サンコーは13日、指紋で解錠する南京錠「指でロック!指紋認証南京錠」と、ワイヤーロック「指でロック!指紋認証ワイヤーロック」を発売した。直販サイト「サンコーレアモノショップ」での価格は、南京錠が税込14,800円、ワイヤーロックが税込15,800円。両製品とも指紋センサーを搭載。センサー上で指をスライドさせると、登録済みの指紋を認証し、ロックを解除する。指紋は10パターンまで登録可能。本体の登録情報のセットアップとリセットを行うUSBキーを付属する。電源は単4形乾電池×2。○「指でロック!指紋認証南京錠」南京錠の本体サイズはW64×D29×H130mmで、シャックルの直径は8mm。重量は471g。USBキーのほか、ミニドライバーを同梱する。○「指でロック!指紋認証ワイヤーロック」ワイヤーロックの本体サイズはW64×D29×H309mmで、重量は約491g。ワイヤーは直径7.5mmで、全長が510mm。
2015年05月14日NECは5月14日、同社のビジネス向けPCへの顔認証でログオンできるソフトウェアの標準添付を発表するとともにに、超小型デスクトップPCなどビジネス向けPCの新製品14タイプ37モデルを発売した。新製品の税別価格は、「VersaPro」シリーズが6万4,700円から、「Mate」シリーズが13万9,900円から。出荷開始は一部のモデルを除き5月19日から。顔認証ソフトは、米国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマーク・テストで3回連続の第1位評価を獲得した技術をベースとするセキュリティ・ソフトウェア「NeoFace Monitorスタートアップ版」であり、顔認証によるPCログオンを可能にするもの。また、会議や学校での協働学習などで資料を複数のPC画面で共有できる画面共有ソフトウェア「DisplayNote NEC Edition スタートアップ版」も標準添付。いずれもWindows 8.1 Update 32ビット搭載モデルを除く製品に同梱する用紙に記載のライセンス・キーを用いて、専用Webサイトからダウンロードして利用できる。これらにより、PCにおけるセキュリティと利便性の向上を両立し、企業や団体の安全・安心な活動に貢献するとしている。
2015年05月14日NECは14日、超小型デスクトップPC「Mate タイプMC」などを含めたビジネス向けPC新製品を発表した。同日より販売開始する。新モデルでは、顔認証でログオンできるセキュリティソフトウェアを標準添付することが特徴。出荷開始は5月19日より順次。税別価格は64,700円から。NEC製のビジネス向けPC「VersaPro」「Mate」新モデルで、14タイプ37モデルを揃える。新たにセキュリティソフトウェアとして、「NeoFace Monitorスタートアップ版」および画面共有ソフトウェア「DisplayNote NEC Edition スタートアップ版」を標準添付。「NeoFace Monitor スタートアップ版」は、高い認証精度を有する同社の顔認証エンジン「NeoFace」をベースに、顔認証によるPCのログオンが可能。「DisplayNote NEC Edition スタートアップ版」では資料を複数のPC画面で共有でき、セキュリティと利便性の向上を両立するという。発表されたPC新製品と価格、出荷時期は下記の通り。
2015年05月14日アスクは22日、Thermaltake製の電源ユニットとして、80PLUS GOLD認証を取得した電源ユニット「Toughpower DPS G」シリーズを発表した。450W / 750W / 1,050Wの3モデルを用意。4月29日から発売する。店頭予想価格(税別)は、450Wが17,980円前後、750Wが19,980円前後、1,050Wが28,980円前後。○Toughpower DPS G 450W「Toughpower DPS G 450W」は、80PLUS GOLD認証を取得している定格出力450W(最大540W)の電源ユニット。ケーブルを着脱できるプラグイン式を採用し、配線しやすいフラットケーブルによって、ケース内部をすっきりとまとめられる。+12Vはハイエンドグラフィックスカードの使用を踏まえたシングルレーン仕様。冷却用にダブルボールベアリングで静音性を高めた140mmファンを搭載し、アイドル時の消費電力を限りなくゼロに近づける「Intel C6ステート」をサポート。各部品には日本製105度コンデンサを採用している。安全規格はCE / TUV / FCC / UL/CUL / BSMI / PSEに対応。主な仕様は、各DC出力が+3.3Vが20A、+5Vが20A、+12Vが37A、-12Vが0.8A、+5Vsbが3.0A。コネクタ数は、メイン24ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×2、SATA電源コネクタ×6、ペリフェラルコネクタ×4、FDDコネクタ×1。本体サイズはW150×D180×H86mm。また、専用ソフトウェア「DPSapp」を使うことによって、電源の動作状況をリアルタイムに表示・記録できる。○Toughpower DPS G 750W「Toughpower DPS G 750W」は、定格出力750W(最大900W)の電源ユニット。機能は「Toughpower DPS G 450W」とほぼ共通。主な仕様は、各DC出力が+3.3Vが20A、+5Vが20A、+12Vが62A、-12Vが0.8A、+5Vsbが3.0A。コネクタ数は、メイン24ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×4、SATA電源コネクタ×8、ペリフェラルコネクタ×8、FDDコネクタ×1。○Toughpower DPS G 1050W「Toughpower DPS G 1050W」は、定格出力1,050W(最大1,260W)の電源ユニット。機能は「Toughpower DPS G 450W」とほぼ共通。主な仕様は、各DC出力が+3.3Vが25A、+5Vが25A、+12Vが87.5A、-12Vが0.8A、+5Vsbが3.0A。コネクタ数は、メイン24ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×6、SATA電源コネクタ×12、ペリフェラルコネクタ×8、FDDコネクタ×1。
2015年04月22日富士通は4月10日、統合認証ソフトウェア「「FUJITSU Security Solution SMARTACCESS」シリーズにおいて、仮想環境上のシステムに生体認証によるログオンを可能にする「SMARTACCESS/Virtual V1.0L10」を新たに追加し、国内で法人向けに販売を開始すると発表した。「SMARTACCESS」シリーズは、手のひら静脈センサー、指紋センサー、スマートカード、FeliCaカードなどのデバイスを用いてWindowsや社内システムへのログオンを可能にする統合認証ソフトウェア。「SMARTACCESS/Virtual V1.0L10」は、「VMware Horizon (with View)」「Citrix XenDesktop」、「Citrix XenApp」などの仮想環境へのログオンをはじめ、仮想環境上で動作する社内システムのIDとパスワード認証を、手のひら静脈認証または指紋認証に置き換える。同製品を用いると、仮想環境上でパスワード認証画面を登録するだけで、社内システムを改修せずに生体認証を迅速に導入することができる。また、仮想環境で動作する社内システムへのシングルサインオンを実現できるため、システムごとにIDとパスワードを手入力する必要がなくなる。同製品の価格は、「SMARTACCESS/Virtual メディアパック(64bit/32bit) V1.0」が5000円、「SMARTACCESS/Virtual 1ライセンス V1.0」が1万5000円となっている。ライセンスは10ライセンス、100ライセンス、500ライセンス、1000ライセンス単位で販売されている。
