二児の母で心理学マニア。子育てがちょっと楽になる知恵やホッとする話を発信しています。「親子で自尊心を育くむ育児」がテーマ。 目が不自由な夫と、幼児二人(一男一女)の4人家族。よりよい子育て環境を求め、現在はセブ島に長期滞在中。
心理学マニアの2児の母が、「親子で自尊心を育む育児」をテーマに、子育てがちょっと楽になる知恵やホッとする話を綴ったコミックエッセイ。
ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。中川マナです。 今回は、特集「子どもたちの家庭学習」というテーマで子どもたちにどう学習してもらうか、我が家が工夫していることを書きたいと思います。 ■わたしの家庭学習の思い出 わたしが3才くらいのころ、ときどき母が買ってきたドリルを練習する時間がありました。わたしは上手にできず癇癪を起こし、母もイライラ。 怒ったり怒られたりで終わることが多かったように記憶しています。 そんなわたしが親になり、自分の体験から、勉強は 「遊びながらできる方法がいい」 と思うようになりました。 ■「ママは教えない」を心に決めたできごと 娘が保育園児だったころ、同じクラスのお子さんで3才になった子たちが習い事を始めだしました。わたしも周りに触発され、なんとなくネットで「線なぞり」や「あいうえおなぞりを」プリントアウトしたことがありました。 「やってみよ~!」と娘に声をかけると嬉しそう。 隣に座ってやってみたものの、つい口うるさくなってしまうわたし。 結果、母子ともにイライラ。 まるで30年前のわたしと母の姿です。 その時わたしは、 可能な限り自分で教えるのはやめよう と思いました。 家はプライベートで閉ざされた空間。 理性が働きにくく、相手が自分の子どもとなると、より 感情的になりやすい のです。 教員をしていた友人も同じ理由を挙げて「自分の子どもに教えるのは難しい」と言っていました。 ■未就学児の学習 = 「楽しんでできること」が大切 低年齢の学習ほど 「楽しさ」「本人の興味」 が大切だと思います。楽しくないと自発的にやらず、吸収されないと考えるからです。 結局その後、娘のひらがなや線なぞりは「気まぐれ」くらいで、お絵かきの延長線で娘がやりたがるときだけプリントアウトしていました。 わたし自身、母の隣でやるドリルはすごくイヤだったのですが、その後入った幼稚園での「おしごと」という学習の時間は大好きだったことを思い出しました。 (その幼稚園は「モンテッソーリ教育」を取り入れた教育をしていて「子どもが自分で選んだ教具を使い集中して取り組む」ことを大切にしていました。) また、幸福度の高さで知られる北欧の国を中心に『大人が考える「学習」でないもののほうが、子どもにとって大きな経験である』と、早くから勉強や習い事をさせない国もあるようです。 幼児早期教育の考え方はさまざまですが、我が家はそんなに熱くなりすぎることもないかな? と力を抜いていた矢先… ■ふとしたきっかけで、ひらがなを勝手に覚えることに… 当時第二子妊娠中だったわたしは突如「切迫早産」になってしまいました。 「大事をとるなら入院を」と言われたものの、そうなると娘と会えなくなってしまうので、絶対安静を条件に自宅で療養することに。 このため絵本を読む程度で、娘と全然遊んであげられなくなってしまいました。 徐々にストレスがたまっていった娘に、わたしは独身時代に買ったゲーム機を渡しました。 ミニゲームもいっぱいの、キャラクターがひらがなを教えてくれるソフトをつけて。 そこからが…早かった…! わたしが出産するころには娘はかなり上手にゲームをプレイできるように。そしてキャラクターに教えてもらって、かなりひらがなを読めるようになっていました。 集中力の問題はあるので、絵本を全部読むまではいかなかったのですが、わたしが隣で怒って教える必要はなく…いつのまにかキャラクターが教えてくれてしまっていました。 ■子どもの学習に対する我が家の姿勢 子どもの勉強について、親も子どもも ネガティブな気持ちを感じない ように、工夫することが大切だと思っています。 子どもがその気になる環境づくりや、やらなくても、まあいっか~とゆるく捉える形でいます。(親が思っている学習だけが学びではないので) そして現在、4歳になる息子は、娘が使った同じソフトで再びあいうえおを学んでいます。 それではまた次回!
