TowerJazzは11月17日、30Vデバイス向け9mΩ-mm2のオン抵抗の0.18μmパワーマネジメントプロセスを発表した。同社は、この低オン抵抗プロセスは現在のパワー半導体市場の40%を対象としたもので、これを用いることで、パワーICの高効率化、低消費電力、温度上昇の低減、フォームファクタの小型化に貢献するとしている。また同社は、同技術を活用することで、カスタマはチップサイズとパフォーマンスの最適化を図ることが可能となり、各社が注力するアプリケーション分野における競合他社に対する優位性を想像することが可能となり、TowerJazzとしても、IDMが独占するパワーマネジメントIC市場においてIDMと効果的に競争ができるようになるとコメントしている。
2015年11月20日ディオール オム(DIOR HOMME)が16年スプリングコレクションで、クリエイティブデュオ・M/M(Paris)と再びコラボレーションを行う。公式サイトでイメージビジュアルと動画を公開した。フォトグラファーのカリム・サドリ(Karim SADLI)撮影のもとM/M(Paris)が手掛けたビジュアルでは、3人の男性のポートレートに、ブルジョア、スポーツ、アーバンの異なる要素が重ねられた。同ビジュアルについて、ディオール オムのクリエイティブ ディレクター、クリス・ヴァン・アッシュは「私はこのようなビジュアル制作の仕事をする時、そこに登場する彼らがどんな音楽を聞き、どんな世界に生きているのか、そのキャラクターを想像することが好きです。このプロジェクトはM/M(Paris)のクリエイティブとともに大きくなり、この想像の世界に新しいアングルを与えてくれます」とコメントしている。
2015年11月18日マイルストーンは17日、独COUGARのゲーミングマウス「COUGAR 450M」「COUGAR 400M」の取り扱いを発表した。12月1日に発売し、店頭予想価格は「COUGAR 450M」が税別8,980円前後、「COUGAR 400M」が税別7,480円前後。COUGARブランド初となる左右対称型マウス。シンメトリーなデザインに加え、マウスの両サイドにボタンを備え、左右どちらの手でも操作できる。手のひらが当たる表面にはプレミアムコーティングを施すほか、摩耗の激しい両サイドの滑り止めにはラバーではなく、ハニカム構造の滑り止めを採用し、耐久性を高めている。ボタン数は8で、専用の管理ツール「COUGAR UIX SYSTEM」からすべてのボタンに対して、任意の機能を割り当てることができる。また、オンボードでメモリを搭載し、最大3つまでのプロファイルを保存できる。「COUGAR 450M」と「COUGAR 400M」の違いは搭載する光学センサで、「COUGAR 450M」は最大5000DPIのPMW3310DHセンサ、「COUGAR 400M」は最大4000DPIのADNS-3090センサを採用する。どちらもポーリングレートは1000MHz。インタフェースはUSB。対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10 。本体サイズはW67×D135×H40mm、重量は105g。本体カラーは「COUGAR 450M」がブラックとホワイト、COUGAR 400Mがアイアングレーとシルバー。
2015年11月18日日本サムスンは13日、PCI Express Gen3 x4接続、NVMe(Non-Volatile Memory Express)プロトコルに対応したM.2フォームファクタの「Samsung SSD 950 PRO」シリーズを11月下旬より、日本国内で発売すると発表した。256GBモデルと512GBモデルを用意し、店頭予想価格は34,000円と58,000円(いずれも税込み)。「Samsung SSD 950 PRO」は、韓国サムスン・エレクトロニクスが2015年9月に発表した最新SSD。NANDフラッシュには1チップで128Gbitの容量を実現した第2世代の3D V-NAND、コントローラにはSamsung UBXを採用する。SSDの次世代接続規格NVMe(Non-Volatile Memory Express)とPCI Express Gen3 x4接続に対応し、従来のSATA 6Gbpsを大きく越える転送速度を実現。256GBモデルのシーケンシャルリードは2,200MB/秒、ライトは900MB/秒、4Kランダム(QD1)リードが11,000IOPS、4Kランダム(QD1)ライトが43,000IOPS、4Kランダム(QD32)リードが270,000IOPS、4Kランダム(QD32)ライトが85,000IOPS。一方の512GBのシーケンシャルリードは2,500MB/秒、ライトは1,500MB/秒、4Kランダム(QD1)リードが12,000IOPS、4Kランダム(QD1)ライトが43,000IOPS、4Kランダム(QD32)リードが300,000IOPS、4Kランダム(QD32)ライトが110,000IOPS。SSD(NANDフラッシュ)の耐久性を示すTBW(TotalByte Written、総書込みバイト量)は256GBモデルが200TBで、512GBモデルが400TB。保証期間は最長5年間となっている(5年以内にTBWを超えた場合、その時点で保証期限となる)。機能面では、TRIM、ガベージコレクション、S.M.A.R.T、デバイススリープモード(DEVSLP)などに対応。内部に温度センサを実装し、しきい値を超える高温環境になるとSSDの転送速度を落とし、熱暴走とデータ破損を防ぐ「ダイナミックサーマルガード」を備える。セキュリティ機能としては、AES 256bitフルディスク暗号化(FDE)、TCG/Opal V.2、Encrypted Drive(IEEE1667)をサポートする。また、カスタムクローニング機能を備えたマイグレーションソフト「Samsung Data Migration 日本語版」と、転送速度の高速化を実現するRAPIDモードをはじめ、SSDのデータを完全に消去できるセキュアイレースといったコントロール機能を搭載したユーティリティソフトウェア「Samsung Magician Software 日本語版」に対応。いずれのソフトウェアもダウンロードで入手する。
2015年11月13日インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月21日、ワイヤレスM2M(Machine to Machine)専用のデータ通信サービス「IIJモバイルM2Mアクセスサービス」の機能を拡充すると発表した。11月4日より、月間の通信量の増量と通信速度の引き上げを実施する。同サービスは、M2M、IoT(Internet of Things)用途に特化したアクセス回線として、M2Mデバイス用の回線を提供する。NTTドコモのLTE/3Gエリアに対応した「タイプD」と、KDDIのau 4G LTEエリアに対応した「タイプK」がある。IoTが本格的に普及するにつれ、M2M・IoT通信量の増加やリアルタイム性を必要とする案件が増えていることから、顧客ニーズに対応するために実施した。22時~翌日6時まで夜間のみ高速通信が可能な「プランA」と、低速で24時間通信が可能な「プランB」で、基本料金に含まれる月間の通信量を30MBから500MBに増量する。加えて、プランBの下り通信速度を最大256kbpsに向上させるとともに、上り通信速度の制限も解除する。プランA・Bとも、初期費用は3万円/契約、登録手数料が3000円/契約。月額基本料金は、プランAが300円/回線、プランBが460円/回線で、どちらのプランにおいても、月間の総通信料が500MB×契約回線数を超えた場合は、0.01円/128byteの従量課金となる。
