京都大学(京大)は10月21日、100%の変換効率で電気を光に変換する有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)材料を高性能化することに成功したと発表した。同成果は、同大の梶弘典 化学研究所教授、福島達也 助教、志津功將 助教、鈴木克明 研究員らと、九州大学 最先端有機光エレクトロニクス研究センターの安達千波矢 センター長らで構成される研究グループによるもの。詳細は国際学術雑誌「Nature Communications」(オンライン版)に掲載された。電気を光に変える素子であり、次世代のディスプレイや照明として期待される有機ELだが、従来は電気から外部に取り出せる光への変換効率(外部量子効率)を高めるためにIrやPtといった希少元素が必要となっていた。そのため、近年、そうした希少元素を用いなくても高い外部量子効率を得られる熱活性化型遅延蛍光(TADF)材料の研究が進められてきており、2012年には外部量子効率19.3%を達成した発光材料「4CzIPN」が開発されるなど、高性能化に向けた研究が各地で進められている。今回、研究グループでは、コンピュータを用いた理論化学計算を活用することで、材料の分子構造と発光特性の相関を解明。その知見を活用し、炭素、水素、窒素のみで構成される新たな分子「DACT-II」を設計し、幅広い温度領域、輝度領域において、高効率で電気を光に変換することに成功したとする。実際に同材料を用いた有機ELでは、電気から光への変換効率は最大で100%、外部量子効率も29.6%を達成したとする。また、簡単なマイクロレンズから構成される光取り出しシートを用いた場合、外部量子効率は最大41.5%を達成したとするほか、3000cd/m2下で外部量子効率30.7%を達成したとしており、この特性により、素子の寿命も長くなることが期待されるとしている。また、低温から高温まで幅広い領域で高い発光特性を維持できるほか、薄膜状態におけるガラス転移温度も192~197℃と、高い耐熱性も確認されており、広い温度範囲での利用も可能だという。なお研究グループでは今後、長寿命化の実証や高特性・高付加価値を有する発光材料の設計・開発などを進めていきたいとしているほか、生体プローブなどの新たな有機デバイスへの展開なども進めていきたいとコメントしている。
2015年10月22日LGエレクトロニクス・ジャパンは2日、同社の有機ELテレビと液晶テレビが、定額制映像配信サービス「Netflix」に対応したことを発表した。Netflixは、世界50カ国以上で6,500万人以上の会員を抱える、定額制の映像配信サービス。日本国内では9月2日からサービスを開始し、「デアデビル」などのNetflixオリジナルコンテンツのほか、ドキュメンタリー、長編映画などをストリーミング配信する。月額料金は、標準画質(SD)のベーシックプランが650円、高画質(HD)のスタンダードプランが950円、超高画質(UHD 4K)のプレミアムプランが1,450円(すべて税別)。LGエレクトロニクス・ジャパンのNetflix対応テレビは、2014年および2015年に発売されたwebOS搭載モデル。対象テレビは配布済みのソフトウェアにより、ホーム画面のランチャー上にあるアイコンからNetflixを利用できるようになっている。対象テレビの詳細は以下のとおり。なお、下記以外の機種も、2015年度中のアップデートでNetflixに対応する予定だ。○有機ELテレビ - 2015年モデルEG9600シリーズ(65EG9600/55EG9600)EC9310シリーズ(55EC9310)○液晶テレビ - 2015年モデルUF9500シリーズ(65UF9500/55UF9500)UF8500シリーズ(60UF8500/55UF8500/49UF8500)UF7710シリーズ(55UF7710/49UF7710/43UF7710)UF6900シリーズ(49UF6900/43UF6900)LF6300シリーズ(55LF6300/49LF6300/43LF6300/32LF6300)○液晶テレビ - 2015年モデルUF9500シリーズ(65UF9500/55UF9500)UF8500シリーズ(60UF8500/55UF8500/49UF8500)UF7710シリーズ(55UF7710/49UF7710/43UF7710)UF6900シリーズ(49UF6900/43UF6900)LF6300シリーズ(55LF6300/49LF6300/43LF6300/32LF6300)
