ただ、SASの人は交通事故のリスクが数倍高くなるといわれているほか、身近な例だと仕事上のミスにもつながります。
また睡眠の質が悪くなったり、血中の酸素濃度が低下したりすることで、また別の不調を招くこともあるので、心の隅で覚えておくと安心です。
SASがやっかいなのは、睡眠中に症状が現れることです。家族や友人などからいびきを指摘される、睡眠途中で苦しくて目が覚める、十分に寝ているはずなのに寝不足だと感じることなどから発覚するケースが多いようです。
小顔やスリムの美しさが引き立つのも、睡眠で健康を維持してこそ
でも、早めに対処すればその分回復も早く、睡眠の質が上がれば日常もより快適に過ごすことができるはずです。症状のせいで睡眠時間が不足している人は、十分な睡眠時間を補うことを意識して、舌で気道をふさぎやすくなる姿勢の仰向けではなく、体を横向きにして寝るようにしましょう。
さらに効果的な対処が必要な場合には、睡眠時に気道を広げるマウスピースや、空気を送り込むマスク型の装置を使用するのが一般的な治療法です。「私は大丈夫?」と心配な人は、一晩睡眠をとる間に呼吸状態を調べる検査を受けると、より詳細な自分の睡眠時の状態がわかって安心かもしれません。