サンコーは7月13日、乾電池でも動作する卓上扇風機「USB首振りスリムタワーファン」を販売開始した。「サンコーレアモノショップ」での直販価格は税込2,980円だ。直径約90mm×高さ330mmとスリムなタワーファン。USBバスパワー駆動で、パソコンやモバイルバッテリー、ACアダプタなどと接続して使用する。単3形乾電池×3本でも動作するため、コードレス扇風機としても使用可能だ。風量は3段階で切り替え可能だ。首ふり機能を備え、左右に約110度スイングできる。本体サイズはW90×D100×H330mm、重量は370g。付属するUSBケーブルの長さは110cmだ。
2015年07月14日サンコーは6日、扇風機を内蔵したモバイルバッテリー「すっげえ涼しい! 手ぶらでクーリングファンなソーラーバッテリー」の自主回収を告知した。本体内の基板が破損する可能性があるためで、対象ユーザーには製品を回収したうえで返金を行う。「すっげえ涼しい! 手ぶらでクーリングファンなソーラーバッテリー」は、静音シロッコファンと1.2Wのソーラー充電パネルを備えたモバイルバッテリー。容量1,500mAhのリチウムバッテリーを内蔵し、スマートフォンなどの充電が可能だ。今回の自主回収は、本体への充電および本体からの給電中に基板が破損し、安全上の問題が発生する恐れがあると判明したことで決定した。該当製品を同社へ送料着払いで送付後、銀行振込にて販売価格である2,980円(税込)が返金される。詳しい回収方法と返金については、同社Webページを参照のこと。
2015年07月08日ビールがおいしい季節が始まりますね!会社帰りに一杯飲み、酔って疲れた体で帰宅し扇風機をつけベッドの上で一休み。そのまま眠りに落ちてしまった経験はありませんか?実はその行為、非常に危険なことかもしれませんよ!睡眠時、扇風機を付けっぱなしにすると死ぬ!?皆さんは「扇風機を付けたまま寝ると死ぬ」という都市伝説をご存じですか?子どもの頃、親に言われて守っていたという人もいるかもしれませんね。密閉空間で扇風機をつけたまま眠ると、窒息や低体温症で亡くなるという噂です。お隣の国・韓国でも古くから言い伝えられ、日本では毎日新聞が1972年に風呂上がりに扇風機を付けっぱなしにして寝た男性が死亡したと報じたことがありました。1987年9月1日の同紙では、エアコンでも同様の事が起きたと報じられています。近年、そのような報道はありませんが、その噂を信じている方も多いと思います。実際に起きてしまうことなのでしょうか。他の要因が重なると可能性が高まる……?「扇風機が原因で死ぬ危険はある?健康な扇風機の使い方(著・西園寺克)」によると、理論上その可能性は低いそうです。扇風機の風によって体温は下がりますが、湿度が高い日本の夏では、健康な人の命を脅かすほど下がり続けることはないと考えられます。では、どうして実際にそのような報道があったのでしょうか。さまざまな理由がありそうですが、一つに飲酒が挙げられます。夏はお酒が美味しく感じる一方、利尿作用により脱水症になりやすく脳梗塞が多くなります。扇風機を付けたままにし、体温調整がうまく行かず、結果として新聞に載るような悲劇も考えられます。報道された事件も、他の要因が重なった上での不幸であったのかもしれません。新聞の見出しから都市伝説が生まれ一人歩きしたとしても不思議ではありませんよね。有効的な扇風機の利用で、安全な睡眠を確保都市伝説が嘘であっても、油断は禁物です。「寝冷え」という言葉があるように、扇風機の長時間の使用で、体調を壊すことはよくあることです。反対に扇風機をはじめとする冷房機器を使わないことは、熱中症による死亡の可能性を高めかねません。そこで、睡眠時に適した扇風機の使用法が必要になってくるのです。例えば、タイマーを寝入りの1~3時間で切れるようにセットしましょう。この時間は、脳が休まる時間帯と呼ばれるので、効果的な睡眠が期待できます。首振り機能で風を壁に当て部屋全体の空気を冷やす方法もオススメです。また、ダブルタイマーという電源の入時間を予約できる機能があれば、役に立つかもしれません。これによって、起床前の1時間を涼め、快適に朝が迎えられるはずですよ。都市伝説が現実にならないよう、扇風機を有効活用して暑い夏の夜を乗り越えましょう!photo by Grant Guarino
2015年07月01日物質・材料研究機構(NIMS)と京都大学は6月26日、金属基板の上で超分子を用いた人工分子モーターを作製し、その回転方向を制御することに成功したと発表した。同成果は物質・材料研究機構 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点(MANA)の内橋隆 MANA研究者、ジョナサン・ヒル MANA研究者、中山知信 ユニット長、クリスチャン・ヨアヒム MANA主任研究者(フランスCEMES/CNRSグループリーダー兼任)らのグループと、京都大学化学研究所の小野輝男 教授らによるもので、米化学会発行の「Nano Letters」に掲載された。生体内のATP合成酵素などに代表される分子モーターは、回転子などの部品が分子によって構成されており、回転動作を行うことでエネルギーの生成や消費を行い、生命活動の基礎を担っている。化学合成の手法を用いることで溶液中で人工分子モーターを作製に成功した例は多く報告されており、固体基板上で作製した例もいくつか報告されている。しかし、人工分子モーターではモーターを構成する部位が共有結合という強い結合によって結び付けられていることから、モーターの回転方向を反転させることが難しく、挙動の柔軟性に問題があった。今回の研究では、超分子を分子モーターの構成部品に用いることでこの問題を解決した。超分子は複数の分子が共有結合より弱い水素結合などによって結ぶついており、分子の設計によってその結合力を調整することができる。研究では、ポルフィリンという有機分子に3本の「足」をつけ、さらに結合のための「手」を1つつけることで、2つのポルフィリン分子が結合して超分子を作り、さらに基板上で滑らかに動くように設計。この超分子に電流を注入したところ、分離することなく全体で回転運動をし、注入する電流の電圧を負の値にすると超分子内で分子同士の結合の組み替えが起こり、回転方向を反転させることができたという。同研究グループは「今後は、さらに複数の超分子を組み合わせてより複雑で高機能なナノスケールの機械的システムの構築を目指す」とコメント。また、今回開発した人工分子モーターが、自己組織化や自己修復の性質を持つため、周りの刺激に応じて自らの機能を変化させていく、生物のような柔軟なシステムの構築に開発につながる可能性があるとしている。