2015年09月02日三菱化学とパイオニアは7月30日、ブルーライトレス塗布型有機EL照明モジュールを開発し、8月1日よりサンプル出荷を開始すると発表した。ブルーライトは波長380~495nmの光で、可視光線の中で最もエネルギーが強く、ほぼ減衰すること無く網膜に達するため、目の疲れなどの原因になる。また、就寝前に大量のブルーライトを浴びる睡眠を司るホルモンの分泌が抑制され、睡眠の質が低下すると考えられている。近年、パソコンやスマートフォンなど、ブルーライト成分を多く含む光源を採用した機器の使用時間が増えていることから、長時間浴びることへの注意喚起がなされている。両社が開発したブルーライトレス塗布型有機EL照明モジュールは、有機ELパネルに青色素子を使用しておらず、光の中にごくわずかなブルーライト成分しか含んでいない。また、色温度1900K、ろうそく色タイプの同モジュールは、寝室などの照明や、医療現場での照明のほか、光による損傷が懸念される文化財や絵画などの保管用照明にも適しているとしている。
2015年07月30日LGエレクトロニクス・ジャパンは、曲面ディスプレイを搭載した65型の有機ELテレビ「65EG9600」を8月7日に発売する。価格はオープンで、推定市場価格は税別1,000,000円前後だ。65EG9600は、日本市場では初の有機ELテレビ、曲面ディスプレイ搭載テレビとして、3月に国内発表された。発表当初、2015年秋に発売するとされていたが、このたび正式に発売日を決定。LGエレクトロニクス・ジャパンはすでに、55型の「55EG9600」を5月8日に発売している。有機EL(OLED)ディスプレイは一つ一つの素子が自ら発光するため、液晶ディスプレイと異なりバックライトが不要。無色発光の「完全な黒」を表現できるのが特徴だ。RGBの有機EL画素に加えて、白のサブピクセルを追加したLG独自のWRGB方式を採用。従来よりも豊かな色彩表現を実現したという。曲面型ディスプレイの採用によって没入感を高めた。解像度は3,840×2,160ドット、4K表示に対応している。
2015年07月30日アスクは5月21日、米AUDEZEの平面磁界・全面駆動型ヘッドホン「EL-8」シリーズを発表した。開放型の「EL-8 Open-Back」と密閉型の「EL-8 Closed-Back」を用意。発売は5月22日。価格はオープンで、推定市場価格はいずれも税込100,000円前後。EL-8シリーズは、BMWのデザイン部門「BMW Group DesignWorks USA」とのコラボレーションによって開発されたヘッドホン。独自技術「Fluxor Magnetic Technology」を新たに導入し、高い磁束密度を実現。これにより、スマートフォンやポータブルプレーヤーなどに接続した場合でも高い感度での再生環境を提供する。振動板全体に均一化された磁場を生成する「Uniforceダイヤフラム」によって、歪みを減少させ、解像感の高いサウンドを実現する。「Fazor Technology」も搭載。空気の流れを調整することで帯域のバランスを整える。最大出力は15W(130dB)で、インピーダンスは30Ω、周波数帯域は10Hz~50KHz。ケーブル長は2m。重量は開放型が460g、密閉型が480g。
2015年05月21日LGエレクトロニクス・ジャパンは、55型の曲面型有機ELテレビ「55EG9600」の発売日を5月8日に決定した。価格はオープンで、推定市場価格は628,800円前後だ。55EG9600は、日本市場では初の有機ELテレビかつ曲面ディスプレイ搭載テレビ。発表当初の発売予定は5月だったが、このたび正式に発売日が決定した。有機EL(OLED)ディスプレイは一つ一つの素子が自ら発光するため、液晶ディスプレイと異なりバックライトが不要。無色発光の「完全な黒」を表現できることが特徴だ。RGBの有機EL画素に加えて、白のサブピクセルを追加したLG独自のWRGB方式を採用。従来よりも豊かな色彩表現を実現したという。曲面型ディスプレイの採用によって没入感を高めた。解像度は3,840×2,160ドット、4K表示に対応している。発売に先がけて、4月24日から家電量販店にて先行展示を行う。展示される店舗はエディオン、ノジマ、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラの一部店舗だ。