2019年11月29日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。中川マナです。 10月に一時帰国したとき、普段のセブに比べて空気が乾燥していることを感じました。これから寒くなっていくにつれ、風邪が流行りはじめますよね。 今回は息子が生後6ヶ月のときにRSウイルスにかかってしまったときのお話です。 ■娘の保育園で流行る「RSウイルス」にヒヤヒヤ 当時、息子0才6ヶ月。娘は3才になったばかり。私たちはまだ日本にいて、娘は保育園に通っていました。ちょうど11月頃だったのですが、保育園のお知らせ欄には RSウイルスの感染者が出ている という張り紙が。 気がかりではあるものの、息子を連れての毎日のお迎え。鼻水の出ている子や、咳をしている子を見かけると神経質になりましたが、予防以外にはできることがなく…。 そんなある日、娘が風邪をひきました。 ドキッとしましたが、微熱程度で、1日お休みしたら回復。 よかった~、と安心して保育園に送り出した翌週、息子が発熱します。 ■気をつけていたものの、やっぱり感染… かかりつけの病院に連れて行くと、診察で呼吸を聞いたのちすぐ検査をしてくれました。風邪かな…?と思ったけれど診断結果は 「RSウイルス」 。 「0才児でRSウイルスにかかると重症化しやすいので、入院も視野に入れて様子を見ましょう」という先生の言葉にショックを受けつつ、その日は病院で吸入を行い薬を処方されて帰宅します。 先生から「この月齢は急変することがあって、呼吸器のことは命に関わるから」と連日連れてくるよう言われ、毎日診察に行きました。 次の日にはレンタル吸入器を渡され、朝夕に自宅での吸入を指示されました。 小型の吸入器は勢いがないため処置に時間がかかり…、嫌がられてまいりました。 ■目の不自由な夫と3才の娘を残し…息子入院 息子はもともと穏やかな赤ちゃんで、RSウイルスにかかってもさほどグズることはありませんでした。 しかし、次第に胸とお腹が大きく上下するような呼吸になり…。 RSウイルスと言われて3日目、ついにかかりつけの先生に「紹介状を書くのですぐ入院の準備をしてください」と言われてしまいました。 夫は目が不自由で、娘は3才になったばかり。実は9月に娘が1週間ほど入院して、そのとき本当に大変だったので、できれば入院は避けたかったのですが…。 ■看護師さんの姿と穏やかな息子に励まされた入院生活 病棟の看護婦さんに「あら、今度は赤ちゃんが?」と声をかけられ「また入院になってしまった」と実感が湧いて改めてショック。 案内されたベッドは転落防止のために檻のような柵がついています。 娘の入院時もそうだったし、安全のためなのですが、この中に入っていないといけない我が子が可哀想で泣けてきます。 そんな中、何が救いだったかというと、看護師さんたちの奮闘する姿と、変わらず穏やかな息子。 看護師さんの気遣い、プロフェッショナルな仕事ぶりに励まされ、勇気づけられました。 息子はというと、1日数回吸入する必要があったのですが、グズることもなく自分で吸入器を口に当ててくれました。 赤ちゃんだし最後までずっと持っていてくれるわけではないのですが、その姿を見る度にこちらが励まされました。 ■多くの人に支えられていると感じた、今回の入院 上の子の入院のときもそうでしたが、近隣に頼れる親族のいない我が家にとっては、パパがたよりです。 夫の会社はフレックスタイムを導入しており、会社の中でも特に柔軟な働きかたを目指す部署だったのでこういうことが起きても上司を始めチームの人からの理解があり、恵まれていたと思います。 パパは目が不自由とはいえ、都会なので食事の買い物などには困ることはありませんでした。スーパーの買い物では3才の娘が活躍してくれたそう。 パパは娘とともにタクシーに乗って必要なものを持って病院を訪れ、私が娘と話している間は、病室に行って息子を抱っこして話しかけてくれました。 そんな風にパパが私たち家族をサポートできたのも、パパの職場の人たちの理解や、会社の環境があったからこそ。 ほかにも保育園の先生が「パパのお迎えが多少遅れる場合は協力できることもあるので、教えて下さいね」と言ってくれたり、友達が娘と夫のために手作りのご飯を持ってきてくれたり、たくさんの人にも支えてもらっていると感じました。 また、調べたものの都合がつかず使いませんでしたが、緊急の場合は入園していない子どもも保育園で預かってもらえるサービス、夜間を通じて預かり可能なサービスなど、いろいろな仕組みがあると知る良い機会にもなりました。 息子の入院で、母としてしっかりしなきゃと1人で不安を感じていましたが、多方面から支えられていると感じることができ、無事に乗り切ることができました。 ■現在の息子の様子は… 4日間の入院ののち、息子は無事退院。現在の息子はというと…。 0歳でRSウィルスにかかると、後々、呼吸器にトラブルを抱えやすくなるそうで、息子も風邪のたびに気管支炎を起こしがちですが、年齢を重ねるにつれ、丈夫になっている印象です! ひょうきん4才児として育ち、セブの人たちからは「ファニーボーイ!」と呼ばれ可愛がられています。 それではまた次回!
