最近よくADHDという言葉を聞くようになりました。ADHDに関する本も多く出ているようです。そこで今回は、ADHDと睡眠、また睡眠障害の関係に迫ってみたいと思います。これらの間には相関性などは存在するのでしょうか?
ADHDと睡眠障害の関係
ADHD=注意欠陥・多動性障害と睡眠障害に関連はあるのでしょうか。それを解き明かすために、まずはADHDというものがどのような障害なのか、解説してみたいと思います。
ADHDは主に以下の5つの障害・併存症から成り立っていると言われています。その5つとは、(1)多動、(2)衝動性、(3)不注意、(4)実行機能障害、(5)併存症です。それぞれについてみていきましょう。
(1)多動
移動性多動と非移動性多動の2つがあります。前者は勝手に動き回ったりするもの、後者は座っていても手遊びやじっとしていられない状態を指します。
衝動性、不注意、併存症
(2)衝動性
思いつきで行動してしまったり、衝動を抑えることができない状態です。具体的には、最後まで人の話を聞けない、自分の順番ではないのに勝手に話しはじめるなどの行動があげられます。
(3)不注意
関心が高いものに対して限定的に集中して行動する状態です。