2015年10月22日日立製作所は、M2M向けシステム基盤を容易に構築できる「M2M トラフィックソリューション」のラインアップを拡充し、モバイルネットワークを利用して、車内や屋外、移動先から、各種カメラの映像や画像などの大容量ファイルを高速データ転送できる「大容量ファイル転送サービス」を10月22日より販売開始する。「M2Mトラフィックソリューション」は、ゲートウェイ装置などのM2M機器と、収集データの管理と機器の制御などを一元的に行うクラウド環境を提供し、M2M向けシステム基盤を迅速に構築するソリューション。「大容量ファイル転送サービス」は、高速通信のLTE通信および車載対応のゲートウェイ装置をラインアップに追加し、移動先から、または移動中でも現場の大容量データの安定的な送信が可能となっている。今回、LTE通信と日立独自の高速ファイル転送技術「Hitachi WAN Optimizer」を搭載したゲートウェイ装置を新たに開発し、安定的に大容量ファイルの高速転送が可能なサービスを実現した。新サービスの開始に合わせ、高温、多湿、紫外線、振動といったさまざまな外部環境へ対応し、屋外設置に適したゲートウェイ装置もサービスに追加し、これにより、車両など移動体のほか、屋外での多様なデータ収集も可能となる。そのほか、同サービスは、マルチキャリア対応のため、システムごとに異なるデータの種類やサイズ、転送頻度などに応じて、通信事業者が提供するモバイル通信サービスの料金プランの中から最適なものを選択でき、通信コストの最適化を実現する。
2015年10月22日アイ・オー・データ機器は25日、長期保存メディア「M-DISC」をサポートしたUSB 3.0対応ポータブルブルーレイドライブ「BRP-UT6Sシリーズ」を発表した。本体カラーはピアノブラック、オリエントレッド、パールホワイトの3色で、10月末の発売を予定する。価格は13,100円(税別)。薄さ14.6mm、重量約240gの薄型・軽量なポータブルブルーレイディスクドライブ。BDXLメディアに加えて、米Millenniataが開発した長期保存用メディア「M-DISC」への書き込みをサポートする。ライティングソフト「B’s Recorder」がダウンロードできるほか、動画編集ソフト「LoiLoScope 2」の30日フル機能版が無料で利用できる。主なメディアの最大書き込み速度は、4層/3層BD-Rが4倍速、1層/2層BD-RおよびBD-R LtHが6倍速、3層/2層/1層BD-REが2倍速、1層DVD-R/+Rおよび+RWが8倍速、2層DVD-R/+Rが4倍速、DVD-RWが6倍速、DVD-RAMが5倍速。インタフェースはUSB 3.0。電源はUSBバスパワー。本体サイズは約W136×D146×H14.6mm、重量は約240g。対応OSは、Windows 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X 10.6~10.11。
2015年10月21日サードウェーブデジノスは15日、CPUに"Skylake-H"ことIntel Core i7-6700HQ、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 960Mを搭載したゲーミングノートPCを発表した。15.6型の「QSF960HE」と17.3型の「QSF960HG」の2モデルをそろえる。PCショップ「ドスパラ」にて販売を開始し、価格は「QSF960HE」が税別139,980円から、「QSF960HG」が税別142,980円から。ヒートパイプとデュアルファンを組み合わせた冷却機構やLEDバッライトキーボードなどを備える。LANコントローラとして、有線ではKiller E2400、無線ではIEEE802.11ac/a/b/g/n対応のIntel Wireless-AC 3160を採用する。また、インタフェースとして転送速度を10Gbpsに向上させた最新のUSB 3.1(Type-A)ポートを搭載する。「QSF960HE」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-6700HQ(2.6GHz)、チップセットがMobile Intel HM170、メモリがPC4-17000 8GB、ストレージが500GB SATA2 HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 960M 2GB、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、ディスプレイが15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢液晶、OSがWindows 10 Home 64bit。本体サイズはW383×D249×D37.8mm、重量は約2.5kg。「QSF960HG」は、ディスプレイが17.3型フルHD(1,920×1,080ドット)非光沢液晶となる以外、「QSF960HE」と同様の仕様となる。本体サイズはW417.8×D269.3×D39mm、重量は約3kg。なお現在、両モデルの購入者を対象に120GB SSDをプレゼントするキャンペーンを実施している。
2015年10月15日アイレットは9月30日、同社が提供しているAmazon Web Services(AWS)のマネージド・ホスティング・サービス「cloudpack」で、AWSで閉域網に接続するサービス「IoTpack(アイ・オー・ティーパック)」を開始したと発表した。同サービスはAWSクラウドとソラコムが提供するIoTデバイス向けデータ通信SIM「Air SIM」を提供するサービス「SORACOM Air」を相互接続することで実現し、閉域網の運用をcloudpackが行う。MVNO(仮想移動体通信事業者)のデータ通信SIMを搭載したIoT/M2Mデバイスをインターネットを経由せずにAWSに接続し、IoT/M2MデバイスおよびスマートデバイスはAmazon VPC Peeringを通じてAWSによる閉域網に接続し、データ通信はすべてセキュアな閉域網内で行う。「Air SIM」を装着したスマートデバイスは、ソフトウェアで実装されたクラウド上のパケット交換機能と通信キャリアのネットワークが接続されているため、セキュアな持ち運びが可能な内線電話端末として利用できるという。また、管理コンソールによって、業務時間帯にだけ発着信を可能にする内線電話にできるほか、予算計画に応じてデータ通信量を制限する帯域コントロール、限定したサーバにのみアクセスを可能にするアクセス制御機能、デバイスの利用状況の把握、通話内容の録音機能などが行える。
2015年10月02日ビッグローブ(BIGLOBE)は、法人を対象とする「M2M向けモバイル通信サービス」で、9月15日より新たに「上り高速プラン」と「帯域契約プラン」の提供を開始すると発表した。M2M(Machine to machine)は、機器同士のデータ通信を必要な時に必要なだけ行えるため、通信コストの抑制に効果的がある。これまでは、少量データのモバイル通信を中心に使われていたが、大容量データを扱えるM2Mサービスのニーズも高まっていることから新プランの提供に至ったという。「上り高速プラン」は、防犯カメラの映像データなどの大容量データのアップロードが中心となり、新たなM2Mモバイル通信ニーズに対応する。上り通信は最大50Mbpsの高速通信を実現しながら、下りを最大256kbpsに制限することで、月間10GBまでのデータ通信を1500円で提供する。月間のデータ通信容量ごとに、10GB(1500円)、20GB(2200円)、30GB(2750円)、40GB(3250円)の4つのコースが用意されている(金額は1回線当たりの月額料金)。一方「帯域契約プラン」は、POSデータ管理や、位置情報データの集計などの少量データを多数の機器から集計している企業に対して専用帯域としてM2M用の回線を提供。上りは1Mbps単位、下りは256kbps単位で契約するものとなる。他の利用者の回線利用状況に左右されずに通信できるため、利用状況に応じたフレキシブルな運用が可能となる。同社は、防犯対策や災害監視強化をすすめている自治体を中心に、2016年度末までに20万回線の受注を目指す。