2019年11月15日ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、こんにちは。中川マナです。 突然ですが、皆さんは子どものころ、兄弟と仲良しでしたか? ■仲の良かった子どもたちに、喧嘩が増加中 わたしが子どものころ、我が家は兄弟喧嘩がひどい家として周囲に知られていました。 なので親になって、自分の子どもたちが成長するにつれ「この子たち…憎み合って…ない!」ということに驚きました。 ※夫に「どんな前提やねん」と突っ込まれた。 ただの親バカも込みですが、うちの子、人からもよく「娘ちゃんと息子くんは本当に仲が良いよね」と言われます。 「もはや愛し合ってる」とまで言われたことも…! 何かあるたびに二人がお互いを思い合っていることを垣間見て、親の私たちがハッとさせられます。 そんなうちの子たちですが、ここのところ喧嘩が増加中。 いろいろ思い巡らせてみると、セブ島に引っ越して、日本人のいない環境で新しい学校が始まってストレスがある(環境に適応中)からだな、というところに落ち着きました。 上手にコミュニケーションを取って頑張っているし、お友達もできた様子…とはいえ言葉が違うし、子どもたちなりにストレスがあるのは十分想像できるな…と。 他の生活リズムなど気になる点もケアしながらしばらく見守るつもりです。 ■子どもを見守るために大切だと思っていること 「子どもを見守る」のは、私の中では 「子どもを信じて手放す」 の他に 「自分の中にある不安を受け入れる」 ことも大切だと思っています。 というのも、自分の中に不安があると「見守る」とは正反対に、子どもにイライラしたり、いろいろと口うるさくなりがちです。 気持ちは1度に2つを感じることが難しく、「子どもに色々言っている間は不安を感じにくい」状態になります。 さらには子どもが言うことを聞いてくれると「不安が解消されたような感覚」になることも…。 私たち親側が、無意識であれ意識的であれ、 「ネガティブな気持ちを感じたくない」とか、 「これ以上自分が不安になりたくない」というとき、 「見守る」の難易度は上がりやすく なります。 不安だと感じるポイントは人それぞれですが、「不安があるからいつも頑張ってきた、無理していた、本当は辛かった」と感じるとき、自分の気持ちに寄り添って「つらかったんだな…」と受け入れてあげる方が、子どもを何とかしよう! と口うるさくならず、平和に子どもを見守ることができます。 子どもを何とかしようとした場合、子どもが言うことを聞かないときに怒りが湧きやすいので…。 なので、ママがママにとって心地いい環境を整えるのは、子どものためにもなるんですよ! 子どもの自発性が育ったら、後々自分がラクになる思い(私としては絶大なメリット!)できるだけ「見守る」方を選んでいます。 今、姉弟喧嘩が増えている我が家のような「子どもの心が整えば問題に見えることは問題じゃなくなるかも」と思えるときなどは、見守る一択。 ただ、見守ったからと言って、親が満足する結果になるとは限りません。 これもまた不安の一種ですよね。 でもその不安も受け入れて…。 子どもと一緒に「気持ちと折り合いをつける」の練習かな…と。 日々、目の前のことをこなしながら過ごしています。 ※この記事は2019年7月の記録から書きました。 その後、学校に慣れた娘のコメントはインスタでマンガにしています。
2019年11月03日ウーマンエキサイトをご覧のみなさん、こんにちは。中川マナです。 「何度言っても、子どもに伝わらない」 ということ、日々いろんなシーンでありますよね。 今回は、前の連載で少し触れた「自分を責めるのはよくない」の延長上にある 「子どもに何か伝えるとき、責める要素をオフにすると伝わりやすくなる」 について詳しく書きたいと思います。 ▼前回エピソード ■「責める」要素があると、伝わりにくくなる!? 子どもに大事なことを伝えるとき、 「責める」 要素があるかないかで伝わり方が全然違います。話を聞いた子どもが、伝えたことを実行してくれる度合いも違うんですよ。 というのも、我が家でこんなことがありました。 「9時に家族で出かけよう」と決めていたのに、時間になっても私の準備がまだで出かけられない。 夫はイライラ。その夫が、 A「7時って言ったよね? 朝、あのゆっくりしてる時間動けば間に合ったのに!」 と言ったときと、 B「7時って言ったのに…、間に合わなそうなら早めにタスク振って」 と言ったときがありました。 Aのときは「私のほうがやること多いのに!」的な反感が先に出てしまったのですが、Bのときは自然に「…ごめんなさい」となったのです。 そのあとの夫の話も「A:あーもー聞きたくない」と「B:聞いとこう」で分かれました。 何が違うのかなーと考えてみたところ、夫の 「言い方」 が違う。Aは 責める気持ち が全面に出ているのに比べて、Bにはそれがないんです。 これは子どもも同じじゃないかな? と感じました。 ■責める気持ちを抑えて、伝えてみたところ… 子育て中、子どもの言動を見て「それは危ない!」「待ってー!」ということが沢山ありますよね。 親も子どもにいつも的確に説明できるわけではないので、「何が悪くて何がいいのか」を子どもが理解するには数年かかるようです。 そのことをわかっていても、何度かダメだと伝えたことを子どもがやってしまったとき…、 「前も言ったのに!」という怒りの感情が現れて、親は強い口調になりがちです。ストレスが溜まっているときは特に…。 でも、夫とのやりとりを思い出して、ある日、試してみました。もちろん、心に余裕がある日に。 勢いよく走ってきた息子が、私の足に激突…! いつもだったら怒るところを、感情を抑えながら、 「息子くん、それやったら痛いんだよね」と言ってみたところ、 「……ごめんねぇ」と息子。 おっと!? 私が「痛いっ!!」と怒りまじりに言ったときは、他の部屋に走っていってしばらく帰ってこないのが定番の息子が!!! (行った先で笑っている場合と、落ち込んでいる場合あり=どちらもびっくりしたときの心の反応) 伝わり方が全然違っているように見えました。 ■頭が感情の処理でいっぱいに!? 怒られた時の息子の頭の中は、 「やってしまったショック」 「怒られてるショック」 「そして反感(冒頭のわたしと同じ気持ち…多分)」 などなど、いろいろな感情の処理に圧倒されているように見えました。 頭が混乱しているときに「こうしてほしい」と言っても、伝わりにくく抜け落ちやすいのではないかと思います。反感の気持ちがある場合は「聞きたくない」と拒否することも…。 自分を責めるのがよくないという理論も同じだと思います。落ち込むことがあって自分を責めると、それだけで消耗するし混乱します。 ▼「自分を責めてしまう」についてはこちら ということで、子どもが何か困ったことをしたときは「〇〇してほしい」という肝心なことを聞き取ってもらうために、できるだけ 感情抑えめ で伝えるように努めるようになりました。 何度も伝えてることだと感情的になりやすいのですが…うちの場合は…ロールカーテン!! ロールカーテンも大家さんのものなのに…遊んでしわくちゃに。 こういうの、弁償したら高いのに! などなど、波立つ感情を抑えめに伝える…。 やや我慢比べのような感じになるので、体力やメンタルに余裕があるときに…。 わたしも同じくまだまだ要練習で、普通にプリプリ怒ることもありながら。 そのためにも、休息や睡眠といった親自身のベースを整えることに気を使いたいです。 それでは、また次回!
