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10月28日(金)今夜の「金曜ロードSHOW!」では映画『デスノート』シリーズを再構成した特別編『デスノート 逆襲の天才』をオンエアする。『デスノート』シリーズは原作・大場つぐみ、作画・小畑健のコンビが2003年から2006年にかけ「週刊少年ジャンプ」に掲載され、当時爆発的人気となった同名コミックがベース。2006年には『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』の2部作として実写映画化された。今回放送の特別編『デスノート 逆襲の天才』では『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』の2部作に10月29日(土)公開のシリーズ最新作『デスノート Light up the NEW world』につながるストーリーを加えて物語を再構成。最新作に出演する東出昌大演じるデスノート対策本部の捜査員と池松壮亮演じる“Lの後継者”の視点で映画2部作を1つの物語に仕上げている。2016年、10年前を思い出させる連続不審死事件が新たに世界中で発生。「デスノート対策本部」の捜査官・三島(東出さん)は、デスノートの所有者だった“キラ”こと月(藤原竜也)を研究し尽くし今回の事件を新たなキラの出現と確信。当時キラと壮絶な頭脳戦を繰り広げた世界的名探偵・L(松山ケンイチ)の後継者・竜崎(池松さん)もデスノート捜査のために日本にやってくる。2人は新たなキラに対抗するため月とLそれぞれのデスノートとの関わりをふり返る…。正義感の強い刑事・総一郎(鹿賀丈史)を父に持ち名門大学で学ぶ月は、罪を犯したすべての人を罰することができない法制度に疑問を抱いていた。そんなある日彼は一冊のノートを手に入れる。死神リュークが人間界にもたらした名前を書くだけで人を殺すことができる「死神のノート」。これを使えば犯罪のない社会を実現できるという思いから月は世界中の犯罪者を粛清し続け犯罪率を急激に減少させる。月は“救世主=キラ”として世界中から熱狂的な支持を集める。犯罪者の連続不審死について総一郎たちが本格的に捜査を開始する中、Lが来日する。Lはキラの人物像をプロファイリングし月=キラだと確信するが決定的な証拠をつかむことができない。一方、婚約者をキラに殺害されたナオミ(瀬戸朝香)は月の恋人・詩織(香椎由宇)を人質に月を追い詰める。この事件を契機に月は「キラ対策本部」に入り込むことに成功するがその矢先、新たな事件が発生。死神・レムから新たなデスノートを手に入れた第2のキラ、それはアイドルの弥海砂(戸田恵梨香)。月はキラに心酔する海砂と接触し彼女を利用してLを抹殺しようと決意する…という物語。最新作に繋がる衝撃のラストを見逃しなく。東出さん、池松さんが出演する最新作『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より全国にて公開。シリーズの“正統な続編”として完全新作で製作され、原作に設定がありながらも使用されることのなかった“6冊ルール”を駆使し繰り広げられる極限のデスノート争奪戦を描く。前シリーズでの月とLの死闘から10年を経た2016年、死神が再びデスノートをばらまき世界中は混乱に陥る。この未曽有の状況に立ち向かう捜査官・三島(東出昌大)、Lの正統な後継者として捜査に協力する竜崎(池松壮亮)、彼らを翻弄する狂気の男でキラの復活を目論むテロリスト・紫苑(菅田将暉)らの戦いが展開。弥海砂役の戸田恵梨香、死神・リュークの声を担当する中村獅童が前作から続投。新たなデスノートの所有者には川栄李奈、船越英一郎ら。安室奈美恵が主題歌「Dear Diary」を担当している。金曜ロードSHOW!『デスノート 逆襲の天才』は10月28日(金)今夜21時~日本テレビにて放送。(笠緒)
2016年10月28日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた映画『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第9回は、「10年後の映画化、『GANTZ』『桐島』との関係性」。○今から5年前に企画――今回の映画化は、いつごろ動き出した話だったのでしょうか。昨年、連続ドラマ版「デスノート」が放送されましたが、今回の映画続編の企画はそれよりもかなり前なんです。企画の発端ということでは、2011年になりますかね。今回の映画続編を共に作り上げた佐藤信介監督との出会いとなる、実写映画『GANTZ』二部作公開後のことです。実写映画『GANTZ』を信介監督にオファーしたのが2008年。2009年末から2010年にかけて二部作一気に撮影しました。信介監督とは同じ1970年生まれで同じ苗字。何か運命を感じたのか(笑)、まだ完成もしていない撮影中からお互い手応えは感じていて、『GANTZ』が公開される前、つまりは「興行的な成功=結果」が出る前から「次」のことを話し合っていました。『GANTZ』は実写映画で「VFXを駆使した」「SF」「アクション」エンターテイメント超大作という、当時の日本映画界にはほとんど成功例の無い挑戦でした。今でも変わらずに少ないジャンルですね。そのチャレンジングな企画である『GANTZ』で、興行的にも成功できた(『GANTZ』が34.5億円、『GANTZ PERFECT ANSWER』が28.2億円)。信介監督とのチームで、この成功の「その先」に行かなければならない。二人とも、「成功」と「挑戦」というテーマを持って臨もうと意思統一はできていて、「挑戦」という意味で、現在の日本映画では少ない「オリジナル脚本」の開発も進めていたりしました。○『桐島、部活やめるってよ』で知る"真逆のエンタメ"――オリジナル脚本での映画は日本のメジャー作品では少ないですよね?現在の日本映画の環境としては、どうしても「原作モノ」が多くなっています。オリジナル脚本で成立している作品でも、三谷幸喜監督、北野武監督、是枝裕和監督など、監督としての実績やネームバリューがある方々の作品です。観客にとって映画を観るためには、1800円というお金とともに、映画館への往復の時間も含めて数時間以上の貴重な時間も費やさなければならないという、ハードルの高い娯楽です。だから選択には慎重になるのも仕方ありません。そうすると、「原作モノ」や「実績のある監督作品」など、原作が大ヒットしているから、前作が大ヒットしているからといった「よりどころ」をどうしても求めてしまうんだと思います。だから「オリジナル脚本」での成立は難しい。信介監督と2人で「オリジナル脚本」で攻めるのは「挑戦」にはなるけれど、「成功」するには大きな壁がある。いろんな企画を試行錯誤しましたが、その時点ではその壁を超えると思える「面白いネタ」が見つからなかった。また、僕と信介監督としては、より多くの観客に楽しんでもらえる「エンターテイメント作品」にもこだわっていました。「オリジナル脚本」で「作家性の強い作品」を目指すのは2人でやることではないと。小さい企画ではなく、信介組が再集結して挑むに値するプロジェクト、僕ら2人だけが満足するものではなく、大ヒットを狙えるとともに、スタッフ全員が「その先」と思えるものを求めていたので、時間がかかりましたね……。そんな感じで、2011年は具体的な企画を立てることができず、悶々とした日々を過ごしていました。信介監督も『GANTZ』が当たっちゃったもんだから、たくさんオファーが来てしまって(笑)。僕として、信介監督のスケジュールを拘束しているわけではないんですが、一応ずっと企画検討は一緒にしていたので、「この仕事(先に)やっていいですか?」と確認の連絡をしてくれるんです。そうして2人の企画が成立する前に、信介監督は大ヒットシリーズ『図書館戦争』と巡り合うことに(笑)。それ以降も信介監督はドンドン新作オファーが重なって、「『GANTZ』のその先」を考える時間は少なくなっていきましたが、それでも定期的に連絡は取り合っていました。私の方も2012年にそれまでの私のエンターテイメント超大作路線とは真逆と言ってもいい、映画『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督)をプロデュースしたのですが、これが評価はとても高く、日本アカデミー賞最優秀作品賞など映画賞を沢山いただきました。映画プロデューサーとして、『デスノート』『GANTZ』がそれまでの私の看板でしたが、『桐島、~』という新たなそして違う幅の看板ができました。このことが大きかったかもしれません。逆の方向への幅が広まったことで、新鮮な気持ちでエンターテイメントの大作について考えることができた。それまで『デスノート』のことは一切考えないようにしていたのですが、こと「エンターテイメント超大作」を目指すのであれば、そこに再度、目を向けるべきではないかと。そして、もうそろそろ10年なんだな……と。そんな節目なんてお客さんには関係ありませんが、「10周年の区切りで何か考えられるかもしれない」と思えるようになったんです。信介監督とであれば、新しいものを生み出せるかもしれない。「『GANTZ』のその先は、『デスノート』なのかもしれない」と。それで2013年、信介監督に「10年後のデスノート」で相談してみたところ、きっと悩んでいたと思いますが、わりと早いタイミングで「それで行きましょう」とお返事をいただきました。○『GANTZ』の映像化権を他社がリリース――まさか5年前にきっかけがあり、3年前に始まったとは……。われわれ観客は、映画作りのほんの一部分しか知らないことがよく分かるエピソードです。実写映画『GANTZ』も、『デスノート』二部の製作中に集英社さんにオファーしています。その時は違うところに映像化権が渡っていましたが、『L change the WorLd』公開前に他社がリリースしたので、2007年に集英社さんから正式に映画化権をいただき、実写映画『GANTZ』の製作を始めています。映画の企画から公開まではとても時間がかかるので、そうやって作品ごとを比較していくと、確かにいろいろかぶってしまいますね(笑)。実写映画『GANTZ』は、集英社さんへの最初のオファーから5年、信介監督と本格製作を始めてから数えても、公開までに3年以上かかっています。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年10月27日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第8回は「映画関係者が度肝を抜かれた」話。○周囲の予想「後編は間違いなく下がる」――前編の興行収入が28.5億円、後編が52億円。後編の興収が倍近く伸びるという異例の大ヒットとなったわけですが、反響の広がりを感じることはありましたか。後編初日の異常な熱狂は今でも覚えています。ただ、前編の時には正直「こんなはずじゃない」という思いの方が強かったです。前編も公開初日週末興収4億円を記録してランキングも第1位スタートでした。最終的にも興収30億近くまでいっているので、十分成功でもちろん黒字で大きな利益もでていました。ただ、『デスノート』というタイトルに僕らが懸けていた思いや想定には届いていなかった。このままではダメだ、なんとかしないと。前編公開中には、そんなプレッシャーを常に抱えていました。二部作ものの常識というか実績として、まず間違いなく後編の興収が下がるというのは、当時も言われていました。どんなに前編・後編それぞれ楽しめるように作っていたとしても、観客の心理として、前編を観ていなければ後編はついていけないと思い、後編だけを観に行こうとは思わない。だから自然と後編の方が下がってしまうものなのです。だから、何か起爆剤というか後編を想定外に伸ばす作戦が必要だったのです。そこで繰り出したのが、当時の映画業界的には奇策というか反則技と言える、後編公開前に前編を地上波ゴールデンタイムで放送してしまうことです。――邦画史上でもなかなか聞かない宣伝手法ですね。ええ、もちろんありません。6月に公開した映画を、10月末に放送してしまうという、公開から4カ月ちょっとでの放送ですから、映画業界の掟破りと言われるのも当然ですね。