2015年04月10日博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ合同採用事務局は2日、全9種類の職種紹介と顔認証による「職種顔」診断ができる新コンテンツ「HAKUHODO DNA」を公開した。○同社700名の平均顔を算出「HAKUHODO DNA」は、就職活動をする学生に、同社の取り組みや人の魅力をより身近に感じてもらうことを目的にした「職種紹介」コンテンツだ。若手社員約700名の顔写真を合成し、9職種ごとの平均顔を算出。さらにアンケート調査で職種ごとの仕事観、プライベートなどの実態を紹介している。コンテンツでは、自分の顔写真を使った「職種診断」も実施。自分の写真を取り込むと、9職種(男女別)の平均顔との近似率によって、自分がどの「職種顔」なのかを算出することができる。同社は「就職活動の合間に楽しむ『博報堂式・自己分析ツール』として、広く活用して欲しい」とコメントしている。
2015年04月03日スマートフォンを安全に使うためのセキュリティ技術として主流となった指紋認証。フィーチャーフォン時代から長く指紋センサーを携帯電話に搭載してきた富士通が、新たな生体認証の方式「虹彩認証」を採用したスマートフォンのプロトタイプを開発。スペイン・バルセロナで開催された世界最大のモバイル関連見本市「Mobile World Congress 2015」に出展し、AndroidPITの「Best innovation award」を獲得した。この注目の虹彩認証スマートフォンとはどのようなものなのだろうか?○指紋よりもセキュアな虹彩認証をスマートフォンに人間の体には、一人ひとり異なる特徴を持つ部位がある。その”個人を特定できる人体の特徴”を生かして、「AさんがAさんである」ことを見分けるのが「生体認証」だ。よく知られているものでは指紋を使った「指紋認証」があるが、それ以外にも手のひらの静脈のパターンを使った「静脈認証」、声の周波数を分析する「声紋認証」などがある。DNA鑑定も生体認証と言っていいだろう。今回、富士通がスマートフォンに採用した「虹彩認証」とは、どのような技術なのだろうか? 簡単に説明すると「人間の瞳にある虹彩を使って認証を行う技術」だ。虹彩は、眼球の黒目の中心にある瞳孔の周囲の部分を指す。瞳孔は黒目の中心にある「穴」で、その周囲が虹彩だ。虹彩は、瞳孔を拡大縮小させることで目から入る光の量を調整する役割を担っており、瞳孔を動かすための細かい筋肉で構成されている。黒目をよく観察するとわかるが、この細かい筋肉が模様のようになっており、一人ひとり異なる。この模様で個人を判別するのが「虹彩認証」だ。ちなみにこの虹彩の模様は、2歳頃からほとんど変化せず、指紋のように年を経て薄くなったりもしない。加えて、非接触で判別できる点も特徴だという。富士通はこの虹彩認証を採用したスマートフォンを前述の通り、「Mobile World Congress 2015」で初めて公開した。同イベントで公開したスマートフォンはプロトタイプだが、富士通では2015年中の製品化を予定しているという。○スマートフォンに高度なセキュリティを続いて、なぜスマートフォンに虹彩認証が必要なのか考えてみよう。スマートフォンは、個人情報をはじめとした様々な重要なデータを集約できる機器だ。電話帳の名前や電話番号、メールやソーシャルサービスの情報、カメラで撮影したプライベート写真、金融機関のログイン情報などだ。このように多くの重要な情報が詰め込まれているスマートフォンが紛失・盗難によって悪意のある第三者の手に渡るなどして、勝手に中身を盗み見られてしまった場合、個人情報の漏えいだけでなく、金銭的な被害も起こりえる。そのため、スマートフォンの進化に伴い、数字などの文字入力で解錠する「画面ロック」など、様々なセキュリティ機能が搭載されてきた。その中で、富士通が取り組んできたのが指紋を使った生体認証だ。指紋は個人個人で異なり、確実に認証できれば数字4ケタよりも遙かに高いセキュリティレベルを実現できる。今回発表した虹彩認証は、使いやすさが向上した新たな認証システムだ。富士通が「Mobile World Congress 2015」で公開した虹彩認証スマートフォンは、本体上部にカメラと赤外線照射器を装着したつくりになっている。赤外線を照射するLEDによって虹彩を照らし、その反射をカメラが読み取り、そのパターンを解析する―― というかたちで個人を判別する仕様だ。指紋認証と同様に、最初に虹彩のパターンを登録する作業が必要だが、スマートフォンの画面に表示される指示通りにスマートフォンを見つめるだけ。いったん登録されたあとは、文字通り「スマートフォンを見るだけ」で認証が行われる。画面ロックの解除など、従来はパスワードや指紋を使っていた場面でも虹彩認証であれば、スマートフォンを一瞬見る事で認証できる。1回使ってみると、そのスピードに驚くはずだ。正直、ホントに認証しているのかと思ってしまうほどだ。登録時は「目を大きく開ける」「メガネを外す」といった配慮が必要だが、認証時にはそうした注意はなく、自然に画面を見るだけで認証できる。手を思い切り伸ばして顔からスマートフォンを離したり、目の位置が画面に写らないような範囲で画面をオンにしたら認証できないが、注意はそれぐらい。軽く腕を曲げて自然にスマートフォンを見れば認証される。顔の近くに寄せるなどの動作も不要。メガネやコンタクトレンズをしていても認証できるそうだ。また富士通によれば、屋内外の日光・照明下でも問題なく動作するそうで、赤外線で撮影するため、暗闇の方が得意らしい。○虹彩認証のメリットについて考える虹彩認証は「画面を見るだけ」というのが特徴。指が濡れていたりケガをしていたりしても利用可能だ。富士通では、まずは個人向けのスマートフォンに同技術を搭載して、法人向けにも展開していく計画。より強力な認証機能としてアピールしていきたい考えのようだ。法人現場では、さらにグローブなどをつけることは多いだろうし、セキュリティも重視されるので、虹彩認証はより便利に使われそうだ。個人的には、この虹彩認証がスマートフォンの画面ロックだけでなく、さまざまなシーンで利用できるようになっていると嬉しい。例えば世の中には、パスワードを入力する場面は多い。スマートフォンでもロック解除だけでなく、Webブラウザやアプリで会員制サイトにログインしようとするとIDとパスワードの入力を求められる。こうしたIDとパスワードを記憶して毎回手作業で入力するよりも、専用のパスワード管理アプリに任せれば、管理アプリのパスワードを覚えるだけなのでセキュリティが向上する。管理アプリのパスワードが簡単では意味がないので複雑にすべきだが、これを虹彩認証でカバーできるようになるといい。なお富士通によると、筆者が例にあげた使用方法について「そのような使用が実現できるよう開発中」だという。このように、単に虹彩認証システムをロック解除に使うだけでなく、さまざまな場面でパスワード代わりに利用できれば、セキュリティは格段に強化され、使い勝手も向上する。おサイフケータイロックも同様で、こうした機能の搭載も期待したいところだ。スマートフォンのロックが面倒でパスワードを設定していないという人もいるかもしれない。しかし、スマートフォンの紛失・盗難では自分だけでなく他人の情報も流出しかねないため、ちゃんとセキュリティ設定はしておく必要がある。本稿で紹介した虹彩認証システムは、手軽に強固なセキュリティを確保できるため、今まで面倒だと思っていた人でも使ってもらえるのではないかと思う。早期の製品化を期待したい。
