睡眠のメカニズムを知って、年齢別のアンチエイジングを!
先の久保明教授によると、51~72歳の血中成長ホルモンのピークは、同じ23時に寝たとしても、若いときの3分の1程度しか出ていないということです。
さらに、そのピークも23~24時に迎えるかどうかさえ、明らかではないそう。道理で、同じ時間寝ても、若かった頃とは違い、なかなか疲れがとれなかったりするわけです。
ならば、「成長ホルモンがたくさん出るように」と、もっと早く寝ればいいのでしょうか?
睡眠のメカニズムを理解して、上手にアンチエイジング!
久保教授によると、「アンチエイジング対策は年齢によって違います。睡眠の質や長さも年齢によって変化していきます」とのこと。であれば、アンチエイジングのために今日はたっぷり寝ようといった努力は、功を奏すのでしょうか?
成長ホルモンが分泌されるのは、寝はじめのノンレム睡眠中、3時間のみとされています。ですから、がんばってたくさん寝ればそれだけたくさん分泌されるわけではないことを覚えておきましょう。また、長時間睡眠は、かえって健康に良くないことも最近の研究でわかってきました。
睡眠のメカニズムをよく理解して、自分の性別、年齢にあったアンチエイジングに励むことが大切です。
Photo by David Yamasaki