2015年04月24日カネカは4月21日、同社の有機EL照明パネルが、東京国立博物館で開催される特別展「鳥獣戯画ー京都 高山寺の至宝ー」に出展される国宝「鳥獣人物戯画」全4巻(平安時代から鎌倉時代、京都・高山寺蔵)の展示照明として採用されることが決定したと発表した。有機EL照明パネルは、面で発光するため、展示作品を柔らかく照らし、自然光に近い証明を演出が可能となる。また、パネルが薄く取り扱いやすく、発光に伴う熱も極めて少ないため、作品の近くにパネルを設置することができ、その際、照明から近い部分と遠い部分の明暗差を抑えることができる。加えて、紫外線、赤外線の発生がないため保存科学の観点で優れているなどのメリットがある。同展は4月28日から6月7日まで「鳥獣人物戯画」全4巻が朝日新聞文化財団の文化財保護事業の1つとして保存修理が完成した記念として開催される。
2015年04月21日●国内メーカーに先駆けて有機ELテレビを投入今回の題材は以下の記事だ。LG、有機ELテレビを日本で発売 - 55型で4K対応の曲面パネル (3月25日掲載)有機ELテレビは「次世代のテレビ」として期待されつつも、なかなか世に出ない不遇の技術だった。それが、日本でもいよいよ「実用的なサイズで手が届く範囲の値段」で登場する。各社がなぜ「大画面として有機ELテレビ」を商品展開できていないか、そして、ここでLGが商品化に至った経緯を解説してみたい。○「カラーフィルター + 白」の有機ELを採用今回LGが発表した有機ELテレビのパネルには、同社独自の特徴がある。それは、「基本的に白発光のパネル」である、という点だ。液晶と有機ELの最大の違いは、有機ELが「自己発光デバイスである」ということだ。液晶はバックライトが光り、それを通ってきた光を見る「透過型」。透過型は明度と暗部のコントラストが弱くなり、色が濁りやすいという欠点を持っている。それに対し、自発光型はコントラストに優れる。今回の発表でも、「黒の黒さ」がアピールされていた。LG以外がテレビ用として開発してきた有機ELパネルは、赤・緑・青の画素毎にその色で発光するものだ。そうすれば、当然色の純度は上がり、より画質は上がる。しかし、LGが採ったアプローチは違う。白い発光体の上に赤・緑・青のカラーフィルターを乗せ、さらに、色をつけない「白」を加えた「RGBW」方式を使った。フィルターを使うということは、自発光の良さを一部捨てるということでもある。コントラストと明るさを維持するため、白の画素を加えている。これは一見、大きな技術的後退に思える。しかしLGとしては、経済合理性を追求した結果といえる。3色の画素と1色の画素では、パネル製造上の技術的難易度が大きく異なる。特に有機ELでは、画素を発光させる発光材料によって、耐久性・生産性が異なることが知られている。日本ではソニーやパナソニック、韓国ではサムスンが3色の画素で構成するテレビパネルの製造を競っていたが、現在に至るも事業化はできていない。問題は、液晶が十分に安く、画質向上を果たしてしまったという点だ。液晶はテレビに使う上でたくさんの問題を抱えていた。そのため初期のテレビは、決して画質が良いわけではなかった。しかし、生産性の高さと用途の広さは、他のディスプレイの比ではなかった。そのため、技術開発も活発化し、発色や反応性、コントラスト改善も相当のレベルに達している。かつてのライバルであったプラズマディスプレイが負けたのは、その総合力ゆえだ。有機ELは理想的な存在ではあるが、製造が大変だ。製造工場の立ち上げには相応のコストがかかり、すでにコストメリットが発揮されている液晶と戦うのは非常に困難である。テレビがどんどん売れ、技術開発や製造に湯水のように費用をかけられる時代なら話は別だが、いまやテレビは成長産業ではない。だからこそ、LGは当初からある種の割り切りを見せた。画素構造を複雑にしなければ、製造はシンプルになる。発色の面では他社が開発中のパネルに劣るが、有機ELと液晶の間で起きる「スタートの不利さ」をカバーしやすくなる。という話になると、「じゃあ、LGの有機ELテレビの画質はたいしたことがないのか」という印象を持つだろう。だが、それはちょっと違う。●先行逃げ切りを狙うLG、日本メーカーは対抗できるか有機ELという自発光技術を使う以上、コントラストの高さは、やはり液晶の比ではない。