アロマテラピーを安全に楽しむために大切な、正しい知識とは
「アロマ」という言葉は、今では日常のさまざまな場所で見たり聞いたりします。芳香剤や衣類用の柔軟剤といった生活用品にも、たくさん取り入れられていますね。
そんな身近なアロマテラピーですが、ちょっとしたことで思わぬ事故につながってしまうこともあるもの。そこで今回は、知っているようで意外と知らない、アロマテラピーの正しい知識を紹介します。
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■アロマテラピーとは?「アロマテラピー」という言葉は、 アロマ(芳香)とテラピー(療法)を組み合わせた造語です。フランスやドイツでは、専門の医師が診断して精油を処方することもあり、伝統的な自然療法として取り入れられています。
日本では昔から民間療法として、心身の不調改善、美や健康の増進、リラクゼーションやリフレッシュに役立てられています。
■安全な精油の選び方医師が精油を処方する国もある一方で日本では、アロマテラピーの精油は雑貨として取り扱われています。
そのため、誰でも簡単に手に入れることができますが、中には100%天然原料ではないものもあるので要注意。アロマテラピーを楽しむためには、天然の精油を使うことが大切です。
合成香料を使った精油は、香りこそ天然の精油に似せていますが、成分はまったく異なります。したがって、アロマ=香りを多少嗅ぐことはできても、アロマテラピー=芳香療法に使うことはできないのです。
ちなみに、ローズの精油を1滴抽出するには、約50本ものバラの花弁が必要です。1kgの精油を得るのに必要なバラは約5t。それゆえ、精油は高価なものが多いのですね。ですから、しっかり香るのにお手頃価格という精油があれば、疑問を感じてみてもよいかもしれません。
アロマ初心者の場合は、信頼のおける、ある程度名の通ったアロマテラピーショップで精油を購入するとよいでしょう。店員さんにわからないことを聞いたら、しっかりと答えてくれるかどうかも、お店の信頼度をチェックするポイントとなります。
同じ精油でも、メーカーや産地などによって若干香りの違いがあります。どれにするか迷ってしまったら、自分の直感を信じて選びましょう。