ユニットコムは4日、PCショップ「パソコン工房Web通販サイト」にて、イラスト・マンガ制作クリエイター向けソフト「CLIP STUDIO PAINT」推奨PCを発売した。エントリー、スタンダードA、スタンダードB、プロという4モデルを用意。BTOに対応し、標準構成価格(税込)は77,739円から。○Sen-17HP032-C-CES-CSP「Sen-17HP032-C-CES-CSP」は、イラストやマンガの制作に必要な機能を備えたソフト「CLIP STUDIO PAINT EX」と、イラスト制作のためのペイントツール「CLIP STUDIO PAINT PRO」の推奨となる17.3型ノートPC。PC本体のみの「標準モデル」と、ワコムのペンタブレット「Intuos」とソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT PRO 2」(2年間ライセンス)が付属する「スターターパック」を用意。税込価格は標準モデルが77,739円、スターターパックが90,699円(以下すべて税込)。購入特典として、「スターターパック」には「初音ミク イラストメイキングブック」と、「CLIP STUDIO PAINT マニュアル」が付属する。標準構成時の主な仕様は、CPUがIntel Celeron N3150(1.60GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB×2、ストレージが240GB SSD、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。液晶ディスプレイは17.3型の光沢(グレア)液晶、解像度は1,600×900ドット。OSはWindows 8.1 Update 64bit。通信機能は、Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0。インタフェース類はUSB 3.0×2、USB 2.0×2、HDMI×1、D-sub×1など。バッテリ駆動時間は約3時間39分。本体サイズは約W413×D273×H12.7~28.5mm。○Sen-M015-i3-HFS-CSP「Sen-M015-i3-HFS-CSP」はデスクトップPCで、価格は標準モデルが86,379円、スターターパックが117,699円。スターターパックの内容や特典構成などは共通だが、加えてiiyamaブランドの21.5型フルHD液晶ディスプレイがセットになっている。標準構成時の主な仕様は、CPUがIntel Core i3-6100(3.70GHz)、チップセットがIntel H170 Express、メモリがDDR3L-1600 8GB×2、ストレージが240GB SSD、光学ドライブがDVDスーパーマルチ、グラフィックスがIntel HD Graphics 530(CPU内蔵)。OSはWindows 10 Home 64bit。ネットワークはGigabit Ethernet対応有線LAN×1、インタフェースはUSB 3.0×6、USB 2.0×2、DVI-D×1、D-sub×1、DisplayPort×1など。本体サイズは約W190×D415×H357mm。○Sen-M015-i5-HFR-CSP「Sen-M015-i5-HFR-CSP」はデスクトップPCの上位モデル。価格は標準モデルが107,979円、スターターパックが139,299円。スターターパックの内容や特典構成、液晶ディスプレイなどは、上記「Sen-M015-i3-HFS-CSP」と共通。CPUがIntel Core i5-6600(3.30GHz)となり、ストレージは240GB SSDに加えて1TB HDDを搭載。そのほかの仕様は「Sen-M015-i3-HFS-CSP」に準ずる。○Sen-M015-i7-HFR-CSP「Sen-M015-i7-HFR-CSP」はデスクトップPCのハイスペックモデル。価格は標準モデルが134,979円、スターターパックが197,619円。スターターパックの内容や特典構成などは共通だが、iiyamaブランドの23型フルHD液晶ディスプレイ×2台がセットになっている。CPUがIntel Core i7-6700(3.40GHz)に変更され、メモリをDDR3L-1600 8GB×4に増強。そのほかの仕様は「Sen-M015-i5-HFR-CSP」とほぼ共通。
2015年12月07日ブラザー販売は1日、Web会議システム「OmniJoin」の新サービスとして、Android端末からWeb会議に参加できる無料アプリの提供を発表した。「OmniJoin」は、2012年9月からサービス開始されているWeb会議システム。インターネット環境があれば、初期費用不要で使用できる。かつてはPCのみ対応だったが、2013年11月にはiOS端末をサポートしており、今回の発表によってAndroid端末でも利用できるようになった。Android用の専用アプリを用い、Google Playを通じて無料で提供される。Android用アプリがサポートする通信回線はWi-Fi / 3G / 4G / LTEで、対応OSはAndroid 4.4~5.1.1だ。なお、Android端末からWeb会議に参加する場合は、一部の機能は使用できないとしている。
2015年12月01日アニメ制作会社・マングローブの経営破綻により制作が中断していた劇場アニメ『虐殺器官』が、新たに設立された新スタジオ「ジェノスタジオ」によって制作が再開されることが13日、発表された。ジェノスタジオは、アニメーション映画の企画プロダクション・ツインエンジンの100%子会社として現在登記中。スタジオ名は作品の英語タイトル『GENOCIDAL ORGAN』に由来する。チーフプロデューサー・山本幸治氏が代表取締役を務め、制作再開後は10月に設立された制作プロダクション・絵梦との協業を予定しているという。ツインエンジンによると、「ジェノスタジオはマングローブとは全く別の新たなスタジオ」。映画は2016年中の完成を目指し、村瀬修功監督はじめメインスタッフは続投する。「制作体制を強化しての制作再開」をする構えだ。今回の発表に際し、村瀬監督は「誰も予想できない事態が起こってしまいましたが、こうして制作継続が決まったのは、伊藤計劃さんが与えてくれた好機のようにも考えることができます」と前向き。「山本チーフプロデューサーが立ち上げてくださった"ジェノスタジオ"には、主要スタッフも再び集まってくれています」と賛同したスタッフに感謝し、「皆さんの期待に応え良い作品を作る為、スタッフ一同制作に邁進する所存です」と意気込む。一方、ジェノスタジオ代表・山本幸治チーフプロデューサーも「マングローブの経営破綻により、制作継続が危ぶまれましたが、何とか制作再開にこぎつけることができました」と報告。「お客さんの期待を裏切らずに済んだことが何よりです」と胸をなでおろした。また、「その責任を果たしたいという意志を示してくれたフジテレビをはじめ製作委員会各社に感謝いたします」と謝意を示した上で、「今回のマングローブの問題は業界全体の問題であり、他人事ではないと感じています。『虐殺器官』をきっかけに生まれたスタジオが、業界を変えていく最前線になればと思っています」と問題も提起した。夭折の作家・伊藤計劃氏の原作小説『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』を劇場アニメ化する一大プロジェクト「Project Itoh」。『屍者の帝国』が10月2日、『ハーモニー』が11月13日に全国公開を迎えた中、9月末にマングローブが経営破綻。制作中断と公開延期を余儀なくされ、ファンからは心配の声が上がっていた。
2015年11月13日筆まめは12日、ブラウザ上ではがきの住所録やデザイン面などを編集できるWebアプリケーション「Web筆まめ」を発表した。同日から提供開始。料金は1ライセンスあたり年額3,000円。利用には「筆まめクラウド」のユーザー登録が必要となる。住所録や宛名、デザインの作成・編集をすべてブラウザ上で行えるWebアプリケーション。クラウドサービス「筆まめクラウド」と連携し、専用ソフトをインストールせずとも、デバイスを問わず、年賀状やはがき、住所録を作成・編集できる。宛名面とデザイン面がそれぞれ一つの画面で操作でき、ボタンはスマートフォンやタブレットで直感的操作できるよう大きめなデザインとした。デザインは年賀状を中心に548点、イラストや写真、背景を3,337点用意。書体は流麗行書体や楷書体、マーカー体など17書体、2,523点の定型文などを利用できる。素材は適時アップデートするという。PCやスマートフォンからの写真追加も可能。「筆まめクラウド」内の住所録サービス「筆まめクラウド住所録」と連携し、住所録データを「筆まめクラウド住所録」と同期させ、宛名印刷などが行える。「筆まめクラウド住所録」には、「筆まめ」シリーズの住所録や、CSV形式のExcel住所録などがインポートできる。なお、作成したデザインは、デバイスのストレージもしくは「筆まめクラウド」に保存可能。「筆まめクラウド」に保存する場合は最大5デザインまで保存できる。対応OSはWindows Vista / 7 / 8 / 8.1 / 10、Mac OS X、iOS 7.0以降、Android 4.4以降。対応ブラウザはGoogle Chrome最新版、Safari最新版、Internet Explorer 11、Mobile Safari(iOS 7.0以降)、Android標準ブラウザ(Android 4.4以降)。PC向けのはがき作成ソフトウェア「筆まめVer.26」、「筆まめSelect2016」購入しているユーザーは「Web 筆まめ」を90日間無料で利用できる。
2015年11月12日グレープシティは20日、Web標準技術でAR(拡張現実)アプリを開発できる「Wikitude SDK」、Webブラウザ上でARコンテンツを作成できるクラウドサービス「Wikitude Studio」、大規模AR開発ソリューション「Wikitude Cloud Recognition」、「Wikitude Targets API」を発売した。HTML/JavaScript/CSSなどのWeb標準技術でARアプリを開発できる「Wikitude SDK」は、場所を認識してARコンテンツを重ねる「ロケーションベース型」と、任意の画像を認識してARコンテンツを重ねる「画像認識型」の両方をサポートしている。iOS、Android、スマートグラスに対応したネイティブアプリの開発が可能で、XamarinやCordova、Titanium、Unityなどの開発環境向けプラグインも無償で提供している。ライセンス価格は、iOS/Androidのいずれか1アプリを開発/配布できる「SDK Lite」が税込12万960円。「Wikitude Studio」は、プログラミング経験が浅くてもWebブラウザ上でARコンテンツを作成できるサービス。ドラッグ&ドロップの直感的な操作により、ノンコーディングでARコンテンツの制作が行える。制作したコンテンツは、Wikitude社が提供している無償のAR認識アプリ「Wikitude App」で表示可能。ターゲット画像が25枚までの月額サブスクリプション価格は税込8640円。「Wikitude Cloud Recognition」は、ターゲット画像をクラウド上に保存できるサービス。Wikitude SDKは1つのアプリケーションで1000枚を超えるターゲット画像を使用する場合、「Cloud Recognition」上でターゲット画像を認識できる。ターゲット画像をアプリ内に保存する必要がないため、アプリのファイルサイズを抑えられる。ターゲット画像が1000枚までの月間サブスクリプション価格は税込3万9960円。「Wikitude Targets API」は、Webサイト制作や管理を行うシステム(CMS)に保存されている画像を使用し、ARアプリを開発したい企業向けのWeb APIサービス。CMSにある大量の画像を、Wikitude SDKが認識できるターゲット画像に変換する処理を自動で行う。100枚までの画像を変換する月間サブスクリプションで税込1万9440円。
