(画像はイメージです)肥満で悩むアメリカ多くの国民が「肥満」に悩んでいるアメリカ。そんなアメリカで今、大人気のダイエットサプリメントが2つあります。2013年9月21日、株式会社OGB INTERNATIONALは、アメリカで大ヒットしている「HYDROXYCUT(ハイドロキシカット)」と、「Xenadrine XT(ゼナドリン エクストリーム)」の発売を同日(9月21日)より開始すると発表しました。「ハイドロキシカット」と「ゼナドリン エクストリーム」は、今やアメリカで欠かすことのできない2大燃焼系サプリメントです。2大燃焼系サプリメントアメリカで人気NO.1といわれているのが「ハイドロキシカット」です。人気の秘密は「生コーヒー」が配合されているところ。これがダイエットに効果的と話題になっています。その他、日本でも注目されているフォルスコリンが配合されていて、脂肪細胞を活性させて燃焼へと導きます。アクティブに即やせたい人に向いています。一方、「ゼナドリン エクストリーム」はナショナルブランド「ゼナドリン」の新商品です。こちらは今までにない最大級の燃焼力を誇ります。「生コーヒー」を配合し、さらに基礎代謝に注目した成分で、楽に健康的にダイエットができます。どちらの商品も日本人の体質にあわせて特別にブレンドされているとのこと。あなたのダイエットサプリメントはここにあります!【参考】▼株式会社OGB INTERNATIONALプレスリリースくっさ~い●●に、彼は萎えてる!まだまだ蒸すこの季節にケアが必須な部位とは?(9月23日)9月中なら「月額2,980円」であなたも今日からスベスベ芸能人ボディになれます!(9月16日)30代女性に向けたブログメディア、「ANGIE」が登場。仕事や恋愛で悩みが多いこの世代に、楽しく生きるためのヒントを提案。(7月29日)元の記事を読む
2013年09月26日各国でオリジナルメニューを展開している「マクドナルド」。では、本場アメリカではどうなのかということで、アメリカ(グアム)でのマクドナルド体験をレポートしてみよう。グアムの中心部、タモン地区のマクドナルドを訪れてみると、ランチタイム満席状態。観光客らしい日本人の姿も多く見られた。ちょっと驚いたのが、中までよく見えるセミオープンキッチン形式の調理場。奥までスコーンと見え、待っている間にその様子を見るのも楽しい。今回一番ヒットだったのが、「Angus Mushroom&Swiss」($5.39)。アンガス牛100%の分厚いビーフパティとスイスチーズ、そしてスライスマッシュルームがぎっしり敷き詰められている。パティの挽肉は粗めで肉肉しく、とってもボリューミー。スイスチーズもよくのびておいしかったが、ホイップ状の軽くてまろやかなソースと、香り高いマッシュルームが特に印象的だった。グルメバーガー価格だが、それでもバランスの取れた納得のおいしさだ。一方、残念だったのが「Chicken Snack Wrap」($1.79)。クリスピータイプのチキンフライをトルティーヤで巻いたものなのだが、野菜のボリュームも少なく、ソースも薄め。どうにもチープな印象を受けてしまった。手頃な価格なので仕方がないのだろうか。ドリンクを注文すると、空のカップを渡される。レジカウンターの隣にはドリンクのサーバーが設置されており、お客が氷やドリンクをセルフで入れるドリンクバー形式になっている。こちら、単品だと$1.59。炭酸系がメインで、今回はルートビアを選んでみた。沖縄で一度飲んだことがあったのだが、やはりあの独特の薬臭さ。コップにたっぷり入れたことを後悔したのだった。あと、こちらではケチャップもセルフ。設置されているディスペンサーから小さな紙カップにケチャップを入れ、フライドポテトをディップして食べたり、バーガーに追加したり。見慣れないスタイルなので、妙に楽しい。いやー、今回は「Angus Mushroom&Swiss」に尽きる! グルメライターの筆者も、同行していたグルメ編集者もこのハイレベルなおいしさにビックリ。あっという間にぺろりと平らげてしまった。日本でもぜひ導入してほしいものだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月07日アメリカは日本人からすると不思議な国です。