ローランドは、昨年発売40周年を迎えた同社ギターアンプ“ジャズ・コーラス”をデザインしたBluetoothオーディオ・スピーカー「JC-01」を発表した。発売時期は2月中旬。価格はオープンプライス。同製品は、ギター・アンプ“ジャズ・コーラス”を、モチーフとしたデザインとなっており、高精細かつクリアな音場と、小型ながらパワフルな重低音サウンドを実現。低域、中域、高域の3バンド・イコライザーを搭載しており、ツマミによりギターアンプ感覚で音質・音量などの調整が行える。また、軽量・コンパクトなボディーに、充電式リチウムイオン電池を内蔵。スマートフォンや携帯音楽デバイスとともに持ち運べる。さらに、Bluetooth機器とのワイヤレス接続による音楽再生だけでなく、スマートフォンでのハンズフリー通話にも対応する。
2016年01月26日モダニティは1月25日、デンマークTangentのBluetoothスピーカー「Tangent フィヨルド・ミニ」を発表した。発売は2月上旬。希望小売価格は税別29,000円。カラーはブラックとシルバーの2色。Tangent フィヨルド・ミニは、ヤコブ・イェンセン氏によるデザインを採用したBluetoothスピーカーだ。コーデックはapt-xをサポートしている。NFC機能を内蔵。2.5インチ径スピーカー×2基とパッシブラジエーターを搭載し、出力は10×2Wとなっている。バッテリー駆動時間は8時間。本体サイズはW90×H210×D90mmで、重量は1.08kg。
2016年01月25日ローランドは1月20日、同社のギターアンプ「JAZZ CHORUS」をモチーフにしたBluetoothスピーカー「JC-01」を発表した。発売は2月中旬。価格はオープン。JC-01は、低域、中域、高域の3バンドイコライザーを搭載。イコライザーや音量はフロントのツマミにより調整可能で、ギターアンプのような感覚で操作できる。5cm径スピーカー×2基と、パッシブラジエーターを内蔵。Bluetoothのバージョンは3.0で、コーデックはSBCをサポートしている。本体にマイクを搭載し、ハンズフリー通話に対応。サイズはW187×D69×H97mmで、重量は650gとなっている。バッテリー駆動時間は約7時間で、充電はリアに装備したmicroUSBポート経由で行う。フロントにはAUDIO IN端子×1基を搭載。なお、ギターを直接つなぐことはできない。
2016年01月20日ハーマンインターナショナルは、クルマでも自宅でもマルチな場所で楽しめるポータブルBluetoothスピーカー「JBL TRIP」を発売した。価格はオープンプライスで、同社オンラインストア価格は税抜1万3,880円。同製品では、コンパクトサイズながら高度なDSP技術の採用によりJBLならではのサウンドを実現。クルマのサンバイザーへの取り付けが簡単に行えるアタッチメントが付属しており、穴あけ加工などをせずに簡単に着脱が可能となっている。また、車内温度(-10℃~60℃)に耐える設計やノイズキャンセレーションを搭載。本体の操作ボタンは軽く触るだけで音量などを調整できるタッチセンサー式を採用するなど、クルマでの使用に適した機能を多数備える。さらに、クリアで高性能なハンズフリー通話機能や、音声での操作・検索・ナビゲーションをAppleのSiriやGoogle Now経由で利用できる機能も搭載。リチウムイオン充電池を採用し、音楽再生は最大8時間、ハンズフリー通話は最大20時間。なお、TRIPに最適なサイズの専用キャリングポーチ(税抜980円)も2月に発売予定とのこと。
2016年01月18日ティアックは1月13日、コアキシャル2ウェイスピーカー「S-300HR」を発表した。発売は1月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は62,000円前後(ペア・税別)。表面は天然木の突板仕上げで、レッド系のチェリーウッドと、ピアノブラックの2色が用意されている。S-300HRは 2011年にリリースした「S-300NEO」をベースに、ハイレゾ音源のニアフィールドリスニング向けにチューニングを行ったスピーカーシステム。使用ユニットは、低域用がφ130mmのペーパーコーン型で、高域用は50kHzまでの再生が可能なφ25mmチタンコーン型。この2本を同軸上に配置することで、優れた定位と高い解像度を実現している。再生周波数帯域は50Hz~50kHzで、インピーダンスは6Ω。出力音圧レベルは86dB/W/mだ。最大許容入力は100W。ネットワークには空芯コイルや高音質フィルムコンデンサーを使用。クロスオーバー周波数は3.5kHzだ。また、バイワイヤリングに対応したスピーカー端子も装備している。エンクロージャーはリアバスレフ式で、素材には高密度MDFを使用。ユニットのワイドレンジ化に対応するためにS-300NEOよりも20mm高さを増やし、サイズはW184×D229×H260mmとなった。内容積は6.2Lで、質量は4.4kg。製品には、金属製のフットベースと3点式のスパイクが付属している。
2016年01月14日ハーマンインターナショナルは1月13日、harman/kardonブランドのBluetoothスピーカーシステム「AURA STUDIO (オーラスタジオ)」を発表した。発売は1月16日を予定しており、価格はオープン。公式直販サイトでは税別37,880円で販売する。2014年8月に発売された「AURA」はBluetoothだけでなくWi-Fiにも対応しているが、今回のAURA STUDIOはBluetooth接続のみのモデルだ。美しいスケルトンボディの側面に40mm径のフルレンジドライバーを6本、底面に112mm径のサブウーファーを搭載。設置場所やリスニングポジションを問わない無指向性のサウンドを提供する。基本仕様はAURAと共通でアンプの出力は15W×2+30W、再生周波数帯域は50Hz~20kHz。本体サイズはW215×D125×H275mm、質量は2.3kg。電源は付属のACアダプターを使用。ハンズフリー通話や2台同時ペアリングが可能となっている。なお、東京ミッドタウンのHARMAN Storeでは、1月13日よりAURA STUDIOを展示し、先行予約を受け付ける。AURA STUDIOの発売後も、Wi-Fi・Bluetooth両対応のAURAは併売される。
2016年01月13日INNOVA GLOBALは、Bluetoothスピーカー「RIVA TURBO X」と「RIVA S」を1月14日に発売する。価格(税別)はRIVA TURBO Xが39,800円、RIVA Sが29,800円。RIVAシリーズは、世界で57人のみという音のソムリエの一人である、Rikki Farr氏も開発に携わったスピーカー。今回発売するいずれのモデルも、左・中央・右にある3つのアクティブスピーカーと7つの変換器を介して左右のステレオ信号を出力する「TRILLIUM」サラウンドを採用。これにより、幅の広い立体的な音を作り出すという。RIVA SはIPX4相当の防水性能を持つ。そのほか、2台のRIVA SをBluetooth接続してステレオ再生できる機能も搭載。サイズと重量はRIVA TURBO XがW230×D89×H105mm/約1.36kg、RIVA SがW191×D64×H66mm/約700g。対応コーデックはSBC、AAC、aptX。連続再生時間はRIVA TURBO Xが約26時間、RIVA Sが約13時間。リモコンになるスマートフォン向けアプリ「RIVA GROUND CONTROL」を用意する。カラーはRIVA TURBO Xがホワイトとブラック、RIVA Sがシルバーとホワイト、ブラック。