2015年09月17日パナソニックは、「ハッキング」や「なりすまし」などの「サイバー攻撃」から低リソース環境のIoT/M2Mデバイスを守るため、従来実装が困難とされてきたパソコン並のセキュリティを実現できる暗号・認証モジュールを開発したと発表した。開発した暗号・認証モジュールは、同社のAVCネットワークス社が開発したもので、同モジュールには決済端末などで実績のある同社独自の暗号実装技術を組み入れ、CPUやROM RAMなどのリソースに使用制約があるIoT/M2Mデバイスでも軽量・高速に動作することを可能としたという。また今回同時に、各種セキュリティ対策のサービス基盤を構築し、2015年10月より順次提供する予定だという。サービス基盤としては、IoT/M2Mデバイスへのなりすまし行為を防止する「端末証明書発行」、未知なるサイバー攻撃を防止する「サイバー攻撃検知・分析」、そしてログ収集や攻撃対策を行う「リモートメンテナンス」を準備する予定。なお、「端末証明書発行」はシマンテックと、「サイバー攻撃検知・分析」に関してはシマンテックなどセキュリティベンダー各社との協業により展開する予定で、同社製品では、"IP-PBX"や"監視カメラ"から展開を図り、将来的には、ネットワークへの接続が増大することが予想される、自動車産業、物理セキュリティ業界、エネルギーマネジメント業界、医療業界等の各種機器に対しても積極的に展開していくという。
2015年09月14日ビッグローブ(BIGLOBE)は9月10日、法人向けに提供している「M2M向けモバイル通信サービス」において、新たに「上り高速プラン」ならびに「帯域契約プラン」を9月15日より提供すると発表した。上り高速プランは大容量データのアップロードをM2Mで行いたい、というニーズに対応することを目指したもので、上りの通信速度が最大50Mbpsとなる(下りは最大256kbps)。費用は月間10GBまでのデータ通信で1500円(回線あたり)。20GB、30GB、40GBのプランも用意されており、いずれも通信容量が基準値を超えると、送受信最大200kbpsに制限される。一方の帯域契約プランは、POSデータ管理や、位置情報データの集計など、少量データを多数の機器から集計したいというニーズに対し、M2M用の回線を専用帯域として提供するというもの。上りは1Mbps単位、下りは256kbps単位で契約可能で、他の利用者の回線利用状況に左右されず、契約帯域で自由に通信ができるため、利用状況に応じたフレキシブルな運用が可能。月額料金はSIM1枚あたり200円、帯域としては上り1Mbps、下り256kbpsの契約の場合で25万円としている。なお、同社では今後、M2Mの利用シーンが広がっていくとしており、防犯対策や災害監視強化などを進めている自治体を中心に2016年度末までに20万回線の受注を目指すとしている。
2015年09月10日ボーダフォン・グローバル・エンタープライズ・ジャパンとシステムインテグレーターのクオリカは、ボーダフォンのM2Mプラットフォームとクオリカの産業機器向け遠隔監視・予防保全システム「CareQube」などのM2Mソリューションを統合することを可能とするテクノロジーパートナーシップを締結したと9月2日に発表したが、9月8日、両社は会見を開き、なぜ提携に至ったのかの説明を行った。CareQubeは2011年に発売を開始。その最大の特徴を、同社の執行役員 テクノロジーインサイド事業部長 兼 テクノロジーインサイド事業部 事業開発室長である宮下孝夫氏は、「M2Mに必要な"通信端末(プローブ)"、"携帯電話網"、"サーバシステム"をワンストップで提供できる点」とする。ロボットや自動車などとつながったプローブがセンサなどから得た各種データを3G通信を経由し、データセンターに送信。そうして得られたビッグデータを解析することで、情報へと変換し、それを関連するステークホルダーに提供するのが一連のサービスとなる。今回、クオリカがボーダフォンと提携した背景には、「自動車メーカーや産業機器メーカーなどの多くが輸出に注力しているが、海外ではサポートが難しいなどの問題があり、予防保全をいかに実現するか、といったニーズが高かった」(同)とのことで、ボーダフォンと提携することで、クオリカの顧客がグローバルにビジネスを展開していく中で、そうしたニーズに応えるために必要となる通信サービスを提供することが可能となるという狙いがあるとする。また、「ボーダフォンそのものも、ブランド力や技術力、サポート力は言うまでもないが、同社がM2Mの知見を有していること、ならびに将来に対して有望な技術を有していることなども材料になった」(同)とする。今後については、自社の専用端末に加え、ボーダフォンの提供する端末もソリューションとして提供できるようになるほか、自動車、特にブルドーザーやショベルカーといったいわゆる働くクルマでのCANデータの取得なども重視されるようになってきており、そうした分野を含めて、BI(Business Intelligence)やBA(Business Analytics)との連携を図っていくことで、グローバル展開を目指す日本企業のビジネスを後押ししていければ、としている。
2015年09月08日ボーダフォン・グローバル・エンタープライズ・ジャパンは9月8日、2015年度版の「M2M普及状況調査レポート」を発表した。これは同社がM2M市場の啓蒙を目的に行っているもので、今回で3回目の実施となる。ボーダフォンというと、世界的な携帯電話の通信キャリアとして有名だが、M2Mに関するビジネスは同社の中でも独立して活動しており、全世界で1400名以上のスタッフが専任チームとして活躍しているという。また、同社が管理するネットワーク上には2290万のM2M通信機器が、500以上の一般的な3Gや4G/LTE網とは独立したM2M専用のネットワークに接続されているとする。さらに、自社ネットワークは26カ国で提供しているほか、パートナーおよび提携プログラムを55カ国以上で実施しており、自動車をはじめとするさまざまな分野でM2Mサービスの提供を行っている。今回のレポートでは、前回(2014年度)に比べて、調査範囲を2カ国増となる16カ国(アジア太平洋は日本のほか、オーストラリア、インド、韓国、中国、ニュージーランドの6カ国)としたほか、対象企業も100名規模の中小企業から10万人規模の大企業まで全659社とし、その事業分野は「自動車」「家電」「エネルギー」「ヘルスケア」「製造」「小売」「運輸」の7つとなっている。調査の結果、グローバルのM2M普及度合いは北中南米地域で17%、欧州で31%、AMEAP(アジア・中東・アフリカ・太平洋地域)で35%となっており、AMEAPが高い値を示す一方で、北米が低く、これについて同社のM2Mジャパン カントリーマネージャーである阿久津茂郎氏は、「北米地域として新たにカナダを加えたこと、ならびにスマートメーターの普及率が鈍化傾向にある」といった背景から、低い値にとどまっているとの見方を示す。また、業界別で見た場合、エネルギーおよびユーティリティ、自動車、小売が30%を超したほか、家電やヘルスケアおよび製薬でも30%近くの普及度を示している。特に小売の伸びが高く、「サプライチェーンの効率化を図るアセットトラックメントやデジタルサイネージ、エネルギーマネジメントなどが数字としてけん引したことが背景となっている」(同)とする。日本地域個別の値は公表されていないが、「世界の流れをほぼ似たような値」(同)とのこと。ただし、「世界的な導入に向けたスピード感と比べて、時間差が存在しており、グローバルで競争力を高めていくためには、そうした点を解消していく必要がある」(同)ともしている。