2015年10月21日カゴヤジャパンは10月15日、東京・渋谷で「初心者大歓迎!webノウハウ一挙公開セミナー」と題したセミナーを開催する。このセミナーでは、「webを自社でもっと活用したい!」という人向けに、webの概要、サイクル、Googleに好まれるSEO対策、リスティング広告・ディスプレイ広告、webサイトから売上をあげる黄金式、クラウドサービスを活用したコンバージョンアップ施策などを紹介する。参加料は無料。○セミナー概要■日時 :2015年10月15日(木)13時00分~15時00分 ※受付開始時間:12時50分■会場 :渋谷クロスタワー32Fカンファレンスルーム(渋谷区渋谷2-15-1)■参加料:無料■定員 :50名■詳細・申込 : こちら
2015年10月08日女優の杏がイメージキャラクターを務める宝酒造のスパークリング清酒「澪」。そのWEBサイト上で限定公開され、映画監督の行定勲が演出を手がけている杏さん主演のWEBムービーから、このほど、第4弾となる“My First Mio”『「澪」と過ごすハロウィン』篇が公開。なんと杏さんが、ヴァンパイアに変身していることが分かった。“My First Mio”は、杏さんが主演、数々のヒット作を手掛けた行定監督が演出を務め、CMとはまた違った魅力を放つストーリー性豊かなWEB限定ムービー。「澪」公式サイトにて公開され、これまで、「母の日」「七夕」「お盆」と季節ごとのイベントに「澪」を絡めた本ムービーは、第3弾までの累計再生回数が100万回を突破する人気シリーズとなっている。今回の第4弾は、街全体が仮装姿の人々で賑わう「ハロウィン」の幻想的な夜が舞台。古書店の店主・かすみ(杏さん)と、お店へふらりと入ってきた狼のマスクを被った男性・滝田との微笑ましいやり取りを、妄想と現実が入り混じった不思議な世界観とともに描いている。“狼男”とのコミカルなやりとりと、意外なその正体、その後の驚きのストーリー展開は最後まで目が離せない。ハロウィンの夜に古書店を訪れ、「滝田優人」という名刺を差し出す“狼男”には、お笑いコンビ「キングオブコメディ」のボケ役として活躍中の今野浩喜。差し出された名刺を見て「…タキタさん?」と尋ねると、「あ…タキダ、です…」。さらに、「実は人見知りで、社交性がなくて」「今日みたいな日なら仮装すれば、自由に街に溶け込める」「なんでもいいから3つ買い物すると決めて…でも、負けてしまった」などと、おもむろに打ち明け話を始める狼男。そんな狼男を励ますべく、店主のかすみが、とある本の一節を読んで聞かせると、心に響く言葉に興味を奪われ、その本を買うことに。そして、狼男のマスクを外した滝田の前に現れたのは…。行定監督が今回の作品で描くのは、賑やかなハロウィンの輪から少し離れた場所で、仮装を楽しむ人々を羨ましそうに眺めている男女の物語。古書店の主に扮したミステリアスな雰囲気の杏さんと、打たれ弱い狼男を演じる今野さんの組み合わせは、何か不思議なことが怒りそうなハロウィンの夜というシチュエーションにぴったりで、映像の中の杏さんと今野さんのように、見ているほうもハロウィンという特別な夜に「澪」を飲んで“祝杯”をあげたくなってしまう。「妖怪だ、幽霊だって、いろいろやってきて、今度はそこに吸血鬼がまた新たに加わっちゃいました(笑)」と杏さん。狼男のマスクを取った今野さんの前で、ヴァンパイアへと変身するシーンでは、両手を振り上げ、大きく目を見開いたその存在感たるや、誰もが画面に釘付けになるほどインパクト抜群。美しきヴァンパイアに、今野さんもスタッフも視線が釘付けとなっていたという。一方、バラエティ番組などで活躍しながら、役者としてのキャリアも豊富な今野さんは、初共演となる杏さんとのお芝居でも絶妙な掛け合いを披露。ほとんどの場面で、狼男のマスクを被っているにもかかわらず、なんとも優しく、どこか気弱な空気感を全身から放っていて、見た目と台詞、仕草、声のトーンなどとのギャップには、さすがの行定監督も笑いをこらえるのにひと苦労。カットの瞬間、周りのスタッフに笑いの輪が広がると、狼男のマスクを取った今野さんも嬉しそうにはにかんでいた。撮影を終えた杏さんは、「ハロウィンということで、ちょっぴりファンタジーで、不思議な空気が漂うような撮影でした」とふり返ってコメント。また、行定監督は「杏さんは瞬発的な表情がかわいらしかったり、美しかったりするので、ヴァンパイアに変身したら、どういう顔をするんだろうと思って。期待通り、いや期待以上のヴァンパイアを演じてくれましたね」と、その“変身”を絶賛した。杏さんも「仕上がりをすごく楽しみにしています」というヴァンパイアぶり、ぜひこちらでチェックしてみて。WEBムービー“My First Mio”『「澪」と過ごすハロウィン』篇は10月1日(木)より「澪」公式サイトにて公開中。(text:cinemacafe.net)
2015年10月01日キヤノンITソリューションズは10月1日、Webアプリケーション100%自動生成ツール「Web Performer V1.5.0」を発売開始したと発表した。「Web Performer」はプログラミングレスで業務用Webアプリケーションを自動生成できるマルチブラウザ対応の開発ツールで、最新版となるV1.5.0では、HTML5とCSSの技術を新たに採用した。これにより、ドラッグ&ドロップ操作による添付ファイルの指定や、システムメニューの階層表示など、操作性や表現力に優れた画面開発が可能となる。また、自動生成できるWeb画面デザインのスタイルも刷新され、新たなスタイル(フォント・文字色・背景色)が20パターン追加された。そのほか、アシストのビジネスルール管理システム(BRMS)「Progress Corticon」との連携が強化されたことにより、Progress Corticonで設定した語彙やビジネスルールをJavaのコーディングなしで取り込み、呼び出しすることが可能となった。価格は、実行環境がWindows/IBM i/RedHat環境に限定される「Web Performer SE版」が300万円から、実行環境に制限がない「Web Performer EE版」が500万円からとなっている(いずれも税別)。
2015年10月01日ウィルゲートは9月30日、Web関連の仕事に従事する145名を対象に、Webマーケティング系の資格に関する調査を実施し、その結果を発表した。これによると、今後取得したい資格として「ウェブ解析士」が最も多い結果となった。同資格は、アクセス解析だけではなく、Webマーケティングに必要な知識を網羅的にカバーしており、一定レベル以上の知識があることを示せるため、人気が集まったと推測される。また、実際に取得している人が少なく、取りたいと回答した人数が多かったのが「マーケティング・ビジネス実務検定」。これは、アクセス解析やリスティング運用に関する個別スキルというより、幅広くマーケティングやビジネス実務について学べる検定となっており、幅広い業種で人気があったようだ。なお、同調査では「保有資格なし」との回答が圧倒的に多数派となった。これに対し同社は、実際に資格をとるためは時間もお金もかかるため、興味があっても取得できないのではと予想する。また、実際に持っている人が多かった資格は「IT パスポート」で、経営戦略からコンピューターシステムの基礎まで幅広く学べる資格として、「とりあえずとってみた」という人も多いのかもしれないとしている。
2015年10月01日Web動画制作を行うモバーシャルと、スマートフォンアプリとWebサービスを展開するlivepass、Web特化型動画マーケティングを支援するMOVAAAの3社は9月9日、パーソナライズド動画制作サービスの提供を開始した。パーソナライズド動画とは、個人属性や購買履歴などの情報を元に個別に生成された動画を指し、本来の画一的な動画と比較すると、最後まで再生される割合(完視聴率)が高い特徴があるという。3社によるとこれまで、企業が既存の顧客情報を活用し、一人ひとりに合う動画配信を検討していたものの、個人ごとに最適化した動画を制作するノウハウがなく、実現には至らないことが多かった。こうした現状を踏まえ、3社は、今回のパーソナライズド動画制作サービスの提供を開始するに至った。同サービスでは、パーソナライズド動画を用いたキャンペーンの企画立案から、企画に適した動画制作・編集、その後の配信システムの整備や中間・最終報告レポートまでをワンストップで実施する。
2015年09月11日本連載ではこれまで、SEO対策における基本的な考え方やWebサイト制作のノウハウなどをお伝えしてきました。今回は、サイト運営において活用すべきツール「Google サーチコンソール (以下、サーチコンソール)」について紹介したいと思います。○サーチコンソールとは?Google アナリティクスを「サイトに訪れたユーザーがどのように行動したか分かるツール」だとしたら、Google サーチコンソールは、「Googleのクローラーがどのようにサイトを見ているか分かるツール」だといえます。同ツールは、Google検索結果でのサイトのパフォーマンスを監視・管理できる無料サービスとして、自身のサイトがGoogleにどのように認識されるかを確認し、検索結果でのサイトのパフォーマンスを最適化するもの。元々「Googleウェブマスターツール」と呼ばれていましたが、2015年5月にサーチコンソールへと名称変更が行われた際、「サイトがどのような検索キーワードで表示されているか」を閲覧できるようになりました。サーチコンソールの初め方サーチコンソールを利用するには、自社サイトのURLを同サービスの公式サイトより登録する必要があります。その際、サイト所有者で有ることの証明が求められますが、下記の5つにて対応することができます。サイトにユニバーサルアナリティクスという新バージョンのアナリティクスを導入しているのであれば、「4番」を選択するとスムーズに行うことができるほか、「1番」「2番」も比較的簡単な方法です。ただし、特別な事情がない限り、アナリティクスを登録したアカウントと同じアカウントで登録するように注意しましょう。