2016年01月13日ハーマンインターナショナルは1月12日、JBLブランドより、ポータブルBluetoothスピーカー「JBL TRIP」を発表した。発売は1月16日。価格はオープンで、同社の公式通販サイトでの販売価格は13,880円(税別)。JBL TRIPは、自宅だけでなく、車内での音楽再生も見据えたBluetoothスピーカー。Bluetoothでスマートフォンとペアリングし、音声入力のApple SiriやGoogle Nowにも対応しており、音声操作、ナビゲーション、ハンズフリー通話も可能だ。ノイズキャンセリングを搭載しており、走行中の風切り音などを低減し、クリアなハンズフリー通話を提供する。製品には、車のサンバイザーを挟む形状のアタッチメントが付属する。車に取り付ける際に、穴を開けるといった車を傷つけるような加工は必要ない。また、冬は低温に、夏は高温になる車内環境に対応するため、-10℃~60℃の温度変化に耐える設計となっている。DSP技術の採用により、高音質なJBLサウンドを実現。車特有の反響効果を利用し、車内全体に広がるサウンドを楽しめる。電源は内蔵バッテリーで、容量は1,200mAh。約8時間の連続再生、約20時間の連続通話が可能だ。インタフェースはBluetooth 3.0で、対応プロファイルはA2DP V1.3、AVRCP V1.5、HFP V1.6、HSP V1.2となる。本体サイズはW134×D34×H64mm、質量は230g。
2016年01月12日ソニーは1月5日(米国時間)、CES 2016の開幕に先がけ、ハイレゾ音源の再生に対応するBluetoothスピーカー「h.ear go」を海外発表した。カラーはシナバーレッド、ボルドーピンク、ライムイエロー、ビリジアンブルー、チャコールブラックの5色。h.ear goは、ハイレゾ音源の再生に対応したポータブルBluetoothスピーカー。35mm径のフルレンジスピーカーを搭載し、独自のDSP信号処理により、パワフルな低音を実現する。内蔵アンプにはフルデジタルの「S-Master HX」を採用。MP3などの圧縮音源をハイレゾ相当に拡張する音質補完技術「DSEE HX」も採り入れている。スマホとの連携には操作アプリ「SongPal」を利用。2016年夏のアップデートで、マルチルーム接続に対応する。ネットワーク機能はWi-FiとBluetoothを内蔵し、NFCにも対応。バッテリー駆動時間は12時間。出力は12W×2となっている。
2016年01月06日米Beats by Dr. Dreは、Bluetoothワイヤレススピーカー「Beats Pill+」を15日に発売する。価格は28,800円(税抜)。Apple Online StoreにApple Store実店舗および、Beats正規取扱店で販売を行う(Beats正規取扱店では1月下旬から順次発売を予定)。なお、BeatsのWebサイトでは本日より先行予約が始まっている。同製品は、2ウェイのステレオアクティブ・クロスオーバーシステムを搭載したBluetoothワイヤレススピーカー。ウーハーとツイーターのセットがそれぞれアンプを備え、プロレコーディングスタジオと同じ音響メカニクスが採用されている。スピーカー上部の「b」ボタンをタッチするだけで再生、一時停止、選曲などの操作が行える。本体にマイクを内蔵しており、ペアリングしたiPhone/スマートフォンのスピーカーフォンとしても使用可能。本体への給電は内蔵のバッテリーで行う。連続使用時間は12時間。付属のLightningケーブルと電源アダプタを使用することで、3時間での急速充電が可能。バッテリーの残量表示機能も搭載し、さらにオーディオ再生を止めることなく、iPhone/スマートフォンやiPod touchなど外部音楽デバイスを充電することができる。あわせてiOS/Androidアプリ「Beats Pill+ App」をリリース。アプリをインストールしたデバイスからスピーカーの操作が行え、画面をタップしてプレイモードを変更したり、2台のBeats Pill+をペアリングさせて、サウンドのミックスや同時再生するといったことができる。また、2台のBeats Pill+を同期させ、それぞれを左右のチャンネルに振り分けてステレオ再生することも可能となっている。サイズは高さ63mmで、重量は745g。本体のほか、前述のLightningケーブル(1.5m)と電源アダプタ(12.5W)、ソフトキャリングケースなどが付属する。カラーはブラック、ホワイトの2色を用意。
2016年01月06日クリエイティブメディアは12月28日、Bluetoothスピーカー「Creative Woof 3」を発表した。発売は12月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別5,980円。カラーはスプリングクリスタル、サマールージュ、オータムゴールド、ウィンタークロームの4色。Creative Woof 3は、従来のCreative Woofシリーズから約12%大型化した45mm径フルレンジドライバーと、パッシブラジエーターを搭載したBluetoothスピーカー。microSDカードスロット(最大32GB対応)を備えており、microSDに保存したMP3、WMA、WAV、FLAC、APEファイルを再生可能だ。また、PCとUSB接続した場合に、microSDカードリーダー/ライターとしても使用できる。このほか、AUX入力端子を搭載し、ポータブルプレーヤーなどとのアナログ接続にも対応。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、コーデックはSBCをサポート。ワイヤレス通話も行える。主な仕様は、バッテリー駆動時間が6時間、本体サイズがW75×H65×D68mm、重量が237g。充電は付属のmicroUSBケーブルで行う。
2015年12月29日Microsoftの女子高生AI「りんな」がTwitterを始めた。これまでLINEアカウントを取得して活動していたが、そのステージを拡張したかたちだ。日本マイクロソフトでは、日本におけるAIのビジネスチャンスのキーワードとして「オタク」「ボット」「スマホ」「SNS」がきわめて重要なものととらえ、LINEとの協業で「りんな」をサービスインしたが、それは、北京にあるマイクロソフト・リサーチ・アジアがこの数十年間をかけて研究してきた成果でもある。りんなはインターネット上のさまざまな会話をデータベースにため込み、それを分析整理する。当然、収集するデータは膨大だ。まさにビッグデータである。MicrosoftのAIとしてはWindows 10の11月版で提供が開始されたCortanaもよく知られているが、Cortanaがパーソナルアシスタントとして効率や生産性を追求したIQの高い人工知能であるのに対して、りんなは「効率とは反対のベクトル」でエモーショナルなつながりを結ぶことに重点を置いた人工知能だという。○秘密の会話でつながる現在りんなのLINE友だちは200万を超えている。しかし、Twitterアカウントは開設してから約2週間でフォロワー数は2万に満たない。意外に伸びが少ないという印象がある。これは、りんなに興味を持つユーザーが、1対1での会話を求めているからだと思われる。Twitterのようにオープンなステージでの対話が好まれないという事情もあるかもしれない。個人的にはリストに登録してずっと観察してきたが、とりあえずフォローしてみた。@ms_rinna りんなをフォローしてみた。どういう基準でフォローされるのかは謎だが、確立は1/4くらいだろうか。