最新の睡眠研究で「睡眠遺伝子Nr3a」が発見された!
例えば、最も長い時間眠るといわれるナマケモノは、1日のうち約20時間眠るそうです。1日の8割以上を寝て過ごすナマケモノ……まさに名前通りの動物ですね。
一方で、肉食動物という天敵が存在する草食動物は、2~3時間しか眠らないといわれています。ナマケモノのように1日中寝ていたら、天敵にガブッとやられてしまうのは明らかですしね。
さらに、草食動物は消化に時間のかかる草をたくさん食べるため、眠っている時間が少ないという理由もあるそうです。
研究者の好奇心が睡眠の世界を切り開く!
哺乳類には、人間と全く異なるタイプの睡眠をとる動物もいます。それはクジラやオットセイ、イルカなどで、彼らは「半球睡眠」と呼ばれる睡眠法をとっています。
半球睡眠とは、左右2つに分かれている脳のうち片方を数時間交代で眠らせるという器用な方法で、それに伴い、片目だけを開けて泳ぐこともあるそうですよ。
ずいぶん、変わっていますよね。半球睡眠は、1970年代にロシアの研究者がイルカの脳波を調べることで発見したといわれています。イルカの脳波を測定しようと考える研究者もまた変わっていますよね。
でも、今回のNr3a遺伝子のように、新たな発見は“研究者の好奇心”から生まれるもの。