03月03日第40回日本アカデミー賞の授賞式が3日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪にて行われ、映画『シン・ゴジラ』が最優秀作品賞に決定した。同作は作品賞、監督賞、編集賞、録音賞、照明賞、撮影賞、美術賞で最優秀賞を獲得し、7冠を達成した。日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長は「アニメ界、特撮界、普通の映画、垣根を超えた画期的な1年だったと思います。みんなで頑張って日本映画を支えましょう」と、会場に訴えかけた。さらに「どこかの国と同じように間違えないようにしたいと思います」と、米国で行われた封筒取り違えのハプニングを想起させるようなコメントの後に、『シン・ゴジラ』の最優秀作品賞受賞を発表した。総監督の庵野秀明は仕事で欠席となったが、壇上に現れた樋口真嗣監督は「みんな怒ってませんか!? 大丈夫ですか!」と心配した様子。主演の長谷川博己も「(会場が)すごい引いてる感じがしたんですけど、気のせいですか。特撮映画とか怪獣映画で作品賞って、今までなかなかなかったんじゃないかと思います」と心配した。しかし長谷川は「作品の一つのテーマである、チームワークというか、みんなで力を合わせて何かを倒すというのが、岡田会長のおっしゃってた『これからの日本映画をどうにかする』というのに繋がる気がして」と喜びを表し、「この作品が作品賞をとったのは、いいことだったんじゃないかなと勝手に思っています」と映画界全体の展望を見据えながら話した。また、石原さとみは「脚本が本当に面白かったんです。庵野秀明さんが書かれた脚本が本当に面白くて、1文字1文字本当に魅力的で、それを私が汚してしまうんじゃないかと思って震えていた」と心情を吐露。総監督の庵野秀明が最後に「カヨコが石原さんでよかった」と言ったことで涙したことを明かし、「ゴジラに関わった2年間、胃が痛い毎日だった」と振り返りながら、「こういう場で終わることができて、救われました」と頭を下げた。市川実日子は、作品の「リアリティ」を讃え、「3.11の時に、1日中テレビで会見を見てた私たちが感じていたことが書かれていた」と振り返る。「改めて、すごい作品に関わらせていただいたんだなということを光栄に思いました」と感謝の気持ちを表した。東宝 山内章弘プロデューサーは「こんなに重いとは思いませんでした」とブロンズの重さをかみしめた。「本当に、特撮映画とか、怪獣映画とか、シリーズ映画って、どうしてもジャンルの中に押し込めようとするのを、こうやって一本の作品として評価していただいたことを本当に感謝しています」と喜んでいた。最後にまたコメントを求められた樋口は「え! 俺ですか!!」と驚きながら、「なんとなくみんな、ムッとした感じに見えるのが気のせいかもしれませんが……」とさらに心配。「こういう映画も素晴らしいので、いいなと思ったらまた一緒にお仕事をしたいなと思います」と会場に向かって語りかけた。■最優秀賞受賞リスト作品賞…『シン・ゴジラ』監督賞…庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)主演男優賞…佐藤浩市(『64-ロクヨン-前編』)主演女優賞…宮沢りえ(『湯を沸かすほどの熱い愛』)助演男優賞…妻夫木聡(『怒り』)助演女優賞…杉咲花(『湯を沸かすほどの熱い愛』)アニメーション作品賞…(『この世界の片隅に』)脚本賞…新海誠(『君の名は。』音楽賞…RADWIMPS(『君の名は。』)編集賞…庵野秀明、佐藤敦紀(『シン・ゴジラ』)録音賞…中村淳、山田陽(『シン・ゴジラ』)照明賞…川邊隆之(『シン・ゴジラ』)撮影賞…山田康介(『シン・ゴジラ』)美術賞… 林田裕至、佐久嶋依里(『シン・ゴジラ』)外国作品賞…『ハドソン川の奇跡』■これまでの最優秀作品賞第39回…『海街diary』第38回…『永遠の0』第37回…『舟を編む』第36回…『桐島、部活やめるってよ』第35回…『八日目の蝉』第34回…『告白』第33回…『沈まぬ太陽』第32回…『おくりびと』第31回…『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』第30回…『フラガール』第29回…『ALWAYS三丁目の夕日』第28回…『半落ち』第27回…『壬生義士伝』第26回…『たそがれ清兵衛』第25回…『千と千尋の神隠し』第24回…『雨あがる』第23回…『鉄道員(ぽっぽや)』第22回…『愛を乞うひと』第21回…『もののけ姫』第20回…『Shall we ダンス?』第19回…『午後の遺言状』第18回…『忠臣蔵外伝 四谷怪談』第17回…『学校』第16回…『シコふんじゃった。』第15回…『息子』第14回…『少年時代』第13回…『黒い雨』第12回…『敦煌』第11回…『マルサの女』第10回…『火宅の人』第9回…『花いちもんめ』第8回…『お葬式』第7回…『楢山節考』第6回…『蒲田行進曲』第5回…『駅 STATION』第4回…『ツィゴイネルワイゼン』第3回…『復讐するは我にあり』第2回…『事件』第1回…『幸福の黄色いハンカチ』
2017年03月03日第89回アカデミー賞で作品賞・脚色賞・助演男優賞の3部門を受賞した『ムーンライト』が、当初予定していた4月28日の公開日を繰り上げ、3月31日より公開規模を大幅に拡大し、全国公開することが3日、明らかになった。公開日繰り上げは、作品賞受賞を祝して決定。授賞式後には、「少しでも早く劇場で鑑賞したい」と公開を待ち望む声が殺到したという。本作は、エグゼクティブプロデューサーにブラッド・ピットを迎え、自身が創設したプランBエンターテインメントで製作した作品。自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで革新的な映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代でつづった。2月26日(日本時間27日)に行われた第89回アカデミー賞の授賞式では、作品賞発表間違えという前代未聞のハプニングが発生。はじめに最多14ノミネートを果たしていた『ラ・ラ・ランド』と発表されたが、その後『ムーンライト』と訂正され、会場は一時大混乱となった。(C)2016 A24 Distribution, LLC
2017年03月03日第89回アカデミー賞にて作品賞、脚色賞、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)の3部門を受賞した『ムーンライト』。その後、「早く劇場で観たい」という日本公開を待ち望む声が殺到したことを受け、3月31日(金)より緊急拡大公開されることが決定した。名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校ではいじめっ子たちから標的にされる日々。母親はドラッグに溺れている。そんなシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だった。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初めてお互いの心に触れることに…。ブラッド・ピットが代表を務める「プランBエンターテインメント」が制作した本作は、自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで革新的な映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代で綴った“愛”の物語。