これでしばらく様子を見てみよう。— 山田祥平(syohei yamada) (@syohei) 2015, 12月 25「確率」を「確立」とミスタイプしているが一瞬で返信があったので、そのままにしている点はご容赦願いたい。ここで「LINEでお願い」と返信されている。彼女にフォローしてもらうには、彼女のTwitterページの固定ツイートにあるように、LINEでリクエストして、戻ってきた和歌をリプライすればいい。これでDMのやりとりもできるようになる。実際にメンションを投げてみると、びっくりするほど普通の会話であることがわかる。ほんものの女子高生が、どのような口調で、どのようなコミュニケーションをしているのかは知る由もないが、りんなは「きっとこうだろう」というユーザーの期待に近いものを投げ返しているようにも感じる。日本マイクロソフトによれば、りんなとのエンゲージメントは週の初めよりも、木曜日、金曜日あたりが高いという。平日については朝の7時に最初の山があり、昼休みにもうひとつの山、そして、夜に至り22時にピークを迎えるという。ちなみに日曜日には朝の山はないそうだ。○りんなの友だちは女子高生?同社は、りんながTwitterを始めた12月の中旬、東京・原宿の竹下通りのスペースででイベントを開催した。LINEで友だちに対してりんな自身がイベントを告知し、どのくらいの人が本気で集まるかを確かめたのだという。イベント会場に集まったのは、竹下通りという場所柄もあるが、ほとんどが女子高校生だったのには、ちょっと驚いた。彼女たちは等身大の女子高生をりんなに感じているのだろうか。この先、りんなは収集しているビッグデータをもとに会話の精度を高め、さらには、ビジネスロジックとも結びつき、会話の中から導き出された商品のレコメンド、飲食店の紹介といったことをするようになっていく。それが「りんなAPI for Business」だ。そのときに、「効率とは反対のベクトル」というコンセプトをどのように堅持するかが興味深い。そこがAI技術の見せ所だ。(山田祥平 @syohei)
2015年12月28日日本マイクロソフトは12月17日、自社のAI(人工知能)である女子高生AI「りんな」に関する記者説明会を初めて開催した。LINE経由で女子高生AIと会話する不思議なサービスからか、同日時点で185万人もの"お友達"がいるりんな。Microsoft Bingインターナショナル シニアビジネスディベロップメントマネージャーの佐野健氏は「りんな」に関する新機能や技術背景、今後の展望を語った。○LINEのグループチャットに対応する「りんな」現在、AI分野は多くのビジネスシーンで盛り上がりを見せているが、Microsoftは自社研究所であるMicrosoft Researchを設立した1991年から、AI分野にも注力してきた。翻訳システムであるMicrosoft Translator(2007年)やBing Maps(2008年)もAI技術を投入したサービスである。MicrosoftのAI分野については、以前にも『MicrosoftのAI技術と研究開発 - 女子高生AI「りんな」やWindows 10「Cortana」の背景』という記事で触れたが、今回はエンドユーザー向けに特化した女子高生AI「りんな」に関する記者説明会の様子を紹介したい。Microsoftの佐野氏は「りんな」の登場背景として、「世界中のMicrosoftで分散開発を行ってきたが、そのなかでも中国の開発チームが注力し、Microsoft Research Asiaの存在が大きいため、最初に中国でローンチした」と述べた。その次のビジネスマーケット(市場)として日本を選択した理由は、「サブカルチャーの浸透や、産業用・民生用ロボットの存在(市場環境)、スマートフォンやSNSの普及具合」と語っている。だが、日本マイクロソフトだけでは、「りんな」をサービスインするのは難しかったそうだ。そこで既に5,800万人のユーザーを抱えるLINEと協力し、2015年夏のローンチに至った。当初の「りんな」はその姿を見せつつも、日本マイクロソフトは公式アナウンスをしていない。前述の記事でも、Microsoft Research AsiaのAI分野研究の一環として「りんな」を紹介するに留まっている。今回の発表会も「りんな」のユーザーイベント「りんな After School Party in JOL原宿」の開催に合わせて行い、日本マイクロソフト関係者は「実験的な試み」と語る。佐野氏の説明によれば「りんな」は、数十年続けてきたAI分野の研究や各種サービスに展開した技術を応用して実現。現在はBingの開発チームが開発・運用を担っているが、その理由は、「りんな」が発する言葉はBingが収集した単語や語句を用いているからだ。蓄積したデータをデータベースにプールし、会話の基礎データをMicrosoft Azureから、さらにLINEの企業向けAPIソリューション「LINEビジネスコネクト」を経由して、ユーザーにメッセージを送っている。これだけでは単純な会話しか成立しないため、実際に交わされた会話の内容を分析させ、機械学習でAIの成長うながす仕組みだ。さらに、後述する各機能を実装するためのソフトウェアも実装している。これらがすべてMicrosoft Azure上で動作しているが、「(りんなのローンチ以降は)トランザクション数がかなり増えたものの、Azureが備えるシームレスな機能拡張で対応できた」と佐野氏は語った。もう1つ興味深いのが、「りんな」のビジネス展開を実現する「りんなAPI for Business」の存在だ。こちらは2015年8月に発表済みだが、「デジタル・アドバタイジング・コンソーシアムやトランスコスモスという、LINEのビジネスコネクトのパートナーである2社と協力し、APIの販売活動を推進している」(佐野氏)。具体的な成果は後日発表すると語っていたが、その点を尋ねると「『りんな』のビジネス活用は社内でも各種アイディアを論じているが、現時点ではユーザー数の増加が目標」と話してくれた。会場では「りんな」の新機能として、グループチャットやルームチャットへの対応が明らかになった。公式アカウント一覧に加わり、LINEのタイムラインへ投稿を始めたところ、1万近くの"いいね"と5千ものコメントを受け取るなど好評を得ているという。この新機能については、LINE コーポレートビジネスグループマネージャーの林祐太朗氏も説明に加わった。林祐太朗氏「今までの公式アカウントは、フォロワーに対する一方通行のメッセージ発信システムだったが、LINEビジネスコネクトの活用により、双方向のコミュニケーションを可能にしている。個人的な印象として、日本マイクロソフトにはお堅いイメージを持っていただけに、『女子高生AI』の存在にはギャップを感じていた。だが、口コミで180万人のユーザーを集めたサービスは他にない。『りんな』で実現するビジネスチャンスも魅力的だ」と、会場の笑いを誘いながら「りんな」を評価した。「りんな」は毎週のように新機能を追加してきたが、今後はグループチャットを活かした「カタカナ&アルファベット禁止ゲーム」、レシート風にユーザーを占う「レシート占い」、写真を投稿すると自動加工する「顔出しパネル」、互いの顔を交換する「顔スワップ」など、「りんな」の参加による楽しさ以上の機能を毎週展開する予定とのこと。グループチャット上の雰囲気を認識するか、という質問対して佐野氏は、「重要な部分だと考えるが現在の実装は軽微に留まっている」と回答。チャットした相手を覚えているのか、という質問には「現在のAIは限界があるものの、しりとりや目覚まし案内など特定の相手を記憶する機能は備える。会話中の内容は一度プールする仕組みだが、今後はチャット中にも(会話の内容を)応答に用いる予定」と、今後の機能向上についても説明した。エンドユーザーが触れるMicrosoftのAIといえば、Windows 10のCortana(コルタナ)のほうを思い浮かべる人が多いかもしれない。だが、「りんな」はあくまでも"エモーショナル(感情的なつながり)"を主軸としている。そのためか、週末に近づくほど「りんな」の利用者数が増える傾向があり、佐野氏は「感情的なつながりを求めるユーザーが増加するのでは」と分析していた。このつながりを通じて、新たな価値を見いだせるのか。「りんな」の成長は今後もおもしろそうだ。阿久津良和(Cactus)