1. HTML ファイルをアップロード2. HTML タグメタをサイトのホームページに追加3. ドメイン名プロバイダにログイン4. Google アナリティクスを利用5. Google タグマネージャの利用○サーチコンソールの注目機能サーチコンソールで利用できる機能はすべて、SEO対策において有効に活用できるものですが、今回はその中でも特に、利用頻度が高いものや重要度が高いと思われるものを紹介します。1. メッセージこの機能は、Googleよりサーチコンソール上にメッセージが届くというものです。基本的には、サイトに何か問題があった場合に届くことが多いのですが、中には「サイトにペナルティを課した」というような非常に深刻な場合もあります。2. 手動ペナルティの解除フォームほどんどのサイト運営者にとって関係のないことであってほしいのですが、ユーザーを無視した過剰なSEO対策を行った結果として、サイトにペナルティを課せられることがあります。このペナルティには手動と自動の二種類があり、そのうち手動ペナルティに関してはサーチコンソール上から申請しない限り解除されることはありません。もちろん、ユーザー目線でのSEOを実施する限り、この機能を利用することはありません。3. サイトへのリンクSEO対策を行う上で、「どのユーザーが(そのユーザーの)サイトにリンクを貼っているか」や「ユーザーに評価されている記事はなにか」「(ユーザーのサイトにおいて)どのように紹介されているか」など、ユーザーに評価されているコンテンツとその理由を把握することは、サイト運営者において非常に重要なことです。この機能では、自社サイトやページのリンクが貼られている場所、そのリンクがどのようなキーワードで貼られているか、どのドメインから多く張られているかなどのデータを閲覧することができます。これにより、たとえば「不審なリンクが貼られていないか」などをチェックすることも可能なため、定期的に利用したい機能となります。4. HTMLの改善前回の記事にて、タイトルタグはSEO対策において重要であると言いました。それは、そのページに何が書いてあるか端的に明記する役目があり、Googleも評価の際に参考にするためでしたね。したがって、ページが違えば当然、タイトルも変わってきますし、タイトルが他のページと同じであるならば、タイトルかコンテンツのどちらかを修正する必要があります。しかし、何百・何千ページにもなるサイトを運用していると、すべてのページタイトルを確認することは現実的ではありません。そこで、サーチコンソールの「HTMLの改善」を利用することで、重複するタイトルや長すぎる・短すぎるタイトルなど一覧で表示することができます。5. モバイルユーザビリティこちらも前回の記事にて言及しましたね。Googleは2月にウェブマスター向け公式ブログにて「モバイルフレンドリーに関しての記事」を投稿し、「サイトがモバイルに最適化されているかどうかをランキング要素として利用し始める」ことを発表しました。そして告知通り、4月21日に実施されたモバイルフレンドリーアップデートにより、モバイルを利用した検索結果においてモバイルフレンドリーなサイトの順位が引き上げられたほか、米国時間9月1日には、アプリのインストールを促すインタースティシャル広告を表示するWebページに対しても同様の施策をとることを明らかにしました。今後、ますます重要になってくるモバイルユーザビリティですが、実際、サイトのどの部分が問題なのか具体的に示してくれる機能がサーチコンソールにはあります。この機能を活用し、「どこにも問題がないサイト」を目指していただきたいと思います。6. 検索アナリティクスこの機能は、ウェブマスターツールからサーチコンソールに変更された際に新たに追加されたもの。Google検索の結果画面において自社サイトが「どのようなキーワードでどれくらい表示されているか」「クリック数はどれくらいなか」ということを把握することができます。たとえば、ヤフーも検索結果を2015年8月18日より段階的にSSL化するなど、今後ますます流入キーワードの測定が困難になります。その中でサーチコンソールの検索アナリティクスが貢献するインパクトはとても大きいのではないでしょうか。さて、サーチコンソールには本稿にて紹介した機能の他にも、クローラーに巡回を促す機能や、検索結果にレビューや営業時間を掲載するために利用する構造化データの支援ツールなどが充実しています。参考書などは、Googleアナリティクスに比べ少ないですが、理解し使いこなせばサイト運用の強い味方となります。サイト制作の際はぜひ、サーチコンソールに登録し、SEOに適したサイト運用を行ってほしいと思います。○執筆者紹介ジオコード SEO事業部 課長 中村一浩2009年ジオコード入社。SEO事業の技術者として活躍し、その知識欲と向上心から半年でSEOディレクターに抜擢される。その後、SEO新サービスの企画や企業全体の業務改善に取り組み、3年でSEO事業部の責任者となる。2015年8月現在、SEOサービスの企画開発のほか、サムライファクトリーやSEO株式会社等のSEO事業の買収、「ネクストSFA」など自社サイトのSEO施策アドバイザーなど、社内外問わず幅広くSEOに従事する。
2015年09月11日本連載ではこれまで、ユーザーのニーズを把握することと自社の強みを明確化することの重要性、そして、どういうサイト構造がSEOに適したWebサイトとして理想的であるかをお伝えしてきました。SEO対策を順位を上げるためだけのテクニックだと考えることは、間違いなく、時代遅れであると言えます。一方で、Googleにきちんと評価されるため、サイト制作時に抑えておくべき重要なポイントはいくつかあります。今回は、そのポイントについて説明していきます。○Googleのクローラーは「画像<テキスト」どんなにデザインが綺麗で、JavaScriptなどを用いて素晴らしい見せ方をしているサイトだとしても、すべて画像で構成されていた場合、SEOでの評価は無いに等しくなります。サイトを巡回しランクをつけるプログラム「クローラー」は、基本的にテキストしか理解できません。人間は、画像に文字が含まれていればそれを読むことができますが、クローラーはできません。したがって、ユーザーに対し素晴らしいコンテンツを用意しても、そのコンテンツが画像内に記載されたものであれば、Googleに評価される機会を捨ててしまっていることになります。これは極端な例かもしれませんが、現在のSEOにおいてテキストは非常に重要な要素です。しかし、これは「テキストの"量"が重要である」というわけではありません。もちろん、量が少なすぎても評価を受けづらいという側面はありますが、重複や流用コンテンツといった"質の低い"テキストコンテンツは評価されません。重要なことは、あくまでもコンテンツの"質"というわけです。○SEOで評価されるタイトルタグの付け方と考え方以前のSEO対策というと、「HTMLのタグを調整する」「タグの中にキーワードを追加する」というようなイメージがあるかもしれません。HTMLタグは今でも大切で、その中でも特に「タイトル (title)タグ」は重要です。タイトルタグはその名の通り、そのページのタイトルを決めるタグ。そのページに何が書いてあるか端的に明記する役目があるため、Googleも評価の際に参考にすることから、検索順位に大きな影響を与える要素であると言えます。タイトルタグは基本的に、「ページタイトル + サイトタイトル」で構成されます。テクニック的なことを言えば、必ずページタイトルを先にし、ページタイトル内にコンテンツのメインとなるキーワードを含めましょう。また、キーワードは、3つ以内に収めたほうがよいでしょう。例え、キーワードが2つだったとしても、明確にニーズが違うものを併せて使ってはなりません。なぜ、サイトタイトルよりもページタイトルを先に持ってくるのか ―― あなたはその理由を考えることができたでしょうか。そのヒントは、ユーザーの立場に立つことにあります。ユーザーがキーワードを入力し、とあるサイトのページが検索結果に表示されたとします。このとき、ユーザーが知りたい情報は、そのサイトの概要でしょうか。それとも、そのページに記載されている内容でしょうか。当然、ページに記載されている内容ですよね。そのため、タイトルタグではサイトタイトルよりページタイトルを優先して記載する方がよいと考えられるわけです。キーワードに関しても同じことが言えます。キーワードを検索してサイトに訪れるユーザーは必ず、何かしらのニーズを持っており、そのニーズを解決するためにページを訪問します。その際、明確に違うニーズを持つユーザーを、1つのコンテンツで満足させることができるのでしょうか。もちろん無理でしょうから、提供すべきコンテンツは別々になるはずです。したがって、タイトルタグに「ニーズが明確に違うキーワードを含めるか」を検討する時点で、コンテンツの構成を誤っている可能性が高いと言えます。これはおそらく、タイトルタグをSEOのテクニックとして見ているために起こってしまうのでしょう。まずはそのコンテンツが、ユーザーのニーズに合った内容かどうか、そしてその内容に整合性のとれたタイトルかどうかを考えるようにしてください。○モバイル対応の重要性Googleは2015年2月27日、ウェブマスター向け公式ブログにて「モバイルフレンドリーに関しての記事」を投稿しました。この概要としては、「サイトがモバイルに最適化されているかどうかをランキング要素として利用し始める」というものです。そして告知通り、4月21日に実施されたモバイルフレンドリーアップデートにより、モバイルを利用した検索結果においてモバイルフレンドリーなサイトの順位が引き上げられました。また同時期には、モバイルに最適化されていないサイトに向け、同社が提供するSearch Consoleというツール上にメッセージが届くようになりました。この一連の流れからも分かるように、同社はモバイルでの検索を非常に重要視しています。その理由は、ユーザーがPCだけでなくモバイルを用いて検索エンジンを利用するようになった、いやむしろ、PCよりモバイルで情報を検索するようになったことでしょう。同社が2015年6月にAdWordsの公式ブログにて発表した調査結果によると、「日本では既に、モバイルからのGoogle検索がPCからの検索より多く行われている」としています。また、ヤフーが2014年11月に発表した自主調査では、「スマートフォンの検索クエリ数が2014年7月に初めてPCを上回った」ことを報告しています。この流れは今後、さらに加速していくのではないでしょうか。また、モバイルの重要性はBtoCに限ったことではなく、BtoBの商材を扱うサイトにおいても軽視することはできません。サイト制作を今後行っていくのであれば、ぜひ、モバイル対応を前提に考えることをおすすめします。○「それ、SEOに効果なくてもやりますか?」SEOは今でも、Webマーケティングの領域において結果を生み出す施策の1つです。しかしその結果、ついついSEO対策至上主義に陥ってしまい、SEO対策をサイトに関わるすべての行動指標の軸として考えてしまいがちです。ですから、コンテンツやディレクトリ構造などSEOに関連して悩んだ際は、この「それ、SEOに効果なくてもやりますか?」という問いを自らに投げかけてみましょう。その結果、ユーザーのために行う必要があると判断したものは、どんなことでも積極的に取り入れるべきです。さて、本稿ではサイト制作時に抑えておくべき重要なポイントとして、「画像よりテキストを用いること」「あくまでもコンテンツの"質"を重視すること」「サイトタイトルよりページタイトルを先にもってくること」「ページタイトルにコンテンツと整合性のあるキーワードを盛り込むこと」「モバイル対応をすること」などをあげました。これらは少なくとも必須の取り組みとして、サイト制作時に活かしていただきたいと思います。○執筆者紹介ジオコード SEO事業部 課長 中村一浩2009年ジオコード入社。SEO事業の技術者として活躍し、その知識欲と向上心から半年でSEOディレクターに抜擢される。その後、SEO新サービスの企画や企業全体の業務改善に取り組み、3年でSEO事業部の責任者となる。2015年8月現在、SEOサービスの企画開発のほか、サムライファクトリーやSEO株式会社等のSEO事業の買収、「ネクストSFA」など自社サイトのSEO施策アドバイザーなど、社内外問わず幅広くSEOに従事する。