2015年03月27日○富士通が提供する世界最小の手のひら静脈認証センサー内蔵の法人向けPC/タブレットこれまで2回にわたり、識者のコメントを踏まえて企業におけるエンドポイントセキュリティの重要性を説明してきた。IDとパスワードによる認証ではセキュリティの限界が明らかになってきた今日、企業のPC/タブレットでの認証に生体認証が必須となりつつあることをご理解いただけたと思う。そこで今回は、エンドポイントセキュリティ強化と業務の効率化の双方を実現することができる、富士通が開発・提供している生体認証ソリューションについて解説したい。まずは中心となる業務端末側の生体認証だが、一般的に生体認証を導入するとなると、コスト面で躊躇されるケースも多い。しかし富士通が法人向けに提供するデバイスには、ノートPC「LIFEBOOK」シリーズやタブレット「ARROWS Tab」シリーズといったセンサー内蔵の端末はもちろん、USB外付けセンサーやマウス・キーボード内蔵センサーも提供されており、既存の端末をリプレイスしなくても利用可能なラインアップを提供している。中でも特に注目したいのが、非接触型の静脈認証である「手のひら静脈認証」だ。この認証技術は、高い安全性と信頼性が要求される銀行のATM機への導入などが先行し、ハイセキュアな情報管理が求められる金融機関や公的機関によって導入が進んでいた。その後、センサーの小型化が進み、今ではUltrabookTMを始めとするモバイルノートPC、タブレットにまで内蔵されるようになったのだ。また、導入済みのPCでも利用できるようにUSB外付けセンサーや、マウス・キーボード内蔵センサーも提供されている。富士通 ユビキタスビジネス戦略本部 先進開発統括部のシニアマネージャーである横澤宏氏はこうコメントする。「特にタブレットに関しては、ユーザーが使いやすい搭載位置を見出すのに試行錯誤を重ねました。背面も含め様々な検討の結果、画面の横側が最適なことがわかったのですが、現状で満足はしていません。今後はより改良を重ね、さらに利便性の高い環境を提供していきたいですね」手のひら静脈認証の大きなメリットとしては、まず安全性の高さが挙げられる。静脈は体内情報なので、盗まれたり、紛失したりすることがなく、偽造も困難である。その次が、認証精度の高さだ。これは、手のひらの静脈は太い血管の本数が多いため、乾燥や湿気といった外部環境、個人差による影響を受けにくい高い認証精度が得られることなどによる。そしてもう1つのメリットに、高い利便性がある。例えば、センサーに直接触れて認証する方式と比較し、手のひら静脈認証なら、手をかざすだけの自然な動作で、ほぼ誰でもいつでも認証することができるのである。センサーに触れなくて良いので、衛生面や心理的な抵抗感がない点での評価も高い。「手のひら静脈認証はすでに全世界で5000万人が登録して使ってもらっていますが、最新世代の機器では使えないという人は1人も出ていません。そのため代替手法を用意する必要がほぼないというのも利点となっています」(横澤氏)○生体認証とシステムログインを橋渡しする ~専用ソフトウェア「SMARTACCESS」&専用サーバ「Secure Login Box」~手のひら静脈認証センサーと連携して、IDとパスワードのキーボード入力を経ずにWindowsやアプリケーションのログインを可能にするのが、富士通が提供しているソフトウェア「SMARTACCESS」だ。あらかじめ設定されたIDやパスワードの入力を、生体認証やFelica/スマートカードなどの認証を経た後に「SMARTACCESS」が代行して入力するため、複数のアプリケーションに異なるパスワードを設定しても、ユーザーはパスワードを意識せずに使用でき、高い利便性を得ることができる。これにより、パスワードを設定、管理、入力する必要がなくなりユーザーにとっては利便性が向上し、使い回しによるリスクもなくなる。また、パスワードの定期変更や忘却対応に伴う情報システム部門の負担も減らすことにつながる。「SMARTACCESS」には、スタンドアロンで動作するタイプの「SMARTACCESS/Basic」と、必要なハードとソフトウェアをセットにした認証専用のアプライアンスサーバである「Secure Login Box」と連携して動作する「SMARTACCESS/Premium」の2つのタイプが用意されている。このうち「SMARTACCESS/Basic」は、前述の「LIFEBOOK」シリーズや「ARROWS Tab」シリーズに標準添付されているので、購入後すぐに生体認証による業務端末やアプリケーションのログインが可能となる。一方、「Secure Login Box」と「SMARTACCESS/Premium」を連携させると、複数の業務端末の生体情報やパスワードを「Secure Login Box」で一元管理し、端末側にID/パスワード情報が残らない運用が可能になる。このようにパスワード認証の世界を脱却し手のひら静脈認証を導入することで、ユーザーにとっては利便性を、管理者にとってはヘルプデスク的対応をはじめとした運用管理工数、それに伴うコストの削減が実現される。もちろん日々情報漏えいリスクに晒されている企業経営者にとってもセキュリティの強化施策として検討してほしい。このように、「SMARTACCESS」の利用に加え、通常、企業が独自に認証サーバを立ち上げるとなるとかなりのコストと時間がかかるが、アプライアンス型の「Secure Login Box」であれば低コストかつスピーディーな導入を実現する。富士通 ユビキタスビジネス戦略本部 先進開発統括部の鈴木誠氏は、「Secure Login Box」に格納される認証データには、一般的に解読不可能とされるレベルの高度な暗号化が施されています」と強調する。さらに「Secure Login Box」は、手のひら静脈、指紋、FeliCaと異なる認証が混在していても使えるので、現在、既にFeliCa認証で運用している企業であれば、段階的に手のひら静脈認証を導入するというスモールスタートができ、全社導入に向けて順次切り替えていくといった現実的な導入も可能だ。「Secure Login Box」は2台1セットを基本構成とし、冗長化と負荷分散を実現している。標準で3000ユーザーまでに対応、本体を追加すれば最大6000ユーザーまで登録することができる。このことから、中小企業から大企業まで豊富な利用実績を誇る。○画面の前のユーザーを認識し、離席時に画面を自動オフ ~認証セキュリティの盲点を塞ぐ「Sense YOU Technology Biz」~エンドポイントのセキュリティ対策としてもう1つ紹介したいのが、業務端末の不正使用を防ぐことができる富士通の独自技術「Sense YOU Technology Biz」だ。この技術はWebカメラを備えた富士通の法人向けPCに標準搭載されている。手のひら静脈認証センサーなどでの業務端末ログインを確認すると、カメラによりユーザーを認識。その後、ユーザーが離席すると自動的に業務端末をロックし、そのユーザーが戻ってきたら業務を再開する、といったこれまでにない使い方が行えるようになる。富士通 ユビキタスビジネス戦略本部 先進開発統括部の青木伊佐男氏は、「せっかく生体認証やスマートカード認証を使っていても、ほんのわずかな時間の離席時に不正使用されてしまったのでは意味がありません。そうしたセキュリティの盲点を埋めるために開発したのがこの技術です」と語る。生体認証センサーを標準装備した法人向けノートPCとタブレットを提供している富士通。同社はそれらの生体認証技術とWindowsログイン/アプリケーションログインの連携、さらには人感センサー対応Webカメラによる離席時の不正使用対策ソリューションと組み合わせることで、リスクが蔓延する今日のエンドポイントセキュリティ対策の最適解を提示していると言えるかもしれない。あらゆる業種・規模の企業で無理なく導入できる最高レベルのエンドポイントセキュリティを、ぜひ手にしてみてはいかがだろうか。○高まるセキュリティリスクを解決する富士通PC/タプレット生体認証ソリューション1. 超小型手のひら静脈認証センサーの内蔵と、SMARTACCESSの搭載により、ハイセキュアを実現する富士通のノートPC/タブレット富士通では、手のひら静脈認証センサーを内蔵した法人向けPCを提供しており、付属の「SMARTACCESS/Basic」と組み合わせて活用することで、すぐにハイセキュアな運用を開始することができる。2. 業務端末単位から組織単位まで幅広く、かつ手軽にハイセキュアな環境を実現する「SMARTACCESS」富士通では、生体認証やFeliCa/スマートカードなどを用いて、Windowsやアプリケーションのログインに必要なIDやパスワード入力を代行するソリューション「SMARTACCESS」を提供。業務端末に標準添付されている「SMARTACCES/Basic」を活用することで、その業務端末のログインやアプリケーションのログインを生体認証やFeliCa/スマートカード認証でできるようになる。また、「SMARTACCESS/Premium」とアプライアンスサーバ「Secure Login Box」(※)を組み合わせることで、複数の端末や数千名規模のユーザーを一括管理したい、というニーズにも応えることができる3. ちょっとした離席時の覗き見による情報漏えいを防ぐ「Sense YOU Technology Biz」いくら認証を強化しても、業務端末が起動している最中に、誰かに呼ばれて離席してしまい、その隙に、別の人に機密情報を見られてしまう、といったことも起こりうるが、「Sense YOU Technology Biz」を用いれば、そういったリスクを回避することが可能となる。
