先日、登山のために訪れた屋久島で現地生産のカンファー精油を入手しました。カンファーとは、衣類の防虫剤でお馴染みの、いわゆる樟脳のこと。クスノキの葉や枝を水蒸気蒸留して得られる精油です。
以前にフランスで入手したカンファーは、それはもう病院の消毒薬にも似たツンとくる香り。ブレンド用にごく少量使うことはあっても、単独で香りを楽しみたいとは全く思えませんでした。
ところが、この屋久島のカンファーときたら、これまでのカンファーのイメージを覆すほどのまろやかさ。屋久島の苔むした深い森でかいだ、体にしみこむような爽快な香りそのものでした。ちょうど年末の大掃除も近いし、これは大活躍しそうです。
防虫・殺菌・消臭効果のあるカンファーは、まさにハウスキーピングのためのアロマ。拭き掃除の際には、雑巾を洗うバケツの水に2~3滴加えたり、コットンに少量含ませてティーバッグに入れた物をいくつも用意して、衣装ケースや靴箱に入れておくと防虫や消臭に役立ちます。
私のお気に入りは、屋久島のカンファーを希釈し、レースのカーテンにスプレーしておくこと。カーテンが風で揺れるたびに森の香りが漂い、虫バリアとしても期待できます。