2015年06月29日内閣府政府広報室は6月23日、扇風機やエアコンの経年劣化によって発生する火災などの事故について、注意喚起を行った。それとあわせて製品を安全に使用するための「扇風機・エアコンの火災防止は 使用前の安全チェック!」を紹介している。内閣府政府広報室によれば、扇風機やエアコンによる事故は、2008年度から2012年度までの5年間で657件発生。そのうち、122件は火災事故につながっているという。事故の多くは製造から10年以上経っている製品で発生し、特に製造から30年以上経過した扇風機で多発する傾向にある。部品の摩耗や潤滑剤(グリース)の消耗などの経年劣化は、製品の故障の原因となるほか、過熱・発火を引き起こす。一般的に経年劣化はユーザーが気づかないうちに進むが、日頃の安全点検などで、事故の多くが防げるとしている。「扇風機・エアコンの火災防止は 使用前の安全チェック!」として、内閣府政府広報室は扇風機とエアコンで点検すべきポイントを紹介。異音がするなどの異常があった場合は直ちに利用を止めてメーカーの修理窓口や販売店へ相談するよう呼びかけている。そのほか、ポータルサイト「政府広報オンライン」では、「暮らしのお役立ち情報」として「扇風機とエアコンの知っておきたい危険性 暮らしに潜む製品事故に注意し、夏を乗り切りましょう」などの情報も公開している。
2015年06月23日サンコーは19日、USB充電式のポータブル扇風機「超音波ミストクーラー」を発売した。直販サイト「サンコーレアモノショップ」での価格は税込2,980円。超音波ミストクーラーは、本体からナノレベルのミストを送り出すポータブル扇風機。ミストが気体になる際の気化熱によって、使用者の体感温度を下げる。バッテリー容量は2,000mAhで、USB端子から充電する。バッテリー駆動時間は風とミストの同時供給時で約3時間。内蔵のタンクには35mlまでの水を入れられる。本体サイズはW87×H180×D50mmで、重量は253g。
2015年06月22日サンコーは6月3日、扇風機を内蔵したモバイルバッテリー「すっげえ涼しい! 手ぶらでクーリングファンなソーラーバッテリー」を販売開始した。「サンコーレアモノショップ」での直販価格は2,980円(税込)。「すっげえ涼しい! 手ぶらでクーリングファンなソーラーバッテリー」は、静音シロッコファンと1.2Wのソーラー充電パネルを備えたモバイルバッテリー。容量1,500mAhのリチウムバッテリーを内蔵し、スマートフォンなどの充電も可能だ。出力は5V / 1A。モバイルバッテリー自体の充電はUSB接続もしくはソーラーパネルにて行う。本体のサイズはW91×D136×H34mmで、重さは190g。連続送風時間は最大約6時間。LEDライトも搭載している。
2015年06月03日グリーンハウスは27日、USB首振り扇風機「GH-FANSWB」シリーズを発表した。6月上旬の発売を予定している。カラーバリエーションは3色。価格はオープンで、店頭予想価格は税別2,980円前後。GH-FANSWBシリーズは、USB給電で駆動する卓上型の小型扇風機。単3形乾電池×3を使用して約40分間の連続稼働にも対応。同社従来品の風力は風速2.8m/sだったのに対し、本製品は約1.5倍にあたる風速4.4m/sを実現した。本体のスイッチにより、風力を「弱」「中」「強」の3段階で切り替えられる。広範囲に風を送る左右70度の自動首振り機能を搭載。手動で上下35度の角度調整もできる。本体サイズはW150×D139×H205mm、重量は約400g。85cmのUSBケーブルが付属する。カラーバリエーションは「ブラック」「ブルー」「ホワイト」の3色。
2015年05月28日アイリスオーヤマは、タワー型扇風機「上下ルーバータワーファン TFL-80」を発売した。推定市場価格は15,800円前後(税別)。TFL-80は、上下2つのルーバーを備えたタワー型扇風機。ルーバーは上下それぞれ独立して風向を調節できる。風向は上下に手動で設定可能だ。タワー型扇風機本体が動くのではなく、ルーバーのみで首振りを行う「インナールーバー構造」を採用。首振り動作時でも本体の揺れやぐらつきが少ない。モーターはACタイプで、風量は弱・中・強の3段階で切り替え可能だ。連続風のほか、リズム風とおやすみ風の合計3モードを装備している。消費電力(50Hz/60Hz)は、弱が20W/20W、中が27W/30W、強が31W/36W。本体サイズはW182×D196×H881mm、ベース部分の直径は273mm。質量は約4.4kgだ。リモコンが付属する。カラーはシルバーとホワイト。
2015年04月30日ドウシシャは4月27日、デザインDC扇風機のフラッグシップモデル「kamomefan メタルリビングファン(FKLQ-302D)」を発売した。本体カラーはホワイトとブラックの2種類を用意。価格はオープンで、推定市場価格は25,000円前後(税別)。カモメの羽からヒントを得た形状の羽根を採用したDC扇風機。船舶用プロペラメーカー「ナカシマプロペラ」が羽根の設計を担当した。カモメ羽根の形状により、やわらかい風を約13m先まで届けられる。羽根の素材にはやわらかい材質を使用しているため、回転中に羽根がしなる。これにより空気と触れ合う時間が増し、よりやさしい風を送ることができるようになった。アルミ調仕上げの前ガード、職人の手仕上げによるアルミ支柱のヘアライン加工、光沢のあるベースなどデザインにもこだわっている。支柱を付け外しすることで100cmと57cmの2段階に高さが調節可能だ。DCモーターを採用しており、1時間あたりの電気代(目安)は最小0.06円、最大0.54円(27円/kWhにて算出)。最小動作音は11.3dBだ。本体サイズはW34×D28.5×H57 / 100cm、羽根径は30cm。風量は無断階調節、左右自動首振りは30°/60°/90°から選べる。上下角度は、上向き70°/下向き10°まで手動で角度調節可能だ。そのほか、入切タイマー(1/2/4/8H)や12Hオートオフ機能を備える。リモコンおよびアロマケースが付属。
2015年04月27日サンワサプライは4月23日、ツインファン構造の卓上USB扇風機「USB-TOY88」シリーズを発売した。ブラック/ホワイト、ホワイト/グリーン、ホワイト/ピンクの3色を用意。価格はオープンで、サンワダイレクトでの直販価格は税込3,180円だ。羽根を前後に2枚備えたツインファン構造の卓上USB扇風機。後側の羽根が集めた風を前側の羽根へ送ることで直流の風向きを再現し、一般的な扇風機と比べて強い風を出せるとする。風量は強弱の2段階で調節可能だ。左右75°の範囲での自動首振り機能を持つ。また、手動では前後左右方向へファンの角度を調節できる。電源はUSBバスパワー。ケーブル長は約1m。本体サイズはW110×D90×H167mm、重量は約402g。
2015年04月23日ハイアールアジアは4月20日、「スヌーピー」とコラボレートした扇風機「AQUA スヌーピー DC扇風機(AQS-SN30)」を発表した。発売は5月上旬。テレビ東京が運営する「おかいものSNOOPY」、ディノスが運営する「ディノスオンラインショップ」などで販売する。希望小売価格は17,500円だ(税別)。AQS-SN30は、2014年11月に発売された「AQUA スヌーピーロボットクリーナー」に続くコラボ製品の第2弾。ベース部分にはスヌーピー、オーナメント部にはウッドストックのイラストがデザインされている。ベースとなっているモデルは、既発売の「AQS-L30C」。6枚羽根とDCモーターを採用しており、やさしい風を送り出す。6段階の風量調節が可能なほか、リズム風機能も搭載している。首振り角度は左右90°。1/2/4/6時間のオン・オフタイマー機能も持つ。本体サイズはW360×D350×H675~840mmで、質量は3.2kg。消費電力は2W~20W。(c)2015PeanutsWorldwideLLC
