ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)記念すべき100回目のショーとなる、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、フランス・パリで発表された。ドリス ヴァン ノッテンのDNAを100%詰め込んだことを意味する「#DVN100」というキーワードが添えられた今シーズン。歴代ブランドのランウェイを歩いてきたモデルが並び、これまで手掛けてきたアーカイブプリントから特にお気に入りのものがリワークされて登場した。1994年春夏からは柔らかなピンク色の上にローズの花を咲かせたプリントがセレクト。花のモチーフは黄味がかっていたり、深みを持っていたり、それぞれのパーソナリティを放ち、いきいきとした緑の葉が添えられている。2000年春夏からは、紅色で描かれたボタニカルモチーフのエスニックな雰囲気のメキシコをテーマにしたプリントがピックアップされている。それらのプリントはそのまま使用されるのではなく、ほんの少しの趣向を凝らして新しい姿で生まれ変わる。プリントに重ねた、グラフィカルでジオメトリックなモチーフをスパンコールで描かれたり、コラージュするようにパッチワークしたり、ハンド・ステッチで輪郭を際立たせたりして。装いは、オーバーサイズのテーラードを筆頭としたマスキュリニティにフェミニニティを交差させた。大胆で知性に溢れ、それでいて気まぐれでエレガントな女性たち。そんな彼女たちのありのままの姿を表現するように、ジーンズなどのラフなアイテムがドレスやスリットスカート、ランジェリー風トップスなどと重なり、アイデンティティである折衷主義のスタンスを詩的に表現している。
2017年03月17日リアーナとプーマ(PUMA)のコラボレーションによる、フェンティ プーマ バイ リアーナ(FENTY PUMA by Rihanna)の2017年秋冬コレクションが2017年3月6日(月)にフランス・パリで発表された。今シーズンは学生が主導権を持つ架空の学校「フェンティ ユニバーシティ」が舞台。図書館の机をステージに、スポーツとハイファッションが融合したスタイルで学生たちが駆け抜けていった。体育館や校庭で出くわすスポーツルックは、リアーナの魔法で最解釈された。 例えばポロシャツはクロップド丈でオフショルダーに、サッカーユニフォームはミニ丈のタイトワンピースに、そしてジャージはジッパースリットで瞬く間にセクシーなタイトワンピースへと変身。さらに、スポーツルックの代名詞とも言えるトラックパンツもスリットボタンでドレッシーなロングスカートへと姿を変えた。廊下やロッカールームでのカレッジスタイルも色っぽく。ビッグサイズのチルデンニットはオフショルダーで着こなし、ハイウェストのチェックスカートはウエストを強調。制服を彷彿させるプリーツスカートはミニ丈に仕上げ、まるでセクシーなスクールガールだ。各ウェアにはリアーナのラッキーナンバーである「13」や彼女の誕生年「1988」、FENTIの「F」をモチーフにしたレタードがあしらわれている。大学ではシューズも一新された。人気のスニーカー「プーマ クリーパー」は厚底になったソールと「PUMA」のロゴが入ったアンクルストラップが特徴だ。他にもレースアップのニーハイブーツや、ツヤのあるヴィヴィッドカラーのショートブーツが足元を彩る。インパクトのあるアクセサリー使いは今季も健在。テディベアをモチーフにしたバックパックはブルー・オレンジ・チェックとカレッジカラーに染められており、先シーズンの「ボウバッグ」に次ぐ存在感を放っている。他にも、ロープをハンドルにしたバケツバッグやカレッジストライプのチョーカー、「FS」マークが煌めく巨大なフープピアスを披露。まるで高校や大学時代を過ごした廊下に引き戻されたような感覚になるコレクションとなった。【問い合わせ先】プーマ お客様サービスTEL:0120-125-150
2017年03月17日ロベルト カヴァリ(roberto cavalli)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをイタリア・ミラノで発表した。自然の美しさと女性の官能性、クラフツマンシップ―ブランドを支える原点へ立ち返ったロベルト カヴァリが目指すのは、アニマルプリントからエキゾチックさと官能性を引き出すことである。贅沢なファブリックに描かれたスネークとレオパード模様。その美しいテキスタイルはキャンバスとなり、まるでコラージュするかのように洋服という名の作品作りを進める。パターンの上にはパータンをのせ、新しい色柄は唐突に組み込む。ホワイト、アイボリーといった柔らかな色彩に交わる、バイオレットやフレッシュなオレンジ。アニマルプリントの野性的な部分を打ち消すように現れるのは、高貴なバロック様式のディテールである。繰り返されるのは、カットアウトとパッチワークの技法。線対称に均衡を保った装いには、肩や袖、裾に立体的なフリル、フェザー、アップリケを重ね、プリントと色付けでおめかしさせよりデコラティブに仕上げる。テーラードもシースルドレスもブラウスも、登場するアイテムはどれも細く長いシルエット。ウエストの美しい曲線や広がりを遊んだマーメイドラインといった動的な線は、女性性に磨きをかける。アンダーウェアまたはコルセット風ディテールとレーシーな素材と交われば、避けがたいほど強烈な色気を放ちより一層観るものを翻弄させる。