アメリカの国全体としての法律がありながら、地方の州がそれぞれに法律を制定する。中央集権的な統治と地方の統治という力がせめぎ合っています。まあ難しい話はともかく、各州で定めた法律が「州法」として機能しているのですが、その州法に「ウソ!」、「なんで?」というものがあるのです。アメリカのヘンな州法を紹介します。●テキサス州では、家の中でワニを飼うことを禁止。テキサスというとブッシュ元大統領のおひざ元で非常に保守的な土地柄ですが、この法律があるのは、まあ危ないからでしょうね(笑)。ちなみにテキサス州では、公職に就く者は「神を信じていること」という規定があります。さすがバイブル・ベルト(福音派プロテスタントの多い信仰心のあつい地域)の中にある州ですね。●テキサス州では、立ったままでビールを3杯以上飲むのは禁止。結構やってる人が多そうな気がするんですが……。信仰心のあつい地域なので、アルコールに対する目が厳しいのでしょう。●テキサス州では、はだしで歩くのに$5で発行される許可証が必要である。面倒くさいですねー(笑)。なぜこんなことに!●テキサス州では、ホテルの2Fの窓からバッファローを撃ってはならない。実にテキサスらしい気がしますが、開拓時代の法律が改正されずにそのまま残ってるのではないでしょうか。●テキサス州では、ペンチの所有は禁止。何でしょうかこれ(笑)。●カリフォルニア州では、プールの中で自転車を漕(こ)ぐことは禁止。ただし浴槽の中ではその限りではないそうです(笑)。ギャグで決めてるとしか思えない法律です。●カリフォルニア州では、上司とその秘書が2人きりで密室にこもるのは違法。まあ浮気防止には役立つと思いますが……。シュワルツェネッガー知事は大丈夫だったのでしょうか。●カリフォルニア州では、州内で核爆弾を爆発させた者は$500の罰金を科す。アメリカ人は核爆弾をナメてるとしか思えません。●コネチカット州では、日没後に後ろ歩きをしてはいけない。どういう経緯でこんな法律が可決されたのでしょうか?●コネチカット州では、犬に入れ墨をする時には警察へまず届けること。しないと思うんだけどなー。●コネチカット州では、犬に教育をすることは違法。「お手」とか「ちんちん」も駄目なのでしょうか。コネチカット州は犬に何か含むところがあるのでしょうか。●モンタナ州では、トラックの前座席に羊を置き去りにしてクルマを離れることは違法。乗せないし離れないし(笑)。●ミズーリ州では赤ちゃんを怖がらせることは違法。言いたいことは分かりますがどうなんですかこれ。●モンタナ州、モンタナでは「正上位」以外は違法である。どうするんだこれ(笑)! 密告するヤツはのぞき屋ですけども。●ネブラスカ州では、ドーナツの穴を販売することは禁止されている。これなんか完全にウケ狙いの法律なのではないでしょうか(笑)。いかがだったでしょうか?ここで紹介したのはほんの一部です。調べればまだまだあります。これらの州法はアメリカ人独特のユーモアなのでしょうか?(高橋モータース@dcp)
2012年10月25日SFホラーの金字塔として知られる作品の前日譚を描いた『遊星からの物体X ファーストコンタクト』が現在公開されているが、オリジナル版を愛する著名人たちも本作を高く評価しているようだ。その他の写真本作は、1951年の『遊星よりの物体X』、1982年の『遊星からの物体X』の“はじまり”を描いた作品。南極大陸で考古学者ケイトと観測隊員たちが、人間の体内に知らぬ間に潜入し細胞に同化する特殊能力をもつ謎の物体と出会い、“仲間が謎の物体に乗っ取られてしまったのではないか?”という恐怖と戦う様を描く。『遊星…』は2作品とも、映画ファンの間で語り継がれている傑作だ。それだけに“前日譚”にかけられた期待は大きく、同時にその出来をジャッジする眼は厳しくなることが予想されたが、映画評論家のおすぎは「前作、前々作と傑作と呼べるものだった。そのプレッシャーを乗り越えて本作も見事に怖くて、面白い映画になりました。私は本作も傑作と呼びます」とコメント。『魔界都市』『吸血鬼ハンターD』シリーズなどで知られる作家の菊地秀行は「“誰が犯人だ?”のサスペンスが生むSF的緊迫感が素晴らしい。つい前作も観直してしまった」、ゲーム『METAL GEAR SOLID』シリーズを手がける小島秀夫は「愛情を込めて丁寧に『遊星からの』のオープニングへと繋いでいる。『物体X』ファンは観るべきだ」と述べ、イラストレーターのみうらじゅんも「もはや『物体X』は歌舞伎レベルの伝承芸である。顔割れクリーチャーに“ヨッ!待ってました”と、声を掛けたくなった」と賞賛を寄せている。ちなみに本作を手がけた監督、プロデューサー、脚本家たちも『遊星…』の熱狂的なファンで、オリジナル2作品の魅力を殺すことなく新たな物語を描くことに力を注いだという。そんな作り手のこだわりが、日本の『遊星…』ファンの高い評価を呼び込んだのではないだろうか。『遊星からの物体X ファーストコンタクト』公開中