2019年10月20日ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。 中川マナです。今回は特集 『親になって強くなったこと』 のテーマに参加しての記事です。 新米ママ時代からすると、私もだいぶ強くなりました。 と言っても硬派!! ムキムキィ!! という強さではなく、どちらかと言うと、 しなやか に強くなりました。 今回はそんな話です。 ■長女気質を発揮! 窮地からスタートした私の「がんばり育児」 難産で大量出血…貧血のために鉄剤を点滴しながら始まった私の育児。 出産の立ち会いには母が来てくれてたのですが、諸般の事情があり、私の退院後すぐ実家に帰ってしまいました。 退院後も娘のための通院が続き、産後すぐでこんなに出かけるなんて…という日々。 再入院や通院ののち、娘は大きな病院の新生児科を紹介されそこで断乳を指示されます。 後に産院の看護師さんに 「え、断乳を指示された?! あとが大変だったでしょう? 相談してくれいいんですよ! 電話してください!」 と言われ「え…電話していいの?」と初めて気付く。 これぞ、長女気質…! ちなみに私が考える「長女気質」ってこんな感じです。 ・責任感が強い ・がんばり屋 ・人に頼るのが苦手 才能でもあると思いますが、私の場合は辛かった。 ■人に頼れない私は、先輩ママの育児スタイルにイライラ 赤ちゃんが生まれて、友達から寄せられるのはたくさんのお祝いの言葉。 あまりにたくさんポジティブな言葉をもらうので、うれしいのだけど 「一変した生活に戸惑っている」 という自分のことは話す間もなく、疲れてしまうことも多かったです。 特によく覚えているのは仲間内の集まりで同じく子連れの友達に会ったとき。 娘が生後5カ月くらいで、彼女のお子さんは2歳だったので、先輩ママですね。 そこで私はとにかくイライラしてしまったのです!! 彼女は手が空いてそうな人に「ちょっとこの子見ててくれない?」と言ってトイレ行く。 で、その先で別の人と話し込んでなかなか帰ってこない。 子どものほうも、泣かずにニコニコしています。 飲み物や食べ物のサーブも、周囲の人にかる~~く頼む。(子どもの分はもちろん、自分の分も) 気軽に人にものを頼めない私には、衝撃でした。 彼女は別にイヤな感じではありません。 「確かにそういうとき頼めたら助かるわ~」と思うようなことを頼んでいるだけ。 一方、機嫌の悪い娘をあやしながら、目の不自由な夫のために料理を取りに行く私。 料理も自分は一口も食べれず、娘のオムツを変えるためにトイレへ。 手を洗おうとして、鏡に写った自分の顔を見ると、ひどい顔…。 私はこのころ「娘が他の子より泣いて過ごす時間が長い」ということに悩んでいました。 「刺激に敏感で、1日のうち泣いている時間の長い赤ちゃん」が、全体の10%~15%程度の割合でいるそうですが、今思うと娘はそうでした。 誰が悪いわけでもない。 「誰かに助けてほしい、私だって大変だから助けを頼んでもいいはず、でも全然人に頼れない」 そんな気持ちから、先輩ママにイライラしてしまった体験でした。 ■「もう限界…」の体験が私を変えた そんな私も、睡眠不足や疲れの蓄積で慢性的に限界を感じるようになりました。 「娘を床に投げてしまうのでは」という瞬間が何度もあってやっと一時預かりを考えるようになり…。 実際にはそこから3ヶ月くらい葛藤してやっと区の一時預かりを利用しました。(今考えると頑張りすぎ!) 初めて子どもを預けた、たった2時間。 どこに行くことができるほどの時間でもなく、周辺をうろうろしただけでした。 娘を迎えに行って、何も変わらないように感じました。 でも、自分の中にあった「頑張らなきゃ、ちゃんとしなきゃ」「一人でもしっかりしなきゃ」に負けて。 白旗を上げたのは大きかったです。 それから徐々に、私は人に頼れるようになっていきました。 ■時には「助けて」と言える、しなやかさが身についた 最初のころは頼むのにちょっとした緊張感がありました。 ただ、 「結局、私の無理は回り回って子どもにしわ寄せが行く」 「これは子どものため!」 と思うと勇気がでました。 産後当初「エレベーターがない場所でも、できるだけ人に頼らず、一人で運べるように」と購入した最軽量のベビーカー。 それを知らない人に「一緒にベビーカーを運んでもらえませんか?」と頼めるようになり…。 徐々に「自分だけで頑張らなくてもいいんだ」と思えるようになっていきました。 ネットで心無い話を目にすることもありますし、実際「えっ」という体験もありましたが、それでも、いろんな人が一緒にベビーカーを運んだり、助けてくれて、私と子どもの今があると感じます。 私の“長女気質”も消えたわけではありませんが、親になって「一人で頑張る強さ」以上に、「人に助けてと言える強さも身につけた」…そんな感じです! 最後までお読みくださり、ありがとうございました! また次回!
