最新の睡眠研究で「睡眠遺伝子Nr3a」が発見された!
研究者とは疑問に感じたことをそのままにせず、解明できるまでとことん調べ尽くす人たち。彼らの類いまれなる好奇心によって、これまでも未知の世界は切り開かれてきました。今回紹介するのは、睡眠に関する新発見です。
最新の睡眠研究結果
今年1月上旬、理化学研究所は、マウスを使った実験によって新たな睡眠遺伝子「Nr3a」を発見したと発表しました。マウスのNr3a遺伝子を無効化したところ、睡眠時間が短くなったそうです。
哺乳類の睡眠時間と覚醒時間が一定の割合でキープされていることはわかっていても、その理由は現在もよく解明されていないといわれています。Nr3aの発見によって、哺乳類の睡眠のメカニズムが明らかになっていく可能性があると、期待を集めています。
この実験の結果はアメリカの科学雑誌「Cell Reports」1月26日号に詳しく掲載されていました。
日本人が睡眠に関する新たな発見をしたというのは、私たちにとっても誇らしいことですね!
同じ哺乳類でも異なる睡眠時間
哺乳類の睡眠のメカニズムは、Nr3aの発見によって今後明らかになっていくことと思いますが、私たち人間と他の動物では、同じ哺乳類でも大きく睡眠時間が異なることが、現段階でもわかっています。