また、日本企業が一番関心が高い点がROI(Return On Investment)であるとのことで、この点に関しては、「導入済みのうち83%の企業が競争優位を獲得できたほか、59%が高いROIを獲得、そして54%が12カ月以内にROIを確保できた」(同)としている。ちなみに日本地域でのIoTやM2Mへの注目度は確実に高まりを見せてきており、すでに導入済みの企業でもその展開範囲や展開数を増加させる傾向にあること、ならびにこれまで検討中であった企業が、実際の評価や小規模導入フェーズに移行していることも強調された。「日本の企業に対して申し上げたいのは、組織横断的にM2Mプロジェクトを進めるためには、役員レベルの現場へのコミットメントが重要。担当する役員の方々にはプロジェクトを引っ張っていくリーダーシップや将来像を示してもらいたい」と阿久津氏は、M2Mに興味を持つ日本企業にエールを送る一方、ボーダフォンでも90日間の評価プロフラムなどを提供していることに触れ、世界各国の電波認証を取得済みの接続端末などを活用して、低コストでの実証を実施してもらうことで、日本企業が持つ力強さをグローバルに向けて発揮していってもらえれば、とし、日本市場に強くコミットしていくとした。
2015年09月08日デジタルセキュリティのジェムアルトは9月1日、LTEカテゴリー1(Cat 1)無線モジュールを発表した。Cinterion(シンテリオン)M2M(Machine to Machine:機器間通信)モジュール製品であるCinterion ELS31は、M2M向けに最適化されたLTE製品シリーズの第一弾となる。長寿命設計で、帯域幅と電力効率性を大幅に向上するとともに、動作温度範囲を-40度から85度までに拡張するなど、産業機器のIoTソリューション特有のニーズに対応する機能を搭載している。さらに、この新モジュールの実装面積は既存のCinterion産業用製品群と同じなので、2G/3G対応端末からLTEへの移行が容易だという。このLTEカテゴリー1モジュールは、高速の4G帯域幅を必要としない産業用M2MやIoTなどの多くの産業用アプリケーションに最適な性能と機能を提供。シングルモードLTEを求める市場の需要に応える製品で、LTEの長寿命化や高信頼性が要求される、メーター、追跡、車両管理、モバイルヘルスなどのIoTアプリケーション向けに理想的なソリューションだという。なお、全Cinterionモジュールは、FTA(Full Type Approval)や現地通信事業者による認証を受けている。
2015年09月07日ビッグローブは、同社提供の通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」とSIMフリースマートフォン「AQUOS SH-M01」「ZenFone2(ZE551ML)」のセット商品の販売を3日より開始した。AQUOS SH-M01は、Android 4.4を搭載した約4.5インチサイズ(フルHD)のスマートフォン。出荷時点で各種設定が済まされており、SIMカードも挿入された状態となるため、すぐに利用できる。また、故障・水没など万一のトラブル時に端末を交換できる月額税別400円の「BIGLOBE端末あんしんサービス」にも加入できる。同端末の主な仕様は以下のとおり。CPUはクアッドコア2.2GHzのMSM8974、メインメモリは2GB、ストレージは16G。カメラはメインが約1310万画素、サブが約120万画素。サイズ/重量は、高さ約128mm×幅約63mm×厚さ約9.8mm~9.9mm/約120g。バッテリ容量は2120mAh。カラーはホワイトのみ。端末代金の総額は47,520円(月額定額で支払うアシストパック利用時で月額1,980円×24カ月)。音声通話と月間3GBまで利用できるエントリープランを選択した場合、端末代込みで月額3,780円で利用できる(24カ月間)。このほか、初期費用の3,000円が必要。ZenFone2(ZE551ML)は、Android 5.0を搭載した約5.5インチサイズ(フルHD)のスマートフォン。3000mAhの大容量バッテリーにより、長時間の連続使用が行える。同端末の主な仕様は以下の通り。CPUはクアッドコア1.83GHzのインテル AtomプロセッサZ3560、メインメモリは2GB、ストレージは32GB。カメラはメインが約1300万画素、サブが約500万画素。サイズ/重量は、高さ152.5mm×幅77.2mm×厚さ3.9mm~10.9mm/約170g。カラーはブラックとグレーの2種。端末代金の総額は35,760円(月額定額で支払うアシストパック利用時で月額1,490円×24カ月)。音声通話と月間3GBまで利用できるエントリープランを選択した場合、端末代込みで月額3,290円で利用できる(24カ月間)。このほか、初期費用の3,000円が必要。
2015年08月03日ソフトバンクは7月28日、IoT/M2Mソリューションの活用やビジネスでの展開を考える企業向けに、「IoT/M2Mマネジメントサービス」を発表した。2015年秋から提供開始の予定。IoT/M2Mソリューションでは、多くの管理対象物がネットワークに繋がることによる運用管理負荷の増大・コストの増加・グローバル展開する際の管理の煩雑さが、多くの企業の課題になっているという。新サービスはこのような課題に対し、対象物に繋がるモバイル回線の管理機能に加えて機器などの障害の簡易診断機能を備えることで企業のサービス品質の向上を図ると共に、管理業務の自動化によりネットワーク・コストおよび運用管理コストを削減するとしている。さらに、グローバル展開する場合も米Jasper Technologiesの単一プラットフォームによる管理が可能なため、ユーザー企業の運用・管理の煩雑さを解消し、グローバルでのIoTビジネスの展開・拡張を支援するという。サービスの提供にあたっては、同プラットフォームを利用する世界中の通信事業者と連携し、広範囲でのIoT/M2Mサービス展開とコスト最適化を実現すると共に、インターネット接続により複数の国や地域からでも統一したWebベースでの管理が可能な機能を提供するとのこと。同サービスの主な機能としては、「リアルタイム回線状況管理」「接続ライフサイクルマネジメント」「リアルタイム障害診断」「料金プラン・通信量管理」の4点がある。リアルタイム回線状況管理機能では、国内外の回線利用状況確認が可能であり、回線とIoT機器を紐づけた管理も可能。接続ライフサイクルマネジメント機能には、機器に対する回線開通停止/IoTサービス開始時の回線開通作業/在庫保管時などの回線停止作業/IoTサービスを再開する時の開通作業を含む。リアルタイム障害診断機能には、サーバへのデータ未到達時の簡易障害切り分けや、SIMを搭載した機器の圏外・圏内確認を含む。料金プラン・通信量管理機能では、回線ごとの利用金額や利用データ量の閲覧が可能。同社は同サービスの利用例として、テレマティクス、工作機械のリモート・モニタリング、盗難防止ソリューションの3種類を想定している。テレマティクスでは、データ通信機能を搭載した車を海外で販売・利用する際、複数キャリアの通信を専用のWeb管理ポータルを通じて一括管理が可能という。また、リアルタイム障害診断機能による障害箇所の特定と切り分けや、API連携により企業の基幹システムと連動した管理が可能とのこと。工作機械のリモート・モニタリングでは、データ通信機能を搭載した工作機械を海外各地に展開する際に、複数キャリアの通信を専用のWeb管理ポータルを通じて一括管理可能している。テレマティクスと同様に、リアルタイム障害診断機能やAPI連携の利用も可能という。さらに、機械のファームウエアのバージョンアップ時など一時的に大容量データ通信する場合はフレキシブルな料金体系で対応し、想定外の大容量データが発生した際の自動通知が可能している。盗難防止ソリューションでは、データ通信の頻度が低い場合はフレキシブルな料金体系で対応するとのこと。また、専用のWebポータルを使った回線とデバイスの一括管理が可能という。