LGの有機ELテレビではフィルターを使うため、色の純度は落ちるが、そもそもコントラスト性能が高いため、液晶に比べ不利、というレベルでもない。液晶テレビで培われた色補正技術を組み合わせれば、少なくとも液晶に比べ不利な点は出てこない。まだ製品において、デモ映像以外の「普通の映画」「普通のテレビ番組」「普通のスポーツ」の画を見ていないため、筆者としての最終判断は保留としておくが、新しいデバイスらしい画質になってきている、と感じる。ここにきてLGが他社に先駆けて日本で有機ELテレビ市場を作ろうとしているのは、日本が高画質製品にうるさい市場であり、そこでの支持をテコに広く展開したい……という思惑がある。同社は日本でテレビ市場に本格参入して5年が経過した。シェアは低く、大きなビジネスになっているとは言い難いが、画質などに関する研究所を日本に設置し、かなり地道な活動を続けている。普及型から高画質モデルへとシフトチェンジする背景には、日本のLGの組織変更や体制変更といった社内事情もあったようだが、「自分達が持つ技術を軸に攻めるべき」という分析があったのは間違いない。LGは、自社の白 + カラーフィルター型の有機ELディスプレイ・パネルについて、かなり積極的な投資を行ったとみられている。元々シンプルであることに加え、リスクを先行してとったことなどから、各画素発光式の他社パネルよりも、生産量が安定してきているのでは……との観測もある。実はLGは、このパネルの外販も積極的に展開する。1月のCESでパナソニックが展示した有機ELディスプレイの試作品は、自社製のパネルではなく、LG製のパネルを使って開発されたものだった。画質面ではまだまだチューニング中、とのことだが、それでも液晶とは別次元の美しさだった。LG純正よりも良いテレビセットが、日本メーカーから出てくる可能性もある。となると、LGは量産を起動に乗せつつ他社に先行するため、できる限り多くの有機ELテレビを、市場へと素早く送り込む必要があるのだ。他社がLG製パネルを使った製品を市場投入するまでには、最低でも1年くらいの時間が必要と見られている。そのタイムラグを生かしたい、という戦略とみられる。LGエレクトロニクス・ジャパンの慶甲秀社長は、「テレビがHD(720p)からフルHDに移行した時、価格差が1.5倍程度になると加速した。今回も(有機ELと液晶では)そうなるとスピードは上がる。今すぐとはいわないが、将来的には目指したい」と会見で説明した。いまは55型4Kで約68万円と、液晶の同クラス製品に対し7割から8割高い。1年後を見据えると、「有機ELと液晶の価格差は1.5倍以内」というのは、あり得ない話ではない。韓国メーカーというと、まだ「後追い」と思っている人がいる。それはまちがいだ。彼らはすでに中国に追い立てられる立場にある。積極的にリスクをとっていかないと、すぐに入れかわってしまう可能性が高い。事実スマートフォンやスマートフォン向け部材では、そんな状況も見えてきた。LGは、テレビの開発プラットフォームを変え、スマートフォン由来のOSに変えることでも、他社に先行した。サムスンのような派手さはないが、技術面では日本メーカーの手強いライバルになりつつある。画質向上や最終的な作り込みにおいて、日本メーカーはまだ強い。だが、すでに強みはそこにしかない。だから、「全世界に対して大々的にテレビを売る日本メーカー」は減ってきている。シャープと東芝が世界戦略にブレーキをかけており、パナソニックとソニーが残る……という状態だ。その両社ともに、技術面では他社と協力のうえ、シュアなビジネスを志向することを明言している。世界のテレビ市場のトップグループに残れるか否かは、ここから数年の戦略で決まってしまうだろう。
2015年04月02日LGエレクトロニクス・ジャパンは3月25日、55型の曲面型有機ELテレビ「55EG9600」を発表した。発売は5月で、価格はオープン。推定市場価格は628,800円前後。日本市場では初の有機ELテレビかつ曲面ディスプレイ搭載テレビとなる。有機EL(OLED)ディスプレイは一つひとつの素子が自ら発光するため、液晶ディスプレイと異なりバックライトが不要。無色発光の「完全な黒」、そして「無限大(※)」のコントラストを表現できることが特徴だ。 ※コントラスト比 1;1,000,000以上今回発表された55型の曲面型有機ELテレビ「55EG9600」は、RGBの有機EL画素に加えて、白のサブピクセルを追加したLG独自のWRGB方式を採用。