全日空商事は11月19日、訪日外国人向けの事業(インバウンド)に注力している事業者に対するビジネス・ソリューション(送客)の提供を目的として、冊子とWebで展開するビジネス・ソリューション・プラットフォームである「ANA EXPERIENCE JAPAN(AEJ)」を開始した。インバウンドに注力する事業者を募り各種のサービスや地域の魅力を発信、訪日外国人個人旅行者を集客して需要喚起を促し、体験(送客)に繋げるとしている。AEJでは訪日外国人個人旅行者(FIT: Foreign Individual Tourist)を対象とする事業者や自治体、地域産業と協力し、通常の団体ツアーのルートでは味わえない日本各地の魅力を発信するという。特に、地方創生を目的として国土交通大臣が認定した「広域観光周遊ルート」について、テーマ性やストーリー性があり魅力あふれる観光地域を積極的に海外に紹介することで、訪日外国人個人旅行者の地方誘客に貢献していくとしている。今回開設したAEJサイトでは、「広域観光周遊ルート」のうち南九州と道東の2ルートを先行して展開しており、その他のルートも順次公開していく予定だ。情報発信メディアとして、Webサイトと情報冊子の配布によるオンライン/オフラインの両面で展開する。使用言語は、英語、中国語(簡体字/繁体字)の3言語。冊子は全日本空輸(全日空、ANA)のアジア路線の機内の他、発着空港や海外支店を中心に、合計15万部を年4回の季刊で配布するとのこと。主な内容は、地方情報やタイアップ記事による需要喚起、純広告によるアプローチ、クーポンによる店舗送客、ANA便搭乗者限定クーポン情報。また、訪日外国人個人旅行者の買い物の利便性向上及び店舗送客を目的として、凸版印刷と共同で、訪日前にインターネット上で商品の購入予約ができる「(仮称)取り置き予約」サービスを、2016年1月に開始予定で開発・展開する。地方の事業者を含め、多くの流通小売事業者の参画を募るとのことだ。さらに、グルメ/アクティビティ/ツアーガイド予約をサポートするのに加えて、言語サポートや無料Wi-Fiスポット情報、ATMスポット情報など、旅に欠かせない情報を提供しているという。今後はホテル予約や二次交通会社とも協業し、より幅広い予約サービスを提供していく予定だ。発表時点での主な提携企業としては、ぐるなびやベルトラ、セブン銀行、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム、ナビタイムジャパン、凸版印刷などを挙げている。
2015年11月20日エアー沖縄とグランドシステム沖縄は10月16日、2016年4月1日を目処に経営統合し、同日よりANAホールディングスの資本参加を受け、ANAグループの一員として那覇空港における地上支援業務を展開していくことで基本合意した。那覇空港は沖縄が持つ地域の魅力や東アジアの中心に位置する地理的優位性が国内外で高く評価され、近年はLCCや外国航空会社の就航が大幅に増加している。さらに、ANAグループによる「沖縄貨物ハブ」でもあり、今後もさらなる事業拡大が期待されている。エアー沖縄およびグランドシステム沖縄は、今までも那覇空港においてANAからの委託を受け、国内外の航空会社の旅客サービスや運航支援、グランドハンドリング等の地上支援業務を実施してきた。今後は那覇空港を取り巻く事業環境の変化に対応すべく、「経営統合」ならびに「ANAグループへの参画」を果たすことにより、さらに高品質なサービスと安定したオペレーションをより効率的に提供できる事業体制の構築を図っていく。エアー沖縄およびグランドシステム沖縄がこれまで51年間にわたり那覇空港で培ってきた空港地上支援業務のスキル・ノウハウをベースに、ANAグループに参画することにより得られる様々なサポートを効果的に活用していく。加えて、当地企業のDNAを継承する空港ハンドリング会社として、引き続き沖縄の経済・産業発展に貢献する企業となることを目指すとしている。
2015年10月19日ANAは10月25日より、日本のエアラインとして初めてベルギーのブリュッセル空港に就航する。この就航と同時に、同空港をハブとするブリュッセル航空とのコードシェアを開始する。この提携により、ブリュッセル航空のフライトをANA便名で利用することが可能となる。なおブリュッセル航空は2009年より、ANAと同じスターアライアンスに加盟している。さらに年内には、デュッセルドルフをハブ空港のひとつとしている、ジャーマンウィングスとユーロウィングスの欧州路線のフライトにおいても、コードシェアを開始する。従来のフランクフルトおよびミュンヘン経由でのネットワークに加え、欧州路線における共同事業(JV)のパートナーであるルフトハンザグループの傘下3社と新規にコードシェアを行うことにより、ANAは乗客により多くの選択肢を提供し、利便性を向上することができるという。※政府認可申請中
2015年10月17日ANAは10月25日(搭乗分)より、ラテンアメリカを代表する航空会社・アビアンカ航空とコードシェアを新たに開始する。この提携により、日本から米国および英国経由でコロンビア、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラスの4カ国に、ANA便名で渡航することが可能となる。アビアンカ航空は航空機を約150機有するラテンアメリカの航空会社で、ボコダ(コロンビア)やサンサルバドル(エルサルバドル)等に複数のハブ空港をもっている。同社は2012年にANAも加盟しているスターアライアンスへ加盟した。今後、両社のマイレージ会員は継続してマイレージの積算と特典の利用が相互に可能となり、また、スルーチェックインやスルーバゲージも出発時の空港において継続して利用できる。さらに、太平洋路線における共同事業のパートナーであるユナイテッド航空とのコードシェアも拡大する。10月25日(搭乗分)より、新たにヒューストン経由での日本=サンティアゴ(チリ)のフライトにおいても、ANA便名で利用できる。中南米へのネットワークについては、従来から行っているユナイテッド航空およびTAM航空とのコードシェアに加え、今回の拡充によってより多くの選択肢を提供し、利便性の向上を目指していくという。