2017年03月16日プラダ(PRADA)がイタリア・ミラノで発表した、2017-18年秋冬ウィメンズコレクション。ショー会場のコンクリート壁には、カラフルなポスターが貼られていた。同じビジュアルが連続で何度も、時に大小様々なサイズがミックスされランダムに配されている。来場者用の座席近くには小さなランプが灯され、シートそのものがベッドになっている所もあり、誰かの部屋を覗いているような心地よい空間に包まれていた。ミウッチャ・プラダが今季目指したクリエーションもまた、家庭的で居心地のよいものである。ショーにはマフラーや手編みのニットブラなど、温もりのあるピースが登場。また、ジャケットやカーディガンのボタンにはハンドペイントが施されていたり、ココナッツの素材が用いられていたりして温かみを感じさせる。エスキモー風のブーツやファーハット、アンゴラのコート、北欧テイストのニットのセットアップ。スカートやコートには、絵画風のタッチで描かれた花模様を添えた。また、レザーコートやドレスの上で花開いた立体的なボタニカル刺繍や流れるようなビーズ刺繍は、繊細で女性的な手仕事を感じさせる。プラダには珍しくロングドレスが提案されているのも、上品なフェミニニティが意識されている象徴のように映る。そういった柔らかなピースと対峙するのは、プリントアイテム。会場に貼られたポスターと連動したモチーフは、60年代に活躍したロバート・マクギニスの作品から。『007』や『ティファニーで朝食を』などハリウッド映画のポスターを手掛けたロバートの鮮やかな色彩選びとハッキリとした線のタッチがドレスの上で蘇り、オードリー・ヘプバーンも当時の輝きのままファッション界のアイコンとして息を吹き返している。
2017年03月16日ハイダー アッカーマン(HAIDER ACKERMANN)が、フランス・パリで発表した2017-18年秋冬ウィメンズコレクション。今シーズン目指したのはミニマルでマニッシュなスタイル。色彩は抑えブラックとブルーを基調に、スリムシルエットのボトムスに合う、様々なタイプのジャケットルックを揃えた。インスピレーションとなったのは、クチュールのエッセンス。コルセットを想起させるほどウエストラインをシェイプさせ、後ろにベルベットのリボンをあしらったノーカラーコート。またダブルブレストジャケットは、ショルダーラインを立ち上げて3Dの形状にし、ラペルには光沢のあるベルベットなど異素材をを充てて遊び心を添えている。一方で、現代社会に添うよう機能性を求めたものも存在する。オーバーサイズコートには驚くほどソフトなテクスチャーで薄くて軽い、テクニカル素材を使用した。レザーを合わせたボンバージャケットにもナイロン素材を融合させ躍動的に仕上げている。過去と未来の境界線の象徴として表現された金刺繍は、メンズコレクションから引き続き印象的に投じられている。シャイニーカラーのドレスやガウンコート、胸元にリボンをあしらったワンピースなどから顔を出し、エレガンスという世界で一筋の光を放っている。
2017年03月16日2017年秋冬ランウェイ注目ネイルアートニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ、今季2017年秋冬のファッション・ウィークのネイルトレンドと、注目のネイルアートをご紹介致します。秋冬コレクション恒例である、黒、茶色、ゴールドなどのダークトーンのネイルに加え、前回のコレクションに引き続き花柄がトレンド入り。特にヨーロッパ系のハイブランドはローズモチーフが流行中で、ファッションに敏感なセレブ達からもローズ柄ネイルの注文が後を絶ちません!!またニューヨークコレクションでは、赤や黄色とカラフルな色のボヘミアンちっくなデザインも目に付きました。最注目!ネイルピアスやチェーンの80sネイルそして今季最も注目なのが、ネイルピアスやチェーンを使った80sを意識したネイルアート。今ではいろいろな形のネイルピアスが発売されていたり、自分で簡単にカスタムできるのも魅力のひとつ。ちょっとダサかわいいところが逆に新鮮です。取り外しも自分でできるので、週末のアクセントにもいいかもしれません。ワイヤーワークネイルで海外ブロガー風に大変身♪また、ワイヤーワークネイルも大注目です!針金を使ったアートをするのが楽しいので、セルフネイラー達にも人気が高いです。ちょっとピカソっぽいシュールなキャラをつめ先に置くだけで、急におしゃれな海外ブロガー風ネイルに早変わり。針金をクリアジェルで固定するだけと簡単なため、今後定番の素材になってくるかも。2017年秋冬コレクションレポートでした。Have a wonderful day xxx!ネイルアーティスト/BritneyTOKYO(ブリトニートウキョウ)
2017年03月16日マーガレット・ハウエル(Margaret Howell)が2017年秋冬コレクションを発表した。
2017年03月13日エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)の2017-18年秋冬コレクションは、技巧的な部分を排除した、懐かしさ感じるワードローブ。慣れ親しんだアイテムに驚きを覚えるであろう境界線で、かつてから愛され続けてきたアイテムを再解釈した。一見陳腐とすら感じるかもしれない。そこに着心地の良さというなくてはならない要素があったとしても、直感をもってシルエットを変化させるのだ。変化は決して一義的なものではなく、コートのパーツを移動させてドレスに変えてしまうなど、着る者の立場からももたらされる要素なのだ。これらから見えてくるのは、シンプルさの中にある多彩さだ。素材の面から同じことを傍観すると、はっきりと多彩さを目にすることができる。同じシルエットのアイテムをあらゆる素材を用いて作っている。典型的なメンズライクの素材をフェミニンに再解釈したり、ヘリンボーンを後染めしたりと、素材自体にも別角度の活路を見出そうとしている。これほどまでにチャレンジングでありながら、感じられるのは、一貫した懐かしさ。褪せたようなカラーもあってか、現代的な印象は影を潜めている。生活に接したアイテムでありながら、裏で変化をし続けるというファッションの本質を感じ取れるコレクションだ。