2015年03月27日健康の基本は食生活ですが、その目安となる「健康生活認証」マークってご存知ですか? 博報堂と国立循環器病研究センターが共同で推進する「食領域における認証事業」発表説明会が3月17日におこなわれ、「健康生活認証」とそのロゴマークが発表されました。「健康生活認証」のロゴマークは、時計をモチーフとした円形の中に人間の姿を置くデザイン。健康な生活を毎日続けようという一人ひとりの決意を応援したい、との想いが込められています。今後は、健康寿命を延ばすため、循環器病リスクを低減する生活習慣の改善に役立つ商品・サービスの品質認証を事業化していくそうです。認証基準としては、医学的知見にもとづいた栄養基準に「いつもの食事として続けられるおいしいさ」という味を加えています。栄養基準は、1食に食物繊維が6g、塩分は2g、脂質は脂質エネルギー比率25%以下、エネルギー600~700kcal程度。このマークは、1食に対する弁当、外食だけでなく、副菜としての総菜や加工食品・加工調味料など幅広く認証を受けることができます。食事の素材としての商品には、1食あたりの成分バランスと分量などの情報も提供される必要があるので、実際の献立作りに役立つものとなりそうです。また、商品に「健康生活認証」をつけるだけではなく、マークをつける企業からは具体的な健康のためのアクションも期待されているので、マークを中心とするコミュニティの健康促進の活動にも今後、注目したいところです。健康生活認証の基準に沿って調理された一食分のメニューも紹介されました。「すずきと彩り野菜のマリネ」「筑前煮」「鶏肉のみぞれあんかけ 野菜の煮物盛り合わせ」「ほたてと野菜のオイスター炒め」「ほうれんそうとしめじのごまあえ」「ごはん」が並び、野菜を中心に品目も多く、十分満足感がありそうです。こんな食生活をぜひ心がけたいものです。「健康生活認証」は、今年7月に事業開始が予定されているので、このマークをスーパーやレストランで見かけるチャンスは増えそうです。両親や祖父母などにも、このマークの意味をぜひ教えてあげてくださいね。・健康生活認証 公式サイト
2015年03月24日Windows Helloはパスワードに変わる認証方法となり、Windows OSへのログインのほか、アプリケーション、業務利用のコンテンツ、一部のオンラインサービスでの認証に利用できるとしている。Windows 10が動き、指紋リーダーなどWindows Helloバイオメトリクス認証をサポートできる最新ハードウェアを持つ端末に、ユーザーが顔を見せたり、指を触れることで認証が完了する。パスワードを端末に保存したり、ネットワークを介してパスワード情報がサーバーとやりとりすることもないため、「パスワード入力が不要であるだけでなく、安全性も高い」としている。具体的には、顔、目の虹彩、指紋のバイオメトリクス情報を利用して端末をアンロックする。指紋認証については既存の指紋リーダーで利用でき、顔や虹彩については特別なハードウェアとソフトウェアを組み合わせて精度の高い認証を行うとのこと。写真ではなく、端末側のカメラが赤外線センサー技術を利用して、さまざまな照明環境や化粧をした状態でも顔や虹彩を認識するという。Microsoftによると、誤検知率は10万に1件のレベルであり、政府、財務、ヘルスケア、防衛など規制の厳しい業界でも利用できるとしている。Microsoftはまた、「Microsoft Passport」(開発コード)プログラムシステムも発表した。Windows HelloまたはPINによりユーザー認証の前にデバイスの所有者であることを確認し、これによりWebサイトやコンテンツへのアクセスが可能になる。「Azure Active Directory」との連携もサポートするため、これを利用して、IT管理者、ソフトウェア開発者、Webサイト管理者は安全な方法でサインインできる方法をユーザーに提供できるという。MicrosoftはWindows 10搭載端末でWindows Helloが利用できるようハードウェアパートナーと協業中で、顔と虹彩利用ではIntel RealSense 3D Camera(F200)がこれをサポートするという。ハッキング事件が相次ぐ中で安全なログインはこのところのフォーカスとなっており、多くのサービスがパスワードとIDに加えて携帯電話などの2つめのファクタを利用する2ファクタ認証を利用できるようにしている。先に米Yahoo!も使い捨てのオンデマンドパスワードを利用した認証サービスを発表している。バイオメトリクスでは、すでにAppleが指紋を利用した「Touch ID」を「iPhone 5s」より導入しており、ZTEなどは虹彩を利用してアンロックする技術を発表している。
2015年03月18日米Microsoftは3月17日(現地時間)、Windows 10に組み込まれる生体認証機能「Windows Hello」を発表した。指紋、顔、虹彩といった身体的特徴で本人確認を行い、安全で素早いアンロックを可能にする。指紋認証は既存の指紋認証リーダーを使用可能。顔や虹彩を用いた認証は、Intelの「RealSense 3Dカメラ(F200) 」をサポートする。RealSense 3Dは奥行きも検出し、顔を立体的に読み取る。写真を示してなりすまそうとしても、その人物と誤認することはない。同社はまた、Windows 10ユーザーがセキュアにサインインする方法をアプリやWebサイトに実装できるプログラミングシステム「Passport」も用意した。PINまたはWindows Helloを使ってWindows 10がデバイスの利用者を確認し、そのユーザーでPassportがアンロックされるとPassportに対応するアプリやWebサイトにインスタントアクセスできるようになる。従来のようにパスワードを外部とやり取りすることなく認証が完了するため、外部のサーバからパスワードが漏洩するというような被害を避けられる。
2015年03月18日社内のネットワークの入口となるレイヤ2スイッチでの認証機能がIEEE802.1Xだ。前回、IEEE802.1Xの構成要素であるサプリカント、オーセンティケータ、RADIUSサーバが連携してどのように認証を行っているかという仕組みについて解説した。そこで今回は、NETGEAR社のレイヤ2スイッチを利用したIEEE802.1Xの設定と確認の様子を見ていこう。○ネットワーク構成IEEE802.1Xの検証を行うネットワーク構成は以下のとおりだ。レイヤ3スイッチとして、PROSAFE M5300-28G3を利用する。また、IEEE802.1Xのオーセンティケータとなるレイヤ2スイッチはPROSAFE GSM7428v2を利用する。認証を行うクライアントと認証サーバであるRADIUSサーバは異なるサブネットに所属するようにしている。クライアントは192.168.2.0/24のサブネットで、IPアドレスはIEEE802.1Xの認証が成功するとDHCPによって割り当てられるものとする。そして、RADIUSサーバは192.168.1.0/24のサブネットで192.168.1.21/24というIPアドレスをスタティックに設定している。RADIUSサーバとしては、Windows7上でFreeRADIUSを利用する。FreeRADIUSには、次のような設定を行っている。表 1 FreeRadiusの設定パラメータなお、IEEE802.1X認証のクライアントであるサプリカントは、Windows7標準のものを利用する。そして、EAP方式はRADIUSサーバを証明書で認証して、ユーザ名とパスワードでクライアントを認証するEAP-PEAPを利用する。※本稿ではFreeRADIUS自体の設定の手順については解説しません。○IEEE802.1Xの設定と確認それでは、NETGEAR社のスイッチを利用したIEEE802.1Xの設定と確認を行っていこう。検証の手順は、以下のとおりだ。1.レイヤ2スイッチをオーセンティケータとして設定2.