映画業界の掟というか、法律で定められている訳ではありませんが、業界のルールとして「ウィンドウコントロール」を守りましょうというものがありました。映画業界の健全な成長のために、映画が公開されてから半年後以降にビデオグラムの発売、そして公開から1年後以降にテレビ放送、という順番を守りましょうというものです。劇場公開の一次利用、それ以降の二次利用をキチンと住み分けて進めましょうといことです。○帰国後に声掛けられ「やっぱりおかしい」――どなたが思いついたアイデアなんですか。スタジオジブリから日本テレビ映画事業部に移籍してきた高橋望が「前編を放送しちゃえばいいんじゃないですか?」とフッと言ったことからではあります。奥田映画事業部長からそのことを聞かされた私はすぐに「それしかないです。放送しましょう!」と決意したことを覚えています。高橋も映画事業部に来て間もない時期でしたし、特に実写映画への関わりは薄かったので、門外漢の気軽な意見だったと思いますが、そんな外野の意見に背中をおしてもらったという感じでしたね。一応、こちらのロジックとしては「2本で1本分の映画を途中まで見せるだけ」だと。ウィンドウコントロールが業界として盛り上がっていくためのルールなのであれば、放送後にさらなるヒットが見込めるのであればなおさらだと。実際、DVDもすごく売れました。現場作業は私が進めていきましたが、他の映画各社との政治的な交渉は奥田映画事業部長が調整に奔走しました。――そして、視聴率は24%と大成功を収めます。放送後の風向きは変わりましたか。10月27日に金曜ロードショーが放送されて、翌日の10月28日(土)早朝からすぐ香港キャンペーンに飛びだしたので、実は2日間、日本にいなかったんです。香港は香港で、トンデモナイ大熱狂だったのですが、何だか逆に海外の方が凄いのかもな……と思ったりしていました。(藤原)竜也くんは舞台の関係で29日早朝の便で帰国。松ケン(松山ケンイチ)と我々は、ゆっくりと午後便で帰国しました。それまでは松ケンには誰も気づかなかったのに、成田空港に到着すると、松ケンに気づいて人が写真を撮りはじめて(笑)。彼も「あれ? なんかおかしいな」と(笑)。成田エクスプレスで品川まで帰って来て、山手線に乗り換えると、どんどん声を掛けられる。やっぱり何かおかしい。そこで、「テレビ効果だ!」と気づいたんです。そこからは、本当に状況が変わりました。電車に乗ると、自然と『デスノート』の会話が聞こえてくる。そして11月3日祝日金曜日に公開となるわけですが、そこから金土日の3日間で観客動員100万人を突破していました。本当にイッキに爆発した感じでしたね。○映画大ヒットも妻から雷――その後のスピンオフ作も興収31億円という好成績でした。撮影は2007年の8月9月。公開は翌年2月。映画業界で「観客が集まらない」と言われているのが2月です。今さらですが、何でそんなタイミングで公開しちゃったんだろうと(笑)。2月公開の映画では最高記録だったはずです。その時はもう松ケンのある意味アイドル的な人気も爆発していて、どこへ行っても追っかけが凄くて、もう嬉しい悲鳴でした。今で言えば、連続ドラマ版でⅬを演じた山崎賢人くんぐらいの熱狂だったんじゃないですかね(笑)。同年8月の『デトロイト・メタル・シティ』も興収23億円を超える大ヒット。Lも白塗り、DMCのクラウザーさんも白塗り(笑)。美形で格好良い役柄では決してないのに、あんなに女性からの支持を集めていたのが信じられないですね(笑)。――前後編の大ヒットを受けて、打ち上げなどは?後編公開後、3日間で観客動員100万を突破記念として、翌月曜日の真昼間に渋谷で、竜也くんと松ケンのサプライズの舞台挨拶を行いました。平日でサプライズにも関わらず、超満員で本当に驚きました。舞台挨拶後、お祝いということで15時くらいから渋谷の中華料理屋で、ひたすら飲みました。宴は翌朝まで続き、気づけばベロベロ。途中寝ている間に、松ケンにおでこに「肉」と書かれて、そのまま気づかずに家に帰って奥さんにすごく怒られました。「あんた、プロデューサーでしょっ!」と(笑)。その奥さんの言葉をいまだに松ケンはモノマネするんです。まあ青春でしたね(笑)。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS監督:金子修介
2016年10月26日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第7回は「なぜ海外大物アーティストを射止めることができたのか?」。○「ロスまで来れば聴かせてやる」――シリーズの特徴として挙げられるのが、主題歌を担当したのが海外の大物アーティストだったということ。まずはレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。映画タイアップは当時はじめてだったわけですが、どのように口説き落としたのでしょうか。少年ジャンプの作品の映像化は、当時アニメが主流となっていました。『デスノート』は今でこそ認知度のある作品ですが、幅広い年代には知られていませんでした。そして、今回は実写映画から始まるというチャレンジでもあり、センセーショナルな打ち出しをしたかったので、その当時のアニメ主題歌の流れとは一線を画したかった。そのために選択したのが「洋楽」でした。僕自身が洋楽好きだったからというのもモチロンありますが(笑)。いろんなレコード会社に、昨今のテレビやアニメ、日本映画のタイアップとは違う提案を求めていたら、ワーナーミュージックの方から「イメージ違うかもしれませんが、レッチリは興味ありますか?」と話がありました。僕は大ファンなので、二つ返事で「興味あります!」と(笑)。確かにイメージは違うとは思いましたが、求めていた意外性はある。そして間違いなく「本物」だということ。しかし、どんな楽曲なのか聴いてみないと決められない。そしたら、ロスまで来れば聴かせてやると(笑)。前編の福岡ロケ直前の2月にロスまで飛び、そこでメンバー全員にも会うことができて、直接「デスノート」の説明をすることもできました。しかし、楽曲は持ち帰ることもできず、そこで聴くだけ。世界各国のその国を代表するメジャー音楽媒体が集められた取材会のようなタイミングでした。――「ダニー・カリフォルニア」「スノー」の両方を聴いたんですか?その場で決めたのは、「ダニー・カリフォルニア」のみでした。レッチリサイドも「ダニー・カリフォルニア」をシングルにしようと思っていたそうです。後編はアルバムが全部出来上がったところで、あらためて考えることになり、「スノー」に決定しました。本当にタイミングがよかったですね。初めての映画タイアップですが、ボーカルのアンソニー・キーディスが日本の漫画が好きで、『デスノート』の存在は知りませんでしたが、英語版を読んでもらったところ「これはクールだね」と。ベースのフリーは日本が大好きらしく、「日本の文化はすばらしい」「俺はいつも京都に行くんだ」みたいなことを言っていました。そういうメンバーの思いも重なり、幸運にもタイアップが成立したのです。帰国して、福岡ロケのスタッフが宿泊していたホテルで行われた「中打ち上げ」に合流できたので、そこで発表しました。その時点で契約は成立していませんでしたが、メンバーからはOKが出ていたので、まぁいいだろうと(笑)。まあ、(藤原)竜也くんをはじめレッチリのことを知らなかったので凄さが全く伝わらず(笑)、唯一、音楽好きな香椎由宇ちゃんだけが驚きすごく喜んでくれたのが救いでした(笑)。○デスノ世界観でエンドロールに字幕――レニー・クラヴィッツとは、どのような巡り合わせがあったのでしょうか。レッチリでかなりの反響があったので、スピンオフでもやっぱり洋楽でいこうと。またまた幸運にもレニーが協力してくれることになり、しかもレニーの頭文字はちょうど”L”というのも縁起がいい。幸い、この時は音源がありました(笑)。ちなみに、エンドロールで楽曲が流れる時に対訳の字幕を付けているんですが、『デスノート』の世界観に寄せて訳した内容になっています。映画の余韻により浸ってもらいたくて。僕はそんなに英語ができる訳では無いのですが、何度も聴いているうちに、これは月とLのことを歌っているようにも思えるなあと。そこで、英語が堪能な金子監督に僕の感じた思いを伝えて意訳してもらいました。『L change the WorLd』では、Lの思いを表した詞。中田秀夫監督はハリウッドでの経験もあるので、安心して同じことを頼むことができました。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。
2016年10月26日俳優の松坂桃李(28)が、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で死神・ベポの声優を務めていることが26日、発表された。一瞬ではあるが、すでに予告編でその姿を現していたベポ。暗闇の中からうっすらと金色の体が浮かび上がり、開いた左手の指は6本。三島創(東出昌大)率いるデスノート対策本部特別チームとICPOから送り込まれた世界的名探偵・竜崎(池松壮亮)は1冊のノートを入手し、その持ち主であるベポは人間界に6冊のデスノートが存在することを告げる。その声を演じ終えた松坂は、「突然ですがデスノートの世界に参加してきました」と報告し、「原作が元々好きだったので、佐藤信介監督からお話をいただいた時は、嬉しかったです。束の間ながら、あの世界に入れたのはワクワクもしました」とコメント。「死神です。僕の声だと気づかない方もいらっしゃると思います。あまり先入観を抱かずに、楽しんで頂けたら本望です」と呼びかけている。松坂はこれまで、佐藤監督がメガホンをとった『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』(14年)、『図書館戦争 THE LAST MISSION』(15年)に出演。今年4月に公開された『アイアムアヒーロー』ではZQN役を熱望していたが、佐藤監督は本気と知らずに「まさか」と冗談と思ってしまい、その"お返し"として今回の役をオファーしたという。
2016年10月26日伝説的コミック「デスノート」を原作に描く最新作『デスノート Light up the NEW world』。この度、本作にて登場する新たな死神の声優を、俳優の松坂桃李が担当していることが明らかになった。犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された「デスノートを手に入れろ――」。死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんな中、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で1冊のデスノートを手に入れる。一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。いま、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!伝説となった映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として放たれる本作。東出昌大、池松壮亮、菅田将暉らメインキャストのほか、死神・リューク役は中村獅童が前作から続投し、死神・アーマ役には「ルパン三世」の峰不二子役などを担当する大人気声優の沢城みゆきがすでに決定しているが、今回新たに死神・ベポの声優として松坂さんが出演していることが判明!今回松坂さんが演じるベポは、金色に6本の指、身長189cmの東出さんも見下ろす巨大な死神。とある事件から、東出さん演じる三島創率いるデスノート対策本部特別チームと、ICPOから送り込まれた世界的名探偵・竜崎は、1冊のデスノートを入手。ベポはそのデスノートの元持ち主で、人間界に6冊のノートがもたらされていることを明らかにする。本作でメガホンをとった佐藤信介監督作品には、これまで『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』『図書館戦争 THE LAST MISSION』に出演してきた松坂さん。今年4月に公開された『アイアムアヒーロー』で、松坂さんは劇中に登場する“ZQN”役を熱望しつつも、佐藤監督に「まさか松坂桃李が出てくれるはずがない!」