2017年03月12日ポール & ジョー(PAUL & JOE)は、パリ・ファッション・ウィーク最終日となる2017年3月7日(火)に、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。オフィシャルスケジュールでは、パリ・ファッション・ウィークのトリを飾ったポール & ジョー。今季は豊富なセットアップスタイルを提案している。トレンドの一つとして挙がっているベルベット素材を用いた、太いストライプ模様のパンツスタイル、フレアなクロップドのスーツスタイル。またジャケットタイプとは異なる、カシュクールのオールインワンやサロペット、パジャマシャツ&パンツなども揃っている。色彩はグリーン、ピンクなど鮮やかで、ウエストマークとして活躍するベルト、素材違いのラペルなどディテールにもこだわっている。次いで並ぶのは重量感のあるアウター。カラーファーまたはボアを取り入れたフード付きアウターやロングコート、また花模様を配したニットコートなど。どれも重量感あるフォルムに反して軽やかな配色だ。ブランドならではのプリントシリーズは、光沢感を交えて煌びやかに。ゴールドのニュアンスを帯びた花模様がフリルドレスやブラウスになって登場する。また、同じくシャイニーなスパンコール、ツヤのあるなどの装飾パーツはデコレーションとして提案。デニムジャケットやパンツ、タートルネックのニットなどにはランダムにパールがあしらわれ、贅沢で華やかなパリの夜に溶け込んでいる。
2017年03月11日ヴァレンティノ(VALENTINO)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、パリ・ファッション・ウィーク6日目の2017年3月5日(日)に発表された。ピエールパオロ・ピッチョーリによる2017-18年秋冬シーズンは、繋がることさえ想像できない、対極なものを結びつけることを到着点とした。相反するものの衝突。その答えを導き出すための一つの道しるべとなったのは、80年代にムーブメントを起こしたデザイナー集団・メンフィスの存在だ。ブラック・ブラウンがスタンダードであった当時、インテリア業界に与えた一つの衝撃。鮮やかな色彩、有機的な形状、キッチュなモチーフを並べ、インテリアそのものの楽しみを説いたメンフィスの作品は色鮮やかで、色彩のパワーに引き寄せられるようにあらゆるものが一つにまとまっている今季のヴァレンティノに通じる。ベースとなるのはロングなドレスまたはコートで、イエローやライトブルー、ピンクなど明るい色たちが服地で顔を合わせている。フリルや刺繍といったフェミニンな装飾に混じって現れる、幾何学的なパッチワーク。手書き風の花々やグッド・ピースなどの形をとった手のモチーフ、数字ロゴもプリントまたはパッチワークされている。カラーパレットとモチーフが作り出したポップな世界をより大きく羽ばたかせるのは、シルエットの遊び。ウエストラインの切り替えや細かく配したプリーツ。ショルダーは丸みを持たせ、胸元は大胆にVの字でカットした。スリットは深く大きく。パネル状になった一つ一つのテキスタイルは、まるでそれぞれに意志を持ったように動き出し、コレクション全体をリズミカルに魅せる。アクセサリーは丸ビーズのネックレスで統一して。足元はブーツまたはフラットサンダルで軽さと躍動感を投じた。
2017年03月11日アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表した。今シーズンのインスピレーションとなったのは、イギリスにあるウィッシュ・ツリー(願かけの木)である。日本でいう七夕の短冊のように、人々がカラフルなリボンに願い事を記し木に吊るす。枝には流れるようにカラフルなリボンが結びつけられ、それを見るだけで幸運を授かったような気持ちになる神秘的なものだ。今季はこのアイコンをファブリックや刺繍、そして糸そのもので表現した。ブラックレザーのコートやドレスには、手作業でハトメをつけその間にカラフルなリボンを通した。ニットドレスにはたっぷりフリルをあしらい、加えてリボンディテールを添えて。また、ウィッシュ・ツリーそのものをビーズや糸を使って刺繍で描いたシースルドレスも存在。根が生え太い幹をつけ、大きく枝を張り葉をならす。その木の一生をポエティックに描いた姿は絵画のような迫力がある。また、ラッキーモチーフはこの木だけでなく、動物や植物でも表した。ホワイトデニム地やレース素材の上からは、様々な色彩を用いて世界中から集めたラッキーアイコンを散りばめた。わしやかえる、やぎ、様々なハーブたち、そしてマックイーンのバースデーまでも。やはり刺繍からはカラフルな糸が伸び、あえてアンフィニッシュの自然なままで残している。パンツルックと合わせたテーラードは、ヘムラインで遊びアシンメトリーに仕立てた。ショルダ―部分は膨らませて強さを強調する。身体にフィットしたスリムなシルエットが多いが、シルクプリントのドレスは優雅に風を切って進んでいる。描いたのは教会のモチーフで、アレキサンダー・マックイーンらしく左右対称に綺麗に並んでいるのが特徴である。