サプリカントの設定3.IEEE802.1X認証の確認レイヤ2スイッチをオーセンティケータとして設定最初の手順として、レイヤ2スイッチでIEEE802.1Xを有効にしてオーセンティケータとして設定していこう。そのために、以下の設定を行う。・IEEE802.1Xを有効化・認証リストの設定・RADIUSサーバの情報の設定IEEE802.1Xを有効にするには、[Security]→[Port Authentication]→[Advanced]→[Port Authentication]でポートごとの認証を有効にする。[Control Mode]で[Auto]を指定すると、そのポートでのIEEE802.1Xの認証を行うことになる。NETGEARのスイッチでは、デフォルトですべてのポートの[Control Mode]が[Auto]となっている。しかし、上位のレイヤ3スイッチはサプリカントではない。上位のレイヤ3スイッチが接続されているポート0/1は[Force Authorized]として強制的に認証状態にする。そして、[Security]→[Port Authentication]→[802.1X Configuration]から[Administrative Mode]を[Enable]とすると、レイヤ2スイッチ全体でのIEEE802.1X認証を有効化する。続いて、認証情報の問い合わせ先を決定するための認証リストを設定する。[Security]→[Management Security]→[Authentication List]→[Dot1x Authentication List]から[dot1xList]という名前の認証リストで、ユーザ情報を問い合わせる順番を指定する。まず、[Radius]でRADIUSサーバに問い合わせる。RADIUSサーバが利用できないときにはレイヤ2スイッチ自体のユーザ名とパスワードを使えるように2番目に[Local]とする。次に[Security]→[Management Security]→[RADIUS]→[Server Configuration]からRADIUSサーバの設定を行う。RADIUSサーバのIPアドレス、ポート番号とキーを指定すればよい。以上でレイヤ2スイッチをオーセンティケータとして動作させるための設定は完了だ。サプリカントの設定次にIEEE802.1X認証のクライアントとなるサプリカントの設定だ。クライアントOSはWindows7 ProfessionalでWindows7標準のサプリカントを利用する。Windows7のデフォルトでは、サプリカントが有効になっていない。まず、サプリカントを有効にする必要がある。[プログラムとファイルの検索]に「services.msc」と入力し「サービス」の管理ツールを起動して、[Wired AutoConfig]を右クリックして、[開始]すればOKだ。すると、[ローカルエリア接続のプロパティ]に[認証]タブが追加される。[認証]タブで[IEEE802.1Xを有効にする]にチェックを付ける。そして、EAP方式としてPEAPを選択する。さらに[設定]をクリックしてPEAPのプロパティ画面に移る。ここでは、サーバの証明書を検証するために利用するルート証明書を選択する。また、今回は認証のユーザ名とパスワードは、Windowsのログオン名とは異なるものを利用する。[EAP MSCHAPv2のプロパティ]でチェックを外しておく。これで、EAP-PEAPを利用するWindows7標準のサプリカントの設定はこれで完了だ。IEEE802.1X認証の確認オーセンティケータとサプリカントの設定が完了したので、IEEE802.1X認証の動作を確認しよう。サプリカントをオーセンティケータに接続すると、認証情報の入力を促すメッセージがツールバーに表示される。ツールバーのメッセージをクリックすると、ユーザ名とパスワードを入力するためのダイアログボックスが表示される。RADIUSサーバで定義しているユーザ名「testuser」パスワード「testpw」を入力する。オーセンティケータを介してRADIUSサーバに認証要求を転送し、認証に成功すれば、ネットワークアダプタが有効になる。そして、クライアントはDHCPによってIPアドレスを取得して、TCP/IPの通信が可能な状態になる。IEEE802.1Xで認証したサプリカントはオーセンティケータであるレイヤ2スイッチからも確認できる。[Security]→[Port Authentication]→[Client Summary]において、認証に成功したユーザ名とホストのMACアドレスを確認できる。また、[Security]→[Management Security]→[RADIUS]→[Server Configuration]ではオーセンティケータとRADIUSサーバ間でやりとりされたパケットの統計情報がわかる以上で、NETGEAR社のレイヤ2スイッチを利用したIEEE802.1X認証の設定と確認は完了だ。IEEE802.1Xによって、よりセキュアな社内ネットワークを構築できる。単に認証だけではなく、追加でユーザが所属するVLANを割り当てるなど、より柔軟なネットワークへのアクセス制御をすることも可能だ。セキュアで柔軟なネットワークを構築しようと考えているネットワーク管理者においては、IEEE802.1X認証の導入を検討してみてはいかがだろうか。○まとめ・NETGEAR社のスイッチをオーセンティケータとして設定する手順は以下のとおり。IEEE802.1Xを有効化認証リストの設定RADIUSサーバの情報の設定・オーセンティケータで、認証に成功したユーザ名やホストのMACアドレスを確認できる
2015年03月12日富士通は2日、画面を見るだけで、ユーザーの虹彩が読み取られ、ロック解除が可能なる虹彩認証システムを開発し、同システムを搭載したスマートフォンを試作したと発表した。同社が開発した虹彩認証システムは、瞳孔の外側にある虹彩のシワのパターンを認識し本人確認を行う生体認証方式を、スマートフォン用に小型・最適化させたもの。虹彩は2歳頃からほとんど変化することがなく、外傷を受けにくいため、偽造が困難であるという。これまでの虹彩認証システムを構成する部品では、サイズや性能がスマートフォン搭載への障壁となってきた。同社では、虹彩認証向けに、専用の小型赤外線LED照明および赤外線カメラを新たに開発することでスマートデバイスへの搭載を可能とした。これを携帯電話やスマートフォンの開発で培ってきた生体認証技術やカメラ制御技術と合わせることで、日常生活における様々な場所でも確実に虹彩パターンを認証できるという。従来は目と赤外線の位置を10cm程度まで近づける必要があったが、Delta IDの虹彩認証エンジン「ActiveIRIS」を採用したことで、通常のスマートフォン使用時の目とカメラの距離でも認証可能となった。また、光生物学的安全性試験(IEC 62471)を実施することで、赤外線LED使用時の目の安全性も検証している。今後は、虹彩認証技術とその多様化について研究開発を進め、2015年度中に製品化することを目指していく。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月03日富士通は3月2日、スマートフォンの画面を見るだけで、一瞬でユーザーの目の虹彩が読み取られ、ロック解除が可能となる虹彩認証システムを開発し、同技術を搭載したスマートフォンを試作したと発表した。同社が開発した虹彩認証システムでは、赤外線LED照明で赤外線を照射し、赤外線カメラで眼球部分を撮影することで虹彩パターンを取得し、登録・照合する。従来は目と赤外線カメラの位置を10cm程度まで近づける必要があったが、今回開発したシステムは通常のスマートフォン使用時の目とカメラの距離でも使用が可能だ。光生物学的安全性試験を実施することで、赤外線LED照明を使用する際の目の安全性も十分に検証しているとのこと。虹彩は2歳頃からほとんど変化せず、外傷を受けにくい、偽造が困難などの特長があるが、虹彩認証システムを構成する部品のサイズや性能がスマートフォン搭載のハードルとなっていた。富士通は今回、専用の高出力な小型赤外線LED照明と赤外線カメラを開発し、これまで培ってきた生体認証技術やカメラ制御技術を活用することで同認証システムを実現した。今後、スマートフォンやタブレットはもちろん、同社のセキュリティソリューションへの適用を視野に入れた幅広い応用に向け研究開発を進め、2015年度中の製品化を目指すとしている。
