小林製薬の研究が第61回日本生薬学会年会で「優秀発表症」を受賞2014年10月31日、小林製薬は大柴胡湯の抗肥満作用に関する研究が第61回日本生薬学会年会(福岡:2014年9月13日~14日)で「優秀発表賞」を受賞したことを明らかにしました。
研究の概要小林製薬は、臨床的に肥満症に対する効果の報告がある大柴胡湯について、肥満モデルマウスを用いてメカニズムの研究を行いました。
大柴胡湯エキスを肥満マウスに投与してコントロールと内臓脂肪と皮下脂肪を比較しています。
その結果、大柴胡湯エキス投与群では腎周囲脂肪、腸間膜脂肪、背部皮下脂肪の重量をコントロール群と比較して、有意に低下させていました。
また脂肪細胞内でコアクチベータの存在下、大柴胡湯はPPARガンマと結合することを証明しました。
PPARガンマPPAR(Peroxisome proliferator-activated receptor)ガンマは脂肪合成、脂肪取り込みなどを遺伝子レベルで調節しています。
PPARガンマはコアクチベータ存在下で活性化し、脂肪組織の縮小に働きます。また、アディポネクチン(脂肪に対して消化の方向に働くホルモン)