と思われスルーされてしまったそう。松坂さんが本気だったということを伝え聞いた佐藤監督は、それならば今回こそとお返しの熱烈オファーし、今回の出演が実現した。原作が元々好きだったという松坂さんは「佐藤信介監督からお話をいただいたときは、嬉しかったです。束の間ながら、あの世界に入れたのはワクワクもしました」と喜びを露わに。また、「僕の声だと気づかない方もいらっしゃると思います。あまり先入観を抱かずに、楽しんで頂けたら本望です」とコメントを寄せた。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月26日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第6回は「スピンオフ作とLの"終活"」秘話。○Lよりワタリの方が人気――スピンオフはどういうきっかけで作られることになったのでしょうか。『デスノート』の公開前キャンペーン、『デスノート the Last name』の撮影前に私の中ではやろうと決めていました。2部作で夜神月の物語は語りきったけれど、Lについてはまだ語るべきことがあるのかもしれないなと。松山ケンイチのLが魅力的だったことも大きかった。前編のキャンペーンで僕、ワタリ役の藤村俊二さん、松ケンの3人で行った札幌キャンペーンはとても印象深かったです。当時、まだ実写のLを誰も見たことがない状況ですから、松ケンのことをほとんどの人は知りません。彼が登壇しても拍手はまばらで、藤村さんの方が大拍手を浴びてました。そのときに、松ケンに対して「Lは絶対に大丈夫。必ず爆発する。Lが主演のスピンオフ映画を俺はやるつもりだから!」と伝えていました。もちろん、まだ原作サイドにも何の確認も取ってなかったですけど(笑)。――『デスノート the Last name』で、Lの「最期までの猶予」が描かれていたおかげで、スピンオフも可能に。『L change the WorLd』は、Lの終活のような話でした。世界的に有名な探偵でありながら、その全世界での活躍は原作でも映画でも描かれていなかったので、最初はデスノート事件に至る前の活躍冒険譚にしようかなとも思っていました。しかし、「23日ルール」(デスノートで操れるのは人間界単位で23日以内)という最終手段を使って、キラ=夜神月を食い止めたLが、最期に総一郎に見せた笑顔が堪らなかった。あの笑顔に至る物語を見せたくなったのです。――「自転車に乗るL」など、挑戦的な演出もありました。やっぱり作品は監督のもの。中田秀夫監督が描こうとしたLの世界です。松山ケンイチと共に作り上げたLの最期をしっかり描くという意味では、原作でも描かれていない「人間臭さのあるL」を伝えられたのは、実写ならではだったのかなと。きっと批判もあると思いますが、「人間としてのL」を描くことができたという意味では間違いなかったと今でも思っています。――そして「笑い」の要素も散りばめてありました。「ひょっとこ」お面が、Lのユーモアの根幹となったのではないかと。南原清隆さんとの掛け合いも、個人的には好きです。Lのおもしろい、ファニーな部分。「松山ケンイチが作り上げたものが膨らんだのがL」ということもできます。南原さんとのシーン、実はほかにもたくさんあったんですよ。でも、カットしました(笑)。中田秀夫監督が「さすがに笑いに走らせすぎました(笑)」と自らカットしてました。『L change the WorLd』で描いたLの人間的な部分が、実は最新作に生きてきます。あれがないと、竜崎というキャラクターは生まれなかった。竜崎はLとは全然違うキャラクターになっていますが、『L change the WorLd』のLの遺志を受け継いでいます。ひょっとこお面は新しくなっていますけどね(笑)。○夜神月のポテチトリックに気づいていた可能性――そういえば、『デスノート』(前編)のLと月が初めて対峙するシーンで、コンソメ味のポテトチップスをLが食べてますよね。原作にはなかったシーンですが、どういう狙いがあったのでしょうか。そして、『L change the WorLd』でもポテチは登場します。原作同様、映画でも、監視カメラを仕掛けられていることに気づいていた夜神月は、机の上でポテトチップスを食べたふりをしながら、中に仕込んでいた液晶テレビとデスノートの切れ端で犯行に及びます。Lはその時点では証拠を押さえられなかった。しかし、ポテチに何かあるはずだと推理して、初対面の挑発としてそのポテチを見せ付けた。そうでなければ、あんな塩辛いものをLは食べません(笑)。それに対して動揺することなく、余裕の笑みを返す月。Lも月もとんでもない負けず嫌いであることを表現できた、初対峙にふさわしいシーンになったと思います。原作ファンの方でも、私と同じような気持ちになった方もいたのではないでしょうか。Lと夜神月の独特な関係性。お互い腹の内を分かっていながら、まさにチェスのような闘いを2人は繰り広げていく。『L change the WorLd』で、Lは月との思い出としてコンソメ味のポテトチップスを常備していた。それを子どもが、無心にバリバリ食べてしまうシーンがありましたね(笑)。――そして終盤、Lは命についてこれまでとは違った発言をする。これがまた切ないですね。夜神月を食い止めるためには、合理的に考えてそうすることが最善策だと思ったから、Lはデスノートを使用した。他人の命だけでなく、自分の命をどうとも思ってないかった。前編でもリンド・L・テイラーを影武者として躊躇なく使っていた。ところが、最期の時間の中で出逢った人々や出来事の中で、もっと生きたいと思ってしまった。松山ケンイチのLだからこそ成立した最期でした。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)2008「L」FILM PARTNERS(C)2008「L」PLOT PRODUCE
2016年10月25日かつて究極の頭脳戦を繰り広げた夜神月役の藤原竜也とL役の松山ケンイチが、“再登場”することでも話題を呼んでいる『デスノート Light up the NEW world』。このほど、安室奈美恵による本作劇中歌のダンスナンバー「Fighter」の超絶クールなミュージックビデオが解禁。安室さんが、リュークをはじめ映画に登場する死神たちとコラボを果たしていることが分かった。デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月(藤原さん)と、暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵・L(松山さん)の天才vs天才の激突から、10年後が舞台となる本作。キラ事件に精通する捜査官・三島創(東出昌大)、Lの遺伝子を継ぐ後継者・竜崎(池松壮亮)、キラ信奉者のサイバーテロリスト・紫苑優輝(菅田将暉)という新たな世代の3人が、それぞれの“正義”のためにデスノート争奪戦を繰り広げる。先週、MVが発表された本作の主題歌「Dear Diary」は、愛することや信じることが世界に光を照らし、悲しみや痛みさえも強さや愛しさへと変えていく力を与えてくれる、という真っ直ぐな想いを描いた壮大なバラードソングであるのに対し、劇中歌「Fighter」は、 “愛するあなた”への想いを貫くために戦う“ファイター”でありたい、という強い信念が込められたアグレッシブなダンスナンバー。三島、竜崎、紫苑それぞれの前日譚に当たる物語を描いたHuluオリジナルドラマ「デスノート NEW GENERATION」主題歌にも追加決定し、9月に同テレビCMでオンエアされたことから、一気に話題の1曲に。そして、今回公開されたMVでは、なんと映画に登場する死神たちとのコラボレーションも実現した。安室さんが長テーブルで死神・リュークと向かい合い、挑発的な眼差しを向けるシーンや、リュークの好物のリンゴを手にしながら、まるで“死神の目”を手に入れたかのように目が赤く色づくシーンのほか、安室さんらしい見応え充分のダンスシーンが展開。“死神の目”とは、残りの寿命の半分を死神に差し出すことで、ある人物の顔を見るだけでその人の本名がわかるようになるという力。デスノート所有者が死神と交わす契約だ。また、リュークのほかにも、灰白色のボディの死神と、さらにもう1体の死神が部屋の中で安室さんと対峙していることが分かる。まるで、安室さんの映像世界に、“デスノート”の世界が紛れ込んだダークファンタジーのように仕上がった今回のMV。当日は、死神が合成されることを想定しながらの撮影となり、長テーブルのシーンでは、死神が椅子に腰掛けることを前提に、セットの高さやカメラの位置などを綿密に計算した上で撮影が行われたという。この「Fighter」、そして「Dear Diary」のMVは、すでにオフィシャルYouTubeチェンネル“AmuroNamiech”にてショートバージョンを公開中。フルバージョンは、10月26日(水)発売のシングル(CD+DVD)盤にのみ収録される。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月25日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第5回は「死神に命を吹き込んだ人々」の話。――役者の演技、物語の展開に加えて、観客を引き込む上で肝となるのが死神の存在。リューク役の中村獅童さんには、どのようなきっかけでオファーを?声のイメージがぴったりでした。それから、当時からスパイダーマンになったり、コミック文化というかそういうものへの造詣も深くて、CGの死神役を面白がってくれるんじゃないかなと。それから、実写映画からの映像化なので、初手としてはアニメ的な見え方を避けたかったので、声優さんではなく俳優さんにオファーしたかった思いもあります。獅童さんは2つ返事でOKしてくれました。映画版リュークのハマリっぷりをアニメプロデューサーも気に入って、アニメ版リュークも獅童さんが演じることになりました(笑)。――そして、レム役は池畑慎之介さん(現・池畑慎之介☆)。レムはメスなんですが、オスだと思っている人も多くて。ジェンダーフリーな感じだと思ったので、池畑さんが適任なのではないかなと。すごく愛のある死神なので、慈愛に満ち溢れた池畑さんに。ミステリアスな雰囲気も含めて、レムのイメージでした。池畑さんはしっかりイメージを作り込んで収録に臨んでくださって、完璧だったのでそのままレムの声が固まっていきました。――死神のCG製作を担当したのは、最新作も含めてデジタル・フロンティア(以下、「デジフロ」)。10年前とは思えないクオリティです。CG界ではトップクラスの技術と陣容を誇っていると思います。映画ファン的には、山崎貴監督が所属する白組が有名かもしれませんが、デジフロも負けていないですよ。私がプロデュースした、佐藤信介監督の『GANTZ』(11年)シリーズもデジフロ。佐藤監督はその後、『図書館戦争』シリーズ(13年・15年)、『アイアムアヒーロー』(16年)などでもデジフロと組んでいます。映画の中でのCG表現は、この10年でかなりの進化を遂げています。金子監督はガメラやゴジラ、ウルトラマンなどの特撮作品も数多く手掛けているので、作品の中でのCGの使い方、見せ方を心得ている方です。10年前、その時点でのCG技術でのベストな見せ方を金子監督は考えて、あえて人形っぽさを残した。死神のセルロイド的な肌の感じは狙いです。そうすることが、あの時点では最もそこに居る感じ、存在感が際立つという判断でした。馴染み方も含めて、10年後の今でも映像的に耐えられるのはそのためだと思います。現場撮影でも試行錯誤がありました。もちろん誰も本物の死神を見たことが無いので(笑)、共通認識が必要であろうと、2メートル50センチある実物大の死神リュークの人形を制作して現場に持ち込みました。ドタバタの中、短期間でのお願いだったので顔面の完成度は高くありませんが、ベルトやアクセサリーなどの再現度は高かったと思います。その分、かなりの重量になってしまい、現場での撮影ダミーとしては機動力に欠けたので、後編では軽い簡易版になりました。レムも上半身しかありません(笑)。ただし、このダミー人形はその後のプロモーションで活躍し、昨年のミュージカルでも稼動してました。おかげで今はボロボロの状態です(笑)。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS監督:金子修介