2015年04月20日三菱自動車は13日、中国・上海の国家会展中心で20日から開催される『第16回上海国際自動車工業展覧会(上海国際モーターショー)』(一般公開は22日~29日)に、三菱汽車銷售(中国)有限公司、広汽三菱汽車有限公司、東南(福建)汽車工業有限公司と共に出展すると発表した。同モーターショーでは、SUVの機能性と安心感を象徴するデザインを取り入れた、同社のクルマづくりの方向性を示す2台のPHEVコンセプトカー「MITSUBISHI Concept XR-PHEV II」「アウトランダーPHEV Concept-S」を参考出品(アジア初披露)する。MITSUBISHI Concept XR-PHEV IIは、小型・軽量・高効率なFFタイプの新たなプラグインハイブリッドEVシステム(PHEVシステム)を搭載し、環境性能と走行性能を高い次元で両立する都市型クロスオーバーのコンセプトカー。新型パワードライブユニットは、インバーターと可変電圧システムで構成し、小型・高効率なシステムでありながら高出力・高トルクを実現。走行時のCO2排出量は40g/km以下に抑えている。また、モーター走行を基本とし、エンジンは発電と駆動の両方を担い、走行状況やバッテリー残量に応じて、EV走行・シリーズ走行・パラレル走行のうち最適な走行モードを自動選択する。アウトランダーPHEV Concept-Sは、世界初の4WD・ SUVプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」をベースとしたコンセプトモデル。デザインテーマを「Sporty(スポーティ)&Sophisticated(洗練)」とし、「ツインモーター4WD」と「プラグインハイブリッドEVシステム」がもたらす力強くスポーティな走りと、静粛性に優れる先進的で上質な走りを備えた次世代SUVの"走る歓び"を表現する内外装デザインとした。また、同モーターショーでは、これら2台のコンセプトカーに加えて、同社が中国市場で生産・発売する車両を含む合計15台を出品する。
2015年04月13日日産自動車は8日、中国・上海で20日から開催される『第16回上海国際モーターショー』(プレスデー : 20日~21日、会期 : 22日~29日)にて、中型セダン「ラニア」(中国名 : 藍鳥)を世界初公開すると発表した。ラニアは、日産が中国の若年層向けとして特別に開発・デザインした初の商品であり、同社の中国での事業展開にとって重要なマイルストーンとなる。2013年と2014年に中国で発表したコンセプトカー「FRIEND-ME」と「LANNIA Concept」を進化させた量産車であり、同国の若者の発想や嗜好、ライフスタイルから着想を得て「中国人による中国人のためのプロジェクト」として初めて手がけたモデルとなっている。外観は、従来の伝統的なセダンに反して、力強くダイナミックなデザインを採用。フロントからドアを経てリヤに繋がるキャラクターラインは、みなぎるエネルギーが解き放たれるイメージを表現しており、最新の日産デザインの特徴であるVモーショングリルやブーメラン型のヘッドランプシグネチャーも採用されている。
2015年04月08日山善は4月6日、扇風機「DCエアーサーキュレーター」と「立体首振りリビング扇風機」「冷風扇」の3製品を発表した。発売は4月中旬。希望小売価格はDCエアーサーキュレーターが17,800円、冷風扇が19,800円。立体首振りリビング扇風機はオープン価格で、推定市場価格は8,980円となっている(いずれも税別)。○DCエアーサーキュレーターDCエアーサーキュレーター YAR-XD18は、新構造と新デザインを採用した球型のサーキュレーター。夏はエアコン、冬は暖房と併用して使える。上下角度は3段階で調節可能だ。冷気が床にたまりやすい夏は45度で下向きに、暖気が天井にたまる冬は90度で上向きに、春秋は75度でやや上向きに、と季節に応じた使い分けができる。本体サイズはW254×D254×336mm。重量は約2kg。風量は4段階、左右の自動首振りは65度。カラーはブラックとホワイトの2色。○立体首振りリビング扇風機立体首振りリビング扇風機 YLRX-BK30は、「上下自動首振り」と「左右自動首振り」を組み合わせた「8の字立体首振り」を実現した扇風機。部屋の空気をかく拌して、部屋干しの時短やエアコンなど空調効率アップなどの効果を狙える。本体サイズはW370×D350×680~870mm。重量は約3.8kg。風量は3段階。○冷風扇冷風扇 FCR-E40は、自然気化した涼風を送り出すタワー型の扇風機。左右首振り機能と上下オートルーバーを搭載することによって、さらに広範囲に風を届けられる。本体サイズはW274×D274×883mm。重量は約4.4kg。風量は3段階。
2015年04月06日東芝ホームテクノは4月2日、温度・湿度に連動して風量を自動調節するDC扇風機「F-DL1000」を発表した。発売は4月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は33,000円前後(税別)。「F-DL1000」は、温度と湿度を検知する「デュアルセンサー」を搭載したDC扇風機。あらかじめ選んだ「標準」「強め」「弱め」の3モードそれぞれの範囲内で風量を自動調節する。例えば「弱め」を選択しておくと、微風と弱風で自動運転を行う。リモコン操作により左右20°から90°の範囲内で首振り角度を自由に調整できる機能も搭載した。上下の首振り角度は、上方向が最大40°(自動20°+手動20°)、下方向が16°(手動のみ)。そのほか、室温と湿度の目安を表示するLED表示パネル、吸い込んだ空気を効率よく羽根に誘導する「後ガードリブ」なども新たに採用している。主な仕様は、本体サイズがW370×D370×H799~1,089mm、重量は約5.7kg。消費電力は最小2W、最大16W。運転音(連続)は最小15dB、最大41dB。羽根径は30cm、羽根枚数は17枚(プロペラ7枚+斜流10枚)。東芝ホームテクノは同日、F-DL1000のほかに扇風機6機種を発表した。主な特徴は以下の通り。○F-DLT75、F-DLT65、F-DLT55「F-DLT75」と「F-DLT65」は、9枚羽根を採用したDC扇風機。F-DLT75は「温度センサー」を搭載し、温度変化に応じて「弱め」「強め」の2モードで風量を自動調節する。「F-DLT55」は7枚羽根採用のスタンダードモデル。推定市場価格はF-DLT75が22,000円前後、F-DLT65が16,000円前後、F-DLT55が9,000円前後(いずれも税別)。○F-DPT20「F-DPT20」は、羽根径20cmのコンパクトなDC扇風機。温度センサーを搭載しており、「標準」「弱め」「強め」の3モードで風量を自動調節する。サーキュレーターとして利用できるよう、上向き最大90°まで首振りが可能な「立体ワイド首振り」機能を搭載。そのほか、左右20°から180°の範囲で自由に首振り角度をリモコンから調整できる。推定市場価格は22,000円前後(税別)。○F-DTT50「F-DTT50」は、タワー型のDC扇風機。温度センサーの搭載により、3モードで風量を自動調節する。推定市場価格は18,000円前後(税別)。○F-AWT80「F-AWT80」は、7枚羽根を採用した壁掛けタイプのスタンダードモデル。推定市場価格は9,000円前後(税別)。