2019年09月26日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは。中川マナです。 今回は、海外で子育てをしていて気がついた、言葉がうまくでないころの子どもの葛藤と、語彙の大切さの話です。 ■言葉で伝えられないって、もどかしい! 私は今年から、フィリピンのセブ島に家族で暮らしています。 セブ島は英語が公用語。小学校から英語で授業が行われるので、2人の子どもたちの英語力は、目覚ましく成長しています。 私の耳も慣れてきたと思いますが、話せる英語はそれほどでもなく、特に文法がひどい。 私と夫、フィリピンの人の3人で会話をしているとき、 だんだん隣にいる夫がイライラして「何て言いたいの?」と聞いてきます。 英語で考えていたところから、日本語で考え直すので、言葉を発するまでに3秒くらいかかります。 このことで私が気付いたのは…、 「話し始めたころの子どもってめっちゃストレスフルだろうな!!」 ということ。 思考は言葉という枠がないことで全体的にぼんやりします。 気持ちも大枠でしか感じられません。 これが2~3歳のイヤイヤ期や癇癪に一役買ってるんじゃないかな。 英語でうまく考えを伝えられないとき、2歳児や3歳児を疑似体験しているような気分にります。 ■言葉を細分化すると、冷静になれる 「最悪!」と感じたとき「どのくらい最悪なのか?」を細分化して捉えると、意外と冷静になれる、というのがあります。 実は、ひと言で言いがちな言葉ほど、色々なグラデーションがあるのです。 「最悪」という言葉、私も興奮するとよく使ってしまうのですが、これはその典型ですよね…。 気持ちを細かく把握できる人 は、そうでない人に比べて3割も 感情のコントロールが上手 だという調査結果があります。 例えば、 子どもが片付けなかったブロックを思いっきり踏んだときの「最悪」と、 パートナーの浮気が発覚したときの「最悪」は違いますよね。 おおざっぱに「最悪」と言いたいところを、別の言葉で言い換えていくうちに、「意外と気分で盛ってたわ…」と気づいて冷静になれることもあります。 単に「最悪」の代わりに「痛い…!痛すぎる」と言うだけでも良いですし、 私は軽めな言葉を選ぶようにしています。 気持ちは言葉にひっぱられるので、ユーモアを持って軽めな言葉にすると、ネガティブな気持ちが高まりにくいです。 ■細分化していくには、「語彙力」が大事 違う言葉で言い換えていく方法は、大人が自分の気持ちを整えるのに使えるテクニックのひとつです。 でも、それも 語彙力 があってこそ。 話せない、もどかしい、伝え方が分からない… 日本を出てみて、そんな気持ちを日々じっくり味わい中。 そして改めて子どもにも、 気持ちを表す「ことば」 をたくさん教えてあげたいと思うのでした。 言葉といえば、文法がめちゃめちゃな英語…私ももう少し、頑張ろう…! それではまた!
2019年09月18日ウーマンエキサイトをご覧の皆様こんにちは。 今回は初めて特集に参加しました! 「子どもの性の目覚め」 …このワードを見ただけでちょっと動揺しますよね! 私たち親自身がどう接したらいいか、というような踏み込んだことを習う機会はありません。 子どもたちに率直に話していった、我が家の場合をまとめました。 ■「性」の話、子どもにどう伝えたらいい? 個人的に、以前から「子どもにどう伝えたらベターなのかな?」と興味があり、海外で性教育がどう行われてるかの情報をときどき集めていました。 日本と欧米の性教育は方向性が全然違います。 カンタンに例えると…、 ※「性」を牛で表現。 これくらい違う。(欧米とひとくくりにするのもどうかなと思いつつ) 日本人である私はこの違いを知ってかえって「性について話すべきか」迷いが湧きました。ですが、最近では日本人にとっても「性教育にはメリットしかない」と言い切る本も出ていますよね。 勇気づけられた結果、体については率直に話そうと決めていました。 ■幼稚園頃から徐々に関心がでてくる!? 娘が年長になったころ… 「ついに来た…」 これ以降、機会があるごとに少しずつ体の話をするようになりました。 「水着で隠れる部分は触らない&触らせない」「NOは言っていい」や、子どもから「赤ちゃんはどこから出てくるの?」といった質問があったら、素直に答えるようにしてみました。 具体的に説明した結果、子どもなりに「人に見せたり触らせない場所」のことや「自分の体は自分だけのもの」と理解したようです。 お着替えを覗かれるような時ははっきり「やめて!」と言えるようになりました。体という見える部分についてなので、本人が言っている「NO」を周囲がどれくらい尊重しているかも明確にわかります。 このことを通じて、家族の中でもよりお互いを尊重する意識が育まれたと感じます。(4歳の息子は配慮が見え隠れしつつ…時折ふざけてしまうことがありますが…!まだ成長過程と捉えています) 私が手にとった本にも「性教育の効果」として似たような話が書かれていたので、本当だー!と感心しました。 ■お風呂でママの「生理」に気づいたら… お風呂に入ろうとしていたとき、子どもたちが経血に気付いて騒いだときには生理のことも話しました。 「赤ちゃんが来たときのためにママの体が準備してるけど、古くなったら新しいベッドに替えるから体からでるんだよ」 「おなかが痛かったり、ちょっと気持ちがイライラになりやすいけど、死んだりするようなことはないよ」と説明。 娘は「ふーん」という感じでしたが。 息子は話よりとにかく「血がーー!」と泣いていたので、「おなかが痛いけど、ママは死なないし、そばにいられるよ~~」と説明。内心「説明するのが早すぎたかな?」とドキドキしました…。 