東レ「NANODESIGN®」技術によるバイオミメティクス素材 「Camifu®」使用商品を世界先行発売
単糸断面
「Camifu®」は、精度の高い「バイオミメティクス」を駆使し、手すきの和紙が持つ植物繊維構造を再現し、従来の合繊テキスタイルでは表現しづらかった、ぬくもりがありながら、やわらかく、さらっとした心地のよい触感、ナチュラルでゆらぎのある表面感を実現した素材です。
この特徴を実現する為、東レ独自の複合紡糸技術NANODESIGN®を駆使し、成分の異なる3種類のポリマーを精密に配列した扁平C型断面ポリエステル繊維を開発しています。
糸束断面
糸束形態
今回開発した繊維はNANODESIGN®(ナノデザイン)により、扁平断面の左右に熱収縮性が異なるポリマーを特殊形状で配置し、繊維の中心には溶けやすいポリマーを配置した特殊断面構造を有しています。繊維の左右に配置したポリマーは熱処理を施すことにより、繊維の長手方向に連続的な屈曲を生み、扁平形状の効果と相まって、独特のねじれ構造とストレッチ性を発現します。また、隣り合う繊維でポリマーの配置と形状を変化させることで、単糸毎に異なるねじれ構造が生じ、複雑な空隙を含んだ糸束構造となります。この複雑な糸束構造が、テキスタイルにランダムな凹凸感を発現し、手すき和紙のような触感を実現しました。