従来よりも豊かな色彩表現を実現したという。応答速度は0.001ミリ秒以下(GtoG)と非常に高速で、残像感のない映像を提供する。解像度は3,840×2,160ドット、4K表示に対応している。55EG9600は曲面型のディスプレイを採用したことも特徴。大型の平面パネルでは画面中央と周辺部の視野角差が生じるが、曲面型とすることで視聴ポジションからの画面の距離を均等に近づけている。有機ELそしてIPSパネルのメリットでもある広視野角との相乗効果で深い没入感を得られるという。また、バックライトが不要な有機ELの特徴を活かし、最薄部わずか6mmのスリムデザインとなっている。サイズはW122.6×D21.3×H76.0mm、重量は18.9kg(ともにスタンド含む)。消費電力は390W(待機時0.3W)、年間消費電力量は266kWh/年。チューナーは地上/BS/110度CSを2基ずつ搭載。USBハードディスク録画に対応し、裏番組録画も可能となっている。Wi-Fi機能を備え、OSにwebOS 2.0を搭載している。インタフェースはHDMI×3、USB×3、有線LAN×1など。スピーカーは出力20W(10W+10W)。同社はさらに2015年6月に55型の曲面型有機ELテレビ「55EC9310」(推定398,800円前後)、2015年秋に65型の曲面型有機ELテレビ「65EG9600」(推定998,800円前後)の発売を予定している。
2015年03月25日住友化学は1月22日、米Universal Display(UDC)から印刷法を適用した有機EL照明デバイスに関する技術のライセンス供与を受けることで合意し契約を締結したと発表した。住友化学は、今回の契約で取得した技術ライセンスを活用することにより、照明デバイスの発光効率向上に向けた技術開発を加速させ、有機EL照明事業の拡大を図っていくとしている。
2015年01月22日LG Electronicsは、4K対応の有機ELテレビ2015年モデル7タイプを、米・ラスベガスにて6日(現地時間)から開催される家電製品展示会「2015 International CES」で展示する。いずれもLG独自のスマートテレビ向けプラットフォームの最新バージョン「webOS 2.0」を搭載する。LGは有機ELテレビの一般家庭への普及を目指し、ラインナップを拡充。このたびのCES 2015で展示するのはフレキシブルパネルを採用した77型の「EG9900」や、曲面パネルを採用した65型の「EG9600」など7モデル。いずれも直感的な操作が可能な独自プラットフォーム「webOS 2.0」を採用し、ユーザーは好みに応じてカスタマイズできるようになっている。また、音響はオーディオ機器メーカーのHarman/Kardonと提携して開発した「マルチチャンネルウルトラサラウンドシステム」を採用している。本体をスリムに見せる「アートスリムデザイン」を用いて、映像への没入感を向上させた。テレビが宙に浮いているような印象を与える透明なスタンドを使用している。
2015年01月06日ソニーは11月19日、4,096×2,160ドットの有機ELパネルを搭載した30型マスターモニター「BVM-X300」を発表した。2015年2月の発売予定で、希望小売価格は3,880,000円。BVM-X300は放送局や映像制作プロダクションに向けた業務用モニター。業界で初めて、4K対応の30型有機ELパネルを搭載し、より忠実な黒の再現性や100万:1以上の高コントラスト、優れた応答性を提供する。表示可能な色域は、デジタルシネマ要求仕様の「DCI-P」を完全に包含するほか、次世代放送の映像制作規格「ITU-R BT.2020」のほとんどをカバーする。
2014年11月19日セイコークロックは11月12日、透明分散型無機EL発光シート、およびマルチカラー分散型無機EL発光シートを開発したと発表した。12月よりサンプル出荷を開始する。無機ELシートは発光層・誘電体層・電極層など複数の印刷層から構成されるが、従来品の各印刷材料は不透明だった。今回、独自技術により、全ての印刷層の材料を透明化し、無機ELシート完成体の透明化を実現した。これにより、表裏両面が発光するという特徴も併せ持つことが可能になった。用途として、ソーラーセルと組み合わせた腕時計の文字板照光、各種メータのバックライト、両面発光サインボードなどを想定しているという。