2015年04月02日日立コンシューマ・マーケティングは3月25日、DC扇風機「HEF-DC50」を含む扇風機6モデルを発表した。発売は4月中旬。HEF-DC50の価格はオープンで、推定市場価格は15,000円前後だ(税別)。○HEF-DC50「HEF-DC50」は、箱から出すとすぐに使える"かんたん"をコンセプトにしたモデルで、このたび新たにラインナップに加わった。羽根やガードを取り付けた状態で梱包しており、ベース(底部)を取り付けるだけで使用できる。そのほか、操作ボタンと表示を大きくして見やすくしたり、本体重量を約2.9kgと軽量化ししたりと、高齢者でも扱いやすくしたのが特徴だ。DCモーターの採用により、風量最小運転時の消費電力が1.6W(左右首振りなし)、風量最大運転時(左右首振りあり)が18Wと、省エネ性能にも優れるとしている。風量は「微風(うちわ風)」から「強風」までの6段階。就寝時の利用に便利な「減灯&消音機能」を搭載している。指が入りにくい「保護リング付ガード」を採用。本体サイズはW36.0×D36.0×H73.0~90.0mm。○HEF-DC3000最大高110.0mmのハイポジションDC扇風機。羽根とガードが取り付け済みなうえ、スタンドとベースが一体になった構造なので、箱から出してすぐに使える。うちわであおぐような微風を実現できる8枚羽根を採用。風量やタイマー、首振りなどよく使う設定をワンタッチで記憶&呼び出しできる「マイメモリー機能」や、1~9時間まで1時間単位で設定できる「切・入同時タイマー」などを搭載。風量は8段階、左右首振り角度は約45°・75°・90°の3段階から選べる。上方向約90°とほぼ真上にも角度を調節できるので、天井付近の空気をかく拌することも可能だ。推定市場価格は23,000円前後(税別)。○HEF-DC1008枚羽根を採用したDC扇風機。風量は6段階で選択可能だ。マイメモリー機能、切・入同時タイマーなどの仕様はHEF-DC3000と同様だ。推定市場価格は18,000円前後(税別)。○HEF-100RとHEF-100M風量4段階のスタンダードモデル。「HEF-100R」はリモコンタイプで、推定市場価格は9,000円前後(税別)。「HEF-100M」は本体操作タイプで、推定市場価格は8,000円前後(税別)。○HSF-DC900DCモーターを採用したスリムファン。約55°の範囲で左右に風を送る。風量は6段階で選択可能だ。液晶表示を採用する。推定市場価格は17,000円前後(税別)。
2015年03月26日スズキは24日、タイ・バンコクで23日に開催された『バンコク国際モーターショー』(一般公開は3月25日~4月5日)にて、本格セダン「シアズ」をタイ国内で発売すると発表した。シアズは、流麗で上質なスタイリング、広く快適な室内空間、低燃費と優れた走行性能の両立、高い安全性能など、セダンに求められる全ての要素を高い次元で融合させたという本格セダン。エンジンは1.25LのK12Bガソリンエンジン、トランスミッションは5MTもしくは副変速機付きCVTを搭載する。生産は、スズキのタイ子会社であるスズキ・モーター・タイランドで6月から開始され、順次販売される予定。同社のラヨーン工場では、2012年に「スイフト」、2014年に「セレリオ」を生産開始しており、シアズは3車種目となる。また、シアズは、インドで2014年10月より、中国で2014年12月より「アリビオ」名にて販売開始されており、生産国はタイで3カ国目になる。24日に行われた記者発表会において同社の鈴木俊宏副社長は、スズキの海外販売の約10%を占めるアセアン地域は非常に重要な戦略的地域であり、タイはスズキのグローバルビジネスにおける重要な拠点と発言。今後も走行性能や使い勝手の良いパッケージングに磨きをかけた商品を、タイで生産していくと述べている。
2015年03月24日Texas Instruments(TI)は、EMIを低減しつつ高い電力変換効率を実現する「ワイド入力電圧範囲」4スイッチ同期整流方式昇降圧DC/DCコントローラ「LM5175」を発表した。同製品は、入力電圧範囲が3.5V~42Vと広く、出力電圧範囲も0.8V~55Vと広くなっているため、出力が数Wから100W程度までの多様な降圧、昇圧、昇降圧電源回路を1デバイスで実現できることから、産業用PC、USB電源、車載ワイヤレス充電、LED照明、電気自動車、バッテリ充電、通信用RFパワーアンプなどの産業、車載機器向けに高い性能を提供する。独自開発のスイッチング制御方式を採用しており、降圧動作と昇圧動作が切り替わる動作遷移領域での変換効率を最大化するとともに、使用するインダクタも1個で済むため、基板実装面積の低減が可能。また、7.5V、2Aの駆動能力を持ったゲート・ドライブ回路により、広い入力電圧範囲でのMOSFETのスイッチ動作の高速化と効率向上を可能としているほか、ピン設定可能なヒカップモード短絡保護機能の選択により、負荷の過電流故障による熱暴走を防止し、熱ストレスを最大でも30%程度にまで低減することが可能だという。なお、同製品はすでに提供を開始しており、1000個受注時の単価(参考価格)は4.25ドルとなっている。
2015年03月24日ダイソンは3月17日、同社初となる空気清浄機能付きファン「Dyson Pure Cool」を発表した。2009年に発売された"羽根のない扇風機"に搭載される「Air Multiplier(エアマルチプライアー)テクノロジー」を応用した製品の第3弾となる。本稿では、同日に開催された新製品発表会の様子をレポートする。新製品発表会には、微生物学者であり、ダイソンのシニアパフォーマンスエンジニアであるトビー・サヴィル氏と、ダイソンのシニア デザインエンジニアでエアマルチプライアーテクノロジーを用いた製品開発に携わっているオラ・パピエルコゥスカ氏の2名が登壇した。○毎日吸い込んでいる空気の中には……冒頭、サヴィル氏は新製品開発の背景を説明。「私たちは毎日1万リットルの空気を鼻や口、そして肺を通じて体内に取り入れている。その中には超微小粒子状物質、いわゆる"PM"が含まれている。PMは固体と液体が複雑に混ざり合ったもので、ディーゼルの排気ガスやタバコの煙、有害な有機化学合成物などもPMの一種だ。これらを体内に取り込むことで健康に大きな害をもたらす危険性がある」と述べた。PM10より大きな物質は鼻の粘膜や繊毛がとらえ、くしゃみや咳を通じて体外に排出されるが、PM10より小さい物質は肺に取り込まれた後、気嚢(きのう)に蓄積され、そこから血流に入っていくという。物質が小さければ小さいほど体に取り込まれやすいわけだが、ダイソンでは一般的に知られているPM2.5よりさらに小さいPM0.1に着目し、このたびの新製品を開発したと説明する。PM0.1レベルの物質は肺を通じて血流に入り込み、体全体に循環して気管支炎や喘息を引き起こすおそれがある。「もっとも影響を受けてしまうのは、免疫や呼吸器の機能が衰えている老人や、それらが未発達の子どもたちだ」とサヴィル氏は指摘する。