衝撃実話!がんを患う70代父親が認知症を理由に緩和ケア入院を拒否された
と施設に断られたという。
「ストーマの管理はなんとか自分でできる程度の進行でした。しかし施設側は『ほかの入居者の方が医療用麻薬を誤って飲んだら困る』という理由でした」
結局、家族が医療的な対応ができる介護施設を探し、転所した。
飲み薬の抗がん剤を服用するだけで介護施設の退去を求められたというのは、80代の女性の例だ。
「肺がん(腺がん)が見つかったのですが、最近の抗がん剤は飲み薬もあり、髪の毛が抜けたり、吐き気が出るなどの副作用もなく、ふだんとほぼ同じ生活ができる。
しかし施設側には『抗がん剤は、何があるかわからないので』と誤解され、怖がられてしまって」
主治医やケアマネジャーが連携して施設側に説明、なんとか入所を継続できたのだという。
■医療・介護関係者が「認知症のがん患者」の知識の共有を
一方、認知症を理由に病院の緩和ケア病棟から入院拒否されてしまったのが、70代男性のケースだ。
「進行期の胃がんで、あえて言えばステージIVの段階。
かなり痛みと倦怠感があり、積極的に治療する段階は過ぎていましたので、ご家族が自宅近くの病院の緩和ケア病棟を探して、私が紹介状を書いたんです。