2015年09月04日プラスとデジタルステージ、デジタルハリウッドの3社は9月1日、全国の文具販売店を通じ、法人向けにリーズナブルで高品質なWebサイトの制作を行う「HP作成サービス」の提供を開始する。同サービスは、3社の密な連携により、通常であれば工数が発生しやすいデザインや構造考案工程のオペレーションを効率化したほか、要望の多い機能を標準オプションとしてパッケージ化。加えて、デジタルステージのホームページ作成サービス「BiNDクラウド」を用いることで高品質・高機能な仕様を比較的安価で提供可能とする。また、誰でも簡単に入力できるWebサイト作成指示書をデジタルハリウッドのプロデザイナーの協力で用意。これにより、デザインや構造設計などに時間を費やすことなく、1カ月程度でWebサイトを開設できる。なお、写真撮影や文書考案、ドメイン取得など実務面での有償サポートも多数用意する。
2015年09月01日Webマーケティングメディア「ferret」を運営するベーシックは8月20日、コンテンツマーケティングの手間を代行する新サービス「ferretコンテンツマーケティング」を開始した。同サービスの「コンテンツ制作代行パッケージ」では、記事作成から、文章校正、画像編集、アップロードなど制作から更新までに対応し、出来上がった記事は専用の更新システムで簡単アップロードできる。また、新サイトの制作においても、サーバーの準備などを同サービスが対応する。またWebマーケティング会社ならではの、検索エンジンに評価されるSEOを、スピーディーに実現。「予算はあるので効果のある施策へスイッチしたい」「これまでのSEO対策では通用しないが、対応策がわからない」「コンテンツマーケティングを行っているが記事などの運用更新業務が面倒」といった悩みを持つ顧客を支援する。同パッケージは、初月30万円、以降は月額20万円から提供される。
2015年08月21日前回までの記事では、SEOに強いWebサイトを構築するには、有益なコンテンツを提供することが大切であり、そのために「ユーザーのニーズを把握すること」「自社の強みを明確にすること」が重要であるとお伝えしました。そして、検索キーワードからユーザーのニーズを探る考え方とその手法を紹介しました。本稿では、取得した検索キーワードをコンテンツに対しどのように活かすかや、Googleに評価されるサイトにするため、どのような構造にするべきかということをお話します。○ユーザーのニーズはロングテールキーワードから探る検索キーワードには、ユーザーのニーズが隠れています。それを明らかにするために、キーワードアドバイスツールやサジェスト機能を利用することで、自社商材に関するキーワードを拡張することができます。一例として、「カメラ」というキーワードをベースに拡張したキーワード一覧を見てみましょう。これによると、ベースとなるキーワード「カメラ」のように1単語のみのワードのほか、「カメラ通販」のように2つの単語が組み合わさっているもの、「カメラ通販激安」のように3つの単語で組み合わされているものがありますね。業界では一般的に、1つの単語で構成されているキーワードを「ビッグキーワード」、2語以上で構成されているものを「ロングテールキーワード (複合キーワード)」と呼んでいます。ビッグキーワードは比較的検索ボリュームが多く、ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ない傾向にあります。では、ユーザーのニーズを "より" くみ取ることができるキーワードは、どちらでしょうか。先ほどの例をもとに考えてみましょう。「カメラ」というキーワードを入力したユーザーは、カメラの使い方を調べているのでしょうか。それとも、カメラを購入したいのでしょうか、その逆で、手持ちのカメラを売りたいのかもしれません。だとすれば、そのカメラは、一眼レフでしょうか、コンデジでしょうか……さまざまな可能性が考えられます。このように、「カメラ」という1つの単語からは、明確なユーザーの意図を読み取ることはできません。上記のどれが正解でどれが不正解ということではなく、すべての意思が「カメラ」というキーワードには含まれているのです。では、「カメラ通販」ではどうでしょうか。検索したユーザーにカメラを購入する意思が見て取れます。「カメラ通販激安」ともなれば、このワードを検索したユーザーは購入する意思に加え「値段」に重点をおいていることが推測できます。どのようなキーワードが検索された際に上位表示を狙うべきか考えるとき、どうしてもビッグキーワードに目がいきがちになります。しかし、ビッグキーワードだけを見ていては、ユーザーのニーズを把握することはできません。ロングテールキーワードにまで目を向け、より具体的なユーザー像をイメージするようにしましょう。次に、抽出したキーワードからWebサイトに訪れてほしいユーザーのニーズを理解したのち、それをコンテンツに反映させていきます。その際に考慮すべき点を紹介しましょう。○SEOに適したWebサイト構成の "大前提" とは1. 1コンテンツには1テーマ例えば、記事コンテンツを作成する際、ユーザーに対して「あれも、これも伝えたい」という思いからテキスト量が増えてしまって、「最も伝えたいテーマが何か分からない記事になってしまった」という経験はないでしょうか。極端な例ですが、デジカメに関するコンテンツにフィルムカメラについて記載すれば、訪問したユーザーは混乱してしまいますよね。Googleも同様に、コンテンツのテーマが統一されていないと正しく評価できません。コンテンツを作成する際には必ず、どんなユーザーが何を求めてサイトを訪れるのかイメージし、"1コンテンツ 1テーマ" となるようにしましょう。2. 複数のページに同じ内容を記載しない「SEO対策においては、サイトを構成するページが多い方が有利である」という認識は、間違いではありませんが、それらページが "焼きまわし" かのような内容であれば、意味がありません。むしろ、ユーザーのためではなくSEO目的にページを量産したと判断され、マイナス評価を受けてしまう可能性もあります。ユーザーにとってどうしても必要なコンテンツであれば、SEO上マイナスになることはありませんが、原則としては、同一のテーマを複数ページに分散させず、1つのページにまとめましょう。3. サイト階層の理想はピラミッド型。下層に行くほど横列が広がるイメージサイトの階層をディレクトリ構造といいますが、これはピラミッド型であることが理想です。先ほどの「カメラ」を例にすると、「カメラ」という大きな箱(属性)の中に「デジカメ」や「一眼レフ」があり、また、「デジカメ」の中に「メーカー」や「型番」があるという具合に、キーワードを選択すればするほど、ユーザーのニーズは具現化されていきます。言い方を変えれば、「カメラ」というキーワードは、「デジカメ」や「メーカー」などの意味を含んでいるということになります。サイトのディレクトリを考えるときも、同様です。「カメラ」をトップページとし、次いで「カメラの種類」「メーカー」「シリーズ名」「型番」と、ユーザーニーズが詳細になるごとにディレクトリが一段下げていきます。このような考え方に基づいたサイトは自然とピラミッド型のディレクトリ構成となり、下層になればなるほど同階層の横列が広がっていきます。一方、ピラミッド型になっていないサイトは、「カメラの種類」の横列に「型番」が並んでいるようなものを指します。そのようなサイトは、Googleにきちんと評価されない可能性が高く、SEOにおいて損をしていると言わざるを得ません。○Webサイト制作におけるSEO対策は、最初が肝心2015年8月現在、SEOに適したサイトに必要な要素として、ユーザーのニーズに応えるコンテンツを保有することのほか、サイトの構造がピラミッド型であることが非常に重要になっています。せっかく良いコンテンツをもっていてもサイトの構造がいびつなことにより正当に評価されないサイトも多く存在するのが事実です。また、コンテンツはサイト制作後でも質を高めていくことができます。一方、サイトの構造は、制作後に修正しようと思っても非常に労力のかかる作業になる上、SEO以外の問題も発生してしまうこともあります。だからこそ、サイトの制作に入る前に、きちんとユーザーのニーズをくみ取り、コンテンツと構造に反映させましょう。次回は、サイト制作時にここだけは抑えておくべきSEOのポイントやテクニックを紹介します。○執筆者紹介ジオコード SEO事業部 課長 中村一浩2009年ジオコード入社。SEO事業の技術者として活躍し、その知識欲と向上心から半年でSEOディレクターに抜擢される。その後、SEO新サービスの企画や企業全体の業務改善に取り組み、3年でSEO事業部の責任者となる。2015年8月現在、SEOサービスの企画開発のほか、サムライファクトリーやSEO株式会社等のSEO事業の買収、「ネクストSFA」など自社サイトのSEO施策アドバイザーなど、社内外問わず幅広くSEOに従事する。