日本人の多くを悩ませている花粉は比較的大きな粒子となるが、「ダイソンは常に既存の技術に疑問を投げかけている」と、既存製品の性能は完璧ではないとサヴィル氏は説明。「既存の空気清浄機は勢いよく空気をフィルターに送り込んでいるため、PM物質がフィルターを通過して部屋の中へ再放出されている。つまり、既存の空気清浄機は"ただそこに置かれている"だけだ」とした。○PM0.1を99.95%除去できるフィルターを開発せよサヴィル氏の説明を受けて、パピエルコゥスカ氏は「こうした既存の空気清浄機の性能にフラストレーションを覚えたジェームズ(ダイソンの創業者)は、より高性能なフィルターの開発をダイソンのエンジニアたちに命じた。そうして生まれたのがPM0.1レベルの物質を99.95%除去できる空気清浄機であるDyson Pure Coolだ」と新製品をアピールした。PM0.1レベルの物質を99.95%除去するために開発したのが、円筒状の「360°グラスHEPAフィルター」である。1.1平方mのマイクログラスファイバーを254層のプリーツ状に加工したものを、Dyson Pure Cool本体の台座に搭載し、全方向から空気を取り込めるようにした。「ダイソンのフィルターは密度が非常に高いのが特徴。だからこそPM0.1という超微小な物質をとらえることができる。日本国内におけるベストセラー空気清浄機TOP10のモデルと、Dyson Pure CoolのPM0.1放出率を比較した結果、Dyson Pure Coolは放出率が非常に低かった。しかし、多いものでは24%以上も放出されてしまっている」とパピエルコゥスカ氏は胸を張る。高密度なフィルターの性能に加えて、取り込む気流をあえて制御することで、PM0.1をフィルター通過させないことに成功した。フィルターはプラスティック製のカバーと一体になっており、使い捨てタイプだ。パピエルコゥスカ氏は「フィルター交換は60秒どころか、30秒以内で行える」とアピールしていた。フィルターの交換目安は1日12時間の使用で約1年間だ。交換用フィルターの価格は税別6,000円。なお、フィルター内部には脱臭のために顆粒状活性炭層も設けている。
2015年03月18日シャープは3月16日、プラズマクラスターイオンを搭載したスリムイオンファン1モデルと扇風機5モデル、除湿機2モデルを発表した。○スリムイオンファン「PF-HTC1」プラズマクラスタースリムイオンファン「PF-HTC1」は、2012年発売の初代「PF-ETC1」、2013年発売の第2世代「PF-FTC1」に続く第3世代となるモデル。縦型のスリムな形状に加えて、高濃度プラズマクラスター25000を搭載し、ファン機能と同時にイオン発生機としても使えるのが従来からの特徴だ。新製品では、内部構造を改良。従来1つだったファンを2基搭載したうえ、吸い込み口を1ヶ所から4ヶ所に増設した。これにより、風量は従来機種の約1.5倍にアップしている。風量がアップしたことで、プラズマクラスターを集中的にスポット放出することも可能になった。床近くにプラズマクラスターイオンを放出する「床面浄化モード」を新たに搭載し、カーペットやソファなど洗いにくいものに付着したニオイの消臭や除菌を行える。PF-HTC1の発売は4月15日、推定市場価格は税別38,000円前後だ。カラーはホワイト系とブルー系の2色。サイズはW269×D270×H830mm、重量は5.7kg。イオン適用床面積は約14畳。風量は11段階で切り替え可能だ。○プラズマクラスター扇風機このたび発表されたプラズマクラスター扇風機は、「ハイポジション・リビングファン PJ-E3DG」「ハイポジション・リビングファン PJ-E3DS」「コードレス3Dファン PJ-E2DBG」「3Dファン PJ-E2DS」「リビングファン PJ-E3AS」の5モデル。2011年の東日本大震災後の電力不足により、消費者間で扇風機への需要回帰が見られた。シャープの扇風機では、プラズマクラスターの搭載だけでなく、低消費電力のDCモーターの採用、アサギマダラ蝶の羽根やアホウドリの翼を模した独自の羽根構造で風の心地よさや直進性の追求、センサーで空気環境を監視する「みはり機能」(PJ-E3DGのみ)といった独自の技術を搭載。このたびの新モデルでも踏襲されている。このたびのPJ-E3DGは「センサー自動モード」を持つ。センサーで検知した温度・湿度に合わせて自動で風量を調節するというものだ。全機種とも発売日は4月15日。推定市場価格は、PJ-E3DGが27,800円前後、PJ-E3DSが24,800円前後、PJ-E2DBGが32,800円前後、PJ-E2DSが22,800円前後、PJ-E3ASが12,800円前後となっている(いずれも税別)。サイズと重量はPJ-E3DGとPJ-E3DSがW370×D370×H820~1,110mm/5.8kg、PJ-E2DBGがW270×D270×H550~670mm/3.2kg(バッテリー含む)、PJ-E2DSがW270×D270×H525~645mm/2.4kg、PJ-E3ASがW369×D355×H690~840mm/3.4kg。○プラズマクラスター除湿機このたび発表されたプラズマクラスター除湿機2モデルは、空気清浄機タイプの「CV-EF120」とコンパクトタイプの「CV-E71」。CV-EF120は、従来モデルと同サイズながら、1日あたり10Lから12L(60Hz時)と除湿能力を強化した。新しいラインナップとなるCV-E71の特長は、W304×D203×H480mmとコンパクトで、設置面積はA4サイズ程度だ。除湿能力は7.1L(60Hz)。発売日はCV-EF120が3月20日、CV-E71が4月15日。推定市場価格はCV-EF120が59,800円前後、CV-E71が35,800円前後(いずれも税別)。サイズと重量はCV-EF120がW360×D260×H565mm/12.4kg、CV-E71がW304×D203×H480mm/9kg。排水タンク容量はCV-EF120が3.1L、CV-E71が2.5L。
2015年03月16日Texas Instruments(TI)は、最大75WのAC/DCフライバック型電源向けに「待機電力ゼロ」の電源コントローラチップセットを発表した。同チップセットは700V一次側レギュレーション(PSR)フライバックコントローラ「UCC28730」と200V二次側ウェークアップコントローラ「UCC24650」で構成。UCC28730は、最大20Wの標準フライバック電源で追加部品なしで「待機電力ゼロ」を実現。また、アダプティブリレー制御向けのインテリジェントスリープ機能の使用により、最大75Wまで拡張。フォトカプラと関連フィードバック部品を不要にし、総システム・コストの低減と信頼性の向上を実現する。さらに出力コンデンサ容量を半減しながら、無負荷から全負荷までの全ステップで高い出力安定度を維持し、変換効率の向上と基板実装面積の低減を実現。コンバータの負荷状態に適応的に対応し、無負荷時にシステム機能の停止、ACリレー制御への適応、同期整流回路の停止が可能となっている。UCC24650は、Vddやウェークアップ回路への外部クランプ回路を不要にし、5V~24V出力電圧電源との互換性を提供。また、電圧ドループ検出機能により、無負荷から全負荷過渡動作まで高い出力電圧安定度を維持しながら、小型出力コンデンサの使用を可能する。