人種、年齢、セクシュアリティを越えた普遍的な感情が描かれ、どうにもならない日常、胸を締め付ける痛み、初恋のような切なさ、いつまでも心に残る後悔が押し寄せる。やがて思いもよらない再会により、秘めた想いを抱えてきたシャロンの暗闇に光がさしたとき、観る者の心は大きく揺さぶられ、深い感動と余韻に包まれていく。主な前哨戦では、最も多くの“作品賞”を受賞していた本作(329部門ノミネート・158部門受賞)。さらに、第89回アカデミー賞では8部門にノミネートされ、作品賞を含む3部門を獲得。劇的な作品賞受賞の瞬間もさることながら、アカデミー賞の歴史の中でLGBTをテーマにした映画として初めて作品賞を受賞し、まさに“映画史の歴史を変えた”1本となった。そんな本作に「少しでも早く劇場で鑑賞したい」という声が多数寄せられたことから、当初予定していた4月28日(金)の公開日を約1か月繰り上げ、3月31日(金)から公開規模を大幅に拡大して全国公開する。本作のビジュアルにも登場する少年期、ティーンエイジャー期、成人期で主人公シャロンを演じたアレックス・ヒバート、アッシュトン・サンダース、トレバヴァンテ・ローズは、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」春夏アンダーウェアの広告モデルにも抜擢されており、さらなる注目を集めそうだ。『ムーンライト』は3月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月03日今年度のアカデミー賞作品賞の結果発表取り間違え事件の原因となった監査役の2人が、来年度からアカデミー賞に関わることを禁止された。アカデミー会長シェリル・ブーン・アイザックス氏は、アカデミー賞の投票を管理し、プレゼンターたちに結果が記されたカードが入った封筒渡す役割を担っている監査法人プライスウォーターハウスクーパーズ(PwC)の今年度の担当者であったブライアン・カリナン氏、マーサ・ルイス氏が来年度の第90回アカデミー賞に関わることはないと発表した。しかし、これまで80年以上に渡ってアカデミー賞に携わってきたPwCと今後一緒に仕事をしていくかどうかについては明言を避けており、現在検討中であるとだけ話している。授賞式当日、作品賞発表の際に誤ってプレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイに本当の受賞作品『ムーンライト』と記された封筒ではなく、『ラ・ラ・ランド』で主演女優賞を獲得したエマ・ストーンの結果が記された封筒を渡してしまうという事件が起きており、バックステージで他の事に気を取られていたカリナン氏が間違った封筒を渡したとみられている。授賞式後、PwCは声明文を発表し、その中でハプニングの詳細を説明、謝罪。その一方で『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督はこの出来事について「大変なことにはなってしまったけど、ある意味素敵なことだった」と話している。(C)BANG Media International
2017年03月03日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。昨年の作品賞では『海街diary』が最優秀賞に選出されたが、今年は一体どの作品になるのだろうか。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞作品賞で最優秀作品賞をとると思う作品は?1位 『シン・ゴジラ』 1,056名2位 『64-ロクヨン-前編』 233名3位 『怒り』 226名4位 『家族はつらいよ』 130名5位 『湯を沸かすほどの熱い愛』 114名○怪獣×日本のリアルが評価■1位『シン・ゴジラ』・「キャストも凄いが、ゴジラを真下から見上げるアングル構成はなかなか迫力があった。BGMに頼ることなく逃げまどう人々の悲鳴やどよめきがリアルで、一層の恐怖感や迫り来る迫力を感じさせる。完成度が高いSF映画だと思った」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「ネットでかなりのひとがネタにする。CMで起用されるなど影響が大きかったから」(32歳男性/日用品・雑貨/技能工・運輸・設備関連)・「今の日本の危機管理体制に対するメッセージ性があるから」(48歳女性/その他金融/事務・企画・経営関連(マーケティング・経理・企画・経営他)・「高齢者として昔のゴジラを思い出す機会を得た」(73歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「現代の日本の問題と、昔のゴジラという生物のコラボレーションがとても面白かったから」(27歳女性/輸送用機器/営業関連)■2位『64-ロクヨン-前編』・「元ネタも良く出来ているし、映像だけでのごまかしではないと思うので」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連(生産・製造・運輸・警備・農林他)・「ストーリーや展開、映像など秀でてる」(42歳男性/教育/公共サービス関連)・「佐藤浩市の演技もさることながら三浦友和や周りの役者らの名演技が光っていた」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)・「話も骨太で緻密。出演俳優陣も豪華で適役適所な配役だと感じたので」(42歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)・「革新的かつ新しい手法の撮り方だから」(36歳男性/通信関連/営業関連(営業・MR・人材・コールセンター他)・「話の展開に固唾を呑む暇もないぐらいのめり込んでしまったから」(37歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/専門サービス関連)■3位『怒り』・「各登場人物の心情が、細かい部分まで描かれていて素晴らしかったから」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)・「『怒り』は、豪華なキャストで、宮崎あおいさんや、広瀬すずさんが、主演、助演の女優賞を獲得するなど、11部門で受賞しているから」(64歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人間の隠れた内面がうまく描かれているから」(43歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)・「映画館に観に行きましたが、最初から最後まで釘付けで、それぞれの人の怒りの種類は違うけれども、共感できるし、渡辺謙のお父さん役や娘役の宮崎あおいちゃん最高でした。」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人の気持ちをうまく表現しているから」(23歳女性/その他/その他・専業主婦等■4位『家族はつらいよ』・「男はつらいよに続く、山田洋二の代表作と言えるから」(65歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)・「熟年離婚のなかで今までの家族のふれあいや今後について考えさせられた。」