2015年07月29日ソフトバンクは7月28日、グローバルIoT/M2Mマネジメントサービスの提供を今年の秋に開始すると発表した。同サービスでは、対象物につながるモバイル回線の管理機能に加え機器などの障害の簡易診断機能を備えることで企業のサービス品質の向上を図るとともに、管理業務の自動化によりネットワークコストならびに運用管理コストを削減することができる。また、米Jasper Technologiesのプラットフォームを採用しているため、グローバル展開する場合でも単一プラットフォームでの管理が可能だ。主要な機能としては、国内外の回線利用状況を確認できる「リアルタイム回線状況管理」、機器に対する回線開通停止などが可能となる「接続ライフサイクルマネジメント」、サーバーへのデータ未到達時の簡易障害切り分けやSIMを搭載した機器の圏外・圏内確認ができる「リアルタイム障害診断」、回線ごとの利用金額・データ量の確認ができる「料金プラン・通信量管理」などが備わっている。これらの機能により、テレマティクスや工作機械のリモートモニタリング、盗難防止ソリューションなどでの活用が期待できるという。サービスの提供にあたっては、同プラットフォームを利用する世界中の通信事業者と連携し、広範囲でのIoT/M2Mサービス展開とコスト最適化を実現するとともに、インターネット接続により複数の国や地域からでも統一されたウェブベースでの管理ができる機能を提供するとしている。
2015年07月28日ミスフィットは、水深30mまでの防水機能を備えた活動量計「MISFIT SHINE」を、30日に発売する。価格は税別4,980円。販路は家電量販店やAmazon.co.jp、SoftBank SELECTIONオンラインショップなど。カラーはオニキスブラック、フロストホワイト、コカ・コーラ(R)レッド、 オーシャンブルー、フューシャピンク、フォレストグリーンの6色。1日の活動量や睡眠の記録を、専用アプリ経由でスマートフォンなどに記録できる活動量計。水深30mまでの防水機能を備えることが特徴。米国では2014年9月に発売している。機能面では、「歩数」「消費カロリー」「移動距離」を自動で記録できるほか、活動目標の設定、1日の活動量のグラフ表示、睡眠時間の記録などが可能。睡眠の時間や質は自動で記録されるため、モード変更などの手間は不要。本体の表面全体がボタンとなっており、プッシュすることで、時刻や現在の活動達成量をLEDで確認できる。本体サイズはW28.5×D8.0×28.5mm、重量は6g(本体のみ)。電源はコイン電池で、電池寿命は最大約4カ月。3軸加速度センサーを内蔵する。通信はBluetooth 4.1/Bluetooth Low Energy(BLE)。対応端末は、iPhone 4s以降、iPod Touch 5、第3世代iPad 3以降、Samsung Galaxy S 4 / 5 / 6、Samsung Galaxy Note 3、Google Nexus 4 / 5 / 6、のほか、Android 4.3搭載のBLE端末。iOS用アプリはiOS 7以降、Android用アプリはAndroid 4.3以降に対応。Windows Phone用アプリは現在開発中とのこと。
2015年07月11日ネットギアジャパンは6月30日、シャーシ型マネージ・スイッチ「M6100」のセット・モデル(スターター・キット)2種類を発表した。価格は111万円(税別)から、発売は7月14日。M6100は144ポートの1000BASE-Tポートを収容し、480Gbpsのバックプレーン速度を3枚のI/Oモジュールに提供するシャーシ型マネージ・スイッチ。中小規模ネットワークのコア・スイッチとして、また大規模ネットワークのエッジ・スイッチとして適するという。今回発表したスターター・キットは、このM6100とI/Oモジュール、電源ユニット、ファン・ユニットをセットにしたもの。上位モデルの「M6100-24X3」は、10GBASE-T を24ポート持つI/Oモジュールを同梱。シャーシである「M6100-3S」をベースに、電源モジュール「M6100-3S」、ファン・ユニット「AFT603-10000S」、10GBASE-T(RJ-45) 24ポートおよび10ギガビットSFP+ 16ポートを備える「XCM8924X-10000S」で構成する。価格は186万円(税別)。「M6100-44GF3」は、ギガビット・イーサネット用SFPスロットを40、10GBASE-Tを2ポート、10ギガビット用SFP+スロットを2持つI/Oモジュールを同梱。M6100-24X3と同じくM6100-3S・M6100-3S・AFT603-10000Sと、SFP×40/10GBASE-T×2/SFP+×2を持つ「XCM8944F-10000S」で構成する。価格は111万円(税別)。
2015年07月01日Apacerは26日、DDR3 DIMMとM.2 SSDを統合したDIMMモジュール「Apacer Combo SDIMM」を発表した。昨年のCOMPUTEX TAIPEI 2014に参考出品されたもので、今回正式に発売される。DDR3 DIMMとM.2 SSD用のインタフェースを統合したDIMMモジュール。下半分はDDR3-1600 DIMMとなっており、上半分にM.2用スロットを装備。SATA 6Gbps対応のM.2 2242 / 2260 / 2280モジュールを搭載可能で、最大256GBまでのSSDに対応する。ひとつのモジュールの中にストレージとメモリの両方を収容したことにより、スペースの節約に役立つとしている。
2015年06月27日オリエント時計から、JIS規格のスキューバ潜水用防水機能を備えた機械式ダイバーズウオッチ「オリエント M-FORCE 200m」が登場した。3モデルをラインナップしており、税別価格はいずれも30,000円。オリエント M-FORCEシリーズは、1997年から発売されているスポーツウオッチ。M-FORCE(メカニカル・フォース)という名前の通り、ケースの厚みを強調したデザインの機械式時計として人気がある。新モデルの「オリエント M-FORCE 200m」は、1997年発売の初代M-FORCE「EX00」を現代風にアレンジし、復刻した日本製の機械式ダイバーズウオッチだ(手巻き付き自動巻き)。JIS規格のスキューバ潜水用200m防水や、特殊構造による衝撃吸収性はそのまま、文字板やベゼルにビビッドなカラーを採用し、視認性と存在感を高めた。マット仕上げのダイヤルと色分けされたパワーリザーブインジケーターは、初代M-FORCE「EX00」のデザインを踏襲している。そのほか、潜水中でも操作しやすい立体的なデザインの回転ベゼル、暗い中でも時刻を見やすいように時分針の形状を変更、4時位置に配置されたりゅうずなどがポイント。ラインナップは、文字板カラーがブラックの「WV0181EL」、ブルーの「WV0191EL」、オレンジの「WV0201EL」という3モデル。共通の仕様は、ケース素材がステンレススチール(一部グレー色めっき)、ケースサイズが縦52×横45×厚さ13.6mm、風防がサファイアガラス、耐磁性能が耐磁1種、防水性能が200m、駆動時間が40時間以上(最大巻き上げ時)となっている。