2015年10月13日ANAは10月5日より、簡単・スピーディーな操作を実現する「新自動チェックイン機」を松山空港から導入した。2015年度中に順次、ANAが就航する国内の全51空港において自動機の刷新を図っていく。これまでANAは国内の他社に先駆けて、乗客自身で座席指定などの手続きができる自動チェックイン機(1989年6月)や、空港で必要な手続きを事前化し、直接、保安検査場に進めるSKiPサービス(2006年9月)を導入してきた。新自動チェックイン機は、操作画面が17インチから19インチに拡大し視認性が向上したほか、画面のデザインも一新することで必要な手続きが画面の案内にそって簡単にできるようになっている。また、増加する海外からの乗客に対応するため、日本で初めて日本語、英語、中国語(繁体・簡体)、韓国語の4カ国語・5言語の案内を用意した。従来通りの機能であるチェックインや航空券新規購入などに加えて、今まではカウンターで行っていたサービス(新株主優待券の利用、欠航や遅延時などの予約変更や払い戻し、チェックイン済みの乗客の座席変更やマイル登録・領収書の発行、国際線航空券を所有する乗客の国内区間チェックイン)なども随時、新自動チェックイン機で対応できるようになる(一部の機能は2016年春導入予定)。今後の導入予定10月: 松山 中部 福島 釧路 富山 青森 佐賀 函館 女満別 秋田 旭川 新潟 紋別11月: 稚内 岡山 熊本 仙台 米子 宮古島 神戸 利尻 中標津 広島 五島福江 岩国 大分 庄内 宮崎 大館能代 鳥取 徳島 新千歳 静岡 壱岐 能登 萩石見12月: 羽田 新石垣 長崎 対馬 八丈島 小松 関西 高松 山口宇部 成田2016年1月: 伊丹 那覇 福岡 鹿児島 高知
2015年10月06日10月2日の午後、ANAとウォルト・ディズニー・ジャパンのコラボ企画「STAR WARSプロジェクト」の一環としてデザインされた、スター・ウォーズキャラクターの特別塗装機第一号「R2-D2 ANA JET」(ボーイング 787-9型機)が羽田空港に到着した。「R2-D2 ANA JET」は10月17日、初めて一般が搭乗するフライトとして羽田空港発着の遊覧フライトを実施する。その後、10月18日の羽田=バンクーバー線(ANA116便)から定期便として就航を開始し、順次アメリカ(サンノゼ・シアトル)やヨーロッパ(ミュンヘン・パリ・ブリュッセル)、シドニーや北京、ジャカルタなど世界各地に就航する。同機は国際線仕様機ではあるものの、10月20日、22日、31日の3日間限定で、羽田発着の宮崎/函館/松山/広島/鹿児島/伊丹線に導入される。なお、この機内ではイベントを行わず、機用品は国内線仕様となる可能性がある。また、特別ツアー企画「『R2-D2 ANA JET』で行くシンガポール5日間」(11月12日01:30~03:00羽田出発、11月15日羽田帰国)も予定しており、旅行代金は17万4,800円~22万800円(2人1室利用/エコノミークラス席/おとな・こども同額)で、宿泊は7つのホテルから選択できる。発着地は羽田だが、国内線特別代金プランを利用して札幌・名古屋・伊丹など全国各地からも参加できるようになっている(チャーター便の運航は関係当局の認可を前提)。スター・ウォーズキャラクターの特別塗装機は今回の「R2-D2 ANA JET」のほか、12月18日公開の新たなる3部作の1作目「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に登場する新キャラクター「BB-8」が全面に描かれた「BB-8 ANA JET」(ボーイング777-300型機)と、両サイドに「BB-8」と「R2-D2」が描かれた「STAR WARS ANA JET」(ボーイング767-300型機)がある。「BB-8 ANA JET」機は2016年3月頃、北米路線を中心とした国際線に、「STAR WARS ANA JET」は11月頃に国内線に就航する予定となっている。
2015年10月03日ANAとLEXUSは10月1日より、ANA運航の国際線ファーストクラス利用者に羽田空港における乗り継ぎサービスにてLEXUS車を用意し、国内線と国際線ターミナル間をよりスムーズに移動できる日本初の乗り継ぎサービスを開始する。使用する車両には、「LEXUS LS/LX」というラグジュアリーサービスにぴったりなフラッグシップ車両となっている。同サービスは、羽田空港にて第2ターミナル発着のANA運航国内線とANA運航国際線を乗り継ぎ(最終目的地までの搭乗手続きおよび手荷物の預かりが完了済み)、かつ、国際線区間をファーストクラス利用者が対象となる。サービス車両は指定できない。なお、11月からはLEXUSのフラッグシップセダンLSの「L-Select」から青と白で内装を仕立てた「Escape Journey」仕様車を導入する。このサービス車両は、予告なく変更になる場合がある。
2015年10月01日ANAは9月29日、伊丹空港において国内線プレミアムメンバー向け最上級ラウンジ「ANA SUITE LOUNGE」の供用を11月5日より開始することを発表した。同ラウンジは2014年に開始した那覇空港に続くもので、今後、新千歳空港や福岡空港においても順次展開していく。同ラウンジは伊丹空港南ターミナル2階の国内線ANA LOUNGEで、106席の快適なラウンジスペースを備え、ワインやプレミアムビール、パンやスープなどの軽食も提供する。なお、現在3階にある「ANA LOUNGE」に関しては、今後も利用できる。伊丹空港内の「ANA SUITE LOUNGE」では、日本に初めてベルギーワッフルを紹介した「マネケン」の一番人気であるプレーンワッフルを用意する。本場ベルギーの伝統製法にこだわり、毎日伊丹空港内の店舗で焼きあげたものをラウンジにて提供する。ベルギー産パールシュガーが入った、外はサクッと中はふんわりとした食感が特徴となっている。
2015年09月29日ANAは9月30日より、国内線空港内での空席待ちの呼び出し順を変更し、マイレージサービスの最上位会員であるダイヤモンド会員を優遇して案内する。従来は、種別Aであるダイヤモンド・プレミア・ブロンズサービスメンバーやスーパーフライヤーズカー会員、スターアライアンスゴールド・シルバーメンバーから優先で案内をしていた。それに続いて、種別Sのプレミアムクラス希望者、種別Bの普通席希望者、種別Cのシニア空割・スカイメイト割引(種別A~B以外)となっていた。9月30日からは種別Sをダイヤモンドサービスメンバーのみとして最優先に案内し、続いて、ダイヤモンドを除く従来の種別A、従来の種別S・B、従来の種別Cの順で案内する。
2015年09月28日全日本空輸(ANA)のグループ会社である全日空商事は9月25日、同社が運営するANA公式ECサイト「ANAショッピング A-style」でANA航空機材の整備の際に取り下ろされた部品を再利用した「Reproduced goods」シリーズから操縦桿やピトー管、エンジンファンブレードを観賞用として加工した商品を10月1日から順次発売開始すると発表した。今回、ANA機で実際に使用されていた各種ピトー管やA320エンジンファンブレードを観賞用として商品化したものを数量限定で販売するほか、操縦桿については抽選販売する。ピトー管スタンドは「737-500 ピトー管スタンドP/N 0851CM-2」「737-500 ピトー管スタンドP/N 0856AE19」「737-700 ピトー管スタンドP/N 0851HT1」「777 ピトー管スタンドP/N 0856LU5」「A320 ピトー管スタンド P/N 0851HL」の5種類計10点。販売開始日時は10月1日午前10時~、価格は例えば737-500 ピトー管スタンドP/N 0851CM-2で19万8000円(税込)。また、A320エンジンファンブレードスタンドの販売日時は10月8日午前10時~、価格は29万円(税込)。さらに、操縦桿は「767-300 操縦桿 JA8291 PIC」「767-300 操縦桿 JA8291 COP」「767-300 操縦桿 JA8290 PIC」「767-300 操縦桿 JA8290 COP」の計4点。抽選期間は10月15日~11月4日までとなり、当選者発表は同月中旬~下旬を予定。価格は例えば767-300 操縦桿 JA8291 COPで76万7000円(税込)。