2012年08月08日有楽製菓はこのほど、定番のチョコレート菓子「ブラックサンダー」シリーズの新作「ブラックサンダー X」を発表した。「ブラックサンダー」より約1.5倍のサイズで、中身にクラッシュアーモンドとチョコレートチャンクを追加した。表面のチョコレートコーティングの厚みも増しているとのこと。「ブラックサンダー」は2種類のクッキーをチョココーティングした定番のお菓子。税抜30円という手軽さで年間1億2,000万個以上も売れている。新作の「ブラックサンダー X」は、その「ブラックサンダー」のチョコレート感を増した「リッチ版」という位置づけで、キャッチフレーズは「チョコとナッツと雷神のコラボレーション」。商品名の「X(エックス)」の由来は「『プラス』を付ける案もあったが、大人の男性が好みそうな言葉として『エックス』とした。後付けになるが、奇しくもブラックサンダーシリーズの10番目の商品となった。ローマ数字のXとも言える」(同社)。価格は税抜80円。今週より中京・関西地区のセブンイレブンで販売を開始。7月中旬までに関東など他の地区でも発売予定。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月28日ビー・エム・ダブリューは21日より、X3に新グレードとなる「X3 xDrive20i」を追加設定し、販売開始した。新開発のツインパワー・ターボ・エンジンを搭載し、ハイパワーながら燃料消費率14km / リットルを達成。価格も抑え、エントリーモデルと位置づけてX3のラインアップ拡充を図る。X3は従来のSUVとは一線を画すSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)として登場した新しいカテゴリーのモデルで、オフロードスタイルながらオンロードでも高いスポーツ性を発揮するのが特徴。昨年3月にフルモデルチェンジして現在は2代目となるモデルが販売されている。新たに登場した「X3 xDrive20i」は、2リットルの4気筒DOHC直噴ターボエンジンを搭載。従来のグレードが6気筒を搭載しているのに対して4気筒とすることで、経済性、環境性能を向上させたエントリーモデルとしている。ただし、最高出力は184PSと十分にパワフルで、8速ATとの組み合わせによりX3らしいスポーティさは失っていない。新開発のエンジンは直噴であるだけでなく、バルブリフト量を無段階に調整するバルブトロニック、バルブタイミングを調整するダブルVANOSなど最新技術を駆使。アイドリングストップなどの燃費対策も組み合わせ、10・15モード燃費は14km / リットル。2010年度燃費基準+25%および2005年排出ガス基準75%低減レベルを達成しており、エコカー補助金、減税対象車に。価格は541万円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年03月22日名匠クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演という最強タッグで、早くもアカデミー賞受賞の呼び声高い『J・エドガー』の予告編と2種類のアメリカ版ポスタービジュアルがこのほど解禁となった。1924年にアメリカ連邦捜査局(FBI)の前身、捜査局(BOI)の長官、35年に改名した連邦捜査局の初代長官に任命され、1972年に亡くなるまで半世紀近くにわたってアメリカの法の番人の長として一国を支えたとされる“英雄”ジョン・エドガー・フーバーの輝かしい功績の裏に隠された真実を暴き出す本作。その巨大な権力から歴代の米国大統領でさえ畏怖と非難と崇拝の対象だったというJ・エドガーだが、予告編に映るエドガー役のレオナルドの姿からもその片鱗が垣間見える。