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)・「暗くなりがちな家族問題を明るく描いていて見ていて本当に楽しかったから」(25歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「山田洋次監督の世界で、今の時代にない人情もので、人の心に訴えていると感じたから」(34歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「ありふれた日本の家族の中に起こる、様々の問題困難を、温かく描いている。それが現代日本映画にとって逆に新しいので」(37歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)■5位『湯を沸かすほどの熱い愛』・「前評判がいいし、女優たちの演技が素晴らしいから」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「今、家族愛のストーリーが人気だから」(48歳男性/設計/メカトロ関連技術職)・「宮沢りえの母親役が圧巻だった」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「宮沢りえの迫真の演技がすばらしい」(42歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)・「母の大きな愛を描いた作品で笑い、涙もうまくスパイスとして効いていた。点と線がつながるシーンには涙なくては見れませんでした」(54歳女性/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)■総評予想1位となったのは、『シン・ゴジラ』。1954年に生まれたゴジラを現代の視点から描きなおし、SNSでも大きく話題に。新たな「ゴジラブーム」を作り出し、2016年の年末には紅白歌合戦にも登場した。ゴジラシリーズに思い入れのある年配男性から、これまであまりゴジラに触れていなかった若い女性など、幅広い層に訴求したことで「最優秀賞を取るのではないか」と予想した人が多かった。2位の『64-ロクヨン-前編』は昭和64年に発生した未解決事件に取り組む警察の姿が重厚に描かれ、支持を受けた。刑事部と警務部の対立、マスコミとの関係が描かれ、ベテラン俳優陣の演技も話題に。僅差となった3位の『怒り』は、謎を呼ぶ展開、実力派俳優陣のぶつかり合い、事件によって浮き彫りになる本質などが混ざり合い、観た人から様々な感情を引き出す作品となった点が評価を受けた。巨匠・山田洋次監督の『家族はつらいよ』は、現代のホームドラマとして熟年離婚をテーマにし、ヒット。『家族はつらいよ2』も5月に公開が決定している。一方『湯を沸かすほどの熱い愛』は、若手監督らしくどこか尖った家族愛と宮沢りえの演技が話題となった。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年03月02日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。優秀監督賞には、若手監督、アニメーション監督等様々なジャンルの監督が集まった。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞監督賞で最優秀賞をとると思う監督は?1位 新海誠(『君の名は。』) 1,041名2位 庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』) 448名3位 李相日(『怒り』) 109名4位 瀬々敬久(『64-ロクヨン-前編』) 104名5位 中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』) 54名○日本のアニメの技術力を再発見■1位新海誠(『君の名は。』)・「話題になったから。外国でも話題になるのはすごいと思う」(39歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「改めて日本のアニメ技術の高さを感じさせられたから」(38歳男性/人材派遣・人材紹介/事務・企画・経営関連)・「作品賞にノミネートされていないのが不思議なくらい、去年の日本映画でいちばんよい作品」(54歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)・「話題性と観客動員数に加えて、ストーリーの総合演出力があると感じたから」(39歳男性/官公庁/公共サービス関連)・「興行収入がすごかったのと、作品からものすごく色々な主張が込められていて、誰もが認める良い作品だと思うから」(24歳男性/食品/その他・専業主婦等)・「アニメーションの綺麗さ、入れ替わるというあり得ないことがきちんと進みそして涙」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)■2位 庵野秀明/樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)・「ただ、とって欲しいと願うだけです」(53歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)・「『ゴジラ』の歴史に対し、位負けすることがない、細部まで手を抜いていない力作」(64歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「怪獣映画にもかかわらず、緻密なリサーチによる演出でリアリティを感じさせることに成功したから」(46歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)・「庵野さん好きだし、これにノッてくれればエヴァもすぐにやってくれるかもしれない」(31歳男性/教育/その他・専業主婦等)・「長く愛されている作品のキャラクターで新しいものを作るというのは相当大変だと思う」(29歳女性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)■3位 李相日(『怒り』)・「俳優の微妙な表情まで、うまくとらえていたから」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)・「役者の新しい面を引き出していたように感じたから」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「客観視して作られる日本に見つめ直せる撮り方だったから」(49歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)・「映画としての深みや感動に、監督の決断や取捨選択が大きくかかわっているのではないかと思ったから」(28歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「この原作を映像化するのは無理だと思っていたので」(33歳女性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)■4位 瀬々敬久(『64-ロクヨン-前編』)・「警察内部の部分を取り扱っているのと、主役の警察官の気持ちをよく表している様に思う」(69歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「テレビでも放映されていた作品を映画にする苦労があったと思うから」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)・「原作の小説を、よりリアルなものとして映画を完成させていらっしゃると想います」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「作品への想像力がすごいと思うから」(30歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「深層心理に働きかける映像や描写がうまい」(49歳男性/食品/営業関連)■5位 中野量太(『湯を沸かすほどの熱い愛』)・「人気原作の映画化が一般的になりつつある中、自ら書き下ろした脚本で監督をやり最高の作品を作った中野量太さんを推したい。