エレベーターの耳ツン現象、新幹線の高速移動でとんでもないことに?日常にもあった低気圧不調の意外な要因
に見舞われたり、耳が詰まったりしますよね。
これこそが気圧の変化によるもので、鼓膜の内側と外側の圧力差によって生じます。
フロア1階分の高さは、一般的に4メートル程度。
気圧は、地上からの高さが10メートル上がるごとに1ヘクトパスカル下降します。
単純計算ですが、10階の高さは約40メートルで気圧は4ヘクトパスカル低下します。
フロアが10階上がるごとに気圧低下は倍になるので、20階なら8ヘクトパスカル、30階なら12ヘクトパスカルも気圧が低下する計算になります。
1ヘクトパスカルの気圧低下で不調を訴える人もいるのに、わずか数秒の間にこれだけ急激に気圧が変化すれば、体調によっては片頭痛が起こる日もあるでしょうし、気圧の低下によって副交感神経が働き、だるさを覚えたり、やる気を奪われたりすることも十分考えられます。
エレベーターだけではありません。
上下に移動するエレベーターは気圧の変化がイメージしやすかったと思いますが、高速で移動する新幹線などの横移動や縦と横が組み合わさった飛行機、高低差の大きい地下鉄での移動でも気圧の変化を受けることになります。
出張などで各地を飛び回っている人もまた、現代ならではの気圧変化にさらされているといえるでしょう。