2017年03月11日モンクレール ガム・ルージュ(MONCLER GAMME ROUGE)は、パリ・ファッション・ウィーク最終日となる2017年3月7日(火)に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。赤く色づいた秋の山。モンクレール ガム・ルージュの今季の舞台は、見頃を迎えた紅葉たちが彩りを添える季節。テーマは「カナダへの旅」だ。会場中央には落ち葉が敷き詰められ、左右を囲うように設置された巨大なスクリーンでは、豊かな自然を動画で紹介している。ショーのスタートは音楽とともに、このスクリーン上の大自然にさっと陽の光が差し込んだ。間もなく木々は橙色に色づき、一層魅惑的な表情となる。穏やかな森の中で楽しむトレッキング、ハイキング、そういったシーンをイメージしているのだろうか。モデルたちは、ダウンジャケットやブーツ、大きなバックパック、寝袋風のマットまで装備して、いかにもアウトドアなスタイルだ。ハイキングの準備は身支度からと言わんばかりのフルレイヤードスタイルで、ジャケットやコートの上に、さらにベストを纏っている。スポーティなエッセンスは強いものの、描いているのはおそらく高貴な女性であろう。合わせたのはツイードジャケットやスカート、レースワンピースなど上品なウェアで、カラーもホワイトやピンクといったフェミニンカラーで統一されている。散りばめた花模様にはビジューをあしらって煌びやかに。ブランドロゴ入りニットで外せば、知的なアウトドアスタイルが完成する。ユニークなのは、ジップやギャザー、リボンなどによって作り出した立体的なシルエット。アーム部分はパフスリーブになっていたり、裾がフレアになっていたり、動きがあって躍動的に見せている。
2017年03月11日A.P.C.(アー・ペー・セー)は、30周年を記念し、ランウェイショー形式で2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを2017年3月6日(月)フランス・パリで発表した。ショーの始まりは創立年とウィンターを意味する「HIVER 87」のロゴ入りカットソーから。このロゴは、30年前A.P.C.初コレクションのラベル名前となった「HIVER 87」から取ったもので、アニバーサリーを祝う存在となりコレクションの一部モデルに使用されている。30年経たA.P.C.が描くものは、今も変わらない。ベーシックで機能的、着る人を選ばないが逆に纏うことでその人の個性が引き立つ装い。定番のデニム、ステンカラーコート、ブラウス、ジャケット。カラーは穏やかなベージュと爽やかなライトブルー、シックなブラックで揃えた。遊びといえばフラワープリントのドレス。胸の辺りで色を切替え、同時に模様も変化させる趣向を凝らした一品だ。アイテムそのものに主張はないが、スタイリングは斬新だ。トレンチコートのベルトをデニムスカートのベルトループに通してレイヤードさせたり、シャツドレスの上からデニムスカートを重ねたり。テイスト違いのコート、例えばアウトドア風ジャケットとレザー縁取りのうーつコートは2つ一緒に羽織り、ビッグサイズのデニムジャケットはベルトできゅっとウエスト絞り華奢なシルエットへと生まれ変わらせる。足元は人気のレザーサンダルを揃えて。合わせたソックスはルーズなもので、たっぷりと足を覆う感じが何とも可愛らしい。
2017年03月10日クレージュ(courrèges)が、フランス・パリで発表した2017-18年秋冬ウィメンズコレクション。今シーズンは、インフルエンサーやモデル、女優、中には男性ミュージシャンなど、ブランドを取り巻く様々な人物を集め、新作コレクションを彼らの私物と組み合わせてコーディネート。それをプレゼンテーション形式で発表するという、新しい試みにチャレンジした。新作は、クレージュの伝統を重んじながら、アルノー・ヴァイヤンとセバスチャン・メイヤーのデザイナーデュオが追い続けているスマートデザインを意識したものだ。ジップの開閉によってシルエットの変化が楽しめるミニスカート、同じくジップの開閉によってレングスの変化が楽しめるドレス。フードまたアーム部分を取り外しできるコートもある。ブランドのシグネチャーであるニットは、色彩とサイズ感を見直して。ビニル素材を用いた、手袋付きのショートジャケットも揃えた。カラーパレットはポジティブな印象を受ける、明るいカラーを揃えた。鮮やかなイエロー、グリーン、ブルーがビニル素材によく映える。ルックでは、ロゴTシャツやスニーカー、デニムなどデイリーウェアとコーディネートされていて、ブランド発信のルックとはひと味異なる、ストリートに根付いたスタイルが表現されている。
2017年03月10日ジバンシィ(Givenchy)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、発表された。今シーズンはショー形式を用いず、長年に渡ってメゾンが追い続けてきたジバンシィ・ウーマンの姿を最もジバンシィらしい赤「ジバンシィ・レッド」1色で描くという、新しい試みに着手した。ブランドの歴史とDNAを改めて考えさせられる、美しい仕上がりのピースは全27体。過去12年から象徴的なシルエットを引き出し、赤1色で表現した。バリエーションは、テーラリングからイブニングドレス、そしてアイコンと言えるスエットシャツまで幅広く、アニマルプリント、宗教的なモチーフ、刺繍、レースといったメゾンを象徴する装飾で個性を引き出した。それぞれのピースにはビンテージ・タグと呼ばれる、シーズンが明記されたタグが配されている。2009年秋冬のストレッチ素材の全身スーツに「GIVENCHY FW17-18」と表紙のようにロゴを配したルックからスタートし、2013年秋冬の赤~黒のスパンコールで刺繍を施したマーメイドドレス、バンビのスウェットトップス、2015年春夏のスターモチーフのシースルトップスなど。2006年の花モチーフを添えたレースにリブ袖を合わせたブラウスは、クチュール×スポーツの融合をまさに具現化したもので、ジバンシィのクリエーションを象徴しているピースともいえる。なお店頭では、この赤色だけでなく、黒またはスキン・カラーでも登場予定だ。