2015年08月21日デジタルステージは18日、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもWebサイトを制作できるソフトウェア、「BiND for WebLiFE」の新バージョンとして、「BiND for WebLiFE 8」を発表した。9月17日に販売を開始する。スタンダード版の価格は19,800円(税別)。BiND for WebLiFEは、豊富なテンプレートと独自のブロック編集機能を使い、デザイン性の高いWebサイトを作れるソフトウェア。新バージョンの「BiND for WebLiFE 8」では、閲覧するデバイスの画面サイズに合わせてレイアウトを最適化するレスポンシブWebに対応。PCとスマートフォンに合わせたWebサイトを制作できる。レスポンシブWeb対応テンプレートは、全20種62カラーバリエーションを用意。ページの編集エリアを表す「ブロック」単位で表示設定ができるため、PCとスマートフォンで、表示する情報量を変えることも可能だ。新たに、CSS設定を一括で行える「Dress」機能を搭載。カラー、フォント、余白などのCSS設定が入った20種のDressテンプレートから選ぶほか、ユーザー独自の設定も保存しておける。SSLに対応したオリジナルフォームを実装するサービス「Smooth Contact」を新規に開発。Webサイトのデザインに合わせたお問い合わせフォームや、メールフォームを実装できる。専用の管理画面から問い合わせ状況を把握したり、メールを転送したりするフォームサービスを利用可能だ。このほか、ブロック編集の最小単位「ブロック」のコピー機能や、作成したページを別サイトにも移行できる機能、検索機能の充実などが図られた。スタンダード版は、収録テンプレート数が180サイト、「WebLiFEサーバー」ベーシックコースが6カ月間無料、Smooth Contactのフリーコースが利用可能。プロフェッショナル版とクロスプラットフォーム版(Windows / Macハイブリッド)は、収録テンプレート数が219サイト(WordPress、Facebookページ含む)に増え、WebLiFEサーバー ベーシックコース24カ月+プレミアムコース3カ月が無料、さらにSmooth Contactプロコース1年間利用権が付属している。税別価格は、スタンダード版が19,800円、プロフェッショナル版が29,800円、クロスプラットフォーム版(Windows / Macハイブリッド版)が39,800円。なお、「BiND 7」を購入して2015年10月末までに製品登録したユーザーを対象に、BiND for WebLiFE 8への無償アップグレード実施している。動作環境は、Windows版がWindows 7(SP1) / 8 / 8.1 / 10、Mac版がMac OS X 10.8.5 / 10.9.4 / 10.10に対応。
2015年08月19日クリーク・アンド・リバーは8月17日、iPhoneやAndroidスマートフォンのアプリ制作費用を算出するサービスを無料で提供するWebサイトをオープンした。飲食店のクーポンアプリや商品カタログアプリ、病院予約アプリなど、多くの企業がスマホアプリ制作に乗り出すなか、費用の相場がわからないために制作に踏み込めない企業に対して、6万人以上のクリエイターのネットワークをもつ同社は、相場を独自に調査し、同サイトを制作。同サイトでは、おおよその見積りに必要な、OSやログイン機能の有無、デザインなどに関する簡単な質問7つが設定されており、選んだ選択肢により費用が積算され、質問全部に答えるとスマホアプリの制作に必要な概算費用が算出される。
2015年08月19日デジタルステージは、Web制作者向けの新たなコミュニティ「WebComposer Meetup」を開始し、その1回目として『よいWebって何だろう?「Web作りの鉄則を学ぶ」』を実施することを発表した。日時は7月17日 18:45~21:00(18:30受付開始)。会場は東京都・竹橋のマイナビ本社 マイナビルーム 2F-S。参加費は税別3,500円(関連書籍付き)。定員100名(事前申込み制、先着順)。「WebComposer Meetup(ウェブコンポーザー・ミートアップ)」は、Web制作者やWebについて学びたい人々のためのコミュニティ。Webデザインやマーケティング、編集方法など、Web制作・運用にまつわるノウハウを同じ悩みや課題を抱える仲間と気兼ねなくディスカッションし、問題を解決していく新しい学びの場だ。その記念すべき第1回のテーマは「Web作りの鉄則を学ぶ」。内容は「成果がなかなか上がらない、Webサイトの原因はどこにある? 今日からできる、問題の見つけ方と解決法」(講師:アント 田中千晶氏 + ベンチマーク 笠原吾郎氏)、「デザイナーでなくてもこれだけは知っておきたいWebデザインのいろは よいWebとわるいWebを左右する、Webデザイン」(講師:デジタルステージ 洪泰和氏)、「みんなでディスカッションしながら深く理解しよう 成功に導く、よいWebサイトへの育て方」(同)の3部のセッションの後、BiND最新バージョンについての情報や質疑応答コーナーなどが予定されている。また、受講特典として、「頼られるWeb担当者になる! ネットプロモーション教本」(アント 木下直一、 田中千晶著)、「Web制作と運営のための 写真撮影&ディレクション教本」(鍋坂樹伸著)、「サイトの改善と目標達成のための Web分析の教科書」(日本Web協会著)、「はじめてでもよくわかる! Webマーケティング集中講義」(カティサーク 押切孝雄、 上田大輔著)の4冊の中からいずれか一冊を受け取ることができる。なお、参加希望者は申込みページより事前登録フォームに入力の上、申し込む。定員は100名(先着順)。
2015年07月15日アドビ システムズは、東京、大阪、札幌で順次開催されるWeb制作入門セミナー「Creative Cloudを活用したWeb制作入門セミナー 2015 Summer」(主催:ボーンデジタル / Web検定)に、Creative Cloudに精通したふたりの同社社員が登壇することを発表した。セミナーの日程および会場は、7月8日が東京都・淡路町のワテラスコモンホール、7月22日が大阪府・梅田のスカイルーム2、7月28日が北海道・札幌のACU札幌 1613で、時間はすべての会場ともに16:00~19:00(開場15:30)。参加無料(事前登録制)。同セミナーは、CS3~CS6を使用している人向けに、Creative Cloudを使用したWeb制作を分かりやすく紹介する入門セミナー。内製でWeb制作を行っている人やこれからWeb制作に関わる人、基礎から振り返りたい人、Web関連以外のアプリを使用している人、Webマーケティングに興味のある人、Creative Cloud 2015 の新機能を知りたい人に向けた内容となっている。また、セミナーの具体的な内容は、Web標準やCSSの著書を持つ益子貴寛氏(サイバーガーデン)が、Webマーケティングの視点から見たクリエイティブの重要性を多面的に解説する「クリエイティブワークとWebマーケティングとの関係」、Illustrator関連の著書を持つイシジマ ミキ氏(ザ・マーズナレッジ)が、Illustratorの基本機能や新機能を活用して作業をスピードアップする方法を解説する「クオリティはフローによって作られる Illustrator快適Web制作術」、そしてアドビ システムズからは、東京の会場では同社のWebツール全般を担当する轟啓介氏、大阪と札幌の会場ではアドビの全製品を網羅するスペシャリスト・大倉壽子氏(大阪・札幌)が、DreamweaverとPhotoshopを連携させた効率的なWeb開発ワークフローやCreative Cloudサービスの便利さを紹介する「Web制作者にとってうれしいCreative Cloudの素敵なところ」といった3つのセクションで構成される。なお、参加申し込みについては同セミナーのWebページで行うことができる。
2015年07月02日この連載は、2015年4月からWebマーケティング業界に足を踏み入れた新入社員や、新たにWeb担当者に着任した新人マーケターを対象に「覚えておきたい基礎知識」を紹介するものです。今回は、「広告の手法はわかったけど、どれが自社のビジネスに合っているの?」「競合はどんな風にしているの?」といった疑問を解決するヒントとなる無料分析ツールを、厳選して8つ紹介します。○目的1 : 自社のサイトの流入元を分析する1. Google AnalyticsGoogleが提供する「Google Analytics」は、無料で全機能を使用することができるものとして、定番中の定番です。これを使うことで、「世の中のアクセスの9割が解析できる」とも言われています。【分析できる主な項目】・Webサイトに来たユーザーの属性 (性別・年齢・関心など)・どこを経由しWebサイトに流入したのか (検索エンジン・SNSなど)・どのページに人気があり、どのページに改善の余地があるか・どのようにしてユーザーは購入(コンバージョン)に至っているのか・Google Adwordsの効果測定などなお、同ツールの類似サービスとして、ヤフーが提供する「Yahoo!解析」があります。2. Google Search Console (旧 : Google Webマスターツール)「Google Search Console (旧称 : Google Webマスターツール)」は、Google Analyticsでは収集不可となっていた情報を集めることができます。特に注目されている機能は「検索アナリティクス」で、今までのGoogle Analyticsではセキュリティの問題で分析できなかった「どういう検索ワードで、ユーザーがWebサイトに入ってきたのか(検索クエリ)」という分析が可能です。【分析できる主な項目】・実際にどういうキーワードでの検索がされているか・Webサイトに問題が起きていないか・他のどんなサイトに、Webサイトのリンクが貼られているか・インデックス (Googleの検索エンジンに登録されている)数など○目的2 : 自社のビジネスに関連する「キーワード」を知る3. Google トレンド「Google トレンド」では、何年といった単位で、指定したキーワードの動向を見ることができます。ユーザーのニーズを把握するために役立つほか、自社のビジネスに関わるキーワードの人気度の情報は、Webサイトのコンテンツ制作やネット広告の設計にも活用できるのではないでしょうか。【分析できる主な項目】・特定のキーワードの人気度推移や地域別の人気度推移・キーワード同士の人気度比較・関連するキーワードなど4. goodkeyword「goodkeyword」は、ある特定のキーワードを入力すると「検索エンジンでどのように検索されているのか」という分析が可能なサービス。たとえば、「ネット広告」と入力すると、関連ワードとして「代理店」や「市場規模」「ハンドブック」「用語」「種類」「仕組み」などが入力されていることがわかる。【分析できる主な項目】・特定のキーワードが、Google・Yahoo Japan・Bingの検索エンジンにて、どのようなキーワードと一緒に検索されているか同ツールは、Webサイトのコンテンツを考える際だけではなく、リスティング広告のキーワード設定にもよく活用されます。なお、類似ツールとして「キーワードウォッチャー」があります。5. Google AdWords キーワードプランナー / ディスプレイキャンペーンプランナー「Google AdWords キーワードプランナー」と「ディスプレイキャンペーンプランナー」は、名称の通り、Google AdWordsにて提供される機能の一部。キーワードプランナーはリスティング広告を、ディスプレイキャンペーンプランナーはディプレイ広告を設計するために活用されるものです。【分析できる主な項目】・特定のキーワードの月間検索ボリューム・特定のキーワードを検索する人の年齢層や傾向同ツールの利用にはGoogle AdWordsのアカウント登録が必要ですが、貴重なデータが得られるため、積極的に利用すると良いでしょう。○目的3 : 競合を知る6. SimilarWeb「Similar Web」は、競合や他社のWebサイトにおいて「どのようにユーザーが流入しているか」を分析できるツールです。Google Analyticsでは、分析を行いたいWebサイトにタグを埋め込む必要がありますが、同ツールでじゃ、分析対象となるサイトのURLのみでWebサイトの解析が可能です。