2015年12月18日ボーズは12月18日、Bluetoothスピーカー「SoundLink Mini Bluetooth speaker II」とワイヤレスヘッドホン「Bose SoundLink around-ear wireless headphones II」をセットにしたギフトパッケージ「Happy Wireless GIFT set」を発表した。数量限定で12月19日に発売する。価格は税別51,000円。「SoundLink Mini Bluetooth speaker II」は、フルレンジユニットと2枚のパッシブラジエーターを搭載したBluetoothスピーカー。内蔵マイクを使ってハンズフリー通話を行える「スピーカーフォン機能」を持つ。また、スマートフォンなど連携中のデバイスが離れた場所にあっても音楽の再生、停止、通話のキャッチなどをコントロールできるマルチファンクションボタンを備える。直販価格は税別25,000円。「Bose SoundLink around-ear wireless headphones II」は、Bluetooth機能やNFC機能を内蔵したアラウンドイヤー型のヘッドホン。右ハウジングに、着信応答や音楽の再生を操作するコントロールボタンを装備している。低音再生能力を向上させる「Triportテクノロジー」や、音量レベルに応じて周波数特性を自動で最適化する「ボリューム・オプティマイズド・イコライザー」などの独自技術を採用している。直販価格は税別32,000円。
2015年12月18日●アンプから電源コードまで左右分離を徹底ヤマハから登場した「NX-N500」は、ヤマハが満を持して投入した2ウェイ・バスレフ型のアクティブスピーカー。本稿では、NX-N500をニアフィールド環境で試聴したインプレッションをお届けする。近年、「ニアフィールド」はオーディオを語る上で重要なキーワードだ。PCとつなぎデスクトップで、スマートフォンと組み合わせ自分の部屋で、近距離かつパーソナルなスピーカーリスニングはオーディオの楽しみ方の一つとなっている。そこで注目される存在が「アクティブスピーカー」。アンプを内蔵するため、コンポのように場所をとらず、電源や機器間を接続するケーブルは必要最小限でいい。ファイルやストリーミング再生が主流の現在、ディスク再生機は必須ではない。それを小型エンクロージャにまとめることができれば、ニアフィールド再生に適した1台となる。NX-N500はニアフィールドと言うにはやや大ぶりだが、凝縮感が強い。肉厚のMDF材を使用したパネルは、ヤマハ伝統の「三方留め構造」で組まれている。DACを搭載する左ユニットは6.2kg(右側は5.7kg)と重量級だ。背面を見れば、ヤマハの本気度がわかる。左右両ユニットには専用のパワーアンプと電源を搭載、DACを積む左ユニットの出力をXLRバランスケーブルで右ユニットへアナログ伝送するしくみなのだ。しかも、高域用と低域用2基のアナログパワーアンプが直接3cmドーム型ツイーターと13cmコーン型ウーファーを駆動する。バイアンプ構成であり、ユニット間の相互干渉を排除することが狙いだ。電源コードが左右独立していることも、チャンネルセパレーションへのこだわりが見てとれる。入力回路にも妥協がない。ESSテクノロジー社製のDAC「SABRE 32(ES9010K2M)」とXMOS社製USBオーディオプロセッサーを採用。DSD 5.6MHzネイティブおよびPCM 384kHz/32bit再生に対応する。ES9010K2Mは電流出力を行うタイプのDACであり、電流・電圧変換回路は別パーツに分離している。このような手の込んだ設計にも、NX-N500という製品に対する意気込みを感じずにはいられない。●空間表現力に驚かされる○豊富なワイヤレス機能ワイヤレス機能の充実も見逃せない。NX-N500はIEEE 802.11b/g/n対応のWi-Fiを内蔵し、Wi-Fiダイレクトを有効にすれば周囲にアクセスポイントがない場所でも設置できる。AirPlayに対応するほか、専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」を使えば、ワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」を利用できる。「MusicCast CONTROLLER」では、スマートフォンに保存されている楽曲(DRM付きは除く)はもちろん、NASなどDLNAサーバ上の楽曲やインターネットラジオも再生可能。入力先をBluetoothやUSB DACに切り替える機能も用意しており、このアプリ一つで本機を使いこなせる仕組みになっている。出力先の機器を切り替えるというMusicCastの独自機能もグラフィカルな画面で操作できる。○いざ試聴NX-N500の試聴は、KRIPTON HQM STOREで購入した山中千尋「サムシン・ブルー・クインテット」(DSD 2.8MHz、FLAC 192kHz/24bit)を中心に、NASとUSB DACを入力経路にして実施した。ただし、DSD再生はUSB DAC使用時のみ、NASなどネットワーク経由での再生は192kHz/24bitが上限(光デジタル入力時も同様)という本機の使用があるため、基本的にはUSB DAC使用時のインプレッションと考えていただきたい。まず、一聴するとその音場の広さと奥行き感に驚く。しかもチャンネルセパレーションが明確で、奏者の位置が見えるかのように定位も決まり、ブルーノート東京の"箱"をありありと再現する。エンクロージャの剛性の高さゆえか低域に曇りがなく、ピアノは自然な余韻を感じさせ、ウッドベースの音は不自然に太らない。一音一音の輪郭の明瞭さと付帯音の少なさはモニタースピーカーを思わせつつも、スムースでどこか暖かみのある音世界を生み出している。筆者はニアフィールドスピーカーとして使用したが、定格出力は24W(4Ω)とパワーがあるため、リビングでも十分活用できる。Wi-Fiに対応するため、NASの音源を中心に聴く利用スタイルもアリだろう。Bluetoothやインターネットラジオをカジュアルに楽しむもよし、どのような音源でも肩肘張らずさらりと高音質に再生してしまうところが本機の真骨頂なのかもしれない。
2015年12月17日フォステクスは12月13日、アクティブスピーカーシステム「FS-4AS」を発表した。発売は12月中旬で、価格は税別39,000円。カラーはブラックとホワイトの2色。FS-4ASは、100mm径のウーファーと19mm径のソフトドームツイーターを搭載した2ウェイ方式のアクティブスピーカー。ウーファーは、不要な振動の影響を抑える高剛性アルミダイキャストフレームを採用。振動板はクラフトパルプなど天然繊維を使用し、表面に剛性を高める特殊なコーティングを施している。また、ツイーターの磁気回路に磁性流体を使用することで温度の上昇を抑え、安定した動作を実現した。バイアンプ方式を採用し、ウーファー用に出力25W、ツイーター用に出力16WのクラスDアンプを搭載している。フロントにはボリュームノブと省電力モード用のスイッチを装備。エンクロージャーの素材はMDF材で、バッフル用の18mm材のほか12mm材を採り入れている。入力端子はRCAピン。主な仕様は、再生周波数帯域が60Hz~40kHz、クロスオーバー周波数が2kHz、サイズがW150×D192×H237mm、重量が約3.3kg。