2017年03月10日ソニア リキエル(Sonia Rykiel)は、パリ・ファッション・ウィークで2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。今シーズンは、アーティストのニキ・ド・サンファルに想いを馳せた。アート活動を通して女性の人権を唱えるニキを花のモチーフで象徴化させた。ソニア リキエルのアイコンであるリップモチーフと重ね合わせたプリントパンツやシャツは、ポップな仕上がり。また、ランウェイに飾られたニキによるハート型オブジェと連動させ、プリーツ加工でくちゃくちゃとさせたドレスも存在する。彼女の制作活動をイメージしたドレスも登場。キャンバス風の白地素材に、色を入れ絵を描くように、装飾を施したドレス。曲線的にランダムに配されたローエッジのフリルは、女性の官能性を表したもので、女性のパワーを詩的に表現したのだろうか、アクセントにはミリタリー調の金ボタンが用いられている。シルエットはフルレングスのロングスタイルで、立ち襟でその長さを強調させた。また、ソニア リキエルのコードとなったツイードは、ニキの作品からインスピレーションを得てサイケデリックなカラーで表現。赤、白、黄の鮮やかな色彩が交わったツイードは、ドレスとなり、ジャケットとなり形を変えて登場する。さらに、テキスタイルの枠を超えて、アグレッシブにファッションに携わるピースも。ツイードを砕いて編み糸にして、ニットやドレスの刺繍糸として採用し、あえて糸を垂らしてたままの花のモチーフを描いたニットやドレスもラインナップした。装いは全て纏う者=女性を意識して制作されている。身体を包み込み安心感を与える毛布のようなビッグサイズコート、ゴムウエストで活動しやすいジョガーパンツ。パッチワークしてデザイン性を加えたミリタリージャケットやデニムジャケットも提案されている。
2017年03月10日ヴェロニク ブランキーノ(Veronique Branquinho)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、2017年3月6日(月)フランス・パリで発表された。今季のヴェロニク ブランキーノは、知的な美しさに溢れている。マスキュリンな印象のグレンチェック地が多用され、セットアップ、オールインワンなどを並べて制服と見紛うほどの統一感を与えた。差し込むものも、ホワイトシャツ、ストライプシャツといった類である。厳格な中での遊びは、さりげなくが掟だ。テーラードジャケットは前身頃はきっちりと、ただしアームを振り払ってマント・ポンチョ仕立て、バッグスタイルからアームにかけてアレンジする。ラペルを取り除いてよりクリーンなデザインに近づけたものもある。この手を加えたユニフォームスタイルとタッグを組んだのは、フェミニンな白シャツである。襟元にはフリル、ビジュー刺繍を添えて女性らしさは満タンだ。アーム部分は、たっぷり生地を繋ぎ合わせ、リボンを飾って立体的なバルーンアームを完成させた。ヴェロニク ブランキーノらしいアンチノーマルな姿勢は、質感と色彩で貫いた。クラシックな世界に、肌に溶け込むヌードカラーのシースルートップス(その上ラメプリントで格子柄や胸の辺りに星モチーフを添えたもの)を唐突に組み込んだり、キラキラのシルバーシューズ&ベルトをコーディネートしたりする。裏地は光沢ある紅色で、ロングスカートのスリットの間からあえて見えるようにしたり、テーラードをウエスト位置でボタンで留めて腰巻きにし裏地を表に出したりして、色彩の存在感を楽しんでいる。
2017年03月10日sacai(サカイ)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、2017年3月6日(月)にフランス・パリで発表された。難解で複雑なsacai特有のシルエット。今季この複雑さに磨きをかけるのが、ジップディテールだ。緩やかなラインのワイドパンツ、ふわりと広がったプリーツドレス。あらゆるアイテムにランダムに配されたジップは、大きく穴を空け、開閉によって広がりを持たせ、時に内からプリーツを顔見せして、躍動感のあるシルエットを作っている。アウターに至っては、左右ぱっくり切り裂くようにバッグラインを大きなジップが走っている。これがコンパクトシルエットのロングコートもPコートもフレアなラインに見立て重量感を与え、共存するポンチョやダウンコートと肩を並ばせるのだ。ハイブリッドなクリエーションは、スポーツのエッセンスを借りて加速させた。クラシックなウールコートは、スキージャケットさながらのボリュームアウターやダウンジャケットと融合してsacai スタイルを紡ぎ出す。襟元、袖口からMA-1のようなテキスタイルをのぞかせているものもある。フードの裾からはカッティングされたエンブレムが垂れ下がり、腕や背中一体どこから登場したのかわからない長いリボンと共に揺れ動き、観るものに軽やかな余韻を与える。アクティブな印象を決定づけるのは、ゴーグル風のアイウェアだ。レンズ部分はコンパクトであるが、ストラップが太く圧倒的な存在感を放っている。全体的に落ち着いた色味であるため、間に差したオレンジ、ブルーの鮮やかな色彩が映える。新作バッグはボックス型で、ファー付きストラップとマッチさせたスタイルでランウェイに現れた。