2016年10月25日シリーズ最新作『デスノート Light up the NEW world』の公開を前にした10月24日(月)、都内でイベントが行われ、かつて究極の頭脳戦を繰り広げた藤原竜也(夜神月役)と松山ケンイチ(L役)がサプライズ登壇。公の場で10年ぶりの2ショットが実現した。この日、東京・新宿ピカデリーで開催された『デスノート』『デスノート the Last name』(ともに2006年公開)の2本立てイッキ見上映の終了後、ファンの前に現れた“キラとL”にファンは騒然!デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月と、暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵・Lのバトルから、10年後の“現代”が舞台となる新作『デスノート Light up the NEW world』では、藤原さんが10年ぶり、松山さんがスピンオフ作『L change the WorLd』以来8年ぶりにそれぞれのキャラクターを演じており、「新作ってノートが6冊あるんでしょ?」(藤原さん)、「どんだけ増えるんだって!」(松山さん)と最新作へのツッコミも披露していた。10年前をふり返り、松山さんは「当時、僕は新人で、竜也さんは百戦錬磨。存在感がものすごくて、対峙できるか悩みやプレッシャーもあった」と本音を告白。実際に「あの宝石のような、狂気じみた演技が忘れられない」そうで、「僕にとっては追いつきたい存在であり、目標にしている」と先輩に最大級のリスペクトを示した。一方、藤原さんも「松ケンはこの10年で、本当にいい作品に出演しているからなあ」と後輩の活躍ぶりに喜びと羨望のまなざし。今後の共演について話題があがると、松山さんは「そういえば、『ザ・ワールド・イズ・マイン』をやりたいって話をしていましたよね」と新井英樹氏の人気コミック実写化の構想を語り、藤原さんは「まあ、そうは言っても僕らだけじゃなかなか…。周りが動いてくれないとね」。仮に別キャストで映画化されたら「デスノートに名前書くでしょ?」(松山さん)、「そんなことしない」(藤原さん)、「僕は書きますよ」(松山さん)と息の合ったトークを繰り広げていた。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月24日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第4回は「ストーリー展開」にまつわる秘話。――俳優陣の役作りと共に、ストーリー展開を評価する声もあります。「主演・藤原竜也」は決まっていて、金子修介監督と脚本・大石哲也さんとの本格的な脚本作りを始められたのが、2005年11月下旬頃。前編を「夜神月とLの対峙」まで、後編を「両者の決着」とすることと、二部作ではあるけれど、どちらにも事件の展開と盛り上がりとクライマックスを作り、前編、後編それぞれどちらもひとつの作品としても楽しんでもらえることを目指しました。――原作のヨツバグループやニア・メロを映画に入れなかった理由は? 2部作であれば、採用する選択肢もあったのではないかと。ドラマからスタートするプランではどちらも入れるつもりでしたが、映画2部作で完結させるとなった段階で、月とLの激突を主軸にしたいと、集英社さんを通じて、原作者の大場つぐみ先生にお願いして、ご了承いただきました。――後編の結末も最初から考えていたんですか?考えていません(笑)。「Lで決着させる」と決めていましたが、ギリギリのスケジュールだったので、前編撮影前には、前編の脚本で精一杯。決着のトリックや、弥海砂(戸田恵梨香)をどのように活躍させるかの具体案は間に合っていませんでした。――夜神月は、原作では2人目の標的としてコンビニ前で強引にナンパしていた男・渋井丸拓男を実験台に「試し書き」をします。ところが映画では、一度はノートを手放そうとしたものの、無罪放免となった凶悪犯に強い憎しみを抱き、正義感のもとで犯人の名前を書き込みます。この違いは?僕としては原作のまま「退屈な天才がたまたま手にしたデスノート」という始まりにしたかったのですが、金子修介監督は違った。金子監督としては、映画という短いスパンでは主人公のモチベーションに観客は感情移入出来ないとダメだと強く主張されて、月が最初から法で裁かれない犯罪者への強い憤りを持っているキャラクターになりました。そこは"金子修介のすごさ"だと思います。結果として、金子監督のアイデアは正解で、何よりも藤原竜也という俳優が持っている魅力にも合っていました。――なるほど。後編へとどのようにつなげていったのかが気になります。前編を撮りながら後編の脚本を作っていました。レイ・ペンバーとの地下鉄シーンは、原作の設定では山手線でしたがロケはできないので、福岡の地下鉄で撮ることに。日中、特別ダイヤにしていただいて、限られた時間の中で撮影しました。タイトなスケジュールでそんなに予算があったわけではないので、ラストシーンの美術館も福岡の流れで撮影できる北九州美術館で撮ることに。地下鉄に合わせて、ロケ地が決まっていった感じです。地下鉄と美術館シーンの間に1日だけ撮休があったので、脚本の大石哲也さんに九州まで来てもらって、そこで後編の脚本打合せを開始しました。大石さんの実家が北九州だったので、そのまま里帰りしてもらいました(笑)。――その時点で後編の結末はどのようにイメージしていたんですか。僕が監督と脚本家に伝えたのは、「デスノートを完全に終わらせる」。ホラー的な「恐怖は終わらない」的な終わらせ方ではなくて、「完全に」終わらせる。それと、「デスノート」だから決着のトリックは「デスノート」でなければならないこと。前編の撮影段階で原作はまだ終わっていなかったので、最終回のゲラがあがったところで、貴重なそのゲラを先に見せていただきました。そこに「リュークが夜神月の名をノートに書く」という衝撃の結末が書いてありまして、そこは絶対に踏襲しようと。しかし、原作とは違うLとの対決の中で決着させなければならないので、「デスノート」の「23日ルール」と「一度書かれたことは覆らない」というルールを使ってのLの決死の逆転策にたどり着きました。月とLのどちらかの完全勝利にはしたくなかったので、ある意味での相討ちの終着を思いつけて良かったと思っています。――Lの本名を考えたのは、原作・原案の大場つぐみさんと聞きました。実写化に協力的だったことがうかがえます。上記の決着を思いついた時に、原作には出てこないLの本名が必要だったので、それは大場先生にお願いしました。Lの本名を我々が決められるわけはないですから(笑)。ストーリー的にLの本名が必要なのをご理解いただき、快く本名を考えていただけました。大場先生は協力的というよりも、「映画は映画」という割り切った感じだったのではないでしょうか。ご自身の漫画への誇りや自信を持たれていると思いますので。でも、「楽しみにしています」とおっしゃっていただいたのはとてもありがたかったです。デスノートのルールを変えない。われわれにとっての「鉄の掟」でした。そこがブレてしまうと何でもありになってしまいますので、矛盾が生じないよう細心の注意を払いました。デスノートのルールに関しては、担当編集の吉田幸司さんに厳しく詰められました(笑)。私が集英社に行って、吉田さんと二人で朝までルールの検証をして、それをそのまま寝ないで、私が脚本打合せの場に持って行って、監督、脚本家と脚本に落とし込んで練り上げていくという作業を繰り返しました。私が法学部だったことは役に立っていたかもしれません(笑)。デスノートのルールは、死神もすべては把握していないし、また人間が知りえないものもある。そして、実際のところどのようになるかは、解釈によるところもあり、それは法律的な読み解きに近い。解釈の仕方を利用するといったことも可能なもので。前編と後編、結末のトリックの種は私が提案したものです。デスノートでは他人の命を奪うような行動を操ることは出来ない。「拳銃で誰かを殺す」と書いても、心臓麻痺で死んでしまう。南空ナオミが「拳銃を暴発して自殺」、秋野詩織が「美術館の同時刻に事件に巻き込まれて被弾して死ぬ」。デスノートはその時の状況に合わせて、一番都合が良い死に方をするという解釈であればデスノートのルールは成立する可能性もある。大場先生に相談したら、「まぁ、そうですね(笑)」とご了解いただきました。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS監督:金子修介
2016年10月24日夜神月こと“キラ”が、1冊のノートで世界を変えようとしたあの衝撃から10年。再び地上に舞い降りたデスノート(今回は6冊)をめぐり、宿命を背負う者たちが争奪戦を繰り広げる『デスノート Light up the NEW world』。このほど、狂気のサイバーテロリスト・紫苑を熱演する菅田将暉の、本編映像の一部が到着。彼がキラを崇拝する理由を明かしていることが分かった。東出昌大、池松壮亮に菅田さん、さらに川栄李奈、戸田恵梨香ら豪華競演で、10年ぶりの“正統な続編”として描かれる本作。今回、解禁となったのは、菅田さん演じる紫苑優輝と死神リューク(中村獅童)の姿をとらえた本編映像だ。半裸の紫苑の背中にある古傷に気づいたリューク。大好物のりんごを食べながら、リュークが問いかけると、紫苑は「トチ狂った男に、一家全員殺され、僕だけが奇跡的に生き残った」と、悲しい過去を明かす。そして10年前、彼の家族を惨殺した犯人を、キラがデスノートによって裁いたことから、紫苑はキラを崇拝するように。「犯人が生きている間、ずっと怯えて暮らしてた。キラのおかげで僕は呪縛から解放された」と続けて語っている。菅田さんが演じる紫苑は、国家機関などあらゆるデータベースをハッキングできる天才的な頭脳を持ち、テロ組織や支援国家にサイバー攻撃を仕掛けるサイバーテロリストだ。キラにならって平和な新世界構築を目指す中、「名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のノート、デスノートが彼のもとにもたらされる。前作では、キラこと月(藤原竜也)にノートをもたらしたリューク。リュークが紫苑と同じ部屋にいるということは、今回リュークは紫苑にノートを与えたのだろうか?「キラこそが、神だ」と、不敵な笑みを浮かべる紫苑。彼の目論みは、10年の時を経て再び人間界にもたらされたデスノート“6冊”全てを独占し、新世界を作り出すこと。だからこそ、その無垢で純粋すぎる正義感は、もはや狂気でしかなく…。デスノート対策本部の捜査官・三島(東出さん)とLの遺伝子を継ぐ探偵・竜崎(池松さん)は、彼を止めることはできるのか?それぞれの正義が火花を散らすデスノート争奪戦は、もうまもなく幕を開ける。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月22日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた映画『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)が、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。第2回は「藤原竜也」の天才的な演技と行動について。――夜神月役の藤原竜也さんは、どのような経緯で決まったのでしょうか。(藤原)竜也くんは、かなり最初の方から決まっていました。当時ホリプロのマネージメントの部長だった鈴木基之さん(現在は専務取締役)が、「夜神月は藤原竜也だ!」と日本テレビだけでなくいろいろなところにプレゼンしていたそうで(笑)。だからというわけではありませんが、我々も竜也くんしかいないと思っていました。イメージだけであればほかに合っている人もいたかもしれませんが、「狂気」を演じられる俳優はそう多くはありません。そして、主演としてしっかり真ん中に立てる人も。「夜神月役は藤原竜也しかいない」という結論は、こうしてかなり早い段階から決まっていました。