2015年06月19日2015年4月28日に打ち上げられた無人補給船「プラグリェースM-27M」は、ロケットからの分離直後に原因不明の問題に襲われ、制御不能に陥った。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が搭載されていたが、復旧できずにドッキングを断念、そのまま高度を落とし、5月8日に地球の大気圏に再突入して消滅した。プラグリェースM-27Mは、いったいなぜ制御不能に陥ったのだろうか。この連載の第1回では、事故の簡単な経緯と、今後の影響について紹介した。また第2回、第3回では、事故が発生した4月28日から、大気圏に再突入して消滅するまでの経緯について紹介した。そして第4回ででは、その5月31日までに発表されていた今後の打ち上げ予定や、事故調査の進み具合について紹介した。第5回となる今回は、ついに明らかにされた事故調査結果について見ていきたい。○サユース2.1aとプラグリェースM-27Mの組み合わせが失敗を呼んだロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は6月1日に、事故原因を特定したと発表した。事故の際に得られたデータや、また実機を使った地上での試験の結果、プラグリェースM-27Mと、それを打ち上げたサユース2.1aロケットの第3段機体とが結合した状態における動特性に問題があったことがわかったという。この動特性の問題というのは、おそらく共振のことを指していると思われる。あらゆる物体は振動しやすい固有の振動数(固有振動数)を持っており、それと同じ、もしくは近い振動数を外部から加えると、その物体は自発的に振動を始める。これを共振という。たとえば、ギターの音が鳴ったり、冷蔵庫の上に置いた電子レンジが震えだしたりといったことは、すべてこの共振が関係している。つまり、ロケットの第3段とプラグリェースM-27Mが結合した状態において、何らかの理由で振動が始まり、それが両者が結合された状態での固有振動数と一致していたこと、またその振動を止めることができなかったことから振動が増幅され、その結果両者は異常な分離に至ったと考えられる。ロケットと補給船の結合部は、頑丈には造られてはいるものの、最終的には分離しなければならないため、他の部分と比べると脆い。たとえば振動によって機体が大きく揺さぶられたとすれば、まずこの結合部が壊れ、引きちぎられるようにして両者が分離したであろうことは想像に難くない。それによりプラグリェースM-27Mの機体が損傷を受け、制御不能に陥ったと思われる。またロスコースマスの発表文では、サユース2.1aロケットとプラグリェースM-M補給船の開発において、今回のような事故が起こる可能性を、十分に考慮していなかったとも述べられている。なお、サユース2.1aと他の宇宙機との組み合わせでは、この振動問題は起きなかったとされる。なぜ振動が発生し、最終的に異常分離に至ったのかについても、今回の発表では明らかにされていないが、大きく2つが考えられる。ひとつは、機体の構造そのもので起こる振動によるもので、なおかつそれが姿勢制御システムなどで制御できなかった、あるいは姿勢制御システムがかえって振動を増幅してしまったことが考えられる。有名な例ではM-3SIIロケットの8号機が挙げられる。このときは、ロケットの能力の限界に近い質量の衛星を載せて打ち上げたことから振動が発生し、なおかつTVC(ロケット噴射の向きを変える機構)がそれを吸収し切れなかったばかりか、逆に振動を大きくするように働いてしまった(これを連成振動という)。このためTVCの燃料がなくなり、その後正常に飛行できなくなった結果、打ち上げは失敗に終わった。もうひとつは、液体燃料を使うロケットで起きやすい「ポゴ振動」と呼ばれる現象だ。液体ロケットの場合、エンジン内の圧力や推進剤の流量の変動に起因して、ロケット全体が縦に振動する現象が起こることが知られており、もしこの振動が、そのロケットの持つ固有振動数と一致すれば、共振により振動は増幅され、搭載している衛星に損傷を与えたり、場合によってはロケットそのものが破壊されることさえある。このポゴという名前は、1950年代に米国で流行した「ポゴ・スティック」(日本ではホッピング)という玩具に由来している。ポゴ・スティックは取っ手と足場のある棒で、下部にバネが仕込まれており、それに乗って飛び跳ねると上下に大きくジャンプすることができるという玩具だ。この動きが縦振動するロケットに似ていることが名前の由来となった。ポゴ振動はどのような液体ロケットでも起こりうることで、たとえば過去には、アポロを月まで打ち上げたサターンVロケットでこの問題が起き、解決のためにフォン・ブラウンらが奔走したことが知られている。また一般的に、ポゴはロケット・エンジンの燃焼が終了する際に起こることが多く、第3段の燃焼終了直後に異常分離した、という今回の事故と状況は一致する。○実はロケットと補給船は比較的新しい機体だったところで、サユース・ロケットもプラグリェース補給船も、何十年も前から使われている機体にもかかわらず、どうして今になってこうした問題が起きたのか、と思われる方は多いだろう。確かに、サユースという名前のロケットの原型は1950年代に、プラグリェースという名前の無人補給船も、その初代の機体は1970年代から使われている。ただ、これはあくまで名前が同じだけであり、今回事故を起こしたサユース2.1aとプラグリェースM-Mという機体は、どちらもつい最近になって開発されたばかりの機体であった。サユース2.1aロケットは2004年に初の試験打ち上げが行われ、本格的な運用が始まったのは2006年からと、比較的新しいロケットである。従来のサユース・ロケットと比べると、ロケット・エンジンや搭載機器、質量などに違いがある。特に、今回問題が起きた第3段機体には大きく手が加えられており、従来と比べて特性が大きく変わっていることは間違いない。また、今回失敗したのと同じプラグリェースM-M型の補給船も、2008年に初めて打ち上げられたばかりのまだ比較的新しい宇宙機で、こちらも従来のプラグリェース補給船から改良されており、搭載機器や質量などに違いがある。なお、同様の改良は後にサユース宇宙船にも適用され、そうして開発されたサユースTMA-M宇宙船は2010年から運用が始まっている。油井宇宙飛行士らが乗るのは、この新しいサユースTMA-Mの17号機だ。また従来、プラグリェースM-Mを含むすべてのプラグリェース補給船の打ち上げは、旧型のサユースUロケットが担っており、プラグリェースM-M型をサユース2.1aによって打ち上げたのは、2014年10月29日が初めてのことで、今回がまだ2回目にすぎなかった。1回目の飛行では偶然にも問題は発生しなかったものの、2回目の今回になってついに出現した、というわけだ。ロシアは現在、旧型機から新型機のサユース2シリーズへの切り替えを進めている最中で、人工衛星の打ち上げについてはすでに代替が完了している。またプラグリェース補給船の打ち上げも、しばらくはサユースUとサユース2.1aの両方を並行して使用することで、様子を見ながら切り替えていく方針を採っている。そして露払いが完了すれば、現在は旧型のサユースFGで打ち上げられている有人のサユースTMA-M宇宙船もまた、ゆくゆくはサユース2.1aで打ち上げられる予定となっている。もしサユースTMA-Mの打ち上げで今回のようなことが起きていれば、ミッション中止はおろか、宇宙飛行士の命が失われる事態になっていたかもしれない。プラグリェースの打ち上げの段階で今回の欠陥が判明したことは、不幸中の幸いであったということになる。○信頼性を取り戻せるかしかし、本当に不幸中の幸いとなるかどうかは、これからのロシアの動きによって変わるだろう。ロスコースマスの発表では、サユース2.1aロケットとプラグリェースM-M補給船の開発において、今回のような事故が起こる可能性を十分に考慮していなかったとしている。ロケットや宇宙船などが設計通りに飛ぶかどうかは、実際に飛ばしてみなければわからない部分があるのは確かである。しかし、今回の場合、地上での実験で再現ができたこと、またその結果が1か月という比較的短期間で発表できるほどであったということは、今回の事故が再現性の高い事象、見つけやすい欠陥であったことを示している。つまり開発時にしっかり試験や検査をしてさえいれば、その時点で欠陥が見つかっていた可能性は高い。しかしロスコースマスが「開発時に考慮していなかった」と発表文で述べていることから、事前の試験や検査の一部が省略されたか、無視されていたということになる。信頼性は試験や検査でしか保証することはできない。今回の事故が、本当に試験や検査を軽視、無視したために起きたのかどうかは、今出ている情報だけでは確実なことは言えないが、しかし最近のロシアの宇宙開発では、そうした手順を無視した結果、打ち上げ失敗や衛星の故障といった問題が多々起きている。その都度、品質管理の見直しをはじめ、さまざまな対策を取ることが発表されてきたが、今のところそれらは一向に成果を見せておらず、つい最近も、それらの対策が履行されていないという事実が明らかになったばかりだ。ロシアの宇宙産業がこうした体質そのものを改善することができなければ、ふたたび今回のような事故が起こる可能性は残り続けることになるだろう。
