最新研究で判明した「毎日のチーズ」が認知機能におよぼす影響
という指摘もある。
「心筋梗塞リスクを高めることから、コレステロールは敬遠されがちです。しかし実際には、コレステロールは認知症予防にはプラスに働くんです。コレステロールが低いと“幸せホルモン”といわれるセロトニンが細胞に取り込まれにくくなり、幸せを感じにくくなります。すると老人性うつになりやすく、認知症リスクは高まってしまうことに」
海外の研究でもコレステロールが低いと心筋梗塞リスクこそ下がるが「全体的な死亡率は約7%上がり、がんの死亡率は約43%も上がる」と西先生。さらに「うつや認知機能低下の影響か、自殺や事故死のリスクが78%上昇する」というのだ。
では、健康効果を得るために効果的なチーズの食べ方はというと「歩くなど運動をした後の食事にトッピング」がおすすめだと西先生は説明する。
「前述の発表にもあるとおり、歩行スピードと認知症リスクには関係性があり、筋力があって、速くしっかり歩けるほうが認知症リスクは低い。
チーズには、筋肉をつくるタンパク質が豊富に含まれ、肉類よりも吸収されやすいので、ウオーキングなど運動の後に取るのが望ましいです」
たとえばトーストやパスタなどに、スライスチーズやパルメザンチーズ(粉末か、すりおろし)