また、透明ELと従来ELの2層構造にすることにより、マルチカラー化を実現した。これにより、発光色A、発光色B、発光色A+Bの3色の発光が可能となる。用途として、各種液晶表示器やスイッチシート・表示シートに搭載し、バックライト色を切り替えることによりモード変更やアラートなど、状態を判りやすく表示することなどを想定している。その他、店舗サインや誘導サインなど、各種サインボードにも活用できるとしている。なお、透明分散型無機ELシートは、輝度が透過率50%タイプで約50cd/m2、透過率70%タイプで約30cd/m2。輝度半減寿命は1000時間。厚さは約0.15mmである。マルチカラー分散型無機ELシートは、1色目の輝度が約60cd/m2で、2色目・3色目は発光色による。輝度半減寿命は1000時間。厚さは約0.3mmとなっている。
2014年11月13日カネカは10月9日、約5万時間の寿命と色変化の小さい有機EL照明デバイスを開発したと発表した。有機得EL照明デバイスにおいて世界最高水準の寿命になるという。一般的なLED照明の推定寿命は約4万時間とされているのに対し、これまでの同社の有機EL照明デバイスは推定寿命が約1万7000時間で、寿命の短さが課題となっていた。今回、白色を構成する数種類の異なる波長の発光層の劣化挙動に着目し、材料や積層構成などのデバイス構造や厚みなどの製膜条件を最適化することで、寿命の大幅な延長を実現したと共に、色の変化量を抑制することに成功した。同社は今回開発したデバイスを美術館・博物館、レストランなどの商業店舗、ホテルや病室用照明、高級住宅用のデザイン照明など、有機EL照明の特長がいきる国内および欧米の市場へ積極的に販促展開することにより、2020年には売り上げ500億円を目指すという。
2014年10月09日カネカは9月29日、京都国立博物館で10月7日~11月24日の期間中に開催される特別展覧会「国宝 鳥獣戯画と高山寺」に同社の有機EL照明パネルが展示照明として採用されたと発表した。「鳥獣人物戯画」は動物を擬人化して生き生きと描いた、日本の古美術の中でも最も知名度が高い作品のひとつで、同展覧会は全4巻の保存修理が完成した記念として開かれる。同社の有機EL照明パネルが採用された理由は、薄く、軽量で発光に伴う発熱も抑えられるため、展示物や展示空間と調和した照明設置が可能であることや、面で発行し全体的に柔らかく照らすため展示物全体に均等に光が広がることに加えて、紫外線や赤外線の発生がなく保存科学の観点から「国宝」を照らす照明に適している点だという。同社は「東洋美術をはじめ、あらゆる絵画・美術品の展示照明分野に有機EL照明パネルを積極展開し、新しい用途を開拓するとともに、国内および欧米の市場への事業展開を加速さえていく」とコメントしている。
2014年09月29日カメイ・プロアクトが製造販売を行うブランド、パトリックは8月から、ランニングシューズ「MX90-EL(エムエックス90・エボリューション)」の新色2色を発売する。同商品は、パトリックが開発した本格的なランニングシューズ。アッパーデザインには1980年代後半に開発された「MX90」を、ソールには独自開発のランニング用のソールを採用している。今回発売する新色は、ネイビーとレッドの2色。素材はナイロンメッシュ×ベロアで、サイズは35~45(22.5~28.0cm)で展開する。価格は1万4,800円(税別)。パトリック正規取扱店舗にて販売される。
2014年07月07日「No Fashion, No Life.」この言葉、私の人生を表した言葉でもあります。いやぁ、この文句を考えた人、すごいです!前半部分の“No ~,”にはみなさんそれぞれいろんな語句がはいるのではないかなと思います。イチバンに浮かんだ語句が自分が本当に好きなものかもしれませんが、私の場合は迷わずFashion!ファッションにみなさんはどんなイメージを抱かれますでしょうか?私が今まで感じてきた経験上だと、どうしても外見のことを指し、チャラチャラしたイメージで、上辺を取り繕うだけのものじゃ~ん!とアンチ派も多いんですよね。確かに、ファッションは「まず」外見を綺麗にしてくれるツールです。この「まず」というのがミソですね。そして同時に、内面も綺麗にしてくれる、綺麗にしてくれるというのはあまりピンとこないので、綺麗になる=“しあわせを感じさせてくれる”と言い換えましょうか。つまり、外見の綺麗さが内面も豊かに、しあわせに、満たされる気持ちをもたらしてくれるということなのです。