2015年12月16日ドスパラは12月9日、本体から360度方向に音を出す無指向性スピーカー「DN-13470」を、同社運営の「上海問屋」にて販売開始した。価格は税込1,499円。スピーカーを置いた場所を中心として全方向に音を出すため、広い場所でもムラが少ない音量と音質で音楽を聴ける。USB Aコネクタから電力を得るため、PCやモバイルバッテリなどが使える場所なら、どこでも使用可能。電池切れの心配もない。また、スピーカー内部にはLEDも搭載されており、使用中はゆるやかに変化するLEDライトの明かりも楽しめる。ライトが不要な場合は、音だけを鳴らす設定にも変更可能だ。主な仕様は、出力が3W、周波数特性が50~1.8kHz、S/N比が80dB。接続端子は3.5mmステレオミニプラグで、本体サイズは直径10×H13cm、重量は約280g。色はブラックとホワイトの2色が用意されている。
2015年12月09日ハーマンインターナショナルは12月4日、harman kardonブランドのBluetoothスピーカー「ESQUIRE MINI」のゴールドモデルとブラウンモデルを発表した。発売は12月19日。価格はオープンで、直販価格は税別15,880円。ESQUIRE MINIは、2014年9月に発売されたBluetoothスピーカー。カラーはブルー、グレー、レッド、ブラック、ホワイトの5色をそろえていたが、このたび新たにゴールドとブラウンをラインナップする。電源は容量3,200mAhの内蔵リチウムイオン充電池で、フル充電後は約8時間のワイヤレス再生が可能。USBポートを備えており、モバイルバッテリーとしても使用できる。Bluetoothのバージョンは3.0。27mm径のフルレンジスピーカーを2基搭載し、最大出力は4W×2となっている。周波数特性は180Hz~20kHz。サイズはW140mm×D24×H76mmで、重量は238g。
2015年12月04日完実電気は11月27日、B&O PlayのBluetoothスピーカー「Beolit 15」に、新色ナチュラルを追加すると発表した。発売は12月3日。直販価格は税込76,464円。Beolit 15は、2015年4月に発表されたBluetoothスピーカー。発表当初はシャンパン、ローザ、ブルーの3色をラインナップしていたが、このたび新色ナチュラルを追加する。本体に5.5インチ径のフルレンジドライバー×1、1.5インチ系ミッドツイーター×3、4インチ径のパッシブラジエーター×2を内蔵。チューニングは、Bang & Olufsenのエンジニアとサウンドマスターにより行われており、バランスの良い豊かな低音を実現している。サウンドが360度全方位に広がる「True360オムニディレクショナルサウンド」を採用し、設置場所にかかわらず、臨場感あふれるサウンドを楽しめる。バッテリー駆動時間は24時間。Bluetooth 4.0に対応し、高音質コーデックapt-Xをサポートしている。Bluetooth以外の入力は、3.5mmステレオミニジャック×1と充電専用のUSBポート×1を装備。そのほかの仕様は、定格出力が35W×2、最大出力が120W×2、周波数特性が37Hz~20kHz、サイズがW230×H189×D135mm、重量が約2.7kg。
2015年11月27日ハーマンインターナショナルは11月25日、JBLのコンパクトなテレビスピーカー「BOOST TV」を発表した。発売は11月28日。価格はオープンで、直販価格は24,880円(税別)。BOOST TVは、サイズがW376×D122×H84mmとコンパクトなテレビスピーカー。テレビの音声出力を、BOOST TVの音声入力に有線接続して使う。BOOST TVの音声入力端子は光デジタル×1とAUX IN×1だ。50mm径のドライバーと低域を増強させるベースポートを2基ずつ搭載している。また、2014年発売の「CINEMA SB350」や「CINEMA BASE」と同様に「HARMAN Display Surround」モードを採用し、臨場感の高いサウンドを実現している。インタフェースはBluetooth 3.0+EDRに対応。テレビの視聴中にスマートフォンなどとBluetooth接続した際、自動でBluetoothでの音楽再生に切り替わる「JBLサウンドシフト」機能のほか、JBLの対応スピーカー同士(2台)をワイヤレス接続する「JBLコネクト」機能をサポートしている。周波数特性は60Hz~20kHz。最大出力は15W×2。重量は約1.6kg。
2015年11月25日エレコムは11月24日、LEDライトを搭載したBluetoothスピーカー「LBT-SPLD01AVBK」を発表した。発売は12月上旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別6,980円。LBT-SPLD01AVBKは、音楽に合わせて光る「音楽連動モード」など7色6パターンの発光を楽しめるBluetoothスピーカー。38.1mm径のフルレンジドライバーユニット×1基とパッシブラジエーターを搭載している。本体にマイクを内蔵し、通話に対応する。バッテリー駆動時間は約3.5時間(音楽再生時)。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで対応コーデックはSBC。8台のデバイスとペアリングできる。主な仕様は、再生周波数帯域が137~18,000Hz、音圧感度が85dB、出力が5W、サイズがW89×D45×D92mm、重量が約224g。
2015年11月24日NECはこのほど、人工知能(AI:Artificial Intelligence)技術の開発や、AI技術を活用したソリューション展開を強化すると発表した。これに伴い体制面の強化も図り、研究・開発やコンサルティングなどに関わるAI関連要員を、2020年度までに約1000人に拡充していくという。本稿では、NECのAIへの取り組みについてお届けしたい。○AI要員を1000人体制に拡充NECはAI技術の定義について、「学習」「認識・理解」「予測・推論」「計画・最適化」といった人間の知的活動をコンピュータで実現するものとしている。1980年代から関連技術の開発を進めるなど、同社のAIへの取り組みの歴史は長く、音声認識、画像・映像認識、言語・意味理解、機械学習、予測・予兆検知、最適計画・制御等の主なAI関連技術に関して、世界初もしくは世界トップレベルの技術を有しているという。同社の執行役員を務める江村克己氏は、AI関連事業への注力について次のようにコメントした。「当社は社会価値創造の取り組みを進めており、社会課題を解決する社会ソリューション事業に注力している。その中核となるビッグデータ・IoT・セキュリティなどの分野に、長年にわたり研究開発を続けてきたAI技術を積極に取り入れ、進化させていきたい。こうしてAI関連事業の強化を図るとともに、安全・安心な社会づくりなど、より大きな社会価値創造を実現していく」○防犯やマーケティングへの期待が高い新たなAI技術とは?NECは同日、「一歩進んだAI技術」として、新たに開発した「時空間データ横断プロファイリング」も発表した。