伏線を上手く張った内容で且つそれが感動に繋がっていた。最後のアイデアも素晴らしいと思う」(47歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)・「そろそろ賞をとる感じがするから」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「日本代表する若手監督だから」(48歳男性/設計/メカトロ関連技術職)・「家族愛、感情の表現がとても上手な作品だったから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)・「俳優の選出が適任だから」(23歳女性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)○総評予想1位となったのは、大ヒット中のアニメーション映画『君の名は。』の新海誠監督。2016年8月の公開から半年経った今も公開され続けており、現在興行収入は現在244億円を突破した。公開直後から話題となっただけでなく、アジア・北米でも好評なことから「日本の底力」「アニメ表現のすごさを示した」と多くの読者より支持を受けた。2位の庵野秀明&樋口真嗣監督は、『シン・ゴジラ』が大ヒット。ゴジラの恐ろしさだけではなく、ゴジラに立ち向かい尽力する人々を客観的に見せたことで、ありきたりなヒューマン・ストーリーではない映画を作り上げた手腕が大きく評価された。『怒り』の李相日監督は、撮り方や役者への指導も含めて話題となった。『64-ロクヨン-前編』の瀬々敬久監督は、重厚な作品づくりが、『湯を沸かすほどの熱い愛』中野量太監督は若手監督としての期待がそれぞれ支持を得た。話題作に恵まれた2016年の映画界にふさわしく、様々な監督にスポットライトがあたる結果となった。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年03月01日壇上で封筒の中身を見比べるPhil McCarten /(C)A.M.P.A.S. 第89回アカデミー賞授賞式がロサンゼルス・ドルビーシアターで行われた。 史上最多となる14部門にノミネートされた『ラ・ラ・ランド』が、監督賞、主演女優賞を含む6部門を受賞。そしてクライマックス「作品賞」の発表の瞬間を迎えた。 プレゼンテーターを務めたのは往年の名優、ウォーレン・ベイティ(79)とフェイ・ダナウェイ(76)。『俺たちに明日はない』の公開50周年を記念した人選だった。 ダナウェイは「今日の最後の賞を発表するのはとても光栄です。ノミネートされた素晴らしい作品は私たちに希望や喜びを与えてくれます」と笑顔で語り、ベイティも「政治においても、芸術においても、真実を明かにすることが大切。作品賞にノミネートされた作品は、社会の中で多様性が増していることを示しています。世界中で多様性と自由が大切だということを教えてくれているのです」と、昨今の右傾化する情勢を風刺する挨拶を述べた。 ノミネーション作品のダイジェストが流れ、ドラムロールが響き、ついにその時が訪れた。「オスカーは……」と言いながら封筒を開けたベイティは、受賞作が書かれた紙片を見て少し怪訝な表情を見せ、封筒の中を検めるような仕草をしている。「アカデミー賞を受賞するのは……」と言い直し、ダナウェイが「『ラ・ラ・ランド』!」と発表。 その瞬間大歓声が上がり、デイミアン・チャゼル監督、ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、そしてスタッフたちがステージに大挙して押し寄せた。プロデューサーのジョーダン・ホロウィッツが「本当にありがとう。アカデミーに、ライオンズゲートに、すばらしいキャストたちに感謝します」と、スピーチを行う後ろで、ヘッドセットを着けた受賞式のスタッフが慌ただしく壇上を行き来している。 不穏な空気が流れる中、プロデューサーのフレッド・バーガーがマイクの前に進み出て「愛しい妻……」と口を開いた瞬間、後ろからスタッフが何ごとかを耳打ち。そして彼は「負けだったみたいだ」とニッコリ笑って踵を返した。そして最初にスピーチをしたジョーダン・ホロウィッツが「間違いがありました。作品賞は『ムーンライト』です。冗談ではありませんよ。本当に、読み間違えたみたいなんです」と言いながら、『ムーンライト』と書かれた紙を客席に向かって提示した。 司会者のジミー・キンメルは「大変残念なことが起きました。個人的にはスティーブ・ハーヴェイが悪いと思っていますが」と、2015年のミス・ユニバースで、視界のスティーブ・ハーヴェイが優勝者の名前を間違えて発表した事件を引き合いに出しながら事態の収拾に腐心。ホロウィッツは一度受け取ったオスカー像を、「これはぜひ私から『ムーンライト』の皆さんに渡したい」と言って大歓声をもらっていた。 『ムーンライト』のスタッフが壇上に到着するのを待つ間に、ベイティがマイクの前に歩み出て「何があったか説明させてください」と切り出した。「私が封筒を開けると、そこには『エマ・ストーン/ララ・ランド』と書いてありました。だから、私はずっと見ていたんです。これはジョークでやったんじゃないんですよ。作品賞は『ムーンライト』です」。 どうやら、直前に発表された主演女優賞の封筒が、何らかの手違いでベイティに手渡されてしまったようだ。確かに、封筒を開けたときのベイティは戸惑いながら何度も中身を確かめている。 予定外のアクシデントに見舞われてしまった『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督は「夢じゃないかと思っていたけど、もう違う、これが現実だ!何てことだ!」と喜びを爆発させた。 アカデミー賞の長い歴史の中でも、大トリの作品賞で呼び間違うなど前代未聞。ケチがついてしまった感もあるが、今年の作品賞は『ムーンライト』に贈られた。日本では4月28日に公開される。