べつに他のことでも、じぶんの「内側の豊かさ」は得られると思います。しかし、女性に、女に産まれたからには、外見を綺麗に見せることによって得られるしあわせを感じられないのはもったいなさすぎると思うのです。よく、整形をすると性格も変わる!といわれますが、外見を変えると中身も変わるという意味ですよね。ファッションにも同じことが当てはまります。そこで!ANGIE読者のみなさんにもっともっとファッションは楽しいものだ!と感じていただけるように、この連載をはじめさせていただこうと思います。わたしが、スタイリストとして活動する中で見えたファッションに関する最新情報や豆知識、そしてみなさんが日々ファッションに対して感じている疑問やお悩み、ストレス、つまりおしゃれに関する全てのことをみなさんと共に考え、解決していけたいと。「記事を通して皆さんともっともっとつながりたい!」これをこの連載の目標として、かかげたいと思います!ファッションのお悩み、大募集!そこで、皆さんからの質問、お悩み、取り上げて欲しいファッションに関する事柄を大募集させていただこうと思います!「こんなアイテムってどこで買えるの?」というような些細なことから「ファッションってぶっちゃけ別になくてもいんじゃない?」というような辛口なご意見までなんでも結構です!是非是非コチラまでお送りください。info@estyle-inc.jpこの連載を皆さんと共に育てられたらとてもしあわせです!それではまた来週、お会いしましょう!※ トップ画像クレジットphoto伊藤風子hair&make山口淳model 鈴木亜美styling森田文菜
2014年04月11日秩父鉄道は2013年1月1日~3日にかけて、紅褐色に塗り替えた電気機関車(201号)がけん引する特別列車・EL長瀞宝登山「はつもうで」号と、干支をあしらった特別ヘッドマークを掲出した急行「開運」号を運転する。走行区間は羽生(はにゅう)駅から長瀞(ながとろ)駅まで。EL長瀞宝登山「はつもうで」号は、羽生駅を8時58分に出発し、行田市駅、熊谷駅、武川駅、寄居駅を通り、長瀞駅に11時1分に到着。上りは長瀞駅を14時48分に出発し、寄居駅、武川駅を通り、熊谷駅に16時3分に到着する。乗車特典として 「乗車記念証」と長瀞散策マップを希望者にはプレゼントする。「乗車記念証」を提示すると、長瀞駅窓口でロウバイの苗や宝登(ほど)山神社のボールペンをプレゼントする。また、ヤマブ宝登山売店では、宝登山粥のふるまいがある(各日とも数に限りあり)。急行「開運号」は、期間中1日2便。急行開運号1号は、熊谷駅を8時30分に出発し、武川駅、長瀞駅、御花畑駅などを通り、三峰口駅に9時40分に到着する。急行開運号3号は、羽生駅を10時13分に出発し、行田市駅、寄居駅、長瀞駅、秩父駅などを通り、影森駅に11時28分に到着する。乗車には普通乗車券の他に急行券(大人200円小児100円)も別途必要。また、急行開運号3号で秩父駅を利用する人には、乗車特典として秩父神社昇殿正式参拝に案内する。参加者の中から5名が代表玉串奉納を行い、祈願後は参加者にお神酒と特別開運お守りが渡される。神主による秩父神社の由来なども聞くことができるという。参加費は無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月21日エコソリューションズは、有機EL照明デバイス(パネル・モジュール)において、従来の電球色(3,000K)に加え、昼白色(5,000K)と白色(4,000K)を追加発売する。厚さ約2mmの薄型「有機EL照明パネル」は、出光興産との合弁会社であるパナソニック出光OLED照明社が、7月20日より発売。パネルに制御回路を内蔵した使いやすい「有機EL照明モジュール」は、エコソリューションズが8月中旬より発売する。寿命は1万時間(光束維持率70%)。パネルは厚さ約2mm、モジュールは厚さ約9mm、最大枠幅約11mm機器に組みやすい薄型・狭枠設計であるほか、「スライドイン」構造により、パネル交換が容易となっている。効率は、白熱電球を超えるパネル単体で26~30lm/W、モジュールで17lm/W。日本市場でニーズの高い昼白色を含む3色(昼白色、白色、電球色)での展開により、用途に応じた選択が可能になる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月20日