2023年3月2日 15:50
B.ウィリスが発症した前頭側頭型認知症…“窃盗・放火”に走る危険性も
さらに、この病気は65歳未満で発症するケースが多く、早い人では40代、50代から。若年性の患者に多いことが特徴で、男女比はほぼ同じです」(朝田院長・以下同)
まだまだデータが少なく、現時点では発症原因も不明。治療法も確立されておらず、認知症の中で唯一難病指定されている病気なのだ。前頭側頭型認知症は、大きく3つのタイプに分類されている。
【1】「行動異常型」
毎日決まった時間に同じことをする。また性格や人格が激変し、反社会的な行動を起こすことも。
【2】「意味性認知症」
言葉の意味がわからなくなる。たとえば、あなたの利き手はどちらですか?と聞いた場合、利き手って何ですか?と、言葉の意味を理解することができない。
【3】「進行性非流暢性失語」
言葉が出てこなくなったり、流暢に話せなくなる。
耳慣れない病名だけに、今回の報道で初めて知ったという人もいるのではないだろうか。しかし、日本の医療従事者の間では警戒すべき病気として認識されているという。「この病気にかかった患者さんが、犯罪など反社会的な行動を起こす危険性があるからです。
それは“脱抑制”という症状で、本能的な衝動を抑える理性が働かなくなり、異常行動を起こしてしまうのです。