これらの組み合わせにより、高い過渡応答特性と「待機電力ゼロ」を実現。5V~24Vの出力電圧をサポートするとともに、テレビ、家電、ACアダプタ、HVAC(暖房、換気、空調)、ビル・オートメーションシステム向け電源のサイズ低減と効率向上を可能にする。「WEBENCH Power Designer」設計支援ツールに対応し、カスタム設計が可能となっている。TI DesignsリファレンスデザインにはUCC28730とUCC24650チップセット搭載のテスト済み12W、24Vオフライン電源(PMP10927)リファレンスデザインを用意しており、製品開発期間を短縮できる。UCC28730とUCC24650は量産出荷中。UCC28730は7ピンSOICパッケージで供給され1000個受注時の単価(参考価格)は0.45ドル、UCC24650は5ピンSOT-23パッケージで同0.14ドルとなっている。なお、TIはUCC28730とUCC24650のデモを、3月15日~19日に米国ノースカロライナ州シャーロットで開催されるAPEC(Applied Power Electronics Conference and Expo) のTIブースで行う。
2015年03月13日●4チップで最大12OAまで出力が可能なデジタルDC-DCコンバータ米Alteraは米国時間の3月11日、単体で30A、4チップで最大120Aまでの出力が可能なデジタル制御DC-DCコンバータである「EM1130」を発表した。このEM1130に関する説明会が都内で開催されたので、その内容をお届けしたい(Photo01)。まずは簡単に背景を紹介。Alteraは2013年5月に、電源ICなどを手がけていたアナログ半導体ベンダーのEnpirionを買収、同社の製品ラインアップを自社製品に取り込んだ。その後、同社は自社のFPGA向けの電源ソリューションを拡充しており、今回発表されたEM1130はその最新のもの、ということになる。基本、Enpirionは同社のすべてのFPGAに対するソリューションとなっており(Photo02)、これに向けてさまざまな製品がすでにリリースされている。さて、今回のEM1130はハイエンドのPowerSoCに属する製品で、Arria 10やStratix 10に向けたDC-DCコンバータである(Photo03)。Photo03にもあるように、EM1130自身は非常に小さいパッケージに納められており、実装面積の削減に効果的である(Photo04~06)。さて、ではなぜArria/Stratix向けに新製品を出したのか? という理由がこちらである(Photo07)。これらのFPGAを使って、例えばLTEの基地局とかバックボーン向けのアプリケーションを作成するといったケースでは、多数のLEを利用したりInterLakenの様な高速リンクを多数接続したりといった事が考えられる。当然これは膨大な消費電力にそのまま直結するから、これを安定供給できるようにするための電源回路をシステムデザイナーは用意しなければならない。この問題に対するAlteraの回答がEM1130というわけだ。そのEM1130であるが、構造はこんな具合だ(Photo08)。個別の特徴は後述するとして、4.5V~14.5Vの入力電源に対して0.7V~5Vの範囲で、0.5%未満の精度と10mVp-p未満のリップルを保ち、90%近い効率を実現するという、かなり効率の良い製品となっている。まずEfficiecyであるが、もちろん電圧や出力電流値、スイッチング速度によって効率に多少の差はあるものの、競合製品と比較して3~6%の効率改善が可能としている(Photo09)。例えば30A出力のケースでは出力電圧が1Vとすると30Wほどになるが、ここで3~6%というのは1~2Wの節約になる訳で、必要とされるFPGAの数が多いデータセンターなどではトータルすると数百~数千Wの節約に繋がり、これは運用コストの削減にもなるとする。ちなみにスイッチング速度は、システムの負荷変動状況を見ながら、変動が少ない場合にはスイッチング速度を下げて安定した供給を行い、逆に変動が多い場合はスイッチング速度を上げて応答性を上げるといったAdaptive Compensationの機能も搭載されているという。またこの機能を利用することで、例えば外部に接続したコンデンサが劣化してきた場合でも、その特性をある程度まで補償することが可能になるそうだ。その実装面積の話がこちら(Photo10)。EM1130では必要となる周辺回路をすべて内部に統合しているため、必要となる周辺部品を最小限に抑えられる。このため、同じボード面積であれば、より多くの機能を搭載できるようになると説明した。●電圧変更機能により、システムトータルでの電力消費量の低減を実現そのEM1130であるが、動作パラメータなどをPMBusなどを経由して外部から制御できるようになっている。このためのGUIも用意されており、これを使ってテストとか動作パラメータの設定、あるいは後述する複数のEM1130の協調動作の設定なども可能とされる。EM1130そのものは8つのプリセットを保持可能で、このプリセット値をGUI経由で設定/変更できる仕組みだ。次が電圧変動周り(Photo12)であるが、昨今のハイエンドFPGAは動作周波数・消費電力共に汎用プロセッサ並みになってきており、これに伴い電源品質も高いものが求められている。EM1130はこうした目的に十分見合う品質を提供できる、としており副次的な効用として、電源応答の速度が高速なので、チップ周辺に必要となるパスコンの数や容量を減らすことも可能となり、実装面積とBOMの両方も削減できるとしている。また先にちょっと触れたが、EM1130自身を組み合わせて最大120Aまでの出力が可能となっている(Photo13)。この場合、EM1130そのものは全部独立して動作する(どれか1つのEM1130の中のコントローラが、他の3つのEM1130を制御するわけではない)が、Current Share Busを経由して協調動作を行うことになるという話であった。またこの際に、どう協調動作するか(Single Phaseで動作するのか、Multi-Phaseで動作するのか。あるいはMulti-Phaseだとどんな形になるのか)といったパラメータは、Photo11で出てきたGUIで設定できるとの事だった。またちょっと目新しいのが、SmartVIDによる電圧変更である(Photo14)。FPGAもいわゆる半導体だから、定格電圧そのものは決まっているが、実際の動作電圧は定格電圧の範囲の中である程度変化する。定格ぎりぎりで動くものもあれば、ずっと低い電圧で動作するものもあるわけで、この「実際の電圧」にあわせて電圧を変化させられる機能である。最大で40%程度の電力削減が可能というのは、消費電力が電圧の2乗で効いてくる事を考えればそれほど不思議ではない。ただ残念ながらこのSmartVIDは、FPGAの起動時に一度設定されるだけで、動作状況に応じて動的に電圧を変化させる機能は持っていない。これはEM1130が対応しているPMBus 1.2にそもそもそうした機能が無いからで、動的な電圧変化に対応したPMBus 1.3準拠になったらそうした機能が入ることになると思うが、それは次世代の製品で、という話であった。