まず冒頭で、彼の口から「道徳の低下を放置しておけば、悪がはびこる」と、確固たる信念が語られる。彼の無慈悲なまでの悪への断罪の心からくる行動は数多くの功績を残し、崇められる一方で、超法規的とも言える強引なやり方が“影の支配者”としてのイメージを生むことに。さらに、指紋照合による“国民の管理”を法として成立させるため、右腕である部下の制止も聞く耳持たず「国家保全には、法を曲げることも必要だ」と、大統領を相手取った裏工作を淡々と進めていく、エドガーの姿が映し出される。まるで“正義”という名の魔物に服従する奴隷かのように、危険を顧みず徹底的に“悪”を斬っていく、エドガーの姿はまさに冷淡。その半生に隠された真実が明かされたとき、彼の成したかった正義がどのように評価されるのかも興味深いところ。また、今回予告編と共に公開となったアメリカ版のポスターには、何かを強く主張しているような表情のエドガーの背景にアメリカ国旗の赤と白のストライプが全面に敷かれており、エドガーがいかに同国で影響力を持った人物であったのかが伺い知ることができる。果たして、彼が人生を賭して貫いたものは正義か、それとも悪だったのか?まずは予告編映像をチェック!『J・エドガー』は、2012年1月28日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:J・エドガー 2012年1月28日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:収監を目前に控えたリンジー・ローハン、レオの新作アフター・パーティに乱入?【ハリウッドより愛をこめて】2012年アカデミー賞はビッグネームの対立に?レオナルド・ディカプリオ、うら若きモデル2人を手玉にとる二股交際?クリント・イーストウッド、3年ぶりに俳優業に復帰か?映画主演を検討中レオ、FBI長官役で悲願のオスカーなるかイーストウッド監督作とのタッグ作公開決定
2011年11月11日「アメリカのセレブを魅了する」ヘアケアブランド株式会社アルファネットは、「アメリカのセレブを魅了する」ヘアケアブランド「ラウア(rahua)」のシャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアオイルを、11月1日より発売する。「ラウア」は、アマゾン熱帯雨林地域の奥地より集められた原材料を使って作られたヘアケアブランドで、アマゾン・ビューティー社(N.Y.)の製品。日本ではアルファネットが商品を輸入・販売する。「美髪の秘密」として伝承される「ラウアオイル」配合「ラウア」は、アマゾンの一部でしか生息しないヤシ科の「ラウア」と呼ばれる木の実から採取された、「美髪の秘密」として何世紀も伝承されている成分「ラウアオイル」を配合したヘアケア製品。「ラウア シャンプー」(275mL3,990円 )は、「ラウアオイル」をはじめ、ハニーサックル、ヨーロッパキイチゴ、チャ葉などの植物エキスを贅沢に配合したシャンプーで、紫外線やカラーなどでダメージを受けた髪と頭皮を、植物由来の洗浄成分でやさしく洗い上げ、根元から立ち上がるようなハリ・つやのある健やかな髪と頭皮環境を作るという。「ラウア コンディショナー 」(275mL4,200円)は、保湿・補修力のあるオーガニック植物オイルや天然由来のビタミンなど多くの植物性成分を配合したコンディショナー。「ラウアオイル」や「ホホバオイル」などの植物保湿成分が、頭皮の皮脂バランスを整え、髪にしなやかさと驚くほどの指どおりを与え、まとまりのある美しい髪へ導く。「ラウア EXヘアオイル」(30mL18,900円)は、「ラウアオイル」と「パロサント油」のみで出来た100%オーガニックオイル。オイルが髪一本一本をつつみ込み、髪の芯まで深く浸透し補修。さらっとした使い心地で、生命力あふれる植物の力により、輝きのある美しい髪を実現するという。元の記事を読む