2017年02月27日第89回アカデミー賞の授賞式が27日(現地時間26日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、最高賞である作品賞に『ムーンライト』(4月28日日本公開)が輝いた。『ムーンライト』は、脚色賞(バリー・ジェンキンス、タレル・アルビン・マクレイニー)、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)も受賞し、3部門を獲得した。本作は、エグゼクティブプロデューサーにブラッド・ピットを迎え、自身が創設したプランBエンターテインメントで製作した作品。自分の居場所を探し求める主人公の姿を、色彩豊かで革新的な映像美と情緒的な音楽と共に3つの時代でつづった。作品賞の発表の場面では、はじめに最多14ノミネートを果たしていた『ラ・ラ・ランド』と発表され、ステージ上にキャストやスタッフが集結してスピーチが行われている最中に間違えが発覚。正しくは『ムーンライト』だと訂正されるという前代未聞のハプニングに会場は混乱したが、『ラ・ラ・ランド』陣も切り替えて祝福した。作品賞は、『ムーンライト』のほか、『メッセージ』、『フェンス』、『ハックソー・リッジ』、『最後の追跡』、『ヒドゥン・フィギュアズ(原題)』、『ラ・ラ・ランド』、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、2月27日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日18時からダイジェスト版も放送する。(C)2016 A24 Distribution, LLC
2017年02月27日第89回アカデミー賞の授賞式が27日(現地時間26日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、長編アニメ映画賞にディズニーの『ズートピア』が輝いた。スタジオジブリの『レッドタートル ある島の物語』は受賞を逃した。『ズートピア』は、ユニークな動物たちの楽園を舞台とするファンタジーアドベンチャー。もふもふの毛並みに大きな瞳が印象的な、新米警官として奮闘するウサギのジュディを主人公に、大都会"ズートピア"で起こる動物たちのさまざまな出来事を描いた。ステージ上には、バイロン・ハワード監督、リッチ・ムーア監督、クラーク・スペンサープロデューサーの3人が登壇。「大変な名誉です」「このストーリーを受け入れてくださってありがとうございます」などと喜びと感謝を語った。同部門には、スタジオジブリの作品が4年連続でノミネート。3年前の宮崎駿監督の『風立ちぬ』から、高畑勲監督の『かぐや姫の物語』、米林宏昌監督の『思い出のマーニー』、そして今年はマイケル・デュドク・ドゥ・ビット監督の『レッドタートル ある島の物語』がノミネートされたが、受賞はならなかった。長編アニメ映画賞には、『ズートピア』、『レッドタートル ある島の物語』のほか、『モアナと伝説の海』、『クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングス(原題)』、『マイ・ライフ・アズ・ア・ズッキーニ(原題)』がノミネートされていた。WOWOWプライムでは、2月27日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日18時からダイジェスト版も放送する。(C)2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年02月27日第32回インディペンデント・スピリット賞授賞式が25日(現地時間)にロサンゼルスで開催され、『ムーンライト』が作品賞、監督賞など6部門を受賞した。製作費が2,000万ドル以下のインディペンデント系作品が対象で、26日(現地時間)発表の第89回アカデミー賞では8部門にノミネートされている『ムーンライト』は作品賞、監督賞のほかに脚本賞、撮影賞、編集賞など作品の監督とキャスティング・ディレクター、キャストたちに贈られるロバート・アルトマン賞と候補になった全6部門で受賞を果たした。ブラッド・ピットが製作総指揮を務める同作は、マイアミを舞台に、人種やセクシュアリティなど自らのアイデンティティと向き合う青年を描いたヒューマンドラマ。アカデミー賞では作品賞や監督賞などのほか、マハーシャラ・アリが助演男優賞に、ナオミ・ハリスが助演女優賞にノミネートされている。『ムーンライト』と同じく6部門で候補になっていたアンドレア・アーノルド監督の『American Honey』(原題)は惜しくも無冠に終わった。受賞結果は以下の通り。作品賞:『ムーンライト』監督賞:バリー・ジェンキンズ(『ムーンライト』)主演男優賞:ケイシー・アフレック(『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)主演女優賞:イザベル・ユペール(『ELLE』原題)助演男優賞:ベン・フォスター(『最後の追跡』)助演女優賞:モリー・シャノン(『Other People』原題)脚本賞:バリー・ジェンキンズ、タレル・アルヴィン・マクレイニー(原作)(『ムーンライト』)長編映画デビュー作賞:『The Witch』脚本デビュー作賞:ロバート・エッガーズ(『The Witch』原題)撮影賞:ジェームズ・ラクストン(『ムーンライト』)編集賞:ジョイ・マクミロン、ナット・サンダーズ(『ムーンライト』)ドキュメンタリー賞:『O.J.: Made in America』(原題)国際映画賞:『ありがとう、トニ・エルドマン』(ドイツ、ルーマニア)ロバート・アルトマン賞:『ムーンライト』(text:Yuki Tominaga)
2017年02月27日2015年の第65回ベルリン国際映画祭において銀熊賞(監督賞)を受賞、母国ポーランドのアカデミー賞「イーグル賞」では主要4部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞)を受賞した『BODY』(原題)が、『君はひとりじゃない』の邦題で7月22日(土)より日本公開されることが決定した。病で母親を失ったオルガとその父。オルガは心身を病み、摂食障害となってしまう。父は喪失感を拭えず、検察官として事件現場に立つも、人の死に対して何も感じなくなっていった。オルガは父を、そして自らの体を嫌悪し、日々やせていく。父と娘の間には埋められない溝ができていた。そんな娘を見かねた父がセラピストのアナのもとに通わせる。だが、アナのセラピーは、普通では考えられない方法だった――。母を亡くした娘はふさぎ込み、摂食障害に。かたや、その父親は人の死に何も感じなくなっていく。最愛の人の死によって引き裂かれた人の絆は、元に戻るのか…?本作は、ポーランドの俊英女性監督マウゴルザタ・シュモウスカが、独創的な視点とユーモアで描く喪失と“再生”の物語。ベルリン国際映画祭、ポーランドのイーグル賞など数々の映画賞に輝き、アメリカでも辛口で知られるレビューサイト「Rotten Tomatoes」で88%Freshという高評価を得た。日本でも2015年の東京国際映画祭、そして2016年のポーランド映画祭で上映が行われ、その評価の高さから本公開が待望まれていた作品。娘役を務めたユスティナ・スワラは、監督がFacebookから見い出した新星で、本作が演技初挑戦にして映画デビューとなった。新たな形で紡がれる肉体と魂の再生とは?世界中が絶賛を贈るヒューマンドラマに注目していて。『君はひとりじゃない』は7月22日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月23日去る2月8日(水)、9日(木)の2日間、舞浜アンフィシアターにて「スピリット・オブ・東京ディズニーリゾート」スピリット・アワード受賞者表彰式典が盛大に執り行われ、同アワード受賞481名のキャストが登壇した。