2015年09月25日全日空商事は、ANA公式ECサイト「ANAショッピングA-style」にて9月3日~9月16日まで、退役した767-300(JA8288)の機長、副操縦士の操縦桿をそれぞれ限定1台、計2台を抽選販売している。同商品は、ANAで使用されていた767のパーツの一部を再利用した「767 Reproduced goods」シリーズの第2弾となる。平成1年(1989)8月に受領したJA8288は、ANAのもとで約25年間運用されてきた。価格は機長、副操縦士の操縦桿ともに税込76万7,000円。機体番号や製造者シリアル番号、総飛行回数、総飛行時間が入ったメモリアルプレートと、BOEINGとCUSTOM HANGERの証明タグが付属されている。また、収納に便利なオリジナルギフトボックスと、航空写真家ルーク・オザワ氏が撮影したJA8288のメモリアルフォト(ポストカードサイズ)も付いてくる。応募はANAマイレージクラブ会員で、かつ、「A-style」会員が対象で、支払いはクレジットカードで一括のみとなっている。厳正なる抽選を行い、当選した人には電話で連絡となる。そのほか詳細はホームページを参照。
2015年09月04日ANAは8月27日、世界的に著名なシェフなどプロフェッショナルたちが機内食をプロデュースする「THE CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)」のメンバーに、新たに4人のパートナーを迎え入れて総勢25人になることを発表した。新メンバーにはイタリア発の「illycaffe」のアンドレア・イリーCEOも加わり、日本発着欧米・シンガポール路線ファーストクラスでコーヒーのプロデュースを予定している。"その道を極めた目利き・匠"を意味する「THE CONNOISSEURS」は、著名シェフおよびお酒やコーヒーのプロフェッショナルに加え、ANAシェフチームで構成されている。メンバーはANA国際線(日本発)と一部の国内線プレミアムクラスの食事・飲み物をプロデュースする。9月からは「京都吉兆」総料理長である徳岡邦夫氏や、フレンチ「ESqUISSE(エスキス)」のシェフ・エグゼクティブであるリオネル・ベカ氏、中華料理「チャイナブルー」の料理長であるアルバート・ツェ(謝 偉城)氏、そして、「illycaffe」のCEOであるアンドレア・イリー氏が加わる。徳岡邦夫氏は2016年3月より日本発欧米路線のファーストクラスにて軽食メニューを、リオネル・ベカ氏は12月より日本発欧米・シンガポール路線でファーストクラスの洋食メニューを、アルバート・ツェ氏は12月より成田・羽田空港の国際線ANA SUITE LOUNGE内で中国料理を、それぞれプロデュースする予定となっている。
2015年08月27日全日空商事は運営するANA公式ECサイト「ANAショッピングA-style」にて8月26日18時より、2015年ボジョレー・ヌーヴォーの予約販売を開始する。 2015年に販売する9種類には、ANAファーストクラス、ビジネスクラスの機内サービスワインにも採用実績があるワイナリーが手掛けたワインも含まれている。「ANAショッピングA-style」では、専属ソムリエが厳選したボジョレー・ヌーヴォーを2012年よりANA限定オリジナルラベルとして販売している。また、2013年からはANAの機内サービスワインに選ばれているワイナリー「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン」の商品をラインナップしている。中でも、ANA限定ラベル「メゾン・ジョゼフ・ドルーアン ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー」(税込3,390円・税込)は2013、2014年ともに一番人気を獲得しているという。同ワインはANA国際線ファーストクラス・ビジネスクラス(一部路線)にて、解禁日(11月19日)に提供される。11月14日までの予約であれば、解禁日に配送となる。限定数量に達し次第、予約は終了となる。単品商品以外にもお得なセット商品や、ANAロゴ入りギフト箱商品なども展開する。そのほか詳細はホームページを参照。
2015年08月26日ANAはウォルト・ディズニー・ジャパン(以下、WDJ)とコラボした「STAR WARSプロジェクト」の一環として、「スター・ウォーズ」の世界を体感できるアトラクションタイプのシューティングゲーム「スター・ウォーズ:バトル ポッド」を成田空港に設置している。同プロジェクトはWDJと「スター・ウォーズ」ブランドを活用するプロモーション・ライセンス契約に基づいたもので、世界で初めてスター・ウォーズキャラクターをデザインした特別塗装機の発表を皮切りに、2020年3月までの5年間にわたって実施される。「スター・ウォーズ:バトル ポッド」では、エピソード4~6の激戦を再現した5つのステージを用意。全身が映像に包まれるドームスクリーンを使い、映画に登場する乗りもののパイロットとなって、映画の名場面を体験できるという。現在、成田空港第4サテライトのANAラウンジに設置しており、ラウンジ利用者は無料で体験できる。ANAはバトルポッドの利用にラウンジスタッフへの声かけを呼びかけており、混雑状況によっては利用できない場合もあるという。詳細はホームページを参照。
2015年08月26日全日空商事は運営するANA公式ECサイト「ANAショッピング A-style」にて、8月12日よりANA777のシートベルトを使用したバッグの新商品を200個限定で発売している。航空機部品は一定の基準によって定期的に交換されており、同商品はANA航空機材の整備の際に取り下ろされた部品を再利用した「Reproduced goods(リプロデュースドグッズ)」シリーズとなっている。2014年よりスタートした同シリーズは、これまで様々な航空機部品を使用した商品を数量限定で発売しており、6月からは航空機の窓「アウターペーン」の廃材を利用したシリーズも販売している。今回の「シートベルトバッグシリーズ」は、ANA機で使用されていた取り下ろし品やストック材のシートベルトバックルをボディバッグのベルト部分に再利用して商品化したもの。過去には747と787のシートベルトバックルを使用したショルダーバッグを数量限定で展開していた(現在は完売)。今回の777モデルは、摩擦や引き裂き、穴空きに強い優れた耐久性のコーデュラツイルナイロンと牛革を使用。シートベルトならではの「カチッ」とした音を楽しめるのも特徴で、シートベルトのパーツナンバーが書かれたタグも付いている。およそのサイズは縦24cm×横15cm×奥行き5cmでカラーはネイビー。価格は税込1万5,500円。