2015年06月18日オリンパスは、特別モデル「OM-D E-M5 Mark II Limited Edition Kit」や超広角ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」、魚眼レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」を6月26日に発売する。オリンパスは5月12日に発表した「OM-D E-M5 Mark II Limited Edition Kit」や、「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」などの新製品について、いずれも6月26日に発売することを決定した。そのほか、レンズキャップ「LC-79」「LC-62E」、ズームギア「PPZR-EP06(7-14mm F2.8 PRO用)」、防水レンズポート「PRO-EP02」、フォーカスギア「PPZR-EP05(8mmFE用)」、遮光リング「POSR-EP10(8mmFE用)」、リアキャップ「PRPC-EP02」、フロントカバー「PBC-EP02」などのアクセサリも同時に発売する。OM-D E-M5 Mark II Limited Edition Kitは、チタニウムのボディカラーを採用したミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M5 Mark II」と交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」、プレミアム本革ストラップ、オーナーズカード、プレミアム本革カードケースがセットになった限定キット。推定市場価格は税別170,000円前後。M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PROは、35mm判換算で14mm~28mm相当の画角をカバーする超広角ズームレンズ。ズーム全域で絞り開放値F2.8という明るさを持つ。希望小売価格は税別170,000円。M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROは、対角線画角180°の魚眼レンズとして世界初(オリンパス調べ)となる開放F1.8の明るさを実現したプロ向けレンズ。35mm判換算で16mmの画角に相当する。希望小売価格は税別135,000円。
2015年06月17日SCRAPは6月21日まで、東京メトロ新宿駅構内「メトロプロムナード」にて、全長約30mのポスターを掲出している。今回のポスター掲出は、リアル脱出ゲームサマーキャンペーン「謎夏2015」の開催を記念して行われている。同ポスターには「リアル脱出ゲーム」の公演情報だけでなく200問以上の謎が書かれており、新宿駅でリアル脱出ゲームに向けた「謎修行」ができるようになっているとのこと。なお、「謎夏2015」では、プレゼントキャンペーンや、初めて「リアル脱出ゲーム」に参加する人に向けた「はじめての謎解き特典」などの施策を行っている。
2015年06月16日シリコンパワージャパンは3日、M.2プラットフォームのSSD「M10 M.2 2280 SSD」を発表した。容量は120GB、240GB、480GBを用意し、価格はオープン。6月中旬より順次出荷を開始する。MLCタイプのNANDフラッシュメモリを採用し、インタフェースはSATA3(6Gbps)。最大転送速度は、リードが520MB/秒、ライトが330MB/秒、ランダム4Kライトが40,000IOPSだ。本体サイズは22×80×3.5mm、重量は約8g。インテル スマート・レスポンス・テクノロジー(ISRT)、TRIMコマンド、NCQ、S.M.A.R.T.などに対応する。
2015年06月03日ワコールの百貨店向けブランド「パルファージュ」から蜷川実花ディレクションブランド「 M / mika ninagawa(エム/ミカ ニナガワ)」とのコラボンジェリーが、2015年6月3日(水)から伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店で先行発売される。上質感と大人を表現したデザインでキャリア女性に高く支持されている「パルファージュ」に、独自のスタイルで極彩色の鮮烈な写真を撮りつづけ、多く女性から共感得ている蜷川実花氏のディレクションブランド「 M / mika ninagawa」が融合した、待望のコラボ企画第二弾。今回は、谷間を寄せてキープする「リボンブラ」シリーズとバストメイキングに定評のある「フロントエックスブラ」シリーズで展開。デザインは、花の作品を用いたグラフィックをプリントやレースに使用することで、"蜷川ワールド"ならではの鮮やかなカラーバリエーションに仕上がっている。また、2015年5月22日に発売の蜷川実花氏が編集長を務める「M girl(エムガール)」誌面では、モデルとして活躍中のオードリー亜谷香が今回のコラボランジェリーを着こなし、身に纏うアートを表現。7月初旬からは、全国の百貨店の「パルファージュ」取り扱い店舗のほか、ワコールウェブストアで随時販売を開始する。※一部店舗によって発売日が異なる【コラボランジェリー概要】「パルファージュⅹM / mika ninagawa(エム/ミカ ニナガワ)」■先行発売発売日:2015年6月3日(水)取り扱い:伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店■全国発売発売日:7月初旬取り扱い:全国の百貨店の「パルファージュ」取り扱い店舗、ワコールウェブストア▼「パルファージュⅹM / mika ninagawa(エム/ミカ ニナガワ)」コラボ解特設ページ【問合わせ先】ワコールお客様センター電話番号:0120-307-056(平日:9:30~17:00)元の記事を読む
2015年06月03日2015年4月28日に打ち上げられた無人補給船「プラグリェースM-27M」は、ロケットからの分離直後に原因不明の問題に襲われ、制御不能に陥った。プラグリェースM-27Mには国際宇宙ステーションに補給するための物資が搭載されていたが、復旧できずにドッキングを断念、そのまま高度を落とし、5月8日に地球の大気圏に再突入して消滅した。プラグリェースM-27Mは、いったいなぜ制御不能に陥ったのだろうか。この連載の第1回では、事故の簡単な経緯と、今後の影響について紹介した。また第2回、第3回では、事故が発生した4月28日から、大気圏に再突入して消滅するまでの経緯について紹介した。第4回となる今回は、今後の予定や事故調査の進み具合について、現時点でわかっている最新の情報を紹介したい。○事故による今後の打ち上げへの影響ロシア連邦宇宙庁(ロスコースマス)は5月12日に記者会見を開き、今回の事故を受けて、今後のISSへの宇宙飛行士や補給物資の打ち上げ予定を、すべて延期すると発表した。