授賞式の終盤にはゴールドの衣装を着たミッキーマウスをはじめとしたディズニーの仲間たちもかけつけ、受賞の喜びを分かち合った。「スピリット・オブ・東京ディズニーリゾート」は、日頃のパーク勤務で発揮する優れたホスピタリティーをキャストが互いに認め、たたえ合うリコグニッションプログラムのことで、毎年多くのメッセージカードがキャスト間で交換されている。今年度は2016年9月1日~10月31日の61日間にわたってメッセージの交換が実施され、38万枚を超えるメッセージがキャスト間で交換された。そして2月8日、9日の2日間にわたって、同メッセージ交換の結果を元に選出したスピリット・アワード受賞のキャスト、481名が表彰された。イベントの終盤には、スピリット・アワードの受賞者をお祝いするため、ミッキーマウスをはじめ、ミニーマウス、ドナルドダック、デイジーダック、グーフィー、プルート、チップとデールなどのディズニーの仲間たちが、シアターの奥から続々と登場。ステージ上に移動すると、退場する受賞キャストをひとりひとり迎え、受賞の喜びを分かち合った。同リゾートでは全キャストがモチベーション高く働くことができるようEmployee Satisfaction(従業員満足度)活動に力を入れて取組み中で、独自のユニークな施策を行なっている。その施策のひとつが「スピリット・オブ・東京ディズニーリゾート」スピリット・アワード受賞者表彰式典。日頃パークにあふれるゲストの笑顔やハピネスが、同リゾートで働くキャストのホスピタリティーが貢献していることを改めて知る機会となった。※取材時の状況に基づいて記事化しています。ショーの内容など異なる場合もあり得ます。※写真はすべてイメージです。過去の取材時に撮影した画像を再利用することがあります。※紹介したイベント、メニューなど、すべての情報は予告なく変更になる場合があります。(C) Disney(text:cinemacafe.net)
2017年02月19日スパイダーマン新シリーズ『スパイダーマン:ホームカミング』にて、新スパイダーマンを演じる俳優トム・ホランドが、アカデミー賞の前哨戦とも言われる英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)において、“新人賞”に当たる「ライジングスター賞」を受賞したことがこのほど発表された。ニューヨーク。15歳のピーター・パーカーはスパイダーマン。部活のノリで街を救う、ヒーロー気取りの高校生だ。そんなピーターの能力を見出し、真のヒーローとしての道に導こうとする(?)のが、アイアンマンことトニー・スターク。スタークに新しいスーツまで作ってもらい興奮するピーターは、自分の力を認めてもらおうと街に飛び出す日々。そんなある日、巨大な翼で飛行する怪物が街に突如現れる。ピーターはここぞとばかり、ニューヨークの平和のために怪物退治に乗り出そうとするが、スタークに「アベンジャーズに任せておけ」と止められてしまう。「ガキ扱いは、ゴメンだ!」とピーターはその忠告を聞かずに戦いに挑むが――。若干20歳の新進気鋭の若手俳優トム。今後の活躍が期待される若手俳優・女優に贈られるこの「ライジングスター賞」は、英国アカデミー賞で唯一、一般の観客による投票によって選ばれるもので、全世界で支持されるスパイダーマン同様、トムも多くのファンに支持されたかたちとなった。トムは「嬉しすぎてぶっ飛んじゃうよ!本当に夢みたいだ!クレイジーでアメイジングだよ!一番イケてる色だと思うんだ。BAFTA(英国アカデミー賞の)2色のうちで(笑)こんな賞がもらえるなんてとても光栄だし感謝しきれないよ。本当に僕の夢がかなったんだ!」と大興奮で喜びを語り、「たくさんの子どもたちみたいに、僕も小さいころスパイダーマンになりたかったんだ。スパイダーマンを演じる上で嬉しかったのは、みんなから愛されるキャラクターを新しく違うアプローチで作り上げて、スクリーンに戻してくれたことだね。撮影期間はとても充実したものだったし、とても楽しかった」とコメントを寄せている。またレッドカーペットでは、トムの受賞を祝福するようにたくさんのファンが集結。サインを求められるとトムも笑顔でファンサービスに応える場面も。トムといえば、スタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』で神木隆之介が演じた青年・翔の英国版の吹き替えを演じたほか、『インポッシブル』では20年ぶりの続編公開も話題となっている『T2 トレインスポッティング』のユアン・マクレガーとの共演、さらに、『白鯨との闘い』での確かな演技力で注目を集め、スパイダーマンの生みの親スタン・リーに「トム・ホランドはスパイダーマンの役をやるために生まれてきた」と言わしめるほどの逸材だ。日本でも大ブレイク間違いなしのトム。ますます本作の公開が楽しみだ。『スパイダーマン:ホームカミング』は8月11日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年02月13日プロエンザスクーラー(Proenza Schouler)が、2017年秋冬コレクションを日本時間の2017年2月14日(火)午前3:00より、アメリカ・ニューヨークで発表。ショーの模様は、ファッションプレスでも生中継する。2017年春夏コレクションでは、クチュール技術と現代的アイデアを融合した。大胆に穴を空けたトップスや胸の前で布を結んだり交差させるワンピース、さらにフェザーが裾に織り込まれたワンピースなど、挑戦的なウェアを提案。派手なグラフィックやカラー使いがポイントとなっていた。今シーズンはどんな世界を描くのか、ぜひ注目したい。【詳細】プロエンザスクーラー 2017年秋冬コレクション日本時間:2017年2月14日(火)3:00 / 現地時間:2017年2月13日(月)13:00
2017年02月13日スワロフスキー(Swarovski)から実写映画『美女と野獣』の公開を前に、作品をイメージしたロマンティックなクリスタル・オブジェが登場。展開されるのは、細部まで完璧に再現されたヒロイン・ベルと薔薇のオブジェ。ベルはクリアとイエローのクリスタルに、輝きを放つ450個のカット面で作り上げられている。また作品に登場する、象徴的なバラもまるで本物のように表現。上質な吹きガラスを使用したベル型の瓶の中に、エレガントにディスプレイされたバラは、クリア・クリスタルの台座と共にレッドとグリーンのクリスタルで精巧に作られ、223個のカット面が輝きを放つ。さらに、スワロフスキーのクチュールラインであるアトリエ・スワロフスキーからは、魔法のバラのアクセサリーが登場。バラの形にカットされた、真っ赤なクリスタルを常に身につけることができる。ディズニーや美女と野獣のファンにはもちろん、ギフトにも最適だ。【詳細】■「美女と野獣」のクリスタル・オブジェ店頭で展開中取り扱い:全国のスワロフスキー・ショップ価格:・ベル <2017年度限定生産品> 86,100円+税・魔法のバラ 21,800円+税■アトリエ・スワロフスキー価格:・ネックレス 33,600円+税・ブレスレット 23,700円+税・ピアスイヤリング 17,900円+税・リング 33,600円+税【問い合わせ先】スワロフスキー・ジャパン(カスタマーサービス)TEL:0120-10-8700