2017年03月09日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、日本時間 2017年3月8日(水)の午前2:30よりフランス・パリで発表される。ファッションプレスでは、その様子をライブ配信する。2017年春夏コレクションでは、ブランドに縁の深いパリの地に生きる女性たち、そして世界有数のクリエーションを生み出すパリという土地の特性に焦点を当てたスタイルが披露された。深いスリットやドレープが施されたワードローブは、まるで生き生きとしたパリジェンヌたちを表現するかのようだった。今シーズンの舞台はルーブル美術館の「マルリーの中庭」。見るものを圧倒する大型彫刻の数々が集う、パリならではのクリエーションを感じられる場所であり、メゾンのクリエーションを発表する場にふさわしい。創造にあふれるランウェイをリアルタイムで楽しんでほしい。【詳細】ルイ・ヴィトンの2017-18年秋冬ウィメンズコレクション開催日時:日本時間 2017年3月8日(水)の午前2:30現地時間 2017年3月7日(火) 午後6:30
2017年03月09日ロシャス(ROCHAS)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表した。装飾からではなく身のこなしから生まれるエレガンス―貴族的な高貴さを纏ったドレスを揃え、今シーズンのロシャスは厳粛ともいえる美の世界を描き出す。シーズンアイコンとなったドレスは、垂直とも表現できるような真っ直ぐなラインである。落ち着いた色調で前から見るとシンプル。ただし、後ろを見れば大きくカッティングされていて、同時に体のラインを露わにし、センシュアルなニュアンスも秘めているのだ。柔らかな色彩に混じり合うモチーフが示すのは、空想の庭園のよう。少し色づき始めた秋の花や藤のように垂れ下がる花、それらがビーズ刺繍やプリントで表現されている。コートやジャケットはクチュール仕立てで、たっぷりとしたボリュームのあるシルエット。テキスタイルは、ハウンドトゥースやグレンチェック模様の男性服さながらの厚手のものを起用している。中には、オーガンザを中に入れて丸みのある膨らみをバッグスタイルに持たせ、歴史あるメゾンのコードを現代に蘇らせているものもある。ニット、シャツ、スカートは、フェミニニティを象徴するドレスから全て派生したアイテムとして考案された。それぞれは単独のものであるが合わせると、2ピースのように見事に調和する。ブランド名からとった「R」のマークは、シンボリスティックに鎮座。ニットの胸元に、また小さなリップスティックケースやシューズの中央などにクリスタルで描かれ、まるで貴族が集う秘密結社の暗号のように謎めいた光を放つ。
2017年03月09日ランバン(LANVIN)は、アーティスティック・ディレクターのブシュラ・ジャラール2度目となるコレクション2017-18年秋冬ウィメンズを2017年3月1日(水)にフランス・パリで発表した。今季は、ダンス・クチュール・レースの3つをキーワードに、デビューコレクションとは印象の異なるフェミニンなコレクションを展開する。同時に。、優しさと強さ、軽さと構築的な要素、相反するものを共存させて自由な表現も描き出す。川のように流れるドレスには、シルクジョーゼット、クレープデシンといった軽やかな素材を用いた。空気のような透明感のあるオーガンザは幾重にも重ね、舞い上がるほどふわりとしたシルエットをに。カラーは、ブラック&ホワイトのシックな色味に加え、パウダーピンク、パールピンクと柔らかなバリエーションを用意した。淡い色彩は、女性らしさを象り、可憐さを助長する。そういったドレスには、コンテンポラリーなジャケットを合わせる。シェイプされた肩、すっきりとしたフォルム。男性性すら感じさせるテーラードは、ラペルを2重にしたり、ボタン位置にスワンのモチーフをあしらってチャーミングさを与えた。クチュールの要素は丁寧な素材使いから。スパンコールでストライプ柄を描かせたホワイトファブリックは、様々な生地を組み合わせ完成させたもの。また、フォックスでヘリンボーン模様を描いたロングコート&ロングジレ、スパンコールを敷き詰めたジャケットなども存在する。印象的に用いられたのは、3種類の鳥たち。スワン、極楽鳥、ハミングバードの3種の鳥たちがアクセサリーとなり、ウェアのディテールとなり登場している。テーラードジャケットに花刺繍と合わせた鳥の姿は幻想的で、風景画のような優しさとポエティカルな魅力を秘めている。
2017年03月09日マリメッコ(marimekko)は、2017-18年秋冬コレクションをパリ・ファッション・ウィーク期間中の2017年3月5日(日)に発表した。フィンランド独立100周年のアニバーサリーイヤーとなる2017年。マリメッコはそれを祝し、フィンランドアート、建築、そして母国の自然が文化全体へ与える影響について改めて見直し、クリエーションに取り組んだ。今季は、モデルプレゼンテーションに加え、スウェーデンのファッションシーンで活躍する写真家のKacper Kasprzykによるムービーを交えて展開。このムービーは、ヘルシンキの各所で撮影されたもので、スカンディナヴィアの雄大な自然も捉えられている。新作のプリントも豊かな自然に呼応するように、表情豊かで多種多様だ。モノトーンで描かれた幾何学的なモチーフやフラワープリント、深みのある色合いのウニッコも登場している。シックなプリントにシンクロして、装いそのものも落ち着いた印象だ。アイコンとなるシャツは、スリット入りのロングドレスや、チュニックとワンピースの狭間くらいの丈感と量感のロングトップスなど、フォルム違いでバリエーション豊かなラインナップだ。また、コットンシリーズに加えてファブリックそのものも種類豊富に。膝下で切り替えフレアに仕立てたクロップドパンツや、タック入りのワイドパンツはレザーで製作。ボアコートや、ボリューミーなロングダウンも揃っている。スタイルはロングシルエットがムードで、ロングシャツ×ロングパンツの組み合わせが繰り返される。インナーにハイネックトップス、足元はブーツをチョイスすれば、より一層細く長いシルエットが完成する。