2015年08月13日ボーイングは現地時間の8月7日、ANAと787ドリームライナーの「ゴールドケア」に加入した航空会社への支援で提携することを発表した。今回の提携は、ボーイングが持つ航空機に関する深い知識や膨大なフリートのデータに、ANAの整備や運航に関する知識や経験を組み合わせるというもの。ボーイングがこのような提携を航空会社と行うのは初となる。ANAは787型機のローンチカスタマーであるとともに、世界最大のオペレーター(40機が運航中で43機を発注済み)であり、他のどの航空会社よりも787型機の離着陸回数と飛行時間が多くなっている。今回の提携によって、両社は787型機を初めて運航する「ゴールドケア」の航空会社に対して、新機材導入期間中の整備管理とライン整備の監督を協力して支援していうこととなる。ボーイング民間航空機部門コマーシャル・アビエーション・サービス担当シニア・バイス・プレジデントであるスタン ディール氏は、「787型機の運航と整備に関するANAの豊富な経験と専門性を、ボーイングは高く評価しています。787型機は世界最先端の技術を採用している航空機で、ANAはその運航にかけて世界のリーダー的な存在です。ボーイングの航空機メーカーとしての知識とサービス事業は業界で最も深く広範なもので、それがANAの専門性によって補完されることになります」とコメントしている。ボーイングの「ゴールドケア」は、エンジニアリングとメンテナンスを統合して提供する航空会社向けのサービスプログラムであり、それぞれの航空会社に合わせた柔軟な組み合わせを行っている。7月31日現在、ボーイングはこれまでに世界の航空会社60社から計1,095機の787型機を受注し、そのうち304機を納入してる。
2015年08月07日●ANA支援案で想定されるメリット - 「A380」はあり得るのか迷走したスカイマーク再建問題は、8月5日の債権者集会でANA支援案が大差の勝利を収め決着した。今後は本筋の再建計画がどう策定され実行されるかに焦点が移るが、これまでの一連の動きを整理することで残る問題の所在を明らかにし、スカイマークの今後を見ていく上での視点を整理してみたい。○なぜ対抗案提出という異常事態になったのか債権者集会の結果を見てみると、ANAが支援するスカイマーク案への賛成は議決者174人中135.5人、議決権総額の60.25%となった。一方、デルタ航空が支援するイントレピッド案への賛成は債権者37.5人、債権総額は38.13%にとどまった。その前に、そもそもなぜこのように再生案が2つ並ぶ事態になったのだろうか。インテグラル、スカイマーク、ANAホールディングス、金融団の4社合意ですんなりまとまるかに見えた再建案が急転したのは、最大債権者と称する米・航空機リース会社のイントレピッド・アビエーションがANAから同社機材の引き受け拒否を受けたことが一因だろう。そこでイントレピッドはANA支援案に反対し、機材を活用できる別スポンサー探しを始めた。ここでの疑問は、なぜANA側と投資契約に合意しているインテグラルが、イントレピッドのスポンサーにも名を連ねたかということだ。しかも、もともとインテグラルは90億円の出資が限界としていたものを、暫定的とはいえ180億円を拠出するという対抗案となった。一連の経緯から、インテグラルが「ANAに支援されるより独立性の高い相手と組んで"第三極"として再建できる方がよい」との考えに立ち戻り、二股をかけた可能性が大きいと考えられる。スカイマーク経営陣においても破綻直前にANAから設備資材買取りを拒否され民事再生に至った経緯から、同種の思惑があったことが想像される。また、イントレピッドという日本の航空業界になじみの薄い会社が、単独でANAとの抗争にデルタを呼び入れてプロキシファイトに持ち込んだとも考えにくい。その周辺には、2017年3月末まで戦略投資を国交省から禁じられているJALの存在も絡めながら、中小航空会社の総ANA化を防ぎたい日本側からのアドバイスがあった可能性もある。実際、イントレピッドのANA案反対が明らかになった直後に、JAL大西賢会長が「共同運航での支援は可能」とのアドバルーンを揚げている。今回の争奪戦は、再建案の評価は弁済の多寡や再生の実効性という点よりも、経営権争奪ゲーム的な興味で見られてしまった点は否めない。水面下で多くのプレイヤーがそれぞれの利害・思惑で動いたことが、事態をより複雑にしたと言えるだろう。○各社がANA支援策を選んだ理由債権額による議決権争いでは、イントレピッドがエアバス、ロールスロイス、米・航空機リース会社のCITのうち1社でも取り込めば過半数を取れる状況にあった。他方、債権者数の過半を押さえるという点では、差入保証金など少額の債権を持つ日本の旅行会社などが多数あり、今後の商売を考えてもANAに乗る方が得策という事情からANAの圧倒的な優位は確実視されていた。これが「1勝1敗で仕切り直し」との大方の予想につながったわけだが、結果的にANAが外資3社を全て押さえたことをみると、各社に対し相応のコミットをしたものと思われる。外資各社の合意を取り付けるには、感覚論・人情論だけでは到底できないのが通例だ。一部報道では「A380の引き受け」という見方もあったが、これは最もあり得ない選択だと思われる。おそらく既購入機種(A320やA321)の追加購入か、A330の将来の導入を約束したのではなかろうか。A330は運航距離も長く、ANAグループの国際旅客便及び貨物便を担うエアージャパン、また、ANAホールディングスが100%支援するバニラエアによるハワイ・アジア向け観光路線での使用は十分あり得る。加えて、購入時にセールアンドリースバック方式でCITとのビジネスを新しく作ることもできる。●スカイマーク再建への最大の問題はインテグラルとANAの協調○デルタ案への懸念また、多くの債権者は今後スカイマークの早期再生、同社との取引継続を望んでおり、ANA支援案の方がそれを実現する可能性は高いと考えたのだろう。デルタが共同運航すると言っても自社便との乗継旅客しか搭乗者はいないわけだから、座席の固定買取りは行えず収入の下支え効果は薄い。その他、デルタが挙げた支援策も定性的なものばかりでデルタ側の日本での地盤拡大の色彩が強く、外資が第三極を支配することへの違和感・忌避感と相まって支持を得ることができなかったと思われる。加えてこれまでの報道では明らかでないが、デルタ案でピースが埋まっていない資金、すなわちインテグラル90億円+デルタ35億円(20%弱)では180億円に不足する残り50億円超の出し手を見つけられなかったのではないか。