体幹の筋力の衰えが進むと、平衡感覚も鈍くなり「バランス力」が同時に衰えてくる。
「特に、女性は閉経後に骨粗しょう症になりやすく、骨がもろくなると、ちょっとつまずいただけで簡単に骨折してしまうことも考えられます。骨折した部位が脚の付け根や背骨の場合、日常生活に復帰するまでに時間がかかり、なかにはそのまま寝たきりの生活を余儀なくされる人もいます」
筋肉や骨と同じように、関節もまた加齢とともに機能が衰えてくる。関節をスムーズに動かすための潤滑油である滑液の分泌が悪くなり、関節の周辺にある靱帯や腱が硬くなることが原因だ。この点で「柔軟力」を鍛えることがケガの予防にもつながるのだという。
「『握力』は、物を握ったり、つかんだりするなど、生活動作の中でこまめに使う部分。ペットボトルのフタが開けづらい、重い荷物を持つのがしんどくなってきた、という人は注意しましょう」