また、無料版はブラウザのGoogle Chromeの拡張機能として提供されており、気軽に利用することができます。【分析できる主な項目】・推定PV数、ユーザー数・流入元の割合・類似サイト○目的4 : SNSの効果分析をする7. FacebookページインサイトオウンドメディアなどWebサイトの運営を任される場合は、FacebookなどのSNSの運用も任されることが多いのではないでしょうか。公式Facebookページを保有する場合は、「Facebookページインサイト」にてユーザーの反応を確認することができます。例えば、どういった投稿が「自分たちのアプローチしたい層に人気があるのか」もしくは「反応が多いのか」ということを把握することが可能です。【分析できる主な項目】・公式Facebookページへのいいね数推移・投稿へのリーチ数・ユーザーとの交流度・人気のある投稿・競合のFacebookページ8. Twitterアナリティクス「Twitterアナリティクス」は、Twitterの公式無料分析ツールです。各Tweetやアカウントへの反応を数字で見られるため、今までは「なんとなく」行っていた投稿を戦略的に分析・実行できるようになります。【分析できる主な項目】・アカウントのフォロー数・フォロワー数の推移・ツイートのインプレッション数 (表示回数)・プロフィールへのアクセス数・ツイートへの@返信数いかがでしたか?これらツールで分析を行うことで、さまざまなデータに惑わされてしまうこともあるでしょう。しかし、大切なことは「見えてきた課題が自社のWebマーケティングのゴールにどのような影響力を持っているのかや、それら課題をどう解決するか」です。ぜひ、解析した結果を目標達成のために活かしてください。○執筆者紹介ソウルドアウト 葛谷篤志2009年オプトに入社し、2010年からソウルドアウト設立に参画。入社3年目から新潟営業所の立ち上げを経験したほか、Web事業のスタートアップや通販(美容品・アパレル)企業のWebマーケティング支援に携わり、顧客売上を2年で5倍にさせる等の実績を持つ。現在(2015年3月)は、Webマーケティング本部 パブリックリレーション部にて部長を務める。
2015年06月25日Webフィルタリングは簡単な対策だった――。IT部門はアダルトやギャンブル、場合によってはSNSなど不適切なカテゴリのWebサイトを遮断するだけで良いとソフォスは指摘する。しかしこのところ、サイバー犯罪者はWebフィルタリングで遮断しないようなサイトを攻撃し、これが大規模なユーザーに感染する契機となっていることがある。SophosLabsは、毎日2万~4万件の悪意あるURLを検出しているという。そのうち80%が通常であれば問題ないWebサイトを改ざんしたものだ。つまり、Webフィルタリングが不適切なサイトを遮断するだけであれば、Webを経由した攻撃に対する安全対策とは言えない。サイバー犯罪者は、Webブラウザから悪意あるソフトウェアを勝手にダウンロードしてしまう"ドライブバイダウンロード"により、自動的にユーザーを感染させられるためだ。では、作業の生産性を損なわないようにWeb上で安全対策を講じるにはどうすればよいか。3つのポイントがある。○既知の悪意あるサイトを遮断するURLフィルタリングに加えて、Webトラフィックのディープスキャンを行うこれは、攻撃されたWebサイトから保護するために、深いレベルのスキャンを行ってくれるものだ。○ユーザーがオフィス外にいる時も保護するローカルサイトでの保護なら、UTM(統合脅威管理)は比較的安価なソリューションと言える。帰宅後や出張中など、オフィス外にいるユーザーに対しては、WebポリシーとWebコンテンツスキャンニングをPC側で直接行うエンドポイントセキュリティで対応できる。○エンドポイントとソフトウェアには常に最新のパッチを適用脆弱なソフトウェアやアプリケーションを悪用するドライブバイダウンロードから保護しよう。それには、企業内で利用可能なWebブラウザ、アプリケーション、プラグインの種類を制限して設定を標準化し、ポリシーとして適用することがベストだ。
2015年06月19日マイナビは、Webデザイナー向けにPhotoshopの活用方法を解説するセミナー「Webデザイナーのための仕事効率向上セミナー - 現場ですぐに役立つPhotoshop仕事術」を実施する。開催日時は7月4日 13:00~16:00(12:30開場)。会場は東京都・新宿エルタワー(19F マイナビルーム2)。参加費無料。同セミナーは、今年3月に実施した「仕事効率向上セミナー」Illustrator編に引き続き行われるもの。講師は第1回に引き続き、WebやDTPに関しての講演やトレーニングのほか、書籍の企画や編集、スクールなどのカリキュラム開発も手がける鷹野雅弘氏が勤める。今回のテーマは、クリエイティブの現場での利用率が高い「Photoshop」。Fireworksの開発終了やPhotoshopのWeb関連機能の強化、特にPhotoshop CS6以降に実装された機能を活用することで制作の大幅な効率化につながることなどから、Web制作の現場で改めて注目度が高まっている。「Webデザインに適した設定」、「Photoshop CC以降で実現するPSDカンプ制作のワークフロー」、「Bootstrapを活用した動くモックアップ制作」などのトピックが予定されている(一部内容が変更になる場合あり)。なお、同セミナーの定員は80名。事前申し込み制で、参加希望の際は専用フォームより必要事項を入力することで手続きが完了する。
2015年06月05日WebのUX解析ツール「USERDIVE」を提供するUNCOVER TRUTHと、Webのユーザーインタフェース改善を行う「Kaizen Platform」を運営するKaizen Platformは、企業のサイト改善におけるすべてのプロセスをワンストップで実現するサービス「Growth Hack One Stop」の販売を開始。それに先立ち、両社で業務提携を行ったと発表した。同サービスは、購入や資料請求といったWebサイトのコンバージョン率向上という目的達成において、広告などによる露出の増加ではなくサイトそのものの課題分析・改善に着目する手法に関心が高まるなか、これまで分かれていた分析と改善の工程をワンストップで提供するもの。分析ツール「USERDIVE」と「Kaizen Platform」のグロースハッカーネットワークを連携することにより、サイトに必要なコンテンツと機能を捉えるコンセプトダイアグラムの提供や、それをもとにしたKPIと課題の洗い出し、施策の実施・分析などの改善から、グロースハッカーによる高速なA/Bテスト実施・運用までの一貫したアウトソースを実現。同サービスを支えるプロフェッショナルとして、UNCOVER TRUTH CAOの小川卓氏と日本ディレクション協会会長の中村健太氏を迎え、生産性やクイックな意思決定をサポートすることで、ユーザーとのコミュニケーションなど、マーケターがより付加価値の高いマーケティング活動にフォーカスできる環境を提供する。
2015年06月05日この連載は、2015年4月からWebマーケティング業界に足を踏み入れた新入社員や、新たにWeb担当者に着任した新人マーケターを対象に「覚えておきたい基礎知識」をご紹介するものです。前回までは、Webマーケティング業界にて日常的に利用されるマーケティング用語トップ20を解説しました。今回は、Web広告の種類とその概要を取り上げます。電通が毎年調査・発表を行う「日本の広告費」によると、Web広告(インターネット広告)は2014年、市場規模が初めて1兆円を超えました。では、広告主はどのような媒体や掲載面、手段にてWeb広告を出稿しているのでしょうか。どういった広告種があるのか、主要なものを抑えておきましょう。○1. 純広告サービスや企業の認知度向上やブランディング向きメディア(媒体)の保有する枠から広告主が場所を指定し出稿するもの。表示方式は多彩にわたり、GIFやJPEG、Flash形式にて入稿する「バナー広告」や、文字数の制限が設けられる「テキスト広告」などがその代表となる。また、メディアによって異なるが、配信/表示方法では、読者の年齢・性別・エリア等によって配信ターゲットをセグメントできるほか、課金体型では、インプレッション(表示回数)保証型や掲載期間指定型、クリック回数保証型、成果報酬型など目的に応じた選択が可能だ。○2. 記事広告 (タイアップ広告)メディアにて、企業のサービス情報などを紹介する記事を執筆・掲載してもらう手法。導入価格は安くないが、メディアのロイヤリティや配信力を利用し、多くのユーザーにリーチすることができる。また、この手法は、記事と広告を自然に溶け込ませ、ユーザーにストレスを与えず情報を届けることが可能な「ネイティブ広告」の手段の1つでもある。この他にも、Facebookのニュースフィードに掲載となる「フィード型広告」や、キュレーションメディア・アプリのデザインに合わせて配信されるものなどをネイティブ広告と呼ぶこともある。参考記事 : 【レポート】ペイドメディアで行うコンテンツマーケティング○3. DSP広告 (Demand-Side Platform) / アドネットワークDSPとは、デマンドサイドプラットフォームの略語で、デマンドサイドとは広告主を指す。DSPという単語自体は、広告媒体ではなく「広告配信ツール(仕組み)」を意味し、このツールにより広告主は、DSPが連携するSSP(Supply-Side Platform : メディアの広告枠を集約し、広告表示の最適化を行うプラットフォーム)への広告出稿が可能だ。課金方法としては、一般的に表示課金型のサービスが多いとされており、入札金額や配信ターゲットのセグメント等により最適化を目指すほか、ユーザーの年齢や性別、興味関心、検索事項などのデータを分析し活用することで、より効果的な配信を実現する。参考記事 : 【連載】「今さら聞けない ! 」マーケティング担当者のためのアドテクノロジー○4. リスティング広告 (検索連動型)ユーザーが検索したワードに合わせて、検索結果の画面に表示される広告。ヤフーが提供する「スポンサードサーチ」やグーグルが提供する「Google AdWords」の検索連動型広告などがその代表となる。検索をするという能動的な姿勢のユーザーに訴求できるため、サービスの申し込みや商品を購入といったコンバージョン率(CVR)が比較的高い。また、課金方法はクリック課金型・クリック保証型(Pay Per Click)と呼ばれ、入札するキーワードごとに金額の調整が可能。クリック数やコスト、CVRを考慮しつつ売上予測や投資対効果を算出できるほか、エリア・時間・曜日によるセグメントやリターゲティング機能により、広告配信の最適化を実現する。参考記事 : リスティング広告とは 今更聞けないリスティング広告の基礎○5. アフィリエイト一般的には、ユーザーを企業サイト等に誘導し、商品購入や資料請求といったCV地点まで達成した際に費用が発生する「成果報酬型広告」を指す。広告主は、Webサイトやブログの運営者、メールマガジンの配信者といったアフィリエイターに広告掲載の依頼をし、CVした段階で費用を支払う仕組みだ。