昼行性の動物である人間ならではの睡眠リズムについて考える
最近では、夜中に起きて活動して日中は寝ているという、いわゆる夜型の人も少なくないかもしれません。しかし、人間はもともと昼間に活動する動物です。そんな私たちの睡眠リズムについて考えてみましょう。
昼行性の睡眠リズム
動物は主に昼間に活動する昼行性のものと夜間に活動する夜行性のものに分けられます。私たち人間は昼行性の動物、という分類になります。生まれたばかりの赤ちゃんは昼夜を問わず、睡眠・覚醒を繰り返しますが、だんだんと昼行性の睡眠リズムを確立していきます。
ただ、このリズムは1日24時間ではなく、25時間だと考えられています。これは、被験者を太陽光の入らない暗室で生活させたところ、起床や就寝の時刻が少しずつ後ろにずれていくという実験結果から立証されています。
つまり、私たちは太陽光を浴びることで毎日少しずつ、体内時計を調整している、ということなのです。
リズムを司る機能
私たちの体内にはさまざまなリズムを司る機能があります。それがどのようなものか、ここで少し紹介したいと思います。
・成長ホルモン
深い睡眠に入るとたくさん分泌されるホルモンです。文字通り、体の成長を促進する物質で、生後4か月頃から分泌されると言われています。