何もないと物事はなかなか進まないものですが、「藤原竜也がいる」ということはわれわれにとって大きな支えとなりました。そして彼は天才型の俳優なんだと思います。努力しているようなところを全く見せない。何にも考えてないように見せて、現場にふら~っと入ってきて、本番でスイッチが入るとガラリと雰囲気が変わる。普段はフラットで、本当に普通な感じ。究極にスイッチが入る。松ケン(松山ケンイチ)は、撮影中はずっとその役として生きている感じ。(戸田)恵梨香ちゃんはどちらかというと竜也くんに近い感じだと思います。いろいろなタイプの役者さんがいますが、演技力を認められている方々はみなさん真面目です。驚くほど役のことを考え続けている。タイプの違いは、その出し方が違うだけ。活躍している(いろんな作品に出演している)役者さんは、「役と脚本をとてつもなく考えている人たち」とも言えると思います。――死神との絡みなどで、藤原さんの演技力が光った瞬間は?竜也くんは、完成した映像を見ても分かるとおり、死神への視線の送り方が完璧だったり、CG合成のためには何度も同じ芝居を繰りかえさなければならないのですが、それをいともたやすく実行できたりと、テクニック的なところもすばらしいと思います。『デスノート』の世界観が実写で成立し、ここまで受け入れられたのは彼がいたからこそ。また、その状況に合った感情をリアルに表現できるような演技力はもちろんですが、「同じことを何度もできる」のは役者・藤原竜也のすごさ。舞台を何度も経験しているだけあって、全く同じ動きを何度もできるんです。さらに、同じ動きが出来る人は沢山いるかもしれませんが、同じテンションと観客に与えるエモーションを毎回ハイレベルで出せるのは竜也くんの凄いところです。Lという極端に異常な存在というのは、もしかしたら役者にとってはアプローチしやすいキャラクターかもしれません。でも、夜神月は天才ではあるけれど外見はいたって普通の大学生です。竜也くんは役者としてネタバラシをしないという美学を持っていると思うので、いつも役作りについて語りませんが、相当、夜神月のことを考えに考え抜いて挑んだはず。でも、何事もなかったかのように演じている。そこが竜也くんのカッコいいところです。自分の芝居については、演じたものを見て判断してくれと。それを自ら説明しようとしない。飲んでいても、演技論とか芝居論とか本当にしゃべらないんです。テレてるのか、(そういった演技論とかを話すのが)かっこ悪いと思っているのか(笑)。僕が松ケンと比較するとあまり竜也くんのことを話さないのは、本人があまり言ってほしくないのかなという配慮です(笑)。だから、自然とLの話が多くなっちゃったりするんですよね。そんなわけで竜也くんと飲んでいる時は、バカ話だけ(笑)。ある意味で、プロフェッショナルな俳優だと思います。――そんな彼がきっかけとなり、新宿ジョイシネマが"聖地化"してしまったそうですね(笑)。もちろんそれだけではないんですが(笑)。新宿ジョイシネマは2009年に閉館した映画館。キャパは200~300人ほどですが、『デスノート』シリーズでは全国の劇場で観客動員第一位の成績を残しています。当時、新宿ピカデリーも、TOHOシネマズ新宿もなかったからといっても、あのキャパで全国ナンバー1を獲るにはずっと満員御礼じゃないと難しいです。聖地化するのは異例のことだと思います。きっかけは、竜也くんの"思いつき"でした。前編の公開初日舞台挨拶行脚は、川崎のチネチッタで終わり、少しの休憩時間を取って、日本テレビ系『スポーツうるぐるす』の生放送に番宣出演して初日プロモーションは終了する予定でした。すると、その少しの休憩時間に竜也くんが「もっとどっか(舞台挨拶)行きましょうよ」と(笑)。その突然の舞台挨拶オファーを受けてくれたのが新宿ジョイシネマだったわけです。結構夜遅めの回でしたが満席で、みなさん普通に映画を観に来られた方々。そこに突然、藤原竜也と松山ケンイチが現れるわけですから、場内が騒然とするのは当たり前ですよね(笑)。以後、そんなノリでサプライズ登壇を繰り返していたので、自然と聖地化していきました。――その"思いつき"というのは、完成後も作品に貢献したいという熱い思いの現れとも受け取れます。なんとしてもヒットさせたいと。そうですね。普段は普通の田舎の兄ちゃんのような飾らない雰囲気で、いたずら好きなノリの良さで周囲を盛り上げてくれます。サプライズ登壇して、司会者が観客に写真を撮らないように注意をしても、「いいよ。撮って撮って」とファンサービスも。天才型の俳優にはそんな一面もあります。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS監督:金子修介
2016年10月22日元AKB48のメンバーで女優の川栄李奈が20日、都内で行われた映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)のジャパンプレミアイベントに、共演の東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、戸田恵梨香、船越英一郎、佐藤信介監督とともに登場した。同作は作・大場つぐみ、画・小畑健の大ヒット同名漫画の実写化シリーズ最新作。夜神月/キラ(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)が、「名前を書かれた人間は死ぬ」という"デスノート"を巡って行った戦いから10年後を描く。川栄はデスノートの持ち主・青井さくらを演じる。藤原主演の映画前作を小学生の時に観ていたという川栄は「『デスノート』を観て、家にあるノートでも書けるんじゃないか的な。名前書いてみよっかな的な」と考えたことを振り返り、「文房具屋さんで黒めのノートを探して、名前を書きました」と告白した。作中では、名前を書かれた者は死に至るという設定のため、菅田が「誰かを殺そうとしたってこと……?」とツッコミ。川栄はしどろもどろになり弁解するも、再度菅田から「要は人を殺そうとしたってこと」とまとめられていた。また、作中での役については「好奇心でデスノートを試していた自分が、本当にデスノートに名前を書けているという。興奮しました」と喜びを表した川栄。佐藤監督からもその狂気の演技を「怖かったですね本当に」と評価されていた。
2016年10月20日俳優・東出昌大が、都内で行われた映画『DEATH NOTE Light up the NEW world』(10月29日公開)のジャパンプレミアイベントに、共演の池松壮亮、菅田将暉、戸田恵梨香、川栄李奈、船越英一郎、佐藤信介監督とともに登場した。同作は作・大場つぐみ、画・小畑健の大ヒット同名漫画の実写化シリーズ最新作。夜神月/キラ(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)が、「名前を書かれた人間は死ぬ」という"デスノート"を巡って行った戦いから10年後を描く。東出はデスノート対策本部捜査官・三島創、池松はLの後継者である竜崎、菅田はキラ信奉者のサイバーテロリスト・紫苑優輝を演じる。デスノートをめぐる3人の戦いがメインとなるが、実際に「デスノートを使いそうなのは?」という質問に、3人とも「東出」と回答。菅田が東出について「基本的に常軌を逸してるから。生まれてからずっと」と評すると、東出は苦笑いで応えた。また、池松は「菅田くんはこんな感じですけど、中にすごく真っ当な心を持っていて、僕もそうです」と説明し、「東出さんは、なんでしょうね。かわいらしいことに、人に流されやすいという。あと、一番正義感が強いので、そういう人こそデスノートを持つと狂うというのが、このお話なので」と作品にからめながら、東出の印象を語った。2人から印象を語られ、また自分自身でも「デスノートを使いそう」と考えている東出は「まさしくその通りだなと思います。池松くんいいこと言った」と池松を賞賛。「デスノートの所有権をめぐる映画になってるんですけど、そういうところも考えて見ていただけると、映画のテーマにも気づけると思います」と作品をアピールした。
2016年10月20日東出昌大、池松壮亮、菅田将暉ら最旬俳優勢ぞろいで話題を集める映画『デスノート Light up the NEW world』。この度、本作の主題歌である安室奈美恵の新曲「Dear Diary」のミュージックビデオが解禁。撮影現場でのエピソードも明かされた。原作・大場つぐみ、作画・小畑健の大人気漫画を、藤原竜也、松山ケンイチらで実写化した伝説の映画『デスノート』の誕生から10年…“正統な続編”として完全新作でお届けする映画『デスノート Light up the NEW world』。これまでのシリーズでは、「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」、レニー・クラヴィッツと海外アーティストの楽曲が起用されており、今回は“日本を代表するアーティスト”として安室さんが主題歌アーティストに抜擢。主題歌となる新曲「Dear Diary/Fighter」のジャケット写真では安室さんとリュークのコラボビジュアルが実現し、ピクチャーレーベルデザインにも東出さんと池松さん、菅田さんのメインキャストが並ぶなど、ファン垂涎のパッケージに注目が集まっている。この度、映画主題歌であり、壮大なバラードソングとしてすでに注目を集めている新曲「Dear Diary」のミュージックビデオが解禁。“永遠の海岸線”をコンセプトに制作された映像では、いくつもの巨大なガラス瓶が漂う幻想的な海岸が印象的だ。監督を務めたのは、今年最もオリンピック・パラリンピックを彩った1曲である「Hero」のNHKオフィシャルミュージックビデオを手がけた新宮良平。人間誰しもがぶつかるであろう、迷いや葛藤への答えを導き出してくれるような、心温まる映像に仕上がっている。また、撮影現場では、逆境を味方に変えた一幕も。直前まで撮影中止を検討するほどの豪雨だったが、いざ開始時間になると、うそのように奇跡的な快晴に!豪雨の影響からか、空気が澄みわたり、美しい空や海や太陽の日差しなどを最高のロケーションに様変わり。撮影にはドローンも使用され、 空や海側から見下ろしているような壮大なシーンが撮影されたという。さらに、同映画の劇中歌に決定している安室奈美恵「Fighter」のミュージックビデオは来週公開予定。こちらにも期待が高まる。安室奈美恵「Dear Diary/Fighter」は、10月26日(水)よりリリース。(text:cinemacafe.net)