2011年10月29日マックスファクターでは、高級スキンケアブランド「SK-II」のスーパープレステージライン「LXP(エル・ピー)ライン」から、あらゆる肌悩みに働きかけ、つけた翌朝にはぷるぷるのうるおいとキメ、ツヤのある極上の素肌へ導く高機能美容クリーム「SK-II LXP アルティメイト パーフェクティング クリーム」(50g/税込34,650円)と、肌をやわらげ、たっぷり肌全体をうるおし、なめらかさを長時間キープする高保湿美容液「SK-II LXP アルティメイト パーフェクティング セラム」(50mL/税込31,500円)を一部の百貨店限定にて、11月21日より新発売。高機能性とラグジュアリーな使用感で肌と心に充実感をもたらすLXPラインは、最先端のエイジングケア研究に取り組み、環境や年齢に左右されないワンランク上の美肌を叶えてくれる。手のひらによるスキンタッチを重視したお手入れや、リッチでコクのある使用感、ラグジュアリーな香りで、肌だけでなく、心の満足感も追求する。お問い合せ先:マックス ファクターお客様相談室TEL:0120-021325 プレスリリース提供元: 日経プレスリリース
2011年09月24日あの日から10年。直後から、各所で国旗がはためき、愛国心みなぎる言葉があふれていたアメリカ。テロ対策、戦争を経て、アメリカは、そして世界は、何かが変わったのでしょうか。政治的、社会的な分析は専門家に任せるとして、映画の世界はどうでしょう。映画の世界では、9.11直後は、事件を直接的に描いた作品も多く見られました。ハリウッドでは、アメリカがこれまで掲げてきた大義や正義を強調する作品も多かったように思います。でも、あれから時が経ち、最近では9.11後のアメリカを生きる人々に、もっと寄り添った作品が増えてきたように思います。その代表が、ラッセ・ハルストレム監督最新作『親愛なるきみへ』。テロ事件で家族や大切な存在を失った人々を登場させるのではなく、テロ事件やそれに端を発した複雑な世界情勢が、様々な形で国民に影響を与えていたことに気づかせてくる作品です。米軍の特殊部隊に所属しているジョン(チャニング・テイタム)と、彼と出会った女子大生・サヴァナ(アマンダ・サイフリッド)との恋を中心に描いていますが、2人の恋愛や生き方、心のありように9.11の事件が間接的にではあっても、深く関わっていく様子を描いています。遺族だけでなく、アメリカ国民、そして他国の人々の多くが、あの事件以前と以後では、何かが変わってしまったと実感しているはず。思わぬところにも、さまざまな悲しみが生まれてしまっていたことを、こんな形で描くことが出来たのも、10年という時を経たからなのかもしれません。また、アメリカが、国として大義や正義を掲げる一方で、それとは全く違う価値観で生きている人々も国内には沢山います。9.11以前、以後、もしかすると事件の真っ只中でも全く変わらない世界があったのかもと思わせるのが『ウィンターズ・ボーン』です。舞台はアメリカ社会から見捨てられたかのようなミズーリ州南部のオザーク山脈。心を病んだ母親と、幼い弟妹の面倒を見ている17歳の少女・リー(ジェニファー・ローレンス)が主人公です。ドラッグ・ディーラーの父親は警察に逮捕され保釈中の身。自宅と土地を保釈金の担保にして失踪したため、一家は家を失う危機に直面しています。そこで、リーは父を出頭させるべく探しに出かけるのですが、荒くれ者揃いの親戚や知人は、彼女に罵声を浴びせたり、暴力を振るったりするのです。それでもくじけないリーは、すさんだ大人たちの心や村の非情な掟に正面から挑み、闇の世界に風穴を開けていくのです。ここで描かれているのは、古くから変わらない貧しい暮らし。多くの人が犯罪に手を染めていますが、それに葛藤を覚える暇などありません。なぜなら、生きるのに必死だから。“苦難にさらされた人間がいかに生き抜いていくか”というテーマを掲げる本作は、人間が持つ動物的な野生、生命力すら感じさせます。そこに、善悪、正義、大義といったきれいごとなど、入り込む余地はありません。彼らは、そんな彼らの世界は、アメリカの“決して変わることのない今”を映し出しているのかもしれません。最後にご紹介したいのは、『ステイ・フレンズ』。意外にもこれは、ラブコメディです。N.Y.に暮らすヘッドハンターのジェイミー(ミラ・クニス)と、L.A.に暮らすアートディレクターのディラン(ジェスティン・ティンバーレイク)の恋を描いています。仕事を通して知り合った2人は出会ってすぐに意気投合。仲の良い友達になります。でも、恋愛感情は全くなし。