でも心配したほどではなく、意外にも泣いたりしたのはその時だけで、あとは「あーはいはい」という反応に。 子どもにしてみたら「生理」はとてもショッキングなものかもしれません。現代では、子どもからできるだけショックになることを遠ざけようとする流れもあります。 しかしいつまでも親が子どものことを管理できるわけではありません。側でサポートできるうちに色々な体験をしたほうが、心の受け身がとりやすいのではと、私は考えています。 そしてその後、生理のときに子どもたちが気遣ってくれるという感動の体験が…! 生理を知ることで、思いやる気持ちも育まれているようです。 ■「生理」の知識は、男の子にこそ知ってほしい ある日、私の下着についた経血の跡を見て「ママのパンツにうんちついてるー!!」と大喜びで騒いだ息子…。 生理のことを話していたせいか、説明した途端、配慮のできる男っぽく話題を変えてきました。 単なる偶然かもしれませんが…、ちょっとカッコよかった! 女子は成長すれば、いずれ体験するから生理についてはあまり言わなくてもいいかもしれません。 生理を体験することのない男子こそよく知っておいたほうがいいだろうな、と思います。 社会に出てから男性に「生理で休むなんて甘え」とか「これだから女は」と言われたという話、時々聞きますが胸が痛い。 息子には彼女や奥さんになる人をいたわれる知識を持っていてほしいな。 ということで、これはいい傾向!と思っていたつい先日。 私「お腹が痛い…今日はママひとりでお風呂入るわ…」 息子「えーなんでー?」 私「赤ちゃんのベッドバイバイの日だから…」 忘れとる!!! 毎回それなりに間が空くもんねーーー!!! だよねーーーー!! という、我が家の話でした。 それではまた!
2019年08月29日こんにちは!ウーマンエキサイトの読者のみなさん、中川マナです。 日本は夏休みですね。 子どもは楽しい夏休み、ママは大変夏休み…。 私たちも、今回初めてこちらで(セブ島)夏休みを経験しました。 移住したタイミングもあって、学校が始まるまで3カ月。 先日やっと新学期がスタートし、ホッとしたところです。 長かった…。 ■「いいママ」ではないと自己嫌悪するママたち 「キャパMAX」な日が続くと、子どもにイライラしやすくなります…。 たとえば下の子が赤ちゃんで、睡眠時間がまちまち、かつワンオペ育児で、上の子がイヤイヤ期なら、もういっぱいいっぱい。 ときどきそういう状況のママさんからLINEをもらいます。 『子どもに冷たくしてしまう、怒鳴ってしまう、自分をおさえられない。自分は優しくない、いいママでない、と、夜子どもの寝顔を見ながら自己嫌悪しています』 というような内容です。 ありますよね、そういう夜。 それが続くとほんとうに苦しい。 でもその、「優しくない」、「自分が悪い」ってどの程度が本当なんだろう? ■「自分に優しく」が、「子どもに優しく」につながる 私は「人は環境の一部」だと思います。 人間関係、経済状況、睡眠など生理的なもの、社会や地域の慣習など…。 周りからの影響を受けないでいることは難しい。 特に、自分から近い人からほど、人は影響を受けます。 人は周囲と影響しあっているのに、まだまだ世間は何かあると母親に責任を求めすぎです。 なので、そういう声を真に受けて自分を責めなくて大丈夫。 それより「子どもに優しく」の練習にもなるから、自分に心を寄せてあげたいです。 少し心に余裕ができてはじめて、今後どう変えていけるかを実践できると思うからです。 ■面識のない人から「甘えている」と言われた話 娘が赤ちゃんだったとき、子連れで歩くと知らない人からよく話しかけられました。 ときどき、話がお説教の方向に行く人もいて困惑…。 要は「自分のときは大変だった」「でも頑張って耐えた」「なのに最近の人は頑張ってない」というような趣旨でした。 びっくりしたのと、 圧倒されたのと 娘をやたら触られてることが気になるのとで 結局何か言い返すようなことはできませんでした。 なんというか…。 長く我慢を重ねるうちに、歳をとったら若い人をつかまえて「あなたも耐えなさい」と言いたくなるのはわかります。 他の人がラクそうだったら自分が耐えたことが甲斐がない、ムダのような気がしてもおかしくない。 でも…自分は年をとってから、若い人や子どもにそんなふうなことを言う人にはなりたくない。 「私も我慢、あなたも我慢、みんなで我慢」という世界は、想像しただけで胃がキュッてなる!! 自分はあとに続く人にはお説教じゃなくて優しいバトンを渡したいと思いました。 ■愛はあるはずなのに、とっさに厳しい言葉がでるとき 自分に厳しく頑張りを重ねていると、事実はどうあれ、他の人が自分と比べ「頑張っていない」ように見えやすく、とっさに「甘えている」などの判断をしがちです。 誰しも子どもに「この先、この子に何かあったときは絶対に子どもの味方でいたい」という思いがあると思います。 でも自分自身が頑張りすぎてギリギリだと…子どもに寄り添うのも難しくなります。 自分に優しい言葉を掛けるのに慣れていたら、子どもに優しくするのも「慣れたこと」になるはず。 今、日々がしんどいママほど、練習だと思って、自分にも優しく、自分を責めないであげてね。 自分を責めるのをやめれば全てが解決するわけではありません。 でも、日本のほとんどのママたちは、けっこう苦しい状況の子育てでも心を尽くして子どもを育てています。 なのに何かあると自分を責めてしまう人がほんとうに多いので、よくこういう話を書いてしまいます…。 ちなみに! 子どもに大事なことを伝えるときも「責める」要素の有無で伝わり方が全然違います! 話を聞いた子どもが、伝えたことを実行してくれる度合いも違うんですよ。 その話はまた今度… それではまた!