2016年10月19日先日の“L”役松山ケンイチに続き、藤原竜也が『デスノート Light up the NEW world』にて、2006年の『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』以来、10年ぶりに夜神月=キラを演じていることが判明。先ほど、金曜ロードSHOW!『ルパン三世 カリオストロの城』の放送中に、“キラからの予告”と銘打たれた“ジャック映像”が流れたことが分かった。10年前、天才的な頭脳を持つ夜神月(藤原さん)は「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のノート“デスノート”を手にする。月は、ある種の正義感に貫かれ、自らの手で理想の世界を作ろうと決意、デスノートを使って世の中に野放しになっていた凶悪犯の粛清を始める。犯罪者が次々に謎の不審死を遂げたことで、月は世の中から救世主“キラ”と呼ばれるようになり…。デスノートで世界を変えようとした“キラ”こと夜神月と、暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵・Lの天才VS天才の戦いから、10年の時を経た“現在”が舞台となる本作『デスノート Light up the NEW world』。あのとき、彼らの戦いは決着し、デスノートを巡る事件は幕を下ろしたはずだった。しかし、再び全世界のネット回線がジャックされ、“キラウイルス”ともいうべき復活宣言が発信される――。さらに今回、登場するデスノートの数は“6冊”。再び事件が続発する中、ノート封印へと向かうデスノート対策本部捜査官の三島(東出昌大)、Lの遺伝子を継ぎ、Lを越えることを誓う竜崎(池松壮亮)、全てのノートを独占し、キラ復活を望むサイバーテロリストの紫苑優輝(菅田将暉)が、それぞれの正義を懸けデスノート争奪戦に挑んでいく。撮影現場に、当時と同じ黒いスーツで現れた藤原さん。まさに夜神月そのもので、10年の時の経過をまったく感じさせない様子だったという。10年ぶりに月を演じたことについて、藤原さんは「『デスノート』は自分にとって大きな存在で、海外に行っても国境を超えて世界中の人たちが観てくださり、ひとり歩きして多くの人たちに受け入れていただいた作品です。10年前、松山ケンイチくんともこの作品で携わらせていただき、23歳という非常に良い年齢の時に贅沢な作品と出会えたと思っています」と感慨深げにコメント。「今回、新たなキャストの人たちと新たな物語で展開していくということは、非常に面白いことだなと思いました。10年経って、自分がこうして参加できるとは思っていなかったので、非常に楽しく演じさせていただきました」と、撮影をふり返っている。また、シリーズを手がけてきた佐藤貴博プロデューサーは、「10年ぶりの新作プロジェクトの企画を開始する前に竜也くんには趣旨を説明したのですが、そのときに『俺もまた夜神月やりたいなあ』とつぶやいたのを聞き逃さず、何とかして“月の復活”を実現させるべく試行錯誤を繰り返し、“衝撃の復活”に辿り着くことができました」と激白。「デスノートのルールは変更していません。では、どうして“キラ”が再び降臨するのか?ぜひ劇場で目撃いただければと思います。藤原竜也が再び演じる意味を十二分に込められたと思います。先週、松山ケンイチが再びLを演じたことも発表しましたので、10年を経て新作映画でも、月=藤原竜也とL=松山ケンイチの揃い踏みが実現しました。2人の天才の逆襲をお楽しみに!!」と期待を込めている。今回解禁となった新たなTVスポットでは、いまなお月を愛し続ける、本作の鍵を握る弥海砂(戸田恵梨香)の前にリュークの姿が…。彼女が持つデスノートは月から託されたものなのか?やはり、月は生きていたのか?そして「僕の血と意志を受け継ぐ者として、全てを君に託す。デスノートを手に入れろ」という彼の言葉に隠された真実とは?原作漫画にも、前作にもない、誰も知らない極限のデスノート争奪戦にますます期待が高まる。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月14日『デスノート』シリーズの特別版『デスノート 逆襲の天才』が、日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』(毎週金曜21:00~)で、28日に放送される。「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…」という死神のノート"デスノート"を巡る同シリーズ。今回の特別版は、2006年に公開された映画『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』の2部作に、今月29日に公開される劇場最新作『デスノート Light up the NEW world』につながっていく新たな撮影したストーリーを加えて再構築したものとなる。東出昌大演じるデスノート対策本部の捜査員と、池松壮亮演じる"Lの後継者"の視点で、月=キラ(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)のバトルをつづっていき、最新作につながる衝撃のラストが待っているという。なお、きょう14日放送の『金曜ロードSHOW! ルパン三世 カリオストロの城』の放送中に、『デスノート 逆襲の天才』と映画『デスノート Light up the NEW world』に出演するある人物が、"衝撃告白"をするという特別映像が放送される。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2006「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年10月14日10月28日の「金曜ロードSHOW!」では、映画『デスノート』シリーズの特別編「デスノート 逆襲の天才」を放送することが決定した。原作「デスノート」は、2003年原作・大場つぐみ、作画・小畑健により「週刊少年ジャンプ」(集英社)で読み切りが掲載され、同年12月から2006年5月まで連載された伝説的コミック。「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…」そんな死神のノート“デスノート”をめぐる物語が描かれる。今回放送される「デスノート 逆襲の天才」は、2006年に公開された実写映画『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』の2部作に、10月29日(土)より公開される最新作『デスノート Light up the NEW world』へ繋がる新たなストーリーを加えて再構築した、ここでしか見られない“特別版”。東出昌大演じるデスノート対策本部の捜査員と、池松壮亮演じる“Lの後継者”の視点で、月=キラ(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)のバトルを綴っていくストーリー。最新作に繋がる衝撃のラストが待っているようだ。『デスノート Light up the NEW world』は、伝説となった映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として完全新作で放たれる映画。原作にありながら、未だ使用されていなかった“6冊ルール”を駆使し、繰り広げられる極限のデスノート争奪戦を描く。なお、14日(金)今夜放送される「金曜ロードSHOW! ルパン三世カリオストロの城」の放送中には、「デスノート 逆襲の天才」および映画『デスノート Light up the NEW world』に出演する“ある人物”が衝撃告白する特別映像の放送も!一体誰が登場するのか、何が明かされるのか、こちらもぜひ見逃さないでいて。金曜ロード「デスノート 逆襲の天才」は10月28日(金)21時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2016年10月14日あれから10年、再び狂い始めた世界で宿命を背負う者たちによるデスノート争奪戦を描く『デスノート Light up the NEW world』。この度、本作の特別試写会・舞台挨拶が10月12日(水)名古屋にて行われ、東出昌大と池松壮亮が登場した。2003年、「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて読み切りから始まり、大ヒットとなった「デスノート」。2006年に公開された実写映画『DEATH NOTE』を始め、シリーズ3作の日本国内興行収入は112億円に達し、そのほかにもアニメ、小説、舞台と日本のみならず世界中でメディアミックスを展開。そして、伝説となった映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として完全新作で放たれるのが本作だ。札幌の初お披露目を皮切りに、福岡、大阪と行われてきた特別試写会。そして今回の名古屋が全国キャンペーン最後の日。この日は、デスノート対策本部捜査官・三島創役の東出さんと、Lの遺伝子を継ぐ正統後継者にして世界的名探偵・竜崎役の池松さんが大歓声の中登場!池松さんは「ようやく公開日が近づいてきて、こうやって多くの方にお集まり頂き、映画をご覧頂くことができてとても嬉しいです」と喜び。東出さんが「前作をご覧になられていない方は?原作を読んだことない方は?」と来場者に問いかけると、大半の方が前作も原作も知っている方ばかりだった。池松さんは「前作が好きだった方にも、原作が好きだった方にも、前作も原作も知らない方にも、とにかく色んな人に楽しんで貰いたくて、一生懸命やりました」と話し、「世界に知られている“L”の後継者ということで…松山さんが演じたLを必ず想像されると思いますし、とにかく、原作を好きな人も、前作を好きな人にとっても2016年のデスノートの世界にどういう人が出てきたら面白いかってことを皆で考えていました」と明かしていた。また撮影時のエピソードも飛び出し、2人が一緒に食事に行った際、店員からサインを求められると、「池松くんは楽しくなって、自分のサインの隣に“菅田将暉”って書いてました(笑)」と東出さんが暴露。そして、来場者の中に、子どもを見つけると「何を食べてるの?死神が出てくるけど怖がらずに観てね」と声をかけ心温まる場面も見られた。さらに、突如東出さんが来場者へ「一問一答とかやりましょうか!」とサプライズ提案。上映前の舞台挨拶のため、すかさず池松さんから「映画をまだ観ていないのに、質問があるんですか?新しい(笑)」とツッコミ会場は笑いに包まれた。最後は、東出さんが「とにかく、デスノートらしさを楽しんで頂ければと思います!この気の抜けた舞台挨拶を忘れて頂いて(笑)緊迫感に浸って楽しんで頂けたら嬉しいです」とメッセージを残し終了した。『デスノート Light up the NEW world』10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月13日先日、札幌にて舞台挨拶と映画が初お披露目された『デスノート Light up the NEW world』。この度、10月11日(火)大阪・梅田ブルク7にて本作の舞台挨拶が行われ、デスノート対策本部捜査官・三島創を演じた東出昌大、Lの遺伝子を継ぐ正統後継者にして世界的名探偵・竜崎を演じた池松壮亮、キラ信奉者でサイバーテロリストの菅田将暉が登壇した。伝説となった映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として完全新作映画『デスノート Light up the NEW world』。本作では、原作にありながら未だ使用されていなかった“6冊ルール”を駆使し、繰り広げられる極限のデスノート争奪戦を描く。この日集まったのは、映画完成を心待ちにしていた約350人。誰が登壇するのかを知らされていなかったため、3人が登場すると場内は瞬く間に大熱狂!終始緊迫感ある本作に対して、「撮影中はくだらない話が8割で、真剣な話は2割ぐらいしかしてない(笑)」と本編とは真逆に仲の良さが伺える話が飛び出し、東出さんは「本当に緊迫感が溢れる作品なので、いまの3人の和気あいあいとした姿が、観終わった後に違和感を感じるかも(笑)」とコメント。池松さんも「いまの方が真剣な話をしている気がします」と笑いつつ、取材の間も“笑ったら負け”ゲームをして楽しんでいると仲良しエピソードを披露した。また、三島と竜崎の鬼気迫るシーンに関して「監督がカットをかけずにいてくれたので、ぶつかり合いをアドリブでしたシーンもあります」とふり返る東出さんと池松さん。そんな中、菅田さんが「撮影当時はいまよりも10kgぐらい細くて、衣装は手を上げるとしびれてしまうぐらいタイトだったんです(笑)。池松さんが真っ黒い衣装なので、対比を…」と紫苑の真っ白な衣装について話していると「え、あれ私服でしょ?(笑)」と東出さんが笑いを誘う一幕も。そして、漫画にも前作にもないオリジナルストーリーで描かれる本作に対し東出さんは「“この先、どうなるんだろう”というデスノートならでは魅力、観ているこちら側が推理する楽しさがあると思うんです。映画を観た帰り道に、友達と“あれってどういうことだっけ”とか色々話したくなることがたくさんあると思います」と魅力を語り、続けて池松さんは「何もかも忘れて、この映画に浸って楽しんで頂きたい」と呼びかけ、最後に菅田さんは「日本映画ではないように感じられる映像です。映像美・CG、映画自体の色、全てがとてもかっこよく、情熱的な人間たちの物語になっています。ぜひ、楽しんでください」と映像自体にも注目してほしいとコメントした。『デスノート Light up the NEW world』10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月12日“L”役の松山ケンイチが本作でも続投していることが明らかになり、ますます話題を集める『デスノート Light up the NEW world』。