50代以上は要注意!「帯状疱疹」治療は発症後2日が勝負
神経系の痛みを感じるのも、ウイルスが神経を伝って活動するからなのです」
このように、帯状疱疹が発症する最大の要因は“免疫力の低下”によるもの。すなわち、免疫力を下げてしまう不規則な生活、ストレスの多い生活環境などがリスク要因となる。また、糖尿病や関節リウマチを発症している人は帯状疱疹が悪化しやすいので注意が必要だという。
「80歳までに3人に1人が発症するといわれていて、免疫力が低下しがちな50歳以上の女性の罹患者が増えているという調査結果も発表されています。帯状疱疹は進行が非常に早い疾患ですから、皮膚に異常を感じたら早急に医療機関を受診してください。痛みを感じた翌日には発疹ができ、2日もすればそれが水疱になります。それでも放置していると、水疱がどんどん大きくなり、どんどん赤みを増しながら広がります。ここまで進行すると治療をしても水疱の痕が残ってしまったり、場所によっては『帯状疱疹後神経痛』といって痛みが残ることもあります」
胸、脇腹、顔、首など、帯状疱疹が現れやすい部位もある。
「体の中でも特に免疫力が落ちているところに症状が出やすいと考えられています。明確な理由はわかっていないのですが、帯状疱疹は体の片側だけに出るという特徴もあります。