ところが、ジェイミーの「セックスしたい」という言葉から、恋愛感情なし、甘い言葉も一切なしの、セックス・フレンドになることに。初めはうまくいくのですが、そこはやはりラブコメディ。イイコトずくめの友情関係にも、微妙なズレが生じていくのです。ここで描かれているのは、「現代を生きる人々の、人間関係で本当に何が起きているのか?」だというウィル・グラック監督。理性的に、合理的に生きようとしても、人間は感情を持ってしまう動物です。アメリカといえば、とにかく合理的な国。特にN.Y.はその傾向が顕著です。文化の違う人々が肩を寄せ合って暮らしているのですから、当然なのでしょう。理屈を掲げながら生きている人も多いという印象ですが、いくら正論をぶつけてみても、感情に勝てないことがあるのもまた事実。感情を押し殺し、自分に嘘をつくことで、クールに生きていこうとする主人公たちも、それに気づくときが来るのです。自分たちの足元をもう一度見直そうとする主人公たちの姿に、もしかすると、少しもがき苦しんでいるように見えるいまのアメリカが映し出されているのかもしれません。ここでご紹介した3作品は、いずれも様々な“アメリカのいま”を切り取っています。一見、共通性はないかのようですが、ともに映し出されているのは、日々を生き抜くための勇気。勇気の種類、それぞれが抱える問題の深刻さには違いがあります。でも、誰もが愛国心を抱えながらも、世界のためでなく、アメリカのためでもなく、自分と自分の愛する人の幸せのため、日々懸命に生きている。そういった人々の集合体が、家族となり、国となる。だからきっと、アメリカという“森”ではなく、市民という“木々”を見つめていくことが、いまのアメリカを知る手がかりになるのではないでしょうか。そして、ニュースばかりではなく、人々の姿を丁寧に描いた良質な映画を観ることも、その手助けになるのだなとしみじみ感じながら、かつてお世話になったアメリカのいまに、思いを寄せたのでした。(text:June Makiguchi)■関連作品:ステイ・フレンズ 2011年10月1日よりシネクイントほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.ウィンターズ・ボーン 2011年10月29日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2010 Winter’s Bone Productions LLC. All Rights Reserved.親愛なるきみへ 2011年9月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 DEAR JOHN, LLC. All rights reserved.■関連記事:誰もが心を揺さぶられる感動作『ウィンターズ・ボーン』試写会に5組10名様ご招待石田純一、東尾理子への嘘はすべて見破られている?いまだからこそ!手紙が2人の距離を縮める『親愛なるきみへ』に見る手紙の効力たった1組に贈る素敵なひととき『親愛なるきみへ』遠距離恋愛・応援プロジェクトミラ・クニス、政治に無関心な同世代の若者に苦言
2011年09月22日目指すは小さな政府!11月2日に行われるアメリカの中間選挙を前に、アメリカの下院共和党は選挙公約「米国との誓約」を発表。小さな政府への路線を明確に打ち出したと共同通信が伝えた。「米国との誓約」は23日に公表されたが、目玉は何といっても医療保険制度改革法の撤廃だろう。これは米国民主党とオバマ大統領の最大の売りであり功績であるが、「財政赤字を増やす」「大きな政府だ」との批判は共和党支持層を中心にくすぶっている。国内での評価は今1つかウォールストリートジャーナルと米3大ネットワークの1つ「NBC」の共同調査によれば、以下のような結果も出ている。オバマ大統領が推進した、「医療保険制度改革法の撤廃を主張する議員候補を支持するか」との設問では、賛成が45%、反対が42%とこれも拮抗。海外では高い評価を得ているオバマ大統領だが、国内では遅々として進まない景気回復に、米国民の苛立ちは募っているという。今回の中間選挙も共和党が有利との見方が広がる中、「人間の尊厳」という理想論をとるか、「規律ある財政」という現実論をとるか、米国民の選択が注目される。
2010年09月26日