その理由は、運動をすることで感じる疲労感が睡眠をもたらすから。先ほどの調査結果で一日の歩数が多いほど寝るのが早いというのも納得ですね。
特に有酸素運動を行うなら夕方がおすすめ。そうすると血行が良くなり、体の内側の体温が体の表面から放出されるので、深部体温が下がりやすくなります。深部体温が下がると私たちの体は自然と眠くなるようになっています。
夕方に行うおすすめの運動は、軽めのジョギングや水泳。短距離ダッシュのような無酸素運動ではなく、有酸素運動が効果的なようです。たとえ毎日は難しくても、週に2~3回程度、軽い運動ができるといいですね。
眠気をもたらすお風呂の入り方
とはいえ、忙しい毎日のなかで、運動を習慣化するのは難しいもの。そんな方におすすめなのは、入浴することです。このとき注意したいのは、お風呂の温度。熱いお湯につかると交感神経が優位に働き脳が覚醒してしまうと言われているからです。心と体をリラックスさせる副交感神経を優位にするためには、40度前後のぬるめのお湯に30分程度入るのがよいそう。これなら毎日、できますよね。
さらに、入浴剤も効果的で、リラックス効果があるオレンジスイートやラベンダー、カモミール、ベルガモット、マジョラムなどの香りのものがいいそうです。