さらに、国交省が一貫してANA支援を後押しした状況も見られる。破綻前のスカイマークがJALとの共同運航を打ち出した際には、いち早く「8.10ペーパー(JAL再生への対応について)との関連で厳しく対応」との大臣談話が出た。そして、デルタ参入が明らかになった際には、「羽田枠を国内線から国際線に転用することは認められない」とデルタの将来の可能性を打ち消す発言もあった。これらは当然、官邸・与党の意向と無縁ではなく、「民主党政権の残した成果がJAL再建」というレッテルと、ANAのたくみな政界工作が生み出した帰結とも考えられるだろう。○再建に3社の思惑がぶつかる今回の決着を持ってスカイマーク再建は軌道に乗るのだろうか。最大の問題はインテグラルとANAの協調がずっと図られるかだが、独立第三極としての再生を世に示したいスカイマークの佐山展生会長と株主に本投資の説明責任を負うANA経営陣とは、今後、随所に思惑の違いが表面化することが考えられる。運賃政策、路線の開設や廃止、システム依存などにおいては必ずしも両社の利害は一致しないからだ。スカイマークが安売りや路線拡充を図ろうとすると、ANAは共同運航の買取り路線・席数を減らす等で自重を促すなどの展開もあり得る。他方、A330就航と地方路線拡大で膨らんだ生産規模に対し、雇用を全て維持したまま適正化することにも無理があり、現在のスカイマークのユニットコストは上昇していると見られる。そのため、さらなる路線の休廃止や組み替えもANA路線との利害調整をしながら行わざるを得まい。これらにおいて出身母体の異なる経営陣がどのように挙党一致の方針を立てていくのか、興味深いところである。また、中期的なゴールを考えても、インテグラルは5年をメドに株式を高値で再公開してエグジットしたいのに対し、ANAは国交省から再建の目途が立ったら関与を解消せよと言われている問題が残っているので、早い内にピカピカの会社にすることには魅力を感じていないはずだ。当事者間の思惑だけでなく、業界全体の活性化と利用者利便の向上を常に意識した世論のウォッチと、行政当局の競争環境づくりが強く求められるところだ。「同じボートに乗っているのだから信頼し合ってやっていく」と両社は言うが、今後は「ボートはどこに向かうのか」を両社で一致させねばならない。「さすがプロの投資家」「さすが航空業界の盟主」と言われるようなスカイマーク再建を成し遂げてくれることを期待したい。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。
2015年08月07日アドビ システムズは、全日本空輸(ANA)がマーケティング活動のデジタル化を促進し、さらなる業績向上を目的として、アドビのデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を本格導入したことを発表した。同社によれば、ANAは航空券の多くを自社のWebサイトで販売しており、オンライン上での商品購入体験の改善によってさらなる売上げの向上を目指してきたという。また、競合エアライン各社のデジタルマーケティングへの取り組みが急速に進んでいることから、より高いレベルのマーケティング施策の早期実現を課題として認識していたとのことだ。こうした状況の中でANAは、自社におけるマーケティングをより強化するため、以前より導入していた分析ソリューション「Adobe Analytics」に加え、あらたにテストとターゲティングソリューション「Adobe Target」、オーディエンス管理ソリューション「Adobe Audience Manager」、ソーシャルメディア管理ソリューション「Adobe Social」をアドビのプレミアパートナーであるトランスコスモスを通じて導入したという。また、導入にあたっては、これまでに蓄積してきた消費者行動に関する分析データをそのまま活用して、テストおよびパーソナライゼーションが可能であること、ソーシャルからの流入を最終的な航空券購入まで結びつけた包括的な視点で評価できること、さまざまなデータソースを統合して訪問者像をより精緻に明らかにできるなど、デジタルマーケティングに必要な機能を網羅しており、それらがあらかじめ統合され、戦略を素早く実践に移すために必要な要素が整っていた点が高く評価されたという。さらに、マーケティング活動を定量化して評価するバリューエンジニアリングプログラムの存在と、これらの技術を活用するためのコンサルティングサービスがあった点も導入の決め手のひとつになったということだ。今回の導入について、ANA マーケティング室 マーケットコミュニケーション部リーダー 冨満康之氏は、「PDCAサイクルに基づくマーケティングの本格実践のため、デジタルテクノロジーを積極的に活用し、またアドビ、トランスコスモスをはじめとした社外の方々の知見とノウハウをお借りしながら業務プロセスの改革を確実に実現させていきたいと考えています」と述べている。
2015年07月24日日立製作所は7月14日、ANAが利用する新たなITインフラ環境としてプライベートクラウドを構築し、従量課金制のPaaS型クラウドサービスとして提供開始したことを発表した。日立は、ANAに対してプライベートクラウドを従量課金制のサービスとして提供。ANAはこれまで各部門が個別に構築・運用・管理していた業務システムの大半を、同プライベートクラウド上に統合・集約する。これにより、各業務システムの要件に応じて、最適な性能、容量、信頼性を備えたITリソースを必要な時に必要な量だけ柔軟に利用し、ITインフラの運用・管理にかかる業務負荷やコストを低減することが可能になる。同プライベートクラウドの基盤には、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」やディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」、統合システム運用管理「JP1」などを採用するとともに、日立のクラウド「Hitachi Cloud」の提供を通じて培ってきたシステム構築ノウハウを活用した。今後、ANAは2019年までに運航系システムや整備系システムなどANAグループの大半の業務システムを本プライベートクラウド上に順次移行する予定。