2017年03月09日ロエベ(LOEWE)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをフランス・パリで発表した。今シーズンもロエベ・ウーマンの飽くなき旅は続いている。フェミニンさへの探求心と好奇心がシーズンを象徴するフルレングスシルエットの誕生に結び付いた。床まで届くほど量感のある服地。このロングラインを構成するのは、ナチュラル素材からナイロン、洗いをかけたシルク、コットン、そしてシグネチャーであるレザーなど様々である。質感・カラーの異なるピースがぶつかり合い、まるでそのコントラストを楽しむように共存している。伝統的なクラフツマンシップは、ドレスをより華やかに見せ、個性の創造へと繋げた。パネルのように切り取ったスクエアシルクは幾重にも重ねてドレスに。花柄のブラックドレスの上からは刺繍を、ピンクやライトブルーなどのシフォンを繋げたドレスには細かなギャザーを寄せた。間にグリーンレザ―を差し込んだブラックのフレアドレスには、本の装丁からヒントを得たアートフルなペイントを襟元に添えている。また、クリエイティブ ディレクターに、ジョナサン・アンダーソンが就任して以来、コレクションを通して、ずっと一貫したロエベ・ウーマンの軌跡をたどってきているが、その旅はまだまだ続くことをほのめかすかのように、切り裂いたような穴や部分的に貼り付けたようなフリルなど、未完成なディテールも存在している。ウォータープルーフ加工を施した、ポルカドット柄のコートを手にすれば、旅の準備はバッチリだ。バッグラインはこれまでよりノーマルなデザインを好み、ドローストリングをロエベ流に表現した「ミッドナイト」バッグが新作として登場している。ロエベのロゴをパンにあしらい、スライスカットしたユーモラスのイラスト入りバッグ・ハットもシーズンアイコンといえよう。
2017年03月08日トム ブラウン(THOM BROWNE)の2017-18年秋冬コレクションが、アメリカ・ニューヨークで発表。チェック柄に蝶ネクタイのペンギンが佇む、凍った湖のような会場に心なしかひんやりとした空気が流れている。ブランドらしい青みがかったグレーのセットアップが、ファーストルックを飾る。チェスターコートの袖口と裾には、ファーがあしらわれ、長く伸びたシャツの袖には、親指を通す穴が設けられている。ブーツには、スケート用の歯がつけられている。当初の印象通り、どうやらここは氷の上のようだ。シャツとタイ、ジレを全てのモデルが着用しているように、マニッシュなワードローブ。しかし多くの場合コーディネートの重心は高めに設定されており、重たい印象は全く感じずフェミニンな空気感は損なわれていない。また、柄の使い方も女性らしさをもたらしてくれる大きな要因だ。アーガイルやブロック、千鳥など様々なチェック柄、ストライプ、プリント。これらはメンズで用いられるよりも大きく採用することで可愛げな印象にまとめられている。シャツとタイについては先にも触れたが、このモチーフはアクセサリーにも反映されている。一番目立ったペンギンのバッグ以外に、バッグやシューズには、ミニチュアのスーツのようになっているものも多く、ワードローブを通じて、“南極のイブニングスタイル”を感じさせる運びだった。
2017年03月08日J.W.アンダーソン(J.W.Anderson)2017-18年秋冬コレクションがイギリス・ロンドンで発表された。異なる表情を持つテキスタイルの組み合わせ。J.W.アンダーソンが得意とするパズルのようにパーツ当てはめ完成したアイテムの数々は、時代はおろか惑星を超えるかのような印象を与える。キャミソールのようなディテールやレースアップのブーツ、胸の位置に施されたポケットなど、ヴィンテージアイテムからピックアップしたようなディテールを随所に散りばめる。インスピレーション源は過去を振り返ることで生まれたのかと思っている矢先、シルバーの近代的なファブリックが現れ、近未来へと見るものを誘って行くのだ。アシンメトリーのデザインが、その印象を増長しているのだろうか。Tシャツやスカートといったアイテムと形容し難いボリューム感は、ブランドならではの遊び心といえよう。素材に話しを移すと、未来的な合繊とコットンなどの自然素材以外にも、ファーやムートンといった動物性のエッセンスも加わっており、重層的な世界観が見て取れるだろう。モチーフは多彩でありながら、女性的なテイストは散見される。カトリックのシスターが身に纏うコスチュームを思わせるアイテムや、腰の位置で絞られたドレスなど、根幹となる女性性という部分によってコレクションに統一感を持たせていた。
2017年03月08日エルメス(HERMÈS)の2017-18年秋冬コレクションが、日本時間の2017年3月7日(火)0時30分より、フランス・パリで発表。ファッションプレスでは、その様子をライブ配信する。上質なテキスタイルにメゾンの伝統と新しいエッセンスを乗せ、毎シーズン心躍るワードローブを披露してくれるエルメス。2017年春夏コレクションでは、季節感のある鮮やかなカラーを、ブラックやチャコールといった落ち着きのあるカラーと同居させ、爽やかなアイテムを提案していた。最新コレクションでは、どんな洋服を見せてくれるのか、期待が高まる。【詳細】エルメス 2017-18年秋冬コレクション ライブ配信日本時間:2017年3月7日(火)0:30現地時間:2017年3月6日(月)16:30
