ワイヤレスBluetoothイヤフォン「EARIN」に新作「EARIN M-1」が登場。2016年10月下旬より発売される。「EARIN」のスペック、機能はそのままに、パッケージデザインをリニューアルしたモデル「EARIN M-1」。新たにブラックカプセル版がラインナップに追加された。本体サイズ高さ20mm、重量約3.5gと極小で、音楽を聴いているというよりも、耳栓をしているかのような風貌。また、無料の専用アプリをインストールしたデバイスを用いれば、低音域のブーストや左右のバランス調整、バッテリーの残量チェックなどが可能に。パッケージには、本体を格納するだけで充電ができる携帯用カプセル、充電用USBケーブル、コンプライ製のフォームチップとシリコンチップ、ジョギング時などの落下防止用のスタビライザーが同梱されている。さらに、従来品と比べ、メーカー小売希望価格も5,000円ダウン。より手頃に、“耳栓感覚”で音楽を楽しむことができる。【詳細】EARINM-1発売:2016年10月下旬メーカー小売希望価格:24,800円+税カラー:アルミシルバー、ブラック【問合せ先】モダニティ株式会社(正規販売輸入代理店)カスタマーサポートTEL:03-3585-4332
2016年10月27日モダニティは3月10日、スウェーデンEARIN社の世界最小級Bluetoothイヤホン「EARIN」について説明会を開催。EARIN社の創業メンバーでありハードウェア設計者のPer Sennstrom氏が、開発秘話や製品のこだわりについてプレゼンテーションを行った。EARIN社のはじまりは2013年1月。ソニー・エリクソン(現ソニーモバイルコミュニケーションズ)やノキアでスマートフォンの開発に携わっていたKiril Trajkovski氏、Olle Linden氏、Per Sennstrom氏が共同で創設した。今回来日したSennstrom氏は、ハードウェアの設計や、エンジニアチームとの調整役を務めているという。EARINの開発は、「完璧にフィットする軽量なワイヤレスイヤホンを作りたい」といった非常にシンプルな(EARINそのものともいえる)発想からスタートした。2013年春に最初のコンセプト案を作成したが、「ニーズが合致しない」との理由で失敗。2013年秋に打ち出した第2弾コンセプトをもとに、ハードウェアの開発を開始した。その後、2013年12月に試作品を製作し、2014年5月にクラウドファンディングサイトにて製品を発表する運びとなった。ベンチャーキャピタルから出資を受けることも考えたが、資金獲得までのスピード感を優先し「Kickstarter」でのクラウドファンディングを決断。最終的に150万ドルの資金を獲得した。クラウドファンディングを行うメリットについてSennstrom氏は、「製品が認められればユーザーからすぐに反応が返ってくる。また、成功すれば製品の注目度を高められる可能性がある」と話す。自社製品への強い自信が、クラウドファンディング実施につながったことがうかがえた。EARINの具体的な内部機構は非公開となっているが、knowles製のBAドライバー、Bluetooth用チップ、アンテナを実装した基板、充電式のリチウムイオンバッテリー(容量60mAh)で構成していることはオープンになっている。特にポイントとなるのが独自開発のアンテナだ。EARINは左右のユニットにそれぞれアンテナを装備しており、プレーヤーとの通信だけでなく、左右ユニット間の通信もBluetoothで行っている。アンテナの性能は、通信の安定だけでなく音質にも大きくかかわってくるため、設計にはかなり苦労したと話していた。なお、アンテナに関わる技術は特にシークレットにしているようで、特許も取得済み。今後も詳細を明らかにすることはないようだ。開発において大きな壁となったのは、「この小さなきょう体にいかにバッテリーを内蔵するか」だったという。内蔵に成功したことで、EARINはきょう体内部のほとんどをバッテリーが占めることになった。説明会でたびたび語られたのは、「シンプル」へのこだわりについて。EARINは操作ボタンを徹底的に排除しており、イヤホンを専用ケースから取り出すことで、以前通信したプレーヤーと自動でペアリングを開始する仕様になっている。今後の展望について同社は、EARINでアピールした「ワイヤレスメーカー」としてのポジションを確固たるものにしたいと話す。記者から通話用マイク搭載の予定について訊かれると、「ノーコメント」としながらも、「開発の手は緩めていない」との回答が。また、ノイズキャンセリング機能を採用した新製品の開発は「考えていない」と話し、Complyチップの遮音性がノイズ低減の役割を充分に果たしているとの見解を示した。