2019年08月16日こんにちは、中川マナです。 子どもの言葉にハッとすることって時々ありますよね。 今回はつらいときに優しい言葉をかけてもらえて、思わず「うっ…!!」となった話です。 ■イライラすると、白黒つけたくなっちゃうけど… ときどき子どもに「それ何回も教えてるよね?」と言いたくなるときありませんか? うちでよくあるのが…「肘鉄」!! うちの子たちは私に抱きついてきたり、 そばで過ごしている時その小さな肘で私に体重をかけることがよくあります。 めっちゃ痛い!! そしてこれ、何回も教えても全然身につかない。 たいてい「やってはダメだよ」と言われた事は頭の中には入っています。 ただ「そのときの気分」と連動して記憶されているので、楽しかったりリラックスした気分になってくると忘れてしまう。 やられた側は痛いし「またかい!」という気持ちがドッと出るのですが…! そういう時ほど、逃がすように気をつけるように…!! わざとじゃないよね、 ついうっかり忘れちゃったね なっちゃって悲しいね、などなど あえて見逃してあげています。 私たちも同じで、日々「ついうっかり」の連続ですよね…。 自分の失敗に置き換えると上手にできます。 ■子どもに言われて号泣 そんなこんなの日、 私は子どもたちに強く叱りすぎてしまいました。 少ししてから、「ごめんね、必要より強く言いすぎた」と伝えに言ったら 「しょうがないよ~、つい怒っちゃって悲しいね」 「ママも失敗することあるよね」 「みんなそういうことあるよ、同じだよ~」 と口々に声を掛けられて滝の涙 予想外だっただけに…「そうなんだよーー!!」と言いたい気持ちが涙となって出てきます。 子供たちも同じように感じてるんだな…と思い、 逃げ場って大事だなと実感しました。 ■メンタル残量が鍵だから この「逃げ場をつくる」っていうの、 普段からワンオペなど、強い責任を持たないといけない状況で子育てしている場合 子どもに逃げ場を、と言われても難しくなりやすいです。 休息が取れなかったりもろもろでメンタル体力が減っているから。 例えば「自分はミスができない、全部自分の責任になる」と思いながら大変な中こなしているのに 他人に逃げ場をどうぞ…とするのは簡単にはやりづらいですよね。 それはあなたが優しくないとか、個人的な性格のせいではありません。 もしあなたワンオペじゃなかったら、周囲の理解がもっとあったら、しっかり休息できていたら。 同じことに対しても、全然感じ方が違うんですよ。(私自身も経験しています) 前回の内容 とつながりますが、思うようにいかない自分のことも、許したり逃してあげてくださいね。 最後まで読んでくださりありがとうございました。 それではまた!!