この度、本作の舞台挨拶が10月6日(木)に札幌プラザ2・5にて行われ、東出昌大と池松壮亮が登壇した。犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された。「デスノートを手に入れろ」。死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんな中、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で1冊のデスノートを手に入れる。一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。いま、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!伝説となった映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として完全新作となる本作。今回の映画では、原作にありながら未だ使用されていなかった“6冊ルール”が適用され、繰り広げられる極限のデスノート争奪戦を描いているようだ。キャストには、「デスノート対策本部」のデスノートを追う男・三島創役の東出さんを始め、デスノートを封じる男・竜崎役の池松さん、デスノートを制する男・紫苑優輝役に菅田将暉といった注目の若手俳優をメインキャストに、そのほか川栄李奈、戸田恵梨香、死神・リューク役の中村獅童らがキャスティングされている。製作発表から約1年。原作ファン・前作ファンのみならず多くの人たちが公開を待ち望む本作を一足先に観ることが出来る上に、今回東出さんと池松さんの登場で会場は大熱狂!この日が本作初お披露目となるため、登場した2人は「ドキドキしています」と笑顔を見せた。「完全にオリジナルの物語なので、ネタバレせずに話すのが大変です(笑)」と話す東出さんは、「僕は竜崎とのシーンが多かったのですが、台本にない現場で増えたシーンがたくさんあります」と明かし、「それぞれが監督にその場その場で相談しながら、撮影に臨みました。緊迫感の溢れるシーンが出来上がったので、ぜひ注目していただきたいです」と見どころを説明した。本作のタイトルでもあり軸となる、“名前を書かれた人間は死ぬ”という死神のノート・デスノートについて東出さんは「表紙の質感から本当にすごくて。撮影現場にあると本当に緊張感が漂っていました」と話すと、続けて池松さんは「東出さんが真面目に話していますけど…でも、僕らが撮影で使ってたのは偽物ですからね(笑)」と話し、会場を笑いに誘う一幕も。最後に東出さんは「観終わった後、必ず誰かに話したくなると思います(笑)。そして、伏線含めて確認し合いたくなる作品になりましたので、存分に楽しんで頂きたいです」とアピール。池松さんが「エンドロールの最後まで、油断せずに見て頂きたいです!色んなことを忘れてドキドキしながら観て頂けたら嬉しいです」とメッセージ寄せ、大盛況の中イベントは終了した。『デスノート Light up the NEW world』10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月07日東出昌大&池松壮亮&菅田将暉共演で贈る『デスノート Light up the NEW world』。この度、伝説となった世界的名探偵・L役の松山ケンイチが本作でも続投していることが分かった。犯罪のない社会を目指し、デスノートで世界を変えようとしたキラこと夜神月。暴走する彼を阻止しようとした世界的名探偵L。天才VS天才の対決から10年経ったある日、世界中のネット回線がジャックされ、キラによるメッセージが発信された。「デスノートを手に入れろ」。死神により地上にもたらされた6冊のデスノート。同時多発的に発生する大量の殺人事件。そんな中、三島(東出昌大)が率いるデスノート対策本部に、Lの後継者・竜崎(池松壮亮)が加わり、無差別殺人事件の現場で一冊のデスノートを手に入れる。一方、その現場には、キラの信奉者・紫苑(菅田将暉)の姿が。いま、それぞれの譲れない“正義”を懸けた、3人の壮絶な頭脳戦が始まる──!今回の正統続編では、なんとあの“L”を、松山さんが再び演じていることが明らかに!LはICPOの要請を受けて、日本の警視庁にキラ事件を解決するために送り込まれた人物で、世界中の迷宮入りしていた数々の難事件を解決してきた天才的な推理力を持った名探偵。Lは真っ白な肌に隈取ったかのようにギョロッとした目、ボサボサの黒髪に痩身猫背で裸足にジーンズ、そして白い長袖のシャツしか着ないという外見。さらにどんな椅子にも膝を抱える独特の姿勢で座り、常に甘いモノを食べ糖分を異常摂取しているまさに異形の存在。本名・経歴ほか全てが謎に包まれ、日本の警察はもちろん、ICPOや各国の諜報機関も制御できない特別にして唯一の男、というキャラクターだ。松山さんのその怪演ぶりで、第30回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞(『DEATH NOTE』)を受賞。Lはファンのみならず、松山さん自身も思い入れの深いキャラクターとなっているそう。今回、松山さんがLを演じるのは、Lを主人公としたスピンオフ作『L change the WorLd』以来8年ぶりということで、「また久しぶりにLを演じる事が出来てとても嬉しく思っています」と松山さんは喜び、「なれたのは3分だけでしたが。でもそれ以上なれない位自分にとって心身ともに遠い存在になっていました。このように自分の中のLを探す旅みたいな事が出来たのもこの作品のおかげだと思って感謝しています」とコメントした。本作の舞台は夜神月(藤原竜也)とLの「名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のノート“デスノート”を巡る壮絶な戦いから10年の時を経た世界。池松さんが演じる竜崎は、Lが生前残した遺伝子から生まれた正統後継者にして世界的名探偵で、“竜崎”はLが偽名として使っていた名前でもある。前作でLは、難敵である月を食い止めるための最期の手段としてデスノートを使用。いままで語られなかった、Lがデスノートを使用したことへの思いが、松山さん演じるLの言葉として、後継者である竜崎に語られる。それを受けて竜崎はLを超えることを誓う。Lが竜崎に遺した言葉とは何なのか、そして竜崎はLを超えることが出来るのか?松山ケンイチさんが新たに演じたLの言葉にも注目だが、それだけではない“Lの登場”も!?一体どんな形となっているのだろうか。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月07日『デスノート』シリーズの世界的名探偵・Lの怪演で話題になった俳優・松山ケンイチ(31)が、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で再びLを演じていることが7日、明らかになった。『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、『L change the WorLd』(08年)のL役で多くの人に知られる存在となった松山。天才的な推理力を兼ね備えたLは、ボサボサの黒髪に真っ白な肌、痩身で猫背、裸足にジーンズ。椅子には膝を抱えて座り、甘いものを異常なほど摂取する。奇抜な難役だったが松山は憑依型の演技で、スピンオフ作を実現させるほどのキャラクターを確立した。本作で描かれるのは、夜神月/キラ(藤原竜也)とLが、「名前を書かれた人間は死ぬ」という"デスノート"を巡る壮絶な戦いから10年の時を経た世界。池松壮亮演じる世界的探偵・竜崎はLが生前残した遺伝子から生まれた後継者で、前作で月を食い止める最後の手段としてデスノートを使ったLの思いを本作で回顧する。Lの言葉を受けた当時、Lを超えることを心に誓った竜崎。果たして、Lが竜崎に遺した言葉とは。そして、竜崎はLを超えることができるのか。約8年ぶりにLを演じた松山は、「また久しぶりにLを演じる事ができてとてもうれしく思っています。なれたのは3分だけでしたが。でもそれ以上なれない位自分にとって心身ともに遠い存在になっていました。このように自分の中のLを探す旅みたいな事ができたのもこの作品のおかげだと思って感謝しています」とコメントを寄せている。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年10月07日「デスノート」シリーズ待望の最新作となる『デスノート Light up the NEW world』。この度、本作の主題歌&劇中歌が収録されている、10月26日(水)リリース予定の安室奈美恵のシングル「Dear Diary / Fighter」(CD/初回限定盤)のピクチャーレーベルデザインが解禁された。今回収録されている最新曲「Dear Diary」は壮大なバラードソング、「Fighter」は戸田恵梨香演じる弥海砂の目線から描かれたアグレッシブなダンスナンバーとなっており、映画『デスノート Light up the NEW world』の主題歌及び劇中歌として話題を集めている楽曲。さらに、「Fighter」は先日、Huluオリジナルドラマ「デスノート NEW GENERATION」主題歌にも追加決定しており、ますます注目を集めている。そして今回解禁されたピクチャーレーベルのデザインには、本作に出演する東出昌大、池松壮亮、菅田将暉のメインキャスト3名と、死神・リュークの好物であるリンゴがあしらわれている。また、初回限定盤のジャケット写真は、すでに公開されている通り安室さんと死神・リュークのコラボビジュアルとなっており、デスノートファンにとっても貴重な1枚となっている。伝説となった映画『デスノート』誕生から10年目となる今年、“正統な続編”として完全新作映画『デスノート Light up the NEW world』。本作では、原作にありながら未だ使用されていなかった“6冊ルール”を駆使し、繰り広げられる極限のデスノート争奪戦を描く。キャストには、「デスノート対策本部」のデスノートを追う男・三島創役の東出さんを始め、デスノートを封じる男・竜崎役の池松さん、デスノートを制する男・紫苑優輝役に菅田さん。そのほか、戸田さんや、死神・リューク役の中村獅童も続投している。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月06日1冊のノートから始まった、あの衝撃の闘いから10年…。再び狂い始めた世界で、宿命を背負う者たちによるデスノート争奪戦が始まる『デスノート Light up the NEW world』。このほど、新たなデスノート所有者の1人、青井さくらを演じた川栄李奈が、渋谷のど真ん中でその力を発揮させる本編シーンの一部が解禁となった。原作の“人間界で同時に存在してよいデスノートは6冊まで”という「6冊ルール」を基に描かれる本作。キャストには、デスノート対策本部の三島創役の東出昌大をはじめ、Lの正統な後継者・竜崎役の池松壮亮、キラ信奉者のサイバーテロリスト・紫苑優輝役に菅田将暉と、いま最も旬な若手俳優が集結。そして、世界中に散らばったデスノート6冊のうち、1冊を手にする青井さくらを演じているのが、川栄さんだ。今回解禁となった本編映像では、緊急要請を受け、事件発生現場の渋谷近辺へと向かうデスノート対策本部特別チームの車内からスタート。車内のモニターを見つめ、デスノートによるものと推定される被害者が道に沿って相次いで出ている様子を確認するのは、刑事の松田桃太(青山草太)。そして、「…まるで、通り魔だな」という浦上衛(大迫一平)の言葉を聞き、かなり険しい表情を浮かべる三島創(東出さん)。次に映し出されるのは、深くフードをかぶり、渋谷の街を進んでいく青井さくら(川栄さん)の姿!赤く目を光らせ、すれ違う見知らぬ人々の名前をデスノートに書き記していく…。「名前を書かれた人間は死ぬ」という死神のデスノートは、「(名前を)書く人物の顔が頭に入っていないと効果は得られない。ゆえに、同姓同名の人物は死なない」というルールを持っている。だが、さくらの赤い目は、彼女が“死神の目の契約”をしていることを示していた。