2016年03月10日12月19日と20日、東京・ベルサール秋葉原で、ポータブルオーディオフェスティバル(ポタフェス2015)が開催されている。EARINブースでは耳栓型Bluetoothイヤホン「EARIN」が初公開され、ギャラリーの関心を集めていた。本稿では、EARINのファーストインプレッションについてレポートする。○左右の通信、ズレないの?EARINは、「世界最小クラス」をうたうBluetoothイヤホン。プレーヤーとの接続だけでなく、左右イヤホン間の接続もBluetoothで行っていることが大きな特徴だ。プレーヤーからのBluetooth信号はまず左ユニットが受信し、左右の信号を分離した後に右ユニットへ送信。つまり、左ユニットはデバイスからの受信と右ユニットへの送信を同時に行っている。しかし、左右ユニットの音ズレは全くと言っていいほどないように思う。一瞬、右のユニットだけ受信がプツリと切れたことがあったが、すぐに復旧したので、通常のBluetoothイヤホンと同様、環境に左右されたのだろうと判断した。○痛くないの?個人差があるので、あくまで筆者の個人的な感想だけをレポートするが、痛みなどの違和感や不快感はほぼ感じなかった。また、耳からすぐこぼれてしまうような不安定さもなく、感覚としては有線接続のイヤホンを装着しているときとあまり変わらない。しかしケーブルやネックバンドがないぶん、軽さが際立つ印象だ。○専用アプリ「EARIN」と連携専用アプリ「EARIN」では左右のバランスやベースブースト機能を調節できるほか、左右イヤホンそれぞれのバッテリー残量を確認できる。EARINアプリ自体に音楽プレーヤーの機能はない。今回は、ブースに用意されていたiPadで試聴した。充電はUSBポート搭載の携帯用カプセル経由で行う。逆に言えば、携帯用カプセルを紛失すると、イヤホンへの充電ができなくなるとのことだ。電気が通らなくなると、EARINは本当の耳栓になってしまう。この点は注意したいが、超小型軽量ワイヤレスの魅力は圧倒的だ。
2015年12月19日モダニティは12月14日、スウェーデンEARIN社のBluetoothイヤホン「EARIN」を発表した。発売は12月下旬。希望小売価格は税別29,800円。EARINは、クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で約150万ドルを集め、製品化されたBluetoothイヤホン。幅14.5×長さ20mm、重量3.5gで、「世界最小クラス」をうたう。本体にワイヤレス用のBluetoothチップ、基板(アンテナ装備)、リチウムイオンバッテリー(容量60mAh)、ドライバーを内蔵。デバイスとの接続だけでなく、左右イヤホン間の接続もワイヤレスで行う。Bluetoothのバージョンは4.0で、コーデックはSBC、AAC、apt-Xに対応。バッテリー駆動時間はステレオモードで3時間、モノラルモードで11時間。イヤホンの充電は、USBポート搭載の携帯用カプセル経由で行う。公式アプリ「EARIN」を使用すると、L/Rのバランス、ベースブースト、ステレオ/モノラルモードの切り替えなどが操作できる。アプリの対応OSは、iOS 8.0以降、Android 4.4以降。主な仕様は、再生周波数帯域が20Hz~20kHz、インピーダンスが25Ω、感度が105dB。カプセルバッテリーの仕様は、容量が600mAh、サイズがW21.0mm×H95mm、重量が42g。Complyチップ、充電用USBケーブルのほか、シリコン製のスタビライザーが付属する。
2015年12月14日