2015年07月15日ANAグループでは7月7日の七夕に、羽田空港では7回目となる七夕イベントを実施した。フライトはANA61便(羽田11:00発・千歳12:35着、ボーイング777-300型機)で、浴衣姿のグランドスタッフやCA、女性パイロットたちに見送られ、420人(内、幼児が5人)の乗客を乗せて飛び立った。同便の搭乗ゲート前には笹と短冊を用意し、誰でも自由に願い事を記入できるスペースを設置。浴衣姿のグランドスタッフやCAたちが訪れた人に声をかけ、願いを託した短冊を笹につるすサポートをしながら「みんなの願いが叶いますように」と想いを込めた。中には、短冊スペースに走りよってきたものの何を書いていいのか悩んでいる子どももおり、お母さんが「プリンセスになりたいって書いてもいいのよ」とフォローしている姿も。「短冊に願い事を書くなんて、なんだか懐かしい」という年配の方もおり、それぞれが年1回のこの日を楽しんでいたようだ。これらの短冊は後日、ANAによって栃木県の足利織姫神社に奉納される。また、当日は搭乗口の天井に天の川をイメージした装飾を施し、乗客には七夕デザインのうちわとともに、「ANA Star Festival 2015.7.7」とデザインされたステッカー付きのお菓子が配布された。乗客の中には、「自分が乗る飛行機でこんなおもてなしをしてもらえるなんて。記憶に残るフライトですね」とコメントする人もいた。当日はこの七夕フライトのほか、羽田空港の出発ロビーにも笹と短冊を設置。浴衣姿のスタッフが訪れる人を笑顔で迎え、それぞれの願い事を届けるサポートを担っていた。
2015年07月07日ANAは7月1日より、ANA機内販売限定の「スターバックス ヴィア アイスコーヒー&S/S アデリータンブラー 2015」を販売している。同商品はアイスコーヒー用の「スターバックス ヴィア アイスコーヒー」3本と保冷保温に優れたステンレスタンブラー、国内のスターバックスで使えるドリンククーポン1枚がセットになったもの。340mlのタンブラーは涼しげなミンとグリーンを採用し、飛行機やヤシの木など夏旅気分を盛り上げてくれるデザインを施している。価格は、国内線では税込5,000円(ANAカード払いなら税込4,500円)、国際線では4,600円(ANAカード払いなら4,140円)となる。購入はひとり1本限定で、販売期間であっても機内搭載在庫がなくなった場合は販売できないこともある。なお現在、ANAは夏季限定(8月31日まで)で、プレミアムクラスではスターバックス ヴィア アイスコーヒーを、普通席ではANA オリジナル アイスコーヒーを提供している。
2015年07月03日ANAは6月26日、2015年から2018年の4年間、国際水泳連盟(以下、FINA)が主催する「世界水泳選手権大会」および「世界短水路選手権大会」にオフィシャルパートナーとして協賛することを発表した。ANAは、2004年より日本水泳連盟のスポンサーとして競泳チームをサポートするとともに、日本オリンピック委員会が実施するトップアスリート就職支援ナビゲーション「アスナビ」を通じて競泳選手を採用するなど、日本における水泳競技の発展・強化に関わってきた。このたび、東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、東京 2020)を見据え、同大会において中核をなす競技である水泳等に対するサポートを強化することが、東京2020の成功にも寄与すると考え、同協賛を決定した。世界水泳選手権大会は、世界の約180の国と地域から2,000人を超えるトップ選手が出場し、競泳をはじめとし飛込・水球等の75種目が開催される、世界的にも大きな注目を集めるスポーツイベントのひとつとなっている。ANAは「世界水泳選手権大会」等に協賛することにより、ANAの海外での認知度向上およびブランド価値向上を目指すという。契約期間内の選手権開催国は、FINA世界選手権大会(7月24日~8月9日ロシア カザン、2017年7月~8月ハンガリー ブタペスト)、FINA世界短水路選手権大会(2016年12月7日~11日 カナダ ウィンザー、2018年12月中国 杭州)となっている(開催地は変更する可能性もある)。主な協賛権利は、エアラインカテゴリーにおける独占的マーケティング権、会場看板で「企業ロゴ(ANA)」の掲出、ANAが制作する印刷物や商品へのFINA公式マーク使用等の権利、大会関係者・選手・一般来場者へのPR活動など。
2015年06月26日ANAは6月5日、2015年"夏の顔"として、ダンス&ボーカルグループ「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」(以下、三代目 J Soul Brothers)をキャンペーンキャラクターに起用したことを発表した。ANAは力を合わせ多くの人々を魅了している三代目 J Soul Brothersの姿に共感し、2015年夏のキャンペーンキャラクターとして起用することで、家族や友達、そして恋人たちと過ごす"思い出に残る夏"を応援していくという。キャンペーンとしてまず、夏の旅割のテレビCMにメンバーを起用する。テレビCMでは新曲「Summer Madness」(7月8日発売)に乗せて、メンバー7人とANAスタッフが飛行機やパイロットをモチーフにしたダンスを披露。テレビCMの他にも、ラジオCMやポスターなど、さまざまな媒体でメンバー7人が共演する。 テレビCMの放映期間は6月6日~6月末を予定している(7月以降は未定)。このテレビCMは、ANAホームページ内特設サイト内でも視聴できる。なお、新曲「Summer Madness」のミュージックビデオはANAの施設で撮影が行われた。ビデオではフライトを終えた最新鋭機ボーイング787を撮影のためにANAの格納庫に運び入れ、その機体をバックに三代目 J Soul Brothersが歌って踊るという内容になっている。このミュージックビデオの情報は、ANA特設サイトで紹介していくという。また、新曲「Summer Madness」に合わせて踊るダンスムービーをANA特設サイトで募集し、その姿を同サイトで発信していく。詳細は後日、ANAホームページで発表し、FacebookやTwitterのANA公式アカウントでも情報を発信していく。さらに、機内オーディオ番組のANAアーティストスペシャルに、三代目 J Soul Brothersのメンバーが登場し、新曲「Summer Madness」のミュージックビデオの撮影秘話や、旅にまつわるエピソードを語ってくれる。放送期間は8月1日~8月31日(国際線は~9月30日)となっている。なお、同スペシャル番組の放送がない機材もある。今後、「ANA×三代目 J Soul Brothers」の詳細情報については、ANA特設サイトにて順次公開していく。
2015年06月05日東京大学とANAホールディングスは6月4日、「おもてなし」の科学的理解に向けた共同研究を開始したと発表した。同研究では「おもてなし」の源泉を「気づき」と仮定し、ANAの客室乗務員の機内における行動やチームワークなどを工学的な計測・分析・設計手法を用いて調査し、「気づき」能力の習得プロセスやさまざまな場面での予測行動などを科学的に分析し、モデル化することを目指す。研究期間は2015年5月からの1年間で、東京大学人工物工学研究センタ-の太田順 教授、原辰徳 准教授が研究を主導し、ANAホールディングス傘下のANA総合研究所から社員1名が参画する。この研究で得られた学術成果は、「おもてなし」の強化に取り組む国内の接客業や他の様々な分野において活用されることが期待されるとともに、ANAにおいても、すべてのカスタマーフロントにおける人材育成に活用していく予定だという。