2017年02月11日ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が、 2017年セミクチュールブライダルコレクションと2017年クチュールブライダルコレクションを発表した。セミクチュールのオーダーメイドブライダルコレクションでは、アイコニックな8スタイルを用意。ソフトジョーゼットやシルクサテン、シルクタフタ、ダッチェスなどの素材を数色のカラーバリエーションで展開する。一方、クチュールブライダルコレクションには、新たに6型のドレスが登場する。なお、ヴィヴィアン・ウエストウッドのクチュールドレスは完全オーダーメイドのサービスとなっており、それぞれの花嫁のシルエットに合わせたデザイン画をもとにテイラーが花嫁の体に合わせて組み立てていく。コレクションは、オーダーメイド、クチュールいずれもロンドンとニューヨークの旗艦店で購入することができる。
2017年02月07日チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ2017(Salon du Chocolat2017)」が、有楽町・東京国際フォーラムで2017年2月2日(木)から5日(日)まで、京都、大阪、福岡、札幌、名古屋、仙台で2月1日(水)から14日(火)まで開催される。今回は各出店ブランドが提案するテイクアウト&イートインメニューから“ひんやりスイーツ”をピックアップ。各種チョコレートと合わせて、熱気あふれる会場内でクールダウンできる冷たいアイスやドリンクをチェックしてほしい。<ショコラティエ パレ ド オール>からは、白いのにカカオの風味がするなんとも不思議なソフトクリーム「ソフト パレ ド オール ブラン プリュス」が登場。コーンの中にはサロン・デュ・ショコラ限定の味わいが隠れているとのこと。サロン・デュ・ショコラ参加10回目となる<ヨシノリ・アサミ>の新作スイーツは、アップルパイを砕いて、練り込んだミルクアイスとビターチョコレートを組み合わせたアイス「クレーム グラッセ ショコラ アップルパイ×ビター」。定番のミルクチョコレート×アールグレイもラインナップ。また会場ではショコラのドリンクも充実。鎌倉の生チョコレート専門店<ca ca o>が提案するのは、カカオの香りがふんだんに愉しめるショコラのフローズンドリンク。飲み始めはしっかりとしたカカオ感がありながら、後味はすっきりとした一杯に仕上がっている。ストロベリーソースをかけたホワイトチョコレートのフローズンドリンクにも注目だ。“森のキャビア”と呼ばれている「フィンガーライム」の果肉を使用した珍しいドリンクを考案したのは、<トーキョーチョコレート>。カカオパルプスムージーに果肉を「フィンガーライム」トッピング。甘みと酸味のハーモニーと、プチプチ食感で後引く美味しさに。【イベント開催概要】■サロン・デュ・ショコラ2017 東京会期」2017年2月2日(木)~5日(日)午前10時~午後8時会場」東京国際フォーラム ホールE住所:東京都千代田区丸の内3丁目5番1号<問い合わせ先>伊勢丹新宿店大代表TEL:03-3352-1111■サロン・デュ・ショコラ2017 京都、大阪、福岡、札幌、名古屋、仙台会期:2017年2月1日(水)~14日(火)会場:・札幌会場:丸井今井札幌本店 大通館9階催事場TEL:011-205-1151(代表)・仙台会場:仙台三越 仙台三越本館7階ホールTEL:022-225-7111(大代表)・名古屋会場:名古屋栄三越 7階催物会場TEL:052-252-1111(大代表)・京都会場:ジェイアール京都伊勢丹10階=催物場TEL:075-352-1111(大代表)・大阪会場:イセタン フードホール ルクアイーレ店 9階 LUCUAホール※大阪は最終日 19:00終了TEL:06-4301-3802(イセタン フードホール直通)・福岡会場:岩田屋本店7階=大催事場TEL:092-721-1111(大代表)
2017年02月02日29日(現地時間)行われた全米俳優組合賞(以下SAG賞)授賞式で、『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが主演女優賞を獲得した。エマのほかに主演女優賞にノミネートされていたのは、『Arrival』(原題)のエイミー・アダムス、『ガール・オン・ザ・トレイン』のエミリー・ブラント、『ジャッキー/ファースト・レディ 最後の使命』のナタリー・ポートマン、『マダム・フローレンス!夢見るふたり』のメリル・ストリープと強敵揃い。SAG賞の主演女優賞を獲得した女優は、ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェツト、ジュリアン・ムーア、そして昨年のブリー・ラーソンと、過去4年間、アカデミー賞の主演女優賞に輝いていることから、エマがオスカーを手にする可能性はかなり濃厚と見られる。受賞スピーチのために登壇したエマは、興奮のためか、ややパニック状態でスピーチを始めた。しかし、『ラ・ラ・ランド』のデミアン・チャゼル監督に感謝の気持ちを述べた後、「ライアン、あなたは最高よ!それは紛れもない事実だわ!異論のある人はいないでしょ」と言って劇中のパートナーを褒めたたえ、会場を沸かせた。同作で共演したライアン・ゴズリングも主演男優賞にノミネートされていたが、残念ながら賞は『Fences』(原題)のデンゼル・ワシントンの手に。オスカー俳優のデンゼルだが、意外にもSAG主演男優賞は初めての受賞であった。(Hiromi Kaku)■関連作品:ラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2017年01月30日第89回アカデミー賞に多種多様な人種がノミネートされた。昨年、白人ばかりのノミネートで物議を醸していた同賞だが、今年は俳優に対する賞の20人のノミネートのうち7人は白人以外の人種となっている。『フェンス』のデンゼル・ワシントンが主演男優賞、『ラビング愛という名前のふたり』のルース・ネッガが主演女優賞にノミネートされているほか、『ムーンライト』のマハーシャラ・アリが助演男優賞、同作品のナオミ・ハリス、『ヒドゥン・フィギュアズ』のオクタヴィア・スペンサー、『フェンス』のヴィオラ・デイヴィスが助演女優賞に名を連ねている。同じ年に主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞の各カテゴリーに黒人俳優たちがノミネートされることは史上初である。そのほかには、バリー・ジェンキンスが『ムーンライト』で監督賞、エイヴァ・デュヴァーネイの『13th 憲法修正第13条』が長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。今年度のアカデミー賞のノミネートが発表される前、『ムーンライト』のマハーシャラは、有色人種の俳優たちがノミネートされることが「普通になっていく」ことを望んでいるとコメントしていた。その一方で、昨年のアカデミー賞ノミネートリストにおける人種の多様性の欠如に苦言を呈し、授賞式にも参加しなかったセレブの1人であるジェイダ・ピンケット・スミスは、今年度のノミネートリストに称賛のコメントを発表。昨年は夫ウィル・スミスらとともに授賞式をボイコットしたジェイダは、ヴァラエティのインタビューに「最高の気分よ。このノミネートを見ることができるなんて素晴らしいわ。今年度は特別な映画がたくさんあったからね」「『ヒドゥン・フィギュアズ』『フェンス』『ムーンライト』のような作品が認識されて選ばれた事をうれしく思うわ。今朝はとても誇り高い気分になったわよ」と語る。さらに、アメリカのドナルド・トランプ新大統領就任のこともあり、「現在のこの国の状況において、アーティストとして私たちがステイタスを使って、この国がどのように周囲から認識されたいのかという点に注目を注ぐ手助けをすることが重要だと思うわ」と意見。「だから今回のノミネートはその素晴らしい第一歩になったと私は見ているのよ」「どのような形でこの国を象徴したいのか、世界に届けたいメッセージとは何なのかという、この国のこの時代に生きるアーティストとしての参加の形なの」「私たちには力強い影響力があるわ。私たちは国のアイデンティティにおいても力強いイメージを作りだすことができる」と続けた。(C)BANG Media International