2017年03月08日アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをパリ・ファッション・ウィーク5日目の2017年3月4日(土)に発表した。ロマンティックでフェミニン、それでいてプレイフルなコレクションを目指した、今季の鍵となるのは、ロングラインのドレスである。量感と流れるようなラインを保ちつつも、袖を通す人のことを考えられた、コンパクトで着心地のよいサイズ感。バックスタイルは大きくラウンド型にカットして女性らしさを追いかけながらも、縫いかけ風のステッチや十字型のパッチワークでクラフト感のある遊び心が投じられている。ドレスと交わるアイテムも同様に、ロングラインで、ジョニー・ヨハンソンらしいポップな精神に溢れている。テイラードを長く引き伸ばしたようなガウンコートや、後ろ前逆転させてしまったドレス。スエードコートは、ワックス加工が施されていて、服地の上で味わい深い色の変化がある。フレアパンツにはランダムに花模様をプリントして、あえてチュニックと合わせてロング×ロングのセットアップに。ストライプシャツは崩れたように変形させて、折り紙のように織り込んだ高い襟を添えた。繰り返しコーディネートされたビッグサイズのイヤリングは、土から成形してその後エナメルやメタリックで作り出したもの。左右非対称であったり、大きな凹凸があったり、温かみのある仕上がりで、同じく左右非対称なカラーサングラスとの相性がとても良い。
2017年03月08日ラグジュアリーかつしっかりと日常に溶け込む絶妙なバランス感覚で幅広い層の女性に支持されるブランドAcne Studiosが、3月4日パリにて2017年秋冬コレクションを発表しました。「今季は生き生きとしたプレイフルで自由なコレクションを造りたいと考えました。ロマンティックでプリミティブでありながら、大人のフェミニンな部分もあり、個性や直感といった個々の生き方からなる世界観を表現したコレクションです。」ー Jonny Johansson, Creative DirectorAcne Studios 2017AW LOOK
2017年03月08日コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の2017-18年秋冬コレクションが、パリ・ファッション・ウィーク5日目の2017年3月4日(土)に発表された。ドレスの上に不規則に並ぶこぶ。大きく膨らんだもの、小さくさりげなく存在するもの、様々な凹凸がドレスの上に存在している。もちろん女性らしさを感じさせるような、身体のラインに即してものではなく、太ももあたりでいきなりくびれたり、ボリュームの欲しくないはずのウエスト辺りで膨らんだり。不規則で気まぐれな動線が身体上を走り、今まで見たことのあるもの・繰り返される出来事とは異なる新しいものを作り出す。球体が連なったもの、菱形や三角形のピースが並んだもの。その唯一無二の形状を作り上げる構成要素そのものも多種多様である。素材は、厚手のフェルト風のもの、ペイントを施した起毛素材、レース、段ボール紙のようにシワ加工を施したものなど、統一感なくあらゆる方面から寄せ集まったという具合で、形状だけでなくテキスタイルもバリエーション豊かだ。彫刻またはアートピースのような最新ルックをかろうじで服らしい服に見せるのは、ウエストラインに配されたベルベットリボンやレザーのベルトだ。彼らの存在が腰の位置を示し、ファッションであることを改めて気付かせてくれる。他と一線を引いたのは、フィナーレにかけて登場した服らしい2ピース。1つは溶接で様々なパーツを貼り付けたような、上半身がメルティングしている黒いロングコート風のもの。そしてもう一つは、ラストルックを飾ったホワイトコットンのドレスで、他の硬質なピースとは異なり、ポンポンと跳ね動き女性らしい可憐さを身に着けている。
2017年03月08日ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS)は、パリ・ファッション・ウィーク5日目の2017年3月4日(土)に2017-18年秋冬ウィメンズコレクションを発表した。タータンチェックのスカート、網タイツ、逆立てたヘアスタイル。今季のジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソンは、パンク・ロックの要素に溢れ感情に強く訴えかけてくる。目の周りを強調する濃いアイメイクとハードなレザーチョーカー、ブラックのレザーブーツ。そして、スリムパンツまたはミニスカートでタイトにまとめたボトムスと、メッシュトップス、イギリス国旗付きのカットソーといったインナーが、幾何学的パーツを並べた‟イガイガ・トゲトゲ”のアウターの強さを強調する。アウターは、三角形や円、またCの文字のように切り抜かれたパーツを組み合わせたもので、切り裂かれたシャツのように部分的に穴が空いたり、垂れ下がったりしている。パーツごとに異なる色柄が配されたものもあり、レオパード、ブラックレザーといったパンク・ロックを象徴するパターンに混じって、和柄のようなボタニカルモチーフやアンティーク調の花柄、グレン・チェック、千鳥格子などクラシカルなものも揃っている。中盤からは、ライダースジャケットやミリタリージャケット、トレンチコートなどが登場。‟イガイガ・トゲトゲ”アウター同様に、アーム部分に様々な素材がパッチワークされてるのだが、鋲が打たれたり裂かれたりはしていない。またタータンチェック地にプリーツを施したドレスは、きれいなドレープを描いていてエレガントにさえ映る。過激な色使いとフォルムで強烈なインパクトを与えるからこそ、隠された上品さはより一層上質でクリーンなものに感じられる。
2017年03月07日