2015年06月04日那覇空港で6月3日13時24分頃、ANA機と航空自衛隊の輸送ヘリコプター、日本トランスオーシャン(以下、JTA)機が衝突する可能性もあった事故が発生し、国土交通省は同件を「重大インシデント」に認定するとともに調査を開始した。同件は、ANAの那覇発新千歳行き1694便が離陸のため滑走路を走行していたところ、航空自衛隊のCH-47Jヘリコプターがその前方を横切り、ANA1694便は離陸を中止したものの、滑走路を離脱・解放する前にJTAの610便が着陸してしまったという。なお、離陸を中止したANA1694便の後方よりJTA610便が着陸のために滑走路へ進入していた際、管制官はJTA610便に着陸のやり直しを指示していたと報告されている。衝突などの事故は起きていないが、同件は国土交通省において「重大インシデント」に認定され、運輸安全委員会による調査が行われている。同日に行われた大臣臨時会見で中谷元防衛相は「今後このような事案が発生しないよう、再発防止策・安全対策を講じて参ります」とコメントし、国土交通省が行う調査に全面的に協力するとしている。
2015年06月04日スカイマークは5月29日、東京地裁に再建計画を提出した。一連の報道では、大口債権者であるエアバスとイントレピッドの両社はANAが支援するスカイマークの再建内容に反対する意向を示しているという。7~8月に開催予定の債権者集会で再建案の承認を得られれば、スカイマークは復活に向けて歩みを進められるが、両社が反対を示せば再建は迷走する。ここで一度、両社が難色を示したA380とA330の債権に絡む問題点を整理してみよう。○両社の主張する債権の内訳今回の報道では、エアバスとイントレピッドの両社の主張する債権額が全体の2分の1を超えるため、債権者集会で両社が計画に反対すると否決になる可能性が大きいと言われている。両社が届け出た債権額は、再建計画発表会見での弁護士発表数値で合計2,000億円超(エアバス880億円、イントレピッド1,150億円。為替レートにより変動するがドルベースで各7億ドル、9億ドル)。しかし、これは両社が損害見積額を目いっぱい膨らませた"言い値"に過ぎず、その数字の正当性を証明する根拠はないのだ。なぜなら、両社が"損害"と称する航空機の機体はしっかり手元に確保しており、提示した債権2,000億円とは、両社が今後10年間以上にわたって手元の機材を売れずに遊ばせ、放っておいた時に失う"得べかりし利益"にすぎないからだ。A330の月額リース料を業界趨勢(すうせい)の90万ドル(約1.1億円)とすると、7億ドル÷7機÷80万ドル=143カ月。ざっくり言うとイントレピッドは12年分のリース料を債権額としている勘定だ。しかし、A330は世界の航空会社に人気のある機体なのだから需要には事欠かない。最悪でも3年あれば他の航空会社への7機のはめ込みは可能だろう。この場合、イントレピッドの債権額はおおよそ300~350億円程度と見積もられる。一方、エアバスの債権額はさらにアバウトで、根拠がない。製造工程途上にあるスカイマークのA380は2機。他の4機は生産ラインにあるかもしれないが、スカイマーク独自仕様は施されておらず、他社にいくらでも転用できる状態にあろう。機体価格は実勢で3.5億ドルと言われており、今回のエアバス社が請求した7億ドルは2機分の機体価格分を請求したものと思われる。○エアバスの債権が2億ドル程度になる訳では実際、エアバスの損失はどれくらいが妥当なのだろうか。機体の価格は単純な製造原価に加え、Non-Recurring costと言われる開発費が上乗せされて決められる。A380はその機体の大きさゆえ、世界でも使いこなせるユーザーエアラインは限られ、売れ筋の機体のような"半値八掛けでも十分もうかる飛行機"ではないだろう。しかし、スカイマークが発注した機体はエアバスの手元にあり、2機は塗装・内装を変えれば再販できるし、残る4機は現時点でまっさらの状態なので新品として売れる。エアバスの損害額は、最初の2機を投げ売り的に値引きした場合の収入減と改修費、マーケティングコストということになる。しかも、エアバスはスカイマークがすでに支払った購入前払金2億ドル強を契約に基づき没収している。これらを考えるとエアバス社の損害額は一例として、値引き販売分3.5億ドル+改修費&マーケティングコスト0.5億ドル-前払い金没収分2億ドルで"2億ドル程度"と考えられるのではないか。エアバスのファブリス・ブレジエCEOは「われわれは債権者である」とコメントしているが、7億ドルの正当性については何の説明もしていない。つまり、両社とも多く見積もっても現在の債権主張額の30%程度が"リアルな損失額"と考えるのが妥当なところなのである。○エアバス等がANAに期待すること一連の報道では、エアバスとイントレピッドの両社が「ANAの支援による再建計画に反対」というところに焦点が当てられた感がある。しかし、両社にとってANAを敵に回すことに何のメリットもない。「お土産を期待していたのに裏切られた」と思ったのかもしれないが、ANAがA380を使うことはあり得ないし、A330をすぐに機材計画に組み込むことも乗員の手当てなど困難な問題があり難しい。ANAがスターアライアンスの同盟各社にこの機体を使ってくれるよう依頼することはあり得るだろうが、リース料の差額を負担するとかの付加的支援はできない。贈与にあたるし、なにより、本再建スキームは0.2%(3,600万円)のわずかな出資額の差でインテグラルが過半を占めている中では、ANAによる金銭的価値のある貢献(現物出資)は難しいというのが現状だ。○債権者集会前に債権額の再査定をやはり、債権額の精査が必要だ。エアバスとイントレピッドの両社とスカイマークはスタート時点で"ゼロヒャク"の額を主張し合って相手への信頼を喪失しており、当事者間での妥協はもともと無理だった。結果的にエアバスとイントレピッドの両社は届け出債権額を丸ごと算入したため、スカイマークの原資155億円で弁済できるのが債権額のわずか5%になってしまったわけで、そのほかの日本側の債権者が全て再建案に満足しているとは言えないのである。エアバスとイントレピッドの両社の債権額を30%で査定する等の精査を全債権に対して行えば、実債権額は半分程度に圧縮でき、弁済率は倍の10%にすることもできたはずだ。結果、エアバスとイントレピッドの債権額比率は4割を切り、両者からの反対票としての効力も薄らぐ。米国大手航空機リース会社の上級役員が言うには、「本来、機体メーカーもリース会社も取引先の会社とゼロサムの取引をすべきではなく、いい機材を適切なタイミングで提供し、取引先の発展を支え、いずれ自社の利益として共有するという本当の意味のWin-Winのビジネスを考えるべきだ。今回のエアバスとイントレピッドの両社とスカイマークの関係はそうではなかっただけ」ということだった。航空関係者の話を総合すると、エアバスもイントレピッドも弁済額の多寡はさほど問題にしていないようだ。どう転んでも数%しか返ってこないわけだし、機体が手元にあれば自助努力で喪失した債権のかなりの部分を取り戻せる。つまり、現在の両社の対応は、再販の手間を少しでもなくすためにANAを含む日系航空会社に肩代わりさせるか、それができないなら新たな商談を獲得してそこから十分な利益を回収することを狙って土壇場でのブラフを仕掛けていると考えられる。再建計画では、スカイマークの既存株主には100%減資=投資価値消滅を求めている。今から現実的に何が可能かは定かでないが、7~8月の債権者集会に向けて機材の債権をめぐる現在の不透明な状態を続けるよりも、裁判所主導で債権額の再査定を行い、その環境下でエアバスとイントレピッドの自己責任も問い、社会的理解を得られる打開策を協議すべきではなかろうか。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。
