緊張するとお腹が痛くなりトイレへ…“過敏性腸症候群”チェックリスト
にもかかわらず、胃や腸に炎症や腫瘍などの器質的異常はない。過敏性腸症候群とは、そんな病気だ。
「この病気の人は、日常生活の中でストレスがあると腹痛や下痢などお腹の症状を感じます。いったんそれに注意が向くと、何とかしようとして、逆に感覚が強くなるという心の悪循環の結果、日常生活の質が下がってしまうのです」
と言うのは、この病気を長く診療している医師の伊藤克人先生。症状は下痢だけでなく、軟便や便秘、またおならがよく出るガス症状なども見られるそう。
「病院に行く場合、まずは内科か消化器内科で診察し、対症療法を受けてから、それでも改善しない場合、内科系の心療内科に相談してください。どんな症状がどんなときに出るのか、またそれによって何に困っているのかなど、気になったことを日々日記につけておき、それを持って受診すると、症状の原因を探るヒントになります。ストレスや生活習慣に原因がある場合は、その対処法を考えますが、ストレスに対する心の態度、受け止め方が逆にストレスを大きくしているような場合には、心理療法を行うこともあります」
伊藤先生によると、世界的に見ても若い世代、そして女性に多い症状なのだとか。