今のところ(Arria 10の内部のCortex-Aプロセッサとかはともかく)FPGA Fabricそのものはダイナミックに電圧を変化させる機能を持っていないから、そこまでの機能は不要という事なのだろう。ただいずれはFPGAもPower GatingやClock Gatingを本格的に使うことになるだろうし、動作周波数もダイナミックに変わる事が予想されるから、その世代では動的な電圧変化に対応するようになると思われる。ここまではEM1130はFPGA向けと説明してきており、実際Primary TargetはAlteraのFPGAなのだが、実際にはそれ以外の用途向けにも提供をしているとか。実際に、FPGA以外のデバイス向けに利用されている顧客もあるそうで(Photo15)、こうした用途にむけて拡販を進めてゆきたいとの事だった。このPhoto15の様な構成では、EM1130の稼働状況をPMBusあるいはI2Cを経由してモニタリングが可能であり、これを利用してシステム全体の管理が可能となるという説明もあった(Photo16)。ちなみに現時点ではまだ価格などは発表されていない。
2015年03月12日パナソニックは3月10日、2015年モデルの扇風機「F-CL339」「F-CL338」「F-CL327」「F-CL325」「F-CL324」を発表した。いずれも4月上旬発売で、価格はオープン。推定市場価格はF-CL339が33,000円前後、F-CL338が20,000円前後、F-CL327が19,000円前後、F-CL325が12,000円前後、F-CL324が9,000円前後(いずれも税別)。○DCモーターを採用した「F-CL339」と「F-CL338」F-CL339とF-CL338はDCモーターを採用したモデルで、F-CL339はハイポジション扇だ。いずれも直径30cmの7枚羽根を採用しており、自然な風を実現した。長野県の蓼科高原に吹く風を再現した「DC 1/fゆらぎ」機能を持つ。温度センサーを装備しており、自動で快適な風量に調整可能だ。F-CL339は立体首振りと3段階の首振り角度調節、ナノイー機能も搭載している。サイズと重量はF-CL339がW370×D370×H905~1,100mm/6kg、F-CL338がW370×D370×H793~963mm/4.4kg。最大風量時の消費電力はF-CL339が22W、F-CL338が19W。風量はF-CL339が8段階、F-CL338が7段階で調整可能だ。○ACモーターを採用した「F-CL327」「F-CL325」「F-CL324」F-CL327とF-CL325、F-CL324はACモーターを採用したモデルで、F-CL327はハイポジション扇だ。羽根の直径はいずれも30cmで、羽根の枚数はF-CL327のみ7枚で、そのほかは5枚だ。3モデルとも1/f揺らぎ機能を搭載している。F-CL327とF-CL325は温度センサーを装備し、自動で風量を調整する。F-CL327は立体首振り機能も搭載している。サイズと重量はF-CL327がW370×D370×H830~1,090mm/4.9kg、F-CL325とF-CL324がW367×D350×H715~960mm/3.7kg。最大風量時の消費電力(50Hz/60Hz)は、F-CL327が41W/45W、F-CL325とF-CL324が38W/43Wとなっている。
2015年03月10日ユニットコムは27日、パソコン工房の通販サイト内雑貨専門店「Nantena」にて、LEDライトと扇風機が一体になった乾電池式の小型扇風機「G156 LED FAN 80-48453」を販売開始した。税込価格は2,139円。18個のLEDライトを搭載した小型扇風機。LEDライトと扇風機のスイッチは独立しており、それぞれ単独での使用のほか、ライトを点灯させながら扇風機で送風する同時使用も可能。製品上部にフックを備え、天井や壁などから吊り下げられる。本体サイズは直径165×H230mm、重量は約400g。カラーはブラック。
2015年02月27日Spansionは、自動車の安全機能を向上させるADAS(Advanced Driver Assistance System)向け6チャネルDC/DC型PMIC「Spansion S6BP401A」を発表した。同製品は、ADASシステム向け2次電源用ICで、ADASに必要とされる全ての電源を1チップで供給可能なPMICである。チャネルは、4チャネルのDC/DCコンバータと、2チャネルのLDOで構成されており、出力設定抵抗と位相補償回路は全チャネル分内蔵されているため、PCBサイズとBOMを削減でき、小型かつコスト効率の高いADASを実現できる。さらに、内蔵ウィンドウウォッチドッグタイマ、各チャネル独立のコントロールピン、チャンネルごとの高精度な出力監視向け専用ピンを搭載している。これにより、ASIL-B準拠の高い信頼性を持ったシステム構築が可能になる。また、さまざまなシステム要求に対応するために、各出力レベルは、高精度でかつ幅広い電源レベルに対応可能。各電圧レベルは要求仕様に沿って、工場出荷時に設定される。なお、パッケージは40ピンQFN。価格は13ドル。現在サンプル出荷中。
2015年02月24日テレダイン・レクロイ・ジャパンは商用電源の入力から高速のコントローラのデジタル信号まで幅広い信号を計測の対象とする必要があるモータ・ドライブの解析手法を学ぶことができるセミナー「パワエレ効率化を支援するモータ・ドライブ解析テクニカル・セミナー」を3月6日、東京都・千代田区竹橋のパレスサイドビルにて開催する。組み込み機器の省エネ化などのニーズにより、パワーエレクトロニクスにはさらなる効率化が求められている。そうした要望に応えるには、定常状態における効率化に加え、起動時、停止時、負荷の急激な変動時などの過渡的動作における最適制御が求められ、従来のパワーアナライザでの解析だけでは不十分となってきている。中でもモータ・ドライブは、高速のコントローラを用いて高度なコントロールを行う先進の組み込み機器となっており、計測の対象は商用電源の入力から高速のコントローラのデジタル信号まで、と幅広く、かつ定常状態だけではなく、過渡的動作の動的な解析も必要となっており、解析を行うための敷居は高くなっている。今回のセミナーでは、そうしたモータ・ドライブの解析をより容易に行う手法を学ぶことを目的に開催されるもので、2.5GS/s、12ビット、8チャンネル、ロングメモリを備え、専用の解析ソフトウェアによりこれらの要望を1台で実現可能な、2月9日に発表されたばかりのモータ・ドライブ解析用オシロスコープ「MDA800シリーズ」を用いて、モータ・ドライブ解析におけるパワー解析や、MDA800シリーズによる新たな解析手法とその効果などを学ぶことができる。なお、定員は28名で参加費は無料(事前登録制)。申し込み方法は、テレダイン・レクロイ・ジャパンのWebサイト上にある申し込み受付にアクセスし、必要事項を記入する形となっている。○パワエレ効率化を支援するモータ・ドライブ解析テクニカル・セミナー日時:2015年 3月 6日(金) 14:00~16:00(受付開始 13:30~)会場:パレスサイドビル 東コア2F マイナビルーム X(東京都千代田区一ツ橋1-1-1)定員:28名参加費:無料(事前登録制)主催:テレダイン・レクロイ・ジャパン申込み:テレダイン・レクロイ・ジャパンWebサイトより