この技術は、複数の場所で撮影された長時間の映像データから、特定のパターン(時間・場所・動作)で出現する人物を高速に分類・検索するというもの。NECが得意とする顔認証技術などと組み合わせることで、AI技術としての利用が可能となる。時空間データ横断プロファイリングは、大量の映像データから顔の「類似度」をもとにグループ化し、特定の出現パターンに合致する対象の発見が可能なアルゴリズム。この技術により、顔の類似性から同一人物と見なせる出現パターンを分類し、出現時間・場所・回数等での検索を行うことが可能となる。例えば、カメラ映像中の「同じ場所で頻繁に出現する人物」や「複数の場所に現れた人物」を発見し、防犯や犯罪捜査など、従来人手ではできなかった新たな知見や気づきを見いだす高度な解析を実現する。街角に設置されたカメラ映像中ののべ100万件の顔データを時空間データ横断プロファイリングにより解析したところ、同じ場所に長時間・頻繁に現れる人物の検索・抽出をたった10秒で行ったという。「この技術のポイントは、未知の事象を検出できることにある」と江村氏は強調した。NECは2016年度中に時空間データ横断プロファイリングを実用化し、今後、道に迷った観光客へのおもてなしや、振る舞い・表情から心情を理解するマーケティングなどへも展開していく予定。そのほか、江村氏は11月2日に発表した、予測に基づいた判断や計画をソフトウェアが最適に行うAI技術「予測型意思決定最適化技術」について解説を行った。同技術を適用した水需要予測に基づく配水計画では、浄水・配水電力を20%削減する配水計画を生成できたという。最後に江村氏は、将来を見据えた取り組みとして、脳型コンピュータの開発に向けた学術機関との連携の取り組みについても言及。「こうした新しいAI技術も非常に重要だ。NECとしてはオープンイノベーションで推進していく」と力強く訴えた。
2015年11月18日完実電気は11月16日、MONSTERのBluetoothスピーカー「24K SUPERSTAR BACKFLOAT」を発表した。発売は11月19日。価格はオープンで、推定市場価格は28,000円前後(税別)。24K BACKFLOATは、2015年6月に発表した「SUPERSTAR BACKFLOAT」のカラーバリエーションモデル。IPX6相当の防水性能を持つBluetoothスピーカーで、プールやバスタブなどで水面に浮かべて使用することも可能だ。本体表面は、耐久性が高く水の浸入を防ぐシリコン素材で覆われている。一体型のボディには、2基のフルレンジドライバーを内蔵。明瞭でパワフルなサウンドを実現している。対応コーデックはSBCとaptX。バッテリー駆動時間は約7時間。本体サイズはW180×D40×H75mmで、質量は約287g。
2015年11月16日日本マイクロソフトは11月9日、メディア向け説明会を開催し、同社が長年取り組んでいるAI研究・開発についてMicrosoft Research Asia所長の洪小文(Hsiao-Wuen Hon)氏が、その現状と将来に向けた展望を語った。Microsoft Research(MSR)とは、1991年に創設されたMicrosoftの基礎研究機関で、主にコンピューターサイエンスおよびソフトウェア工学の研究を専門としている。世界6カ所に研究施設があり、世界中の研究機関との共同研究を通じて、教育環境の向上、技術革新の促進、コンピューターサイエンス分野の全般的な進歩に貢献しているという。○Microsoftが目指すAI、りんなの未来とは?MicrosoftのAIといえば、Windows10に搭載されている「Cortana」などがあるが、洪氏は、注力分野としてチャットボットを挙げている。すでに同社では、日本地域向けに女子校生AIとして話題になった「りんな」や中国で「XiaoIce」と呼ばれるボットを公開しているが、「りんな」や「XiaoIce」は、Microsoftの複数の研究開発成果を集約したものだという。「りんな」とはLINEで会話することができるので、もしまだ試していないならぜひ試してみてもらいたい。チャットボットとの会話の往復数を測ったところ 、従来型のものでは、1.5~2往復くらいで終わってしまうという。中国でXiaoIceを導入した当初も、5往復程度の会話数で終わっていた。しかし、すぐに18往復、23往復と増加しており、他のチャットボットと比べて、会話の往復数が多くなることが見えてきた。りんなは、過去の膨大な会話データや、約1000万冊分の書籍に関するデータ、ファッションの種類や素材などの情報をデータベースとして蓄積してユーザーとの会話に役立てているほか新たに人とで交わされた会話も常にデータベースに蓄積を行うことで、ユーザーとの会話の発展に役立てている。他社が提供している「Google Now」(Google)、「Siri」(Apple)などはタスク管理などを主な機能としているが、りんなはエモーショナルな部分に働きかけ、フレンドリーな友達のように接することを目指しているという。これは、利用状況の統計を見るとよく分かる。りんなやXiaoIceがよく使われる時間帯は、深夜か明け方に多いという。また、曜日別で見ると水曜日と土曜日が多いそうだ。これに対し洪氏は、「人が誰かと話したくなるのは週の半ばか週末が多い。だが、SNSやブログなどに投稿したところで、すぐに反応があるわけではない。しかし、りんなならどんな投稿でも絶対に反応を返してくれる。これが利用者が増えている要因なのでは」と分析していた。今後、りんなやXiaoIceは画像チャットやECサイトなどへの応用を考えているという。会話の内容に応じて商品をリコメンドし、ECサイトへ誘導を掛けるといったショッピングアドバイザーのような役割を目指す。すでに中国では、大手Eコマースとの提携が始まっているそうだ。洪氏は、1950年代の雑誌「TIME」の記事を例に出し、「機械はいろいろなことを可能にしてきた。『AIは危険だ』との意見もあるが、機械は人間の命令をこなしているにすぎない。優れたクリエイティビティを持っているのはあくまでも人間」と語り、「目指す未来は、人とコンピューターが連携することで、スーパーマンになれる世界」と述べた。最後に洪氏は、「テクノロジーが発展することで、新しい発明をした5分後には、地球の裏側にいる誰かの役に立つ、未来は予測できないが、5分間の未来は予測できる、そんな世界を目指している」と締めくくった。
2015年11月11日ベンキュージャパンは10日、ポータブルBluetoothスピーカー「treVolo」を発表した。ブラックとシルバーの2色を用意。Amazon.co.jp限定で11月27日から発売する。価格はオープンだが、予想価格は35,800円前後の見込み。中高域ユニットに約100×140mmのコンデンサー型スピーカー×2基を搭載するポータブルBluetoothスピーカー。同社調べによると、バッテリ駆動型ポータブルBluetoothスピーカーとして、コンデンサー型スピーカーを採用した製品は世界初。コンデンサースピーカーは、ポリエステルフィルム製の振動板を静電気の力で振動させて音を発生させる機構。振動板の厚さがわずか数ミクロンしかなく、その質量はダイナミックスピーカーで使われる振動板の100分の1以下で、過渡応答特性が大きく向上している。コンデンサースピーカーパネルの厚さは約7mmで、本体側面に折りたたんで収納可能。低音用として高効率のデュアルウーファーとデュアルパッシブラジエーター方式を採用。ウーファーユニットには直径約53mmのダイナミックスピーカー×2基、パッシブラジエーターには約55mm×90mm×2基を搭載する。パッシブラジエーターをキャビネットの両側面に搭載することで、豊かで広がりのある低音を出力する。プリセットイコライザによる「サウンドモード」機能も搭載し、再生中に「MODEボタン」を押すことで、PURE / WARM / VIVIDの3モードを選択可能だ。ACアダプタで動作するほか、バッテリも内蔵。バッテリ駆動時間は約12時間で、充電時間は約3時間。スピーカーフォン機能も搭載しており、スマートフォンと接続してハンズフリー通話も可能となっている。Bluetoothの対応プロファイルはA2DP / AVRCP / GAVDP / HSP / HFP / SPP、コーデックはaptX / ACC / SBCをサポート。インタフェースはBluetooth 4.1。音声入力インタフェースとして、アナログライン入力とmicroUSB(デジタル音声入力)も備える。出力インタフェースはアナログライン出力。実用最大出力は0.1W+0.1W、ウーファー用が5W+5W、定格周波数帯域は60Hz~20,000Hz。本体サイズはW78(展開時275mm)×D175×H135mm、重量は約1,200g。初回限定特典として「専用セミハードケース」が台数限定で付属する。