2019年07月09日こんにちは、 中川マナです。 今回は多分子育てでよく出会う「子育てで自分がダメなママと思えるとき」、私がしていることを書いてみました。 ■また子どもに怒ってしまった。 自分がダメなママに思える、つらい…そんな瞬間ありませんか? わたしはありますよ!!(前のめり) 一番多いのが急いでいるとき、かつ、自分の調子が良くないとき…。体調が良くないとか、生理前とか、睡眠不足だったりのコンディションを直撃の余る主張で… 「ちょっと!!早くして!!」 あーー!これは夜、後悔するやつ…! 自分だってもういい大人もいい大人だし。 いろいろ模索しているはずなのに…! そして そういうときほど「他のママには余裕があって、しっかり子育てをしている」ように見えてまたツライ。 女性は、男性と比較して自分を責めやすい傾向があると言われています。 自分が余裕がないときほど、無意識に人と比べてしまうし…結果的に、自分を責める方向へ行きやすいんですよね。 責任感の強い女性ほどココが肝。 目には見えないけれど、ロールプレイングゲームのように 人には体力(HP)のほかにメンタル体力(MP)があると思います。 落ち込んだり、疲れがたまっていたりで健全なメンタル力が低下していると、 「子どもを育てる魔法の言葉」のような知識やナイスな言葉を手に入れても、使うのが難しい! たとえるなら、MPが足りなくて魔法が唱えられない! ■メンタル体力(MP)を死守したい。 こういうとき「周りの人はできてるのに自分はダメだ」なーんて自分を責めると、メンタル体力(MP)がさらにダメージを受けてしまいます。 なのでわたしは「自分を責めたくなるときほど、自分を責めないように」しています。 あえて自分に「ゆるく」責めない…! というのも、ひとりで子育てや家庭の責任を負わないといけないワンオペがまさにそうで、 「無理な状況でひとりで頑張る」と、無理しているぶん、いろいろなことに批判的なりやすい です。 誰しも一度は経験しているはず。 子どもが生まれてから、パパに対して苛立ったときの気持ちを思い出してもらうとわかりやすいと思います。 時に子どもへの接しかたも厳しいものになって、それは気が付きやすいけど、 実は自分にもけっこう厳しい目を向けてしまってるんですよね。 わたしは、子どものために、ママが休息したり、ゆるめるように自分の回復を図るのは「それも仕事」と言っていいくらいだと思っています。 育児に限らず会社もそうだけど…社会全体がもっと休息の価値を認めて欲しいです。 ということで、経験上ですが 子どものためになるから、つらいときほど自分をちやほやしてあげてほしい!! 誰かに優しくするのには、体力だけじゃなくメンタル力も必要です。 自分がもしダメなママに見えたとしても、そういう時こそ自分に優しく。 自分に逃げ場を。 自分を責めるとMP(メンタル残)減る! そうすると、また「優しくするのが難しい」ループになってしまうので、どこかで自分をちやほや回復させてあげなくては…! しつこいけどココで自分を責めるんじゃなくて、ちやほや…どちらかというとちやほやする!! 普段頑張ってる人ほど、最初は休むことに抵抗があったりもするから、まずは小さく…できる範囲で…! それでは…隙あらば数分でも自分をちやほや、HP・MP(体力・メンタル力)を回復!! これは、子どもの自己肯定感を育てるためにわたしが大事にしていること「逃げ場をつくる」にも通じています。 その話はまた今度…。 読んでくださりありがとうございました。 それではまた!
2019年06月12日はじめまして。 今月からウーマンエキサイトさんで連載させていただくことになりました、中川マナです。 わが家は6歳の頑張りやさん娘、4歳のひょうきん息子、目が不自由な夫の4人家族です。今はゆるい子育て環境を求めて家族みんなでセブ島で暮らしています。 ■育った家庭の方針はザ・昭和! 私の育った家庭の方針(?)は、ザ・昭和!でした。 時はいちおう平成。ですが、まだまだ昭和のノリでゲンコツが飛んでくる日々。 長女としてがんばったものの、10代で心折れうつになりました。 20代になって回復し、その頃にはすっかり心理学マニアになっていました。 そんなバックグラウンドのあるわが家の子育て。 日々、 できるだけ子どもと戦わず、ゆるくやれる方法を探して います。 ■子どもが靴を左右反対に履くと、一番居心地がわるいのは私だった そんな我が家が今までもっともたくさんのひとに 「ゆるい」と言われたのは子どもの靴 のこと。 人から「左右逆だよ!」と指摘されたとき、私が「これがいいんだって~」と答えるからです。 我ながら「それでいいの?」と思うことがあるのですが、そのくらいがちょうどいいかなというのが今のところです。 今でこそこんな考えの私ですが、上の子のときはいろいろ頑張っていました。 もちろん靴も正しく履かせようと戦うことも多かったです。 転機だったのは娘が2歳だったとき、 保育園のママに娘の靴を指摘されたところから ちゃんと履かせようとしたことです。 それで娘は大泣き、帰りの道すがらも泣き叫び続け、家に帰ってからも物を投げたり大暴れ。 私は我慢できなくなり、結局怒鳴ってしまいました。 夜、眠る娘の顔を見ながらいろいろ思い返していたら、ふと、 「子どもの靴が左右逆で一番居心地がわるいのは私だ」ということに気づいてしまったのです! 私にとって、子どもに靴を履かせたいという気持ちの一番のでどころは 「ちゃんとしていない親と思われたら?」という不安 だったのです。 子どもは今のところ靴の左右に興味ない。(イヤイヤ全盛期だし) これ 「いろいろ気になっちゃう自分」と戦うところじゃない? そもそも、子どもは最初、左右の概念を持っていません。 子どもが関心を持たない段階では教えても効率が悪く、子どもとバトルになりがちです。 なので、正しさより「そっかー」とさらっと受容して、あとは子どもの関心が出るまで待とう、と思うようになりました。 人からは指摘されやすいです。 あるときは面識がない人に「足の形が悪くなる!」とグイグイ来られたりしました。 多くは「いま正したい」と熱意がある人が声をかけてくれます。 以前はその勢いに押され 「娘の靴を何とかしなきゃ!」と動揺していました。 ですがその度に「私は子どもの自発性が芽を出すのを待ってるんだよー」と思い出すようにし、少しずつ流すように変えて今に至ります。 あまり体力があるほうではないし、できるだけ省エネで自発性を育てたい…!(本音) それではまた次回!
2019年05月30日