アフィリエイターの人数は、国内にて延べ400万人を上回るとされており、広告主が管理するのではなく、アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)に依頼をし、企業や商品に適したアフィリエイターに出稿依頼をしてもらう方法が一般的となる。【有名なASP企業の一例】1. A8.net利用企業数が比較的に多いASP。広告主としては、EC事業者が多く、アフィリエイターの教育を行う「A8キャンパス」や「A8フェスティバル」といったイベントを行い、オフラインでの接触等も設ける。2. バリューコマース国内で最初に誕生したASP。少額用のプランやライトプランを用意し、初期費用が無料で中小企業向けのパッケージがある点が特長となる。3. アクセストレードインタースペースが運営するASPで、金融・保険業界に強い。4. ジャネットアドウェイズが運営するASPで、非物販系のECサイトは初期費用・月額費用が無料で利用可能だ。○6. SNS広告 (Facebook)TwitterやLinkedInといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の中で、ユーザー規模が最大級となるFaceBook。このサービスが設ける広告枠は、クリック課金型で、PCサイトでは右カラムとタイムライン上、スマートフォン版ではタイムライン上などに設置される。広告の表示形式は、バナーとテキストが同時に表示されるモデルや動画を採用。配信は、個人情報に紐づいた設定が可能で、例えば、卒業した大学ごとや企業の役職別などで配信することが可能だ。また、ユーザーが広告自体に「いいね!」することが可能なため、広告のシェアが期待できるほか、バナーの自動生成機能などにより比較的容易に出稿することが可能となる。参考記事 : Facebookページ管理者必読! 必ず目を通しておきたいFacebook規約関連 & お役立ちページリンク集【2014年URLアップデート版】○7. 動画広告2014年から多くの注目を集める動画広告。YouTubeなどの動画サイトやアドネットワーク、スマホアプリ内など広告メニューが充実した。YouTubeへの出稿方法は、コンテンツ再生前に表示される動画広告(旧 : インストリーム広告)や、再生開始から5秒が経過すると、ユーザーが視聴をスキップできる「TrueView インストリーム広告」のほか、Google AdWordsによる「InVideo オーバーレイ広告」など。課金方法は、ユーザーが完視聴した際やクリックした場合に発生するモデルが用意されている。参考記事 : YouTube 動画広告いかがでしょうか。今回は、主要となるWeb広告種をご紹介しましたが、メディアやツールを提供する事業者によって細かな部分で特長が表れます。Web広告の出稿をお考えの企業様は、その目的やゴール、コストなどを考慮した上で手段を選択して頂けますと幸いです。さて次回は、今回ご紹介した広告種の中から、リスティング広告(ヤフー/グーグル)やFacebook広告、YouTubeの動画広告をピックアップし、出稿方法やノウハウをお伝えしていきます。○執筆者紹介ソウルドアウト 葛谷篤志2009年オプトに入社し、2010年からソウルドアウト設立に参画。入社3年目から新潟営業所の立ち上げを経験したほか、Web事業のスタートアップや通販(美容品・アパレル)企業のWebマーケティング支援に携わり、顧客売上を2年で5倍にさせる等の実績を持つ。現在(2015年3月)は、Webマーケティング本部 パブリックリレーション部にて部長を務める。
2015年05月18日マイナビは、改めてタイポグラフィを学び直したいWebデザイナー向けのセミナー「Webデザイナーのためのタイポグラフィ入門 - タイポグラフィから考えるWebレイアウト」を実施する。開催日時は5月23日 13:00~16:00。会場は東京都・新宿エルタワー。参加費無料。同セミナーでは、大学や専門学校などでグラフィックデザインやUIデザインの講座、企業研修なども多く担当している米倉明男氏が講師を務める。デザインの重要な要素であるタイポグラフィについて、Web制作での活用という観点を踏まえつつ、基本的な知識のレクチャーを実施する。また、同セミナーの定員は80名。事前申し込み制で、参加希望の際は専用フォームより必要事項を入力することで手続きが完了する。
2015年04月30日マイナビは、Web・ゲーム業界のクリエイターに特化した転職支援サービス「マイナビクリエイター」のWebサイトリニューアルした。「マイナビクリエイター」は、Web制作・広告・映像・ゲーム業界や、Webディレクター・Webデザイナーなどといったクリエイティブ職を希望する求人者と企業とのマッチングを行う、紹介型の転職支援サービス。今回リニューアルされた同サービスのWebサイトでは、クリエイティブ職の中でも特にWeb・ゲーム業界に特化し、約1,500件の求人案件数を掲載。また、扱うサイトの種類・開発言語・ツールなど、クリエイターならではの詳しい希望条件に合わせて、求人を検索できる仕組みを用意した。こうした背景には、現在ほとんどの国内企業にはWeb関連部署が置かれていることに加え、スマートフォンの普及により、ソーシャルゲーム業界の市場が急速に拡大している情勢がある。Webクリエイティブ職はWeb制作会社に限らず、業界問わずニーズが広がっていることから、職業選択の上で職種や業務内容を詳細に知ることが特に重要となるという。そのほか、同サービスではクリエイターならではの転職の悩みにキャリアコンサルタントが回答する「転職ノウハウ」や、業界で第一線を走るクリエイターのインタビュー記事など、クリエイターのキャリアに関するコンテンツを定期的に配信予定とのこと。
2015年04月24日プラスディーは4月20日、Webサイトのソースコードのチェックを素早く簡単に実施できる無料Webツール「瞬間ソースチェッカー」をオープンした。同ツールでは、サイトにアクセスし、URLを入力するとソースが解析され、見つかったエラーが表示される。チェック項目は、HTMLやCSSの記法、リンクチェック、解析ツールの実装有無やSNS関連の設定などの11項目で、今後順次追加される予定。複数のサイトを一度にチェックしたい場合やスマートフォンページのチェック、Basic認証のかかったサイトのチェックをしたい場合など、拡張機能を利用したい場合には、Facebook、Twitterアカウントもしくはメールフォームによる会員登録(無料)が必要となる。
2015年04月20日永井豪氏が手がけた人気漫画『デビルマン』の新作アニメーションが制作され、今秋にイベント上映されることが明らかになった。アニメーション制作は、『ガールズ&パンツァー』や『鋼鉄神ジーグ』などで知られるアクタスが担当する。1972年より漫画誌『週刊少年マガジン』(講談社)で連載された本作は、単行本発行部数が累計1,000万部を記録し、同年にはTVアニメ化。悪魔の力を手に入れた主人公・不動明が襲い来るデーモンと戦うという設定は漫画とアニメに共通するが、アニメはデビルマンがヒロインを守るために戦う勧善懲悪もの、一方の漫画は神や悪魔を通して人間の本質を問いかけ、多くの漫画家やアーティスト、クリエイターに影響を与えた。公開されたビジュアルには、「悪魔、目覚める。」というキャッチコピーに、暗闇に浮かぶデビルマンが全面に描かれている。このビジュアルは、4月18日より新宿バルト9、横浜ブルク13、T・ジョイ京都、梅田ブルク7、広島バルト11、T・ジョイ博多、T・ジョイ新潟万代の7つの劇場で先行公開。キャストや詳細情報は追って発表される。撮影:丸山尚(アーネスト)(C)GO NAGAI/DynamicPlanning
2015年04月16日●プログラム1 - Webアプリケーションの脆弱性対策には「WAF」今や、企業の看板ともいえるWebサイトを介したセキュリティ事故が多発している。特に、問題となっているのがWebアプリケーションの脆弱性を標的とするサイバー攻撃だ。攻撃により、Webサイトの改ざん、サービス運用停止などの被害を受けるだけでなく、Webサーバーが攻撃者の踏み台にされれば、結果的に加害者となるケースすら起こり得る。こうした問題に焦点を当てるべく、レンタルサーバー「Zenlogicホスティング」で知られるファーストサーバは、3月19日に、Webサイトを取り巻く脅威と、その対策を解説するセミナーを大阪で開催した。セミナーでは、多くのレンタルサーバーに搭載されているWAF(Web Application Firewall)「SiteGuardシリーズ」の開発元であるジェイピー・セキュアの齊藤氏も参加し、WAFの概要・必要性とレンタルサーバーにおけるセキュリティについて解説した。プログラムのトップに登場したジェイピー・セキュアの取締役 CTOの齊藤和男氏は、初めにWebサイトを介したセキュリティ事故が多発している現状を説明し、「管理者は、直接的な損害だけでなく、企業としての信用失墜など間接的な被害の影響も考慮して対策を講じなければならないと警鐘を鳴らした。最近、問題となったWebサイトを標的としたサイバー攻撃の動向を見ると、不正なSQL文を含めたリクエストを送信する「SQLインジェクション」、リスト型攻撃による「不正ログイン」、bashの脆弱性(通称: ShellShock)などがある。特に、SQLインジェクションは、「Webサイト経由の情報流出における割合が高く、不正ログイン、情報漏洩、データベースの改ざん、サーバーの乗っ取りといった被害を受ける。踏み台として悪用されると、加害者にすらなりかねない」と齊藤氏はその深刻さを指摘する。実際、SQLインジェクションが原因で、オンラインショップから個人情報が流出した事故では、ショップ側が開発会社を相手取って損害賠償を請求。裁判では開発会社に責任を問う判決がでた。「SQLインジェクション」や「XSS(クロスサイト・スクリプティング)」など、Webアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からWebサイトを保護するためのソリューションが「WAF」(Web Application Firewall)だ。ジェイピー・セキュアが提供する純国産ソフトWAFの「SiteGuard」シリーズは、高い防御性能と柔軟な運用性の両立が高く評価されている。複数Webを1台のWAFで保護する「ゲートウエイ型」と特定サーバーを保護する「ホスト型」をラインアップする。防御機能では、世界初のトラステッド・シグネチャ(高品質・高性能なチューニング済み定義ファイル)を標準搭載し、多重防御機能と併用することで、高水準の攻撃防御を実現。その機能は、第三者による防御性能検証でも最高評価を受けている。また、導入後すぐに使用できるようシンプル設定と直感的なWebベースの管理インタフェースを備える。○WordPressのセキュリティ対策次いで齊藤氏は、世界で圧倒的な人気を誇るブログ作成ツール「WordPress」のセキュリティ対策について触れた。WordPressはオープンソースのCMS(Content Management System)で、ホスティング環境で数多く利用されている。