2015年03月02日住信SBIネット銀行は23日、各種取引きを「より安全」、「より便利」、「より簡単」に利用するための、独自の認証セキュリティシステムであるスマート認証を登録した顧客の中から抽せんで200名に、現金をプレゼントするキャンペーンを開始した。○キャンペーン概要期間:2月23日(月)~4月26日(日)まで対象となる顧客:個人の顧客(法人の顧客は対象外)対象となる取引き:キャンペーン期間中に、スマート認証の登録を完了させること特典内容:抽せんで200名に500円プレゼント特典提供時期:5月末頃、代表口座円普通預金に入金予定4月26日(日)以降、同社の代表口座、スマート認証を解約している顧客は同キャンペーンの対象外となる。すでにスマート認証を登録済みの顧客で、期間中に登録を解除し、再登録した人は同キャンペーンの対象外となる。住信SBIネット銀行は、顧客に常に使ってもらえる「あなたのレギュラーバンク」を目指して、更なる利便性の向上と社会の発展に寄与する新しい価値の創造につとめていくとしている。
2015年02月25日ディラックはこのほど、独Sharkoon製SFX電源ユニットの新モデルとして、80PLUS BRONZE認証を取得した350Wモデル「SHA-SFX350B」、450Wモデル「SHA-SFX450B」、80PLUS GOLD認証を取得した500Wモデル「SHA-SFX500G」を発表した。いずれも24日に発売する。店頭予想価格は350Wモデル「SHA-SFX350B」が税別7,500円前後、450Wモデル「SHA-SFX450B」が税別8,500円前後、500Wモデル「SHA-SFX500G」が税別12,500円前後。小型PC向けのSFX規格に対応した電源ユニット。「SHA-SFX350B」と「SHA-SFX450B」はケーブル直付け方式、「SHA-SFX500G」はフルプラグイン方式を採用する。また、「SHA-SFX500G」は奥行きを130mmまで伸ばすことで120mmファンの搭載を可能としている。「SHA-SFX350B」の各DC出力は+3.3Vが15A、+5Vが16A、+12Vが27A、-12Vが0.3A、+5Vsbが3A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4ピン電源コネクタ×1、6ピンPCI-E電源コネクタ×1、SATA電源コネクタ×2、ペリフェラルコネクタ×2、FDDコネクタ×1。本体サイズはW125×D100×H63mm。「SHA-SFX450B」の各DC出力は+3.3Vが22A、+5Vが21A、+12Vが36A、-12Vが0.5A、+5Vsbが3A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6ピンPCI-E電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×1、SATA電源コネクタ×3、ペリフェラルコネクタ×2、FDDコネクタ×1。本体サイズはW125×D100×H63mm。「SHA-SFX500G」の各DC出力は+3.3Vが20A、+5Vが20A、+12Vが40A、-12Vが0.3A、+5Vsbが3A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×2、SATA電源コネクタ×4、ペリフェラルコネクタ×2。本体サイズはW125×D130×H63mm。
2015年02月23日米Appleが同社の「FaceTime」と「iMessage」の2つのサービスにおいて、Apple IDによる2段階認証でのログインに対応したと複数のメディアが12日(米国時間)に報じた。2段階認証はAppleが2013年3月に対応を始めたログイン方式で、通常のID/パスワード以外に4桁の認証コードを用いることでセキュリティ上の安全性を高める。ただし2段階認証に未対応のサービスやアプリではこの方式が利用できず、別途個別アプリ専用のパスワードを発行する必要があった。今後、FaceTimeとiMessageについてはこの手順が必要なくなる。同件は最初に英Guardianが報じている。一般に、多くのオンラインサービスはID/パスワードによる認証方式を使用しており、本人以外の第3者であってもIDとパスワードさえわかれば誰でもサービスにアクセスできてしまうという問題を抱えていた。仮にパスワードがわからなくても、IDさえ判明してしまえば力業でパスワードを解析することも可能であるため、「IDを知られないこと」「パスワードの定期変更や想像しづらい組み合わせへの変更」が重要となっていた。こうした背景もあり、特にハッキングが顕著となっていたGoogleでは2011年に2段階認証(Two-Step Verification)と呼ばれる仕組みを導入し、上記ID/パスワード以外に携帯電話番号(または別のメールアドレス)をアカウントに紐付けておくことで、Googleアカウントへのログイン時に6桁の数字の認証コードを登録した携帯電話番号にSMS送信し、本人確認を行うようになった。後にMicrosoftやFacebook、Twitterといったライバルらも自社のサービスに2段階認証を導入し、2012年以降に順次広まっていく形となった。前述のようにAppleが2段階認証を導入したのは2013年3月だ。当初は米国など一部地域限定だったものが後に拡大し、現在では日本を含む多くの地域で利用できる。仕組み的には前述のGoogleなどの仕組みと同じで、My Apple IDにログインしてIDの管理から「パスワードとセキュリティ」項目に進み、「2ステップ確認」で4桁の認証コードを受信するデバイス(電話番号)を登録することで利用を開始できる。利用のメリットは前述のように安全性が高まるほか、ログイン後にパスワード設定を変更する場合などに求められる「秘密の質問」を回避できる特徴がある。ただし、これで2段階認証を導入してもiCloudやiTunesサービスにログインするためのアプリが2段階認証に対応していないと、エラーで弾かれてしまう。そこで「App用パスワードを作成」するという仕組みが用意されている。これはサードパーティアプリなどがiCloudの機能へアクセスする場合など、前述の2段階認証に対応していないとアクセスが拒否されるという問題に対応したもの。個々のアプリに固有の(難解な)パスワードを用意し、2段階認証を迂回させることを可能にする。今回明らかになった「FaceTime」と「iMessage」の2つのアプリの場合、ユーザーがApple IDに2段階認証を設定していると前述のApp用パスワードが必要だったが、今後は通常の2段階認証でログインが可能になる。MacRumorsによれば、Guardianが報じた当初はユーザーや地域によって挙動に差があったようだが、現在では多くのエリアやユーザーに開放されつつあるという。
2015年02月16日アスクは23日、Thermaltake製電源ユニットの新モデルとして、80PLUS BRONZE認証を取得した「TR2 Bronze」シリーズを発表した。450W / 500W / 600Wのモデルを用意。24日に発売し、店頭予想価格(税別)は、450Wが5,800円前後、500Wが7,400円前後、600Wが8,000円前後。奥行き140mmのコンパクトな筐体で、本体に120mmの冷却ファンを備える。回転数は最大1,500rpmだが、負荷に応じて回転数を制御する。ケーブル管理に優れた長めのケーブルを備え、小型ケースだけでなくフルタワーケースにも対応する。450Wモデル「TR2/450W」の各DC出力は+3.3Vが16A、+5Vが15A、+12が34A、-12Vが0.3A、+5Vsbが2.5A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×1、SATA電源コネクタ×4、ペリフェラルコネクタ×3、FDDコネクタ×1。本体サイズはW150×D140×H86mm。500Wモデル「TR2/500W」の各DC出力は+3.3Vが18A、+5Vが16A、+12が38A、-12Vが0.3A、+5Vsbが2.5A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×2、SATA電源コネクタ×6、ペリフェラルコネクタ×4、FDDコネクタ×1。本体サイズはW150×D140×H86mm。600Wモデル「TR2/600W」の各DC出力は+3.3Vが20A、+5Vが17A、+12が46A、-12Vが0.3A、+5Vsbが2.5A。コネクタ数はメイン20+4ピン電源コネクタ×1、4+4ピン電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×2、SATA電源コネクタ×6、ペリフェラルコネクタ×4、FDDコネクタ×1。本体サイズはW150×D140×H86mm。