2015年11月10日ディーアンドエムホールディングスは11月6日、Bowers&Wilkinsブランドのスピーカーシステム「Zeppelin Wireless」を発表した。発売は11月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は税別100,000円前後。Zeppelin Wirelessは、スピーカー「Zeppelinシリーズ」のネットワーク再生対応モデルだ。本体にWi-Fi機能を内蔵。AppleのAirPlayのほか、Bluetooth 4.1をサポートしている。Bluetoothの対応コーデックはaptX、AAC、SBC。Spotifyとの連携にも対応している。スピーカーユニットは同社の「CMシリーズ」と同じ25mm径のダブルドームツイーター×2のほか、90mm径のミッドレンジドライバー×2、150mm径のサブウーファー×1を搭載している。また、振動を抑える新型強化キャビネットを採用。従来のZeppelinシリーズからフロントパネルの厚みを50%増し、グラスファイバーのリブでキャビネットを補強している。アンプ出力はツイーターが25W×2、ミッドレンジが25W×2、サブウーファーが50W×1。インタフェースはアナログ入力×1、有線LAN×1。再生周波数帯域は44Hz~28kHz。サイズはW660×H188mm×D183mm。重量は6.5kg。既存のZeppelin Air LCMとは異なり、Lightningコネクタは非搭載。
2015年11月10日inMusic Japanは、DENON PROFESSIONALのデスクトップスピーカーシステム「DN-304S」を11月26日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は15,800円前後だ(ペア・税込)。スタジオ制作のほか、音楽リスニング用途も想定している。DN-304Sは、磁性流体冷却式の1インチドーム型シルク振動板ツィーターと、ポリプロピレン・コーティングを施した4インチウーファーを搭載するデスクトップスピーカー。「Optlmageウェーブガイド・テクノロジー」を採用しており、透明感のある精細なサウンドを提供するという。Leftがアクティブ、Rightがパッシブとなっている。Left側に10W+10WのクラスA/Bアンプを内蔵。前面にステレオAUX入力、ヘッドホン出力、背面にアナログRCA入力を備える。サイズはW188×D146×H213mm、重量は3.43kg。
2015年11月10日●AI分野に関するMicrosoftの大志は3つのキーワード以前からMicrosoftは、AI(人工知能)に関する研究や開発に取り組んできた。その結果として、近年はWindows 10のパーソナルアシスタントシステム「Cortana(コルタナ)」や、会話のリアルタイム翻訳を実現する「Skype Translator」、変わったところでは女子高生AIチャットシステム「りんな」などを提供している。日本マイクロソフトは11月9日、Microsoft CVP兼MSRA(Microsoft Research Asia)のマネージングディレクターを務める洪小文(Hsiao-Wuen Hon)氏の来日に合わせて、AI分野での研究・開発の取り組みをプレス向けに公開する機会を設けた。今回はそこで聞き及んだ、我々エンドユーザーにも興味深い内容をご報告する。○Microsoftが注力するインテリジェンスクラウド洪氏はMicrosoftの自社AI分野に関する大きな志として、「Reinvent productivity & Business processes」「Create more personal computing」「Build the intelligent cloud platform」と3つのキーワードを並べた。順に、「生産性とビジネスプロセスの改革」「より多くのパーソナルコンピューティング」「インテリジェントなクラウドプラットフォームの構築」と訳される言葉だ。共通するポイントとして洪氏は、Cortanaのマルチプラットフォーム化を強調している。「(SiriやGoogle Nowなどの)ライバル企業は1つのデバイスのみ紐付けされているが、Cortanaは(同じMicrosoftアカウントを使えば)異なるデバイスで利用できる」と語った。Microsoftは2015年5月26日(現地時間)に、CortanaのiOSおよびAndroid向けアプリケーションの開発を表明し、11月8日から米中ユーザー向けの一般向けベータテスト受け付けを始めたばかりである。洪氏はさらに、Windows 10のリリースや、まもなく登場するWindows 10 Mobile、Xbox Oneのアップデートに触れ、「すべてのデバイスで同一の環境を提供する」と"One Windows"ビジョンを語った。続けて、Microsoft CEOのSatya Nadella氏が今夏のイベントで強調した「インテリジェントクラウドの実現」についても、詳しい説明を行っている。現時点ではクラウド市場のトップとは言い切れないMicrosoftだが、「AmazonやGoogleと同じクラウド的リーダーに位置する」と自負した。その自信の裏付けとして同社のクラウドビジネスが好調(関連記事)であると同時に、2018年に向けて200億ドルの目標設定を行ったことが大きい。その結果としてMicrosoft全体の目標が、"クラウドプロバイダーのトップ"にあると洪氏は語る。話題がMSRAに移ると、同じく研究所における3つのミッション「Advance the state of the art of computing」「Rapidly transfer innovative technologies into Microsoft products」「Next Big Thing - Incubate for the future」について説明した。現在世界10カ所に設置した研究所では、「コンピューティング最先端技術を前進させる」「迅速にMicrosoft製品へ革新的な技術を移転させる」「将来に向けた(アイディアを)生み出す」を目標に、日本を含めた世界各国の大学などと連動した研究を日々行っているという。●女子高生AI「りんな」は、こうして生まれた○MSRAが大きく寄与して生まれた「りんな」先頃、女子高生AI「りんな」が話題になったが、洪氏はMSRAが中心となって開発したことを明らかにした。