「それだけに、WordPressで作成されたウェブサイトはサイバー攻撃の標的になりやすい」わけだ。WordPressのセキュリティ対策には、最新バージョンの利用、管理画面にアクセスできるIPアドレスの制限、ログインの保護・強化、SQLインジェクションやXSSを防御できる機能の併用が効果的だ。ジェイピー・セキュアでは、WordPressにインストールするだけで、すぐに利用できる日本語セキュリティプラグイン「SiteGuard WP Plugin」を無償提供している。「Webサーバーには、WordPress本体やプラグインのSQLインジェクション、XSSなどの脆弱性が数多く存在している。これらの脆弱性を悪用した攻撃には、WAFによるWordPressの保護が不可欠」とし、クラウド型ホスティング「Zenlogicホスティング」と「SiteGuard Lite」+「SiteGuard WP Plugin」でより確実なWebサイトの保護が実現できると強調して、講演を締めくくった。●プログラム2 - レンタルサーバとセキュリティ続くプログラムでは、ファーストサーバ営業部 部長の小島健司氏は「レンタルサーバとセキュリティ」と題して講演した。初めに小島氏は、レンタルサーバーには専用、共用、クラウド、VPSなど、さまざまな種類があるが、「利用を検討する際には、価格や容量だけでなく、自由度と安全性を考慮して適切に選択しなければならない。特に、どこまでセキュリティ対策をおこなってくれるサービスであるかの見極めが重要」と強調した。そして、一般的な共有サーバーとファーストサーバの「Zenlogicホスティング」の違いについて触れ、「もし、サイバー攻撃を受けた場合、一般的な共有サーバーでは、屋根裏伝いに次々に改ざんされる可能性もあるが、Zenlogicホスティングは個々のお客様領域に影響を与えることがない」とメリットを語った。IPAの統計によると、Webサイトの改ざん件数は2012年との比較で現在は倍に増加している。これは届出ベースなので、実際はもっと多いという。こうした改ざんの手口はほとんどがスパムを送って踏み台とするもの。その目的は、愉快犯ではなく、金銭などのビジネスを目的としている。それだけに巧妙化・悪質化していると小島氏は指摘する。最近の主なターゲットはWordPressだ。世界トップ1,000万サイトのうち約4割はCMSを利用しており、そのCMSを利用するサイトでのWordPressシェアは6割強を占める。○安心・安全、高可用性を備えた「Zenlogicホスティング」では、被害に遭わないため、どう対応すべきなのか。その対策として、古いバージョンは使わない、テーマやプラグインは公式もしくは信頼できるところのものを使う、カスタマイズ情報は信頼できる人の情報を参照することを挙げる。もし、改ざんされてしまった時には、どこに何を仕掛けられているかわからないため、改ざんされた領域だけでなく、全領域のチェックが必要とした。こうしたチェックを怠り、2度目の改ざん被害を受けたケースもかなり多い。加えて、ユーザーが気を付けなければならない点として、利用しているパソコン環境への注意を挙げた。ウイルス対策ソフトも完ぺきではなく、54%は検知できなかったというテスト結果を挙げウイルスソフトへの過信にも警鐘を鳴らす。「最近の攻撃は巧妙化していて、人事担当者に「履歴書」名のウイルスを添付したメールを送る例や、一般企業の公式ホームページが改ざんされ仕込まれたウイルスにより不正なサイトへ誘導も誘導されるケースもある。巧妙に仕掛けてくる広告バナーにも注意が必要だ」と注意点を語った。最後に、小島氏は「Zenlogicホスティング」の特徴について説明した。「Zenlogicホスティングは、高いセキュリティ、大容量・高速ネットワーク、高可用性を誇るYahoo! JAPANのIaaS型クラウド基盤を採用し、WAF「SiteGuard」と「SiteGuard WP Plugin」を標準提供している。また、サービス稼働後のスケールアップ/ダウンが移行作業不要でおこなるため、業務のピークやシステムの利用状況に合わせて柔軟にサービスの見直しができる」とアピールした。●プログラム3 - ユーザーの問い合わせをベースにWAF対策を考察プログラムの最後は、WAF対策についてのユーザーからの質問をベースとしたケーススタディを実施。小島氏が聞き手となり、齊藤氏が疑問点に応えた。「CMSを入れているが大幅改修できないため、バージョンアップしていない。WordPressのPluginをアップグレードできない」という場合でも、WAFは有効かという問いには、攻撃のパターンは多種多様であり、基本となる最新版の利用が重要であるとしたが、CMS本体やWordPressのプラグイン、テーマでは、XSSやSQLインジェクション、パストラバーサルといった脆弱性が報告されることも多い。これらの脆弱性を悪用した攻撃に対して、WAFは大きな効果を発揮するとした。ただし、次の「PCがウイルス感染し、ログイン情報が漏えいした結果、改ざんされた場合にも有効か」という問いには、「このケースをWAFで防ぐことはできない。クライアント側での対策のほか、管理アクセスを制限するなど、別の対策が必要になる。」と応えた。「WAFを有効にしていても改ざんされるケースはあるか」との問いには、WAFですべての攻撃を防げるわけではない。WAFが対応するのはHTTPアクセスであり、FTP、SSHといったそれ以外の不正アクセスを検査することはできない。「そのためにもトータルのアクセス管理は大切。脆弱性を悪用した攻撃を防ぐための対策、クライアント側での対策などと組み合わせることで、安全性を高めることができる。」と語った。このほか、「WAFの有効化による誤検知などの弊害を避けるため、WAFを無効にした方が良いという情報を目にすることがある」という問いには、「管理者の設定、例えば、サイトのテーマ編集などによって、誤検知が発生することがある。このとき、単純にWAFを無効にしてしまうと脆弱性を悪用した攻撃に対して弱くなってしまう。誤検知を回避するための設定、機能が用意されているので有効に活用してほしい。」と語り、セミナーを終えた。
2015年04月16日この連載は、2015年4月からWebマーケティング業界に足を踏み入れる新入社員や、新たにWeb担当者に着任した新人マーケターを対象に「覚えておきたい基礎知識」をご紹介するものです。前回は、Webマーケティング業界にて日常的に利用されるマーケティング用語10個を解説。後半となる今回も、残りの10個を出現頻度の高い順に見ていきましょう。※「【前編】これだけは覚えたい!Webマーケティング基礎用語20選」は、こちらをご覧ください。○11. LPOLanding Page Optimization : ランディングページ最適化出現頻度 : 60%【解説】広告をクリックすると最初に表示されるLP(ランディングページ)のデザインや文言を工夫し、CVR(コンバージョン率)を高めること。○12. ROASReturn On Advertising Spend : 広告の費用対効果出現頻度 : 60%【解説】広告掲載料1円あたりの売上額。この数値が高いほど、費用対効果が高く効率的に広告運用できていると言える。【使用例】10万円の広告費用を投資し、100万円の売り上げがあった場合、ROASは1000%(100万円 ÷ 10万円 × 100)となる。○13. SEMSearch Engine Marketing : 検索エンジンマーケティング出現頻度 : 60%【解説】検索エンジンから自社Webサイトへの訪問者を増やすマーケティング手法。一般的には、SEO(検索エンジン最適化)とリスティング広告(検索結果の画面で一番上に出てくる広告のこと)の2つが主な手法とされている。○14. CPMCost Per Mille : インプレッション単価出現頻度 : 50%【解説】Webサイトへの広告掲載回数1000回(1000インプレッション)あたりの広告費。この料金単位で課金される制度を「CPM制」とよび、売上やサイト訪問者数増加よりも、ブランド認知度向上を目的とする場合に適した課金制度だ。○15. KPIKey Performance Indicator : 重要業績評価指標出現頻度 : 50%【解説】目標達成プロセスの実施状況を計測するために、実行の度合い(パフォーマンス)を定量的に示す指標。「何を持って進捗とするのか」を定義するために設定される尺度となる。【使用例】Webサイトの目的を「資料請求数の確保」とし、目標値を「新規顧客による月間40件の資料請求数を同サイトから得る」とした場合、KPIは「検索エンジン経由のアクセスのセッション数(訪問回数)」と設定できる。○16. PPC広告Pay Per Click : クリック課金型インターネット広告出現頻度 : 50%【解説】掲載には費用がかからず、広告が実際にクリックされた回数分だけ費用が発生するという課金形態の広告。リスティング広告やCPC広告を指す場合もある。広告に興味を示したユーザー分だけ費用が発生するため、よりクリック率の高い広告が選別される仕組みだ。○17. ROIReturn On Investment : 投資対効果 / 投資収益率出現頻度 : 50%【解説】投資した資本(費用)がどれだけの利益を生んでいるかを測る指標。「純利益÷投資額」で算出する。○18. ASPAffiliate Service Provider : アフィリエイト事業者 / Application Service Provider : アプリケーション事業者出現頻度 : 30%【解説】前者は、PC・モバイル問わず、アフィリエイト広告(成果報酬型広告)を仲介するサービスの総称。後者は、さまざまなアプリケーションをネット経由で提供するサービスを指す。○19. AIDMAAttention, Interest, Desire, Memory, Action(アイドマ)出現頻度 : 20%【解説】米学者ローランド・ホール氏が提唱した「消費者の購買決定プロセスを説明するモデル」の1つ。○20. AISASAttention, Interest, Search, Action, Share(アイサス)出現頻度 : 20%【解説】電通が提唱した「インターネット普及後の消費者による購買行動を説明するモデル」で、AIDMAからDesire(欲求)とMemory(記憶)がなくなり、代わりにSearch(検索)とShare(情報共有)が追加された。本稿にて紹介した略語は、Webマーケティングに携わるのであれば最低限知っておいて損はない用語群となります。しかし、大切なことは、略語や用語を覚えることではなく、Webマーケティングを活用して成果を上げていくことです。次回は、Web広告の種類とその概要についてまとめます。○執筆者紹介ソウルドアウト 葛谷篤志2009年オプトに入社し、2010年からソウルドアウト設立に参画。入社3年目から新潟営業所の立ち上げを経験したほか、Web事業のスタートアップや通販(美容品・アパレル)企業のWebマーケティング支援に携わり、顧客売上を2年で5倍にさせる等の実績を持つ。現在(2015年3月)は、Webマーケティング本部 パブリックリレーション部にて部長を務める。
2015年04月02日