日々進む睡眠研究。レム睡眠と記憶定着の関係が解明された!
というもの。
これはマウスを使った実験で解明したもので、レム睡眠とノンレム睡眠を自在に切り替えられるマウスを遺伝子操作でつくり、ノンレム睡眠のみの状態にしたそうです。
すると、記憶形成や脳の機能回復の際に出ると考えられているデルタ波が減少したのだとか。このことから研究チームはレム睡眠が脳内の記憶の整理を促していると判断したそうです。
レム睡眠があるのは哺乳類と鳥類だけ
記憶の定着に有意な関係があると位置づけられたレム睡眠は、どの生物にも見られるものではないそうです。それは、私たち哺乳類と鳥類だけにあるもので、人間(成人)の場合、睡眠時間の15%程度を占めると考えられています。
ただ、筋肉が緩む時間帯と言われるレム睡眠は、野生に生きる動物にとって危険な状態のため、鳥類や草食動物はレム睡眠がほんのわずかの時間しかないのだとか。
逆にいえば、動物園やペットなどの安全が確保されている鳥類や草食動物は外敵もいないので、安心して眠ることができてレム睡眠が増え、夢を見ているなんてこともあるのかもしれません。
今後、研究がさらに進み、動物がどんな夢を見ているか、なんてことが明らかになる日くるかもしれないですね。
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