2015年01月23日日立ソリューションズは1月20日、「統合認証・アクセス管理ソリューション」において、指静脈認証装置「静紋J300(静紋)」と「SRGateクライアントエージェント(SRGateCA)」が、米VMwareの提供するデスクトップ仮想化ソリューション「VMware Horizon(with View)」上で動作することを検証し、「セキュア端末 認証強化ソリューション」として1月21日より提供開始することを発表した。これにより、従来のWindows系OSを搭載したシンクライアント端末だけでなく、非Windows系のシンクライアント端末においても指静脈認証による本人確認が可能に。複数のアプリケーションを一度の認証で利用することができるため、利便性の向上を実現したという。なお、導入価格は、「指静脈認証管理システム(静紋)」が1台あたり2万8000円(税別)、「認証管理システム AUthentiGate J300クライアントライセンス」が1ライセンスあたり2万円(税別)、「シングルサインオンソフトウェア SRGateクライアントエージェント」が100ユーザーあたり70万円(税別)となる。
2015年01月20日森永製菓は1月27日、国際フェアトレード認証を得たチョコレート「森永チョコレート<1チョコ for1スマイル>」を発売する。同社は2008年、「森永ミルクチョコレート」の90周年に合わせ「1チョコ for1スマイルキャンペーン」を開始した。国際NGOの協力を得て、対象商品1個につき1円をカカオ生産国における子どもたちの教育支援、およびカカオ農家の自立支援に充てる活動を行っている。これまでの支援の総額は1億4,662万円にものぼる。今回、同キャンペーンを通じて支援してきた支援地区(ガーナ:アシャンティ州)で収穫された、フェアトレードカカオ由来のカカオマスを100%使用したフェアトレード認証チョコレートを発売する。昨年、日本のナショナルブランドメーカーとして初めて国際フェアトレード認証商品を期間限定で発売したが、通年販売を望む声が多く寄せられていたことから、今回の販売に至った。パッケージは、国際フェアトレード認証ラベルを貼付するとともに、支援地区の子どもの笑顔の写真を全面に配置した。参考小売価格は160円(税別)。
2015年01月07日セコムは、防犯カメラで撮影された画像を用いて、自然に歩いている人物の認証を可能とした「ウォークスルー顔認証システム」の販売を開始した。最初にの契約先として、NTTビジネスソリューションズが運営する沖縄のデータセンター「宜野座IDC」に導入したという。従来の顔認証システムでは、使用する防犯カメラに正対、静止することが必要だったが、セコムが開発した「ウォークスルー顔認証システム」は、認証のために一時停止することなく、歩いている人物を認証することが可能。独自に開発した画像処理技術を使い、事前に撮影した2次元の顔画像から立体画像を復元してデータベースに登録し、1枚の顔写真から、その人物の立体顔形状を推定することで、顔の向きの変化に対応する。標準的な構成で毎分約30人の歩行者の認証が可能だという。さらに、出入管理システムなどのセキュリティシステムと組み合わせることにより、通行者の認証だけでなく、「誰が・いつ・どこに入室または退室したか」の記録や管理まで行うことができ、よりハイグレードなセキュリティを実現するという。
2014年12月26日バイドゥは、12月15日付で情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際認証規格である「ISO27001」を同社提供プロダクト「Simeji」及び「Baidu IME」で取得したと発表した。「ISO27001」を認証取得したことで、同社が提供する「Simeji」「Baidu IME」の各種情報資産におけるマネジメントが国際標準規格に適合したものであると第三者機関に認められた。バイドゥは今後も、サービスを安心して利用できるよう、情報セキュリティ対策に取り組み、さらなる信頼性の向上に努める。
2014年12月22日NECとNEC情報システムズはこのたび、アーティストのファンクラブ運営管理業務やチケッティング業務などを行うテイパーズに、顔認証技術を利用した本人確認システムを提供すると発表した。同システムは、NECの顔認証エンジン「NeoFace」とカメラ機能を搭載するタブレット端末で構成するもの。同システムをテイパーズのチケット発券システムと組み合わせて利用することで、「チケット転売を防止」や「さまざまなイベント規模への対応」「目視に比べ確認時間を最大30%短縮」「来場者の負担軽減」などを実現する。テイパーズは、12月下旬にさいたまスーパーアリーナにて開催されるももいろクローバーZのコンサートなどにて同システムを導入する予定だという。NECとNEC情報システムズは今後、他業種の企業との協業を通じ、勤怠・出欠管理などへの本人確認システムの適用を推進していく考えだ。
2014年12月09日エレコムは9日、DisplayPort 1.2a正規認証済みのDisplayPortケーブル2シリーズを発表した。PCなどと接続できるフルサイズのCAC-DP12シリーズと、miniDisplayPort対応のCAC-DPM12シリーズの2種類で、価格は税別3,700円から。DisplayPort 1.2a規格は、3,840×2,160/60pの伝送をサポートし、最大21.6Gbps(理論値)の伝送速度が可能。マルチストリーム機能や著作権保護技術DPCP/HDCPにも対応する。2シリーズともに、本体に金メッキピンと外部ノイズの干渉を低減する3重シールドケーブルを採用している。○CAC-DP12シリーズDisplayPort(オス)-DisplayPort(オス)コネクタを備えた、フルサイズのCAC-DP12シリーズは、5種類を用意。価格とラインナップは、1.0mのCAC-DP1210BKが4,600円、1.5mのCAC-DP1215BKが5,310円、2.0mのCAC-DP1220BKが税別5,840円、3.0mのCAC-DP1230BKが税別6,730円、5.0mのCAC-DP1250BKが税別8,340円(いずれも税別)。○CAC-DPM12シリーズminiDisplayPort(オス)-DisplayPort(オス)コネクタを備えた、CAC-DPM12シリーズは3種類を用意。価格とラインナップは、1.0mのCAC-DPM1210BKが3,700円、1.5mのCAC-DPM1215BKが4,240円、2.0mのCAC-DPM1220BKが4,600円(いずれも税別)。
2014年12月09日ディラックは8日、台湾SilverStone製の電源ユニットとして、80PLUS BRONZE認証の600Wモデル「SST-ST60F-PB」と、700Wモデル「SST-ST70F-PB」を発表した。12月19日より発売する。店頭予想価格(税別)は「SST-ST60F-PB」が12,500円前後、「SST-ST70F-PB」が14,800円前後。○SST-ST60F-PB「SST-ST60F-PB」の最大出力は600Wで、フルプラグイン方式を採用。ケーブルはフラットケーブル仕様になっている。+12Vはシングルレーン仕様で、搭載ファンは140mm×1基。ブルーLEDで発光する。保護機能は、Active PFC / OCP / OPP / OVP / OTP。各DC出力は+3.3Vが20A、+5Vが17A、+12V1が46A、-12Vが0.3A、+5Vsbが2.5A。コネクタ数は、20+4ピンメイン電源コネクタ×1、4+4ピンATX電源コネクタ×1、6+2ピンPCI-E電源コネクタ×2、SATA電源コネクタ×8、ペリフェラルコネクタ×3、FDDコネクタ×1。本体サイズはW150×D140×H86mm、重量は約2.0kg。○SST-ST70F-PB「SST-ST70F-PB」は最大出力が700Wのモデル。各DC出力は+3.3Vが22A、+5Vが18A、+12V1が54A。そのほかの仕様は「SST-ST60F-PB」とほぼ共通。