プラグリェースM-27Mの事故前の予定では、まず5月15日に、現在ISSに滞在しているアントーン・シュカープリラフ(露)、サマンサ・クリストフォレッティ(欧)、テリー・ヴァーツ(米)宇宙飛行士の3人を乗せたサユースTMA-15M宇宙船が地球に帰還し、続いて5月26日には、新たにISSのクルーとなる、アレーク・カノネーンカ(露)、油井亀美也(日)、チェル・リングリン(米)宇宙飛行士の3人を乗せたサユースTMA-17Mが打ち上げられることになっていた。また、プラグリェースM-27Mの次号機となるプラグリェースM-28Mの打ち上げは8月ごろに設定されていた。しかし、ロスコースマスはこれをすべて変更し、まずサユースTMA-15Mの帰還を6月上旬まで延期し、サユースTMA-17Mの打ち上げも7月下旬まで延期するという。一方、プラグリェースM-28Mの打ち上げは、7月上旬に繰り上がることになった。これは、有人のサユースTMA-17Mよりも先に無人の補給船を打ち上げることで、安全性を確認すると共に、プラグリェースM-27Mで補給できなかった物資を、いくらかでも送り届けることを意図したものだろう。同機の打ち上げ準備は、今回の事故前からすでに行われており、打ち上げを1か月繰り上げることに問題はないという。それ以降の飛行計画については明らかにされていないが、今回の延期に合わせて、打ち上げや帰還は軒並み遅れることになるだろう。ただ、今現在もISSには宇宙飛行士が滞在しており、彼らの健康なども考えると、すべての予定が2か月遅れることはないと思われる。例えば油井飛行士ら第44/45次長期滞在員のミッション日数を予定より短くするなどして調整することになるだろう。ただ、注意しなければならないのは、あくまでこれは事故調査と、ロケットなり補給船なりへの対策が順調に進んだ場合での話であり、もし調査と対策に手間取ることがあれば、打ち上げ再開はさらに遅れ、油井飛行士らの飛行や、今後のISSの運用予定にもさらに大きな影響が出ることになろう。また、ISS関連の打ち上げ以外への影響も出ている。今回の事故がなければ、5月15日にプラグリェースM-27Mを打ち上げのと同じ、サユース2.1aロケットを使った偵察衛星の打ち上げが予定されていたが、タス通信が5月12日に報じたところによれば、2週間ほど延期されるという。これは今回の事故の原因が、ロケット側にあった可能性が否定できないということを示している。なお、同型のロケットは、欧州のアリアンスペース社もロシアから輸入して運用しているが、今回の事故による影響については特に発表は行われていない。油井飛行士らの打ち上げなど、今後の予定については、また新しい情報が発表され次第、本連載の中で紹介したい。○始まった事故調査ロスコースマスは5月12日に開かれた記者会見の中で、その時点までに判明している事柄を明らかにした。それによると、まず計画では、ロケットの離昇から524.97秒後に、第3段ロケット・エンジンの燃焼を停止させる指令が出され、528.27秒後にプラウリェースM-27Mを分離することになっていた。しかし実際には526.716秒後、つまり予定より1.5秒ほど早く「異常な分離」が起きたことが判明したという。この異常な分離がどういうものかについては不明だ。また、軌道を観測したところ、プラグリェースM-27Mは遠地点高度が予定よりも40kmほど高い軌道に、一方のロケットの第3段は遠地点高度が20kmほど低い軌道に入っていたという。また、ロケットの第3段エンジンの燃焼終了後に、ロケットの第3段の燃料と酸化剤の両方のタンクが、減圧していたこともわかったという。これはおそらく穴が開いたり、破裂したりして生じたものであるとされる。タス通信は5月13日付けで、少なくとも爆発したわけではないだろうとする専門家の見解を報じている。これは異常が発生した時点ですでにロケットの推進剤は空であったことから、爆発が起こるのに必要な要素が存在しないためだ。現時点では、これらの事実がどのように関連しているのかまでは明らかにされていない。たとえば、まずプラグリェースM-27Mに何らかの問題が起き、早期の分離とタンクの破裂を引き起こした可能性もあれば、逆にタンクが破裂したことで早期に分離された可能性など、さまざまなシナリオが考えられる。タス通信は、「失敗の原因を知るためには、さらに詳細な調査が必要である」とする、ロスコースマスのイーガリ・カマローフ長官の発言を報じている。ロスコースマスでは、プラグリェースM-27Mやサユース2.1aを製造した企業などと協力し、5月13日からより詳細な調査に入っている。その結果は当初、5月22日までには発表したいとしていたが、タス通信は22日、調査期間が延長されることになったと報じている。データが不足しており、まだ結論が出せないためだという。タス通信は5月14日にも、「原因を断定するにはデータが不十分だ」という関係者の発言を報じており、調査が難航している様子が伺える。(続く)
2015年06月03日サンディスクは29日、SATA SSD「SanDisk Z400s SSD」シリーズを発表した。2.5インチ(7mm厚)、M.2、mSATAという各プラットフォームにそれぞれ、32GB / 64GB / 128GB / 256GBのモデルを用意する。HDDを使っている既存システムからのリプレースに適したSSD。HDDの20倍の耐久性、1.5倍の信頼性、1/20の消費電力を提供するとしている。各プラットフォームのモデルとも、インタフェースはSATA 6Gbpsに対応。個人でのHDDの換装用途から業務用機器への組み込みなど、幅広い用途に対応する。最大シーケンシャルリードは64GB / 128GB / 256GBが最大520MB/s、32GBが270MB/s。最大シーケンシャルライトは256GBが330MB/s、128GBが180GB/s、64GBが90MB/s、32GBが45MB/s。最大ランダムリードは128GB / 256GBが33,000IOPS、64GBが26,000IOPS、32GBが17,000IOPS。最大ランダムライトは256GBが62,000IOPS、128GBが40,000IOPS、64GBが18,000IOPS、32GBが8,000IOPS。そのほか、動作時耐振動性が5gRMS(10~2,000Hz、3軸)、保管時耐振動性が4.9gRMS(7~800Hz、3軸)。本体サイズ/重量は、2.5インチモデルがW69.85×D100.5×H7mm/30g。M.2モデルがW22×D80×H2.23mm/5.5g。mSATAモデルがW29.85×D50.8×H3.82mm/5g。
2015年05月29日アルティマは、IoT/M2Mソリューションの実現に向け、「IoT/M2M向けメッシュネットワーク・ソリューション」の提供を開始したと発表した。同ソリューションでは、同社がこれまで技術商社として蓄えてきたノウハウとパートナーリレーションを活用することで、センサ端末からクラウドでの見える化までを一括で提案することを可能とする。具体的には、LAN側の信頼性面で、IEEE802.15.4e準拠の低消費電力2.4GHzメッシュネットワークとして、リニアテクノロジー(ダスト・ネットワークス)の「スマートメッシュ」Mote(子機)モジュールを採用。WAN側には同じくリニア(ダスト)の「スマートメッシュ」Manager(親機)モジュールとSierra Wirelessの3Gモジュール「SL8084T」を搭載したコアとの共同開発品「たんぽぽ ASURA」Dustモデルならびにコンピューテックス製M2M組込みCPU モジュール「CM-DUST」を採用。さらに、インターネットまたは、VPN接続へのモバイルネットワークには、NTTPCコミュニケーションズのMVNO回線を利用し、最終的にクラウドでのモニタリングには各通信機器に対応したプラットフォームを活用できる仕組みとしているという。なおアルティマでは、こうした環境を構築するにあたって、必要なデバイス/システムとともに、各種無線認証サポートをテュフラインランドジャパンと協業して行うほか、技術サポートまで含めたトータルソリューションとして提案していくとしている。
2015年05月19日