「高気圧酸素カプセル」は睡眠不足や眠気解消に効果的って本当?
スポーツ選手など、体を酷使する職業の人がよく利用するイメージのある高気圧酸素カプセル。これがじつは、睡眠不足や眠気解消にも効果的というらしいのです。今回は、この王気圧酸素カプセルに注目してみました。
ベッカムカプセルと呼ばれるもの
高気圧酸素カプセルが日本で一躍知られるようになったのは、2002年のワールドカップの頃ではないでしょうか。イングランド代表の人気選手ベッカムが大会直前に骨折し、その早期回復のために高気圧酸素カプセルを利用したということが話題になりました。
まずカプセルの仕組みは非常にシンプルで、カプセル内の気圧を上昇させることで通常の呼吸よりも多くの酸素を体に取り込ませる、ということのようです。
高気圧酸素カプセルの仕組み
体内に入った酸素は血液内のヘモグロビンと結合し(結合型酸素)、体の隅々まで運ばれていきます。結合型酸素は、ヘモグロビンの量よりも多くは運べないという特性があり、さらに毛細血管は結合型酸素よりも細いため、行き届かずに血流が悪くなることがあるのだそうです。
結合型酸素のほかに、溶解型酸素というものがあります。これは体液や血液に分子のまま溶け込み、運ばれていくもの。