2014年12月09日日立製作所は12月8日、歩きながら指をかざすだけで正確な本人確認ができるウォークスルー型指静脈認証技術を開発したと発表した。現在、空港の入国管理などでは指紋認証や顔認証を用いた本人確認の認証方式が導入されているが、立ち止まって認証を行う必要があるため、人が集中すると混雑するという課題があった。一方、立ち止まらずに本人確認をする認証方式では、高い認証精度を得にくいという課題があった。そこで今回、独自に開発した生体認証方式である指静脈認証技術をさらに進化させ、さまざまな位置や向きでかざした指の静脈を瞬時に検知する技術を開発した。これにより、多くの人が集まる大型施設でも、歩きながら指をかざすだけのスムーズで正確な本人確認を実現するとしている。具体的には、指の検出範囲を手全体が収まるほどの大きな空間に拡張し、その空間内であれば、かざした指の数や位置、向きが変化しても瞬時に指静脈パターンを検知できるようにした。これにより、ユーザーは指のかざし方に気を使うことなく、素早くゲートの通過ができるようになるという。また、かざした指の位置と向きに合わせて、静脈観察用の光を自動制御により最適な位置から照射することで、鮮明な静脈パターンを撮影する技術を開発した。さらに、各指の静脈パターンを組み合わせて用いることで、1本の指だけの照合に比べて認証精度をさらに高めたとしている。
2014年12月09日NECは、インドのホテルグループLemon Tree Hotels(レモンツリーホテルズ)に、顔認証技術を利用した顔認証ソリューションを納入したと発表した。このソリューションは、ニューデリー エアロシティにあるインディラ・ガンディー国際空港近くのホテル「Lemon Tree Premier, Delhi Airport」に顧客の安全確保やサービス向上のために納入したもので、カメラ映像に映った顧客を警察から提供された犯罪者データベースと顔認証を用いてリアルタイムに照合するとともに、ホテルのVIP宿泊客リストと照合し、顧客のニーズにあったサービスを提供するという。
2014年11月27日STMicroelectronicsは11月13日、スマートメータ用SoC「STCOMET」がG3-PLCの新プロトコルの認証を取得し、エコシステムが強化されたと発表した。「STCOMET」は、2014年9月にG3-PLC Allianceが発表した新しいG3-PLC認証プログラムを完了した。また、現在稼働中の400万台以上のスマートメータに適用されているPRIME Allianceが策定した最新のPLC規格 PRIME 1.4の相互接続性試験にも合格している。さらに、PRIME 1.3.6の認証取得に加え、S-FSK IEC61 334-5-1、METERS AND MORE、IEEE 1901.2 PLC規格にも対応している。このうち、PRIME Allianceが2014年5月に発表したPRIMEプロトコルの最新バージョンである1.4には、電気的ノイズの多い環境下でも信頼性の高い通信を可能にする新しいロバストモードなど、複数のアップデートが含まれている。「STCOMET」は、相互接続性試験に合格した最初のチップセットで、既存インフラとの互換性を維持しながら、新しい機器での最新技術の活用を可能にしている。そして、G3-PLCは、周波数スペクトルの効率的な使用とノイズの多いチャネル条件下での高いノイズ耐性を実現するスマートグリッド用通信プロトコルである。G3-PLC認証プログラムを完了した「STCOMET」を使用することで、相互接続可能な高性能製品の開発が可能になる。また、STは現在使用されている主要プロトコル規格のPRIME 1.4/1.3.6、G3-PLC、METERS AND MORE、IEEE 1901.2などを対象としたプロジェクトを迅速に開始できる充実した開発エコシステムを有していることを強みとしている。この開発エコシステムでは、プロトコルスタック、リファレンス設計、単相・三相メータ向けのプロトタイプ作成用ハードウェア、電力計測管理ソフトウェアやソフトウェア統合用サポートドライバなどの各種ツールが提供される。この他、「STCOMET」は、プログラムが可能なのに加え、ファームウェアのアップグレードに対応しており、さまざまな市場・分野で使用され、異なるPLC規格に準拠する製品に同一設計を適用することができる。加えて、ARM Cortex-M4をベースとした最先端のアプリケーション処理サブシステム、高精度なメータ用フロントエンド、プログラム格納用の内蔵フラッシュメモリとRAM、プライバシー保護とアンチハッキング保護を実現する専用セキュリティエンジンを高度に集積している。そして、PLCモジュールは、プログラム可能なDSPモデム、包括的な送受信フロントエンド、p-p出力が28Vのパワーアンプで構成されている。最大500kHzまで拡張された帯域幅には、北米で使用されるFCC周波数帯域と日本で使用されるARIB周波数帯域が含まれている。さらに、遠隔操作による設定が可能なため、事業者の長期運用コストを最小化するとしている。なお、パッケージは20mm×20mm×1mmサイズのTQFP176。現在、特定顧客向けに提供中。
2014年11月14日テックは10日、Appleが認定するMFi(Made for iPod/iPhone/iPad)認証を取得したLightningケーブル「TLGNG10CM」を発売した。店頭予想価格は1,280円。ケーブル部分にコットンとナイロンを編み込んだ素材を採用し、剛性に優れ、断線を防ぐという。ケーブルの長さは10cmと短く、カバンの中に入れても絡まずにすっきりと取り出せる。また、コネクタ部分は9mmのスリムコネクタで、iPhone用ケースに干渉しにくい設計となっている。対応機種はLightningコネクタを搭載した、iPhone 6 / 6 Plus、iPhone5 / 5S / 5C、iPad Air 2、iPad Air、iPad mini 3、iPad mini、第5世代iPod touch。重量は約7g。
2014年11月11日NECは、人間の目では判別が困難な、製品ごとの紋様(物体指紋)をスマートフォンやタブレット端末のカメラで認識し、製品の個体を瞬時・高精度に識別する「物体指紋認証技術」を開発した。製品の真贋判定や流通トレーサビリティへの適用が期待されている。「物体指紋認証技術」は、工業製品・部品の表面に自然発生する微細な物体指紋を読み取り、個体識別する技術。物体指紋を読み取るには、スマートフォンやタブレット端末のカメラ部分に専用アタッチメントを装着し製品を撮影する。これにより、製品の製造時に自然発生する微細な物体指紋を画像認識し、クラウドを介して事前に登録したデータベースと照合される。同技術が適用されれば、識別用タグの取り付けや特殊加工などを用いずに、低コストかつセキュアに製品の個体識別が可能となる。適用が期待される用途は、以下の通り。流通トレーサビリティバッグや財布などの服飾製品の部品の物体指紋を登録・認識し個体を識別。これにより、いつ、誰が、どこで購入したかなど、製品のトレーサビリティが向上し、販売店・製造ルートの特定による製品保証の信頼性向上につながる。真贋判定工業用機械に付与されるエンブレムやロゴマークの物体指紋を登録・認証し個体を識別。これにより、識別用タグやシリアルナンバーがなくても、製品の真贋判定が可能となり、低コストかつ効率的な模造品対策、ブランド保護を実現する。部品管理・保守作業管理ネジやボルトなど、識別用タグやシリアルナンバーを付けることが困難な少部品の物体指紋を登録し認識。これにより、部品管理をIT化し、部品の形状・大きさなどの確認が、部品を取り付けた後でも、外すことなく可能となる。保守・点検作業の効率化や付け間違えによる事故の防止に貢献する。(記事提供: AndroWire編集部)
2014年11月11日