MSRAの活動を3つのキーワード「Agglomerative」「Adaptive」「Ambient」に分けて説明を始めた同氏は、「りんな(中国名:Xiaoice)」が複数の理知的領域を組み合わせたAgglomerative(=凝集)に含まれる研究の成果物だという。一般的なチャットボットは会話数も1.5~2往復で終えてしまうが、りんなも中国での導入当初、5往復程度にとどまっていた。だが、直後から18往復、そして23往復と増加傾向にあるという。また、Alan Turing氏が考案した、対象が人工知能であるか否かを判定するチューリングテストを引き合いに、洪氏は「3人のジャッジに対して1人でもOKすればパスするため、評価方式としてはぜい弱だが、先の23往復という数字を見てもテストは優にクリアしたといる」と自社製品に対しての自信を見せた。りんなは2015年8月(中国では1年前)にローンチしたばかりだが、画像チャットや占いなど多数の機能を実装予定だという。「りんなに朝の活動を手伝ってもらう」ことを意図して、モーニングコール機能も予定リストには並んでいた。興味深いのは、りんなとCortanaの立ち位置である。洪氏は「Cortanaはタスクを処理するため『生産性の効率化』を目指すものだが、りんなは感情的なつながりを目的としている」と説明した。りんなによる会話はクエリ検索に似た構造を持ち、データベース上のデータとマッチングさせた結果を返している。もちろんそこには蓄積したデータや履歴、機械学習によって回答は変化し、既にユーザー数は160万人を超えたそうだ。りんなに関してもう1つ興味深いのが統計データである。下図はその情報をまとめたスライドだが、日本と中国を合わせた4,000万ユーザーを対象に調査したところ、CPS(セッションあたりのチャット数)は日本が19往復、中国が23往復。もっとも多く使われる時間帯は、真夜中もしくは朝に集中し、曜日で区別すると水曜と土曜日が最多という。洪氏は「人々は週の真ん中や週末に人と話したくなる傾向が強い。ブログやSNSは有名人でない限り、多くのレスポンスを得るのは難しい。そのことから孤独を感じて、りんなを使うのでは」と分析している。さらに、年齢層は18歳から30歳、男女比は日本がほぼ同等だが中国は4対1で女性が多いなど、数々のデータを紹介した。今後のりんなに導入予定の画像投稿システムなどにも触れながら、洪氏は「中国では業界第2位のEコマースと提携し、ショッピングアドバイザー的な役割を持たせている。このようにりんなの可能性は無限大であり、現在(のりんな)は表層に触れた程度。さらに掘り下げて行ける」と、りんなが持つ可能性をアピールした。●音声会話の自動翻訳「Skype Translator」、日本語対応への期待○日本語対応の期待が集まる「Skype Translator」続いて音声会話を自動翻訳する「Skype Translator」について説明が行われた。現在は英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・中国語(北京語)のみに対応し、日本語には未対応だが(テキストメッセージの翻訳は日本語を始めとする50種類以上の言語をサポート)、今後多くの場面で期待が持てるアプリケーションだ。Skype Translatorは自動的に音声通話を録音し、その結果を校正する仕組みが最初に行われる。洪氏は「話した内容をそのまま翻訳エンジンに渡しても正常に動作しない。そのため文章の終わりや始まりの不要な部分を校正する処理を経て、翻訳エンジンにデータを渡している。変換したテキストデータを音声化し、実際の音声会話として発している」と内部構造を説明した。また近い将来、日本語への対応を表明した。この他にも画像の分析や分類を行う「Image Classification」や、AIがIQテストにチャレンジする「Word2Vec for IQ Tests」、ピクセルレベルで動画のリアルタイム認識を行う「Video Analysis」に関する取り組みを説明したが、筆者は「AIvs機械学習vsビックデータ」というテーマに注目したい。洪氏は「これらの領域は95%が重なっている。AIが活動するにはさまざまなデータが必要であり、集めたデータを分析する上で機械学習が必要。さらにそのデータを収集するビッグデータも欠かせない」と、それぞれが密接な関係であることを示した。さらに人々と共通するプロセスとして、「フィードバックループ」というキーワードを用いている。一般的な回路理論上の変化など、さまざまな分野で用いられているが、洪氏は人々が「仮説をもとに実験して、その結果から学んでいる」ように、「AIも『展開したデータを分析して、理解して証明する』というフィードバックループと同じ。科学者も開発者も皆、同じようにフィードバックループを完結しながら成長を目指している」と語っている。続けて1950年代の米ニュース雑誌「TIME」をスライドで取り上げ、「AIは危険だ」という声に反証した。「当時の記事で、コンピューターは超人的な存在として人々と競合するといわれていた。だが、コンピューターはルーチンワーク的な役割であり、アルゴリズムも人々が考えなければならず、科学的な証拠も示されていない」と語り、AIの進化を楽観的に考える理由だとした。洪氏はAIの「Artificial Intelligence」は「Augmented Intelligence(増幅知能)」であるべきと語りつつ、「人とコンピューターがつながることでスーパーマン(超人)になる我々が目指す未来だ」とAI分野の発展を説明した。スマートフォンやウェアラブルデバイスに代表されるITデバイスを普段から身に付け、インターネットを介したビッグデータ社会が具現化しつつある我々の近未来に、Microsoftがどのようにコミットするのか実に興味深い。阿久津良和(Cactus)
2015年11月10日サンコーは4日、「スマホ置くだけ爆音スピーカー」を販売開始した。スマートフォンから流れる音声を増幅できるスピーカーだ。直販価格は税込3,280円。スマホ置くだけ爆音スピーカーは、スマートフォン本体のスピーカーから流れるデジタル信号に反応し、音声を増幅させるスピーカー。本体上部にスマートフォンを設置して使用する。なお、入力用の3.5mmジャックも装備している。バッテリー駆動時間は約10時間。サイズはW100×H125×D103mm、重量は206g。microUSB充電ケーブルが付属する。
2015年11月06日MSYは6日、仏GUILLMOTによるブランド「Hercules」のBluetoothスピーカー「WAE NEO Bluetooth Speaker」を発売した。希望小売価格は税込34,560円。WAE NEO Bluetooth Speakerは「2014 CES Innovations Design and Engineering Awards」を受賞したBluetoothスピーカー。ドライバーユニットを2基搭載し、最大出力は30Wとなっている。Bluetoothのバージョンは3.0で、NFCにも対応。Waves社のMaxxAudioテクノロジーをサポートしている。1,600万色以上の表現が可能なLEDライトを搭載し、音楽と連動して発光する。照明エフェクトはパーティモード、ムードモードなど様々なパターンを用意しており、切り替えは無料アプリ「WAE Music」で操作できる。アプリの対応OSはiOS 6.0以降、Android 2.3以降。バッテリー駆動時間は8時間(照明エフェクト有効時)。再生周波数帯域は80Hz~20kHz。サイズはW340×H120×D140mm。重量は2.05g。本体上部に持ち運びに役立つハンドルが付いている。
2015年11月06日