残りの寿命の半分を死神に差し出し、“死神の目”を契約すれば、顔を見るだけでその人物の本名がわかるようになる。そのため、さくらには、街ゆくまったく見知らぬ人々の頭上に、次々と名前が見えていたのだ。さくらは夜神月/キラとは真逆の、思想を持たず無差別殺人を行う超危険人物。一見普通の女の子に見える彼女は、不敵な笑みを浮かべながら、“死神の目”によってすれ違う人々の名前をノートに書き続け、死に追いやっていく…。果たして、三島たちデスノート対策本部の面々は彼女を止めることができるのか?緊迫感が連続する、デスノート争奪戦の壮絶な物語を予感させるシーンとなっている。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月03日東出昌大、池松壮亮、菅田将暉の若手人気俳優の三つ巴で贈る完全新作映画『デスノート Light up the NEW world』。このほど、本作に先駆けて配信中のHuluオリジナルドラマ「デスノート NEW GENERATION」<竜崎篇・遺志>において、Lの後継者の1人である“ニア”が登場、その声を声優の阪口大助が務めていることが分かった。原作・大場つぐみ、作画・小畑健による伝説的コミックを、10年ぶりに映画化した本作。キラこと夜神月(藤原竜也)と世界的探偵・L(松山ケンイチ)の天才同士の対決を描いた2006年公開の『DEATH NOTE』、『DEATH NOTE the Last name』、さらに2008年に公開されたスピンオフ作『L change the WorLd』に連なる“正統な続編”として話題を呼んでいる。現在Huluでは、本作で三つ巴の戦いを繰り広げるデスノート対策本部特別チームの捜査官・三島(東出さん)、Lの遺伝子を受け継ぐ世界的名探偵・竜崎(池松さん)、キラ信奉者でサイバーテロリストの紫苑(菅田さん)をそれぞれ主人公として描いたオリジナルドラマ「デスノート NEW GENERATION」を、公開に先駆けて配信中だ。<三島篇・新生>が視聴ランキングをにぎわす中、<竜崎篇・遺志>では、Lの遺伝子を受け継ぐ竜崎が、日本での密室事件を捜査するうちにデスノート事件への参加を決意するまでを描く。香港で、FBIもお手上げの難事件を超絶推理と行動力により解決していた竜崎。そんなとき、日本にいる“J”から興味深い密室殺人事件の情報が入る。日本からのデスノート事件の協力要請を再三無視していた竜崎だが、渋々日本に向かうことに。密室事件を捜査するうちに、青井さくら(川栄李奈)の存在にたどり着いた竜崎は、ついにデスノート事件への参加を決意する。そして、この<竜崎篇・遺志>には、“デスノファン”待望の“ニア”が電話で会話する形で登場!その“ニア”役を演じているのが、声優の阪口さん。阪口さんといえば、「機動戦士Vガンダム」主役・ウッソ・エヴィン役をはじめ、小栗旬主演で実写化が話題の「銀魂」のアニメ版にて、菅田将暉演じる志村新八役の声を務める実力派声優だ。彼らLの後継者たちによる本格推理サスペンスストーリーが繰り広げられる。竜崎はなぜ、デスノート事件への参加を決めたのか?Lとの約束の謎にも迫っていく。映画の“謎”につながるヒントも込められているという「デスノート NEW GENERATION」全3話。“デスノファン”はもちろん、『デスノート』初心者も見逃せなくなりそうだ。Huluオリジナルドラマ「デスノート NEW GENERATION」<三島篇・新生><竜崎篇・遺志>は配信中。9月30日(金)0時ごろから菅田将暉演じる<紫苑篇・狂信>が配信開始。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月29日伝説的コミックスを実写映画化し、スピンオフも合わせたシリーズ3作が爆発的ヒットを飛ばした映画『デスノート』誕生から10年。正統なる続編の『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)が、ついに放たれる。年頭に、日活調布撮影所でメインキャストの東出昌大、池松壮亮、菅田将暉が顔をそろえての撮影が行われた。キラこと夜神月(藤原竜也)と世界的名探偵L(松山ケンイチ)の対決から10年。地上に6冊のデスノートがもたらされ、新たな事件が頻発していく。デスノートおたくで対策本部の捜査官・三島創(東出)、Lの遺伝子を継ぐ名探偵の竜崎(池松)らが、事件を解明しようと奔走するなか、キラ信奉者のサイバーテロリスト紫苑(菅田)が、キラの目指した世界を実現させようと動き出す。公開されたのは、本作のストーリー中、もっとも重要といっていいシーン。唯一、東出、池松、菅田の3人が対峙する場面だ。その舞台に選ばれたのは、趣のある洋館。外観を、神戸の小高い丘の上にある廃墟、麻耶観光ホテルで撮影。実際に3人がぶつかり合う内部は、撮影所にセットを組んで行われた。このセットが圧巻。一歩外へ目を向ければ足場や機材が散乱しているものの、セット内は建物を貫く太い柱に、一面に張られたガラス窓と格子が美しい洋館そのもの。メインの3人は、重厚なセットに負けないオーラを放出。撮影にはSAT(特殊急襲部隊)が登場しての銃撃戦もあり、緊迫した空気が流れていく。本編においても、同シーンでは時間の経過が描かれるのだが、それを表すガラスの格子から差し込む光がとにかく美しい。昼間の太陽光から一転、洋館を夜が覆い、さらに追手による人工的な明かりが入り込んでくる。美術部、照明部、スタッフ、俳優たちが、一丸となったシーンが、目の前で誕生していく。実際に出来上がった本編でも、この日撮影されたくだりは、特段美しい場面に仕上がっていた。ダークで美しい新たな世界観で繰り広げられる"デスノート争奪戦"。登場人物たちの運命の舵が、あることをきっかけに大きく切られる。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年09月27日あの壮絶な死闘から10年を経て、再び繰り広げられる新たな戦いを描く『デスノート Light up the NEW world』において、メインキャストを務める東出昌大、池松壮亮、菅田将暉の3人が劇中でほぼ唯一、顔を揃える極めて重要な“激突”のシーンの撮影の様子が到着した。正当な続編として製作された本作は原作にもある“6冊ルール”――地上に存在することができるデスノートは最大6冊――を適用。ノートをめぐり、“デスノートオタク”の捜査官・三島創(東出昌大)が率いる対策本部、そこに加わったLのDNAを継ぐ後継者・竜崎(池松壮亮)、キラを信奉するテロリストの紫苑(菅田将暉)の頭脳戦が展開する。劇中、協力関係にある三島と竜崎はもちろん、三島と紫苑、竜崎と紫苑がそれぞれ顔を合わせるシーンはあるが、この三人が揃う“三すくみ”の状態は稀有。この日は、東京・日活調布撮影所に設置された巨大セットで撮影が行われた。ちなみにこのセットだが、外観として神戸の廃墟として知られる摩耶観光ホテルを使用している。大きな窓からは光が差し込んでおりダークな美しさが漂うシーンに仕上がっている。このシーンは、本作においても「最重要シーンの一つ」とのことだが、どういった状況で何が行われているのか?詳細に関してはいまだ明かされてはいない。ただ、頭脳戦を中心にした本作においては稀な銃撃戦を含んだシーンとなっており、解禁となった写真でも竜崎は銃を手にしており、三島、紫苑も銃撃から身をひそめるような様子がうかがえる。こちらのシーンには死神リュークとSAT(特殊急襲部隊)も参加しており、薄暗く、緊迫した空気の中、爆音を響かせて撮影が進められていった。東出さんは、前作からの対決の構図である“天才対天才”の戦いに触れつつ「僕ら3人の人間関係が複雑に絡み合った天才同士の三つ巴の戦いになっています。池松くん、菅田くんと共演できたからこそ救われたこともあるし、物語に厚みが出ていると思います」と三つ巴ならではの面白さへの自信を口にする。Lの後継者として竜崎の容貌からパーソナリティまで個性的なキャラクターを確立した池松さんも「三島が東出さんじゃなかったら、こうなっていなかったかもしれない」と“パートナー”への信頼を口にする。3人の中で、最もキャラクターや行動が読めない存在ともいえる紫苑を演じている菅田さんは「紫苑はキラを崇拝しているサイバーテロリストという入口から入りまして、個人的には原作に出てくるLの2人の後継者=メロとニアからイメージを抽出したところがあります。原作の夜神月とLの戦いから繋がる後半の物語も僕は大好きで、そこに登場するメロとニアのトリッキーなキャラクターに現代っ子感をちょっと足したイメージです」と説明。この三つ巴が向かう先は?生き残るのは誰なのか?ノートはどのように使われ、最後はどこにたどり着くのか――?いまをときめく3人の若手俳優が織りなす美しくも壮絶な戦いに注目だ。『デスノート Light up the NEW world』は10月29日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月27日大場つぐみ、小畑健の原作・作画タッグによって生み出された伝説的コミックス「デスノート」は、藤原達也、松山ケンイチ主演による実写映画『デスノート』『デスノート the Last name』、スピンオフ『L change the WorLd』によってさらに伝説となった。それから10年。その世界を受け継ぎつつ、新たな世界観を持った新作映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)が完成した。本作を手掛けたのが、シリーズをけん引してきた佐藤貴博プロデューサーと、金子修介監督から指揮を引き継いだ佐藤信介監督。今年1月5日、2人が撮影現場で今作について語った。「前作のエンディングを受けて、新たにデスノートの事件が始まる"まだ誰も知らない物語"であり、前作とはまた違ったテイストで物語が展開していきます。リメイクではないので、全く違った方向の"デスノート"のテイストも植え付けていこうと思っています。死神をアニメチックに描いているところは前作の魅力のひとつだと思いますが、リュークに関して本作では、より緻密にリアルに計算してデザインしています」と監督。そして、なぜ今『デスノート』なのか、佐藤Pが答える。「10年前と違い、日本人にも"テロ"の脅威が迫ってくる時代となり、今こそまた、人間が人間を裁く"デスノート"のテーマに取り組むべきだと感じました。夜神月は、法律で裁かれなかった犯罪者を"デスノート"で裁き、犯罪のない平和な新世界を目指した。今回はさらにその先に踏み込み、戦争をやめられない人間たち、暴力・恐怖で問題を解決しようとする人間たちについて、是か非かと問いかける人間たちの物語になっています」。気になる原作、前作との関係にも触れた。「ルールは原作そのままで、前作の映画で起きた出来事もそのまま事実として扱っています。あくまで"デスノート"を描いた映画ですが、金子監督のワールドがあり、信介監督のワールドがあるので、表現方法はだいぶ変わっていると思いますね。前作は映画自体の色合いが割とカラフルでポップな感じでしたが、今回目指したのはモノトーン。美しい映像の中で、よりアクションやサスペンスが展開します」。前作では藤原竜也、松山ケンイチのふたりが、絶対的な支持を得た。新作では東出昌大、池松壮亮、菅田将暉がメインを担う。監督が語る。「前作は2つの戦いだったと思うのですが、今回はまさに三つどもえというか、3つのキャラクターのぶつかり合いです。ファンタジックな物語だけれども、実は色濃い人間ドラマで、普通では見られない人間ドラマが見られると思います」。さらに起用理由を佐藤Pがコメント。「捜査官の三島は"デスノート"によって悪のほうに落ちていくキャラクターではないので、"実直でまっすぐな男"を探すことになりました。そんなとき、東出の初舞台を観劇に行き、彼の成長を感じ、本作の真ん中を預けたいと思いました。三島の"受けの力"に対して、Lの後継者の竜崎とサイバーテロリストの紫苑は攻撃的でエキセントリック。今若手の中で最も面白い俳優、池松、菅田を起用しました。3人にはキャラクター作りから入ってもらいました」。まだ誰も観たことのない新『デスノート』の船出は目の前だ。(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
2016年09月27日