脳梗塞を防ぐにんにくオリーブオイル 血液サラサラ効果を高めるポイントは?

(写真:PIXTA)
「生活習慣病とにんにく、オリーブオイルに関する興味深い研究が報告されました。パキスタンの研究チームらが2型糖尿病患者を、通常の薬物治療をするグループと、治療に加えスーパーで仕入れたにんにくを粉末にしたもの(500mg)とオリーブオイル(1.1mg)を1日3回摂取してもらうグループに分けて調査をしたのです」
このように語るのは、米国在住の医学研究者である大西睦子さん。6カ月にわたって行われたこの実験では、にんにくとオリーブオイルを摂取したグループにうれしい変化があったのだという。
「半年にわたってにんにくとオリーブオイルを摂取したグループでは、摂取しないグループに比べ、中性脂肪やコレステロールの値がより低下し、脂質レベルが改善する結果となりました。
脂質低下作用はにんにくに含まれるアリシンやその誘導体によるものか、オリーブオイルのオレイン酸やポリフェノールが抗酸化作用を発揮したかもしれない、と考察されています」(大西さん)
アリシンはにんにくが持つ、あの独特のにおいのもととなる成分で、にんにくを刻んだり、すりおろしたりすることで生み出される。
にんにくはかねて、脂質異常に関連する脳血管疾患や脳卒中の予防に有効とされてきた。