誰もが仕事に集中し、しんと静まり返ったオフィス。重い空気のなか、誰もが眉間にシワを寄せている会議中。はたまた来客と同乗したエレベーター。
「やめて! 今だけは…」というタイミングで、「ギュルル~」と高らかにおなかが鳴ってしまうこと、ありますよね。
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不思議なほど間が悪く鳴り響いてしまうおなかの音。皆さんはどうしていますか?
一般的な解決策としては、ガムやアメを食べる、水を飲む、背筋を伸ばした姿勢をキープする、おなかに空気をためて力を入れる、などいろんな説があります。しかし、効果はどれもイマイチ…。
むしろおなかに意識を集中することで、かえって元気な音が鳴る気がします。
お陰様で、いつもおなかを空かせている食いしん坊キャラとして定着する羽目に。まぁ実際そうなんですが。
■そもそも、なぜ空腹時におなかが鳴るのか?
調べてみると、胃の中が空っぽになると胃の内部で「早くごはんをくれ~」という信号が出ます。これが「グレリン」というペプチドホルモン。近年、日本人の研究者が発見したそうです。
これが脳に伝わると空腹感を覚えて食欲を感じ、胃が食べ物をむかえる準備のために蠕動(ぜんどう)を始めます。
その時、空っぽの胃の中には空気しかなく、空気が十二指腸に送り出されることで「ギュルギュル」といった音になるわけですね。