2015年06月03日ANAは6月1日より、国内線プレミアムクラスにて夏季限定でスターバックスのアイスコーヒーを提供するほか、「Premium GOZEN」提供路線の拡大、また、「Premium GOZEN」「Premium SABO」を新たなコラボレーションパートナーへ変更して提供する。6月1日~8月31日の夏季限定で、アイスコーヒーが無料メニューのラインナップに加わる。プレミアムクラスではスターバックス ヴィア アイスコーヒーを、普通席ではANA オリジナルアイスコーヒーを提供する。また、6月1日~8月31日の夕食時間帯(17:00以降出発便)において、「Premium GOZEN」のコラボレーションパートナーとのメニューを変更する。羽田発は「日本料理 よし邑」、伊丹発は「日本料理 千里山 柏屋」、千歳発は「日本料理 潤花」、福岡発は「日本料理 洗心」 となり、それぞれ素材を活かした各地の日本料理店とのコラボレーションメニューを提供する。加えて、13:01~16:59の出発便で提供している「Premium SABO」では、6月1日~8月31日は鎧塚俊彦氏「Toshi Yoroizuka」監修のバウムクーヘンやサブレが楽しめる。なお、一部の飛行時間が短い便では、「Premium Gozen」「Premium SABO」に替えて茶菓のサービスとなる。ANAは2014年12月より開始した、「Premium GOZEN」にて提供している温かい食事の提供路線を現在、羽田=千歳・伊丹・福岡線の3路線にて提供している。6月1日からは3路線に加えて、4空港を結ぶ路線(6路線)に拡大し、7月1日からは4空港と那覇空港を結ぶ路線(10路線)にも展開する予定となっている。※メニュー画像は一例で、メニュー内容は搭乗の時期によって異なる
2015年06月01日ANAはこのほど、ピカチュウなど「ポケットモンスター」のキャラクターをデザインしたポケモンジェット「ピース★ジェット」の運行スケジュールを発表した。就航便は東京(羽田)~札幌(千歳)線で、7月25日~29日、8月1日~5日、8月22日~26日の期間に1日3往復のフライトを予定している。発着時刻や機種、機材は断りなしに変更する場合があり、当日の運航スケジュールはANAにて電話で対応するという。スケジュールは、東京(羽田)→札幌(千歳)は、51便(7:00発・8:30着)、63便(12:00発・13:35着)、73便(17:00発・18:30着)。札幌(千歳)→東京(羽田)は、54便(9:30発・11:05着)、66便(14:30発・16:05着)、78便(19:30発・21:05着)。
2015年05月28日ANAとヒルトン・ワールドワイド(以下、ヒルトン)は5月8日、空港ラウンジや東京~ホノルル線の機内サービスにおける新たなコラボレーションサービスを開始することを発表した。同パートナーシップは、ヒルトンとANAによる3段階のコラボレーションとして2017年まで継続することを予定している。第1段階となる今回は、ヒルトンとANAが注力するハワイ路線でのコラボレーションを実施する。6月1日~8月31日の期間、ANAを利用者に「Experience More」というキーワードのもと、羽田空港および成田空港のANAラウンジのほか、東京~ホノルル線の機内において、両社がコラボレーションした各種サービスを提供する。なお、ANAは7月17日より成田~ホノルル路線の増便を予定している。新しいサービスとしては、ANAラウンジや東京~ホノルル便機内食にてヒルトン・ハワイアンビレッジ・ワイキキ・ビーチ・リゾートのシェフが特別監修したメニューを提供する。また、ラウンジや機内ではハワイを紹介する映像も用意し、機内ではオリジナルのミニガイドブックを配布する。そのほか、ヒルトン・ハワイアン・ビレッジからのサプライズギフトなども予定している。また、5月1日~8月31日までの期間中、世界中のヒルトンブランドのホテルズ&リゾーツに宿泊するたびに、ANAマイレージクラブの2倍のマイルを、東京=ホノルル便なら3倍のマイルをプレゼントする。詳細はヒルトンのホームページを参照。
2015年05月08日ANAグループは4月25日にネパールで発生したマグニチュード7.8の大規模地震に対し、救難・復興支援者の輸送協力を無償で行うほか、緊急支援物資の無償輸送やマイルによる寄付を実施することを発表した。無償航空券はNGOネットワークであるジャパン・プラットフォーム(以下、JPF)や日本赤十字社、公的機関から派遣もしくは派遣要請される団体を通じて救援で渡航する人に対して提供する。支援期間は4月29日~5月31日で、対象路線はANAグループが運航する成田発着のデリ-線となる。緊急支援物資の無償輸送も同じく4月29日~5月31日の期間に実施する。輸送要件は、依頼主(荷主)および荷受人が、日本赤十字社、JPF、および日本政府・自治体等、営利目的ではない公的機関であり、依頼主および荷受人の連絡先が明確になっていること。また、出発地および到着地は成田・デリーの空港で、出発地および到着地での通関諸手続き、地上配送が依頼主により手配されていることが必要になる。輸送品目は、テント・毛布・衣類・医薬品・保存食料品・飲料水等の救援物資で、危険物など航空機搭載制限品を含まなず、原則として1件あたりの総重量が原則として1t以下、貨物寸法 300cm×220cm×150cm以内。搭載希望日の前日午前中までに搭載の申し込みが必要となり、分割輸送を含め搭載便の確定はできず、到着するまでには猶予期間が必要になる。マイルによる寄付は、ANAマイレージクラブ会員へマイルの寄付を呼びかけ、寄せられたマイル寄付相当額をJPFや日本赤十字社を通じて被災地での救難活動の支援に役立てられる。 3,000マイル(3,000円に相当)を1口で、ANAホームページより受け付ける。1回の操作で10口まで申し込みができ、11口以上の申し込みはその操作を繰り返すことで可能となる。受付期間は4月30日10:00~5月31日23:59(日本時間)。
2015年04月29日