2015年02月18日本田技研工業(ホンダ)の米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは12日、『2015年シカゴオートショー』(一般公開は14日~22日)にて、新型「パイロット」を世界初披露したと発表した。パイロットは、米国オハイオ州にあるホンダR&Dアメリカズが開発した、ホンダのトップレンジに位置付けられるSUV。3代目となる新型は、モダンで洗練されたデザインと車格にふさわしい堂々としたフォルムを実現し、LEDヘッドライトやLEDリアコンビネーションランプ、20インチアルミホイール、パノラミックルーフなどがそれを際立たせている。インテリアは、キャビンに採用されたソフトタッチな素材やLEDルームランプなどによりプレミアムな質感で統一され、シートヒーターや2列目キャプテンシートを設定することで快適性も高めている。3.5L直噴SOHC i-VTEC V型6気筒エンジンを搭載し、トランスミッションは6速オートマチックに加えて、上級グレードには9速オートマチックを採用。そのほか、トップレンジにふさわしい数々の快適装備や高レベルの衝突安全性能、ミリ波レーダーと単眼カメラによる先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を採用している。
2015年02月13日エレコムは10日、USB給電で動作する扇風機の新モデルを5製品発表した。すべて2月下旬より発売予定。価格は税別2,640円から。○フレキシブルアームモデル「FAN-U29WH」フレキシブルアームにより方向を自由に調節できるのが特徴。さらに、風量を電源オフから無段階調整できるほか、静音性にも注力している。羽根が剥き出しではあるが、柔軟素材となっている。サイズはW100×D75×H165mm(ファン直径約100mm)、ケーブル長1.5m、重量は約142g。価格は税別2,640円。○デザイン性重視の「FAN-U30」シリーズ金網仕様で壊れにくく、インテリア性も備えたフォルムのモデル。静音性にもこだわり、上下の角度調節も可能。カラーはブラックとホワイトを用意する。サイズはW145×D80×H146mm(ファン直径約90mm)、ケーブル長約1.0m、重量は約306g。価格は税別3,170円。○首振り機能付き「FAN-U31BU」首振り機能を備え、上下に角度調節できるモデル。風量は2段階で設定可能。サイズはW100×D110×H205mm(ファン直径約130mm)、ケーブル長は約1.0m、重量は約202g。価格は税別3,350円。○クリップで設置できる「FAN-U32BU」底部はクリップになっており、厚さ3cmまでの机などに挟んで固定できるモデル。クリップを使わずそのまま設置することも可能。アームはフレキシブルで、風向きの設定が行なえる。電源はUSBバスパワーのほか、乾電池での駆動にも対応。サイズはW125×D110×H250mm(ファン直径約100mm)、ケーブル長は約1.0m、重量は約170g。価格は税別3,350円。○5枚羽根を備えた「FAN-U33BU」約120mmというシリーズ内最大のファン直径と5枚の羽根を備えた「とにかく早く涼しくなりたい!」人向けのモデル。2段階の上下角度調節に対応する。このモデルも、USBバスパワーに加え、乾電池駆動に対応する。サイズはW約140×D115×192mm(ファン直径約120mm)、ケーブル長は約1.0m、重量は約170g。価格は税別3,350円。
2015年02月10日Teledyne LeCroyの日本法人であるテレダイン・レクロイ・ジャパンは2月9日、モータドライブ解析用オシロスコープ「MDA800」シリーズを発表した。同製品は、従来製品の8チャネルデジタルオシロスコープ「HDO8000」シリーズのプラットフォームを用いており、8チャネル入力(オプションで16チャンネルのデジタル入力を追加可能)、12ビットの高分解能、2.5GS/sの高速サンプリング、1GHzまでの広帯域、250Mポイントまでのロングメモリをそのまま継承している。これに加え、幅広い規格に適合するシリアルデコード/トリガパッケージなどのソフトウェアオプションや多様な電圧および電流プローブ群も利用することができる。一方で、モータドライブシステムは、三相パワーエレクトロニクスとモータ機械出力のアナログ/デジタルセンサ、組み込みコントローラを含む複雑なシステムで、アナログ信号やデジタル信号、シリアルデータ信号およびPWM(パルス幅変調)信号など多様な信号が混在している。従来の8ビットのデジタルオシロスコープでは、高速の組み込みコントローラの信号やパワーデバイスのスイッチング信号を捕捉することができる。また、パワーアナライザは、モータドライブシステムをブラックボックスとして入出力の電力および効率を計測する単機能の計測器で、信号波形の捕捉機能がないか、あっても組み込みコントローラやシステムのデバッグに用いるには能力が不足している。同製品の波形捕捉能力では、三相パワーエレクトロニクスの低速信号から個々のパワーデバイスのスイッチング信号、組み込みコントローラの高速デジタル信号までを1台で同時に捕捉/解析ができるので、システムのデバッグをあらゆる角度から多角的に行える。さらに、同製品では、電圧、電流、電力(実効電力、皮相電力、無効電力)、位相、力率、効率などのさまざまな計測値が捕捉された電圧信号と電流信号から計算され、表形式で捕捉した信号波形とともに表示される。これらの計測値は、パワーアナライザで定常状態で計測されるものと相関が保たれている。これに加え、動的な動作においても解析が可能。表形式で表示されたパラメータを選択することで、そのパラメータの1周期ごとの値の時間変動グラフを作成することができる。この生成されたグラフは同時に捕捉された他の信号と時間相関を持っているので、システムの動的な振る舞いの正確な把握と、デバッグに威力を発揮する。そして、パワーアナライザと相関のある静的なパラメータ値と同時に、動的な変動解析ができる新機能により、システムの振る舞いのさらに深い解析を可能にする。この他、同製品に搭載可能なロングメモリ(最大250Mポイント)を利用すると、今まで得られなかったモータ、モータドライブ、三相パワーエレクトロニクスの動的応答解析が可能になる。例えば、10MS/sで25秒間に渡って信号を捕捉することができるので、ドライブの動的な振る舞い、スタートアップ時、負荷急変動時、制御不全時、パワーコンバータ不良などを完全に把握することができ、デバッグすることができる。さらに、フロントパネルのボタン1つで呼び出すことができるZoom+Gate機能は、デバッグに非常に有用である。同機能では、全ての電圧、電流、メカニカルセンサやその他の信号を同時に拡大するが、表形式で表示されたパラメータ計測値および1周期ごとに計測されたパラメータ変動グラフがその拡大範囲で計算される。加えて、拡大率を変更したり、拡大範囲をスクロールすると、それに従いパラメータ計測値や変動グラフが更新されるので、不良の根本原因を突き止めるのに役立つという。
2015年02月10日