2017年01月26日ついにアカデミー賞のノミネーションが発表され、『ラ・ラ・ランド』が最多14ノミネートを果たし、圧倒的な強さを見せつけている。監督賞、作品賞など主要な部門で軒並みノミネートを受けている同作だが、今回は歌曲賞に注目。というのも、この部門にEGOTへの王手をかけているリン=マヌエル・ミランダが『モアナと伝説の海』の「How Far I’ll Go」で初ノミネートされているからだ。EGOTとは、エミー賞、グラミー賞、オスカー、トニー賞の頭文字を取ったもので、エンタメ界における主要な4つの賞をすべてを獲得した人がそう呼ばれている。現在までにオードリー・ヘプバーンやウーピー・ゴールドバーグを含む12人(ほかに、例外的な枠で5人いる)しか成し遂げていない“偉業”に、果たして彼が仲間入りすることはできるだろうか。リンのライバルはというと、アニメ『Trolls』(原題)の主題歌を手掛け、こちらもオスカーには初ノミネートのジャスティン・ティンバーレイク、HBO局のドキュメンタリー映画『Jim: The James Foley Story』(原題)でスティングが、そして『ラ・ラ・ランド』からは2曲がノミネートされており、そのうち1曲はゴールデン・グローブ賞の主題歌賞を獲得したという強敵ぞろい。リンはオスカーの初ノミネートを受けて大興奮。「授賞式に向かうのが楽しみでしょうがないよ。控えめな態度を取ることすらできない。だって、子どもの頃からオスカーの授賞式のファンで、テレビで見ていたからね」とAP通信に語っている。(Hiromi Kaku)
2017年01月25日第89回アカデミー賞のノミネーション発表を目前に、第37回ゴールデン・ラズベリー賞(ラジー賞)のノミネーションが発表された。ラジー賞はアカデミー賞と対極で、前年の「最低最悪な映画」を表彰する賞である。今回は『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』と『ズーランダー2』が「最低作品賞」、「最低主演男優賞」などそれぞれ8部門でノミネートされ、どちらがより多くの賞を受賞するかに注目が集まる。『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は、バットマンを演じたベン・アフレックと、スーパーマンを演じたヘンリー・カヴィルがともにインタビューを受けた際、「映画が酷評されている」と聞いたベンが終始悲し気な顔でだんまり…という様子が話題になった。『スーランダー2』は前作から15年が経ち、超豪華ゲストを集めてパワーアップぶりをアピールしていたが、製作費56億ドルに対して興収が50億ドルと伸びなかった。日本では劇場公開されず、DVDスルーに。通常、それぞれの部門のノミネートは5つまでなのだが、今年は5つの枠に収まりきらず6つに増やされているのが特徴だ。授賞式はアカデミー賞の前日の2月25日(現地時間)に行われるが、俳優や監督にとって不名誉な賞のため、例年トロフィーを受け取りに来る人はほぼいない。過去にはサンドラ・ブロックが授賞式に参加し、「粋だ」と評価されたが、今年は果たして?(Hiromi Kaku)
2017年01月24日成城石井が、新日本スーパーマーケット協会主催の「お弁当・お惣菜大賞2017」のスーパーマーケット業態・弁当部門において、「成城石井自家製シンガポール風海南チキンライス」(税抜599円)を出品し、優秀賞を受賞しました。この他特別賞・入選を含め計7品の同社こだわりのお惣菜が入選以上を獲得。これを記念し、1月10日(火)より全国147の成城石井にて、対象7品が期間限定で販売されてます(一部取り扱いの無い店舗もあり)。優秀賞ほか、ヘルシー部門と丼部門では特別賞も受賞!成城石井の自家製惣菜「シンガポール風海南チキンライス」が受賞したのは、新日本スーパーマーケット協会が主催するアワード「お弁当・お惣菜大賞2017」において、全国各社50,000件を超えるエントリーの中から、スーパーマーケット業態・弁当部門の上位4品に与えられる優秀賞。また、ヘルシー部門では「ロカボ生活!高菜炒飯と四川麻婆豆腐の中華弁当」が、丼部門では「シンガポール風10種スパイスのチキンカレー」が特別賞を受賞。この他にも4商品がそれぞれの部門において最終審査まで残り、入選しました。優秀賞「シンガポール風海南チキンライス」はシンガポールへの現地視察から生まれた、本格的な味わい【弁当部門・優秀賞】シンガポール風海南チキンライス(599円)柔らかくしっとりとした蒸し鶏に、鶏ガラスープで炊き上げたタイ米と一緒にいただくシンガポール料理の代表格です。決め手はライスとチキンの味わいのバランス。ご飯は本場で使用される「長粒米」に、濃厚なチキンのうまみを絡ませ生姜とともに炊き上げています。チキンはしっとりと柔らかく、職人の技が光る仕上がり。中国醤油とシーユーダム(※)を合わせてコクとまろやかな甘みを出したソースをかけて日本人好みの味付けに。添付のチリソースは本場にならってピリ辛に仕上がっています。※大豆から作られたコクのある醤油コンテストの各部門にて、上位最大4品のみに与えられる優秀賞を受賞した「シンガポール風海南チキンライス」は、日本・シンガポール外交関係樹立50周年記念として、同社がシンガポール政府観光局と共同で企画した「新・食文化シンガポール・フードを楽しもう!プロジェクト」により誕生しました。商品開発にあたり、成城石井自家製の惣菜を開発・製造する同社の調理人をはじめとする担当者がシンガポール政府観光局の案内で、現地のホーカー(屋台)やレストランをいくつも視察。中でも、チキンライスの名店として名高いマンダリン・オーチャードホテル内「チャターボックス」では厨房まで足を運び、シンプルだからこそ奥が深いチキンライスのテクニックをシェフ直々に指南いただいた様子。帰国後は、日本ではなかなか手配し難い食材の代用品を探しながら、何度も試行錯誤を重ねて商品を開発。シンガポール政府観光局北アジア局長も太鼓判を押す逸品です。受賞に際し、シンガポール政府観光局北アジア局長マーカス・タン氏から以下のコメントが寄せられています。「この度の「お弁当・お惣菜大賞2017」弁当部門において「シンガポール風海南チキンライス」が優秀賞を受賞されたことに対し、成城石井様にお祝いを申し上げます。これは強力な調理スキルと、消費者においしくてこだわった安心・安全な食べ物を提供するという成城石井様の企業理念遂行の証です。シンガポール政府観光局は、シンガポールの食にインスパイアされたお惣菜を、日本の皆様にご家庭でお楽しみいただくためのパートナーとなれましたことを大変嬉しく思っております」。※画像はイメージです※価格は全て税抜きです
2017年01月24日