眠れないのはなぜ? 美人は夜つくられる、質の良い睡眠をとる方法【前編】
忙しい毎日を送っている現代人は1日をうまくやりくりするために、ついつい睡眠時間を削りがち。睡眠には、1日の活動で疲れた体を休息させ、必要な力を準備するという大切な役割があります。質のよい睡眠についてのお話の前に、睡眠のサイクルについて知っておきましょう。
■睡眠のサイクル睡眠には、2つの種類があります。睡眠が浅く、夢をみる「レム睡眠」と、夢はほとんどみず、脳を休ませる「ノンレム睡眠」です。
眠りにつくと最初にでるのがノンレム睡眠です。電車で居眠りをした時のうとうと状態がノンレム睡眠の第一段階です。そのまま段々熟睡に入っていきます。
そんな深い睡眠のノンレム睡眠の後は、再び眠りが浅いレム睡眠が現れます。
睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠がセットになり、約90分周期で4回から6回繰り返され、目覚めに至ります。つまり、睡眠のサイクルは90分。この倍数で睡眠をとると目覚めがすっきりし、また効率よく睡眠がとれるのです。
■「レム睡眠」は体の休息レム睡眠は、浅い睡眠のことであり、睡眠全体の20%を占めていて、体の睡眠といわれていますが、眠っていても眼球は高速で動いています。(この急速眼運動(Rapid Eye Movement)の頭文字からレム睡眠といわれています。)
レム睡眠中は、オトガイ筋(あごの先の筋肉)が脱力し、姿勢を保つ筋肉もゆるんできます。また、レム睡眠時は大脳が活性化している時間でもあり、夢をみることが多いですが、それと同時に記憶の整理をしています。
<レム睡眠の役割>
・体の休息
・精神の回復、感情の安定
・記憶の定着
・情報の整理